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【発明の名称】 薄いフィルムの包帯材料
【発明者】 【氏名】ロナルド エフ. ビタリス

【要約】 【課題】所望の接着性質および湿気移動特徴を有する包帯材料を提供すること。

【構成】物品であって、皮膚に面する側面およびそれとは反対の側面を有する少なくとも1つの親水性層10;皮膚に面する側面とは反対の側面上で親水性層に隣接する少なくとも1つの疎水性層20;親水性層とは反対の側面上で疎水性層に隣接する送達層30;および疎水性層とは反対の親水性層の側面上の放出層50、を備え、ここで、疎水性層が、その中に疎水性層の中央部分の除去により形成された窓22を有する、物品。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品であって:
皮膚に面する側面およびそれとは反対の側面を有する少なくとも1つの親水性層;
該皮膚に面する側面とは反対の側面上で該親水性層に隣接する少なくとも1つの疎水性層;
該親水性層とは反対の側面上で該疎水性層に隣接する送達層;および
該疎水性層とは反対の親水性層の側面上の放出層、を備え、
ここで、該疎水性層が、その中に該疎水性層の中央部分の除去により形成された窓を有する、物品。
【請求項2】
前記親水性層が、架橋ポリビニルアルコール、架橋ポリビニルピロリドン、親水性ポリウレタン、ポリ(メタ)アクリル酸およびそのコポリマーの親水性ヒドロキシアルキルエステル、親水性ポリエーテル−ポリアミドポリマー、親水性および水に不溶性のセルロース誘導体、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーから形成される、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記親水性層が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、またはそれらのジイソシアネートとの組み合わせ、および必要に応じてエタンジオールまたはエチレンジアミンから形成される親水性層ポリウレタンを含む、請求項1に記載の物品。
【請求項4】
前記親水性層が、約400グラム/m/24時間〜約3000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度、および約0.4ミル〜約1.5ミルの厚みを有する、請求項1に記載の物品。
【請求項5】
前記疎水性層が、通気性オレフィン、エラストマーコ−ポリエステル、ウレタン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の物品。
【請求項6】
前記疎水性層が、ポリエステルウレタンを含む、請求項1に記載の物品。
【請求項7】
前記疎水性層が、約250グラム/m/24時間〜約1000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度、および約0.4ミル〜約5ミルの厚みを有する、請求項1に記載の物品。
【請求項8】
前記親水性層の皮膚に面する側面、前記疎水性層、または両方が、少なくともその一部分上に、アクリル樹脂、親水コロイド、ヒドロゲル、ポリウレタン、シリコーン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される医学的に受容される接着剤を含む被覆を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項9】
前記疎水性層の周が、約1/32インチ〜約3/4インチの距離だけ、前記親水性層の周を超えて延びる、請求項1に記載の物品。
【請求項10】
前記送達層が、オレフィン、ポリエステル、それらのコポリマー、およびそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の物品。
【請求項11】
前記送達層が、ポリエチレン/エチレンビニルアセテートブレンドを含む、請求項1に記載の物品。
【請求項12】
前記送達層が、その中に該送達層の中央部分の除去によって形成される窓を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項13】
前記疎水性層と前記送達層との間に接着テープをさらに備える、請求項1に記載の物品。
【請求項14】
前記親水性層と前記疎水性層との間に安定化層をさらに備え、該安定化層が、ガーゼ、布、熱結合ポリプロピレン、スパンボンドポリプロピレン、ナイロン、ハイドロエンタングルポリエステル、不織セルロースアセテート、織られたタフタアセテートからなる群から選択される材料から形成される、請求項1に記載の物品。
