| 【発明の名称】 |
錠剤付着粉除去装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】島崎 義昭
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| 【要約】 |
【課題】錠剤付着粉の除去効率が良好であり、比較的安価な錠剤付着粉除去装置を提供する。
【構成】打錠機から送り込まれた錠剤を受ける錠剤受け部11と、錠剤受け部11から送り込まれた錠剤を搬送する下流側に傾斜した多孔板12と、多孔板12の直下に設けられ、多孔板上を流下する錠剤に圧縮空気を吹き付ける噴射ノズル14とからなり、多孔板12が上流側より下流側が低くなるように傾斜し、多孔板12には錠剤の搬送方向とは直交方向に複数の凸条部12bが形成され、凸条部12bの上流側谷部の直下に噴射ノズル14を配置して錠剤に圧縮空気を吹き付けて錠剤付着粉を除去する錠剤付着粉除去装置である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 錠剤表面に付着する粉末を除去する錠剤付着粉除去装置において、 打錠機から送り込まれた錠剤を受ける錠剤受け部と、該錠剤受け部から送り込まれた錠剤を搬送する下流側に傾斜した多孔板と、該多孔板の直下に設けられ、前記多孔板上を流下する錠剤に圧縮空気を吹き付ける噴射ノズルとからなり、 前記多孔板には錠剤の搬送方向とは直交方向に複数の凸条部が形成され、該凸条部の上流側谷部の直下に前記噴射ノズルを配置して、該噴射ノズルからの圧縮空気を錠剤に吹き付けるようにしたことを特徴とする錠剤付着粉除去装置。 【請求項2】 前記多孔板は、錠剤の重さ及び形状に応じて傾斜角度を調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の錠剤付着粉除去装置。 【請求項3】 前記多孔板の直上にフードが設けられ、圧縮空気により吹き上げられた錠剤付着粉を該フードで受けてサイクロン集塵機で捕集することを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤付着粉除去装置。 【請求項4】 前記凸条部は前記多孔板の主表面より突出した波形曲げ形状であり、かつ前記多孔板に形成される前記凸条部の間隔は錠剤の直径より大きく、該凸条部の前記多孔板の主表面からの高さが錠剤の厚さの略半分であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の錠剤付着粉除去装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は錠剤付着粉除去装置に関し、詳しくは錠剤付着粉の除去効率が良好であり、比較的安価な錠剤付着粉除去装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の錠剤付着粉除去装置は、図6に示したように、ハウジングケース1内に傾斜した多孔板2が設けられ、ハウジングケース1の側壁部の投入器3から供給される錠剤mを多孔板2に供給し、錠剤mが数段の多孔板2を下流側に流下する過程で錠剤に付着する錠剤付着粉を空気脈動波によって、錠剤を上下動させて除去し、除去された錠剤付着粉を集塵フィルタ4で除去するようにしたものであった。空気脈動波は、送風機6により発生する圧縮空気の流れを脈動付与装置5により排出と停止を繰り返して行うことにより発生させていた。(例えば、特許文献1参照) 【0003】 【特許文献1】特開平7−136591号公報(明細書〔0020〕〜〔0031〕、図面図1〜図5) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 従来の錠剤付着粉除去装置は、圧縮空気の空気脈動波を利用して錠剤を上下させて錠剤に付着する錠剤付着粉を除去していたが、実際は数段に配置された多孔板等による空気の流れがよどむ結果となり、風量も少なく、空気脈動流が錠剤を上下動させるような作用を与え難く、錠剤に付着する錠剤付着粉を十分に除去することができない欠点があった。 【0005】 本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、錠剤付着粉の除去効率が良好であり、比較的安価な錠剤付着粉除去装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明は上記課題を達成したものであり、請求項1の発明は、錠剤表面に付着する粉末を除去する錠剤付着粉除去装置において、 打錠機から送り込まれた錠剤を受ける錠剤受け部と、該錠剤受け部から送り込まれた錠剤を搬送する下流側に傾斜した多孔板と、該多孔板の直下に設けられ、前記多孔板上を流下する錠剤に圧縮空気を吹き付ける噴射ノズルとからなり、 前記多孔板には錠剤の搬送方向とは直交方向に複数の凸条部が形成され、該凸条部の上流側谷部の直下に前記噴射ノズルを配置して、該噴射ノズルからの圧縮空気を錠剤に吹き付けるようにしたことを特徴とする錠剤付着粉除去装置である。 