| 【発明の名称】 |
薬剤収納容器及び同収納容器の使用方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】青山 秀幸
【氏名】菊石 純也
【氏名】玉川 和彦
【氏名】千東 尚久
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| 【要約】 |
【課題】外筒部材と内筒部材からなる簡単な構造で、内容物が外部に漏れることがなく、排出時の環境の劣化の問題がない。また、外部から不用意に異物が混入するおそれもないという効果を発揮することができる容器を提供する。
【構成】周側部及び第1及び第2の端部が何れも閉塞された外筒部材10と、この外筒部材内に設けられた内筒部材20とを具備し、外筒部材と内筒部材との間に形成された空間内に、液体状又は粉末状の内容物が収容される収納容器であって、外筒部材は、第1の端部11より第2の端部側に位置した、外筒部材を開封するための開封予定部16を形成し、内筒部材は、閉塞された周側部と、開放された又は開放予定された第1の端部21と、少なくとも一部に開口部又は開口予定部を有する第2の端部22とを形成し、内筒部材の第1の端部は、外筒部材の開封予定部より第2の端部側に位置し、その外周面が、外筒部材の内周面に気密又は液密に封止されている収納容器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 周側部及び第1及び第2の端部を封止した閉塞された外筒部材と、この外筒部材に内装された内筒部材とを具備し、外筒部材の周側部、第2の端部及び内筒部材の第1の端部との間に形成される空間内に、液体状又は粉末状の内容物が収容される収納容器であって、 外筒部材は、外筒部材を開封するための開封予定部を、外筒部材周側部の第1の端部側に形成し、 内筒部材は、封止された周側部と、開放された又は開放予定された第1の端部と、開口部又は開口予定部を有する第2の端部とを形成し、 内筒部材の第1の端部は、外筒部材の開封予定部より第2の端部側に位置し、内筒部材外周面と外筒部材内周面との間を封止して、内筒部材が外筒部材に取り付けられていることを特徴とする収納容器。 【請求項2】 外筒部材は、周側部に気体又は液体導入孔形成部を設けていることを特徴とする請求項1記載の収納容器。 【請求項3】 外筒部材の第1の端部の開封予定部が直線的に開封するための手段及びチャックシールからなる群から選択された1又は2の手段によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の収納容器。 【請求項4】 内筒部材は、第1の端部側の底辺が長く、第2の端部側の上辺が短い台形状をなしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の収納容器。 【請求項5】 内容物が液体であって、台形状の内筒部材の底辺に対する周側部の傾斜角度は、10〜90度であることを特徴とする請求項4に記載の収納容器。 【請求項6】 内容物が粉末状であって、台形状の内筒部材の底辺に対する周側部の傾斜角度は、25〜90度であることを特徴とする請求項4に記載の収納容器。 【請求項7】 内筒部材は、プラスチック素材又はプラスチック素材からなる積層体で形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の収納容器。 【請求項8】 内筒部材は、エンジニアリングプラスチック素材及び/又はポリオレフィン素材と、ポリオレフィン系エラストマー素材との積層体からなり、ポリオレフィン系エラストマー素材を内側に配置して、弱接合していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の収納容器。 【請求項9】 内筒部材は内容物接触面と内容物非接触面を有し、内容物非接触面のうち一部分又は全部分(封止部分を除く)は、低融点ポリオレフィン素材、易剥離性素材、再封性素材からなる群から選択された1又は2以上の手段で形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の収納容器。 【請求項10】 内容物非接触面のうち一部分又は全部分は、内筒部材の第1の端部の開放予定部及び/又は第2の端部の開口予定部であることを特徴とする請求項9に記載の収納容器。 【請求項11】 内容物を第2の容器に移し替えるための収納容器であって、外筒部材の開封予定部と内筒部材の第1の端部を取り付けた箇所との間の長さは、内容物が移し替えられる第2の容器の内容物充填入口部を覆うに充分な長さのスカート部を形成していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか記載の収納容器。 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか記載の収納容器を用いて、収納容器内の内容物を第2の容器に移し替える方法であって、 液体状又は粉末状の内容物が収容された収納容器の開封予定部を開封して、閉塞されていた外筒部材の第1の端部を開放する工程と、 第2の容器に設けられた内容物充填入口部の上に、開放された外筒部材の第1の端部側を配置する工程と、 外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えて、内容物を圧力および重力により下方向に移動させる工程と、 内容物の移動に伴って、内筒部材の第2の端部を、内筒部材の開放された第1の端部を通って、第1の端部の下側に反転移動させ、若しくは、内容物の移動に伴って、内筒部材の第1端部の開放予定部を開放し、内筒部材の開放された第1の端部を通って内筒部材の第2の端部を第1の端部の下側に反転移動させる工程と、 この内筒部材の反転した第2の端部の開口部を通って内容物を第2の容器内に移し替え、若しくは、内容物の移動に伴って内筒部材の第2の端部の開口予定部を開口し、開口された開口予定部を通って内容物を第2の容器内に移し替えることを特徴とする収納容器内の内容物を第2の容器に移し替える方法。 