| 【発明の名称】 |
足浴器 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 俊一
【氏名】筏井 和康
【氏名】山田 祥敬
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| 【要約】 |
【課題】加熱部の熱を効果的に利用して両足を効率的に加温することができ、しかも全体の外形がコンパクトであり、更に収納空間部の内面に結露水が残留し難い構造であって手入れが容易な足浴器を提供する。
【構成】足を挿通させる開口部4と、開口部4を通じて挿通された足を収納する収納空間部2と、収納空間部2の底部に設置されて収納された足を載せておく足載せ台部50と、液体を貯留させておく給液タンク9と、給液タンク9から送り込まれる液体を加熱して得られた加熱液体粒子を収納空間部2内に吐出させる加熱部10とを具備する足浴器において、上記足載せ台部50として左足用の左足載せ台部7と右足用の右足載せ台部8とを具備するとともに、上記加熱部10を、収納空間部2内において左足載せ台部7と右足載せ台部8に挟まれる中央位置に配置する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 足を挿通させる開口部と、開口部を通じて挿通された足を収納する収納空間部と、収納空間部の底部に設置されて収納された足を載せておく足載せ台部と、液体を加熱して得られた加熱液体粒子を収納空間部内に吐出させる加熱部とを具備する足浴器において、上記足載せ台部として左足用の左足載せ台部と右足用の右足載せ台部とを具備するとともに、上記加熱部を、収納空間部内において左足載せ台部と右足載せ台部に挟まれる中央位置に配置することを特徴とする足浴器。 【請求項2】 上記収納空間部に収納される足を加温する加温部を、上記加熱部とは別に具備することを特徴とする請求項1に記載の足浴器。 【請求項3】 上記加温部を、収納空間部の底面及び側周面の両方又は一方に配置したことを特徴とする請求項2に記載の足浴器。 【請求項4】 上記収納空間部内に、上記加温部が足に直接接触することを防止するガード部を具備することを特徴とする請求項2又は3に記載の足浴器。 【請求項5】 上記ガード部に、加温部側から収納空間部中央側へと貫通する貫通孔を設けることを特徴とする請求項4に記載の足浴器。 【請求項6】 上記加温部に、輻射部材を設けることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の足浴器。 【請求項7】 上記加熱部及び加温部の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段により検知される温度に基づいて上記加熱部及び加温部の出力を制御する制御部とを具備することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の足浴器。 【請求項8】 上記加熱部及び加温部の出力レベルの組み合わせを選択可能な操作部を具備することを特徴とする請求項7に記載の足浴器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、足を挿入する収納空間部内に加熱液体粒子を放出させ、これにより足を加温する構成の足浴器に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、スチームのような加熱液体粒子を吐出させて足を加温する仕組みの足浴器が知られている(特許文献1参照)。この足浴器は、足を挿通させる開口部と、開口部を通じて挿通された足を収納する収納空間部と、収納空間部の底部に設置されて収納された足を載せておく足載せ台部と、液体を加熱して得られた加熱液体粒子を収納空間部内に吐出させる加熱部とを具備するものである。 【0003】 上記従来の足浴器にあっては、給液タンクや加熱部は収納空間部の前方に設置される構造であり、この収納空間部内の前方位置にて加熱液体粒子を発生させ、ここで得られた加熱液体粒子を後方に送り込んで収納空間部内に吐出させる構造になっている。 【0004】 しかし上記構造の足浴器においては、主として加熱液体粒子の熱対流によって収納空間部内の足を加温するようになっており、したがって挿入した両足、延いては身体全体を効率的に加温できるものとは言えないといった問題があった。