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【発明の名称】 照合装置を備えた患者用ベッドおよび点滴台
【発明者】 【氏名】森山 慶

【要約】 【課題】患者への薬剤・輸血投与の確実性と利便性を向上させ、作業の迅速化と医療事故の防止を両立できる照合装置のあるベッドや点滴台を提供する。

【構成】病室のベッド単位に患者照合装置2、薬剤・輸血照合装置3,4を組み込み、病床管理情報、薬剤・輸血投与依頼情報を患者単位に分割し、通信回線を介して各病床の患者照合装置2、薬剤・輸血照合装置3,4に送信し、患者照合装置2では、患者が携帯する識別コードC2を読み取り、病床管理情報と照合を行い、また、薬剤・輸血照合装置3,4では、点滴台Tの所定位置に設置された薬剤・輸血製剤の識別コードC3を読み取り、投与依頼情報と照合を行い、注射器Iに関してはベッドBに設置した薬剤・輸血照合装置4の読取器4−4に注射器Iを配置することで認識・照合を行ない、それぞれ結果を表示器2−3,3−3,4−3に表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各病室番号と該各病室にある各ベッド番号と該各ベッドに属する患者情報とを纏めて管理するベッド管理情報を記憶するメモリと、患者が身に着けた患者情報を読み取る読取器と、該読取器の読み取った患者情報と前記メモリから読み出したベッド管理情報の当該ベッドに属する患者情報とを照合する照合器と、照合結果を表示する表示器とを有する照合装置を備えたことを特徴とする患者用ベッド。
【請求項2】
患者識別コードと薬剤・輸血製剤識別コードと薬剤・輸血製剤の数量と用法と投与日時と纏めて管理する投薬指示情報を記憶するメモリと、薬剤の容器に付属する識別情報を読み取る読取器と、該読取器の読み取った投薬指示情報と前記メモリから読み出した投薬指示情報とを照合する照合器と、照合結果を表示する表示器とを有する照合装置を備えたことを特徴とする点滴台。
【請求項3】
患者識別コードと薬剤・輸血製剤識別コードと薬剤・輸血製剤の数量と用法と投与日時と纏めて管理する投薬指示情報を記憶するメモリと、薬剤の容器に付属する識別情報を読み取る読取器と、該読取器の読み取った投薬指示情報と前記メモリから読み出した投薬指示情報とを照合する照合器と、照合結果を表示する表示器とを有する照合装置を備えたことを特徴とする患者用ベッド。
【請求項4】
前記照合装置が通信回線に接続されるインタフェースを備え、別のデータベースに記憶してある前記ベッド管理情報および前記投薬指示情報を前記通信回線を通して前記データベースにアクセスして前記管理情報又は前記投薬指示情報を更新することを特徴とする請求項1又は3記載の患者用ベッド。
【請求項5】
前記照合装置が通信回線に接続されるインタフェースを備え、別のデータベースに記憶してある前記投薬指示情報を前記通信回線を通して前記データベースにアクセスして前記投薬指示情報を更新することを特徴とする請求項2記載の点滴台。
【請求項6】
薬剤・輸血の投与を開始したときに投与開始情報を前記データベースに送信することを特徴とする請求項5記載の点滴台。
【請求項7】
薬剤・輸血の投与を開始したときに投与開始情報を前記データベースに送信することを特徴とする請求項4記載の患者用ベッド。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、患者とこの患者に投与する薬剤が一致しているかどうかを自動的に照合することにできる装置に関するもので、特にその装置を備えた患者用ベッドおよび点滴台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の薬剤投与のシステムでは、特許文献1のように、情報管理システムにて管理している患者に投与する薬品の情報により、ベッドサイドにて投与する薬剤の容器にバーコードなどで記載している識別情報をベッドサイドに接続されたバーコードリーダや携帯情報端末にて読み取り、整合性をチェックするものである。そして、チェック結果がOKの場合に薬剤の投与を開始することで投与間違いを防ぐものである。
【特許文献1】特開2001−357132
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上に述べた従来の薬剤投与システムでは、患者のいるベッドに備えられた患者情報とその患者に投与する薬剤の識別情報をそれぞれに備え付けられているバーコードを携帯情報端末等を使用して読み取り作業を行い、薬剤を設置し投与を開始するという作業を行う必要があった。
また、携帯情報端末では、曲面に印字されたバーコードの読み取り精度などに問題があり、正しく読み取れるまで何度も読み取りを行わなければならない場合があった。
上記の作業に要する手間は日常業務を迅速に行う妨げとなり医療従事者の負担となっていた。
