| 【発明の名称】 |
入浴用ストレッチャー |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 憲三
【氏名】川端 秀樹
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| 【要約】 |
【課題】略々水平な状態から上下回動可能としたボトムを所定の回動状態で保持可能とすると共に、不用意な操作で、側部ボトムの保持状態が解除されないようにした入浴用ストレッチャーを提供する。
【構成】キャスターを設けて移動可能としたベース2にマスト3を立設する。また、該マストによって入浴者の乗るボトムを支持する。さらに、該ボトムを中間ボトム6の両側部に側部ボトム5を連設すると共に少なくとも側部ボトムが上下回動可能になるよう構成する。また、側部ボトムを所定の回動状態で適宜保持する保持手段7を設ける。そして、該保持手段のロック手段により側部ボトムの保持状態を保持する。さらに、操作レバー33を操作すると、側部ボトムの保持状態が解除可能になるようにする。また、側部ボトムが略々水平な状態のときのみ、操作レバーと共に保持手段の連結杆を操作することで、側部ボトムを下方回動可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移動可能となるよう構成したベースにマストが立設され、該マストによって入浴者の乗るボトムが支持され、さらに、該ボトムを中間ボトムの両側部に側部ボトムを連設すると共に少なくとも前記側部ボトムが上下回動可能になるよう構成してなる形態の入浴用ストレッチャーにおいて、前記側部ボトムを所定の回動状態で適宜保持する保持手段を設け、操作レバーの操作により、保持手段のロック状態が解除され、側部ボトムが回動可能になるよう構成する一方、側部ボトムを上方回動状態から下方回動するときには、該側部ボトムが略々水平な状態までの適所で保持されるよう構成し、側部ボトムが略々水平な状態では、前記操作レバーの操作だけでは側部ボトムを下方回動できないよう構成したことを特徴とする入浴用ストレッチャー。 【請求項2】 前記保持手段にロック手段を設け、このロック手段により、側部ボトムの保持状態を保持する構成とすると共に、前記操作レバーを回動操作することで、ロック手段によるロック状態が解除されて、側部ボトムの保持状態が解除可能になるようにし、さらに、前記操作レバーの回動操作と共に、当該保持手段を構成する連結杆の回動操作をすることで、側部ボトムを略々水平な状態から下方回動可能になるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の入浴用ストレッチャー。 【請求項3】 前記操作レバーを前記側部ボトムの下方へ突出するように設け、さらに、該操作レバーを上方回動操作することで、保持手段のロック状態の解除を行うようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の入浴用ストレッチャー。 【請求項4】 頭受けにレバー部材を回動可能に組付けてなる延長手段を設け、該頭受けを前記側部ボトムに組付けるときに、前記レバー部材に設けた連結部に前記操作レバーを嵌入して、レバー部材と操作レバーを連結するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一つに記載の入浴用ストレッチャー。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、入浴用ストレッチャーに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の移動可能なベースに立設したマストによって入浴者の乗るボトムを支持した形態の入浴用ストレッチャーには次のようなものがある。 まず、第一の形態の入浴用ストレッチャーでは、キャスターを設けて移動可能としたベースに、昇降手段を具備したマストが立設されている。そして、前記マストに固定したアームに前記中間ボトムが固定されている。また、二つの側部ボトムを中間ボトムの両側部に回動可能に組付けることで、ボトムが構成されている。さらに、側部ボトムは枕と足受けがそれぞれ取付け可能にされており、どちらの側部ボトムも入浴者の背部を支持する背ボトム又は脚部を支持する脚ボトムとして使用可能にされている。また、前記側部ボトムとアームの間には、少なくとも中間ボトムと側部ボトムが同一平面を形成する略々水平な状態と側部ボトムが上方回動した状態で、該側部ボトムを保持する保持手段がそれぞれ構成されている。 この入浴用ストレッチャーは、ボトムを浴槽上方に配置した後に、浴槽又はボトムを昇降して、浴槽と背ボトムとして用いる側部ボトムを接触させ、相対的に浴槽が該側部ボトムを押し上げることで、該側部ボトムを上方回動するよう構成している(例えば、特許文献1参照。)。 【0003】 また、第二の形態の入浴用ストレッチャーは、上述した第一の形態の入浴用ストレッチャーと略々同様な構成となっており、少なくとも中間ボトムと側部ボトムが同一平面を形成する略々水平な状態と側部ボトムが上方回動した状態で、該側部ボトムを保持する保持手段を具備している。そして、該保持手段は、側部ボトムを上方回動することで、該側部ボトムの保持状態を解除し、側部ボトムを所定の状態まで上方回動すると、自動的に該側部ボトムをその状態で保持する構成としている(例えば、特許文献2参照。)。 【特許文献1】特開2002−119569号公報 【特許文献2】実開昭62−142336号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 すなわち、第一及び第二の形態の入浴用ストレッチャーは共に、側部ボトムを上方回動することで、保持手段による側部ボトムの保持状態を解除できるように構成されている。このことから、移動中に側部ボトムが障害物に接触したり、介護中に介護者が側部ボトムに接触したりすることで、側部ボトムが回動される場合がある。そのため、ボトム上に乗っている入浴者に不快感を感じさせてしまう問題がある。また、入浴者をボトムに乗せたりボトムから降ろしたりするときに、不用意に側部ボトムが回動される場合もあり、危険である。 