また、加熱部を収納空間の前方に位置させた構造になっていることから、足浴器全体の外形が前後に大きなものとなって特に不使用時に邪魔になるといった問題や、収納空間部の内面に結露水が残留し易いことから衛生的に保とうとすれば手入れが面倒であるといった問題があった。 【特許文献1】特許第3627746号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、加熱部の熱を最大限に活用しながら挿入した両足、延いては身体全体を効率的に加温することができ、しかも全体の外形がコンパクトであって邪魔になることがなく、また収納空間部の内面に結露水が残留し難い構造であって手入れが容易な足浴器を提供することを課題とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記課題を解決するために本発明を、足を挿通させる開口部4と、開口部4を通じて挿通された足を収納する収納空間部2と、収納空間部2の底部に設置されて収納された足を載せておく足載せ台部50と、液体を加熱して得られた加熱液体粒子を収納空間部2内に吐出させる加熱部10とを具備する足浴器において、上記足載せ台部50として左足用の左足載せ台部7と右足用の右足載せ台部8とを具備するとともに、上記加熱部10を、収納空間部2内において左足載せ台部7と右足載せ台部8に挟まれる中央位置に配置することを特徴としたものとする。 【0007】 このように、収納空間部2内に両足を挿入した際に生じる中央のデッドスペースを有効活用して加熱部10を配置することで、全体のコンパクト化を図ることができる。加えて、中央に位置する加熱部10からの熱伝導及び熱輻射により左右両足の内側を加温することとなる。つまり加熱部10は加熱液体粒子を発生及び放出させて熱対流により両足を加温するものであるが、この加熱部10を収納空間部2底部中央のデッドスペースに配したことで、加熱液体粒子生成時の余熱を利用して左右両足の内側を熱伝導及び熱輻射により更に効果的に加温することができる。また収納空間部2内には結露が生じ易いが、加熱部10内からの熱伝導や熱輻射によりこの結露を防止するといった効果や、使用後には収納空間部2内が素早く乾燥するので衛生面を保つことが容易であるといった効果も奏する。 【0008】 そして上記構成の足浴器にあっては、上記収納空間部2に収納される足を加温する加温部33を、上記加熱部10とは別に具備することが好適である。このようにすることで、加熱部10から吐出される加熱液体粒子の熱対流による加温効果、及び加熱液体粒子生成時の余熱を利用した熱伝導及び熱輻射による加温効果に加えて、加温部33からの熱伝導や熱輻射による加温効果が得られる。これにより足の加温効果は更に向上するものである。 【0009】 また上記加温部33を、収納空間部2の底面及び側周面の両方又は一方に配置することも好適である。このようにすることで、冷え易い足先から足裏全体にかけての部分や、脹脛周りの部分を効果的に加温することができる。 【0010】 また上記収納空間部2内に、上記加温部33が足に直接接触することを防止するガード部35を具備することも好適である。このようにすることで、足が加温部33に接触して熱傷を負うといった事態を防止することに加え、結露水が生じ易く電気的絶縁性の低くなる収納空間部2内にあっても加温部33との間で感電が生じることを更に確実に防止することができる。 【0011】 そして上記ガード部35に、加温部33側から収納空間部2中央側へと貫通する貫通孔36を設けることが好適である。このようにすることで、貫通孔36を通じて加温部33から足へと熱輻射を効率的に行わせることができる。 【0012】 また上記加温部33に、輻射部材34を設けることも好適である。このようにすることで、加温部33から足への熱輻射を増大させて加温効果を更に向上させることができる。 【0013】 また上記加熱部10及び加温部33の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段により検知される温度に基づいて上記加熱部10及び加温部33の出力を制御する制御部とを具備することも好適である。