トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 介助装置
【発明者】 【氏名】井浦 忠

【氏名】金浦 新吾

【要約】 【課題】ベッドの側部で布団あるいは使用者などの落下防止ができるとともに、ベッド上の使用者が仰臥姿勢からベッド側部で端座位をとった姿勢に姿勢変換する場合に、少なくともベッドの足側に設けられる介助装置を取り外すことなく足を床面に下ろすことができ、さらに立ち上がり介助できる介助装置を提供すること。

【構成】垂直軸周りに回動自在な第一回動手摺部3と、水平軸周りに回動自在な第二回動手摺部4によりベッドB側部を閉塞する状態と、第一回動手摺部3をベッドBの外方に回動するとともに、第二回動手摺部4を垂下した状態から上方回動するすることによりベッドBの使用者Uの腰部から足先までの側方が開放された状態となるよう構成した介助装置とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッド(B)の側部に装着して使用する介助装置(1)において、ベッド(B)の嵌合孔(h,h)に装着される基部フレーム(2)を備え、この基部フレーム(2)にはベッド(B)上で仰臥する使用者(U)の腰部またはベッド(B)の腰受と背受の屈曲部の側部に位置する支柱(5)と、ベッド(B)の脚側端部に位置する支柱(6)が一体に形成されており、支柱(5)には支柱(5)周りに回動自在となるよう第一回動手摺部(3)を設け、支柱(6)の上端にはベッド(B)の長手方向に略平行な水平軸周りに回動自在となるよう第二回動手摺部(4)を設け、これらの回動手摺部(3),(4)は所定の角度で固定するロック装置(18),(38)をそれぞれ具備しており、これらの回動手摺部(3),(4)によりベッド(B)側部を閉塞する状態と、第一回動手摺部(3)をベッド(B)の外方に回動するとともに、第二回動手摺部(4)を垂下した状態から上方回動することによりベッド(B)の使用者(U)の腰部から足先までの側方が開放された状態となるよう構成したことを特徴とする介助装置。
【請求項2】
第一回動手摺部(3)を基部フレーム(2’)に具備し、第二回動手摺部(4)を別の基部フレーム(2’)に具備したことを特徴とする請求項1に記載の介助装置。
【請求項3】
ベッド(B)の側部に装着され、ベッド(B)の脚部側にベッド(B)の長手方向に略平行な水平軸周りに回動自在な第二回動手摺部(4)と、この第二回動手摺部(4)に隣接するとともに垂直軸周りに回動自在な第一回動手摺部(3)と、この第一回動手摺部(3)に隣接するサイドレール(S)によってベッド(B)の側部全面を閉塞可能に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の介助装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッドなどの側部に取り付けて使用する介助装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の介助装置として、ベッドの側部フレームに取り付けてベッド上の療養者あるいは高齢者などの転落防止、あるいは離床する際の手掛かりとなるように構成した種々のサイドレールが提案されている。
【0003】
そのサイドレールの一つとして、サイドレールを固定柵部と、この固定柵部の一端部に回動自在に連結した回動把持部とによって構成し、ベッドに寝ているときには回動把持部をベッドの側部フレームと平行とした状態で固定して、布団の落下や、ベッドの使用者の落下を防止するようにし、ベッドから離床する際には回動把持部を約90度ベッドの外側に回動させて固定し、立ち上がるときに回動把持部を手掛かりとすることにより、身体を支えることができるようにしたものがある(特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−136555公報
【0004】
しかしながら、上記のサイドレールには次のような問題点がある。