そこで、本発明が解決しようとする課題は、略々水平な状態から上方及び下方回動可能とした側部ボトムを所定の回動状態で保持可能とすると共に、不用意な操作の場合に、側部ボトムの保持状態が解除されないようにした保持手段を具備した入浴用ストレッチャーを提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1の発明は、移動可能となるよう構成したベースにマストが立設され、該マストによって入浴者の乗るボトムが支持され、さらに、該ボトムを中間ボトムの両側部に側部ボトムを連設すると共に少なくとも前記側部ボトムが上下回動可能になるよう構成してなる形態の入浴用ストレッチャーにおいて、前記側部ボトムを所定の回動状態で適宜保持する保持手段を設け、操作レバーの操作により、保持手段のロック状態が解除され、側部ボトムが回動可能になるよう構成する一方、側部ボトムを上方回動状態から下方回動するときには、該側部ボトムが略々水平な状態までの適所で保持されるよう構成し、側部ボトムが略々水平な状態では、前記操作レバーの操作だけでは側部ボトムを下方回動できないよう構成したことを特徴とする。 請求項2の発明は、前記保持手段にロック手段を設け、このロック手段により、側部ボトムの保持状態を保持する構成とすると共に、前記操作レバーを回動操作することで、ロック手段によるロック状態が解除されて、側部ボトムの保持状態が解除可能になるようにし、さらに、前記操作レバーの回動操作と共に、当該保持手段を構成する連結杆の回動操作をすることで、側部ボトムを略々水平な状態から下方回動可能になるようにしたことを特徴とする。 請求項3の発明は、前記操作レバーを前記側部ボトムの下方へ突出するように設け、さらに、該操作レバーを上方回動操作することで、保持手段のロック状態の解除を行うようにしたことを特徴とする。 請求項4の発明は、頭受けにレバー部材を回動可能に組付けてなる延長手段を設け、該頭受けを前記側部ボトムに組付けるときに、前記レバー部材に設けた連結部に前記操作レバーを嵌入して、レバー部材と操作レバーを連結するようにしたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0006】 請求項1の発明によれば、操作レバーの操作を行わない限り、側部ボトムを回動できない。したがって、移動中や介護中等に障害物や介護者等が側部ボトムに接触したときに、該側部ボトムは不用意に回動されない。よって、ボトムに乗っている入浴者に不快感を感じさせないようにできる。また、入浴者がボトム上で安全かつ快適に過ごせる。さらに、入浴者のボトムへの乗せ降ろしも安全に行える。 また、操作レバーを操作しただけでは、側部ボトムを略々水平な状態から下方回動できない構成となっている。したがって、不注意により、頭が腰より低い位置になるような腰等に負担がかかる姿勢に入浴者がなることを防げることから、安全に側部ボトムを上方回動できる。 【0007】 また、請求項2の発明によれば、ロック手段により、保持手段による側部ボトムの保持状態が不用意に解除されない。すなわち、側部ボトムは不用意に回動されない。また、操作レバーを回動操作して、ロック手段によるロック状態を解除しても、側部ボトムの保持状態は解除されない。したがって、ロック状態を解除した保持手段によって保持する側部ボトムが急に下方回動することはないので、安全である。さらに、操作レバーの回動操作により、ロック手段によるロック状態を解除しただけでは、側部ボトムを略々水平な状態から下方回動できない。操作レバーと共に連結杆の回動操作を行うことで、側部ボトムを略々水平な状態から下方回動可能になる。すなわち、側部ボトムを略々水平な状態から下方回動するためには、二つの部材を操作する必要がある。このことから、入浴者の背部が位置する側部ボトムを、不注意で略々水平な状態から下方回動してしまうことを防げる。 【0008】 さらに、請求項3の発明によれば、ボトムを浴槽上方に配置した後に、浴槽又は当該入浴用ストレッチャーに設けた昇降手段を用いて、相対的にボトムを浴槽内へ移動する。このとき、側部ボトムの下方へ突出するように設けた操作レバーが浴槽上縁部に接触する。これにより、自動的に保持手段のロック状態が解除される。このことから、側部ボトムは浴槽上縁部に沿って上方回動される。これと共に、側部ボトムは浴槽によって上方回動状態で保持される。すなわち、あらかじめ浴槽の形状にあわせて側部ボトムを上方回動しておく必要がないことから、介護者の手間が省ける。また、上述したように、当該保持手段はロック状態を解除しただけでは、側部ボトムを略々水平な状態から下方回動できない。このことから、このように使用した後に、相対的にボトムを浴槽上方へ移動しても、側部ボトムは下方回動状態にならない。したがって、このように当該入浴用ストレッチャーを用いても安全である。 また、操作レバーを回動操作する方向と、側部ボトムに作用する入浴者の荷重を支える方向が同方向となることから、側部ボトムの回動操作を自然な動作として行える。 【0009】 請求項4の発明によれば、相対的に浴槽内へボトムを移動したときに、浴槽上縁部に操作レバーが届かない場合でも、延長手段のレバー部材が浴槽上縁部に接触することで、前記操作レバーを操作できる。したがって、このような場合でも、請求項3の発明と同様の効果を得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 入浴用ストレッチャーにおいて、キャスター等を設けて移動可能としたベースに、昇降手段を具備したマストを立設する。また、該マストによって入浴者の乗るボトムを支持する。さらに、該ボトムを、中間ボトムの両側部に側部ボトムを連設すると共に少なくとも前記側部ボトムが上下回動可能になるよう構成する。また、側部ボトムを所定の回動状態で適宜保持する保持手段を設ける。そして、該保持手段を次のような構成とする。まず、保持手段に設けたロック手段によって、側部ボトムの保持状態を保持する構成とする。また、操作レバーを上方回動操作することで、ロック手段によるロック状態が解除されて、側部ボトムの保持状態が解除可能になるようにする。さらに、側部ボトムが略々水平な状態にあるときのみ、前記操作レバーの回動操作と共に、当該保持手段を構成する連結杆の回動操作をすることで、側部ボトムを下方回動することができる構成とする。また、前記操作レバーを側部ボトムの下方へ突出するように設ける。 