| 【発明の名称】 |
身体用叩打具 |
| 【発明者】 |
【氏名】加瀬 建造
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| 【要約】 |
【課題】身体の深部に刺激を与え得る新規な身体用叩打具を提供すること。
【構成】身体を叩打するための叩打部1と、手で把持するための柄部2とからなる身体用叩打具H1であって、前記叩打部1は、前記柄部2の軸方向一端に設けられた支持体11と、該支持体11の少なくとも一部の面に接合する低反発面12とを備えている。低反発面12は、例えば、軟質合成樹脂フォームで形成されている。このような身体用叩打具H1は、身体深部の骨、軟骨、筋肉、筋膜、滑膜などに刺激を与えることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 身体を叩打するための叩打部と、 手で把持するための柄部と、 からなる身体用叩打具であって、 前記叩打部は、前記柄部の軸方向一端に設けられた支持体と、 該支持体の少なくとも一部の面に接合する低反発面と、 を備える身体用叩打具。 【請求項2】 前記低反発面は、軟質合成樹脂フォームで形成されることを特徴とする請求項1記載の身体用叩打具。 【請求項3】 前記支持体は、木材で形成されることを特徴とする請求項1記載の身体用叩打具。 【請求項4】 前記支持体は、重量調節が可能であることを特徴とする請求項1記載の身体用叩打具。 【請求項5】 前記柄部は、軸方向の長さ調節が可能であることを特徴とする請求項1記載の身体用叩打具。 【請求項6】 前記柄部に、グリップ部が付設されることを特徴とする請求項1記載の身体用叩打具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、身体用叩打具に関する。より詳しくは、身体を外部から叩打することにより身体深部の骨、軟骨、筋肉、筋膜、滑膜などに刺激を与え得る身体用叩打具に関する。 【背景技術】 【0002】 医療分野、民間医療分野、スポーツ分野、美容分野において、身体各部の骨、関節、筋肉、皮膚などについての強化、補強、矯正、減痛、治療などのために様々な方法が行われている。例えば、マッサージ、指圧、針、お灸、リハビリテーション、エステティック、電気的療法、光照射療法など多数の方法が挙げられる。 【0003】 このような様々な方法に中に、従来から行われている一方法として、身体を叩打することにより刺激を与え、筋肉のこりを解したり、関節のズレを矯正したりする方法がある。身体を叩打すると、叩打部分の血液、リンパ液等の体液の循環がよくなり、その部分の筋肉のこりを解すといった効果があることはよく知られている。 【0004】 例えば、特許文献1では、温風を用いることによって被施療部位の血管拡張効果を短時間に促進するとともに、被施療部位に叩き振動を与えることが可能な動作発生機構(モーター等)付きハンディーマッサージ器を使って、被施療部位の筋肉のこりを解消することが開示されている。 【0005】 また、医療機関や民間の治療院、整体などでは、身体の所望の箇所に添え木などを当て、その上から工具用の金槌で叩いて身体に刺激を与えることが行われている。これは、金槌での刺激を身体の深部に伝導させ、関節のズレなどを矯正する方法である。 【0006】 筋肉のこりの緩和や関節のズレの矯正などに加え、身体を叩打することにより、振動を身体深部に伝導させ、筋肉や関節等を構成する骨(軟骨等も含む。)に刺激を与え、矯正、補強、強化、再生などの効果を得ることもできる。 【0007】 このような効果を得るために、電気的に発生させた振動を身体深部に伝導させ得る様々な器具が開発されている。例えば、文献2では、多層中周波を用いて筋肉の深層部に電流を浸透させ、所望の部位に刺激を与えることができるマッサージシステムが開示されている。また、文献3には、圧電体を振動させて患部を刺激することで、患部に電流が流れず、心臓の弱い人でも使用可能な低周波振動マッサージ器が開示されている。 【特許文献1】特開2005−323664号公報。 【特許文献2】特開2001−46517号公報 【特許文献3】特開2000−5257号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 身体を叩打することにより、身体の深部にまで刺激を伝えるには、ある程度強く叩打する必要がある。