| 【発明の名称】 |
水中油型乳化剤型の化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 和法
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| 【要約】 |
【課題】
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1)ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体と、2)グルコシルエチルメタクリレート、メタクリロイル−L−リジン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される単量体の重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上及び/又はこれらの単量体を構成単位として有する共重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上とを含有することを特徴とする化粧料。 【請求項2】 前記ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体が、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイルから選択される1種乃至は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。 【請求項3】 前記合成ポリマーが、ポリグルコシルエチルメタクリレート、ポリメタクリロイル−L−リジン、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ブチルメタクリレートコポリマー及びメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ステアリルメタクリレートコポリマーから選択される1種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。 【請求項4】 前記ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体が、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルであることを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の化粧料。 【請求項5】 前記合成ポリマーが、ポリメタクリロイル−L−リジンであることを特徴とする、請求項1〜4何れかに記載の化粧料。 【請求項6】 さらに、アシル化アミノ酸のエステル体を含有することを特徴とする請求項1〜5何れかに記載の化粧料。 【請求項7】 水中油型の乳化組成物であることを特徴とする、請求項1〜6何れかに記載の化粧料。 【請求項8】 油相成分が化粧料全体の70〜90質量%であることを特徴とする請求項1〜7何れかに記載の化粧料。 【請求項9】 クレンジング用であることを特徴とする請求項1〜8何れかに記載の化粧料。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、クレンジング用途に適した乳化型の化粧料に関する。 【背景技術】 【0002】 水中油乳化型組成物は、油溶性の成分と水溶性の成分を一度に適用でき、しかも外相が水相であるために、使用感が軽く、感触的にも優れた組成物が得られる。これらの水中油型の乳化組成物の内、通常内油相含有量が70%程度を越えるようなものを高内相水中油乳化型組成物と称する。高内相水中油乳化型組成物は、通常の水中油乳化型組成物と比べて、内相である油相の含有量が多いため、脂汚れやメークアップ化粧料などとの馴染みが良く、クレンジング化粧料などで使用されている剤型である。これらの高内相水中油乳化型化粧料において、その製剤安定性を向上させるために、内油相に高級アルコールを添加したり、或いはジグリセリンテトラオレートを含有させる技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。これらの技術により、通常化粧料が使用・保管されるような温度条件においては、十分な安定性を有する高内相水中油乳化型組成物が得られていた。しかし、流通段階や家庭での保管場所などにおいては、思いも掛けないような過酷な高温条件等に曝される場合が存し、このような過酷な保管条件に曝された後においてもその品質を確保できるように、更なる製剤系の安定性の向上が望まれていた。 【0003】 ここで、ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体は、口紅やヘア製品などに於けるつや出し効果、感触改良効果を有することが知られ、さらに皮膚になめらかさを付与する効果も知られていた(例えば、特許文献2,特許文献3を参照)。一方、グルコシルエチルメタクリレート、メタクリロイル−L−リジン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される単量体の重合物からなる合成ポリマー、又はこれらの単量体を構成単位として有する共重合物からなる合成ポリマーとしては、ポリグルコシルエチルオキシメタクリレート、ポリメタクリロイル−L−リジン、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ブチルメタクリレートコポリマーのようなポリマーが知られていた。これらの合成ポリマーは、増粘効果をほとんど有していないが、その水親和性の強さ、感触の良さなどを利用して、これらを化粧料に適用する技術も知られていた(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9を参照)。 