| 【発明の名称】 |
粉末化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡邊 英明
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| 【要約】 |
【課題】従来の粉末化粧料は保湿感が充分でなかったり、化粧料の使用性、使用感が満足できないものが多く、さらに粉末状態が不安定である等、いずれも何らかの欠点を有していた。そこで、粉末化粧料としての使用性を保ちながら、保湿感に優れ、使用感、安定性の良好な粉末化粧料を提供することを課題とする。
【構成】平均粒子径1.0〜30.0μmの花弁状粉体及び粉末化粧料全量中5〜75質量%の油分を含有する粉末化粧料であって、前記油分と花弁状粉体の質量比(油分/花弁状粉体(質量比))が0.4〜5.5である前記粉末化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 平均粒子径1.0〜30.0μmの花弁状粉体及び粉末化粧料全量中5〜75質量%の油分を含有する粉末化粧料であって、前記油分と花弁状粉体の質量比(油分/花弁状粉体(質量比))が0.4〜5.5である前記粉末化粧料。 【請求項2】 花弁状粉体が花弁状ケイ酸カルシウムである請求項1記載の粉末化粧料。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は粉末化粧料に関する。さらに詳しくは油分を含有した粉末状の化粧料に関する。 【背景技術】 【0002】 粉末化粧料は、一般に仕上げ用化粧料として用いられ、透明感のある肌質を演出し、また汗や皮脂を抑え、化粧持ちをよくさせるなどの目的で広く使用されている。粉末化粧料は粉末状であるため手にとったときにはさらさらしたソフトな使用性を有している。ところが、主成分が粉体であるため仕上がりが粉っぽく、保湿感が得られないという欠点があった。これらの欠点は、冬場などの湿度の低い季節などでの使用において顕著であり、特に乾燥肌の人にとっては致命的であった。 【0003】 これに対して、粉体に保湿性を有する油分を含有させた粉末化粧料が種々開発されている。例えば、多孔質デキストリンと油剤とを含有する粉末状化粧料(特許文献1参照)、フッ素処理粉末と特定の油性成分とを含有する粉末状化粧料(特許文献2参照)、無水オクテニルコハク酸によるエステル化等の修飾デンプンとメークアップ除去油からなるクレンジン化粧料用のパウダー状化粧料(特許文献3参照)等が開示されている。 【0004】 【特許文献1】特開2005−206574号公報 【特許文献2】特開2003−012451号公報 【特許文献3】特開2002−128736号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、従来の粉末化粧料は保湿感が充分でなかったり、化粧料の使用性、使用感が満足できないものが多く、さらに粉末状態が不安定である等、いずれも何らかの欠点を有していた。例えば、前記特許文献2のフッ素処理粉末を配合した粉末化粧料については、油分の表面を粉末で被覆して粉末化する技術を採用しているため、吸着の弱さにより系の安定性が悪く、例えば、容器へ充填する際等、外力等がかかることにより、容易に吸着が崩れてしまうといった欠点がある。従って、使用性、使用感を損なわず、安定に油分を含有させて充分な保湿感を付与した粉末化粧料の開発が望まれているのが現状である。 【0006】 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、粉末化粧料としての使用性を保ちながら、保湿感に優れ、使用感、安定性の良好な粉末化粧料を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、油分を特定粒子径の花弁状粉体とともに配合して粉末化粧料を調製することにより、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0008】 すなわち、第一発明は、平均粒子径1.0〜30.0μmの花弁状粉体及び粉末化粧料全量中5〜75質量%の油分を含有する粉末化粧料であって、前記油分と花弁状粉体の質量比(油分/花弁状粉体(質量比))が0.4〜5.5である前記粉末化粧料である。 【0009】 また、第二発明は、花弁状粉体が花弁状ケイ酸カルシウムである前記第一発明記載の粉末化粧料である。 【0010】 本発明において、粉末化粧料とは外観が粉末の形態を呈した粉末状の化粧料である。また、本発明における平均粒子径の表示はSEMにより測定されたものである。また、本発明における液状、半固形、固形状、固形等とは特に限定のない限り常温での状態を表す。 【発明の効果】 【0011】 本発明によれば、平均粒子径1.0〜30.0μmの花弁状粉体及び粉末化粧料全量中5〜75質量%の油分を配合して、油分と花弁状粉体の質量比(油分/花弁状粉体(質量比))を0.4〜5.5にして粉末化粧料を調製したことにより、粉末化粧料としての使用性を保ちながら、保湿感に優れ、使用感、安定性の良好な粉末化粧料が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。 【0013】 本発明においては花弁状粉体が用いられる。花弁状粉体とは、花弁状の薄片粉体が多方向へ成長して集合体を形成したものであり、花弁状結晶構造を有する多孔質の粉体である。 