【実施例1】 【0011】 本発明に係る入浴用ストレッチャーの一実施例を図面に基づいて説明する。 この入浴用ストレッチャー1は、図1に示すように、移動可能にしたベース2と、該ベース2に立設したマスト3と、該マスト3に組付けた支持フレーム4と、該支持フレーム4に回動可能に組付けた二つの側部ボトム5,5と、該側部ボトム5,5間に組付けた中間ボトム6と、さらに、側部ボトム5,5と支持フレーム4間に構成した側部ボトム5,5を所定の回動状態で適宜保持するための保持手段7,7から主に構成されている。 【0012】 まず、ベース2は、平面視において略々H字形状に構成されたフレーム2aにキャスター2b,2b,・・・が設けられ、床上を移動可能にされたものである(図1及び図2参照。)。 続いて、マスト3は、外マスト3aに内マスト3bが挿通されてなり、内部に構成された昇降手段(図示省略)によって、内マスト3bに対して外マスト3aが昇降可能にされたものである(図2及び図10の(a)参照。)。そして、このマスト3は、内マスト3bの下端を前記ベース2の取付ベース2cに螺子(図示省略)で止着することで、ベース2に立設している。 なお、昇降手段として、アクチュエーターを用い、該アクチュエーターを伸縮することで、内マスト3bに対して外マスト3aが昇降されるようにしても良い。また、螺子軸とナット部材を用い、螺子軸に沿ってナット部材を移動することで、内マスト3bに対して外マスト3aが昇降されるようにしても良い。すなわち、昇降手段は、内マスト3bに対して外マスト3aを昇降可能な構成であれば良く、本実施例に限定するものではない。 【0013】 次に、支持フレーム4は、所定間隔をおいて略々平行に配設された二つの支持パイプ4a,4aの後部間に固着された連結桁4b中間部に所定間隔をおいて支持柱4c,4cが立設されたものである(図1参照。)。そして、この支持フレーム4は、前記支持柱4c,4c上端部を前記マスト3の外マスト3a前面上部に螺子8,8で止着することで、マスト3に取付けている。 なお、この支持フレーム4は、前記支持柱4c,4c上部を後方へ曲折した構成としており、マスト3に取付けたときに、図10の(a)に示すように、支持フレーム4とマスト3間に空間Sが形成されるようにしている。これにより、支持フレーム4及び該支持フレーム4に組付けられる部材を浴槽B内へ移動するときに、前記空間S内に浴槽Bの一側壁が入り込め、前記各部材を浴槽B内へ移動可能にしている。また、支持フレーム4は、正面視において該支持フレーム4の中心線に対して左右対称になっている。 【0014】 続いて、側部ボトム5は、図3に示すように平面視において略々コ字形状の枠フレーム5a両端を筒状の回動フレーム5bに固着してなるもので、入浴者の背部又は脚部を支持する。なお、他方の側部ボトム5は左右対称に構成されている(図1及び図2参照。)。 そして、この側部ボトム5,5は、前記支持フレーム4の支持パイプ4a,4aに前記回動フレーム5b,5bをそれぞれ外嵌めすることで、上下回動可能に支持フレーム4に組付けている。なお、9は前記支持パイプ4a,4a前端に止着された連結フレームである。該連結フレーム9は、側部ボトム5,5の支持フレーム4からの脱落防止と、前記支持パイプ4a,4aの間隔を一定に保つためのものである(図1及び図3参照。)。 【0015】 また、前記側部ボトム5,5は、頭受け10と足柵11がそれぞれ着脱可能になるよう構成されている(図1及び図2参照。)。 詳述すると、頭受け10には係止軸10a,10aが設けられている。そして、該係止軸10a,10aを側部ボトム5の枠フレーム5aの回動フレーム5b取付け反対側に所定間隔をおいて固着されたボス部材5c,5cに挿通する。その後、螺子やピン等で抜け止めすることで、頭受け10は側部ボトム5に組付けられる。また、足柵11にも係止軸11a,11aが設けられており、該係止軸11a,11aを側部ボトム5の前記ボス部材5c,5cに挿通し、その後、螺子やピン等で抜け止めすることで、足柵11は側部ボトム5に組付けられる。したがって、図1や図2に示す状態とは逆に、頭受け10と足柵11を入れ替えて側部ボトム5,5に組付けることが可能に、頭受け10と足柵11は構成されている(図10の(d)及び(e)参照。)。 【0016】 次に、中間ボトム6は、図1に示すように、前側フレーム12と後側フレーム13の両端部近傍に連結桁14,14を固着してなるもので、入浴者の臀部を支持する。なお、中間ボトム6は、正面視において該中間ボトム6の中心線に対して左右対称になっている(図2参照。)。 そして、この中間ボトム6は、連動機構15,15を介して前記側部ボトム5,5間に組付けている。該連動機構15,15では、側部ボトム5,5の回動フレーム5b,5b両端部に、前記枠フレーム5a,5aと反対方向に突出するよう軸受板5d,5d,・・・が固着されている。また、中間ボトム6の前側フレーム12と後側フレーム13の両側部に、連結係合穴12a,12a,13a,13aが穿たれている。そして、前記軸受板5d,5d,・・・と、該軸受板5d,5d,・・・に隣接する前記連結係合穴12a,12a,13a,13aが互いに回動可能に連結軸16,16で連結されている(図1及び図3参照)。 また、該中間ボトム6と前記支持フレーム4間には規制手段17が構成されている。該規制手段17では、支持フレーム4の連結桁4b中央部から下方へ突出するように固着したブラケット4dに、アーム18後端部に固着したボス部材18aが軸材19で回動可能に組付けられている。また、該アーム18前端部に固着した軸材18bが、中間ボトム6の連結桁14,14間に固着した補強フレーム20の中央部下面に固着したプレート21の係合穴21aに挿通されている(図3参照。)。 【0017】 なお、連動機構15,15又は規制手段17を構成する前記各軸材16,16,18bと該各軸材16,16,18bが挿通されている前記各係合穴12a,12a,13a,13a,21aとの間にブッシュ部材22,22,・・・,23が位置するように、該ブッシュ部材22,22,・・・,23が各軸材16,16,18bに嵌められている。これにより、各軸材16,16,18bに対して中間ボトム6が滑らかに動くようにしている。また、連動機構15,15は正面視において中間ボトム6の中心線に対して左右対称になっている。