【請求項13】 外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加える手段は、外筒部材内に空気を吹き込む、外筒部材を介して内容物を押圧する、外筒部材内に液体を吹き込むことの1又は2以上の手段であることを特徴とする請求項12に記載の方法。 【請求項14】 外筒部材は、周側部に気体又は液体導入孔形成部を設けており、該形成部に孔を開け、孔に導入管を通して、導入管から気体又は液体を吹き込むことにより、外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加える請求項12又は13記載の方法。 【請求項15】 外筒部材内の内容物には気体が混在しており、外筒部材を外側から押すことにより外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする請求項12又は13に記載の方法。 【請求項16】 外筒部材内には、気体を混在することなく内容物のみが収納されており、内容物にかける圧力は、外筒部材を外気と連通させて外気を外筒部材内に送入する、及び/又は人為的に押圧することにより外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする請求項12又は13記載の方法。 【請求項17】 開封された外筒部材の第1の端部、内筒部材の第1の端部の開放部又は開放予定部、第2の端部の開口部又は開口予定部を通って挿入されたノズルから第2の容器内の液体、又は別途供給される液体を噴出させることにより外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする請求項12又は13に記載の方法。 【請求項18】 内容物の収納容器は透析用剤収納容器であって、第2の容器は自動溶解装置であることを特徴とする請求項12〜17のいずれかに記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、医薬品等、例えば、人工透析に用いる透析液の調製に使用され、主に顆粒状とした固体透析用剤或いは液状の透析用剤を収納する筒状又は袋状の容器に関する。 【背景技術】 【0002】 この種の袋状容器に関する従来の問題点は特許文献1に記載されているので、その記載を引用する。すなわち、「袋式の透析用剤収納容器は、点滴用液の容器と同様に、可撓性を有するシート材で袋体に構成されているので、使用後の嵩高を減少させることができる利点がある。しかし、透析医療従事者が一袋ずつ手作業で開封し、自動溶解装置に投入して、透析液の調製をしているので、人為ミスによる数量違いの危険性がある。また、自動溶解装置投入時に、袋に付着したゴミや雑菌、人間の毛髪等の異物が混入する危険性も高いという問題がある。さらに、投入時の発塵により自動溶解装置の周辺が汚染したり、自動溶解装置が誤動作したりするなどの問題もある。 【0003】 また、袋体を刃物で切断開封すると、切断の際に袋体の切り屑が発生し、この切り屑が自動溶解装置内に落下すると、自動溶解装置の誤動作を生じさせる虞がある。さらに、刃物に透析用剤が付着すると、透析用剤の成分により刃物が腐食し易くなり、開封作業に支障を来たすことになる。そして、刃物に付着した透析用剤は吸湿して劣化し易い。この劣化した透析用剤が以後の溶解作業において自動溶解装置内の透析用剤に混入すると、調製した透析液を汚染させる虞がある。」 この問題に関し特許文献1では、「可撓性シート材からなり、内部に透析用剤を収納可能な袋体と、該袋体の下端に形成され、袋体内に連通した透析用剤排出路を区画形成する筒状の出口部材とを備えた透析用剤収納容器であって、出口部材の内部に、気体を封入して膨張したバッグを装入して透析用剤排出路を閉塞し、該バッグの一部を出口部材の内部に固着し、バッグよりも下方の出口部材を封止し、この封止部とバッグとの間を切り裂いて透析用剤排出路の排出口側を開封するとともに、気体を排出することでバッグを収縮させて、袋体内の透析用剤を、透析用剤排出路を通して外部へ排出するように構成し、この構成により、特許文献1では自動溶解装置にセットした場合に透析用剤の供給口となる透析用剤排出路を、使用時まで封止部により封止して確実に清潔に保つことができる。したがって、自動溶解装置に透析用剤を投入する際に、透析用剤収納容器に付着したゴミや菌が自動溶解装置に混入する不都合を解決することができる。また、自動溶解装置にセットした状態でバッグを収縮して透析用剤を徐々に落下させることができ、透析用剤の排出に起因する発塵を抑制することができる。そして、空になった使用済みの透析用剤収納容器は容易に減容でき、廃棄処理の容易化を図ることができる。さらに、透析用剤排出路を開封して透析用剤を排出するために、刃物などで開封する必要がない。したがって、袋体の切り屑が発生することがなく、切り屑の混入による自動溶解装置の誤動作も生じない。また、刃物に透析用剤が付着して刃物が腐食し、開封作業の効率が悪化することもない。さらに、刃物に付着して劣化した透析用剤が自動溶解装置内の透析用剤に混入することがなく、調製した透析液を汚染させる虞をなくすことができる。」