| 【発明の名称】 |
視力回復訓練装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】久原 聡
【氏名】川淵 正己
【氏名】秋山 恒
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| 【要約】 |
【課題】処方箋に基づく視力回復訓練を手軽に行うことができる視力回復訓練装置を提供する。
【構成】目の結像調節機能の訓練を行う視力回復訓練装置であって、記録メディア51にデータの書き込み/読み出しを行うデータ書込/読出手段26と、記録メディア51から読み出したデータが、視力回復訓練の指導に係る有資格者が発行した、訓練パラメータを含む処方箋データである場合に、前記訓練パラメータを適用した訓練を実施する中央処理部20、表示制御部21、モータ駆動制御部22および開閉制御部23と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 目の結像調節機能の訓練を行う視力回復訓練装置であって、 記憶手段からデータの読み出しを行うデータ読出手段と、 前記記憶手段から読み出したデータが、視力回復訓練の指導に係る有資格者が発行した、訓練パラメータを含む処方箋データである場合に、前記訓練パラメータを適用した訓練を実施する制御手段と、 を備える視力回復訓練装置。 【請求項2】 前記処方箋データは、前記有資格者のID情報と、前記有資格者が処方した訓練パラメータと、処方箋の有効期限情報と、を含むものであり、 前記制御手段は、前記記憶手段から読み出したデータに、前記ID情報と前記訓練パラメータとが含まれ、かつ、前記有効期限情報の有効期限が満了していない場合に、前記訓練パラメータを適用した訓練を開始するものである請求項1に記載の視力回復訓練装置。 【請求項3】 記憶手段にデータの書き込みを行うデータ書込手段を備え、 前記制御手段は、前記訓練の終了後、前記データ書込手段を介して、訓練履歴情報を前記記憶手段に書き込むものである請求項1または2に記載の視力回復訓練装置。 【請求項4】 前記制御手段は、前記訓練の終了後、前記視力回復訓練装置内に読み出されたデータを消去するものである請求項1ないし3のいずれか一項に記載の視力回復訓練装置。 【請求項5】 前記記憶手段は、前記視力回復訓練装置に着脱可能なものであり、 前記制御手段は、前記記憶手段が装着されたことを検知して、前記記憶手段からデータを読み出すものである請求項1ないし4のいずれか一項に記載の視力回復訓練装置。 【請求項6】 視力回復訓練用画像を表示する表示手段を備え、 前記制御手段は、前記訓練パラメータに基づいて前記表示手段の制御を行うものである請求項1ないし5のいずれか一項に記載の視力回復訓練装置。 【請求項7】 前記制御手段は、前記訓練パラメータに基づいて前記表示手段の表示制御を行うものである請求項6記載の視力回復訓練装置。 【請求項8】 前記制御手段は、訓練者の目の位置と前記表示手段の位置との光学距離に応じて、前記視力回復訓練用画像が前記訓練者の網膜上に一定のサイズで投影されるように、前記視力回復訓練用画像の表示サイズを変化させるものである請求項7記載の視力回復訓練装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、目の結像調節機能の訓練を行う視力回復訓練装置に関する。 【背景技術】 【0002】 目の調節筋(毛様体筋)の調節緊張や衰弱によって目の結像調節機能が低下すると視力が低下する。毛様体筋の遠近調節機能を活発にして視力改善を図る視力回復訓練装置は、これまでに多数提案されている。 【0003】 例えば、接眼部と、接眼部から目視できる適宜な図形を表示できる標的と、接眼部から所定の2地点間の距離を適宜な速度で標的を移動させる標的移動手段と、接眼部と標的の距離に応じて表示図形の大きさを変化させる表示制御手段を備えた視力回復訓練装置がある(例えば、特許文献1参照)。この視力回復訓練装置によれば、訓練者が接眼部を通して図形を注視することにより、目の焦点が近距離と遠距離の間を連続して移動し、なおかつ網膜上に結像する図形の大きさが一定となるので、調節筋が効率よく訓練される。 【0004】 上記従来の視力回復訓練装置では、訓練を受ける者の視力低下の原因や程度に応じて、最も良好な訓練成果を上げるための各種設定を行うことができた。具体的には、両眼を一度に訓練するかいずれか片側とするかなどの訓練情報、表示する図形の色や形などの表示情報、近点・遠点などの距離情報、遠点・近点間の標的移動速度プロフィルや訓練時間に係る履歴情報など、視力回復訓練に係る訓練パラメータおよび訓練履歴を個別に指定または記録することにより、訓練者に応じた適切な訓練パターンで視力回復訓練を行っていた。 