しかし、手やマッサージ器などで、身体深部にまで刺激を伝え得る強さで叩打すると、痛みが発生してしまうため、深部にまで伝わるような刺激を与えることは難しい。 【0009】 また、医療機関や民間の治療院、整体などで行われている叩打法では、ある程度は、身体深部にまで刺激を与えることが可能であると考えられるが、工具用の金槌を使うため、金槌で直接身体を叩くことができず、添え木などを使う必要がある。また、素人がこの方法を行うには、安全性の問題があると考えられる。 【0010】 更に、近年開発されている低周波、中周波、高周波、超音波療法、又は遠赤外線などを使った光照射療法などは、身体深部にまで効果が期待できるが、装置(器具)が大きかったり、方法が煩雑であったり、また、装置(器具)が比較的高価であるため、誰もが手軽にかつ簡単に行うことは難しい。さらに、間違った使い方をすると、身体に悪影響を与えかねないため、安全性の問題もあった。 【0011】 そこで、本発明は、身体深部の骨、軟骨、筋肉、筋膜、滑膜などに刺激を与え得る身体用叩打具であって、簡便で、安全性の高い身体用叩打具を提供することを主目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0012】 本願発明者は、簡便で安全性が高く、より効果的な身体用叩打具について、鋭意研究を重ねたところ、身体深部の骨、軟骨、筋肉、筋膜、滑膜などに刺激を与え得る新規な身体用叩打具を開発した。 【0013】 一般に、適度な運動は、筋肉内、及び骨内の血流量を増加させ、骨溶解が抑制され、また、骨芽細胞を活性化させるため、筋肉量、及び骨量が増加させると考えられている。加齢や疾病などで運動量が低下すると、筋肉内、及び骨内の血流量の減少、骨溶解と骨芽細胞の活性化のバランスの崩れなどにより、筋肉量、及び骨量が減少する。 【0014】 そこで、本発明に係る身体叩打具で身体を叩打すると、適度な運動を行ったときと同様、筋肉や骨へ適度な刺激(負荷)が加わり、筋肉内、及び骨内の血流量が増加し、骨溶解が抑制され、また、骨芽細胞が活性化されることにより、筋肉量、及び骨量が増加すると考えられる。 【0015】 また、加齢や疾病などにより、運動量が低下すると、筋・骨格系の運動を司る脳幹の一部が、小休止した状態になり、筋・骨格系の運動機能を低下させ、更に、運動量が低下するといった悪循環を生じる。 【0016】 このとき、本発明に係る身体用叩打具で身体を叩打すると、皮膚、及び筋膜組織を通じて、叩打による刺激が骨に加わり、この刺激が脳幹へ伝導されることにより、脳幹の筋・骨格系領域を覚醒させることができる。その結果、筋・骨格系の運動機能を回復させ、運動量を増加させることができるといった好循環を生み出すことができる。 【0017】 本発明では、身体を叩打するための叩打部と、手で把持するための柄部とからなる身体用叩打具を提供する。該叩打部は、前記柄部の軸方向一端に設けられた支持体と、該支持体の少なくとも一部の面に接合する低反発面とを備えている。該低反発面は、身体を叩打する際、直接身体に接触する部分である。 【0018】 前記叩打部を形成する低反発面の材料は、低反発性を有するものであれば特に限定されないが、例えば、軟性合成樹脂フォームが挙げられる。 【0019】 前記叩打部を形成する支持体の材料は、特に限定されないが、例えば木材で形成することができる。また、該支持体の重量を調節できるようにすれば、身体への刺激の強弱を調節することができる。 【0020】 前記柄部の軸方向の長さを調節できるようにすれば、同様に、身体への刺激の強弱を調節することができる。例えば、柄部の長さを長くするほど、力点(手で把持する場所)から作用点(叩打部)までの距離が長くなるため、より小さい力でも、身体に対して大きな刺激を加えることができる。 【0021】 さらに、前記柄部には、グリップ部を付設することができる。柄部を手で把持する際の滑り止めや、手への負担の軽減などのためである。 【0022】 ここで、本発明に関係する主要な技術用語を説明する。