と記載されている。 【0004】 ただし、特許文献1の透析用剤収納容器1は、出口部材4の内部に、気体を封入して膨張したバッグ7を装入して透析用剤排出路3を閉塞し、該バッグ7の一部を出口部材4の内部に固着し、バッグ7よりも下方の出口部材4を封止した構成なので、バッグ7を装入するための容器の構造が複雑で、容器の製造にコストがかかる問題がある。 【0005】 更に、特許文献1の容器は、粉末の排出を良くするために排出部を円錐型の構造とする必要があるが、排出部を円錐型の構造とすると、容器内の粉末収納スペースが小さくなるとともに、所定量の薬剤を充填するためには大きな容器が必要となる。しかも、このような形状の大きな容器は、複数をケースに入れた場合、輸送ケース内の空間率が高くなり輸送コストも増大する。 【特許文献1】特開2006−158824、請求項、図面 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、外筒部材と内筒部材からなる簡単な構造で、内容物が外部に漏れることがなく、移し替え時の環境の劣化の問題がない。また、外部から不用意に異物が混入するおそれもないという効果を発揮することができる容器を提供するものである。また、容器の形状は任意であり、排出部を円錐型の構造とする必要がないので、矩形状に設計して収納容積が高く、輸送ケース内の空間率を低く抑えることができるようにすることができる。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記課題を解決するために本発明は以下の構成を有する。ここでは、理解を容易にするために図面に対応する符号を付すが、本発明は図面の構成に特定されることを意味するものではない。 【0008】 (1)周側部11,11及び第1及び第2の端部12,13を封止した閉塞された外筒部材10と、この外筒部材に内装された内筒部材20とを具備し、外筒部材の周側部11,11、第2の端部13及び内筒部材の第1の端部21との間に形成される空間内に、液体状又は粉末状の内容物Cが収容される収納容器であって、 外筒部材10は、外筒部材を開封するための開封予定部16を、外筒部材周側部の第1の端部側12に形成し、 内筒部材20は、封止された周側部23,23と、開放された又は開放予定された第1の端部21と、開口部又は開口予定部を有する第2の端部22とを形成し、 内筒部材20の第1の端部21は、外筒部材10の開封予定部16より第2の端部側に位置し、内筒部材外周面と外筒部材内周面との間を封止して、内筒部材20が外筒部材10に取り付けられていることを特徴とする収納容器。 【0009】 (2)外筒部材10は、周側部に気体又は液体導入孔形成部17を設けていることを特徴とする(1)記載の収納容器。 【0010】 (3)外筒部材の第1の端部12の開封予定部16が直線的に開封するための手段及びはチャックシールからなる群から選択された1又は2の手段によって形成されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の収納容器。 【0011】 (4)内筒部材20は、第1の端部21側の底辺が長く、第2の端部22側の上辺が短い台形状をなしていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の収納容器。 【0012】 (5)内容物が液体であって、台形状の内筒部材20の底辺に対する周側部23,23の傾斜角度は、10〜90度であることを特徴とする(4)に記載の収納容器。 【0013】 (6)内容物が粉末状であって、台形状の内筒部材20の底辺に対する周側部23,23の傾斜角度は、25〜90度であることを特徴とする(4)に記載の収納容器。 【0014】 (7)内筒部材20は、プラスチック素材又はプラスチック素材からなる積層体で形成されていることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の収納容器。 【0015】 (8)内筒部材20は、エンジニアリングプラスチック素材及び/又はポリオレフィン素材と、ポリオレフィン系エラストマー素材との積層体からなり、ポリオレフィン系エラストマー素材を内側に配置して、弱接合していることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の収納容器。 【0016】 (9)内筒部材は内容物接触面と内容物非接触面を有し、内容物非接触面のうち一部分又は全部分(封止部分を除く)は、低融点ポリオレフィン素材、易剥離性素材、再封性素材からなる群から選択された1又は2以上の手段で形成されていることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の収納容器。 【0017】 (10)内容物非接触面のうち一部分又は全部分は、内筒部材の第1の端部の開放予定部及び/又は第2の端部の開口予定部であることを特徴とする(9)に記載の収納容器。 【0018】 (11)内容物Cを第2の容器30に移し替えるための収納容器であって、外筒部材10の開封予定部16と内筒部材20の第1の端部21を取り付けた箇所との間の長さは、内容物が移し替えられる第2の容器30の内容物充填入口部31を覆うに充分な長さのスカート部18を形成していることを特徴とする(1)〜(10)のいずれか記載の収納容器。 