【0014】 花弁状粉体における粉体としては、花弁状の集合体を形成し得る粉体であれば特に限定されないが、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム等が好ましく、特にケイ酸カルシウムが好ましく、油分を安定に含有させる等本発明の効果を顕著に発揮する。 【0015】 本発明において好ましく用いられる花弁状ケイ酸カルシウム粉体は、一般式で2CaO・3SiO2・nSiO2・mH2O(式中のm、nは正の数で、nは0.1〜10)により示されるジャイロライト型のケイ酸カルシウムに属するものである。 【0016】 花弁状粉体は既知の物質であり、公知の方法、例えば、特開昭54−93698号公報、特開平9−25108号公報、特開2003−261796号公報等に記載の方法により製造することができる。例えば、花弁状ケイ酸カルシウムの場合、室温にて、ケイ酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を混合し、得られた懸濁液をオートクレーブにて、温度を上げて、例えば180℃の温度下で反応させ、花弁状ケイ酸カルシウムを生成させる。得られる生成物を、イオン交換水およびエタノール等にて洗浄、乾燥させて製造される。 【0017】 本発明における花弁状粉体は、特殊の花弁状構造による高い吸油能を有する。その吸油能は本発明の効果を充分に発揮させる点から1.5ml/g以上の吸油量を有するものが好ましい。これにより油分の存在下でも充分に粉末状を維持し、粉末化粧料を安定に粉末状とすることができる。さらに好ましくは2.0ml/g以上である。また、吸油量の上限は特に限定されないが、粉末状を維持させて保湿感を充分に発揮させる観点からは6.0ml/gで充分である。本発明においては、特に1.5〜6.0ml/gであることが好ましい。さらに好ましくは2.0〜5.0ml/gである。なお、上記吸油量は常法であるJIS顔料試験法K5101における亜麻仁油による方法によって測定することができ、本発明における吸油量はこれによって求めた値である。 【0018】 前記花弁状粉体は、平均粒子径が1.0〜30.0μmのものが用いられる。平均粒子径(以下、単に「粒子径」と記載されたものも全て平均粒子径である。)がこの範囲のものを用いることにより粉末化粧料の粉末状のさらさら感が得られ、化粧料使用時の化粧料塗布の滑らかさ、伸び等の使用感の点できしみ等のない優れた効果が得られる。粒子径が1.0μm未満であると特に、粉末化粧料を塗布したときの伸びのよい使用感が得られない。また、30.0μmを超えると粉末化粧料を塗布したときの滑らかな使用感が得られない。いずれの場合も粉末化粧料のさらさら感も低下する。好ましい粒子径は2.0〜20.0μmである。花弁状粉体が集合体として、前記粒子径1.0〜30.0μmの大きさになるためには、長手方向が0.1〜30μm、厚みが0.001〜0.1μmであるものが好ましい。さらに好ましい粒子径は4.0〜20μmである。 【0019】 なお、花弁状粉体の使用に当たって、粉体を粉砕して粒子径を調整して用いる場合は、一般的には粉砕機が用いられ、花弁状を損なわない範囲で使用される。粉砕機としては、例えば圧縮破砕機、せん断破砕機、衝撃破砕機、ボール媒体粉砕機、気流粉砕機等を使用することができる。また、分級は自然沈降法、サイクロン法等が挙げられるが、特に制限されない。 【0020】 本発明における花弁状粉体としては、市販品を用いることが可能であり、使用に当たっては、市販品をそのまま、あるいは粉砕分級して用いる。市販品の例としては、例えば、フローライトR(花弁状ケイ酸カルシウム、粒子径25μm)(株式会社トクヤマ製)、ポロネックスC(花弁状炭酸カルシウム・リン酸カルシウム複合体、粒子径10μm)(丸尾カルシウム株式会社製)等が挙げられる。なお、上記フローライトRの化学式は、2CaO・3SiO2・nSiO2・mH2O(式中のm、nは、2<m<3、1<n<2である。)、結晶系は変形ジャイロライトである。また、粒径(D50)は20〜30μmであり、細孔半径は0.1μm付近にピークがある。 【0021】 本発明においては、平均粒子径1.0〜30.0μmの花弁状粉体を用いることにより、多量の油分を配合しても粉末状のさらさら感のある粉末化粧料とすることができる。この粉末化粧料は安定で、充分な保湿感が得られる。さらに、化粧料使用時の化粧料塗布の滑らかさ、伸び等優れた使用感を有する。 【0022】 本発明においては油分が用いられる。油分としては、化粧料、医薬部外品等に通常用いられる油分であれば特に限定されないが、常温乃至粉末化粧料製造温度(25〜80℃)において液状を呈する油分が用いられる。前記液状を呈する油分は、単一の液状油分の他、液状油分を半固形、固形の油分と混合して前記条件で液状を呈するものであっても構わない。本発明に用いられる油分の具体例としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ジペンタエリトリット2−エチルヘキサン酸、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、オリーブ油、ヒマシ油等の油脂類、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸類、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン油等の液状油分、ワセリン、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、ジペンタエリトリット脂肪酸(12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸、ロジン酸等)エステル等の半固形油分、硬化油、モクロウ等の油脂、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等の炭化水素、ミツロウ、キャンデリラワックス、カルナウバワックス等のロウ、ステアリン酸、ベへン酸等の高級脂肪酸、セタノール等の高級アルコール等の固形油分等が挙げられる。 