【0004】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、読み取り精度などに問題がある携帯情報端末等を携帯しなくてよいようにして医療従事者の負担の軽減を実現すると共にことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、請求項1記載の発明は患者用ベッドに係り、各病室番号と該各病室にある各ベッド番号と該各ベッドに属する患者情報とを纏めて管理するベッド管理情報を記憶するメモリと、患者が身に着けた患者情報を読み取る読取器と、該読取器の読み取った患者情報と前記メモリから読み出したベッド管理情報の当該ベッドに属する患者情報とを照合する照合器と、照合結果を表示する表示器とを有する照合装置を備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は点滴台に係り、患者識別コードと薬剤・輸血製剤識別コードと薬剤・輸血製剤の数量と用法と投与日時と纏めて管理する投薬指示情報を記憶するメモリと、薬剤の容器に付属する識別情報を読み取る読取器と、該読取器の読み取った投薬指示情報と前記メモリから読み出した投薬指示情報とを照合する照合器と、照合結果を表示する表示器とを有する照合装置を備えたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は患者用ベッドに係り、患者識別コードと薬剤・輸血製剤識別コードと薬剤・輸血製剤の数量と用法と投与日時と纏めて管理する投薬指示情報を記憶するメモリと、薬剤の容器に付属する識別情報を読み取る読取器と、該読取器の読み取った投薬指示情報と前記メモリから読み出した投薬指示情報とを照合する照合器と、照合結果を表示する表示器とを有する照合装置を備えたことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1又は3記載の患者用ベッドにおいて、前記照合装置が通信回線に接続されるインタフェースを備え、別のデータベースに記憶してある前記ベッド管理情報および前記投薬指示情報を前記通信回線を通して前記データベースにアクセスして前記管理情報又は前記投薬指示情報を更新することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項2の点滴台において、前記照合装置が通信回線に接続されるインタフェースを備え、別のデータベースに記憶してある前記投薬指示情報を前記通信回線を通して前記データベースにアクセスして前記投薬指示情報を更新することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5の点滴台において、薬剤・輸血の投与を開始したときに投与開始情報を前記データベースに送信することを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項4の患者用ベッドにおいて、薬剤・輸血の投与を開始したときに投与開始情報を前記データベースに送信することを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、患者の識別と薬剤の識別を行うシステムをベッドや点滴台に組み込み照合を行うことにより、医療従事者の投薬実施前の確認作業を軽減することと共に読み込みの正確化を期することができる。
また、ベッドや点滴台に本システムを組み込むことで、患者・薬剤識別情報の読取機器を持ち歩いたりベッドサイドに設置したりする必要がなく、余計な機材をベッドサイドから排除することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態として一実施例を図1〜図5に基づいて説明する。
【実施例1】
【0008】
図1は本発明に係る適正な患者と薬剤の一致照合装置の構成を示している。
図1において、1は医療情報システムで、CPUやメモリ、入出力装置、表示装置で構成される医療情報システム端末(パソコン)1−1とデータベース1−2とを含み、これと患者照合装置2と点滴薬剤照合装置3と注射薬剤照合装置4とが有線LANまたは無線LANにより連携された構成となっている。
医療情報システム1では患者がどの病室のどのベッドに属しているかという「病床情報」をデータベース1−2に保持している。「病床情報」には、患者識別コード、病床識別コード、ベッド識別コードなどが含まれている。医師や看護士など医療従事者はこの病床情報を医療情報システム端末1−1を使用し、患者がどの病室のどのベッドに属しているのかを確認する。病床情報は、各ベッド毎の情報に分割され、患者照合装置2に送信される。この送信は医療情報システム1の病床情報が更新された時点で実行される。