【0004】 しかし、油相にダイマー酸又はダイマージオールのジエステル体を含有し、グルコシルエチルメタクリレート、メタクリロイル−L−リジン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される単量体の重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上、及び/又はこれらの単量体を構成単位として有する共重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上を水相に含有する乳化型の組成物は知られていない。さらに、高内相水中油乳化型化粧料において、このような構成を有することにより、極端な高温条件での保存後においてもその製剤系の安定性が向上することも知られていなかった。 【0005】 【特許文献1】特開2000−015085号公報 【特許文献2】特開2004−262783号公報 【特許文献3】特開2003−160430号公報 【特許文献4】特開平09−315949号公報 【特許文献5】特開2001−002552号公報 【特許文献6】再表2000−032560号公報 【特許文献7】特開2005−008592号公報 【特許文献8】特開2005−035947号公報 【特許文献9】特開2000−178123号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、製剤系の安定性に優れる化粧料、特に極端な高温条件での保存後においても製剤系の安定性に優れた水中油乳化型の化粧料を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記課題を解決するために、発明者らは鋭意研究をし、1)ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体と2)グルコシルエチルメタクリレート、メタクリロイル−L−リジン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される単量体の重合物からなる合成ポリマー、又はこれらの単量体を構成単位として有する共重合物からなる合成ポリマー等を含有する高内相水中油乳化型の化粧料が、極端な高温条件での保存後においても安定性に優れていることを見出し、本発明を完成させた。即ち、本発明は以下に示すとおりである。 【0008】 (1) 1)ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体と、2)グルコシルエチルメタクリレート、メタクリロイル−L−リジン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される単量体の重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上及び/又はこれらの単量体を構成単位として有する共重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上とを含有することを特徴とする化粧料。 (2) 前記ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体が、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイルから選択される1種乃至は2種以上であることを特徴とする(1)に記載の化粧料。 (3) 前記合成ポリマーが、ポリグルコシルエチルメタクリレート、ポリメタクリロイル−L−リジン、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ブチルメタクリレートコポリマー及びメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ステアリルメタクリレートコポリマーから選択される1種乃至は2種以上であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。 (4) 前記ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体が、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルであることを特徴とする(1)〜(3)何れかに記載の化粧料。 (5) 前記合成ポリマーが、ポリメタクリロイル−L−リジンであることを特徴とする、(1)〜(4)何れかに記載の化粧料。 (6) 水中油型の乳化組成物であることを特徴とする、(1)〜(5)何れかに記載の乳化組成物。 (7) 油相成分が70〜90質量%であることを特徴とする(1)〜(6)何れかに記載の化粧料。 (8) さらに、アシル化アミノ酸のエステル体を含有することを特徴とする(1)〜(7)何れかに記載の化粧料。 (9) クレンジング用であることを特徴とする(1)〜(8)何れかに記載の化粧料。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、水中油型乳化組成物において、特に高内相水中油乳化型の化粧料において、高温条件下に保存した後でも安定性に優れた化粧料を提供できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 (1)本発明の化粧料の必須成分であるダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体 本発明の化粧料は、ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体を含有していることを特徴としている。本発明の化粧料に用いるダイマー酸のジエステル体は、モノ−或いはジ−不飽和脂肪酸を2量体化させた後、必要に応じて水素添加して得られるダイマー酸と種々のアルコールとのエステル体、さらにはダイマー酸を還元して得られるダイマージオールと種々の脂肪酸とのエステル体、ダイマー酸とダイマージオールとのエステル体などを指し、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイルなどが例示できる。