【0023】 前記本発明において用いられる油分の含有量は粉末化粧料全量中5〜75質量%である。含有量が5質量%未満であると粉末化粧料の保湿感が充分得られない。また、75質量%を超えると粉末化粧料の粉末状のさらさら感が得られず、化粧料塗布時の伸びも、安定性も悪くなる。好ましい含有量は粉末化粧料全量中8〜70質量%であり、さらに好ましくは12〜70質量%、最も好ましくは12〜65質量%である。 【0024】 油分と花弁状粉体の含有比(質量比)(油分/花弁状粉体(質量比))は粉末化粧料の保湿感、使用性等の観点から0.4〜5.5である。前記含有比が0.4未満であると保湿感を得ることができず、また5.5を超えると粉末状のさらさら感が悪くなり、化粧料塗布時の伸びも悪くなる。好ましい前記範囲は1.5〜5.5であり、1.5〜5.0がさらに好ましい。 【0025】 なお、花弁状粉体の含有量は、粉末化粧料の使用特性、処方の広がり等の観点から、上記油分の含有量、油分と花弁状粉体の含有比の範囲等から任意に決定される。 【0026】 本発明における粉末化粧料に配合される粉体成分は前記花弁状粉体のみでも構わないが、粉末化粧料の形態や使用性等に広がりを持たせるため、例えば色調付与、紫外線遮蔽効果、メークアップ効果、感触調整等を目的として、他の粉体を適宜配合することができる。他の粉体としては、通常化粧品で使用される粉体であれば特に限定されないが、例えば、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、無水ケイ酸、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、窒化ホウ素等の無機粉体、シルク、ナイロン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系ポリマー、ポリウレタン、シリコーン、ポリエチレン、セルロース等の高分子粉体、有機顔料、およびこれらの複合粉体等が挙げられる。これらの他の粉体は、金属石けん、シリコーン、フッ素等で表面改質された粉体として用いることもできる。他の粉体は1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。 【0027】 本発明における花弁状粉体及び他の粉体を併せた全粉体の含有量は、粉末化粧料全量中25.0〜95.0質量%が好ましく、さらに好ましくは35.0〜90.0質量%である。 【0028】 本発明における粉末化粧料には、前記成分の他に、化粧料、医薬部外品、医薬組成物等に通常用いられる他の成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。例えば、油分とともに油溶性成分を配合しても構わない。前記他の成分としては、例えば、水、染料、高分子化合物、香料、界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤、保湿剤、多価アルコール、低級アルコール、糖類、紫外線吸収剤、美白剤,皮膚賦活剤,血行促進剤,抗脂漏剤,抗炎症剤等の薬剤、収斂剤、清涼剤等を挙げることができる。さらに、油中水型乳化組成物、水中油型乳化組成物等の乳化組成物を配合することもできる。なお、水の配合については、前記花弁状粉体の一部に水を混合したものも配合することができる。 【0029】 本発明の粉末化粧料は前記成分を配合して常法にしたがって調製することができる。特に、前記花弁状粉体と油分とを混合した後、他の成分と混合して粉末化粧料を調製することが好ましい。 【0030】 また、本発明の粉末化粧料の調製に当たっては、前記花弁状粉体の粉砕と同様、花弁状を損なわない範囲で使用される。通常の粉末化粧料の混合、分散、粉砕に用いられる粉砕機や混合機を必要に応じて使用することができる。粉砕機としては、例えば圧縮破砕機、せん断破砕機、衝撃破砕機、ボール媒体粉砕機、気流粉砕機等を、混合機としては、容器回転混合機、高速流動混合機、振動混合機などを挙げることができる。 【0031】 本発明の粉末化粧料中の油分は花弁状粉体中に毛細管現象によって包含され、それによって外観が粉末形態となるものと考えられる。 【0032】 本発明の粉末化粧料の具体例としては、特に限定されないが、白粉(フェイスパウダー)、頬紅、ボディーパウダー、芳香化粧品、アイシャドウ、ファンデーション、口紅等が挙げられる。 【実施例】 【0033】 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は質量%である。 【0034】 以下、花弁状粉体の製造例を記載する。 【0035】 〔製造例1:花弁状炭酸マグネシウム〕 60℃に調整した水酸化マグネシウム懸濁液(30g/L)2.0Lに、60℃に保ちながら、炭酸ガスを1.5L/分の速度で240分間導入し、塩基性炭酸マグネシウムを生成させた。