また、医師から患者に処方された薬剤の情報が「投薬指示情報」としてデータベース1−2に保持している。その「投薬指示情報」には、患者識別コード、薬剤・輸血製剤識別コード、薬剤・輸血製剤の数量、用法、投与日時などが含まれる。投薬指示情報も患者毎に分割され、点滴薬剤照合装置3および注射薬剤照合装置4に送信される。
この送信は医療情報システム1の投薬指示情報が更新された時点で実行される。
以上のようにすることで、患者照合装置2が保持する病床情報、および点滴薬剤照合装置3と注射薬剤照合装置4が保持する投薬指示情報は常に最新化されている。
【0009】
患者照合装置2は通信インタフェース2−1と照合器2−2と表示器2−3と読取器2−4とメモリ2−5で構成され、これらはベッドBに組み込まれている。
前記病床情報は通信インタフェース2−1を通して医療情報システム1から受信し、これをメモリ2−5の記憶装置に保持している。
一方、患者Pの身体(手首又は足首)には患者識別コードC2が組み込まれたバーコードやICタグ付きリストバンドが装着されている。
読取器2−4はリストバンドにある患者識別コードC2を読み取るもので、バーコードの読み取りやICタグから発信される信号の受信を行う。受信形式はいずれも非接触方式で行なうようにしており、これによって読取器2−4に手首をかざすだけで簡単に読み取ることができるので、医療従事者が携帯情報端末による面倒な読み取り作業を行わなくても患者自身でも簡単に読取可能となる。
照合器2−2は読取器2−4から受信した患者識別コードC2とメモリ2−5に保持している前記病床情報の患者識別コードが一致するかを判定し、その結果を表示器に送信する。
表示器2−3は患者照合結果を表示する。表示形式は、患者識別コードC2と病床情報とより患者の一致判定結果を表示に加えることも考慮し、液晶ディスプレイ等の画面に表示するのもよいが、一方、医療従事者が瞬時に理解できる形式をとり確認作業に時間を要さないようにするため、簡潔に「OK」または「NG」のような文字列を液晶ディスプレイに表示する方式や緑または赤のような色をLEDランプで表示する方式や簡潔な音声出力などで行うのが推奨される。
この患者照合装置2はベッド自体にベッド本来の機能を害さない範囲で組み込み、例えば患者がベッドに就いたときの手首の位置に無線読取器2−4を組み込むことで、患者がベッドに就いただけで患者のリストバンドにある患者識別コードC2を読み取るので、医療従事者が読み取りを行うという作業を排除することができる。
また、読取器2−4が患者のリストバンドにある患者識別コードC2を読み取ったとき、読み取った患者情報と病院情報システムである医療情報システムのデータベースに保持されている病床情報(例えば患者がどの病室のどのベッドに属しているかという情報)を自動的に照合することにより、本来のベッドに属しているはずの患者とは違う患者が何らかの手違いでそのベッドに就寝していたとしても、この照合により誤りを判別することができ、そしてその照合結果をヘッドに備え付けられた表示器が警告の意味の赤色や文字等で表示することで、医療従事者がその表示を確認し、本来薬剤を投与しようとしている患者かどうかを確実に認識することができる。また、読み取りが行なわれた正規の患者については、後述の薬剤・輸血の照合が行なわれる。
【0010】
点滴薬剤照合装置3は通信インタフェース3−1と照合器3−2と表示器3−3と読取器3−4とメモリ3−5で構成され、これらは点滴台Tに組み込まれている。
薬剤や輸血製剤の容器Yには薬剤・輸血製剤識別コードC3が記録されたバーコードやICタグが装着されている。
読取器3−4はこの点滴薬剤・輸血製剤識別コードC3を前述の非接触方式で読み取るもので、点滴薬剤の容器Yが所定の位置に吊下げられた状態でそのバーコードやICタグ(C3)自動的に読取り、結果を照合器3−2に送信する。
照合器3−2は投薬指示情報を通信インタフェース3−1を通して医療情報システム1から受信し、これをメモリ3−5の記憶装置に保持している。そして、読取器3−4から受信した点滴薬剤・輸血製剤識別コードC3とメモリ3−5に保持している前記投薬指示情報から、手元にある点滴薬剤・輸血製剤が、医者から患者に出されていた点滴薬剤・輸血製剤と数量が一致するかを判定し、その結果を表示器に送信する。この照合により、ベッドに正規に就いている患者に対して投与しようとしている薬剤が医師が出した指示と一致するかをチェックでき、そのチェック結果をベッドに備え付けられた表示器が色や文字等で表示する表示器3−3が表示する。
以上の読み取りから照合までの処理をシステムが自動で行う。医療従事者は表示結果を確認し、OKであれば薬剤の投与を実施する。
【0011】
注射器を用いて投与される薬剤は点滴台Tを用いないので、注射器Iに取付けた注射薬剤識別コードC4の照合のために、その都度点滴台Tを持参するのは煩雑な作業であるので、本発明により注射薬剤照合装置4は点滴台Tとは別にして、患者照合装置2と同じくベッドBに設けるようにしている。