【請求項15】
前記親水性層の皮膚に面する側面上に吸収材料をさらに含み、該吸収材料が、綿、アルギネート、レーヨン、セルロース、ウレタン、ヒドロゲル、親水コロイド、ポリエチレンオキシド、超吸収性ポリマー、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の物品。
【請求項16】
前記親水性層、前記疎水性層、および前記送達層が、それらの中に互いと連続しているノッチを有する、請求項1に記載の物品。
【請求項17】
前記物品が、約3ミル〜約11ミルの厚みを有する、請求項1に記載の物品。
【請求項18】
抗微生物剤、沈痛薬、解熱薬、麻酔薬、抗てんかん剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、診断剤、交感神経興奮剤、副交感神経作用剤、コリン様作用剤、抗ムスカリン剤、鎮痙薬、ホルモン、ホルモンアナログ、成長因子、筋肉弛緩剤、抗新生物剤、免疫抑制剤、ステロイド、多糖、酵素、トランキライザー、スルホンアミド、ワクチン、ビタミン、抗マラリア薬剤、抗片頭痛剤、抗パーキンソン病薬剤、抗コリン作用剤、心臓血管薬剤、アルカロイド、麻薬、オピオイドレセプターアンタゴニスト、抗癌剤、抗痙攣薬、抗嘔吐薬、抗ヒスタミン剤、プロスタグランジン、細胞傷害性薬物、エストロゲン、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗凝固剤、抗痙攣薬、抗うつ剤、免疫学的薬剤、抗原、血液凝固因子、タンパク質インヒビター、タンパク質アンタゴニスト、タンパク質アゴニスト、核酸、オリゴヌクレオチド、リボザイム、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される医薬薬剤をさらに含む、請求項1に記載の物品。
【請求項19】
物品であって:
約400グラム/m/24時間〜約3000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度を有し、そして皮膚に面する側面、およびそれとは反対側の側面を有する少なくとも1つの親水性層;
約250グラム/m/24時間〜約1000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度を有し、そしてその中に該疎水性層の中央部分の除去によって形成された窓を有する、該皮膚に面する側面とは反対の側面上で該親水性層に隣接する少なくとも1つの疎水性層;
該親水性層とは反対の側面上で該疎水性層に隣接する送達層であって、その中に該送達層の中央部分の除去によって形成された窓を有する送達層;および
該疎水性層とは反対の該親水性層の側面上の放出層、を備え、
ここで、該疎水性層中の窓および該送達層中の窓が互いに連続し、そして約3ミル〜約11ミルの厚みを有する、物品。
【請求項20】
前記疎水性層と前記送達層との間に接着テープをさらに備える、請求項19に記載の物品。
【請求項21】
前記親水性層と前記疎水性層との間に安定化層をさらに備える、請求項19に記載の物品。
【請求項22】
前記親水性層の皮膚に面する側面上に吸収材料をさらに備える、請求項19に記載の物品。
【請求項23】
前記親水性層、前記疎水性層、および前記送達層が、それらの中に違いと連続しているノッチを有する、請求項19に記載の物品。
【請求項24】
抗微生物剤、沈痛薬、解熱薬、麻酔薬、抗てんかん剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、診断剤、交感神経興奮剤、副交感神経作用剤、コリン様作用剤、抗ムスカリン剤、鎮痙薬、ホルモン、ホルモンアナログ、成長因子、筋肉弛緩剤、抗新生物剤、免疫抑制剤、ステロイド、多糖、酵素、トランキライザー、スルホンアミド、ワクチン、ビタミン、抗マラリア薬剤、抗片頭痛剤、抗パーキンソン病薬剤、抗コリン作用剤、心臓血管薬剤、アルカロイド、麻薬、オピオイドレセプターアンタゴニスト、抗癌剤、抗痙攣薬、抗嘔吐薬、抗ヒスタミン剤、プロスタグランジン、細胞傷害性薬物、エストロゲン、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗凝固剤、抗痙攣薬、抗うつ剤、免疫学的薬剤、抗原、血液凝固因子、タンパク質インヒビター、タンパク質アンタゴニスト、タンパク質アゴニスト、核酸、オリゴヌクレオチド、リボザイム、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される医薬薬剤をさらに含む、請求項19に記載の物品。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2006年9月12日に出願された米国仮特許出願番号第60/844,008号の利益を主張し、その全体の開示は本明細書中に参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
