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【発明の名称】 ナースコール子機
【発明者】 【氏名】水除 弘

【氏名】林 信行

【要約】 【課題】ナースコール子機がベッドや患者の手から滑り落ちにくくなるようにする。

【構成】ナースコール子機10の筐体を、第1の筐体12、第2の筐体13および滑り止め部材14で構成し、第1の筐体12に操作部15を設け、第2の筐体13に摩擦係数の高いエラストマー素材等を用いた裏面滑り止め14a,14bを接合し、また、側面滑り止め14fを筐体の外面に現れるようにすることにより、第2の筐体13がベッドの表面と接するようにベッド上に置かれたナースコール子機10が、ベッドの表面と裏面滑り止め14a,14bとの摩擦でベッドから滑り落ちないようにするとともに、患者がナースコール子機10を持ったときに側面滑り止め14fで手から滑り落ちにくくなるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者が呼出操作をするためのナースコール子機であって、該ナースコール子機の筐体の少なくとも一の面に滑り止め部材を設けたことを特徴とするナースコール子機。
【請求項2】
上記ナースコール子機の筐体の側面および裏面に上記滑り止め部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のナースコール子機。
【請求項3】
上記側面に設けた滑り止め部材および上記裏面に設けた滑り止め部材を一体成型としたことを特徴とする請求項2に記載のナースコール子機。
【請求項4】
上記滑り止め部材は、ナースコール子機を吊り下げるための吊り下げ部を備え、上記側面に設けた滑り止め部材および上記裏面に設けた滑り止め部材と、上記吊り下げ部とを一体成型としたことを特徴とする請求項2に記載のナースコール子機。
【請求項5】
上記側面に設けた滑り止め部材は、上記第2の筐体のエッジ形状に合わせて環状に形成し、上記側面に設けた滑り止め部材と上記裏面に設けた滑り止め部材とを側面から見た形状が略U字状となるように一体成型して、上記第2の筐体の一部を上記滑り止め部材の略U字状の部分で挟み込むようにしたことを特徴とする請求項2に記載のナースコール子機。
【請求項6】
上記側面に設けた滑り止め部材に溝を設け、上記第1の筐体および上記第2の筐体のエッジ部分を上記溝に嵌めて上記筐体を構成するとともに、上記側面に設けた滑り止め部材が外面に現れるように構成したことを特徴とする請求項5に記載のナースコール子機。
【請求項7】
上記第1の筐体および上記第2の筐体は対向する位置にねじ穴を備え、上記裏面に設けた滑り止め部材に、上記第2の筐体のねじ穴に挿入して上記裏面に設けた滑り止め部材を上記第2の筐体に係止する係止部を設けたことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のナースコール子機。
【請求項8】
上記第1の筐体および上記第2の筐体を白色とし、上記滑り止め部材をオレンジ色としたことを特徴とする請求項3から請求項7の何れか1項に記載のナースコール子機。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ナースコール子機に関し、特に、患者の手元に置いて操作することができるように成されたナースコール子機に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、病院や介護施設などでは、ナースコールシステムが用いられている。ナースコールシステムは、病院の患者が看護師のサポートを必要とする際、または介護施設の被介護者が介護師のサポートを必要とする際に、患者や被介護者(以下、単に「患者」と言う)が呼出ボタン等を押下することによって看護師や介護師(以下、単に「看護師」と言う)を呼び出すことができるように成されたシステムである。
【0003】
多くのナースコールシステムは、ベッドサイドやトイレ、浴室などに設置するナースコール子機と、ナースセンタに設置するナースコール親機と、病室や介護室等の各部屋の入口付近に設置する廊下灯と、通話やデータの送受信に関する制御を行う制御機とを備えて構成されている。最近では、看護師が携帯するPHS(Personal Handy phone System)端末とPBX(Private Branch Exchange:電話交換機)とを組み合わせたナースコールシステムも提供されている。
【0004】