「低反発」とは、弾性と粘性を併せ持ち、外力により圧縮したのちに該外力を取り除いた際、ゆっくりと元に戻る性質をいう。「軟質合成樹脂フォーム」とは、合成樹脂を組成とする連通気泡を有する発泡体であって、低反発性を有するものをいう。 【発明の効果】 【0023】 本発明に係る身体用叩打具を使用すれば、簡便にかつ安全に、痛みを伴うことなく身体深部の骨、軟骨、筋肉、筋膜、滑膜などに刺激を与えることができ、更には運動量が低下したために減少した筋肉や骨など(軟骨等を含む。)の再生を促すことができるため、各部位の強化、補強、矯正、減痛、治療などを効果的に行うことができる。 【0024】 また、本発明に係る身体用叩打具で身体を叩打することにより、該刺激が脳幹の筋・骨格系領域を覚醒させ、運動機能を回復させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0025】 以下、本発明を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。 【0026】 図1は、本発明に係る身体用叩打具H1の実施形態の一例を示す図である。図1中(A)は、本発明に係る身体叩打具H1を正面から視た図であり、図1中(B)は、身体叩打具H1を側面から視た図である。本発明に係る身体用叩打具H1は、大別すると、身体を叩打するための叩打部1と、身体用叩打具Hを手で把持するための柄部2とからなる。 【0027】 叩打部1は、前記柄部2の軸方向一端に設けられた支持体11と、該支持体11の図1(A)正面視両側に接合する低反発面12とを備えている。 【0028】 叩打部1は、大きさ、重量、形などの形態については、目的となる身体の部位に合わせて自由に設計することができる。一例として、図1では、正面視長方形(図1中(A)参照)、側面視円形(図1中(B)参照)をした叩打部1を挙げている。その他、直方体、球体、ダンベル型、ひょうたん型などあらゆる形態に設計することは自由である。 【0029】 叩打部1を形成する支持体11に用いる材料は、特に限定されないが、例えば、木材を材料として用いることができる。木材以外にも、金属、セラミック、ゴム、合成樹脂などあらゆる材料を用いることができる。これらの材料は、単独で用いてもよいが、使用耐久性や反発力吸収性などを考慮して、2種以上の材料を用いることも可能である。 【0030】 叩打部1を形成する低反発面12は、図1のように支持体11の図1(A)正面視両面に設けることも可能であるが、例えば片面のみに設けたり、全面を覆うように設けたりすることも可能である。また、低反発面12の大きさ、厚さなども、使用耐久性や反発力吸収性などを考慮して、あらゆる形態にすることができる。 【0031】 低反発面12は、身体を叩打する際の身体表面付近の痛みを軽減する作用と、叩打した際の振動を身体深部にまで伝える作用を合わせ持つ。 【0032】 例えば、硬質の材料からなる叩打具で身体深部にまで振動を与え得る強さで身体を叩打すると、身体表面付近は痛みを感じ、ひいては内部出血などのあざができることもある。 【0033】 しかし、低反発面12を有する叩打具H1で身体を叩打すると、叩打時に低反発面12が身体の形態に合わせて変形するため、身体表面付近への痛みを軽減することができる。従って、同じ力で身体を叩打しても、硬質の材料からなる叩打具に比べ、身体表面付近が感じる痛みを軽減することができる。 【0034】 一方、痛みを軽減するためにスポンジのような柔らかい材料からなる叩打具を使うと、叩打力を吸収しすぎてしまい、身体深部にまで刺激を伝えることが難しい。また、ゴムのように弾性の強い材料からなる叩打具では、身体を叩打する際、叩打力がそのまま反発力となり、叩打具が身体外面上で弾んでしまう。このように、叩打力は、反発力となって外部へ逃げてしまうので、効果的に叩打力による刺激を身体深部にまで伝えることが難しい。 【0035】 しかし、低反発面12は、適度な粘性も備えているため、叩打力の全てを吸収してしまうことはない。また、低反発面12は、叩打時に変形し、すぐにはもとの形状に戻らないため、叩打具H1が身体外面上で弾むことがなく、叩打力の全てがそのまま反発力となって外部へ逃げてしまうことはない。従って、軟質の材料や弾性の強い材料からなる叩打具に比べ、叩打時の刺激を効率よく身体深部にまで伝えることができる。 