本開示は、創傷包帯材料に関する。これら包帯材料は、注文レベルの接着、および水蒸気移動速度(moisture vapor transition rate:「MVTR」)を有する薄いフィルムを含み得る。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の背景)
自己接着性創傷包帯材料の使用は公知である。このような包帯材料は種々の形態を有し得、創傷部位を見ることを可能にするようにその中にある窓を含む。例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3はすべて、包帯材料がその場に存在しながら、創傷部位の可視化を許容する窓を有する包帯材料を開示する。窓を有するその他の包帯材料は、例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6、および特許文献7に開示の包帯材料を含む。
【特許文献1】米国特許第6,124,520号明細書
【特許文献2】米国特許第6,124,521号明細書
【特許文献3】米国特許第6,841,715号明細書
【特許文献4】米国特許第5,531,855号明細書
【特許文献5】米国特許第5,738,642号明細書
【特許文献6】米国特許第6,169,224号明細書
【特許文献7】米国特許第6,685,682号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
広範な範囲の公知の包帯材料およびその形態にかかわらず、所望の接着性質および湿気移動特徴を有する包帯材料に対する必要性がなお残っている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(要旨)
本開示は、創傷包帯材料または包帯として用いられ得る物品、およびそれらの製造のための方法を提供する。実施形態では、本開示の物品は、皮膚に面する側面およびそれとは反対の側面を有する少なくとも1つの親水性層、この皮膚に面する側面とは反対の側面上でこの親水性層に隣接する少なくとも1つの疎水性層、この親水性層とは反対の側面上でこの疎水性層に隣接する送達層、およびこの疎水性層とは反対の親水性層の側面上の放出層、を備え、ここで、この疎水性層は、その中にこの疎水性層の中央部分の除去により形成された窓を有している。本開示の物品は、約3ミル〜約11ミルの厚みを有し得る。
【0006】
実施形態では、上記親水性層は、約400グラム/m/24時間〜約3000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度、および約0.4ミル〜約1.5ミルの厚みを有し得る。実施形態では、上記疎水性層は、約250グラム/m/24時間〜約1000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度、および約0.4ミル〜約5ミルの厚みを有し得る。
【0007】
上記親水性層の皮膚に面する側面、上記疎水性層、または両方は、それらの少なくとも一部分上に、医療的に受容された接着剤を含む被覆を有し得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、上記送達層はまた、その中に、この送達層の中央部分の除去によって形成された窓を有する。
【0009】
本開示の物品はまた、上記疎水性層と上記送達層との間に接着テープを、そして/または上記親水性層と上記疎水性層との間に安定化層を、そして/または上記親水性層の皮膚に面する側面上に吸収材料を有し得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、上記親水性層、上記疎水性層、および上記送達層が、それらの中に互いと連続しているノッチを有し得る。これらのノッチは、本開示の物品のニードルまたは類似のデバイスの周りの配置を可能にし得、任意のカテーテルおよび/または静脈内ラインを過度に移動しないようにすることを支援する。
【0011】