ところで、患者は、必要なときにいつでも呼出操作することができるよう、ナースコール子機をベッド上に置いておくことがある。ナースコール子機の筐体は、表面が滑りやすい材質で形成されていることが多く、ベッド上に置いておくと、滑り落ちてしまうことがある。このような問題に対して、ナースコール子機に衝撃等が発生した場合でも、内部の基板を保護することができるようにした技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−109348号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の技術を用いれば、ナースコール子機の耐久性を高めることはできる。しかしながら、ナースコール子機がベッド上から滑り落ちてしまう問題は解決していないため、患者や看護師は、滑り落ちてしまったナースコール子機を拾わなければならず、手間が生じるという問題があった。また、患者がナースコール子機の筐体を持って操作する場合も滑りやすく、手で持ちにくいという問題もあった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ナースコール子機がベッドや患者の手から滑り落ちにくくなるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するために、本発明では、ナースコール子機の筐体の少なくとも一の面に滑り止め部材を設けるようにしている。例えば、ナースコール子機の筐体の側面および裏面に滑り止め部材を設けるようにしている。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成した本発明によれば、ナースコール子機をベッド上に置くと、滑り止め部材がベッドの表面と接するため、ナースコール子機がベッド上から滑り落ちにくくなるようにすることができる。
また、患者がナースコール子機を手で持ったとき、側面の滑り止め部材と手とが接するため、ナースコール子機が患者の手から滑り落ちにくくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるナースコール子機10の外観例を示す図であり、図1(a)がナースコール子機10の正面図、図1(b)がナースコール子機10の側面図、図1(c)がナースコール子機10の背面図、図1(d)がナースコール子機10の上面図である。なお、ここでは病院に設置されるナースコール子機10を例にとって説明するが、本実施形態のナースコール子機10は、病院に設置されるものに限定されない。例えば、介護施設等に設置される場合にも適用可能である。
【0010】
図1において、ナースコール子機10は、例えば、患者のベッドサイドに設置された壁埋込形子機にケーブル11を介して接続され、ベッド上に置いたり、吊り下げたりして使用される。ナースコール子機10は、例えば、図1(b)に示すように、第1の筐体12、第2の筐体13、および、後述する滑り止め部材14を組み合わせて成る構成となっている。この第1の筐体12、第2の筐体13および滑り止め部材14を組み合わせると、例えば、図1で示すように略直角柱の形状をした筐体となる。第1の筐体12および第2の筐体13は、例えば、プラスチック等の素材で形成されており、表面が滑らかに成型されている。
【0011】
第1の筐体12の一の面には、図1(a),(b)で示すように、患者が呼出操作をするための操作部15が設けられている。この操作部15は透光性を有する部材、例えば、シリコンで円形状に作られている。ナースコール子機10の筐体内部には、光を放射する発光体、例えば、LED(light-emitting diode)等が備えられており、操作部15はこの光を透す。したがって、操作部15は外から光って見えるようになっている。これにより、患者は夜間でもすぐにナースコール子機10の操作部15の位置がわかるようになっている。
【0012】
なお、操作部15は、全体が光るようにしてもよいし、一部が光るようにしてもよい。例えば、操作部15の一部にインクを塗布し、インクを塗布していない部分が、リング状に光るように形成してもよい。ここで、操作部15に対してインクを塗布する場所は、患者が操作するときに触れる側と反対側(筐体の内側に向く面)に塗布するのがより好ましい。患者が触れる側と反対側にインクを塗布すれば、長期間の使用によってインクが剥げてしまうことが防止できるからである。
【0013】
図2は、第2の筐体13の外側の構成例を示す図である。図3は、第1の筐体12の内部の構成例を示す図である。図2に示すように、第2の筐体13の外側の両端部には、段付き部13a,13bが段差を設けて形成されている。この段付き部13a,13bは、後述するように滑り止め部材14の一部と接合する。この段付き部13a,13bの形状は、例えば一般的なかまぼこの切断面に類似している。
【0014】
第2の筐体13の一方の段付き部13aには、略円柱状の2つのねじ穴13c,13dが設けられている。また、他方の段付き部13bには、略円柱状の1つのねじ穴13eが設けられている。第1の筐体12の内部には、第2の筐体13の段付き部13a,13bに設けられたねじ穴13c〜13eと対向する位置に略円柱状のねじ穴12a〜12cが設けられており、このねじ穴12a〜12cとねじ穴13c〜13eとにねじを嵌めて第1の筐体12および第2の筐体13を嵌合している。
【0015】