これらの化合物は日本精化(株)より、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル・フィトステリル)が「LUSPLAN PI−DA」として、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルが「LUSPLAN DD−DA」として、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイルが「LUSPLAN DD−IS」として、ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)が「Plandool−H」として市販されており、これらのものを購入して使用することができ、好ましい。本発明の化粧料においては、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルを用いたときに、本発明の効果が優れているので、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルを用いることが、特に好ましい。本発明の化粧料は、ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体を、化粧料の基材全量に対して、0.5質量%以上が含有していることが好ましく、1.0質量%以上含有していることがより好ましく、2.0質量%以上含有していることがさらに好ましい。これは、これより少ないと本発明の効果が得られにくくなるからである。また上限は、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。これより多いと、ベタツキ感が高くなりすぎて、使用性を損なう場合があるからである。 【0011】 (2)本発明の化粧料の必須成分であるグルコシルエチルメタクリレート、メタクリロイル−L−リジン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される単量体の重合物からなる合成ポリマー又はこれらの単量体を構成単位として有する共重合物からなる合成ポリマー 本発明の化粧料は、グルコシルエチルメタクリレート、メタクリロイル−L−リジン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される単量体の重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上及び/又はこれらの単量体を構成単位として有する共重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上を含有することを特徴としている。これらの合成ポリマーの具体例としては、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、ポリ(グルコシルエチルメタクリレート)、ポリメタクリロイル−L−リジン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ブチルメタクリレートコポリマー、又はメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ステアリルメタクリレートコポリマーが好適に例示できる。このような成分は、常法に従って製造することが出来る。ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンであれば、メタクリル酸に塩化チオニルなどのハロゲン化剤を反応させて誘導したメタクリル酸クロリドとエチレングリコールをアルカリ存在下反応させ、メタクリロイルオキシエタノールに誘導し、これを更にトシルクロリドと反応させて、メタクリル酸−2−トシルエチルエステルと為し、アルカリ存在下ホスホリルコリンと縮合させ、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを製造し、これをアゾビスイソブチロニトリル等の重合開始剤の存在下重合させることにより製造することが出来る。また、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ブチルメタクリレートコポリマー、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ステアリルメタクリレートコポリマーは、このように得られるメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと、ブチルメタクリレートやステアリルメタクリレートを共重合させることにより得られる。ポリ(グルコシルエチルメタクリレート)は、メタクリル酸−2−トシルエチルエステルとグルコースとを、ソディウムハイドライド等のアルカリ存在下、酸化銀を触媒に縮合させ、これを重合することにより製造することが出来る。ポリメタクリロイル−L−リジンは、メタクリル酸クロリドとリジンとをアルカリ存在下縮合させ、これを同様に重合させることにより得ることが出来る。 【0012】 <製造例> ポリメタクリロイル−L−リジンの合成 L−リジン塩酸塩500gを5Lの水に溶解し、さらに炭酸ナトリウム300gを溶解した。撹拌、冷却しながら、メタクリル酸クロリド215gを徐々に滴下した。反応終了後、塩酸にて反応液を酸性とし、反応液に酢酸エチルを添加して、液液抽出して、酢酸エチル層を除いた。残渣の水層にアゾビスイソブチロニトリルを添加し、80℃で2時間撹拌し、重合反応を行った。重合反応終了後、反応液を15Lのメタノール中に注ぎ、沈殿をデカンテーションにて採取した。沈殿を水2Lに溶解したものを、イソプロパノール中に注ぎ込み、生成した沈殿を濾取、乾燥して、ポリメタクリロイルーL−リジン240gを得た。 