【0019】 (12)(1)〜(11)のいずれか記載の収納容器を用いて、収納容器内の内容物を第2の容器に移し替える方法であって、 液体状又は粉末状の内容物が収容された収納容器の開封予定部16を開封して、閉塞されていた外筒部材10の第1の端部11を開放する工程と、 第2の容器30に設けられた内容物充填入口部31の上に、開放された外筒部材の第1の端部11側を配置する工程と、 外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えて、内容物を重力により下方向に移動させる工程と、 内容物の移動に伴って、内筒部材20の第2の端部22を、内筒部材の開放された第1の端部21を通って、第1の端部21の下側に反転移動させ、若しくは、内容物の移動に伴って、内筒部材の第1端部の開放予定部を開放し、内筒部材の開放された第1の端部21を通って内筒部材の第2の端部22を第1の端部21の下側に反転移動させる工程と、 この内筒部材20の反転した第2の端部22の開口部25を通って内容物を第2の容器内に移し替え、若しくは、内容物の移動に伴って内筒部材20の第2の端部22の開口予定部を開口し、開口された開口予定部を通って内容物を第2の容器内に移し替えることを特徴とする収納容器内の内容物を第2の容器に移し替える方法。 【0020】 (13)外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加える手段は、外筒部材内に空気を吹き込む、外筒部材を介して内容物を押圧する、外筒部材内に液体を吹き込むことの1又は2以上の手段であることを特徴とする(12)に記載の方法。 【0021】 (14)外筒部材は、周側部に気体又は液体導入孔形成部17を設けており、該形成部に孔を開け、孔に導入管を通して、導入管から気体又は液体を吹き込むことにより、外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加える(12)又は(13)記載の方法。 【0022】 (15)外筒部材内の内容物には気体が混在しており、外筒部材を外側から押すことにより外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする(12)又は(13)記載の方法。 【0023】 (16)外筒部材内には、気体を混在することなく内容物のみが収納されており、内容物にかける圧力は、外筒部材を外気と連通させて外気を外筒部材内に送入することにより外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする(12)又は(13)記載の方法。 【0024】 (17)開封された外筒部材の第1の端部、内筒部材の第1の端部の開放部又は開放予定部、第2の端部の開口部又は開口予定部を通って挿入されたノズル33から第2の容器内の液体、又は別途供給される液体を噴出させることにより外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする(12)又は(13)に記載の方法。 【0025】 (18)内容物の収納容器は透析用剤収納容器であって、第2の容器は自動溶解装置であることを特徴とする(12)〜(17)のいずれかに記載の方法。 【0026】 (定義) この特許請求の範囲、明細書の記載において、 「周側部及び第1及び第2の端部を封止した閉塞された外筒部材」とは、外筒部材の製造工程、外筒部材を作成するための素材の枚数、外筒部材の形状などを特定するものではない。外筒部材が外部と隔離され、内容物が液体であれ、粉末であれ、外部に漏れることがない状態を意味する。 【0027】 「医薬品」とは、広義の意味であり、狭義の医薬品に限らず、健康食品なども包含する。 【0028】 「収納容器」とは、内容物を別の容器に入れ替えるためのフレキシブルな袋状容器であり、例えば、ガラス製、金属製など形状が固定されている容器は本発明の「収納容器」には包含されない。 【0029】 「開封予定部」とは、この収納容器を用いて内容物の入れ替え作業を開始する際に、最初に開封する箇所を意味する。本発明の「開封予定部」には、開封を容易にするために、開封予定部にノッチや切り取り線、カットテープが形成されている構造も包含する。また、本発明の「開封予定部」は、人手により開封することを意図した構造に限らず機械的に開封することを意図した構造も包含する。 【0030】 「プラスチック素材」とは、エンジニアリングプラスチック素材、ポリオレフィン素材、ポリオレフィン系エラストマー素材等をいう。 【0031】 「エンジニアリングプラスチック素材」とは、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート等の比較的強度を有する素材をいう。 【0032】 「ポリオレフィン素材」とは、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、エチレン-α-オレフィン共重合体、プロピレン-α-オレフィン共重合体等の素材をいう。 【0033】 「ポリオレフィン系エラストマー素材」とは、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)、SEBS(スチレン-エチレン−ブタジエン−スチレン)、EPR(エチレン-プロピレンラバー)、EBR(エチレン-ブタジエンラバー)、HEBS(水素添加エチレン-ブタジエン-スチレン)等の素材や、これらの素材とポリオレフィン素材との混合物等の素材をいう。 【0034】 「開放予定部」とは、この収納容器を用いて内容物の排出を開始する前には、閉じているが、排出を開始すると自然に開放される部分をいう。言い換えると、「開放予定部」は弱い力で接合されているが、その接合力は、内容物が重力落下する際の押圧力で自動的に開放可能な状態の箇所を意味する。