得られた生成物を、イオン交換水およびエタノールにて洗浄、乾燥させて、花弁状炭酸マグネシウムを調製した。該花弁状炭酸マグネシウムのSEM観察を行ったところ、厚さ0.01〜0.05μm、長手方向0.5〜2μmの薄片が多方向に成長した集合体であり、その平均粒子径は14.0μmであることが確認された。吸油量は1.8ml/gであった。 【0036】 〔製造例2:花弁状ケイ酸カルシウム〕 室温にて、0.3mol/lケイ酸ナトリウム(SiO2/NaO=2.6)水溶液100mlと0.3mol/l塩化カルシウム水溶液100mlを混合し、得られた懸濁液をオートクレーブにて180℃の温度下、10時間反応させ、花弁状ケイ酸カルシウムを生成させた。得られた生成物を、イオン交換水およびエタノールにて洗浄、乾燥させた後、SEM観察を行った。その結果、生成物が、厚さ0.01〜0.1μm、長手方向1〜4μmの薄片が多方向に成長した集合体であり、その平均粒子径は40.0μmであることが確認された。吸油量は5.1ml/gであった。 【0037】 以下、本発明で用いた効果試験方法について説明する。 【0038】 (使用性、使用感) 化粧料を手にとったときの粉末状のさらさら感、化粧料使用時の化粧料塗布の滑らかさ、伸びについて、いずれも専門パネル10名による下記4段階評価に基づいた評価を行った。 【0039】 (4段階評価) 4:優れている。 3:やや優れている。 2:やや悪い。 1:悪い。 【0040】 (保湿感) 化粧料塗布時及び塗布後の保湿感を官能により、専門パネル10名による下記4段階評価に基づいた評価を行った。 【0041】 (4段階評価) 4:とても感じる。 3:やや感じる。 2:あまり感じない。 1:感じない。 【0042】 以上の効果試験方法によって4段階で評価した評点から1名当たりの平均評点を算出し、この点数から下記の評価基準に基づいて評価した。 【0043】 (評価基準) ◎:3.5以上4.0まで ○:2.5以上3.5未満 △:1.5以上2.5未満 ×:1.0以上1.5未満 【0044】 (安定性) 安定性は、粉末化粧料を5ml試験管に入れ、28kHzの超音波を10分間あてることにより確認した。 【0045】 (評価基準) ○:粉末化粧料から油が分離することなく安定である。 ×:粉末化粧料から油が分離し不安定である。 【0046】 [実施例1〜13、比較例1〜11] 表1〜3に示した成分、配合量の処方(配合量合計100質量%)の粉末化粧料を以下の方法で調製した。また、効果試験結果を併せて表1〜3に記載した。 【0047】 (調製法) 各粉体原料を混合し、その他の液分以外の成分と共にヘンシェルミキサー、アトマイザーにて均一に分散、混合、粉砕し、得られたバルクに液分をヘンシェルミキサーにて均一に分散し、粉末化粧料を調製した。 【0048】 【表1】
【0049】 【表2】
【0050】 【表3】
【0051】 表1〜3中、 注1:ポロネックスC(花弁状炭酸カルシウム・リン酸カルシウム複合体)(平均粒子径10μm:吸油量1.6ml/g)(丸尾カルシウム株式会社製) 注2:製造例1の花弁状炭酸マグネシウム(平均粒子径14μm:吸油量1.8ml/g) 注3:フローライトR(平均粒子径25μm:吸油量4.8ml/g)(株式会社トクヤマ製) 注4:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径9μm:吸油量4.3ml/g) 注5:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径4.0μm:吸油量3.8ml/g) 注6:製造例2の花弁状ケイ酸カルシウム(平均粒子径40μm:吸油量5.1ml/g) 注7:フローライトRの粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径0.4μm:吸油量2.7ml/g) 注8:ケイカルビーズ(平均粒子径24μm:吸油量0.9ml/g)(日本ケミカル株式会社製) 注9:サイロピュア#25(平均粒子径4.0μm:吸油量3.2ml/g)(富士シリシア株式会社製) 注10:レオパールKL(溶解性油ゲル化剤:千葉製粉株式会社製) 注11:PF−5セリサイトFSE(大東化成製) 注12:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 注13:板状硫酸バリウムHM(堺化学株式会社製) 注14:SA−タルクJA46R(三好化成株式会社製) 注15:KF96A−6cs(信越化学工業株式会社製) 注16:パインフロー(平均粒子径73μm:吸油量5.8ml/g)(松谷化学株式会社製) 注17:オクティエ(平均粒子径16μm)(日澱化学株式会社製) 【0052】 表1及び2から明らかなように、本発明に係る特定粒子径の花弁状粉体及び特定量で花弁状粉体に対して特定比率の油分を含有した粉末化粧料は、保湿感に優れ、さらさらした粉末状態である等、使用性、使用感、安定性が良好となっている。特に、粉体としてケイ酸カルシウムを用いたとき、使用感が著しく優れていることが分かる。 