図4および図5は、滑り止め部材14の構成例を示す図である。図6は、滑り止め部材14を斜めから見た外観例を示す図である。図4および図5において、滑り止め部材14には、例えば、エラストマー素材等の摩擦係数の高い柔軟な素材を用いる。この滑り止め部材14は、ナースコール子機10の筐体がベッド、もしくは患者の手から滑り落ちることを防止する役割をしている。この滑り止め部材14には、裏面滑り止め14a,14bが形成されている。この裏面滑り止め14a,14bは、第2の筐体13の段付き部13a,13bに接合することができるよう、例えば、略かまぼこ型に形成する。
【0016】
また、図5に示すように、裏面滑り止め14a,14bの裏側(第2の筐体13と接する側)には、係止部14c〜14eが形成されている。この係止部14c〜14eは、略円柱状に突起した形に形成されており、ねじ穴13c〜13eに挿入することができるようになっている。ねじ穴13c〜13eに係止部14c〜14eを挿入することで、裏面滑り止め14a,14bが段付き部13a,13bに接合し、第2の筐体13に係止するようになっている。また、係止部14c〜14eでねじ穴13c〜13eをふさぐことで、ねじ穴13c〜13eが隠れ、ナースコール子機10の見栄えがよくなる。また、図4に示すように、裏面滑り止め14a,14bの表側には、凹凸が形成されている。この凹凸がベッドのシーツに引っかかることで、ナースコール子機10がベッドからより滑り落ちにくくなる。
【0017】
また、滑り止め部材14には、第1の筐体12および第2の筐体13のエッジ形状に合わせて環状に形成された側面滑り止め14fが設けられている。図6で示すように、この側面滑り止め14fの上部と裏面滑り止め14aとは、側面から見た形状が略U字状となるように一体成型されている。また、側面滑り止め14fの下部と裏面滑り止め14bとは、側面から見た形状が略U字状となるように一体成型されている。そして、側面滑り止め14fと裏面滑り止め14a,14bとは、第2の筐体13の各端部を滑り止め部材14の略U字状の部分で挟み込むように成型されている。
【0018】
図4に示すように、側面滑り止め14fが第2の筐体13と接する面には、溝14gが形成されていて、そこに第2の筐体13のエッジ部分が嵌まるようになっている。また、図5に示すように、側面滑り止め14fの溝14gと反対側にも、溝14hが形成されており、そこに第1の筐体12のエッジ部分が嵌まるようになっている。このように、側面滑り止め14fの溝14g,14hに第1の筐体12および第2の筐体13のエッジ部分を嵌めると、側面滑り止め14fは筐体の外面に現れる状態となり、図1(b)で示すように、第1の筐体12と第2の筐体13とで側面滑り止め14fを挟んだ状態に見える。
【0019】
第1の筐体12および第2の筐体13は、滑りやすい材質で滑らかに成型されているため、これだけでは滑り易くナースコール子機10が手で持ちにくい。しかし、筐体の側面に側面滑り止め14fを配置することで、患者が手で持つ際にも滑りにくくなる。また、第1の筐体12および第2の筐体13を側面滑り止め14fに嵌めることで、筐体内部が密閉されることになる。これにより、筐体内部に設けた発光体の光が操作部15以外の場所から外部に漏れにくくなるという効果が得られる。
【0020】
また、図4および図5で示すように、滑り止め部材14には、環状の吊り下げ部14iが形成されている。吊り下げ部14iは滑り止め部材14の一部であり、素材の摩擦係数が高く、例えば、フックに掛けるときでもナースコール子機10がフックから滑り落ちにくくなる。吊り下げ部14iと対極する位置には、ケーブル11を通すためのケーブル孔14jが形成されている。このケーブル孔14jには、ケーブル孔14jの円周に沿ってケーブル保護部14kが円錐状に隆起して形成されている。
【0021】
ここまで説明した滑り止め部材14において、裏面滑り止め14a,14b、係止部14c〜14e、側面滑り止め14f、吊り下げ部14iおよびケーブル保護部14kは一体成型になっている。一体成型とすることで、滑り止め部材14を第2の筐体13へ1度に取り付けることができ、筐体を組み立てることが容易となる。
【0022】
また、滑り止め部材14は、視認性のよい色、例えばオレンジ色とすることが好ましい。視力の弱い患者がナースコール子機10を見つけやすくなるからである。また、第1の筐体12および第2の筐体13の色を白色とすることで、より滑り止め部材14のオレンジ色が引き立ち、目立つようになる。また、第1の筐体12および第2の筐体13と滑り止め部材14とを互いに補色の関係としてもよい。このようにすれば、ナースコール子機10が目立つようになり、患者はナースコール子機10を見つけやすくなる。
【0023】
図7は、ナースコール子機10を吊り下げるフックの構成例を示す図であり、図7(a)は正面図、図7(b)は側面図である。図7において、20はパネルであり、フック20aが設けられている。このフック20aにナースコール子機10の吊り下げ部14iを通して、ナースコール子機10を掛けておくことができる。パネル20は患者のベッド近傍の壁面に備え付けられており、患者の手がナースコール子機10にすぐ届くようになっている。また、フック20aを、例えば滑り止め部材14と同素材の摩擦係数の高い素材で形成する。これにより、フック20aから吊り下げ部14iがより外れにくくなり、ナースコール子機10が落下してしまうことを防止することができる。