【0007】 また、請求項2の発明は、前記多孔板が、錠剤の重さ及び形状に応じて傾斜角度を調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の錠剤付着粉除去装置である。 【0008】 また、請求項3の発明は、前記多孔板の直上にフードが設けられ、圧縮空気により吹き上げられた錠剤付着粉を該フードで受けてサイクロン集塵機で捕集することを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤付着粉除去装置である。 【0009】 また、請求項4の発明は、前記凸条部は前記多孔板の主表面より突出した波形曲げ形状であり、かつ前記多孔板に形成される前記凸条部の間隔は錠剤の直径より大きく、該凸条部の前記多孔板の主表面からの高さが錠剤の厚さの略半分であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の錠剤付着粉除去装置である。 【発明の効果】 【0010】 請求項1の発明では、錠剤表面に付着する粉末を除去する錠剤付着粉除去装置において、 打錠機から送り込まれた錠剤を受ける錠剤受け部と、該錠剤受け部から送り込まれた錠剤を搬送する下流側に傾斜した多孔板と、該多孔板の直下に設けられ、前記多孔板上を流下する錠剤に圧縮空気を吹き付ける噴射ノズルとからなり、 前記多孔板には錠剤の搬送方向とは直交方向に複数の凸条部が形成され、該凸条部の上流側谷部の直下に前記噴射ノズルを配置して、該噴射ノズルからの圧縮空気を錠剤に吹き付けるようにしたことを特徴とする錠剤付着粉除去装置であるので、多孔板を流下する錠剤は凸条部に乗り上げ、錠剤が噴射ノズルからの圧縮空気を受けて凸条部を乗り越して流下し、その過程で錠剤に付着する錠剤付着粉が圧縮空気で剥離して吹き上げられて除去され、噴射ノズルは凸条部の上流側谷部の直下に配置され、多孔板には多数の貫通孔が形成されており、圧縮空気の空気圧が減衰することなく、錠剤直下から吹き付けられるので、錠剤に付着する錠剤付着粉が効率良く除去され、錠剤付着粉の除去効率が良好となる利点がある。 【0011】 また、請求項2の発明では、前記多孔板が、錠剤の重さ及び形状に応じて傾斜角度を調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の錠剤付着粉除去装置であるので、傾斜角度を調整して種々の形態の錠剤に対応することができる利点がある。 【0012】 また、請求項3の発明では、前記多孔板の直上にフードが設けられ、圧縮空気により吹き上げられた錠剤付着粉を該フードで受けてサイクロン集塵機で捕集することを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤付着粉除去装置であるので、除去された錠剤付着粉はサイクロン集塵機で捕集され、従来のようなフィルタが目詰まりすることがなく、錠剤付着粉の除去効率を低下させることがない利点がある。 【0013】 また、請求項4の発明では、前記凸条部が前記多孔板の主表面より突出した波形曲げ形状であり、かつ前記多孔板に形成される前記凸条部の間隔は錠剤の直径より大きく、該凸条部の前記多孔板の主表面からの高さが錠剤の厚さの略半分であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の錠剤付着粉除去装置であるので、凸条部で錠剤の搬送速度を抑制しながら錠剤付着粉を圧縮空気により剥離することができ、しかも複数設けられた凸条部を乗り越えながら錠剤付着粉が除去されて流下しており、比較的短い搬送距離でありながら圧縮空気を確実に錠剤に吹き付けることが可能であり、錠剤付着粉の除去効率が良好である利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明に係る錠剤付着粉除去装置の実施の形態について図面を参照し説明する。なお、図1は、本発明の錠剤付着粉除去装置の一実施形態を示す側面図である。図2は本実施形態の正面図である。図3(a)〜(e)は錠剤搬送トラフの展開図及び噴射ノズルを示す図である。 