| 【発明の名称】 |
ナースコールシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】海野 剛靖
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、看護師等の医療スタッフに対し、所定の巡視時間が到来したら、自動的に音と光で明確な巡視指示を出すことができ、また、入力の手間をかけないで巡視記録を収集できるナースコールシステムを提供することを課題とする。
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ナースコール親機と複数の個別廊下灯を有し、前記ナースコール親機から複数の前記個別廊下灯に対し、巡視指令信号を送信し、前記個別廊下灯から前記ナースコール親機に対し、巡視実施データを送信できるナースコールシステムにおいて、ナースコール親機には、現在日時を計時する計時手段と、巡視指令日時および巡視履歴データを記憶する記憶手段と、前記巡視指令日時を読み取り、これが前記計時手段から出力される現在日時に一致したとき、巡視監視モードに遷移し、前記指令日時から一定時間経過するなどの一定の条件を満たすことにより巡視非監視モードに復帰するとともに、前記巡視監視モード遷移時、前記個別廊下灯に宛てて一斉または個別に巡視指令信号を送信する親機制御部と、巡視監視モード状態を外部に報知する報知手段と、を備え、前記個別廊下灯には、RFIDタグを所持する巡視実施者を検知できるRFID受信部と、前記巡視指令信号で巡視監視モードに切替えられた状態において、検知した巡視実施者データおよび廊下灯IDを前記ナースコール親機へ送信し、巡視非監視モードに復帰する子機制御部と、巡視監視モード状態を報知する表示灯と、を備え、前記巡視履歴データとして、前記個別廊下灯から送信される廊下灯IDまたは対応する患者ID、巡視実施者IDに加えて、前記計時手段を参照して得られる現在日時に対応する巡視実施日時を記憶できるようにしたことを特徴とするナースコールシステム。 【請求項2】 前記巡視指令日時に対応する巡視実施データの記憶後、当該巡視実施日時に所定の時間を付加することにより、次位の巡視指令日時が自動的に設定されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のナースコールシステム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はナースコールシステムに係り、特に、精神科病棟の巡視管理機能を備えたナースコールシステムに関する。 【背景技術】 【0002】 精神科病棟においては、一般に、患者状態を常時把握するために、定時巡視、随時巡視の体制が組まれている。 【0003】 ここで、巡視とは、ラウンド(round)とも称され、看護師等が一人または二人で組みになって、病棟内の全患者、あるいは特定の患者を直接その目で見て、異常がないかどうかを確認することをいう。 【0004】 ところで、定時巡視時間は、各病院、各病棟の特性に応じて、また、入院する患者の状態を考慮の上、区切りの良い時間に設定される。定時巡視業務は、通常は、備え付けの時計や手持ちの時計を見ながら、定められた巡視時間を見極めて実施されている。 【0005】 ところで、このような組織的な巡視体制を組んで患者を見守っていても、突然の重篤事故、死亡事故に至る例が残念ながら発生している。 【0006】 そして、このような重篤事故、死亡事故が発生すると、改めて、患者看護の体制が問題になることがある。場合によっては、患者側から看護体制の不備が指摘され、訴訟提起にいたる例もある。 【0007】 このような患者側からの訴えに対して、医療従事者側は、巡視記録を提出して真実を立証できればよいが、実際には証拠となる実施記録が不十分で、立証が困難な場合が多い。それは、巡視記録をとること自体が面倒なためであり、記録をとることが決められている病院においても、適正に記録されている例は少ない。 【0008】 そのため、代用的な証拠として、バイタルサインを記録した看護記録や診療経過を記録した電子カルテ、あるいは病棟日誌などを提出し、患者監視の頻度を立証することになるが、実際には、限られた範囲の記録であるため、立証に困難が伴う場合が多い。 【0009】 特許文献1には、看護記録作成支援装置の発明が記載されており、入力業務を省力化する方法が記載されている。 【0010】 なお、巡視管理機能については、特許文献1には記載されていない。そこで、さらに他の公知例を探すために調査範囲を広げて調査したが、適切な公知例を発見することができなかった。 【0011】 【特許文献1】・・・・特開平11−143971号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0012】 本発明は、上記の問題に鑑み、看護師等の医療スタッフに対し、自動的に音と光で明確な巡視指示、督促指示を出し、実行された結果を記録することのできる、ナースコールシステムを提供することを課題とする。 