さらに、本実施例では、中間ボトム6の左側に設けた前記連結係合穴12a,13aを正面視において左側下がりの略々へ字形状とし、右側に設けた前記連結係合穴12a,13aを正面視において右側下がりの略々へ字形状とし、プレート21に設けた係合穴21aを上下方向に長い長穴としている(図9参照。)。また、各ボトム5,5,6上にはマット(図示省略)を敷設している。さらに、どちらの側部ボトム5,5も、入浴者の背部を支持する背ボトム又は脚部を支持する脚ボトムとして使用可能としている(図10の(b)から(e)参照。)。 【0018】 続いて、上述のように組付けた各ボトム5,5,6の動きについて説明する。なお、ここでは、一方の側部ボトム5を背ボトムとし、他方の側部ボトム5を脚ボトムとして説明する。 まず、図9の(a)に示すように、背ボトム5と脚ボトム5が略々水平な状態では、中間ボトム6が連動機構15,15を介して略々水平な状態で保持されて、各ボトム5,5,6は略々同一平面を形成した状態になる。 そして、背ボトム5を上方回動すると、該背ボトム5を組付けた支持フレーム4の支持パイプ4aを中心に、背ボトム5は上方回動する。すると、背ボトム5と中間ボトム6間に構成した連動機構15が次のように動作される。まず、背ボトム5に設けた軸受板5d,5dが下方回動され、連結軸16も下方回動される。これに伴って、該連結軸16は連結係合穴12a,13aに沿って摺動しながら、中間ボトム6の背ボトム5側を押し下げる。これにより、中間ボトム6は、背ボトム5側が脚ボトム5と中間ボトム6間に構成した連動機構15の連結軸16を中心に下方へ回動される(図9の(b)参照。)。なお、このとき、脚ボトム5は動作しない。 また、脚ボトム5を下方回動したときには、該脚ボトム5と中間ボトム6間に構成した連動機構15が、上述の場合とは逆に作用する。すなわち、中間ボトム6は、脚ボトム5側が背ボトム5と中間ボトム6間に構成した連動機構15の連結軸16を中心に上方へ回動される(図9の(c)参照。)。また、このとき、背ボトム5は動作しない。 【0019】 すなわち、連動機構15,15は、側部ボトム5,5を回動する方向に応じて、中間ボトム6の回動した側部ボトム5,5隣接側が、回動した側部ボトム5,5の回動方向と反対方向に回動する構成となっている。つまり、この連動機構15,15は、回動する側部ボトム5,5に連動して中間ボトム6が傾斜するように動作する構成となっている。 また、図9の(b)や(c)に示すように、側部ボトム5,5を起伏したときに、二つの連結軸16,16が離間する。そして、該連結軸16,16と連結係合穴12a,12a,13a,13aとの間における該連結軸16,16の左右に遊びP,P,・・・が生じる。けれども、規制手段17は、中間ボトム6の回動に追従して、上下方向においてのみアーム18が回動する構成としていることから、中間ボトム6が支持フレーム4に対して左右に動かないようにできる。つまり、連動機構15,15の非作動時において、連動機構15,15と規制手段17は、中間ボトム6が支持フレーム4に対して動かないように該中間ボトム6を保持する構成となっている。 【0020】 したがって、この連動機構15,15によると、側部ボトム5,5を起伏したときに、入浴者が足側へズレ動くことを防止できる。さらに、このとき、入浴者の膝が屈曲され、入浴者は自動的に安定した姿勢をとれる(図10の(b)から(e)参照。)。 【0021】 続いて、保持手段7,7について説明する。なお、保持手段7,7は左右対称の構成であり、ここでは、右側の側部ボトム5と支持フレーム4間に構成された保持手段7を用いて説明する。 この保持手段7は、図3及び図4に示すように、支持フレーム4の右側の前記支持柱4c中間部に固着された基部材24と、該基部材24と側部ボトム5間に配設された連結杆25と、ロック手段26から構成されている。 まず、基部材24には、係合穴27が穿たれている。この係合穴27は、右側下がりの第一長穴部27aと、該第一長穴部27a下端部と連続する略々フ字形状をしたフ形穴部27bと、該フ形穴部27b下端部と連続する右側下がりの第二長穴部27cと、各長穴部27a,27cと連続する複数のフック穴部27d,27d,・・・からなる。また、基部材24には、前記係合穴27の下部左側に第一駒材28が止着されると共に、前記係合穴27の上部左側に第二駒材29が止着され、さらに、前記係合穴27の中間部左側に係止ピン30が止着されている。 そして、連結杆25の上端部に止着された係合軸25aが前記基部材24の係合穴27に挿通されると共に、該連結杆25の下端部が側部ボトム5後部に固着されたボス部材5eに軸材31で回動可能に組付けられている。なお、この連結杆25は基部材24に対して側部ボトム5を保持するためのものである。 【0022】 また、ロック手段26は、作動プレート32と、操作レバー33と、ロッド34から主に構成されている。 まず、作動プレート32には、前記基部材24に設けた係合穴27の第一長穴部27aと第二長穴部27cに略々平行な右側下がりの長穴部32aが穿たれると共に、該長穴部32aの下部左側に左側下がりの略々へ字形状の第一案内穴32bが穿たれている。さらに、この作動プレート32には、前記長穴部32aの上部左側に左側下がりの長穴である第二案内穴32cが穿たれると共に、前記長穴部32aの中間部左側に右側下がりの長穴である連結穴32dが穿たれている。なお、前記第二案内穴32cは、前記第一案内穴32bの曲折部から下方の穴部に、平行に設けられている。そして、この作動プレート32は、第一案内穴32bに前記基部材24の第一駒材28が挿通され、第二案内穴32cに基部材24の第二駒材29が挿通されて、該第一駒材28と第二駒材29に沿って摺動可能に配設されている。また、作動プレート32の長穴部32aに前記連結杆25の係合軸25aが挿通されている。なお、連結杆25は、基部材24と作動プレート32との間に配置されている。 また、操作レバー33は、平面視において略々コ字形状かつ背面視において略々へ字形状に構成されており、その後部側端部には側面視において略々コ字形状の連結プレート35が固着されている。そして、この操作レバー33の両端部近傍が、側部ボトム5の枠フレーム5aの前部と後部の対向面側にそれぞれ固着されたボス部材5f,5fに、軸材36,36で回動可能に組付けられている。