実施形態では、本開示の物品は、約400グラム/m/24時間〜約3000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度を有し、そして皮膚に面する側面およびそれとは反対側の側面を有する少なくとも1つの親水性層;約250グラム/m/24時間〜約1000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度を有する少なくとも1つの疎水性層であって、そしてその中にこの疎水性層の中央部分の除去によって形成された窓を有する疎水性層;この親水性層とは反対の側面上でこの疎水性層に隣接する送達層であって、その中にこの送達層の中央部分の除去によって形成された窓を有する送達層;ならびにこの疎水性層とは反対の上記親水性層の側面上の放出層を備え、ここで、上記疎水性層中の窓および上記送達層中の窓が互いに連続し、そして約3ミル〜約11ミルの厚みを有する。
【0012】
実施形態では、本開示の物品は、抗微生物剤、沈痛薬、解熱薬、麻酔薬、抗てんかん剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、診断剤、交感神経興奮剤、副交感神経作用剤、コリン様作用剤、抗ムスカリン剤、鎮痙薬、ホルモン、ホルモンアナログ、成長因子、筋肉弛緩剤、抗新生物剤、免疫抑制剤、ステロイド、多糖、酵素、トランキライザー、スルホンアミド、ワクチン、ビタミン、抗マラリア薬剤、抗片頭痛剤、抗パーキンソン病薬剤、抗コリン作用剤、心臓血管薬剤、アルカロイド、麻薬、オピオイドレセプターアンタゴニスト、抗癌剤、抗痙攣薬、抗嘔吐薬、抗ヒスタミン剤、プロスタグランジン、細胞傷害性薬物、エストロゲン、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗凝固剤、抗痙攣薬、抗うつ剤、免疫学的薬剤、抗原、血液凝固因子、タンパク質インヒビター、タンパク質アンタゴニスト、タンパク質アゴニスト、核酸、オリゴヌクレオチド、リボザイム、およびこれらの組み合わせのような医薬薬剤を含み得る。
【0013】
本発明はさらに、以下を提供する。
(項目1)物品であって:
皮膚に面する側面およびそれとは反対の側面を有する少なくとも1つの親水性層;
該皮膚に面する側面とは反対の側面上で該親水性層に隣接する少なくとも1つの疎水性層;
該親水性層とは反対の側面上で該疎水性層に隣接する送達層;および
該疎水性層とは反対の親水性層の側面上の放出層、を備え、
ここで、該疎水性層が、その中に該疎水性層の中央部分の除去により形成された窓を有する、物品。
(項目2)前記親水性層が、架橋ポリビニルアルコール、架橋ポリビニルピロリドン、親水性ポリウレタン、ポリ(メタ)アクリル酸およびそのコポリマーの親水性ヒドロキシアルキルエステル、親水性ポリエーテル−ポリアミドポリマー、親水性および水に不溶性のセルロース誘導体、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーから形成される、項目1に記載の物品。
(項目3)前記親水性層が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、またはそれらのジイソシアネートとの組み合わせ、および必要に応じてエタンジオールまたはエチレンジアミンから形成される親水性層ポリウレタンを含む、項目1に記載の物品。
(項目4)前記親水性層が、約400グラム/m/24時間〜約3000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度、および約0.4ミル〜約1.5ミルの厚みを有する、項目1に記載の物品。
(項目5)前記疎水性層が、通気性オレフィン、エラストマーコ−ポリエステル、ウレタン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、項目1に記載の物品。
(項目6)前記疎水性層が、ポリエステルウレタンを含む、項目1に記載の物品。
(項目7)前記疎水性層が、約250グラム/m/24時間〜約1000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度、および約0.4ミル〜約5ミルの厚みを有する、項目1に記載の物品。
(項目8)前記親水性層の皮膚に面する側面、前記疎水性層、または両方が、少なくともその一部分上に、アクリル樹脂、親水コロイド、ヒドロゲル、ポリウレタン、シリコーン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される医学的に受容される接着剤を含む被覆を有する、項目1に記載の物品。
(項目9)前記疎水性層の周が、約1/32インチ〜約3/4インチの距離だけ、前記親水性層の周を超えて延びる、項目1に記載の物品。
(項目10)前記送達層が、オレフィン、ポリエステル、それらのコポリマー、およびそれらの組み合わせを含む、項目1に記載の物品。
(項目11)前記送達層が、ポリエチレン/エチレンビニルアセテートブレンドを含む、項目1に記載の物品。