【0013】 本発明はまた、入力の手間をかけないで巡視記録を収集できるナースコールシステムを提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0014】 本発明は、ナースコール親機と複数の個別廊下灯を有し、前記ナースコール親機から複数の前記個別廊下灯に対し、巡視指令信号を送信し、前記個別廊下灯から前記ナースコール親機に対し、巡視実施データを送信できるナースコールシステムにおいて、ナースコール親機には、現在日時を計時する計時手段と、巡視指令日時および巡視履歴データを記憶する記憶手段と、前記巡視指令日時を読み取り、これが前記計時手段から出力される現在日時に一致したとき、巡視監視モードに遷移し、前記指令日時から一定時間経過するなどの一定の条件を満たすことにより巡視非監視モードに復帰するとともに、前記巡視監視モード遷移時、前記個別廊下灯に宛てて一斉または個別に巡視指令信号を送信する親機制御部と、巡視監視モード状態を外部に報知する報知手段と、を備え、前記個別廊下灯には、RFIDタグを所持する巡視実施者を検知できるRFID受信部と、前記巡視指令信号で巡視監視モードに切替えられた状態において、検知した巡視実施者データおよび廊下灯IDを前記ナースコール親機へ送信し、巡視非監視モードに復帰する子機制御部と、巡視監視モード状態を報知する表示灯と、を備え、前記巡視履歴データとして、前記個別廊下灯から送信される廊下灯IDまたは対応する患者ID、巡視実施者IDに加えて、前記計時手段を参照して得られる現在日時に対応する巡視実施日時を記憶できるようにしたことを特徴とする。 本発明はまた、前記巡視指令日時に対応する巡視実施データの記憶後、当該巡視実施日時に所定の時間を付加することにより、次位の巡視指令日時が自動的に設定されるようにしたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0015】 本発明によれば、上記のように構成されているので、ナースコール親機で自動的に巡視指示信号を発生させ、同時に、ナースコール親機および個別廊下灯から巡視の実行を促すための音および光を出力できるので、巡視忘れを防止することができる。 【0016】 また本発明によれば、個別廊下灯で巡視実施者を検知すると、これに連動して、自動的に巡視実施日時、巡視対象室、巡視実施者が記録されるので、巡視記録を取るために巡視記録ボタンを押すなどの煩わしい操作は不要である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 図1は、本発明のナースコールシステムを布設した病棟平面図の1実施例であり、ナースステーションには、ナースコール親機1が設置されている。 【0018】 閉鎖病棟Aは、中央を扉4で両側に仕切られた細長い前室5と、前室5から出入りできる複数の個室6とを備えている。前室5に面した各個室6の出入り口には壁付型の個別廊下灯2がそれぞれ取り付けられている。 【0019】 また、閉鎖病棟Aの前室5に出入りする扉7の横、すなわち、ディルーム側の壁面には、棟表示灯3aが取り付けられている。 【0020】 閉鎖病棟Bも同様の構成であり、中間部の扉8で両側に仕切られた細長い前室9と、前室9から出入りできる複数の個室10とを備え、前室9に面した各個室10の出入り口には壁付型の個別廊下灯2がそれぞれ取付けられている。 【0021】 また、閉鎖病棟Bの前室9に出入りする扉11の横、すなわち、ディルーム側の壁面には、棟表示灯3bが取り付けられている。 【0022】 中庭12を挟んだ反対側には、複数の4床室13からなる一般病棟Cがあり、各病室13の出入り口には、個別廊下灯2がそれぞれ取り付けられている。 【0023】 また、一般病棟Cの、ナースステーションに近い側の外壁には、棟表示灯3cが取付けられている。 【0024】 図2は、本発明の1実施例を示すナースコールシステムの系統図であり、ナースコール親機1には、印刷データをプリントするためのプリンタ14や携帯端末主装置15が接続されている。 【0025】 16は、携帯端末主装置15に接続された無線基地局であり、携帯端末17との間で無線電波を送受信できるようになっている。 【0026】 ナースコール親機1には、病室毎の個別廊下灯2および各病棟を代表する棟表示灯3a、3b、3c、・・・がそれぞれ接続されている。 【0027】 なお、図示の例では、一般病棟Cの個別廊下灯2には、呼出通話機能を備えたナースコール子機18が必要数接続されている。 【0028】 このナースコール子機18を使用すれば、ナースコール親機1との間、または、携帯端末17との間で相互に呼出通話ができる。 