注射器Iには注射薬剤識別コードC4が記録されたバーコードやICタグが装着されている。注射薬剤照合装置4は通信インタフェース4−1と照合器4−2と表示器4−3と読取器4−4とメモリ4−5で構成される。各機器の機能は、点滴薬剤照合装置3のそれと同じであるので、重複説明は省略する。
照合器2−2、表示器2−3、読取器2−4はデータの送受信ができる形態であれば個別の固体もしくは一体型のどちらでもよい。これらの機器はベッド6や点滴台7の本来の機能を妨げない部分に組み込まれている。
【0012】
以上のように、ベッドBには患者照合装置2とは別に注射薬剤照合装置4も組み込んでいる。この注射薬剤照合装置4は、主に注射器のような点滴台を使用せず単体で使用する薬剤に組み込まれた識別情報の読み取りを行うもので、読み取った薬剤情報と前述の投薬指示情報との照合を行う。投薬指示情報とは医師が患者に対して処方した薬剤名、数量、用法などの情報である。
【0013】
薬剤の照合が完了し一定時間経過すると、本発明では、照合する際に使用した患者識別情報、薬剤識別情報、投薬指示情報を基に、投与実施情報を医療情報システムに自動送信する。投与実施情報には患者ID、薬剤ID、実施開始時刻等の情報が含まれている。医療情報システムはこの投与実施情報を受信し、この受信情報をもとに投薬実施登録を行うことができる。
【0014】
図2は患者照合装置2の処理フローを示している。
まず、病床管理情報が医療情報システム端末1−1によってデータベース1−2から取り出され、各ベッド毎の情報に分割され、患者照合装置2に送信され、通信インタフェース2−1を通して、メモリ2−5に記憶される(S21)。
次に、読取器2−4は患者がベッドBに就寝した段階で自動的に識別コードC2を読み取り照合器2−2に送信する(S22)。
照合器2−2では前述のようにメモリ2−5に記憶されている病床管理情報(すなわち、どの病室のどのベッドにどういう識別コードの患者が属しているか、という情報)と読取器2−4から受信した患者識別コードC2とからベッドBに現実に就寝している患者が本来の患者かどうか判定し、その結果を表示器2−3に送信する(S23)。
表示器2−3はそのベッドBの正規の患者であれば例えば「OK」を表示し、正規の患者でなければ例えば「NG」を液晶ディスプレイに表示したり、あるいは正規の患者であれば緑、そうでなければ赤の色をLEDランプで表示したり、さらには簡潔な音声出力などで行う(S24)。
以上のように、本発明による患者照合装置によれば、照合をシステムが自動で行なうので、医療従事者の投薬実施前の確認作業を軽減かつ正確に行なうことができる。
また、ベッドに本発明による患者照合装置を組み込むことで、患者識別情報の読取機器を持ち歩いたりベッドサイドに設置したりする必要がなく、余計な機材をベッドサイドから排除することができる。本来のベッドに属しているはずの患者とは違う患者が何らかの手違いでそのベッドに就寝していたとしても、この照合により誤りを判別することができる。
【0015】
図3は点滴薬剤・輸血製剤照合装置3および注射薬剤照合装置4の処理フローを示している。点滴薬剤・輸血製剤照合装置3と注射薬剤照合装置4は設置される位置が異なるだけで、機能は同じであるので、以下の処理フローでは点滴薬剤・輸血製剤照合装置3について説明し、注射薬剤照合装置4は括弧内において説明する。
医師から患者に処方された薬剤の情報が投薬指示情報としてデータベース1−2に保持している。その投薬指示情報には、患者識別コード、薬剤・輸血製剤識別コード、薬剤・輸血製剤の数量、用法、投与日時などが含まれる。
投薬指示情報は患者毎に分割され、点滴薬剤・輸血製剤照合装置3(注射薬剤照合装置4)に送信される。この送信は医療情報システム1の投薬指示情報が更新された時点で実行される。これにより患者照合装置2が保持する投薬指示情報は常に最新化されている(S31)。
次に、読取器3−4(4−4)は点滴薬剤・輸血製剤識別コードC3(注射薬剤識別コードC4)のバーコードの読み取りやICタグから発信される信号の受信を行う。受信した点滴薬剤・輸血製剤識別コードC3(注射薬剤識別コードC4)は照合器3−2(4−2)に送信する(ステップS32)。
照合器3−2(4−2)は前述のように投薬指示情報を通信インタフェース3−1(4−1)を通して医療情報システム1から受信し、メモリなどの記憶装置3−5(4−5)に保持している。
【0016】
読取器3−4(4−4)から受信した点滴薬剤・輸血製剤識別コードC3(注射薬剤識別コードC4)と前記投薬指示情報から患者に出されていた薬剤と数量が一致するかを判定し、その結果を表示器3−3(4−3)に送信する(S33)。
表示器3−3(4−3)は薬剤照合結果を表示する。表示形式は、OKまたはNGのような文字列を液晶ディスプレイに表示する方式や緑または赤のような色をLEDランプで表示する方式や音声出力などで行う(S34)。