なお、前記連結プレート35後部の立上り部35aは側部ボトム5の後方に配置されている。また、操作レバー33は側部ボトム5の頭受け10或いは足柵11取付側下方へ突出した状態で設けられている。 そして、ロッド34の下端部が前記操作レバー33の連結プレート35の立上り部35aに固着された軸材35bに回動可能に組付けられると共に、該ロッド34の上端部に止着された連結軸34aが前記作動プレート32の連結穴32dに挿通されている。なお、ロッド34は、基部材24と作動プレート32との間に配置されている。また、前記連結プレート35の立上り部35aには、ロッド34を挟むように補強プレート37が螺子38で止着されている。さらに、ロッド34の連結軸34aを作動プレート32の連結穴32d上端部に位置させるよう付勢力が作用するように、ロッド34の上端部近傍に固着されたプレート34bの基端部と作動プレート32間に、弾性体39が設けられている。また、ロッド34を上方回動する方向に付勢力が作用するように、該ロッド34のプレート34b端部と基部材24の係止ピン30間に、弾性体40が設けられている。なお、弾性体39,40にはゴム又はバネ等を用いている。 【0023】 このように構成された保持手段7は次のように作用する。 まず、図4に示す状態では、連結杆25の係合軸25aが基部材24に設けた係合穴27の下方から三つ目のフック穴部27dに係止している。すなわち、保持手段7は側部ボトム5を略々水平な状態で保持している。 また、この状態では、ロック手段26は次のように作用している。まず、弾性体40によりロッド34は上方へ引き上げられた状態で保持されている。そして、該ロッド34は作動プレート32を押し上げた状態で保持している。すなわち、背面視において作動プレート32の長穴部32aが基部材24に設けた係合穴27の全てのフック穴部27d,27d,・・・に重なった状態で、ロッド34は作動プレート32を保持している。これにより、連結杆25の係合軸25aは、該係合軸25aが係止している前記フック穴部27dと作動プレート32の長穴部32aによって挟まれた状態になっている。すなわち、ロック手段26は、係合軸25aがフック穴部27dに係止した状態を保持するロック状態になっている。よって、保持手段7は、側部ボトム5を上下回動できないロック状態になっている。 【0024】 そして、側部ボトム5を略々水平な状態から上方回動する場合には、まず、ロック手段26の操作レバー33を図5に示す矢印(イ)方向へ回動する。すると、操作レバー33の連結プレート35は下方回動する。これにより、ロッド34は、作動プレート32の連結穴32dに沿って該ロッド34の連結軸34aが摺動しながら、弾性体39,40の付勢力に抗して、引き下げられる。そして、側部ボトム5を少し上方回動すると、弾性体39の付勢力により、作動プレート32は、基部材24の第一駒材28と第二駒材29に沿って第一案内穴32bと第二案内穴32cが摺動しながら、下方へ移動される。これに伴って、作動プレート32の長穴部32aは連結杆25の係合軸25aを押し下げる。これにより、連結杆25が軸材31を中心に回動されて該連結杆25の係合軸25aが基部材24に設けた係合穴27の第一長穴部27aに移動される。これに伴って、作動プレート32の長穴部32aが前記係合穴27の第一長穴部27aと第二長穴部27cに背面視において重なった状態になる(図5参照。)。すなわち、保持手段7は、操作レバー33を回動操作することで、ロック状態が解除され、側部ボトム5を上方回動したときに、連結杆25の係合軸25aが基部材24の前記フック穴部27dから抜け出て第一長穴部27aに沿って上方へ移動可能な状態になる(図5及び図7の(a)参照。)。なお、操作レバー33を回動操作した場合には、ロック手段26によるロック状態は解除されるが、連結杆25の係合軸25aは前記係合穴27のフック穴部27dに係止されたままとなるので、側部ボトム5の自重等により、該側部ボトム5が下方回動してしまうことはない。また、上述のようにして保持手段7を図5に示す状態とした後に、側部ボトム5を下方回動しようとしても、連結杆25の係合軸25aが前記係合穴27の第一長穴部27a下端部とフ形穴部27bからなる爪部41に引っ掛かる。よって、側部ボトム5は略々水平な状態から下方回動されない。 次に、側部ボトム5を上方回動状態で保持する場合には、上述した保持手段7のロック状態を解除した状態から、側部ボトム5を所望の上方回動状態より幾らか上方又は下方まで回動した後に、ロック手段26の操作レバー33の操作を止める。すると、弾性体39,40の付勢力により、ロッド34は、該ロッド34の連結軸34aが作動プレート32の連結穴32dに沿って摺動しながら、引き上げられる。そして、該ロッド34の連結軸34aは、作動プレート32を押し上げる方向にバネのように作用する状態になる。続いて、側部ボトム5を所望の上方回動状態になるよう下方又は上方回動する。すると、基部材24に設けた係合穴27のフック穴部27d,27d,・・・に連結杆25の係合軸25aが係止する方向に連結杆25が軸材31を中心に回動可能な状態になると、作動プレート32は、前記ロッド34の連結軸34aの作用により、基部材24の第一駒材28と第二駒材29に沿って第一案内穴32bと第二案内穴32cが摺動しながら、上方へ移動される。これに伴って、作動プレート32の長穴部32aは連結杆25の係合軸25aを押し上げる。これにより、連結杆25が軸材31を中心に回動されて、該連結杆25の係合軸25aが基部材24に設けた係合穴27の下方から三つ目のフック穴部27dより上方に位置する所望の上方回動状態で側部ボトム5を保持するフック穴部27d,27d,27dの何れかに係止される。これに伴って、作動プレート32の長穴部32aが前記係合穴27のフック穴部27d,27d,・・・に背面視において重なった状態になる。すなわち、連結杆25の係合軸25aは、該係合軸25aが係止したフック穴部27dと作動プレート32の長穴部32aにより挟まれた状態になる。よって、保持手段7は、上述したロック状態と同様に、側部ボトム5を上下回動できないロック状態になる(図7の(b)参照。)。したがって、側部ボトム5は、保持手段7により、所望の上方回動状態かつ不用意に動くことのない状態で保持される。 