【0036】 このように身体深部にまで刺激を伝えることができれば、身体深部の血液やリンパ液のような体液の循環を促進し、更には身体深部の骨、軟骨、筋肉、筋膜、滑膜などの再生を促すことができる。一般に適度な運動は、筋肉内、及び骨内の血流量が増加させ、骨溶解が抑制され、また、骨芽細胞が活性化させるため、筋肉量、及び骨量等が増加すると考えられている。本発明に係る身体用叩打具H1を使えば、適度な運動と同様に、身体深部の筋肉や骨など(軟骨等も含む。)に刺激を与え、その結果、筋肉量、及び骨量等が増加する。 【0037】 また、身体深部にまで刺激が伝わり、その刺激が脳幹まで伝導することにより、運動量低下のために小休止していた脳幹の筋・骨格系領域を覚醒させることができる。その結果、筋・骨格系の運動機能を回復させ、運動量を増加させることができるといった好循環を生み出すことができる。 【0038】 加えて、本発明に係る身体用叩打具H1は、低反発面12を有することにより、次のような効果も生ずる。身体は、各部分様々な形状をしており、平らでない部分を叩打することが多い。従って、低反発面12を有さない硬質の叩打具を使う場合、身体叩打時に、叩打具の角が身体に当たると、痛みを生じると考えられる。しかし、身体叩打具が低反発面12を有していれば、叩打時に低反発面12の角が身体に当たっても、低反発面12は身体の各部分の形状に合わせて変形するため、上記のような痛みを生じ難い。 【0039】 以上説明した低反発面12に用いる材料は、低反発性を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ポリウレタン、シリコーン、ポリプロピレン等を原料とした軟性合成樹脂フォームが挙げられる。これらの材料は、単独で用いてもよいが、使用耐久性や反発力吸収性などを考慮して、2種以上の材料を用いることも可能である。 【0040】 次に、柄部2は、太さ、長さ、形などの形態については、手で把持しうる形態であれば、自由に設計することができる。例えば、棒状、パイプ状などに設計することができる。 【0041】 柄部2を太くすれば、叩打部1の重量に係わらず、安定感を得ることができる。逆に、柄部2を細くすれば、手の小さな高齢者や女性が把持し易くなる。 【0042】 また、柄部2の長さによって、身体への刺激の大きさを変化させることができる。例えば、柄部2を長くすればするほど、力点(手で把持する場所)から作用点(叩打部1)までの距離が長くなるため、より小さい力でも、身体に対して大きな刺激を加えることができる。 【0043】 さらに、柄部2の形を手で握り易いように、指の形に凹凸をつけたり、身体を叩打する際に滑るのを防止するために、一定間隔に凸凹をつけたりすることができる。また、例えば、身体の肩や背中などを自ら叩打し易くするために、柄部2を湾曲させることも可能である。 【0044】 柄部2に用いる材料は、特に限定されないが、例えば、木材を材料として用いることができる。木材以外にも、金属、セラミック、ゴム、合成樹脂などあらゆる材料を用いることができる。 【0045】 図2は、叩打部1を形成する支持体11と低反発面12の接合方法の一例を示す図である。 【0046】 支持体11と低反発面12との接合は、接着剤などを使って接合するが、本発明に係る身体用叩打具H1は、身体を繰り返し叩打することに使われるため、繰り返し使用している間に、支持体11と低反発面12とのズレが生じる可能性がある。 【0047】 支持体11と低反発面12とのズレを防止する方法の一例として、図2のように、支持体11の低反発面12との接合面をすり鉢状に凹ませ、低反発面12の一部(図2中符号121で示す。)を支持体11の凹みに食い込ませることが挙げられる。 【0048】 低反発面12を図2のような形態にすると、図2の身体叩打具H1を側面から視たときに、低反発面12の厚みは、中央部へいくほど厚くなる。身体を叩打する際、目的の箇所を低反発面12の中央部で叩打することが多いため、低反発面12の中央部にいくほど、強い力が加わると考えられる。低反発面12を図2のような形態にすることで、低反発面中央部へいくほど、叩打力吸収率を高くすることができるといったメリットもある。 