このようにすることで、加熱部10や加温部33が熱過ぎや温過ぎになることなく安全で使用感の高い加温が可能となる。また、加熱部10と加温部33の両方又は一方を、検知温度が周期的に変化するように通電制御させれば、使用者の温かさ感を持続させることが可能となる。 【0014】 また上記加熱部10及び加温部33の出力レベルの組み合わせを選択可能な操作部41を具備することも好適である。このようにすることで、使用者の嗜好性にあわせた様々な加温方法を提供でき、しかも加温方法の変更も容易である。 【0015】 なお、以上述べた各構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜組合せ可能である。 【発明の効果】 【0016】 本発明は、液体を加熱して得られた加熱液体粒子を収納空間部内に吐出させる加熱部を、収納空間部内において左足載せ台部と右足載せ台部に挟まれる中央位置に配置したことで、加熱部の熱を最大限に活用しながら、収納空間部内に挿入した両足、延いては身体全体を効率的に加温することができるといった効果を奏する。しかも全体の外形もコンパクト化されて邪魔になることがなく、また収納空間部の内面にも結露水が残留し難い構造となって手入れが容易になるといった効果を奏するものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。なお本文中に用いる前後左右方向等の各方向は使用者側から見た方向を基準とする。つまり挿入させた足の爪先側を前方とするものである。 【0018】 図1、図2には、本発明の実施形態における一例の足浴器全体の外観を示してある。本例の足浴器は、左右両足の下腿全体(即ち足先から脹脛までの部分)を挿入可能な収納空間部2を有するブーツ型の本体部1を備えたもので、本体部1の外郭を成す本体ハウジング3の上面には、左右両足をそれぞれ収納空間部2内に挿通させるための開口部4を上方に向けて開口させてある。図2には開口部4を蓋5で覆った状態を示しており、この蓋5を着脱することで開口部4は開閉自在となっている。 【0019】 本体ハウジング3の前壁部3aは前方に向けて起倒自在に形成してあり、この前壁部3aを開放することで足の出し入れ及び収納空間部2内の手入れが容易になっている。図3、図4には前壁部3aを前方に傾倒させて開放した状態を示している。図示の如く、本例においては収納空間部2の底面上に載置される足載せ台部50として、左足を載せておくための左足載せ台部7と、右足を載せておくための右足載せ台部8とを、収納空間部2の底面上において左右に距離を隔てて別々に備えてある。図示例では左右足載せ台7,8は別体であるが、一部を連続させて一体としても構わない。 【0020】 そして収納空間部2内において、左足載せ台部7と右足載せ台部8に挟まれる左右方向の中央位置には、利用者により供給される液体(本例では水)を一旦貯留させておく給液タンク9と、この給液タンク9から送り込まれる液体を加熱して加熱液体粒子(本例ではスチーム)を発生させるとともにこれを空気と混合させた後に収納空間部2内に吐出させる加熱部10とを、一体に設けてある。 【0021】 加熱部10の外郭を成す加熱部ハウジング11は、収納空間部2底面から直立する左右両側壁部12と、左右両側壁部12の上端同士を滑らかに繋ぐ上壁部13と、前方斜め下方に傾斜して形成される前壁部14とを有して前後に長い箱型に形成されており、この前壁部14に上記給液タンク9が上方から着脱自在に装着される構造である。前壁部3aにはこの前壁部14と対応する位置に開口を設けてあり、前壁部3aを閉じた状態でも、給液タンク9は上記開口を通じて着脱自在に露出するようになっている。 【0022】 以下、加熱部10の構成について詳述する。図5には給液タンク9は示していないが、加熱部ハウジング11の前壁部14にはタンク設置箇所25を凹設してあり、このタンク設置箇所25に給液タンク9を装着すると、給液タンク9内に充填してある液体が、加熱部ハウジング11内の中央部に設置してあるボイラ15内にまで供給される構造である。上記ボイラ15にはボイラヒータ16を添設させており、このボイラヒータ16に電力を供給する電源部17をボイラ15の下方に内蔵させてある。また加熱部10には制御部(図示せず)を内蔵しており、この制御部と上記電源部17とを電気的に接続させてある。 