【0025】 続いて、図4に示す側部ボトム5が略々水平な状態から該側部ボトム5を下方回動する場合には、上述した側部ボトム5を上方回動する場合と同様に、ロック手段26の操作レバー33を回動操作して、保持手段7のロック状態を解除する(図5参照。)。そして、連結杆25を図6に示す矢印(ロ)方向へ回動操作すると、連結杆25は軸材31を中心に回動して、該連結杆25の係合軸25aが基部材24に設けた爪部41を迂回するように係合穴27のフ形穴部27bへ移動する。これに伴って、作動プレート32は、弾性体39の付勢力により、基部材24の第一駒材28と第二駒材29に沿って第一案内穴32bと第二案内穴32cが摺動しながら、下方へ移動される。その後、該作動プレート32は前記第二駒材29を中心に回動される。そして、作動プレート32の長穴部32aが前記係合穴27のフ形穴部27bに背面視において重なった図6に示す状態になる。 そして、上述のように保持手段7を操作した後に側部ボトム5を下方回動すると、連結杆25の係合軸25aが基部材24に設けた係合穴27の前記フ形穴部27bに沿って下方へ移動して、該係合穴27の第二長穴部27cへと移動する。これに伴って、作動プレート32は基部材24の第二駒材29を中心に回動する。そして、該作動プレート32の長穴部32aが基部材24に設けた係合穴27の第一長穴部27aと第二長穴部27cに背面視において重なった状態になる(図8の(a)参照。)。続いて、側部ボトム5を所望の下方回動状態の近辺まで下方回動した後に、ロック手段26の操作レバー33の操作を止める。然る後、側部ボトム5を所望の下方回動状態になるよう回動する。すると、上述した側部ボトム5を所望の上方回動状態で保持する場合と同様に、ロック手段26が作用して、連結杆25の係合軸25aが基部材24に設けた係合穴27の下方から三つ目のフック穴部27dより下方に位置する所望の下方回動状態で側部ボトム5を保持するフック穴部27d,27dの何れかに係止される。これと共に、該係合軸25aは係止したフック穴部27dと作動プレート32の長穴部32aにより挟まれた状態になる。これにより、保持手段7は、側部ボトム5を上下回動できないロック状態になる(図8の(b)参照。)。よって、側部ボトム5は、保持手段7により、所望の下方回動状態かつ不用意に動くことのない状態で保持される。 【0026】 また、ロック手段26の操作レバー33と連結杆25の回動操作が必要なのは、側部ボトム5を略々水平な状態から下方回動する場合のみであり、その他の場合には、前記操作レバー33の操作のみで良い。 【0027】 すなわち、この保持手段7は、基部材24に設けた係合穴27のフック穴部27d,27d,・・・の何れかに連結杆25の係合軸25aが係止した状態において、側部ボトム5を該フック穴部27d,27d,・・・に対応した所定の回動状態で保持する構成となっている。さらに、この保持手段7は、ロック手段26により、前記フック穴部27d,27d,・・・の何れかに前記係合軸25aが係止した状態を保持することで、側部ボトム5の保持状態を保持する構成となっている。 また、この保持手段7は、ロック手段26の操作レバー33を回動操作することで、連結杆25の係合軸25aが係止している基部材24に設けた係合穴27のフック穴部27dから該係合穴27の他の穴部へ移動可能な状態になる構成となっている。つまり、それにより、保持手段7のロック状態が解除される。 さらに、この保持手段7は、ロック状態を解除した後に連結杆25を回動操作して、該連結杆25の係合軸25aを基部材24に設けた係合穴27のフ形穴部27bへ移動することで、側部ボトム5を略々水平な状態から下方回動可能にする構成となっている。 また、この保持手段7は、側部ボトム5を上下回動しているときには、基部材24に設けた係合穴27のフック穴部27d,27d,・・・以外の穴部に沿って、連結杆25の係合軸25aが移動する構成となっている。 そして、保持手段7のロック手段26は、操作レバー33を操作していない状態では、連結杆25の係合軸25aを基部材24に設けた係合穴27のフック穴部27d,27d,・・・に係止する方向に連結杆25が回動するように、作動プレート32が前記係合軸25aに作用する構成となっている。また、ロック手段26は、その状態かつ係合軸25aがフック穴部27d,27d,・・・の何れかに係止した状態では、フック穴部27d,27d,・・・に作動プレート32の長穴部32aが背面視において重なった状態で、作動プレート32を保持する構成となっている。さらに、ロック手段26は、操作レバー33を操作している状態では、連結杆25の係合軸25aが係止している係合穴27のフック穴部27dから該係合穴27の他の穴部へ移動する方向に連結杆25が回動するように、作動プレート32が前記係合軸25aに作用する構成となっている。なお、この状態では、少なくとも側部ボトム5の自重が前記連結杆25に作用しており、作動プレート32の係合軸25aへの作用だけでは、連結杆25は回動されない。また、ロック手段26は、その状態かつ係合軸25aが係合穴27の第一長穴部27a又は第二長穴部27cに沿って移動する状態では、該第一長穴部27a及び第二長穴部27cに作動プレート32の長穴部32aが背面視において重なった状態で、作動プレート32を保持する構成となっている。さらに、ロック手段26は、前記係合軸25aが係合穴27のフ形穴部27bに沿って移動するときには、該フ形穴部27bに作動プレート32の長穴部32aが背面視において重なるように、作動プレート32が基部材24の第二駒材29を中心に回動する構成となっている。 なお、左側の側部ボトム5と支持フレーム4間に構成された保持手段7も、上述と同様の作用を示すものである。 【0028】 したがって、この保持手段7,7によると、移動中や介護中等に障害物や介護者等が側部ボトム5,5に接触したときに、ロック手段26,26により、側部ボトム5,5の保持状態は不用意に解除されない。すなわち、側部ボトム5,5を所定の回動状態で保持できる。よって、ボトム5,5,6上に乗っている入浴者に不快感を感じさせないようにできる。また、入浴者がボトム5,5,6上で安全かつ快適に過ごせる。さらに、入浴者のボトム5,5,6への乗せ降ろしも安全に行える。 また、側部ボトム5,5の一方を上方回動した状態では、中間ボトム6に入浴者の荷重が大きく作用する。