(項目12)前記送達層が、その中に該送達層の中央部分の除去によって形成される窓を有する、項目1に記載の物品。
(項目13)前記疎水性層と前記送達層との間に接着テープをさらに備える、項目1に記載の物品。
(項目14)前記親水性層と前記疎水性層との間に安定化層をさらに備え、該安定化層が、ガーゼ、布、熱結合ポリプロピレン、スパンボンドポリプロピレン、ナイロン、ハイドロエンタングルポリエステル、不織セルロースアセテート、織られたタフタアセテートからなる群から選択される材料から形成される、項目1に記載の物品。
(項目15)前記親水性層の皮膚に面する側面上に吸収材料をさらに含み、該吸収材料が、綿、アルギネート、レーヨン、セルロース、ウレタン、ヒドロゲル、親水コロイド、ポリエチレンオキシド、超吸収性ポリマー、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、項目1に記載の物品。
(項目16)前記親水性層、前記疎水性層、および前記送達層が、それらの中に互いと連続しているノッチを有する、項目1に記載の物品。
(項目17)前記物品が、約3ミル〜約11ミルの厚みを有する、項目1に記載の物品。
(項目18)抗微生物剤、沈痛薬、解熱薬、麻酔薬、抗てんかん剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、診断剤、交感神経興奮剤、副交感神経作用剤、コリン様作用剤、抗ムスカリン剤、鎮痙薬、ホルモン、ホルモンアナログ、成長因子、筋肉弛緩剤、抗新生物剤、免疫抑制剤、ステロイド、多糖、酵素、トランキライザー、スルホンアミド、ワクチン、ビタミン、抗マラリア薬剤、抗片頭痛剤、抗パーキンソン病薬剤、抗コリン作用剤、心臓血管薬剤、アルカロイド、麻薬、オピオイドレセプターアンタゴニスト、抗癌剤、抗痙攣薬、抗嘔吐薬、抗ヒスタミン剤、プロスタグランジン、細胞傷害性薬物、エストロゲン、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗凝固剤、抗痙攣薬、抗うつ剤、免疫学的薬剤、抗原、血液凝固因子、タンパク質インヒビター、タンパク質アンタゴニスト、タンパク質アゴニスト、核酸、オリゴヌクレオチド、リボザイム、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される医薬薬剤をさらに含む、項目1に記載の物品。
(項目19)物品であって:
約400グラム/m/24時間〜約3000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度を有し、そして皮膚に面する側面、およびそれとは反対側の側面を有する少なくとも1つの親水性層;
約250グラム/m/24時間〜約1000グラム/m/24時間の水蒸気移動速度を有し、そしてその中に該疎水性層の中央部分の除去によって形成された窓を有する、該皮膚に面する側面とは反対の側面上で該親水性層に隣接する少なくとも1つの疎水性層;
該親水性層とは反対の側面上で該疎水性層に隣接する送達層であって、その中に該送達層の中央部分の除去によって形成された窓を有する送達層;および
該疎水性層とは反対の該親水性層の側面上の放出層、を備え、
ここで、該疎水性層中の窓および該送達層中の窓が互いに連続し、そして約3ミル〜約11ミルの厚みを有する、物品。
(項目20)前記疎水性層と前記送達層との間に接着テープをさらに備える、項目19に記載の物品。
(項目21)前記親水性層と前記疎水性層との間に安定化層をさらに備える、項目19に記載の物品。
(項目22)前記親水性層の皮膚に面する側面上に吸収材料をさらに備える、項目19に記載の物品。
(項目23)前記親水性層、前記疎水性層、および前記送達層が、それらの中に違いと連続しているノッチを有する、項目19に記載の物品。
(項目24)抗微生物剤、沈痛薬、解熱薬、麻酔薬、抗てんかん剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、診断剤、交感神経興奮剤、副交感神経作用剤、コリン様作用剤、抗ムスカリン剤、鎮痙薬、ホルモン、ホルモンアナログ、成長因子、筋肉弛緩剤、抗新生物剤、免疫抑制剤、ステロイド、多糖、酵素、トランキライザー、スルホンアミド、ワクチン、ビタミン、抗マラリア薬剤、抗片頭痛剤、抗パーキンソン病薬剤、抗コリン作用剤、心臓血管薬剤、アルカロイド、麻薬、オピオイドレセプターアンタゴニスト、抗癌剤、抗痙攣薬、抗嘔吐薬、抗ヒスタミン剤、プロスタグランジン、細胞傷害性薬物、エストロゲン、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗凝固剤、抗痙攣薬、抗うつ剤、免疫学的薬剤、抗原、血液凝固因子、タンパク質インヒビター、タンパク質アンタゴニスト、タンパク質アゴニスト、核酸、オリゴヌクレオチド、リボザイム、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される医薬薬剤をさらに含む、項目19に記載の物品。