【0015】 先ず、本発明の一実施形態について、図1,図2を参照し説明する。錠剤付着粉除去装置10は、基台9に錠剤受け部11と、多孔板12が設けられた錠剤搬送トラフ13とが設けられ、錠剤搬送トラフ13の直下に噴射ノズル14が設けられている。多孔板12は、図2に示すように、多数の貫通孔12aが形成され、搬送方向に対して直交方向に略円形状の貫通孔12aが配列し、各列の貫通孔12aは半径分ずれた位置に貫通孔12aを配列して多数の貫通孔12aが形成されており、貫通孔12aの直径は錠剤の直径より小さく、錠剤が貫通孔12aから落下することはない。また、多孔板12には、図1から明らかなように、多孔板12の主表面より上方に突出した波形曲げ形状の凸条部12bが多孔板12に形成され、凸条部12bは搬送方向に対し直交方向に複数列形成されている。図1では一例とし凸条部12bが5列形成されているが、この実施形態に限定するものではない。 【0016】 多孔板12が設けられた錠剤搬送トラフ13は、錠剤が自重で搬送するように多孔板12の下流側が上流側より低くなるように傾斜しており、錠剤搬送トラフ13の傾斜角は錠剤の重さ及び形状に応じて任意に調整可能であり、概ね傾斜角により搬送速度が設定される。錠剤搬送トラフ13の側壁部13aには、傾斜角度及び位置調整が可能な取付ネジ15が設けられ、錠剤搬送トラフ13は、取付ネジ15で基台9に固定されて所定の傾斜角に設定されている。 【0017】 錠剤搬送トラフ13には、多孔板12の直下に噴射ノズル14が配置されている。圧縮空気供給配管16が錠剤搬送トラフ13の側壁部13aに圧縮空気供給配管16が分岐されて配管され、この分岐配管16aに噴射ノズル14が接続されている。本実施形態では、噴射ノズル14が分岐配管16aに接続されて、5本の噴射ノズル14が多孔板12の直下に配置されている。圧縮空気供給配管16には正圧の圧縮空気が供給され、噴射ノズル14から放出されている。噴射ノズル14の配置位置は、多孔板12に形成された凸条部12bに対応する位置に配置されている。詳しくは、凸条部12bが多孔板12を錠剤の搬送方向と直交する方向に複数形成され、凸条部12bの上流側谷部の直下に噴射ノズル14が配置されており、噴射ノズル14からの圧縮空気は錠剤の直下から吹き付けられている。 【0018】 図3(a)〜(c)は、錠剤搬送トラフ13の分解図を示しており、錠剤搬送トラフ13の両側に設けられているガイド壁は図示を省略した。多孔板12には貫通孔12aが多数設けられたパンチング領域12Aが設けられ、その両側に多孔板12をトラフフレームに固定する取付孔12cが設けられている。トラフフレームの側壁13bには噴射ノズル14が設けられている。側壁13bには錠剤搬送トラフ13の傾斜角と位置を調整するための取付孔13b,13cが設けられている。噴射ノズル14は、図3(d),(e)に示したように、管14aに多数の噴射孔14bを設けたものであり、管14aの両端は開放端であり、それらの両端に分岐配管が接続される。因みに、本実施形態では、一本の管14aに30個の噴射孔14bが設けられているが、この数値に限定するものではない。 【0019】 次に、本実施形態による錠剤付着粉の除去について図4,図5を参照し説明する。打錠機で製造された錠剤mは、錠剤受け部11に供給されて押し出されるように錠剤搬送トラフ13に供給される。錠剤搬送トラフ13では錠剤mの表面に付着する錠剤付着粉が多孔板12の直下から噴射される圧縮空気Jによって剥離除去される。錠剤搬送トラフ13の直上にはフード17が設けられ、剥離された錠剤付着粉を含む圧縮空気はフード17に捕捉されて搬送配管18を通してサイクロン集塵機19に送られ、サイクロン集塵機19にて錠剤付着粉が除去され、サイクロン集塵機19を通過した排ガスは搬送配管20を通して集塵機21に送られ微粉末が除去される。錠剤付着粉除去装置10の錠剤搬送トラフ13を通過した錠剤mは次工程へと搬送される。 【0020】 錠剤搬送トラフ13に設けられた多孔板12には凸条部12bが形成され、多孔板12は上流側より下流側が低くなるように傾斜し錠剤mが自重で流下し得るようにするとともに、多孔板12には錠剤の搬送方向と直交方向に複数の凸条部12bが、錠剤mが自重で流下するのを妨げて停滞させる作用をする。凸条部12bは多孔板12の主表面より上方に突出した波形曲げ形状であり、かつ多孔板12に形成される凸条部12bの間隔は錠剤の直径より大きく、凸条部12bの多孔板12の主表面からの高さは錠剤mの厚さの略半分に設定されている。