そして、その荷重が上方回動した側部ボトム5と中間ボトム6間に構成した連動機構15と該側部ボトム5を介して該側部ボトム5を保持する保持手段7の連結杆25に、係合軸25aが係止した基部材24のフック穴部27dから抜け出る方向に作用することになる。けれども、この保持手段7,7によると、ロック手段26,26によって、側部ボトム5,5の保持状態を保持できることから、安全である。 さらに、この保持手段7,7では、少なくとも側部ボトム5,5の自重が連結杆25,25に作用していることから、ロック状態を解除しただけでは、前記連結杆25,25が回動されずに、該連結杆25,25の係合軸25a,25aが係合穴27,27のフック穴部27d,27d,・・・の何れかに係止されたままとなる。したがって、ロック状態を解除した保持手段7によって保持する側部ボトム5が急に下方回動することはないので安全である。 また、この保持手段7,7によると、ロック状態を解除すると共に、側部ボトム5,5を上方回動して後に、該側部ボトム5,5を所望の状態へと回動することになる。したがって、介護者が回動操作する側部ボトム5をしっかりと支えた状態で、該側部ボトム5の回動操作を行うようになるので、安全である。 さらに、この保持手段7,7によると、ロック状態を解除しただけでは、側部ボトム5,5を略々水平な状態から下方回動できない。すなわち、保持手段7,7のロック状態を解除しても、入浴者の荷重により、側部ボトム5,5は略々水平な状態から下方回動することがない。したがって、不注意により、頭が腰より低い位置になるような腰等に負担がかかる姿勢に入浴者がなることを防げることから、安全に側部ボトム5,5を上方回動できる。 また、側部ボトム5,5の一方を略々水平な状態から下方回動するためには、該側部ボトム5を保持する保持手段7のロック手段26の操作レバー33と該保持手段7の連結杆25の二つの部材を操作する必要がある。このことから、入浴者の背部が位置する側部ボトム5を、不注意で略々水平な状態から下方回動してしまうことを防げる。 そして、この保持手段7,7は、ロック手段26,26の操作レバー33,33の操作方向を、図5に示す矢印(イ)方向すなわち上方回動方向として、側部ボトム5,5に作用する入浴者の荷重を支える方向と同方向になる構成としている。これにより、側部ボトム5,5の回動操作を自然な動作として行える。 【0029】 なお、本実施例では、保持手段7,7の基部材24,24に設けた係合穴27,27のフック穴部27d,27d,・・・を六ヶ所とし、略々水平な状態を含む六段階の所定の回動状態で、側部ボトム5,5を保持可能にしている。しかしながら、前記フック穴部27d,27d,・・・を増やしたり減らしたりすることには何ら問題はなく、本実施例に限定するものではない。なお、その際、本実施例の保持手段7,7と同様の作用と効果を得るためには、基部材24,24に設ける係合穴を、少なくとも側部ボトム5,5を略々水平な状態で保持するフック穴部27d,27dと第一長穴部27a,27aの下端部を連続すると共に、該第一長穴部27a,27aの下端部とフ形穴部27b,27bの上端部を連続した構成とする。さらに、前記フック穴部27d,27dの上方側に少なくとも一つの第一長穴部27a,27aと連続するフック穴部27d,27dを設けると共に、下方側に少なくとも一つの前記フ形穴部27b,27b下端部と連続するフック穴部27d,27dを設けた構成に前記係合穴をしておけば良い。 また、本実施例では、側部ボトム5,5の回動に中間ボトム6が連動する構成としているが、前記保持手段7,7は、所定の回動状態で側部ボトム5,5を適宜保持するのものであることから、側部ボトム5,5を回動したときに中間ボトム6が動かない形態の入浴用ストレッチャーにも適用可能である。さらに、そのような形態の入浴用ストレッチャーに保持手段7,7を用いる場合には、例えば、中間ボトムの後部側に立上り部を設け、該立上り部と側部ボトム5,5間に保持手段7,7を設けることも可能である。すなわち、中間ボトムと側部ボトム5,5間に保持手段7,7を設けても良い。 さらに、本実施例では、保持手段7,7を側部ボトム5,5と支持フレーム4間に構成している。しかしながら、ステー部材等を介して保持手段7,7の基部材24,24をマスト3の外マスト3aに固定することで、マスト3と側部ボトム5,5間に保持手段7,7を構成することも可能である。すなわち、入浴用ストレッチャーは、入浴者の乗るボトムを中間ボトム6の両側部に側部ボトム5,5を連設した構成とすると共に少なくとも側部ボトム5,5を上下回動可能になるよう構成し、該側部ボトム5,5を保持する保持手段7,7が設けられたものであれば良い。 【0030】 また、支持フレーム4の前記支持柱4c,4c上部間には手摺42が設けられている(図1及び図2参照。)。この手摺42は、図10の(b)から(e)に示すように、ボトム5,5,6上に乗っている入浴者の前方向への転落を防止するものである。 【0031】 次に、このように構成された入浴用ストレッチャー1の使用例を説明する。 まず、ボトム5,5,6上に入浴者を乗せるときには、手摺42を上方回動して図10の(a)中二点鎖線で示す状態とし、その後、ボトム5,5,6上に入浴者を乗せる。そして、手摺42を下方回動して図10の(a)中実線で示す状態として、入浴者の前方向への転落を防止する。なお、このとき、頭受け10を組付けた側部ボトム5に入浴者の背部が位置するように入浴者を乗せ、該側部ボトム5を背ボトムとして用い、他方の側部ボトム5を脚ボトムとして用いる。 次に、入浴者を入浴させる姿勢にあわせて、背ボトム5を図10の(b)に示す上方回動状態にしたり、図10の(c)に示すように、背ボトム5を上方回動状態にすると共に脚ボトム5を下方回動状態にしたりする。 そして、入浴者の洗体を行った後等に、マスト3の昇降手段(図示省略)を動作させ、ボトム5,5,6ごと入浴者を浴槽内に移動して、入浴者を入浴させる。 また、この入浴用ストレッチャー1は、浴室の構成に合わせて、背ボトムとして用いたい側部ボトム5に頭受け10を組付けると共に他方の側部ボトム5に足柵11を組付けることで、図2や図10の(b)や(c)に示す状態とは逆に図10の(d)や(e)に示す状態として使用することも可能である。 