【特許文献1】特開平6―339501号公報 第2頁〜第3頁 図1 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 上述したように、視力回復訓練においては訓練者毎に適切な訓練パラメータが複雑に異なるため、従来の視力回復訓練装置は、眼科や視力回復訓練用施設等に設置され、眼科医等の有資格者が発行する処方箋に基づいて、眼科医等の指導の下に利用されるのが一般的であった。すなわち、従来、訓練者は、定期的に眼科等に通い、視力回復訓練を行う必要があった。したがって、眼科等に行けない場合は視力回復訓練を行うことができず、視力回復効果があまり上がらない場合があった。 【0006】 また、小中学生における近視者人口の増加や、高齢者の増加に伴う老眼者人口の増加等、視力回復訓練を必要とする者が増加している状況において、家庭や学校、職場等で、手軽に視力回復訓練を行いたいという要望がある。 【0007】 本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、処方箋に基づく視力回復訓練を手軽に行うことができる視力回復訓練装置を提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明の視力回復訓練装置は、目の結像調節機能の訓練を行う視力回復訓練装置であって、記憶手段からデータの読み出しを行うデータ読出手段と、前記記憶手段から読み出したデータが、視力回復訓練の指導に係る有資格者が発行した、訓練パラメータを含む処方箋データである場合に、前記訓練パラメータを適用した訓練を実施する制御手段と、を備える。 上記構成によれば、記憶手段に、有資格者が発行した処方箋データが記憶されている場合にのみ、有資格者の指導に基づく訓練を行うことができるため、視力回復訓練装置が眼科等の専門施設に設置されていない場合であっても、処方箋に基づく視力回復訓練を手軽に行うことができる。 【0009】 また、本発明の視力回復訓練装置は、前記処方箋データは、前記有資格者のID情報と、前記有資格者が処方した訓練パラメータと、処方箋の有効期限情報と、を含むものであり、前記制御手段が、前記記憶手段から読み出したデータに、前記ID情報と前記訓練パラメータとが含まれ、かつ、前記有効期限情報の有効期限が満了していない場合に、前記訓練パラメータを適用した訓練を開始するものである。 上記構成によれば、記憶手段に、訓練者の結像調節機能の改善状態に応じた有効な処方箋データ含まれる場合にのみ訓練が開始されるため、より適切な訓練を行うことができる。 【0010】 また、本発明の視力回復訓練装置は、記憶手段にデータの書き込みを行うデータ書込手段を備え、前記制御手段が、前記訓練の終了後、前記データ書込手段を介して、訓練履歴情報を前記記憶手段に書き込むものである。 上記構成によれば、訓練者の訓練実施状況や訓練結果を眼科医等が把握することができる。 【0011】 また、本発明の視力回復訓練装置は、前記制御手段が、前記訓練の終了後、前記視力回復訓練装置内に読み出されたデータを消去するものである。 上記構成によれば、視力回復訓練装置内に個人情報が残らないため、複数の訓練者が視力回復訓練装置を共用する場合であっても、セキュリティの高い情報管理を行うことができる。 【0012】 また、本発明の視力回復訓練装置は、前記記憶手段が、前記視力回復訓練装置に着脱可能なものであり、前記制御手段が、前記記憶手段が装着されたことを検知して、前記記憶手段からデータを読み出すものである。 上記構成によれば、データを傍受されるおそれがないため、安全かつ確実にデータを読み出すことができる。 【0013】 また、本発明の視力回復訓練装置は、視力回復訓練用画像を表示する表示手段を備え、前記制御手段が、前記訓練パラメータに基づいて前記表示手段の制御を行うものである。また、本発明の視力回復訓練装置は、前記制御手段が、前記訓練パラメータに基づいて前記表示手段の表示制御を行うものである。 【0014】 また、本発明の視力回復訓練装置は、前記制御手段が、訓練者の目の位置と前記表示手段の位置との光学距離に応じて、前記視力回復訓練用画像が前記訓練者の網膜上に一定のサイズで投影されるように、前記視力回復訓練用画像の表示サイズを変化させるものである。 上記構成によれば、網膜上に結像する画像の大きさが一定となるので、調節筋を効率よく調節できる。 