【0049】 図3は、本発明に係る身体用叩打具H2の図1とは異なる実施形態の一例を示す図である。本実施形態では、身体用叩打具H2を形成する叩打部1が、図3正面視ダンベル型をしている。この叩打部1は、重量調節が可能である。叩打部1の重量を調節することで、身体を刺激する力を加減することができる。 【0050】 叩打部1の重量を調節する方法を、図4、図5を使って詳しく説明する。図4は、叩打部1の重量調節用の錘3の一例を示す図である。錘3は、図4の形状に特に限定されず、重量を調節し得るものであれば、自由に設計することができる。また、錘3に用いる材料も、特に限定されず、木材、金属、セラミック、ゴム、合成樹脂などあらゆる材料を用いることができる。 【0051】 図4では、錘3の一例として、ドーナツ型の錘3を挙げている。この錘3は、身体用叩打具H2の叩打部1への取り付けができるように、図4中(A)に示すように、開閉ができるように設計されている。 【0052】 錘3には、ドーナツ型に閉じたとき(図4中(B)参照)に、容易に開いてしまうのを防止するために、ストッパーを備えることが望ましい。ストッパーの形状などは、特に限定されないが、例えば、図4に示すように、接続部の一方に凸部31と、他方に凹部32を設けることができる。また、特に図示しないが、開閉をスムーズにするために、開閉部に蝶番などを備えることもできる。 【0053】 錘3は、図4中(A)に示す開いた状態で、図3に示す支持体11の細くなっているシャフト部111に位置決めし、その位置で図4中(B)のように閉じて固定する。錘3が取り付けられた身体用叩打具H2を図5に示す。 【0054】 図5では、錘3を、支持体11のシャフト部111に、柄部2を挟んで両側に1個ずつ、計2個取り付けているが、片側一個でも、更には、両側に複数個ずつ取り付けることも自由である。このように、錘3の数を増減することにより、叩打部1の重量を調節することができる。そして、叩打部1の重量を調節することで、身体への刺激の大きさを調節することができる。 【0055】 なお、重量調節は、錘3の数の増減だけでなく、錘3自体の重量を加減することによっても可能である。 【0056】 図6は、本発明に係る身体用叩打具H3の図1、及び図3とは異なる実施形態の一例を示す図である。本実施形態の柄部2は、軸方向に長さ調節が可能である。 【0057】 柄部2の上段部21は、パイプ状の形態をしており、その内部は、空洞になっている。柄部2の中段部22は、棒状若しくはパイプ状の形態をしており、その太さは、前記上段部21よりも細く形成されている。 【0058】 前記中段部22が、軸方向Lへスライドすることにより、柄部2の軸方向Lの長さ調節が可能である。柄部2を短くしたときの様子を図7に示す。このとき、柄部2の中段部22は、上段部21に収まった状態になる。 【0059】 柄部2には、安全性の面からも、中段部22が上段部21から抜けないような構造を有することが望ましい。抜け防止構造は、中段部22が上段部21から抜けないような構造であれば、特に限定されないが、一例を挙げると、図8に示すような構造にすることができる。 【0060】 図8は、図6中の破線円で示す部分を、柄部2の軸方向と平行に切断したときの拡大断面図である。柄部2の上段部21の最下部内壁には、凹部211が設けられている。一方、柄部2の中段部22の最上部には、外側へ突出する凸部221が設けられている。上段部21の凹部211と中段部22の凸部221が嵌合することで、上段部21と中段部22が抜けてしまうことを防止する。 【0061】 中段部22の図面破線で示した部分222には、図示しないが、弾性体を配置しておくことが望ましい。中段部22を上段部21内でスライドさせる際には凸部221を222部分に格納し、上段部21の凹部211に位置決めする際には凸部221を上段部21の内壁側へ突出させるためである。 【0062】 また、図示しないが、上段部21の凹部211を上段部21の内壁面に複数設けて、段階的に柄部2の長さ調節を可能にすることもできる。 【0063】 以上説明した柄部2の長さ調節の方法は、長さ調節が可能であれば特に限定されない。