【0013】 これらの合成ポリマーには、既に市販品もあり、かかる市販品を購入して使用することも出来る。好ましい市販品としては、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンとしては、日本油脂株式会社から販売されている「リピジュア−C」、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチルコポリマーとしては、「リピジュア−PMB」(日本油脂株式会社製)、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリルコポリマーとしては、「リピジュア−S」(日本油脂株式会社製)が好ましく例示される。ポリ(グルコシルエチルメタクリレート)としては、大日精化株式会社から販売されている「p−GEMA」、ポリメタクリロイル−L−リジンとしては、岐阜シェラック株式会社から販売されている「PMリジン」等が好適に例示できる。本発明の化粧料に於いては、このような合成ポリマーは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。これらの中では、アミノ酸残基、特にリジン残基を有するポリメタクリロイル−L−リジンを含有する形態が好ましい。これは、本発明の効果が一番優れているからである。 【0014】 本発明の高内相水中油乳化型の化粧料において、ダイマー酸及び/又はダイマージオールのジエステル体を油相中に含有させ、さらに前記合成ポリマーを外水相中に含有させることにより、製剤系の安定性を向上させる効果を有する。本発明の乳化型の化粧料における、かかる合成ポリマーの含有量は、乳化型化粧料全量に対して、総量で、0.01質量%以上が好ましく、0.02質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上がさらに好ましい。これは、少なすぎると本発明の効果が得られにくくなるからである。上限は、5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下がさらに好ましい。これは、多すぎると使用感を損なう場合があるからである。 【0015】 (3)本発明の化粧料 本発明の化粧料は、必須成分として、1)ダイマー酸及び又はダイマージオールのジエステル体と2)グルコシルエチルメタクリレート、メタクリロイル−L−リジン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される単量体の重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上、及び/又はこれらの単量体を構成単位として有する共重合物からなる合成ポリマーの1種乃至は2種以上を含有する化粧料に適用するのが好ましい。ここで、一定の体積中に同一の球状粒子が充填される場合には、約74%が最密充填と言われており、水中油乳化型の化粧料においては、最密充填に近い充填率として、化粧料組成物全体に対して70〜90質量%の内油相を含有する形態を、高内相水中油乳化型の化粧料と称する。本発明は、このような化粧料全体に対して70〜90質量%の内油相を含有している高内相水中油乳化型の化粧料に適用するのが好ましい。これは、このような高内相水中油乳化型化粧料において、本発明による安定化効果が発揮されやすいためである。 【0016】 また、本発明の化粧料は、さらにアシル化アミノ酸のエステルを含有することも好ましい形態である。アシル化アミノ酸のエステルとは、アミノ酸のアミノ基に長鎖脂肪酸がアミド結合をしており、残りのカルボン酸部分に種々のアルコールがエステル結合をしている構造を有している。グルタミン酸やアスパラギン酸のような酸性アミノ酸を用いた場合には、カルボン酸基を2つ有しているので、性質の異なるアルコールをそれぞれ、あるいは混合して結合させることも可能である。このような、アシル化アミノ酸のエステルとしては、味の素株式会社よりN−ラウロイル−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)が「エルデュウPS203」、N−ラウロイル−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)が「エルデュウPS304」、N−ラウロイル−グルタミン酸ジ(コレステリル/2−オクチルドデシル)が「エルデュウCL202」、N−ラウロイル−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)が「エルデュウCL301」、N−ラウロイル−サルコシン−イソプロピルが「エルデュウSL205」として、市販されており、これらのものを購入して使用することができ、好ましい。これらの中では、N−ラウロイル−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)を用いるのが、特に好ましい。このような、アシル化アミノ酸のエステル体を本発明の化粧料中に含有することにより、本発明の化粧料の安定化効果が向上する。 【0017】 本発明の化粧料には、本発明の高温保存時の安定化効果を妨害しない範囲で、化粧料などに使用可能な他の成分を含有させることが可能である。このような任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン、モノラウリン酸ジグリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリンジイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。 【0018】 本発明の化粧料は、前記の必須成分と任意成分とを用いて乳化することによって製造することが出来るが、本発明の化粧料の製造時においては、油溶性の必須成分、任意成分を含有する油相成分と、必須成分である合成ポリマーを除く水相成分(水性任意成分含有)とで、水中油型乳化物を作製し、最後に本発明の必須成分である合成ポリマーを含有する水相成分を添加することによって製造することが好ましい。 