また、本発明の「開放予定部」は、特に接合されていなくても、重なり合ったフィルムだけの形態をとっている構成をも包含する。 【0035】 「開口予定部」とは、この収納容器を用いて内容物の入れ替え作業を開始する前には、閉じているが、入れ替え作業を開始すると自然に開口させる部分をいう。言い換えると、弱い力で接合されているが、その接合力は、内容物が落下する際の押圧力で自動的に開口可能な状態の箇所を意味する。 【0036】 「低融点ポリオレフィン素材」とは、エチレン-α-オレフィン共重合体や、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体との混合物等に代表される、常温においても弱い接着力を有し、再接着可能な素材をいう。 【0037】 「易剥離性素材」とは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、エチレンビニルアセテート等によって形成された、接着されているものが簡単に剥がせる素材を言い、易剥離性の素材がフィルムに塗工されたものも包含する。剥離様式としては、凝集剥離、層間剥離、界面剥離等がある。 【0038】 「再封性素材」とは、チャックシールに代表される、凸突と凹溝とを嵌合させて接合させる構造をいい、簡単に脱着できるものをいう。 【0039】 「物理的及び/又は機械的圧力」とは、内容物を充填した外筒部材内に液体又は気体を注入することにより、又は外筒部材に外力を加えることにより、又はこれらを複合することによって内容物に加わる圧力を包含する。 【発明の効果】 【0040】 本発明は、外筒部材の開封予定箇所が内容物に接していないので、開封時に、開封用のカッターなどが不用意に内容物に触れるおそれがないため、衛生的な排出が可能となる。また、外筒部材の開封予定部を開封しただけでは、容器内の内容物が外に出ることも外気に接触することもなく、外筒部材、内容物に物理的、機械的圧力を加えることにより、初めて内容物が落下する。このため、内容物の排出のタイミングを適切に行うことができ、容器を所定の排出位置に移動してから内容物の排出を図ることができる。その結果、内容物が外部に漏れることがなく、粉塵の発生を低減でき、排出時の環境の劣化の問題もない。また、外部から不用意に異物が混入するおそれもない。特に、内筒部材の内容物非接触面全体を低融点ポリオレフィン素材として、内面相互を剥離可能に接合しておき、或いは内筒部材の内容物非接触面の端部(開口部)をそれぞれ低融点ポリオレフィン素材、易剥離性素材、又は再封性素材などで形成すれば、容器収納時に内容物が内筒部材内に入ることはなく、また、開封時において、内筒部材が密閉された状態にあるので、内容物が外に出るのをより確実に防ぐことができる。 【0041】 さらに、台形状の内筒部材であれば、特に内容物が液体の場合、傾斜角度が10〜90度、内容物が粉末状の場合、25〜90度程度であれば、反転した際に漏斗状となり、内容物の落下が円滑に行なわれ、外筒部材内に残留しない。 【0042】 さらに、充分な長さのスカート部を形成することにより、移し替え時における外からの異物混入をより確実に防ぐことができるとともに発塵を低減できる。 【0043】 そして、本発明は、外筒部材内に内筒部材を配するという袋材だけの極めて単純な構成で、また、内筒部材の開口部に別素材の開口部を装着する必要もないので、安価に袋状の容器を製造することができる。 【0044】 また、容器の形状は限定されないので、矩形状の形状に設計することにより、収納容積が高く、輸送ケース内の空間率を低く抑えることができるができる。 【0045】 さらに、本発明は内容物の自重により自然落下させることも可能であるが、物理的、機械的外圧をかけることにより液体や粉末状の内容物を勢いよく短時間で特定の位置に排出して、排出効率を高めることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0046】 以下、図示する実施例を参照して本発明を説明する。図1は医薬品等(例えば、透析用剤)の液体状又は粉末状の内容物が収容される収納容器の正面図である。図4はその側面図で、内容物を収容した状態を示す。この収納容器は、外筒部材10と内筒部材20とで構成されている。 【0047】 外筒部材10は矩形状をなし、周側部を構成する両側11,11、下端部12(第1の端部)及び上端部13(第2の端部)を封止して内部を密封閉塞している。外筒部材10の上端部封止箇所には一又は二箇所以上の容器運搬用若しくは容器吊り下げ用の孔部14を設けている。両側の封止箇所には、外筒部材10の下端部封止箇所よりも若干上の位置に、開封開始のきっかけを作るためのノッチ15,15を形成しており、両側のノッチ15,15を結ぶ線(破線で示す)が外筒部材10の開封予定部16となる。この開封予定部16はフィルムに直線カット性を持たせ、或いはカットラインやカットテープを装着させることによって容易に直線状に開封できる。また、この開封予定部16はチャックシールで形成されていてもよく、このチャックシールを、カットラインやカットテープによって形成された開封予定部16と内筒部材の第1の端部21との間に配置してもよい。この場合、開封予定部16が開封されても、収納容器はチャックシールによって気密性が保持される。 【0048】 また、チャックシールには方向性があり、片側(例えば外側)からは開封しやすく、反対側(例えば内側)からは開封しにくい特性がある。