まず、このサイドレールを頭部側のみに装着した場合には、上述したようにベッドからの離床の際に足をずらすようにしてベッドサイドで端座位をとることが可能であり、回動把持部を手掛かりとして立ち上がることができる。しかし、この場合には、足側にサイドレールが無いために布団あるいは使用者の落下防止が十分にできていない。また、片側にしか回動把持部がないため、安心して立ち上がることができない。
また、このサイドレールを頭部側及び足側に装着した場合には、回動把持部をベッドの側部フレームと平行とすることによってベッドサイド全面において、落下防止できるように構成されている。そして、ベッドサイドに端座位をとった後では、約90度ベッドの外側に回動させた回動把持部が使用者の両側に位置するので使用者はより安全に立ち上がることができる。しかし、使用者がベッド上で仰臥している姿勢からベッドサイドで端座位をとるまでに足側のサイドレールが邪魔になり、この状態では姿勢をかえることが困難であり、サイドレールの脱着操作が必要となり、使用者一人で離床することは、極めて困難なものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ベッドの側部で布団あるいは使用者などの落下防止ができるとともに、ベッド上の使用者が仰臥姿勢からベッド側部で端座位をとった姿勢に姿勢変換する場合に、少なくともベッドの足側に設けられる介助装置を取り外すことなく足を床面に下ろすことができ、さらに立ち上がり介助できる介助装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1の発明では、ベッドBの側部に装着して使用する介助装置1において、ベッドBの嵌合孔h,hに装着される基部フレーム2を備え、この基部フレーム2にはベッドB上で仰臥する使用者Uの腰部またはベッドBの腰受と背受の屈曲部の側部に位置する支柱5と、ベッドBの脚側端部に位置する支柱6が一体に形成されており、支柱5には支柱5周りに回動自在となるよう第一回動手摺部3を設け、支柱6の上端にはベッドBの長手方向に略平行な水平軸周りに回動自在となるよう第二回動手摺部4を設け、これらの回動手摺部3,4は所定の角度で固定するロック装置18,38をそれぞれ具備しており、これらの回動手摺部3,4によりベッドB側部を閉塞する状態と、第一回動手摺部3をベッドBの外方に回動するとともに、第二回動手摺部4を垂下した状態から上方回動することによりベッドBの使用者Uの腰部から足先までの側方が開放された状態となるよう構成したことを特徴とする。
また、請求項2の発明では、第一回動手摺部3を基部フレーム2’に具備し、第二回動手摺部4を別の基部フレーム2’に具備したことを特徴とする。
さらに、請求項3の発明では、ベッドBの側部に装着され、ベッドBの脚部側にベッドBの長手方向に略平行な水平軸周りに回動自在な第二回動手摺部4と、この第二回動手摺部4に隣接するとともに垂直軸周りに回動自在な第一回動手摺部3と、この第一回動手摺部3に隣接するサイドレールSによってベッドBの側部全面を閉塞可能に構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
まず、請求項1の発明では、介助装置1はベッドBの嵌合孔h,hに装着可能に構成されているので、介助装置1の着脱が簡単である。そして、第一回動手摺部3は、使用者Uの腰部またはベッドBの腰受と背受の屈曲部の側部に位置する支柱5を基端として回動自在に構成されている。また、第二回動手摺部4は、ベッドBの脚側端部に位置する支柱6の上端でベッドBの長手方向に略平行な水平軸周りに回動自在に設けられている。これら第一回動手摺部3と第二回動手摺部4には所定の角度で固定可能なロック装置18,38がそれぞれ具備されている。したがって、第二回動手摺部4を垂下した状態とし、この第二回動手摺部4に隣接するように第一回動手摺部3を回動させた状態でそれぞれ固定することにより、少なくとも使用者Uの腰部近傍から足先までの側面において閉塞した状態とすることができ、使用者Uや布団などの落下防止柵として使用できる。また、第二回動手摺部4を回動させて、使用者Uの脚部上方で水平面となるようにして固定するとテーブルとしても使用できる。さらに、第一回動手摺部3を外方に回動させると、使用者Uの腰部から足先までの側方部が開放された状態となるのでベッドBの側部で端座位をとるための姿勢変更が行いやすい。また、このときそれぞれの回動手摺部3,4を把持することもできるので、より姿勢変更が行いやすい。そして、端座位の姿勢では、第一回動手摺部3と第二回動手摺部4を外方に回動させた状態で固定することによって、それぞれの回動手摺部3,4が使用者Uの両側部から前方に位置しているので、立ち上がりから歩行時の補助として効果的に機能する。