【0032】 さらに、この入浴用ストレッチャー1は、保持手段7,7のロック手段26,26の操作レバー33,33を側部ボトム5,5の下方へ突出するように設けている。このことから、図11の(a)に示すように、各ボトム5,5,6が略々水平な状態で、ボトム5,5,6を浴槽B上方に配置する。なお、このとき、浴槽Bに傾斜部Iが設けられている場合には、該傾斜部I側上方に背ボトムとして用いる側部ボトム5を位置させる。然る後、マスト3の昇降手段(図示省略)を用いてボトム5,5,6を下方移動して浴槽B内へ移動する。すると、図11の(b)に示すように、背ボトム5に設けた前記操作レバー33を浴槽B上縁部に接触でき、該操作レバー33をボトム5,5,6の下方移動に伴って、図中矢印(ハ)方向へ回動できる。これにより、自動的に保持手段7のロック状態が解除され、背ボトム5が上方回動可能な状態になる。そして、ボトム5,5,6の下方移動を継続すると、図11の(c)に示すように、相対的に浴槽Bが背ボトム5を上方へ押し上げる。すると、背ボトム5は浴槽B上縁部に沿って上方回動される。これと共に、背ボトム5は浴槽Bによって上方回動状態で保持される。すなわち、あらかじめ浴槽Bの形状にあわせて背ボトム5を上方回動しておく必要がないことから、介護者の手間が省ける。また、保持手段7,7は、ロック状態を解除しただけでは、側部ボトム5,5を略々水平な状態から下方回動できない構成となっている。このことから、上述のように使用した後でボトム5,5,6を浴槽B上方へ移動したときに、背ボトム5が下方回動状態になることはない。したがって、このように入浴用ストレッチャー1を用いても安全である。 【0033】 また、図12に示すように、側面視において略々コ字形状とした連結部43aを一端部に設けたレバー部材43の他端部にボス部材43bを設け、該ボス部材43bを前記頭受け10のフレーム10bに軸材44で回動可能に組付けてなる延長手段45を、該頭受け10に設ける。そして、背ボトムとして用いたい側部ボトム5に頭受け10を組付けるときに、該側部ボトム5に設けた保持手段7のロック手段26の操作レバー33を延長手段45の前記連結部43aに摺動可能に嵌入しておく。そして、図12の(a)に示す状態からボトム5,5,6を下方移動して浴槽B内へ移動する。すると、図12の(b)に示すように、延長手段45のレバー部材43を浴槽B上縁部に接触でき、ボトム5,5,6の下方移動に伴って軸材44を中心に該レバー部材43を図中矢印(二)方向へ回動できる。これにより、ロック手段26の前記操作レバー33が前記レバー部材43の連結部43aを摺動しながら図中矢印(二)方向へ回動される。つまり、自動的に保持手段7のロック状態が解除される。すなわち、上述と同様の作用と効果を得ることができる。また、この延長手段45によると、浴槽B内へボトム5,5,6を移動したときに、浴槽B上縁部にロック手段26の操作レバー33が届かない場合でも、該操作レバー33を回動操作できる。したがって、各ボトム5,5,6が略々水平な状態でのボトム5,5,6の左右方向の長さより、浴槽Bの左右方向の長さが長い場合であっても、上述のようにして入浴用ストレッチャー1を用いることが可能になる(図12の(a)参照。)。 なお、前記延長手段45のレバー部材43や保持手段7,7の操作レバー33,33の下面側にスラシ部材等の緩衝部材(図示省略)を設けておくと、上述のように入浴用ストレッチャー1を用いるときに、浴槽Bを傷つけることを防げる。また、浴槽B内にボトム5,5,6を移動するときに、該浴槽Bが昇降手段(図示省略)を備えている場合には、該昇降手段を用いて浴槽Bを昇降しても上述と同様の作用と効果を得ることができる。 【産業上の利用可能性】 【0034】 この入浴用ストレッチャー1は、ベッドから診察台や車等に人を搬送する場合や、時には診察台の代わりとして用いたりするストレッチャーとしても適用可能である。また、そのような用途においてのみ用いるストレッチャーとする場合は、この入浴用ストレッチャー1のように支持フレーム4とマスト3との間に前記空間Sを設ける必要がないので、マスト3に支持フレーム4を組付けたときに空間Sが形成されない構成として良い。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】入浴用ストレッチャーを示す平面図。 【図2】その正面図。 【図3】側部ボトムと中間ボトム及び保持手段の構成を示す部分平面図。 【図4】保持手段の構成を示す部分背面図。 【図5】保持手段の作用を示す部分背面図(1)。 【図6】保持手段の作用を示す部分背面図(2)。 【図7】側部ボトムを上方回動するときの保持手段の作用を示す説明図。 (a)その部分背面図(1)。 (b)その部分背面図(2)。 【図8】側部ボトムを下方回動するときの保持手段の作用を示す説明図。 (a)その部分背面図(1)。 (b)その部分背面図(2)。 【図9】連動機構と規制手段の作用を示す説明図。 (a)その部分正面図(1)。 (b)その部分正面図(2)。 (c)その部分正面図(3)。 【図10】入浴用ストレッチャーの使用例を示す説明図(1)。 【図11】入浴用ストレッチャーの使用例を示す説明図(2)。 【図12】延長手段を備えた入浴用ストレッチャーの使用例を示す正面図。 【符号の説明】 【0036】 1 入浴用ストレッチャー 2 ベース 3 マスト 5 側部ボトム 6 中間ボトム 7 保持手段 10 頭受け 25 連結杆 26 ロック手段 33 操作レバー 43 レバー部材 43a 連結部 45 延長手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】394006129 【氏名又は名称】株式会社いうら
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| 【出願日】 |
平成18年6月27日(2006.6.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−5858(P2008−5858A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−176014(P2006−176014) |
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