【発明の効果】 【0015】 本発明によれば、記憶手段に、有資格者が発行した処方箋データが記憶されている場合にのみ、有資格者の指導に基づく訓練を行うことができるため、視力回復訓練装置が眼科等の専門施設に設置されていない場合であっても、処方箋に基づく視力回復訓練を手軽に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明の実施の形態の視力回復訓練装置について、図面を用いて説明する。 【0017】 図1は、本発明の実施の形態における視力回復訓練装置の概要を説明するための図である。視力回復訓練装置1は、筐体3の前面に接眼部5を有し、訓練者は、接眼部5にアイピース50を装着して視力回復訓練を開始する。アイピース50は、ICメモリなどの小型の記録メディア51を搭載しており、この記録メディア51に訓練者固有の訓練パラメータを含む処方箋データなどの情報が予め記録されている。アイピース50の穴部は透過ガラスで形成され、訓練者の眼の部分が視力回復訓練装置1に直接接触しないようにしている。これにより、複数の訓練者が装置を共用する場合でも、目の病気の感染を防止できる。尚、アイピース50の穴部に設ける透過ガラスの色を茶または黄とすることにより、結増調節機能の訓練効果を高めることができる。 【0018】 また、視力回復訓練装置1は、前面や上部にボタン等の入力手段12を有し、入力内容等は操作表示部13に表示される。操作表示部13は、例えば液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ等の電気的表示デバイスにより構成される。 【0019】 次に、図2は、本発明の実施の形態における視力回復訓練装置の構成を示す図である。視力回復訓練装置1は、訓練者2の目の結像調節機能の訓練を行う装置で、筐体3内に視力訓練用画像を表示する表示部4が配置されている。図では表示部4が近点4aと遠点4bの途上に位置している状態を示す。 【0020】 視力回復訓練装置1を使用する訓練者2は、接眼部5に装着したアイピース50に目を当て、表示部4に表示される図形や文字を見て、視力改善訓練を行う。接眼部5に装着するアイピース50の穴部は、訓練者2が両目で覗き込める大きさであることが望ましいが、片目で覗ける程度の大きさのものを1つ用意し、片目ずつ交代で視力改善訓練を行う構成としてもよい。また、片目で覗ける程度の大きさのものを2つ用意して、両目同時に視力改善訓練を行ったり、一方の穴部を開閉可能な遮蔽部6により遮断して片目の訓練を行ったり、左右交互に訓練を行ったりするようにしてもよい。 【0021】 表示部4は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の電気的表示デバイスにより構成される。この表示部4が表示する図形や文字の種類、大きさ、色、背景色などは、所望の状態に容易に変更することができる。また、動画も表示可能である。 【0022】 表示部4は、ベルト等で構成された搬送部7に載置されており、搬送部7はプーリー8、9に架けられている。一方のプーリー8は、モータ10によって回転駆動されるので、表示部4はモータ10の回転に伴って直線移動する。本実施の形態では、ベルト等の搬送部7とプーリー8によりモータ10の回転運動を直線運動に変換しているが、モータ10と送りねじを組み合わせてもよいし、リニアモータを用いても構わない。 【0023】 また、表示部4は、訓練者2が視線を上下させることなく表示部4に表示される図形や文字を注視することができるように、モータ10の回転に従って接眼部5と表示部4を結ぶ視線の光路上を略敷衍するように移動する位置に配置されるのが望ましい。本実施の形態では、訓練者2は直接表示部4を見る構成としているが、上記光路の途中に鏡、プリズム等の反射手段を配置して適宜光路を曲げることにより装置の小型化を図るようにしてもよい。また、訓練者2に表示部4を注視させるために、全体を筐体3で囲んで外光を遮断するように構成することもできる。 【0024】 表示部4の表示動作や、遮蔽部6及びモータ10の駆動動作など、視力回復訓練の動作全般は主制御手段11により制御される。主制御手段11には、入力手段12からの入力操作やアイピース50の装着信号が伝達され、伝達された情報に基づいて制御指示が出力される。 【0025】 図3は、本発明の実施の形態における視力回復訓練装置の主制御手段11の内部構成例を示すブロック図である。主制御手段11は、主に、各構成要素の操作信号を制御管理する中央処理部20、表示部4の表示内容を制御する表示制御部21、モータ10の駆動を制御するモータ駆動制御部22、遮蔽部6の開閉を制御する開閉制御部23、入力手段12からの操作信号を入力する操作入力部24、操作表示部13の表示を制御する操作表示制御部25、装着されたアイピース50に搭載された記録メディア51に対して、データの書き込みや読み出しを行うデータ書き込み/読み出し手段26、で構成される。 