そして、請求項2の発明では、第一回動手摺部3と第二回動手摺部4をそれぞれ別にベッドBに着脱できるように構成されている。したがって、介助装置1をコンパクトな状態で収納しておくこともできる。また、取り扱いなども楽である。
さらに、請求項3の発明では、ベッドBの側部に介助装置1を装着するとともに、サイドレールSも合わせて装着し、ベッドBの脚部側から第二回動手摺部4、第一回動手摺部3、サイドレールSとなるようにする。このようにすると、ベッドBの側部全面を閉塞する状態と、使用者Uの腰部から足先の側方を開放することもできる。したがって、ベッドBを利用した療養とベッドからの離床が安全にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
ベッドの嵌合孔に装着可能な基部フレームの両端に支柱を設ける。一方の支柱はベッドの背部と腰部の屈曲部またはベッド上の使用者の腰部の側部に位置させる。他方の支柱はベッドの脚側端部に位置するように設ける。腰部側の支柱には、この支柱を基端として回動自在となるように第一回動手摺部を設ける。脚側の支柱上部にはベッドの長手方向に対して略平行な水平軸周りに回動自在となるように第二回動手摺部を設ける。なお、第一回動手摺部の幅は使用者が通過可能な幅とするとともに、第一回動手摺部及び第二回動手摺部によって、ベッドの側部を閉塞できるように構成する。また、第一回動手摺部をベッドの外方に回動させ、第二回動手摺部を外側上方に回動させた状態とすることもできるように構成する。なお、それぞれの回動手摺部は所定の回動状態で固定可能に構成する。
【実施例1】
【0009】
この介助装置1は、ベッドBの側部に着脱可能な基部フレーム2に、水平面内で回動可能な第一回動手摺部3と、水平軸周りに回動可能な第二回動手摺部4とを取り付けるようにしたもので、これらの回動手摺部3,4をそれぞれ適当な角度に回動させて固定することにより、ベッドBを使用する方Uがこれを掴んで楽に起き上がったり、床上で起立したり、歩行したりすることができるように補助するものである。
【0010】
まず、介助装置1の基部フレーム2について説明する。
この基部フレーム2は、2本の支柱5,6を備えており、これら両支柱5,6の下部に両支柱5,6を連結する水平な横フレーム7が一体に設けられている。
そして、ベッドBの側部フレ−ムfには長手方向に沿って複数の嵌合孔h,h,・・・が設けられており、基部フレーム2の横フレーム7の下部に設けられた軸部8,8をこれら嵌合孔h,hに挿入することにより、該基部フレーム2がベッドBに取り付けられる。
なお、図示してはいないが、確実な固定を行うために、これらの軸部8,8の下面側に雌ネジ部を設け、ボルト部材などを螺着することにより、抜け止めしてもよい。
そして、基部フレーム2をベッドBに固定した状態では、横フレーム7がベッドBに敷かれたマットレスMの上面よりも下側に位置するように構成するのが好ましい。
【0011】
次に、基部フレーム2の一方の支柱5は中空の筒体であって、上面に鋸歯状の歯列を有する菊座受部5aが設けられている。その内部には、この菊座受部5aよりも径の小さい垂直な嵌合軸部9が突出するように一体に形成されている。さらに、この嵌合軸部9の中心部には、上下方向の通孔9aが穿設されている。この通孔9aには下端部にねじ部10aを有する軸10が挿通され、その軸10の上端部は前記嵌合軸部9よりも上方へ突出しており、その上端部付近にフランジ11が取り付けられている。軸10の下端部は前記嵌合軸部9の通孔9aから突出し、皿バネ12,12を挟むようにして、この部分にナット13,13が螺着されている。
【0012】