【0014】
医療用包帯材料としての使用のために適切である複数層の物品が提供される。これら物品は、親水性層、疎水性層、送達層、および放出層を含む。実施形態では、これら物品はまた、接着テープ、安定化層、および現存する層に含められ得るか、または別個の吸収層として付与され得る吸収材料含み得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(詳細な説明)
本開示の包帯材料は種々の層、実施形態では1つより多い層を有する。これら包帯材料は、実施形態では、疎水性層とともに親水性層を含み得る。
【0016】
本開示の包帯材料を生成するために利用され得る適切な親水性層は、約400グラム/m/24時間〜約3000グラム/m/24時間の、実施形態では、約500グラム/m/24時間〜約2000グラム/m/24時間の高い水蒸気移動速度(「MVTR」)を有する親水性の熱可塑性材料を含む。このような材料は当業者の範囲内であり、そして、実施形態では、水和されるとき約5重量%〜約95重量%の水、実施形態では、水和されるとき約10重量%〜約50重量%の水、その他の実施形態では、水和されるとき約20重量%〜約40重量%の水を含む。適切な親水性材料は、架橋ポリビニルアルコール、架橋ポリビニルピロリドン、親水性ポリウレタン、ポリ(メタ)アクリル酸およびそのコポリマーの親水性ヒドロキシアルキルエステル、親水性ポリエーテル−ポリアミドポリマー、セルロースアセテートおよびセルロースアセテート−プロピオネートのような親水性かつ水に不溶性のセルロース誘導体、および前述の組み合わせのようなポリマーを含む。
【0017】
この親水性材料として利用され得る架橋ポリマーは、重合反応の間に架橋され得るか、またはポリイソシアネートのような多官能性基を用いてその後に架橋され得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、この親水性層は、架橋および/または直線状の親水性ポリウレタンのような親水性ポリマーを含み得る。実施形態では、適切な親水性材料は、熱可塑性ポリウレタンを含む。この親水性層を形成するために利用され得る特定のポリウレタンは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、またはそれらのジイソシアネートとの組み合わせ、および必要に応じて鎖伸長剤としてのエタンジオールまたはエチレンジアミンから形成される直線状ポリエーテルポリウレタンを含む。利用され得るその他の親水性ポリウレタンは、例えば、DURFLEX(登録商標)RPT1700S(Deerfield Urethaneから入手可能)のような芳香族ジイソシアネート由来のようなものを含むポリエーテル熱可塑性ポリウレタンを含む。
【0019】
本開示の包帯材料のこの第1の親水性層は、約0.4ミル〜約1.5ミルの厚み、実施形態では約0.6ミル〜約1ミルの厚みを有し得、いくつかの実施形態では約0.8ミルの厚みが利用される。実施形態では、この第1の親水性層は、一体の芳香族熱可塑性ポリウレタンフィルムを含み得る。このような材料は、皮膚破壊または創傷部位に隣接して本開示の包帯材料で有利に用いられ得る。なぜなら、一体のフィルムは、約0.4ミル以上の厚みで優れたウイルスおよび細菌障壁であるからである。
【0020】
実施形態では、この第1の層は被覆を有し得る。この被覆は、この層の任意の部分の上に見出され得るか、または、いくつかの実施形態では、患者の皮膚に隣接して配置される層の側面上であり得る。適切な被覆は、当業者の範囲内であり、そして、例えば、医療用グレードの接着剤またはヒドロゲルのような接着剤を含む。適切な接着剤は、医療的に受容され、そして皮膚に親しい任意の感圧接着剤を含み、アクリル、親水コロイド、ヒドロゲル、ポリウレタンおよびシリコーンベースの接着剤、およびそれらの組み合わせを含む。
【0021】
任意の被覆が、当業者の範囲内であって、連続的、半連続的、非連続的などであり得る手段を利用してこの親水性層に付与され得る。従って、実施形態では、この被覆は、上記第1の親水性層が、皮膚に対する所望のレベルの接着およびMVTRを有するように選択そして付与される接着剤であり得る。
【0022】
実施形態では、ヒドロゲルまたは接着剤を含む上記親水性層、およびそれに付与される任意の被覆が透明であることが有利であり得る。
【0023】