【0023】 加熱部ハウジング11内の後部には、ボイラ15内で発生させた加熱液体粒子を空気と混合させたうえで収納空間部2内に吐出させる混合吐出機構を備えている。上記混合吐出機構は、ボイラ15から延設されるパイプ状の加熱液体粒子流路18と、加熱液体粒子流路18の下流端に連通接続される混合部19と、この混合部19内に収納空間部2内の空気を取り込む空気取り込み口20と、混合部19内の混合気を収納空間部2内に向けて吐出させる混合気吐出口22とを具備するものである。更に本例にあっては空気吸入用のファンモータから成る送風機23を混合部19内に配してあるが、ベンチュリ効果により空気取り込み口20から空気が吸い込まれるように設けてもよい。 【0024】 上記空気取り込み口20は、収納空間部2の底面から盛り上がるように箱型に形成してある加熱部ハウジング11の左右両側壁部12の上端部分にて、多数のスリット状に形成したものである。また上記混合気吐出口22は、左右両側壁部12の下端部分にて同じく多数のスリット状に形成したものであり、混合気吐出口22から吐出された混合気がそれぞれ左右足載せ台部7,8内にまず吐出されるように位置している。 【0025】 収納空間部2の底部に設置される左右足載せ台部7,8はそれぞれ、上方に凸状を成す多数の突起部同士を隙間を介して連結させ、これにより足裏の露出面積を増やすように設けたものであって、混合気吐出口22から吐出される混合気が左右足載せ台部7,8の下方空間から突起部同士の隙間を経て、上方の収納空間部2全体に送り込まれるようになっている。つまり左右足載せ台部7,8は左右の足を混合気吐出口22よりも上位に位置させるものであり、加熱部ハウジング11の側壁部12に沿うリブ6(図4参照)をその内側の縁から上方に突設してあることで、このリブ6が出し入れの際のガイドとして機能するうえに、加熱部10と足との間に介在する遮蔽部としても機能する。 【0026】 収納空間部2内に充填された混合気は、空気取り込み口20を経て混合部19内に再度吸入され、ボイラ15側から供給される新たな加熱液体粒子が混合されたうえで再び収納空間部2に供給されるといった循環を生み出す。これにより、短時間で収納空間部2内に加熱液体粒子を充満させることが可能である。 【0027】 混合部19には混合気の温度を検知する測温抵抗体24(図5参照)から成る温度検知手段を備えており、この温度検知手段の検知結果に基づいて制御部が混合気の温度を制御するようになっている。上記温度制御は、電源部17からボイラヒータ16に供給する電力量を適宜制御することで行う。 【0028】 更に本例の足浴器にあっては、加熱部10から混合気を吐出するといった上記の加温手段とまた別の加温手段として、本体部1の収納空間部2の側周面であり且つ挿入した左右両足の脹脛に対向する部分(つまり収納空間部2の背面側)に、ヒータ部材30を背面カバー31と上カバー32とで挟み込んで成る加温部33(図6、図7参照)を配設してある。上記加温部33は、収納空間部2内に収納される左右両足を加温するための面積の大きな加温面を有するものであり、加熱部10内の電源部17から電力を供給されることでヒータ部材30を発熱させ、上記加温面を通じて特に脹脛を中心に両足を加温するようになっている。 【0029】 更に上記加温部33の上カバー32の前面側には、シート状の輻射部材34を貼着させて設けるとともに、この輻射部材34の更に前面側には、上記加温部33の加温面が直接足に接触することを防止するためのガード部35が取り付けてある。上記輻射部材34は、面状に配設されるヒータ部材30と略同一面積であるシート部材に適宜の輻射塗料を塗布して成るものであり、上記ガード部35は、輻射部材34と略一致する面形状の板状部材に多数の貫通孔36を貫設して略格子状となるように形成したものである。 【0030】 図7には背面カバー31を外して背面側から見た状態の加温部33を示しているが、図示の如くヒータ部材30には測温抵抗体37から成る温度検知手段を配してあり、この温度検知手段の検知結果に基づいて制御部がヒータ温度を制御するようになっている。上記温度制御は、電源部17からヒータ部材30に供給する電力量を適宜制御することで行う。 