【0053】 これらに対して、表3から明らかなように、粒子径の範囲が本発明の範囲を外れる花弁状粉体を配合した比較例1及び2の粉末化粧料、油分の配合量が本発明の範囲を外れる比較例6及び7の粉末化粧料、油分/花弁状粉体(質量比)が本発明の範囲を外れる比較例5、8の粉末化粧料、花弁状でない粉体を配合した比較例3の粉末化粧料、花弁状粉体でないケイ酸カルシウムを配合した比較例9の粉末化粧料、油分をゲル化により保持した比較例4の粉末化粧料、フッ素処理粉体を配合した比較例10の粉末化粧料、多孔質デキストリン、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンAlを配合した比較例11の粉末化粧料はいずれも本発明の効果を発揮し得ないものであった。 【0054】 以下、さらに本発明粉末化粧料の実施例を示す。なお、製造は花弁状粉体と油分をヘンシェルミキサーにより、均一に分散、混合し、得られたバルクを他の粉体等の成分とヘンシェルミキサー、アトマイザーにて均一に分散、混合、粉砕し粉末化粧料を製造した。また、前記効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれも優れた効果が得られた。効果結果を表4に示した。 【0055】 〔実施例14〕フェイスパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 12.5 タルク 20.5 マイカ 17.5 球状ポリメタクリル酸アルキル(注2) 5.0 ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 37.0 大豆レシチン 3.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 4.0 酸化防止剤 0.5 【0056】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 【0057】 〔実施例15〕フェイスパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 12.5 チッ化ホウ素 2.0 タルク 20.5 マイカ 15.5 球状ポリメタクリル酸アルキル(注2) 5.0 スクワラン 37.0 ナノエマルション(注3) 5.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 4.0 酸化防止剤 0.5 【0058】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 注3:NIKKOL ニコソーム OS(日光ケミカルズ株式会社製) 【0059】 〔実施例16〕ボディーパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 10.0 タルク 32.5 マイカ 10.5 球状シリカ 7.5 ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 15.0 ジメチコン 17.0 大豆レシチン 3.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 1.0 酸化防止剤 0.5 【0060】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 【0061】 〔実施例17〕アイシャドー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 17.5 タルク 18.5 ステアリン酸亜鉛 2.0 (ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー(注2) 5.0 ワセリン 4.0 ビーズワックス 2.5 ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 15.0 フェニルトリメチコン 10.0 着色剤 10.0 (有機系タール色素・ベンガラ・酸化チタン) 雲母チタン 15.0 酸化防止剤 0.5 【0062】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:KSP−100(信越化学工業株式会社製) 【0063】 〔実施例18〕フェイスパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 29.0 球状ポリメタクリル酸アルキル(注2) 3.5 ラウリン酸亜鉛 2.0 表面処理タルク(注3) 3.5 硫酸バリウム(注4) 1.5 ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 20.0 メチルポリシロキサン(6cs)(注5) 40.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 0.3 防腐剤 0.2 【0064】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 注3:SA−タルクJA46R(三好化成株式会社製) 注4:板状硫酸バリウムHM(堺化学株式会社製) 注5:KF96A−6cs(信越化学工業株式会社製) 【0065】 〔実施例19〕フェイスパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 6.0 窒化ホウ素 2.0 球状ポリメタクリル酸アルキル(注2) 2.0 ラウリン酸亜鉛 4.0 セリサイト 15.0 硫酸バリウム(注3) 28.0 表面処理タルク(注4) 9.5 メチルポリシロキサン(6cs)(注5) 33.