【0026】 中央処理部20は、入力手段12からの入力操作や、入力データ書き込み/読み出し手段26を介して記録メディア51から取得した訓練者に関する情報に基づいて各種判断を行い、視力回復訓練を行うための各部の動作を制御する。表示部4は、中央処理部20が指示する表示制御命令に基づいて、視力訓練用画像を表示する。 【0027】 表示制御部21は、中央処理部20が決定した訓練パターンに基づいて、表示部4の図形や文字の種類、大きさ、色、及び背景色などの表示を制御する。これらの図形や文字の種類、大きさ、色、背景色等は、訓練者2に固有の訓練パラメータであり、アイピース50に搭載した記録メディア51にデータが記録されており、読み出された内容が中央処理部20より指示される。中央処理部20は、現在の表示部4の位置情報を有しており、表示制御部21を介して、接眼部5と表示部4を結ぶ光路長に比例した大きさの図形や文字を表示するよう制御することができる。したがって、訓練者2の目の位置と視力訓練用画像を表示する表示部4の位置との光学距離に応じて、視力訓練用画像が訓練者2の網膜上に、一定の大きさで投影されるように視力訓練用画像の表示サイズを変化させることができ、訓練者2は図形を注視することにより効率よく視力回復するように調節筋を訓練することができる。 【0028】 モータ駆動制御部22は、中央処理部20が決定した訓練パターンに基づいて、表示部4が近点4aと遠点4bの間を所定回数だけ往復運動するようにモータ10の回転駆動を制御する。表示部4を往復移動させる速度等を規定する移動速度プロフィル、近点4aの距離、遠点4bの距離、往復回数などの情報は、訓練者2の視力低下の原因や程度等に応じて固有に設定された訓練パラメータであり、アイピース50に搭載した記録メディア51にデータが記録されており、読み出された内容が中央処理部20より指示される。モータ駆動制御部22は、表示部4がいずれの位置にあるかを検出して中央処理部20に通知し、位置制御のフィードバックを行う。 【0029】 開閉制御部23は、訓練者2が目で覗き込める接眼部5の窓を開閉する遮蔽部6と接続され、遮蔽部6の開閉を制御する。中央処理部20は、訓練者2の両眼を一度に視力改善訓練するか、両眼のうちいずれか片側のみか、あるいは片目を交互に訓練するか等の訓練方法に対応して、開閉制御信号を開閉制御部23に対して送信する。このような訓練者2の両眼を一度に視力改善訓練するか、両眼のいずれか片側のみか、あるいは片目を交互に訓練するか等の訓練方法の指示情報も訓練パラメータに基づいて決定される。 【0030】 操作入力部24は、入力手段12によって受け付けられた操作やアイピース50の装着操作を中央処理部20に伝達する。中央処理部20は、操作内容に応じて各制御ブロックに必要な制御指示を与える。 【0031】 操作表示制御部25は、操作表示部13の表示制御を行う。操作表示部13は、制御指示に従って、操作入力の誘導表示や、操作入力の内容、装置の動作状況などの表示を行う。 【0032】 データ書き込み/読み出し手段26は、中央処理部20の制御指示に基づいて、アイピース50に搭載した記録メディア51から必要なデータを読み出したり、訓練において生成されたデータを記録メディア51に書き込んだりする。 【0033】 ここで、記録メディアに記録されている訓練者固有の情報について説明する。図4は、アイピースに搭載した記録メディアに記録される情報のデータ構成を示す模式図である。データは、主に、処方箋データと訓練データとに分類される。処方箋データは、視力回復訓練の指導に係る有資格者により発行されるものであり、視力回復訓練を実行する際の訓練パターンを構成するための訓練パラメータ、視力等の検査情報である検査記録、訓練者(処方箋発行の対象者)を特定するための個人特定情報、処方箋を発行した有資格者や処方箋の有効期間を特定する処方箋情報、などで構成される。訓練データは、訓練実施状況や訓練結果といった、訓練の履歴に関するデータで構成される訓練履歴情報であり、訓練の実施に伴って追記される。 【0034】 上記の処方箋データは、訓練指導を行う眼科医などの有資格者が予め記録メディア51に記録してから訓練者に配布されるものである。特に、有資格者であることを証明するための有資格者IDを含む処方箋データを記録して配布することにより、記録されている訓練パラメータが当該訓練者固有のものであるという信頼度をより高めることができる。