本開示の包帯材料の第2の層は、疎水性の層またはフィルムを含む。適切な疎水性層は、約250グラム/m/24時間〜約1000グラム/m/24時間の、実施形態では約400グラム/m/24時間〜約750グラム/m/24時間の水蒸気移動速度(「MVTR」)を有し得る。この疎水性の層またはフィルムとして用いるために適切な材料は、当業者の範囲内であり、そして、例えば、通気性オレフィン、エラストマーコ−ポリエステル、およびウレタンを含む。適切な疎水性材料の詳細な例は、DUREFLEX(登録商標)U04(Deerfield Urethane製)のような芳香族ポリエステルウレタンを含む。この第2の疎水性層は、約0.4ミル〜約5ミル、実施形態では約1ミル〜約4ミルの厚みを有し得る。
【0024】
実施形態では、上記疎水性層は、上記第1の親水性層上で中心にあり得、そして疎水性層の周が上記第1の親水性層の外側エッジの周りで、かつそれを超えて延びる均一に延びたフランジを形成し得るように上記第1の層より大きくても良い。この構成は、疎水性層の延びたフランジ部分上への接着剤の使用を許容し得、皮膚への本開示の包帯材料の付与に際し、強固な周の接着を促進する。その他の実施形態では、この疎水性層は、上記親水性層上に、この疎水性層が中心ではなく、むしろ包帯材料の1つ以上の辺にはずれるように配置され得る。
【0025】
実施形態では、上記延びたフランジの長さ、すなわち、疎水性層の周が親水性層の周を超えて延びる長さは、約1/32インチ〜約3/4インチ、実施形態では約1/16インチ〜約1/2インチであり得、いくつかの実施形態では1/4インチが利用される。実施形態では、上記疎水性層の延びたフランジは、患者の皮膚に隣接する側面上に上に記載の任意の接着剤を有し得、組織への本開示の包帯材料の接着を増大する。
【0026】
実施形態では、上記疎水性層の中央部分は除去され得、それによって本開示の包帯材料中に窓を形成する。この疎水性層の中央部分の除去は、この疎水性層内で内側エッジの形成を生じ得、これは、この親水性層の外側の周から約1/16インチ〜約3/4インチ、実施形態では上記第1の親水性層の外側エッジから約1/8インチ〜約1/2インチであるべきである。
【0027】
この疎水性層の中央部分の除去は、所望のレベルの可撓性、相応性、およびMVTRを維持することで本開示の包帯材料を支援し得る。さらに、このような窓は、透明な親水性層とともに利用されるとき、本開示の包帯材料が付与された創傷部位を見ることを許容し得る。
【0028】
本開示の包帯材料は、必要に応じてさらなる層を有し得る。例えば、実施形態では、放出層が上記親水性層に、そして任意の接着剤被覆が接着層を保護するためその上に付与されても良い。実施形態では、このような放出層はまた、上記親水性層のエッジを超えて延びる疎水性層の一部分を被覆し得;このような被覆は、上記親水性層のエッジを超えて延びる疎水性層の一部分がその上に接着剤を有する場合に特に有用であり得る。市販され入手可能な、そして/または当業者の範囲内の任意の放出層が利用され得る。
【0029】
実施形態では、第3の層が、本開示の包帯材料の疎水性層に付与され得る。このような層は、実施形態では、非通気性でかつ疎水性であり得る。このような層は、実施形態では送達層と称され、本開示の包帯材料の片手のしわのない付与のための手段を提供するために利用され得る。この送達層を形成するために利用され得る適切な材料は、制限されないで、オレフィン、ポリエステル、それらのコポリマーおよびそれらの組み合わせを含む熱可塑性フィルムを含む。実施形態では、ポリエチレン/エチレンビニルアセテート(EVA)ブレンドが、この送達層として利用され得る。この送達層を形成するために利用され得るその他の材料は、滑らかな、またはつや消し仕上げを有し得る単層メタロセンフィルム、およびポリエチレン/ビニルアセテートコポリマーで被覆された超カレンダー処理漂白クラフト(Loparex,Inc.から1−80BKG−157として市販され入手可能、または類似の材料)を含む。
【0030】
実施形態では、この疎水性層は、従来の包帯材料でしばしば利用されるフィラーおよびその他の処理補助剤を含まなくても良い。このようなフィラーおよびその他の処理補助剤は、この疎水性層が上記送達層に結合する能力を阻害し得る。
【0031】