また、前記第一回動手摺部3は、中空パイプをループ状に湾曲させた手摺本体14と、該手摺本体14の継ぎ合わせ部に固着され下面に前記菊座受部5aの歯列と噛み合う歯列15aを有する筒状の基部15からなる。第一回動手摺部3は、この筒状の基部15を前記菊座受部5aと一体の嵌合軸部9に嵌合することにより該嵌合軸部9周りに回動可能に基部フレーム2に取り付けられる。なお、16はスカートであり、この菊座受部5aと歯列15aとの間に異物が入り込まないようにするものである。また、17は手摺プレートであって、ベッドBの利用者Uの手や布団などが不用意にベッドBからはみ出さないようにするためのものである。
【0013】
さらに、基部15の外周面部には、ロック装置18の取付プレート19が固着され、この部分の基部15側壁には上下に長いスリット15bが形成されている。前記取付プレート19には、先端部が前記スリット15bを通して基部15の内部へ挿入した状態で回動部材20がピン21で取り付けられている。回動部材20の後部は若干上向きに屈曲するカギ形の係合部20aとなっている。さらに、この回動部材20の上側には、前記回動部材20の係合部20aと係合するローラー22を具備するロックレバー23がピン24で取り付けられている。なお、25はカバー部材である。
【0014】
このように構成されたロック装置18は、ロックレバー23のハンドル部23aを押し下げれば、前記ローラー22が回動部材20の係合部20aに係合して回動部材20を第6図(a)図から(b)図に示すように回動し、その先端部でフランジ11を押し上げ、軸10を引き上げる力が作用する。このため、基部15が菊座受部5a側に相対的に押し下げられ、菊座受部5aと基部15の歯列15aが緊密に噛み合って、基部15と支柱5との相互回転が拘束される。この結果、第一回動手摺部3がその回動位置で固定される。
【0015】
また、ロックレバー23のハンドル部23aを引き上げると、第6図(a)図に示すようにローラー22が係合部20aから外れるため、回動部材20による軸10の引き上げが行われなくなり、該軸10による基部15の歯列15aと菊座受部5aとの結合が緩むので、第一回動手摺部3を若干持ち上げて菊座受部5aと基部15の歯列15aの噛み合いを外すことにより、第一回動手摺部3を嵌合軸部9周りに水平面内で自由に回転させることができるようになる。所望の角度まで回転させたら、再度ロックレバー23を押し下げて、その位置で固定すればよい。
【0016】
なお、前記菊座受部5aと基部15に設けた歯列15aの歯数によって、回動角度は決定される。そのため、歯数を多く設けておけばより細かな回動位置を設定できる。しかしながら、本発明においては、少なくともベッドBの長手方向に対して平行な状態と垂直な状態とに第一回動手摺部3が設定できるよう構成されたものであればよい。
【0017】
次に、第二回動手摺部4について説明する。
この第二回動手摺部4は基部フレーム2の他方側の支柱6上部に固着された回動軸受26を介して取り付けられている。この回動軸受26は、基部フレーム2と平行に固着されている。すなわち、介助装置1をベッドBに装着したときには、ベッドBの側部と平行な状態となっている。そして、この回動軸受26は中空の筒体であり、内部は小径空孔部26aと大径空孔部26bを一体的に設けた段付きの空孔部とされている。また、回動軸受26の第一回動手摺部3側は小径部26cとなっており、この小径部26cに複数の爪部26d,26d,・・・が設けられている。
【0018】
また、前記第二回動手摺部4は、中空パイプをループ状に湾曲させた手摺本体27と、該手摺本体27の継ぎ合わせ部に固着され反第一回動手摺部3側に回動軸受26の爪部26d,26d,・・・に噛合する爪部28a,28a,・・・を有する筒状の基部28からなる。さらに、この基部28内には段付軸29が一体となるように固着されている。なお、30は手摺プレートである。この手摺プレート30も前記第一回動手摺部3の手摺プレート17と同様に、ベッドBの利用者Uの手や布団などが不用意にベッドBからはみ出さないようにするためのものである。
【0019】