従ってチャックシールを外筒部材の第1の端部12側から人為的もしくは機械的開封手段を用いて開封する機構に用いる場合は、外側(第1の端部12側)から開封しやすく、袋の内側から開封しにくい方向性で設置するのが好ましい。反対に、チャックシールを外筒部材の第1の端部12側から開封しない場合、すなわち袋の内側に気体または液体を導入し、これらと内容物の圧力によって開封させる機構を用いる場合は、内側から開封しやすく、外側から開封しにくい方向性で設置するのが好ましい。 【0049】 外筒部材10は、ポリエステルやポリエチレン素材等で形成されているが、外筒部材周側面にはゴム材質、プラスチック材質等の片を貼り付けた気体または液体導入孔形成部17が形成され、ここに孔をあけても他の場所まで素材が引き裂かれないようにしている。この気体または液体導入孔形成部17はゴム材質に限定されず、気体もしくは液体導入時に収納容器素材が引き裂かれず、かつ漏出しないように形成されていればよい。 【0050】 内筒部材20はこの外筒部材内にあり、台形状をなして、下端部21(第1の端部)と、下端面よりも短い上端部22(第2の端部)と、これら下端部21、上端部22を結ぶ傾斜した両側23,23(周側部を構成する)とを有する。内筒部材下端部21の外周面と外筒部材内周面とは同じ長さであり、内筒部材下端部21の外周面が外筒部材10の内周面に封止されている。内筒部材の封止された下端部21は、外筒部材の開封予定部16よりも上側に位置している。内筒部材の下端部21と、外筒部材の開封予定部16との間(以下、この部分をスカート部18と称する)の長さは、移し替え用の第2の容器30(例えば自動溶解装置)の内容物充填口(開口部)を覆うに十分な長さを有している。言い換えると、内筒部材上端部22が反転して内筒部材下端部21の下側に位置したとき、反転した内筒部材上端部22は、スカート部18の中、あるいは第2の容器30の内容物充填口の中にある。内筒部材20の両側は封止されている。また、下端部は開放され(開放部24を形成し)、上端部は開口部25を形成している。内筒部材の両側の傾斜角度は内容物が液体の場合10〜90度、粉末状の場合25〜90度で、反転したときに内容物が滑り落ちやすいようになっている。 【0051】 なお、内筒部材の好ましい形態として台形状を挙げたが、第2の容器30の内容物充填入口部31に内容物の残留なくスムーズに排出される形態であれば台形状に限定されない。 【0052】 内筒部材20は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン素材や、ポリアミドやポリエステル等のエンジニアリングプラスチック素材、ポリエチレン/ポリエステル製の積層体等で形成されている。また、内筒部材20は、特に、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体との混合物と、ポリエチレンとの積層体からなり、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体との混合物を内側に配置することにより、内筒部材の内容物非接触面が再接着可能に弱接合するので、好適である。素材は上記に限定されず、内容物非接触面が弱接合するという目的を達成できれば他の素材でもよい。 【0053】 なお、内筒部材20の厚みは内容物排出時の反転を容易にするため、100μm以下が好ましく、80μm以下がさらに好ましい。ただし、あまり薄いと強度上の問題があるので20μm以上が好ましい。 【0054】 上記の例では、内筒部材20の下端部21は開放、上端部22は開口されているが、これら内筒部材の内容物非接触面(封止部分を除く)の一部分もしくは全部分(例えば、内筒部材の第1の端部の開放予定部及び/又は第2の端部の開口予定部)を上記例に代表される低融点ポリオレフィン素材、易剥離性素材、又は再開封性素材を用いて、あるいはこれらの組み合わせによって接合させ、開放あるいは開口予定部とすることも可能である。すなわち、内容物を収容した状態では開放、開口していないが、内容物が落下する際に開放、開口する。 【0055】 また、上記の例では、内筒部材下端部21の外周面と外筒部材内周面とは同じ長さとしたが、本発明はこれに限るものではない。内筒部材下端部21の外周面が外筒部材内周面より短い場合、内筒部材下端部21の外周面を外筒部材内周面の所定箇所に封止し、残りの部分を外筒部材内周面相互で封止するようにすることができる。要は、内容物が収納できる形態になっていればよい。 【0056】 次に、図2、図5を参照して、このように構成された容器の使用方法を説明する。 【0057】 液体状又は粉末状の内容物が収容された収納容器の開封予定部16を機械的及び/又は人為的手段によって開封して、閉塞されていた外筒部材10の下端部12を開放する。この状態では、内容物を落下させる作用をする重力と内容部を押し上げる大気圧との拮抗作用や、収納容器の構造上の特徴により、内容物が下端部12から落下することはない。 【0058】 この状態で、第2の容器30に形成された開口部(内容物充填入口部31)の上に、外筒部材の下端部側を配置し、外筒部材のスカート部18により、第2の容器30の内容物充填入口部31を覆う。このことにより、移し替え時に内容物が外部に飛散することがなく、外部から異物が混入することもない。このとき、スカート部18の内面と内容物充填入口部31の外面を密着させる別(例えば溶解装置)の機構を併用することによって、その効果を大きくできる。 【0059】 次に、外筒部材内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えて、内容物をその圧力および重力により下方向に移動させる。