【0019】 本発明の化粧料は総油相成分量が70〜90質量%である水中油乳化型の化粧料であることが好ましい。このように油相量が多いために他の油性成分と馴染みが良く、油性の汚れ、口紅、ファンデーションなどのメークアップ化粧料などを除去するクレンジング化粧料に適用することが好ましい。 【0020】 以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がこのような実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。 【実施例】 【0021】 <実施例1> イ)を混合後60℃で加熱し、これにロ)を混合後60℃で加熱溶解したものを添加・撹拌して乳化し、さらに60℃で混合溶解したハ)を添加・撹拌して、本発明の化粧料である実施例1のクレンジングを作製した。実施例1において、ポリメタクリロイル−L−リジンを水に置換したもの比較例1、「ラスプランDD−DA」を流動パラフィンに置換したものを比較例2、「ラスプランDD−DA」を除き、その分ハ)の純水を増やしたもの比較例3、ポリメタクリロイル−L−リジンを純水に、且つ「ラスプランDD−DA」を流動パラフィンに共に置換したものを比較例4として製造した。 【0022】 イ) 1,3−ブタンジオール 3.0 質量% ソルビタンモノステアレート 1.0 質量% POEモノイソステアレート 2.7 質量% ポリオキシエチレングリセリンイソステアレート (「エマレックスGWIS−120」;日本エマルジョン株式会社製) 1.0 質量% グリセリンモノステアレート 1.0 質量% メチルパラベン 0.3 質量% 純水 3.0 質量% ロ) ジグリセリンテトラオレエート 25.0 質量% メチルポリシロキサン 2.0 質量% 流動パラフィン 21.0 質量% 2−エチルヘキサン酸セチル 21.0 質量% ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル (「LUSPLAN DD−DA」:日本精化株式会社製) 2.0 質量% N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) (「エルデュウPS203」:味の素株式会社製) 1.0 質量% セバシン酸ジイソプロピル 1.0 質量% ベヘニルアルコール 1.0 質量% ミツロウ 1.0 質量% 2−フェノキシエタノール 0.3 質量% ハ) ポリメタクリロイル−L−リジン 0.1 質量% 純水 12.6 質量% 【0023】 <試験例1> 製剤系の安定性試験 <実施例1>で作製した実施例1、比較例1、比較例2、比較例3、比較例4のクレンジングを直径5cmφ高さ3cmのガラス容器に充填し蓋をして、測定用サンプルとした(各2サンプルずつ準備;40℃保存用、50℃保存用)。これらのサンプルを20℃で1日保管した後で、硬度計(Curdmeter MAX ME−303;株式会社アイテクノ製)を用い、接触面11.3mmφ、加重100gを用いて硬度を測定した。次に各サンプルを40℃と50℃の恒温室に3ヶ月間保存した。3ヶ月保存後に、サンプルを20℃の部 屋に戻して1時間後に硬度(N/m2)の測定を行った。結果を表1に示した。 【0024】 【表1】
【0025】 表1の結果より、実施例1は、50℃という過酷な高温下に3ヶ月間保存した後においても、これを20℃に戻すことにより硬度が回復し、製剤系の安定性において非常に優れていることが判る。これに対して、ポリメタクリロイル−L−リジンを水に置換した比較例1、「ラスプランDD−DA」を流動パラフィンに置換した比較例2、「ラスプランDD−DA」を水に置換した比較例3、ポリメタクリロイル−L−リジンを水に、「ラスプランDD−DA」を流動パラフィンに置換した比較例4は、50℃という過酷な高温下に3ヶ月間保存することにより、これを20℃に戻しても硬度の回復が十分ではなく、製剤系が不安定化していることが判った。ただし、実施例1、比較例1、比較例2、比較例3、比較例4ともに、40℃で3ヶ月間保存するという通常の保存試験においては、これを20℃に戻した場合にそれほどの硬度の低下を示さなかったことから、ダイマー酸のジエステル体とポリメタクリロイル−L−リジン等の合成高分子を含有しない場合おいても、通常の使用上においては問題ないレベルの安定性を有することを確認した。しかし、50℃に3ヶ月間保存するというかなり過酷な条件に曝されたものを、20℃に戻した場合の硬度の回復においては、実施例1の本発明においてのみ、硬度の十分な回復が認められ、過酷な高温保存後において硬度を十分な回復させるには「ラスプランDD−DA」のようなダイマー酸のジエステル体とポリメタクリロイル−L−リジンのような合成高分子を含有させる必要があることが判った。 【0026】 <実施例2〜5> イ)を混合後60℃で加熱し、これにロ)を混合後60℃で加熱溶解したものを添加・撹拌して乳化を行い、さらに60℃で混合溶解したハ)を添加・撹拌して、実施例2のクレンジングを作製した。実施例2において、ポリメタクリロイル−L−リジンをポリグルコシルエチルメタクリレートに置換したものを実施例3、ポリメタクリロイル−L−リジンをポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンに置換したものを実施例4、ポリメタクリロイル−L−リジンをポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチルコポリマーに置換したものを実施例5として製造した。 