更に、個人特定情報として記録されている訓練者の虹彩情報と、実際に視力回復訓練装置1の接眼部5に眼を当てている訓練者の虹彩とを照合してから訓練を開始する構成とすれば、個人特定情報を訓練者が入力することなく、訓練者と訓練パラメータを完全に適合させることができ、従って、他の訓練者用に調整された訓練パラメータを使用したり、訓練パラメータの数値を誤って入力したりした状態で訓練を行うことを防止することができる。 【0035】 次に、上記構成の視力回復訓練装置の動作について説明する。 【0036】 図5は、本発明の実施の形態における視力回復訓練装置の視力回復訓練開始動作の手順を示すフローチャートである。はじめに、訓練者2が、自分用に配布されたアイピース50を視力回復訓練装置1の接眼部5に装着して、本体の電源が投入されると、主制御手段11の操作入力部24が、アイピース50の接眼部5への装着を確認する(ステップS101)。尚、装着の有無は、スイッチの押下などを機械的に確認する方式であっても、電気的な接続を確認するものであってもよい。装着が確認されない場合(ステップS101のNo)、操作表示部13は、装着を促す表示を行い(ステップS102)、ステップS101からの手順を繰り返す。 【0037】 アイピース50の装着を確認すると(ステップS101のYes)、中央処理部20は、記録メディア51に記録されている処方箋データをデータ書き込み/読み出し手段26を介して読み出し(ステップS103)、視力回復訓練を開始可能か否かを判断する。 【0038】 はじめに、有資格者IDが記録されているか、また有効なIDであるか否かを判断する(ステップS104)。IDデータがない場合または無効である場合、処理を終了する(ステップS104のNo)。 【0039】 一方、有効な有資格者IDが確認された場合(ステップS104のYes)、次に、処方箋有効期限情報を参照し、現時点において処方箋データが有効であるか否かを判断する(ステップS105)。有効期限を超過している場合、処理を終了する(ステップS105のNo)。 【0040】 一方、有効期限内であることが確認された場合(ステップS105のYes)、次に、中央処理部20は、訓練者の本人認証処理を行う(ステップS106)。ここで言う本人認証処理とは、アイピース50に搭載の記録メディア51に記録されているデータが、現在装置を操作している訓練者本人のものであるか否かを判定することである。従って、さまざまな手法を用いて本人認証を行うことが可能であるが、例えば、視力回復訓練装置の入力手段12から訓練者の患者ID(パスワード)を入力させ、記録メディア51に記録されている個人特定情報と照合させる方法がある。また、視力回復訓練装置1に虹彩を撮像する撮像手段を設けることにより、上述したように、記録メディア51に記憶されている訓練者の虹彩情報と、撮像手段を介して取得した、実際に視力回復訓練装置1の接眼部5に眼を当てている訓練者の虹彩情報とを比較して本人認証を行うことができる。 【0041】 本人認証処理に失敗した場合、装着したアイピース50が訓練者のものでない可能性があると判断して処理を終了する(ステップS107のNo)。一方、本人認証に成功した場合(ステップS107のYes)、中央処理部20は、データ書き込み/読み出し手段26に、訓練パラメータと訓練履歴情報の読み出しを行わせ(ステップS108)、読み出した訓練パラメータを適用した視力回復訓練を開始する(ステップS109)。尚、上記の処理や判断の結果等は、随時、操作表示部13に表示される。 【0042】 以上の視力回復訓練の終了後、中央処理部20は、データ書き込み/読み出し手段26を介して、訓練実施状況や訓練結果といった訓練履歴情報を記録メディア51に書き込む(ステップS110)。記録メディア51に訓練履歴情報が記録されることにより、眼科医等は、訓練者の訓練実施状況や訓練結果を把握できるため、次回の処方箋発行の際、訓練者の結像調節機能の改善状態に応じた適切な訓練パラメータを処方することができる。尚、アイピース50が視力回復訓練装置1から取り外された後、装置内に読み出されたデータ(訓練者に係る情報)は、消去されることが好ましい。尚、視力回復訓練装置1の電源をOFFにする際にデータが消去される構成としてもよい。 【0043】 以上説明したように、本実施の形態の視力回復訓練装置によれば、記録メディアに、有資格者が発行した処方箋データが記憶されている場合にのみ、有資格者の指導に基づく訓練を行うことができるため、視力回復訓練装置が眼科等の専門施設に設置されていない場合であっても、処方箋に基づく視力回復訓練を手軽に行うことができる。