内容物の移動に伴って、内筒部材20の上端部22が反転しつつ内筒部材20の下端部21の下側に移動する。 【0060】 この内筒部材20の上端部22の開口部25は外筒部材10のスカート部18の内部を経て、第2の容器30の内容物充填入口部31に連通する。このことにより、容器の内容物は内筒部材20の反転した上端部22の開口部25、第2の容器30の内容物充填入口部31を通って、第2の容器内に排出される。ここで開口部25は内容物充填入口部31内に連通されるべきであるが、内筒部材の反転の仕方によっては連通されず、内容物が充填入口部31から漏れ出す可能性もありうる。この危険性を回避するためにも、先述したスカート部18の内面と内容物充填入口部31の外面を密着させる別(例えば溶解装置)の機構の設置が望ましい。 【0061】 外筒部材内の内容物に圧力を加える手段としては、外筒部材内に空気を吹き込む、外筒部材内に液体を吹き込む、外筒部材を介して内容物を押圧するなど任意の手段をとることができる。 【0062】 例えば、外筒部材の周側部に気体又は液体導入孔形成部17に孔を開け、孔にノズル40を通して、ノズルから空気を吹き込むことにより、外筒部材内に空気圧をかけ、内容物を下方向に移動させることができる。また、内容物充填時に多くの気体を混在させた状態にしていれば、外筒部材20を外側から単に押圧することにより、内容物を第2の容器内に落下させることができる。 【0063】 また、外筒部材内に、空気を混在することなく内容物のみが収納されている場合(いわゆる真空パッキング)、外筒部材を外気と連通させて外気を外筒部材内に入れることにより、内容物を第2の容器内に落下させることができる。 【0064】 なお、内筒部材20の下端部21が開放予定部、或いは上端部22が開口予定部である場合は、内容物が移動する際の押圧力によりこれら予定部が自動的に解放され又は開口される。 【0065】 また、移し替え用の第2の容器30が、自動溶解装置の場合、図3に示すように、自動溶解装置内からノズル32を容器内に挿入し、このノズルから液体を吹き込むことにより、内容物を溶解させながら自動溶解装置内に移し替えることもできる。 【0066】 空気や液体を吹き込む場合にはある程度の圧力(速度)があったほうが排出しやすく、具体的には0.1〜25kPaであることが好ましい。圧力が強すぎると容器破裂の恐れがあり、弱すぎると開封、排出に時間がかかり、更には、排出不良という不具合を生じる。 【0067】 以上、図面に基づいて本発明の収納容器及びその使用方法を説明したが、本発明は図面に記載したものに限定されるものではない。例えば、外筒部材は矩形に限らず、内容物を収容するものであれば特に限定されるものではない。又、内筒部材は台形に限らず、移し替え時に内容物を落下できるものであればよい。内筒部材、外筒部材の材質も、内容物をフレキシブルに収容可能であり、かつ、内容物が外部に漏れないものであれば、特に限定されるものではない。内容物も液体状、粉末状としたが、スラリー状や顆粒状、ブロック状等、排出部より排出可能な流動性を有するものであれば上記に限定されるものではない。 【実施例】 【0068】 (実施例1) 図1に示す収納容器において、外筒部材として、ポリエステル/シリカ蒸着ポリエステル/ポリエチレンのラミネート袋を用い、内筒部材としては、ポリエチレン/酢酸ビニル共重合体含有ポリエチレン(接着面)を用意した。容器のサイズは下記の通りである。 【0069】 L(縦):400mm W(横):240mm α(角度):60° 内筒厚さ:50μm l(スカート部長さ):40mm この容器の外筒部材下端部12をヒートシールにより密封し、内筒部材下端部21、周側部11、外筒部材上端部13で形成される空間内(以下、薬剤充填部という)に粉末透析剤2856gを充填し、外筒部材上端部13をヒートシールした。 【0070】 薬剤容器の孔部14をフックにかけ、薬剤容器を吊り下げた状態とし、内容物充填入口部31の上に位置させた。開封予定部16をカットして開き、薬剤が排出されるスカート部18を31の外側に位置させた。また薬剤充填部の内圧を測定するために、圧力計に連結したチューブを薬剤充填部に差し込んでおいた。 【0071】 気体導入孔形成部17にエアーノズルを差込み、元圧50kPaに調節したエアーを流量15L/分程度の速度で約5〜10秒間導入した。薬剤充填部は膨らんだ後に、内筒の台形が反転し逆台形のロート様となって粉末が排出され、約10秒で全量が容器30へ移動した。このときの薬剤充填部の最大圧力は2kPaであった。 【0072】 実施例1の容器によれば、エアー導入という簡易な手法で、大きな圧力をかけることなく、短時間でスムーズに内容物を排出できることが確認された。 【0073】 (実施例2) 実施例1と同様の形状、寸法の容器に粉末透析剤を充填すると同時に、薬剤充填部には可能な限りのエアーを充填し、外筒部材上端部13をヒートシールした。 【0074】 薬剤容器の孔部14をフックにかけ、薬剤容器を吊り下げた状態とし、内容物充填入口部31の上に位置させた。開封予定部16をカットして開き、薬剤が排出されるスカート部18を31の外側に位置させた。 【0075】 次いで、薬剤充填部上部に両面より外部加圧板(約50mm×約250mm)を押し当てた。エアーを多く含ませてヒートシールしていた薬剤充填部は、外部加圧板に押されて内部圧力が増すことによって、内筒の台形が反転し逆台形のロート様となって粉末が排出され、約10秒で全量が容器30へ移動した。このときの薬剤充填部の最大圧力は2.5kPaであった。 