以上のように、本発明による薬剤照合装置によれば、照合をシステムが自動で行なうので、医療従事者の投薬実施前の確認作業を軽減することができる。
また、点滴台TおよびベッドBに本システムを組み込むことで、薬剤識別情報の読取機器を持ち歩いたりベッドサイドに設置したりする必要がなく、余計な機材をベッドサイドから排除することができる。
【0017】
図4は投薬実施登録の処理フローを示している。
前述の患者照合と、次の薬剤照合とが完了し、照合に問題がなく一定時間経過すると、照合器2−2、3−2、4−2が保持している投薬指示情報に開始日時等を付加し、通信インタフェース2−1、3−1、4−1を通して医療情報システム1に自動送信する(S41)。
医療情報システム1は受信情報を基にデータベース1−2に投薬実施登録を行う(S42)。
【0018】
本発明に係る装置を医療従事者が使用した場合の作業フローを図5を基に説明する。
まず、医療従事者は医療情報システム端末1−1より病床情報と投薬指示情報を参照する(S11)。
その情報に従い患者に投与する薬剤・輸血製剤を準備し、患者が属している病室に移動する(S12)。
病室のベッドでは患者が着床しており、ベッド上の患者照合装置2の表示器2−3は照合結果を表示している。医療従事者はこの表示結果を確認し、患者に相違がないことを確認する(S13)。
前記患者照合に問題がなければ、次に点滴薬剤や輸血製剤を点滴台に設置する。注射器など点滴台を使用しない薬剤はその容器をベッド上の薬剤・輸血照合装置3の読取器3−4にかざす(S14)。
点滴薬剤の容器Yや注射器Iの所定位置に装備されているバーコードやICタグ(C3,C4)をその設置場所に位置している読取器3−4,4−4が読み取り、薬剤の照合が自動で開始される。注射器Iのような点滴台Tを使用しない薬剤の場合も前述のようにベッドに組み込まれた読取器4−4に容器Yをかざした時点で薬剤の照合が自動で開始される。前記薬剤照合の結果が点滴台Tの表示器3−3やベッドBの表示器4−3に表示され、医療従事者はその表示を確認し、薬剤に相違がないことを確認する(S15)。
確認後、照合結果に問題がなければ薬剤の投与を開始する(S16)。
投与後、ナースステーション等に戻り、医療情報システム端末1−1より実施情報を確認することができる(S17)。
ステップS13およびS15で各結果確認がNGであった場合は、いずれの場合にも薬剤の投与は中止される。
【0019】
本発明により、患者の識別と薬剤の識別を行うシステムをベッドや点滴台に組み込み照合を行うことにより、医療従事者の投薬実施前の確認作業を軽減することと共に読み込みの正確化を期することができる。
また、ベッドや点滴台に本システムを組み込むことで、患者・薬剤識別情報の読取機器を持ち歩いたりベッドサイドに設置したりする必要がなく、余計な機材をベッドサイドから排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係る患者照合装置と薬剤・輸血照合装置の構成を示すブロック図である。
【図2】患者照合のフローチャートである。
【図3】薬剤・輸血照合のフローチャートである。
【図4】投薬実施登録のフローチャートである。
【図5】上記実施形態において医療従事者が薬剤投与を行う手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0021】
1 医療情報システム
1−1 医療情報システム端末
1−2 データベース
2 患者照合装置
2−1 通信インタフェース
2−2 照合器
2−3 表示器
2−4 読取器
2−5 メモリ
3 点滴薬剤・輸血製剤照合装置
3−1 通信インタフェース
3−2 照合器
3−3 表示器
3−4 読取器
3−5 メモリ
4 注射薬剤照合装置
4−1 通信インタフェース
4−2 照合器
4−3 表示器
4−4 読取器
4−5 メモリ
B ベッド
C2 患者識別コード
C3 点滴薬剤・輸血製剤識別コード
C4 注射薬剤識別コード
P 患者
T 点滴台
Y 薬剤・輸血製剤容器
【出願人】 【識別番号】399076312
【氏名又は名称】安川情報システム株式会社
【出願日】 平成18年9月8日(2006.9.8)
【代理人】 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平

【識別番号】100105474
【弁理士】
【氏名又は名称】本多 弘徳

【識別番号】100108589
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 利光


【公開番号】 特開2008−61863(P2008−61863A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−243871(P2006−243871)