【0027】 1,3−ブタンジオール 3.0 質量% ソルビタンモノステアレート 1.0 質量% POEモノイソステアレート 2.7 質量% ポリオキシエチレングリセリンイソステアレート (「エマレックスGWIS−120」;日本エマルション株式会社製) 1.0 質量% グリセリンモノステアレート 1.0 質量% メチルパラベン 0.3 質量% 純水 3.0 質量% ロ) オリーブオイル 25.0 質量% メチルポリシロキサン 2.0 質量% 流動パラフィン 20.0 質量% 2−エチルヘキサン酸セチル 21.0 質量% ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル (「LUSPLAN DD−DA」:日本精化株式会社製) 3.0 質量% N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) (「エルデュウPS203」:味の素株式会社製) 1.0 質量% セバシン酸ジイソプロピル 1.0 質量% ベヘニルアルコール 1.0 質量% ミツロウ 1.0 質量% 2−フェノキシエタノール 0.3 質量% ハ) ポリメタクリロイル−L−リジン 0.02質量% 純水 12.68質量% 【0028】 <試験例2> 製剤系の安定性試験 実施例1と同様に、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5のクレンジングに関しても測定用サンプルを調整し、20℃で1日保存後、及び50℃で3ヶ月保存後に20℃に戻したものの硬度(N/m2)を測定した。結果を表2に示した。 【0029】 【表2】
【0030】 表2の結果より、実施例2と、実施例2に含有しているポリメタクリロイル−L−リジンをポリグルコシルエチルメタクリレートに置換した実施例3、実施例2のポリメタクリロイル−L−リジンをポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンに置換した実施例4、実施例2のポリメタクリロイル−L−リジンをポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチルコポリマーに置換した実施例5は、50℃という過酷な高温下に3ヶ月保存した後でも、これを20℃に戻すことにより硬度が回復しており、非常に製剤系の安定性に優れていることが分かった。 【0031】 <実施例6〜7> イ)を混合後60℃で加熱し、これにロ)を混合後60℃で加熱溶解したものを添加し、撹拌して乳化し、さらに60℃で混合溶解したハ)を添加撹拌して、実施例6のクレンジングを作製した。実施例6において、「エルデュウPS203」を流動パラフィンに置換したものを実施例7、メタクリロイル−L−リジンを水に置換したもの比較例5、「ラスプランDD−DA」を流動パラフィンに置換したものを比較例6として製造した。 【0032】 イ) 1,3−ブタンジオール 3.0 質量% ソルビタンモノステアレート 1.0 質量% POEモノイソステアレート 2.7 質量% ポリオキシエチレングリセリンイソステアレート (「エマレックスGWIS−120」;日本エマルション株式会社製) 1.0 質量% グリセリンモノステアレート 1.0 質量% メチルパラベン 0.3 質量% 純水 3.0 質量% ロ) ジグリセリンテトラオレエート 25.0 質量% メチルポリシロキサン 2.0 質量% 流動パラフィン 22.0 質量% 2−エチルヘキサン酸セチル 21.0 質量% ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル (「LUSPLAN DD−DA」:日本精化株式会社製) 1.0 質量% N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) (「エルデュウPS203」:味の素株式会社製) 1.0 質量% セバシン酸ジイソプロピル 1.0 質量% ベヘニルアルコール 1.0 質量% ミツロウ 1.0 質量% 2−フェノキシエタノール 0.3 質量% ハ) ポリメタクリロイル−L−リジン 0.8 質量% 純水 11.9 質量% 【0033】 <試験例3> 製剤系の安定性試験 試験例1と同様に、実施例6、実施例7、比較例5、比較例6のクレンジングに関しても測定用サンプルを調整し、20℃で1日後、及び50℃で3ヶ月保存後の硬度(N/m2)を測定した。結果を表3に示した。 【0034】 【表3】
【0035】 表3の結果より、実施例6は、50℃という過酷な高温下に3ヶ月間保存した後でも、これを20℃に戻すことにより硬度が回復しており、非常に製剤系の安定性に優れていることが判る。これに対して、ポリメタクリロイル−L−リジンを水に置換した比較例5、「ラスプランDD−DA」を流動パラフィンに置換した比較例6は、50℃という過酷な高温下に3ヶ月間保存した後に、これを20℃に戻しても硬度の回復が十分でなく、製剤系が不安定化していることが分かった。また、「エルデュウPS203」をスクワランに置換した実施例7は、実施例6ほどではないが適度な硬度の回復を示していたことより、「エルデュウPS203」も高温保存後の製剤系の硬度の回復に寄与していることが判った。 【産業上の利用可能性】 【0036】 本発明は、安定性に優れた化粧料に適用するのに有用である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000113470 【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月4日(2006.7.4) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−13450(P2008−13450A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−183992(P2006−183992) |
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