【0024】
パネル20のフック20aの上部には、看護師等の病院スタッフ専用のスタッフ専用ボタン20bが設けられている。このスタッフ専用ボタン20bは、患者の緊急時などにスタッフが呼出のために使用するボタンである。このため、患者が誤ってスタッフ専用ボタン20bを押してしまわないように、スタッフ専用ボタン20bおよびフック20aのすぐ横の両側にはボタンガード20cが設けられている。
【0025】
ボタンガード20cは、フック20aの端部20dのところで最も高い中高の弧を描くような形状をしている。このような構成にすることで、フック20aとボタンガード20cとの隙間が狭くなるため、ナースコール子機10をフック20aに掛けたときに吊り下げ部14iが移動しにくくなり、フック20aから外れにくくなる。ボタンガード20cの長さは、フック20aとスタッフ専用ボタン20bとが位置する長さよりも長く、高さは、フック20aの高さよりは低いが、パネル20を側面から見たときに、スタッフ専用ボタン20bが隠れるような高さに構成されている。
【0026】
ボタンガード20cを設けることで、例えば、患者がナースコール子機10をフック20aから取ろうとしたときに、誤ってフック20aよりも上に患者の手が伸びてしまっても、スタッフ専用ボタン20bは側面側から押されにくくなる。また、スタッフ専用ボタン20bのすぐ横の両側にボタンガード20cがあるので、正面側から手が伸びてしまっても、スタッフ専用ボタン20bに手が届く前にボタンガード20cに手がぶつかるので、スタッフ専用ボタン20bが押されにくくなるという効果も得られる。
【0027】
なお、ここではボタンガード20cを中高の弧を描くような形状として形成したが、スタッフ専用ボタン20bの両側が最も高くなるように形成してもよいし、スタッフ専用ボタン20b側の端からフック20a側の端まで同じ高さに形成してもよい。このようにすれば、スタッフ専用ボタン20bがより側面から押されにくくなる。また、ボタンガード20cを、スタッフ専用ボタン20bの両側にのみ設けるようにしてもよい。これによっても、スタッフ専用ボタン20bが側面から押されにくくなるという効果を得られる。
【0028】
次に、ナースコール子機10の作用について説明する。患者は、必要なときにいつでも呼出操作をすることができるよう、ナースコール子機10をベッド上に置く。このとき、患者は操作部15が上向きとなるようにナースコール子機10をベッドに置く。そうすると、第2の筐体13とベッドの表面とが接するように置かれることとなる。第2の筐体13の段付き部13a,13bには裏面滑り止め14a,14bが設けられているため、ベッドの表面と裏面滑り止め14a,14bとの摩擦で、ナースコール子機10はベッドから滑り落ちにくくなる。
【0029】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、ナースコール子機10の第2の筐体13に裏面滑り止め14a,14bを設けるようにしたので、摩擦抵抗によりナースコール子機10がベッドから滑り落ちにくくなる。また、裏面滑り止め14a,14bに凹凸を設けたので、よりベッドのシーツ等に引っかかりやすくなり、ナースコール子機10がベッドから滑り落ちにくくなる。また、筐体の側面に側面滑り止め14fを設け、側面滑り止め14fが外面に現れる状態としたので、患者がナースコール子機10を手で持ったときに滑りにくくなるという効果が得られる。
【0030】
また、係止部14c〜14eをねじ穴13c〜13eへ挿入することで、接着剤等を用いなくとも滑り止め部材14が第2の筐体13に係止されるようになる。また、係止部14c〜14eをねじ穴13c〜13eへ挿入することで、ねじ穴13c〜13eがふさがれ、ナースコール子機10の見栄えがよくなる。さらに、滑り止め部材14を視認性のよいオレンジ色としたので、患者はナースコール子機10を見つけやすくなる。
【0031】
また、吊り下げ部14iが摩擦係数の高い素材で形成されているため、ナースコール子機10がフック20aから滑り落ちにくくなるという効果が得られる。さらにまた、滑り止め部材14において、裏面滑り止め14a,14b、係止部14c〜14e、側面滑り止め14f、吊り下げ部14iおよびケーブル保護部14kを一体成型としたので、滑り止め部材14を第2の筐体13へ1度に取り付けることができ、筐体を組み立てることが容易となる。
【0032】
また、操作部15が夜間光るため、患者はナースコール子機10を容易に見つけることができるようになるとともに、すぐに操作部15の位置を把握することができるようになる。また、第1の筐体12および第2の筐体13を側面滑り止め14fの溝14g,14hに嵌めることで、筐体の密閉性が高まる。これにより、筐体内部に設けた発光体の光が操作部15以外の場所から外部に漏れにくくなるという効果が得られる。