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 0.3 防腐剤 0.2 【0066】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 注3:板状硫酸バリウムHM(堺化学株式会社製) 注4:SA−タルクJA46R(三好化成株式会社製) 注5:KF96A−6cs(信越化学工業株式会社製) 【0067】 〔実施例20〕フェイスパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 8.0 窒化ホウ素 1.0 球状ポリメタクリル酸アルキル(注2) 5.0 ラウリン酸亜鉛 14.0 タルク 22.0 硫酸バリウム(注3) 27.5 表面処理タルク(注4) 10.0 メチルポリシロキサン(6cs)(注5) 12.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 0.3 防腐剤 0.2 【0068】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 注3:板状硫酸バリウムHM(堺化学株式会社製) 注4:SA−タルクJA46R(三好化成株式会社製) 注5:KF96A−6cs(信越化学工業株式会社製) 【0069】 〔実施例21〕フェイスパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 10.0 窒化ホウ素 2.0 球状ポリメタクリル酸アルキル(注2) 1.0 ラウリン酸亜鉛 2.0 タルク 17.5 セリサイト 12.0 硫酸バリウム(注3) 15.0 ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 20.0 メチルポリシロキサン(6cs)(注4) 20.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 0.3 防腐剤 0.2 【0070】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 注3:板状硫酸バリウムHM(堺化学株式会社製) 注4:KF96A−6cs(信越化学工業株式会社製) 【0071】 〔実施例22〕フェイスパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 9.0 窒化ホウ素 2.0 球状ポリメタクリル酸アルキル(注2) 5.0 ラウリン酸亜鉛 2.0 セリサイト 25.0 タルク 38.5 メチルポリシロキサン(6cs)(注3) 18.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 0.3 防腐剤 0.2 【0072】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 注3:KF96A−6cs(信越化学工業株式会社製) 【0073】 〔実施例23〕フェイスパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 13.0 窒化ホウ素 4.0 球状ポリメタクリル酸アルキル(注2) 5.0 ラウリン酸亜鉛 2.0 タルク 10.5 フェニルトリメチコン 20.0 メチルポリシロキサン(6cs)(注3) 45.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 0.3 防腐剤 0.2 【0074】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 注3:KF96A−6cs(信越化学工業株式会社製) 【0075】 〔実施例24〕フェイスパウダー 成分 配合量(質量%) 花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 10.0 窒化ホウ素 2.0 球状ポリメタクリル酸アルキル(注2) 4.0 ラウリン酸亜鉛 4.0 タルク 30.5 硫酸バリウム(注3) 24.0 メチルポリシロキサン(6cs)(注4) 25.0 着色剤(酸化鉄・酸化チタン) 0.3 防腐剤 0.2 【0076】 注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、粒子径9μm、吸油量4.3ml/g) 注2:ガンツパールGM−2000(ガンツ化成株式会社製) 注3:板状硫酸バリウムHM(堺化学株式会社製) 注4:KF96A−6cs(信越化学工業株式会社製) 【0077】 【表4】
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| 【出願人】 |
【識別番号】390041036 【氏名又は名称】株式会社日本色材工業研究所
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| 【出願日】 |
平成19年6月6日(2007.6.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−13548(P2008−13548A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2007−150533(P2007−150533) |
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