【0076】 実施例2の容器によれば、収納容器内にあらかじめエアーを導入しておくことにより、圧力板等によって袋を外部から圧縮するという簡易な手法で、大きな圧力をかけることなく、短時間でスムーズに内容物を排出できることを確認した。 【0077】 (実施例3) 実施例1と同様の形状、寸法の容器に粉末透析剤を充填し、外筒部材上端部13をヒートシールした。薬剤容器の孔部14をフックにかけ、薬剤容器を吊り下げた状態とし、内容物充填入口部31の上に位置させた。開封予定部16をカットして開き、薬剤が排出されるスカート部18を内容物充填入口部31の外側に位置させた。 【0078】 次いで、液体導入孔形成部17に溶解水(純水)を注入するノズルを差込み、流量1L/分程度の速度で溶解水を導入した。薬剤充填部は膨らんだ後に、内筒の台形が反転し逆台形のロート様となって粉末と溶解水が懸濁状態で排出された。わずかに残った粉末も注入ノズルからの純水によるシャワーリング効果で全量が容器30へ移動した。 【0079】 内容物を溶解するための水を導入するという簡易な手法で、粉塵の飛散もなく短時間でスムーズに内容物を排出できることを確認した。 【0080】 (実施例4) 図1の容器において、外筒部材、内筒部材の材質を実施例1と同様とし、その寸法を下記の通りに変更した容器を用意した。また、この容器の内筒部材下端部21直下にチャックシールを設けた。 【0081】 L(縦):400mm W(横):240mm α(角度):25° 内筒厚さ:50μm l(スカート部長さ):50mm チャックシール:内筒部材下端部21直下 外筒部材下端部12をヒートシールにより密封し、内筒部材下端部21、周側部11、外筒部材上端部13で形成される空間内(以下、薬剤充填部という)に粉末透析剤2856gを充填し、13をヒートシールした。薬剤容器の孔部14をフックにかけ、薬剤容器を吊り下げた状態とし、内容物充填入口部31の上に位置させた。開封予定部16をカットして開き、薬剤が排出されるスカート部18を31の外側に位置させた。また薬剤充填部の内圧を測定するために、圧力計に連結したチューブを薬剤充填部に差し込んでおいた。 【0082】 気体導入孔形成部17にエアーノズルを差込み、元圧50kPaに調節したエアーを流量15L/分程度の速度で約5〜10秒間導入した。薬剤充填部は膨らんだ後に、チャックシールの開封が起こり、内筒の台形が反転し逆台形のロート様となって粉末が排出され、約10秒で全量が容器30へ移動した。このときの薬剤充填部の最大圧力は約18kPaであった。 【0083】 実施例4では、チャックシール等の強いシール層をさらに付加することによって、薬剤収納部の台形が薬剤運搬等の外的な圧力により一部反転を起こすことなく、包装容器内の薬剤を安定に保持でき、かつ使用上、問題のない圧力をかけることによって、短時間でスムーズに内容物を排出できることが確認された。 【図面の簡単な説明】 【0084】 【図1】本発明の収納容器の一例を示す図。 【図2】同収納容器の使用方法を示す説明図。 【図3】他の使用方法を示す説明図。 【図4】図1の収納容器を側面から見た図で、内容物を充填した排出前の状態を示す。 【図5】図1の収納容器を側面から見た図で、内容物を排出する状態を示す。 【符号の説明】 【0085】 10…外筒部材 11…外筒部材両側 12…外筒部材下端部 13…外筒部材上端部 14…容器運搬用若しくは容器吊り下げ用の孔部 15…ノッチ 16…開封予定部 17…気体又は液体導入孔形成部 18…スカート部 20…内筒部材 21…内筒部材下端部 22…内筒部材上端部 23…内筒部材周側部 24…開放部 25…開口部 30…移し替え用の第2の容器 31…内容物充填入口部 32…ノズル 40…ノズル C…内容物 L…容器の縦長さ W…容器の横幅 α…台形の角度 l…薬剤排出部の長さ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000237972 【氏名又は名称】富田製薬株式会社 【識別番号】596111276 【氏名又は名称】積水フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成19年7月26日(2007.7.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦
【識別番号】100091351 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 哲
【識別番号】100088683 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 誠
【識別番号】100108855 【弁理士】 【氏名又は名称】蔵田 昌俊
【識別番号】100075672 【弁理士】 【氏名又は名称】峰 隆司
【識別番号】100109830 【弁理士】 【氏名又は名称】福原 淑弘
【識別番号】100084618 【弁理士】 【氏名又は名称】村松 貞男
【識別番号】100092196 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 良郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−55148(P2008−55148A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2007−194877(P2007−194877) |
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