上述以外にも、例えば、柄部2をいくつかに分解可能にしておき、必要な長さ分だけネジ等で繋ぎ合わせたり、柄部2を折りたたむことができるように設計したりすることにより、長さ調節をすることも可能である。 【0064】 図9は、柄部2に手で握るためのグリップ部4が付設された身体用叩打具H4を示す図である。叩打部1、及び柄部2の形態は、特に限定されないが、本実施形態では、図1に示す実施形態と同様の形態を例示している。 【0065】 グリップ部4に用いる材料は、特に限定されないが、使用耐久性や衝撃吸収性を有するものが好ましい。例えば、ゴム、シリコーン、スポンジ、布など、あらゆるものを使うことができる。 【0066】 また、グリップ部4の大きさ、厚さ、形状などの形態も、特に限定されず、自由に設計することができる。使用者の手の大きさに合わせたり、衝撃吸収性を高くするために厚くしたり、更には、手の平や指の形状に合わせて設計することもできる。 【0067】 グリップ部4を付設することで、手と柄部2との間の滑り止め効果が期待できる。また、本発明に係る身体用叩打具H4を使って身体を叩打する際に、叩打したときの衝撃が直接手にかかるのを和らげる効果も期待できる。更には、グリップ部4に適度な凹凸を設けておくことにより、手の平のマッサージ効果も期待できる。 【産業上の利用可能性】 【0068】 本発明に係る身体用叩打具は、身体用に開発された叩打具であるので、単独で用いることができる。また、誰もが簡便にかつ安全に、身体深部の骨、軟骨、筋肉、筋膜、滑膜などに刺激を与えることができるので、血液、リンパ液などの体液の循環を促し、その結果、各部位のこりなどを軽減するだけでなく、身体各部位の強化、補強、矯正、減痛、治療などを効果的に行うことができる。 【0069】 また、本発明に係る身体用叩打具で身体を叩打することにより、その刺激が脳幹まで伝導すれば、運動量低下のために小休止していた脳幹の筋・骨格系領域を覚醒させることができる。その結果、筋・骨格系の運動機能を回復させ、運動量を増加させることができるといった好循環を生み出すことができる。 【図面の簡単な説明】 【0070】 【図1】本発明に係る身体用叩打具H1の実施形態の一例を示す図である。 【図2】叩打部1を形成する支持体11と低反発面12の接合方法の一例を示す図である。 【図3】本発明に係る身体用叩打具H2の図1とは異なる実施形態の一例を示す図である。 【図4】図4は、叩打部1の重量調節用の錘3の一例を示す図である。 【図5】錘3が取り付けられた身体用叩打具H2を示す図である。 【図6】本発明に係る身体用叩打具H3の図1、及び図3とは異なる実施形態の一例を示す図である。 【図7】本発明に係る身体用叩打具H3の柄部2を短くしたときの様子を示す図である。 【図8】図6中の破線円で示す部分を、軸方向と平行に切断したときの拡大断面図である。 【図9】柄部2に手で握るためのグリップ部4を付設した身体用叩打具H4を示す図である。 【符号の説明】 【0071】 H1、H2、H3、H4 身体用叩打具 1 叩打部 2 柄部 11 支持体 12 低反発面 3 錘 L 軸方向 21 上段部 22 中段部 4 グリップ部
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| 【出願人】 |
【識別番号】506217472 【氏名又は名称】加瀬 建造
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| 【出願日】 |
平成18年6月23日(2006.6.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112874 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邊 薫
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| 【公開番号】 |
特開2008−447(P2008−447A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−174163(P2006−174163) |
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