【0033】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0034】
例えば、フック20aにナースコール子機10を吊り下げたときにナースコール子機10の一部分でスタッフ専用ボタン20bが隠れるように構成してもよい。例えば、吊り下げ部14iに長方形状のガード部を設け、ナースコール子機10をフック20aに掛けたときに、スタッフ専用ボタン20bがガード部で隠れるように構成してもよい。これにより、患者が誤って側面からスタッフ専用ボタン20bを押してしまうことだけでなく、正面側からスタッフ専用ボタン20bを押してしまうことをもより効果的に防止できる。
【0035】
また、上記実施形態では滑り止め部材14のみをオレンジ色としたが、これに限られない。例えば、患者がケーブル11を引っ張ってナースコール子機10を手繰り寄せることも予想されるため、ケーブル11も視認性のよいオレンジ色等にするのが好ましい。
【0036】
また、上記実施形態では、ナースコール子機10の筐体において、操作部15が設けられている面を表面とし、それと反対側の面を裏面としたときに、裏面(本実施形態では第2の筐体13)に裏面滑り止め14a,14bを設ける例について説明したが、表面(本実施形態では第1の筐体12)の上下端に、裏面に設けたようにして表面滑り止めを取り付けるようにしてもよい。これにより、ナースコール子機10の表面をベッドと接するように置いてしまった場合でも、ナースコール子機10がベッドから滑り落ちることを防止できる。なお、患者は操作しやすいように操作部15が設けられている表面を上向きとしてベッドに置く場合が多いと考えられるため、好ましくは裏面滑り止め14a,14bを取り付ける。
【0037】
さらにまた、上記実施形態では、ナースコール子機10の筐体の形状を略直角柱として説明したが、これに限られるものではない。例えば、三角柱や三角錐等の多角形の柱状または錐状であってもよい。
【0038】
また、上記実施形態では、滑り止め部材14において、エラストマー素材等の摩擦係数の高い柔軟な素材を用いるとして説明したが、摩擦係数の高い素材であればよく、柔軟であることに限られない。例えば、目のあらい布を貼り付けて用いてもよい。
【0039】
また、上記実施形態では、滑り止め部材14において、裏面滑り止め14a,14b、係止部14c〜14e、側面滑り止め14f、吊り下げ部14iおよびケーブル保護部14kを一体成型とする例について説明したが、一体成型でなくともよい。裏面滑り止め14a,14b、係止部14c〜14e、側面滑り止め14f、吊り下げ部14iおよびケーブル保護部14kを別々に取り付けるように構成してもよいが、組み立ての容易さを考えると、一体成型のほうがより好ましい。
【0040】
また、上記実施形態では、フック20aを、滑り止め部材14と同素材の摩擦係数の高い素材で形成する例について説明したが、これに限られるものではなく、摩擦係数の高い素材であればよい。なお、エラストマー素材の例として、合成ゴム、合成樹脂エラストマ、ポリウレタン樹脂エラストマ、シリコーン樹脂エラストマ等が挙げられる。
【0041】
また、上記実施形態においては、ナースコール子機10の筐体を第1の筐体12、第2の筐体13および滑り止め部材14を組み合わせてなる旨説明したが、これら第1の筐体12、第2の筐体13および滑り止め部材14を一体成型としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態によるナースコール子機の外観例を示す図である。
【図2】第2の筐体の外側の構成例を示す図である。
【図3】第1の筐体の内部の構成例を示す図である。
【図4】滑り止め部材の構成例を示す図である。
【図5】滑り止め部材の構成例を示す図である。
【図6】滑り止め部材を斜めから見た外観例を示す図である。
【図7】ナースコール子機を吊り下げるフックの構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
10 ナースコール子機
11 ケーブル
12 第1の筐体
12a〜12c ねじ穴
13 第2の筐体
13a,13b 段付き部
13c〜13e ねじ穴
14 滑り止め部材
14a,14b 裏面滑り止め
14c〜14e 係止部
14f 側面滑り止め
14g,14h 溝
14i 吊り下げ部
14j ケーブル孔
14k ケーブル保護部
15 操作部
20 パネル
20a フック
20b スタッフ専用ボタン
20c ボタンガード
20d 端部
【出願人】 【識別番号】591253593
【氏名又は名称】株式会社ケアコム
【出願日】 平成18年8月18日(2006.8.18)
【代理人】 【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之


【公開番号】 特開2008−43579(P2008−43579A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−223111(P2006−223111)