【0031】 また図2に示すように、本体ハウジング3の外側面に形成してある操作部ケース40内には、使用者が指令を入力する外部コントローラである操作部41が収納させてある。この操作部41は有線又は無線(本例では有線)にて制御部に接続されており、電源のオンオフは勿論、使用者の好みの加温モードを適宜選択可能になっている。使用者は操作部41のボタン操作によって、加熱部10及び加温部33の出力レベルの組み合わせが適宜選択可能である。つまり使用者の好みや状況に応じて、例えば加熱部10のみを稼動させる加温モード、加温部33のみを稼動させる加温モード、加熱部10と加温部33を同時に稼動させる加温モード等を適宜選択でき、更に加熱部10と加温部33を同時に稼動させる場合において夫々の出力の強弱の組み合わせが適宜選択可能である。 【0032】 図中の符号45は、加熱部ハウジング11の前壁部14において給液タンク9の下方位置に設置される排液ボタンである。更に図中の符号46は本体ハウジング3の底部前面に着脱自在に装着された排液カップであり、この排液ボタン45を押下することで図5に示す排液機構47が作動して加熱部10内の残留液を排液カップ46内に排出するようになっている。 【0033】 しかして、上記構成から成る本例の足浴器にあっては、操作部41のボタン操作により加熱部10に電力供給をすることで、加熱部10から吐出される混合気の熱対流により収納空間部2内の下腿全体を加温すると同時に、加温部33からの熱伝導及び熱輻射により下腿の特に脹脛部分を効果的に加温することができる。 【0034】 ここで、本例にあっては加熱部10を、収納空間部2内における左右足載せ台部7,8に挟まれる中央位置に配置してあることで、両足を挿入した際のデッドスペースを有効活用して本体部1全体のコンパクト化が図られることに加え、この加熱部10自体が、その加熱部ハウジング11や左右足載せ台部7,8の各リブ6を介して為される熱伝導及び熱輻射により、左右両足を加温するといった役割をも果たすものである。つまり加熱部10は加熱液体粒子を発生及び放出させる機構であるが、この加熱部10を収納空間部2内のデッドスペースに配したことで、加熱液体粒子生成時の余熱を利用して熱伝導及び熱輻射により左右両足の内側を更に効果的に加温することができるのである。 【0035】 足の内面側には、大伏在静脈と呼ばれる皮静脈がある。これは足背の足背静脈弓から血液を集め、内面の皮下を走行して大腿静脈に合流して上半身に流れるものである。したがって上記加熱部10の余熱を用いた熱伝導及び熱輻射により左右両足の内側部分(図3中の斜線部)を加温することで、上半身に還流していく血液を温め、より効率的に上半身に温かさを伝えることが可能になる。 【0036】 また収納空間部2内には結露が生じ易いのであるが、加熱部10内からの熱伝導や熱輻射により結露が防止されるといった効果や、使用後には収納空間部2内が素早く乾燥するので衛生面を保つことが容易であるといった効果もある。なお足と加熱部10との間には左右足載せ台部7,8の各リブ6が介在するように設けてあるので、加熱部10に万一異常が生じても足は保護されるようになっている。 【0037】 加えて、操作部41のボタン操作により加温部33に電力供給をすることで、ガード部35を介して加温部33から為される熱伝導及び熱輻射により左右両足の脹脛部分を更に効果的に加温することができる。加温部33には輻射部材34を設け、ガード部35にはこの輻射部材34を有する加温部33側から収納空間部2中央側に向けて貫通する貫通孔36を多数設けてあるので、熱輻射による脹脛の加温効果は非常に高効率で得られる。しかもガード部35の存在により、足が加温部33に接触して熱傷を負うといった心配がないことに加え、結露水が生じ易く電気的絶縁性の低くなる収納空間部2内にあっても加温部33との間で感電を生じることが更に確実に防止されることとなる。 【0038】 足の脹脛側には、小伏在静脈と呼ばれる皮静脈がある。これは足部外側の血液を集め、下腿後面(脹脛側)の皮下を走行して膝窩静脈に合流するものである。膝側と比べて、上半身に還流するこの静脈部分を加温する方がより効果的に上半身に温かさを伝えることができるので、このように加温部33を用いて脹脛から膝下までのより広範な部位を加温することで、面積効果もあって全身で感じる温まり感は非常に高く得られる。