【0029】 なお、このようなナースコール親機1および携帯端末17を使用したナースコールシステムは周知の技術であり、詳細な説明は省略する。 【0030】 なお、精神科の閉鎖病棟の場合は、入院する患者の状態を考慮し、呼出通話機能付きのナースコール子機18を設置する事例は稀である。 【0031】 図3は本発明の1実施例を示すブロック回路図である。 【0032】 ナースコール親機1の全体動作を制御する親機制御部19は、CPUを中心として構成され、これに、個別廊下灯2との間で信号を送受信できる送受信部20、棟表示灯3a、3b、・・に接続される棟表示インターフェース21、タッチパネルや個別の操作ボタンで構成される入力手段22、ROMやRAMで構成される記憶手段23、現在日時やタイマー時間を計時する計時手段24、音や光で各種情報を報知する報知手段25、印刷装置14を制御する外部インターフェース26、携帯端末主装置15に連なる主装置インターフェース27がそれぞれ接続されている。 【0033】 個別廊下灯2は、子機制御部28を中心に構成され、これに、ナースコール親機1との間で信号を送受信できる送受信部29、巡視指令灯としての機能を有する表示灯30、看護師等が携帯するRFタグに反応するRFID受信部31がそれぞれ接続されている。 【0034】 図4は、記憶手段23に記憶される巡視データの1例であり、(a)巡視指令テーブルと(b)巡視履歴テーブルで構成されている。 【0035】 次に、図3、図4を参照しながら、巡視動作の1例を説明する。 【0036】 まず、図4(a)巡視指令テーブルには、棟別の巡視指令日時が入力されている。 【0037】 ところで、ナースコール親機1の親機制御部19は、計時手段14から取得される現在日時が、(a)巡視指令テーブルのいずれかの棟の巡視指令日時と一致したら、巡視監視モードに遷移するようにプログラムされている。 【0038】 そして、親機制御部19は、巡視監視モードになると、報知手段25によって、報知音と、巡視監視中の表示を出力し、ナースステーション内の看護師等に巡視監視時間が到来したことを報知する。 【0039】 なお、前記の巡視報知音は、巡視監視モード中、連続鳴動可能であるが、廻りの静粛な環境を維持するためには、巡視監視モードを確認次第、入力手段22を適当に操作して、報知音を停止、または、音量を低減できるようにすることが望ましい。 【0040】 また、ナースコール親機1が巡視監視モードに移行すると、棟表示インターフェース21を介して、棟表示灯3a、3b、・・・に宛てて、これを点灯または点滅させる信号が送信される。この送信信号の中には、棟を区別するための棟識別信号が含まれる。 【0041】 さらに、親機制御部19からは、送受信部20を介して、全ての個別廊下灯2に宛てて、棟識別信号を含む巡視指令信号が送信される。 【0042】 送受信部29を介して巡視指令信号を受信した各個別廊下灯2は、子機制御部28の作用で、巡視指令信号の中の棟信号が自身の所属する棟のものに一致するかどうかを判別し、一致したら、巡視監視モードに移行する。 【0043】 この巡視監視モードにおいて、例えば、棟信号としてA棟が指定されていれば、A棟に属するすべての個別廊下灯2の表示灯30が点灯または点滅し、巡視中であることが外部に報知される。 【0044】 前記のように、ナースコール親機1が巡視監視モードに移行すると、親機1および棟識別信号で指定された棟表示灯3a、3b、3c並びに個別廊下灯2から、音と光で、巡視時間になったことが報知される。 【0045】 従って、看護師等は、ナースステーションだけでなく、ディルームなど、病棟のどこにいても、巡視時間が到来したことを知ることができる。 【0046】 なお、図2で説明したナースコール子機18のような呼出通話機能付きの子機が接続される場合には、子機18からの呼出状態も表示灯30に表示する必要がある。 この場合には、点滅時間の違いや点灯色を変えて、呼出表示と巡視監視表示とを区別する。 【0047】 図3において、個別廊下灯2の子機制御部28が巡視監視モードに遷移すると、RFID受信部32が能動状態にセットされる。 【0048】 この状態で、識別IDを送信するRFIDタグを被着した看護師等の巡視実施者が当該個別廊下灯2の近くに接近または通過したとする。 そうすると、RFID受信部32は、RFIDタグに反応し、RFIDタグから送信される送信信号を受信する。 【0049】 なお、この送信信号には、巡視実施者を識別できる巡視実施者IDが含まれているものとする。 【0050】 子機制御部28は、RFID受信部31から入力された巡視実施者IDを受信すると、廊下灯ID、巡視実施者IDを含む巡視実施信号を送受信部29を介して、ナースコール親機1に送信する。 【0051】 送信が終了すると、子機制御部28は、巡視監視モードから巡視非監視モードに移行し、表示灯31は消灯する。 