たとえば、家庭や学校、塾、職場等に視力回復訓練装置を設置しておけば、眼科で発行された処方箋に基づく訓練を、眼科に通うことなく家庭や職場等で行うことができる。また、処方箋に有効期限を設けることにより、有効期限が近づくと再診を促すことができ、より効果的な訓練を行うことが可能になる。 【0044】 また、情報の読み出し/書き込み動作は、視力回復訓練が実行されるときだけ記録メディアに対して行われるので、個人情報が不必要に視力回復訓練装置内に残留することがなく、セキュリティの高い情報管理を行うことができる。更に、装着するだけで必要な情報が自動的に読み出されるので、当該訓練者に処方された適正な訓練パターンで視力回復訓練を開始することができ、しかも、訓練者は訓練のたびに入力を行う必要がない。 【0045】 尚、上記の実施の形態において、視力回復訓練装置1は、アイピース50の装着により電源が投入されるような構成としてもよい。この場合、アイピース50を装着しない場合には、上述した有資格者の処方した訓練パラメータを適用する処方箋モード以外の汎用モード(例えば、近視用、遠視用といった大まかな種別ごとに設定した訓練パラメータを適用する)で動作させることが可能な構成としてもよい。汎用モードでの訓練が可能な構成とすることにより、処方箋を発行された訓練者が家庭で視力回復訓練装置を使用する場合等に、訓練者の家族等が装置を使用した訓練を試すことができる。 【0046】 また、アイピース50の接眼部は、ガラスでなく、単純に穴部を設けた構成としてもよい。この場合、ガラスに傷がつくことがないので長寿命化でき、また、アイピースを軽量化できるため携帯に便利である。更に、アイピース50に搭載する記録メディアは、ICメモリに限定されるものではなく、搭載可能なあらゆる記録メディアを使用してかまわない。また、記録メディアは、アイピースに固定されていてもよいし、脱着自在なものであってもよい。 【0047】 また、眼科医などの有資格者のID情報や訓練パラメータの書き込みは、予め別な装置(例えば、有資格者のパーソナルコンピュータなど)で行われていることを想定して説明したが、視力回復訓練装置1の入力手段12等から行うものであってもかまわない。 【産業上の利用可能性】 【0048】 本発明は、記憶手段に、有資格者が発行した処方箋データが記憶されている場合にのみ、有資格者の指導に基づく訓練を行うことができるため、視力回復訓練装置が眼科等の専門施設に設置されていない場合であっても、処方箋に基づく視力回復訓練を手軽に行うことができる効果を有し、目の結像調節機能の訓練を行う視力回復訓練装置等に有用である。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】本発明の実施の形態における視力回復訓練装置の概要を説明するための図 【図2】本発明の実施の形態における視力回復訓練装置の構成を示す図 【図3】本発明の実施の形態における視力回復訓練装置の主制御手段の内部構成例を示すブロック図 【図4】アイピースに搭載した記録メディアに記録される情報のデータ構成を示す模式図 【図5】本発明の実施の形態における視力回復訓練装置の視力回復訓練開始動作の手順を示すフローチャート 【符号の説明】 【0050】 1 視力回復訓練装置 2 訓練者 3 筐体 5 接眼部 26 データ書き込み/読み出し手段 50 アイピース 51 記録メディア
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【識別番号】505044462 【氏名又は名称】株式会社テクノマスター
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| 【出願日】 |
平成18年6月27日(2006.6.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100115107 【弁理士】 【氏名又は名称】高松 猛
【識別番号】100108589 【弁理士】 【氏名又は名称】市川 利光
【識別番号】100119552 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 公秀
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| 【公開番号】 |
特開2008−5879(P2008−5879A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−176343(P2006−176343) |
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