そして、31はカバーパイプである。このカバーパイプ31には軸心方向に直交する通孔部31aが穿設されている。また、内部には凸状部31bが設けられており、前記回動軸受26の小径部26cに係止するように構成されている。このカバーパイプ31を第二回動手摺部4の段付軸29に挿通して、回動軸受26に差し込む。回動軸受26の反対側からは、座金32とスプリング33を挿通して、固定部材34をボルト部材35で段付軸29に固定する。座金32は回動軸受26の大径空孔部26bの端面に位置し、この座金32と固定部材34間に配されたスプリング33が第二回動手摺部4の爪部28a,28a,・・・と回動軸受26の爪部26d,26d,・・・を互いに噛み合う状態となるように付勢している。
【0020】
さらに、第二回動手摺部4の手摺本体27と基部28の近傍には、ブラケット36が固着されており、このブラケット36にレバー部材37が回動自在となるように枢支されている。なお、レバー部材37の上端部はカバーパイプ31の通孔部31aに挿通された状態となっている。
【0021】
このように構成されたロック装置38を備えた第二回動手摺部4は、レバー部材37を操作しない状態では、スプリング33の付勢力により、回動軸受26と基部28の互いの爪部26d,28aが噛み合った状態となっている。また、これらの爪部26d,28aが噛み合った状態にない場合でも、第二回動手摺部4の自重により下方回動し、垂下した状態となり、互いの爪部26d,28aが噛み合った状態となる。
【0022】
次に、レバー部材37を手摺本体27側に引くように操作すると、レバー部材37の先端がカバーパイプ31を回動軸受26側に押し付けるように作用する。しかしながら、カバーパイプ31の凸状部31bが回動軸受26の小径部26cに係止し、逆に第二回動手摺部4を回動軸受26から離間するように作用する。第二回動手摺部4が回動軸受26から離間することで、互いの爪部26d,28aの歯合状態が解かれ、回動自在な状態となる。この状態で第二回動手摺部4を所望の位置まで回動させる。レバー部材37から手を放しておけば、スプリング33の付勢力によって自動的に互いの爪部26d,28aが噛み合い、その状態で保持される。
なお、互いの爪部26d,28aの歯数によって、回動角度は決定される。そのため、歯数を多く設けておけばより細かな回動位置を設定できる。しかしながら、本発明においては、少なくとも床面に対して平行な状態と垂直な状態とに第二回動手摺部4が設定できるよう構成されたものであればよい。
【0023】
なお、本実施例では第一回動手摺部3と第二回動手摺部4のロック装置18,38をそれぞれ異なる構成としているが、このロック装置18,38はそれぞれの回動手摺部3,4を所望の角度でロック及び解除できるものであれば良く、他のロック機構を用いたものであっても何ら問題はない。
【0024】
このように構成された介助装置1は、ベッドBの側部フレームfに設けられた嵌合孔h,hに基部フレーム2の軸部8,8を挿通して使用する。また、頭部側には一般的なサイドレールSを挿通して、介助装置1とサイドレールSによってベッド側部全面が落下防止できるようにして使用してもよい。(第8図参照)
なお、一般的なベッドを使用するときには使用者Uの頭部が基準となっている場合が多いが、図示したように背上げ可能なベッドBでは、ベッドBの背部と腰部の屈曲部に、使用者Uの体格の大小に関わらず腰の位置が位置する状態で使用されている。したがって、第一回動手摺部3の回動の基端となる支柱5をベッドBの背部と腰部の屈曲部近傍に配置するとともに、第一回動手摺部3の幅は使用者Uが通過可能な幅程度に設定しておく。さらに、支柱6をベッドBの脚側端部に位置するよう配置し、この支柱6と第一回動手摺部3間に第二回動手摺部4を設けるように構成する。
このように構成することによって、ベッドBの使用者Uは腰の位置を介助装置1に合わせて移動しなくても、ベッドBの背上げ操作をした後、身体を反転させるようにして端座位をとるだけでそれぞれの回動手摺部3,4が最適な位置に位置する状態となっている。
【0025】
この介助装置1を、ベッドB上で使用者Uが使用する場合には、第一回動手摺部3をベッドBの長手方向に対して略平行になるように配置し、第二回動手摺部4を垂下させた状態として使用する。この状態では、それぞれの回動手摺部3,4が使用者Uや布団などの落下防止柵として機能している。