【0052】 このようにして、看護師等が各部屋の患者の状態をチェックしながら前室を移動するに伴い、巡視実施者を検知した個別廊下灯2の表示灯30から次々と点灯から消灯に切り替わる。 【0053】 次に、ナースコール親機1の親機制御部19は、個別廊下灯2から巡視実施信号を受け取ると、これを解読して、棟データ、廊下灯ID、巡視実施者データを取得する。 【0054】 取得データは、図4(b)巡視履歴テーブルに記憶される。 巡視実施日時としては、計時手段24を参照して得られる現在日時が記憶される。 【0055】 なお、(b)巡視履歴テーブルの項目としては、廊下灯IDが特定されれば、当該廊下灯が属する病室の部屋番号および入室患者は一義的に定まるので、病室番号、患者名は必要に応じて追加することができる。巡視実施者についても、識別IDと対の巡視実施者名を追加することができる。 【0056】 ところで、図4(b)巡視履歴テーブルにおいて、廊下灯IDが101に対する巡視実施日時データ(網掛けで示す)は、今回のA棟に関する巡視実施データにおいて、最先行の巡視実施日時データである。 【0057】 このデータに所定の巡視間隔時間(例えば15分とする)を自動加算したものが次回指令日時となる。 【0058】 そして、この次回指令日時が(a)巡視指令テーブルの巡視指令日時の更新データとして上書きされる。このようにして、巡視指令テーブルは漸次更新される。 【0059】 なお、以上では、最先行の巡視実施日時を基準として次回指令日時を自動算出すれ例を説明したが、平均日時あるいは最終の巡視実施日時をもとに次回指令日時を算出することもできる。 【0060】 また、図4(b)巡視履歴テーブルの項目で、「表示灯」、「棟表示灯」の項目は、巡視業務の進行に伴い、表示灯30は順次消灯し、棟表示灯は巡視監視モード中、点灯をいじすることを説明する為のもので、(b)巡視履歴テーブルの項目としては不要である。 【0061】 次に、ナースコール親機1の制御部19では、各棟ごとに、それぞれに属する全ての個別廊下灯2から巡視実施信号が返信されたかどうかを判断し、全返信を確認後、巡視監視モードを解除する。 【0062】 このようにして、親機制御部19が巡視監視モードから非監視モードに戻れば、報知手段25から出力される巡視報知音の鳴動と、巡視監視表示は停止する。 【0063】 同時に、棟表示インターフェース21を介して、指定の棟表示灯3a、3b、3cに対して表示停止信号が送信され、棟表示灯は消灯する。 【0064】 なお、親機制御部19から主装置インターフェース27、携帯端末主装置15を介して携帯端末17に巡視指令や停止信号を送受信できる構成にすれば、携帯端末7を巡視管理に活用することも可能である。 【0065】 また、巡視履歴データは、記憶手段23の記憶容量の範囲で累積記憶ができ、その結果は、必要な範囲すなわち対象の日時範囲や棟、巡視実施者等を指定、選択して、ナースコール親機1で表示させることができる。また、印刷装置4を使って結果をプリントすることもできる。 【0066】 なお、実施例では、RFIDを使って、巡視実施者を識別したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、看護師等の手首にはめられるリストバンドにバーコードを印刷し、これを個別廊下灯に設けた読取手段で読み取るなどの代替手段もRFID手段に含むものとする。 【図面の簡単な説明】 【0067】 【図1】本発明の1実施例を示すナースコールシステムの病棟平面図 【図2】本発明の1実施例を示すナースコールシステムの系統図。 【図3】本発明の1実施例を示すナースコールシステムのブロック回路図。 【図4】本発明の1実施例を示す巡視データの説明図 【符号の説明】 【0068】 1 ナースコール親機 2 個別廊下灯 3a 棟表示灯 3b 棟表示灯 3c 棟表示灯 19 親機制御部 20 送受信部 21 棟表示インターフェース 22 入力手段 23 記憶手段 24 計時手段 25 報知手段 26 外部インターフェース 27 主装置インターフェース 28 子機制御部 29 送受信部 30 表示灯 31 RFID受信部
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| 【出願人】 |
【識別番号】591253593 【氏名又は名称】株式会社ケアコム
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| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−6201(P2008−6201A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−181824(P2006−181824) |
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