なおここでの「面積効果」とは、生体の特性として、同じ温度であっても加温される面積の広い方が温まり感をより高く得ることができる効果のことである。 【0039】 上記加熱部10は測温抵抗体24により検知される混合気の温度に基づいて制御され、且つ上記加温部33は測温抵抗体37から検知されるヒータ温度に基づいて制御されるので、熱過ぎや温過ぎになることなく安全で使用感の高い加温が可能である。ここで、加熱部10と加温部33の両方又は一方を、その検知温度が周期的に変化していくように通電制御することで、使用者の温かさ感を持続させることが可能である。一般的に生体は一定の温度刺激にはすぐ順応して(慣れて)しまう一方で変化には敏感に反応する性質があるので、上記周期変化によって長期間に亘って温かさ感を与えることが可能になる。 【0040】 加熱部10と加温部33の出力制御は別個独立に行ってもよいが、互いに連動させて行うことが加温には効果的である。また同時に通電を終了させるように制御すればより安全な使用が可能になる。これら加熱部10と加温部33との動作制御の組み合わせは、使用者の嗜好等に応じて操作部41により適宜選択可能である。 【0041】 次に、図8に基づいて本発明の実施形態における他例の足浴器の構成について説明する。なお、上記した一例の構成と同様の構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、一例とは相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。 【0042】 本例の足浴器にあっては、収納空間部2の底面及び側周面全体に、ヒータ部材30を有する加温部33を配置してある。このように、収納空間部2内の左右足載せ台部7,8の下方にも加温部33を配して通電制御することにより、左右足載せ台部7,8を介してこの加温部33から為される熱伝導及び熱輻射によって足裏全体が効果的に加温される。冷え易い足先から足裏全体が効果的に加温されることにより、全身の加温効果が更に向上するものである。 【0043】 また、収納空間部2の側周面にあってもその前面から背面にかけての全体に加温部33を配してあるので、左右の下腿部は混合気の熱対流による加温に加えて、下方及び側方全体からの熱伝導及び熱輻射によって非常に効果的に加温されるようになっている。本例にあっては、左右足載せ台部7,8が底面側の加温部33と左右両足とを遮蔽するガード部の役割をも果たしている。 【0044】 なお、加温部33は収納空間部2の底面と側周面の少なくとも一方に配置してあればよく、また側周面の中では特に一例のような背面側に配置することが効果的である。 【図面の簡単な説明】 【0045】 【図1】本発明の実施形態における一例の足浴器の平面図である。 【図2】同上の足浴器の蓋を被せた状態を示す斜視図である。 【図3】同上の足浴器の前壁部を開放した状態を示す平面図である。 【図4】同上の足浴器の前壁部を開放した状態を示す斜視図である。 【図5】同上の足浴器内に足を収納させた状態を示す側面断面図である。 【図6】同上の足浴器に設置される加温部の分解斜視図である。 【図7】同上の加温部の背面カバーを外した上体を示す背面図である。 【図8】本発明の実施形態における他例の足浴器を示す側面断面図である。 【符号の説明】 【0046】 2 収納空間部 7 左足載せ台部 8 右足載せ台部 10 加熱部 33 加温部 34 輻射部材 35 ガード部 36 貫通孔 41 操作部 50 足載せ台部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月12日(2006.7.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清
【識別番号】100085604 【弁理士】 【氏名又は名称】森 厚夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−18025(P2008−18025A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−192136(P2006−192136) |
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