凸条部12bは、錠剤mが下流に搬送される搬送速度を抑制する作用があり、圧縮空気が噴射されていない場合、錠剤mは凸条部12bに乗り上げれて停滞するが、多孔板12直下から噴射される圧縮空気Jによって、錠剤mは持ち上げられて凸条部12bを乗り越し、次の凸条部12bへと流下させることができる。次の凸条部12bにおいても同様に、錠剤mの流下が妨げられるが、噴射される圧縮空気Jによって、錠剤mが持ち上げられて凸条部12bを乗り越して流下する。 【0021】 噴射ノズル14は、錠剤mの搬送方向に対して直交方向に設けられた凸条部12bに錠剤mが乗り上げて停滞する位置、即ち、凸条部12bの上流側谷部の直下に配置されている。噴射ノズル14は、錠剤mの直下から多孔板12の主表面に対して概ね直交方向に噴射しており、噴射圧により錠剤mの搬送を促す位置に配置されている。多孔板12は多数の貫通孔12aが形成されており、圧縮空気の空気圧は減衰することなく、錠剤mに吹き付けられ、錠剤mに付着する錠剤付着粉を効率良く除去することができる。 【0022】 従って、多孔板12の凸条部12bの上流側谷部では、錠剤mが停滞気味となるが、上流側谷部の直下に設けられた噴射ノズル14から噴射される圧縮空気Jによって、錠剤mが持ち上げられて凸条部12bを乗り越し搬送されており、この搬送過程で、錠剤の直下から吹き上げる圧縮空気によって、錠剤mに付着する錠剤付着粉が剥離されて除去される。個々の錠剤mは、複数の凸条部12bを乗り越して錠剤搬送トラフ13を通過するので、各錠剤mには確実に圧縮空気が吹き付けられ、錠剤mに付着する錠剤付着粉が剥離されて除去されており、錠剤付着粉の除去効率が良好となる。 【0023】 無論、錠剤搬送トラフ13の多孔板12の直上にフード17が設けられ、圧縮空気により吹き上げられた錠剤付着粉はフード17で捕捉されてサイクロン集塵機19で錠剤付着粉が分離捕集することができ、従来のようなフィルタが錠剤付着粉により目詰まりすることがなく、錠剤付着粉の除去効率を低下させることがない。 【0024】 さらに、本発明の錠剤付着粉除去装置は、多孔板が、例えばステンレススチールに貫通孔を設けたパンチング板であり、このパンチング板に波形曲げ形状の凸条部を複数列設けてものであり、複数の凸条部が錠剤の流下を停滞させながら錠剤付着粉を剥離除去しており、比較的安価に製造することが可能であり、しかも装置を小型にすることが可能であり、経済性にも優れたものである。 【産業上の利用可能性】 【0025】 本発明の活用例としては、錠剤に付着する錠剤付着粉を除去する錠剤付着粉除去装置として利用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明の錠剤付着粉除去装置の一実施形態を示す側面図である。 【図2】図2は本実施形態の正面図である。 【図3】(a)は本実施形態における錠剤搬送トラフの側面図、(b)はその上面図、(c)は多孔板の側面図、(d)は噴射ノズルの正面図と側面図、(e)は噴射ノズルの断面図である。 【図4】本実施形態における錠剤の搬送と圧縮空気による錠剤付着粉の除去について示す説明図である。 【図5】本実施形態の使用形態を示す概略図である。 【図6】従来の錠剤付着粉除去装置の一例を示す説明図である 【符号の説明】 【0027】 9 基台 10 錠剤付着粉除去装置 11 錠剤受け部 12 多孔板 12A パンチング領域 12a 貫通孔 12b 凸条部 12c 取付孔 13 錠剤搬送トラフ 13a 側壁部 13b 取付孔 14 噴射ノズル 14a 管 14b 噴射孔 15 取付ネジ 16 分岐配管 17 フード 18,20 搬送配管 19 サイクロン集塵機 21 集塵機
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| 【出願人】 |
【識別番号】000209751 【氏名又は名称】池上通信機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月27日(2006.6.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097021 【弁理士】 【氏名又は名称】藤井 紘一
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| 【公開番号】 |
特開2008−5865(P2008−5865A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−176067(P2006−176067) |
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