また、ベッドBの背上げ操作を行い、第二回動手摺部4を回動してマットレスMの上部に位置する水平状態で固定すると、この第二回動手摺部4をテーブル面として使用することもできる。
さらに、第二回動手摺部4をこのような状態としておくと、ベッドB上に仰臥した状態から背を上げるときに手掛かりとして使用することもできる。
【0026】
ベッドBを背上げした状態で、第一回動手摺部3をベッドBの外方に回動させるとともに、第二回動手摺部4をベッドBの外方に上方回動すると第8図(b)図に示す状態となる。この状態では、使用者Uの腰部から足先までの側方側が大きく開口しているので、第一回動手摺部3及び第二回動手摺部4を把持して、端座位の姿勢までの姿勢変換が容易に行われる。すなわち、使用者Uの側方が大きく開口していることで、無理に足を曲げることなく姿勢を変えることができる。さらに、身体の両側にそれぞれの回動手摺部3,4が位置しているので、力も入れやすく安心して姿勢を変えることができる。
第8図(c)図に示すように端座位の姿勢となれば、使用者Uの両側部に位置する第一回動手摺部3と第二回動手摺部4を把持して、立ち上がればよい。
【0027】
なお、第9図に示すように第一回動手摺部3と第二回動手摺部4のそれぞれの手摺プレート17,30に使用者Uがしっかりと把持できるように握持できるように空孔部17a,30aを設けてもよい。
また、図示してはいないが、それぞれの手摺本体14,27の内部に補強パイプなどを固着してそれぞれの回動手摺部3,4を構成してもよい。このように構成すると回動手摺部3,4の周囲を握持することができるようになる。さらに、第一回動手摺部3と第二回動手摺部4にそれぞれ略コ字状に湾曲させた把持パイプを一体的に設けてもよい。
【0028】
さらに、本実施例においては第一回動手摺部3と第二回動手摺部4を同一の基部フレーム2に具備するように構成している。しかしながら、第10図に示すように基部フレーム2を分割して、それぞれの基部フレーム2’,2’に第一回動手摺部3と第二回動手摺部4を具備するように構成してもよい。また、基部フレーム2’と第一回動手摺部3にはサイドレールSを着脱自在あるいは一体的に構成したものであってもよい。なお、このときにそれぞれの支柱5,6及び第一回動手摺部3,第二回動手摺部4の位置関係や大きさは上述で説明したものと略同等となるように構成するのが好ましい。
このように、別の基部フレーム2’,2’にそれぞれの回動手摺部3,4を取り付けるように構成することによって、それぞれがコンパクトになり、取り扱いが楽になる。
また、第一回動手摺部3に隣接するように、頭部側にサイドレールSを取り付け、脚部側に第二回動手摺部4を取り付けることによって、ベッドBの側面全面を閉塞した状態とすることもできる。さらに、立ち上がりの際にはそれぞれの回動手摺部3,4を上述と同様に操作することもできるので、簡単かつ安全に姿勢変更から立ち上がりができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る介助装置の全体平面図
【図2】その全体正面図
【図3】その全体側面図
【図4】介助装置の使用状態を示す斜視図(立ち上がり介助時)
【図5】介助装置の使用状態を示す斜視図(側柵として使用時)
【図6】第一回動手摺部のロック装置の作用を示す要部断面図
【図7】第二回動手摺部のロック装置の作用を示す要部断面図
【図8】介助装置の使用状態を示す説明図
【図9】手摺プレートの別の形態を示す全体正面図
【図10】異なる形態の介助装置を示す全体正面図
【符号の説明】
【0030】
1 介助装置
2 基部フレーム
2’ 基部フレーム
3 第一回動手摺部
4 第二回動手摺部
5 支柱
6 支柱
18 ロック装置
38 ロック装置
【出願人】 【識別番号】394006129
【氏名又は名称】株式会社いうら
【出願日】 平成18年7月11日(2006.7.11)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−17897(P2008−17897A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−190060(P2006−190060)