親水性層を疎水性層に、そして同様に、送達層を疎水性層に付着する方法は、当業者の範囲内であり、そして、例えば、熱結合プロセスを含む。実施形態では、この熱結合プロセスは、層の親水性/疎水性組み合わせを約240゜F〜約343゜F、実施形態では、約245゜F〜約365゜Fの温度まで、約0.125秒〜約0.025秒、実施形態では約0.05秒〜約0.035秒の所定の時間加熱することを含み得る。この加熱プロセスは、親水性層の疎水性層への熱結合を生じ得る。同様に、送達層の結合は、疎水性層、または層の親水性層/疎水性層の組み合わせと、送達層との組み合わせを約225゜F〜約300゜F、実施形態では約260゜F〜約280゜Fの温度まで、約0.45秒〜約0.0025秒、実施形態では約0.225秒〜約0.003秒の所定の時間加熱することによって達成され得る。
【0032】
本開示の包帯材料を形成するために利用される種々の層の加熱は、複数の加熱されたロールを用いても良く、少なくとも2つは結合を達成するための圧縮力を提供するようにアレンジされる。実施形態では、少なくとも1つのロールが、柔らかい熱に安定な表面で、実施形態では、シリコーンゴムで被覆されることが所望され得るが、当業者の範囲内のその他の材料が利用され得る。この柔らかい表面は、約40ショアーA〜約100ショアーAの、実施形態では、約60ショアーA〜約80ショアーAのデュロメーター(表面硬度)を有し得ることが想定され、いくつかの実施形態では約70ショアーAのデュロメーターが利用される。
【0033】
上記送達層は、実施形態では、上記疎水性層のサイズおよび形状に匹敵するサイズおよび形状を有し、そして実施形態では、親水性層および疎水性層の両方の全体領域を覆い得る。実施形態では、送達層の中央部分もまた除去され得る。この除去される送達層の中央部分は、任意の形状であり得;実施形態では、この送達層から除去される中央部分の寸法は、上記疎水性層から除去される部分、すなわち、上に記載の窓の寸法と同様である。いくつかの実施形態では、この送達層から除去される中央部分の形状および寸法は、送達層中に形成される窓が疎水性層中に形成される窓と連続しているように、上記疎水性層から除去される中央部分の形状および寸法と同一であり得る。
【0034】
実施形態では、さらなる第4の層が本開示の包帯材料において利用され得る。このような層は、実施形態では、不織材料、実施形態ではセルロース材料から構築され得る。この第4の層は、その側面の1つの上に、上記親水性層および/または疎水性層での使用のために上で記載されたような接着剤を含む適切な接着剤で被覆され得、そして、実施形態では、接着テープと称される。この第4の層は、送達層と疎水性層との間に、接着剤を有する側面が送達層に隣接し、そして接着剤を欠く側面が疎水性層と接触するように位置決めされ得る。この層は、実施形態では、送達層の1つのエッジに沿って、その外側エッジが送達層の外側エッジと同一の広がりを持つように(上記のように、送達層の外側エッジは、疎水性層の外側エッジを超えて延び得る)位置決めされ得る。第4の層の内側エッジは、実施形態では、上記疎水性層の外側エッジと少なくとも約1/16インチだけ重複する。重複の量は、実施形態では約1/16インチ〜約1/2インチ、実施形態では約1/8インチ〜約1/4インチで変動し得る。
【0035】
存在する場合、この第4の層は、数種の目的に供し得る。実施形態では、この第4の層は、本開示の包帯材料の付与に際し、送達層と疎水性層との間の表面結合の初期破壊を提供すること、および把持するための手段を提供しそれによって剥離を介して疎水性層からの送達層の分離を容易にすることによって、疎水性層からの送達層の除去を容易にし得る。さらに、実施形態では、この第4の層は、剥離を介して送達層から分離され得、そのとき、それは、変化記録ツールとして機能し得、すなわち、その存在は、包帯材料の変更の証拠として利用され得、実施形態では、包帯材料の付与の日付および時間を含む表記が、除去後の第4の層上に配置され得、これは、包帯材料の変化の証拠として保持され得る。さらに、この第4の層は、非被覆エッジを提供する様式で、この第4の層に任意の接着剤を付与することによって、上記層の剥離をより良好に容易にするようさらに適合され得る。その他の実施形態では、この第4の層の層内エッジが、この第4の層の接着剤側面上に折り畳まれ得る。これは、接着されないフラップを生成し得、除去を容易にする。なおその他の実施形態では、この第4の層は、その第3の層への取り付けの前に、この第4の層上の接着剤に付着された任意の保護放出層裏打ちを切断し得る制御された深さダイ切断プロセスに供され得る。この切断は、放出裏打ちの一部分が残ることを可能にし、そのバランスが取り除かれる。残りの部分は、テープ剥離を容易にし得る非接着フラップを提供し得る。
【0036】
本開示の包帯材料は、変動する幾何学的形状および形態を有し得る。さらに、実施形態では、ノッチ、スリット、間隙穴、および同様の周の改変が包帯材料の周の1つ以上の位置で本開示の包帯材料に作製され得、ポートのあるおよびポートのない静脈内ニードルならびに短い末梢静脈適用で利用され得る類似のデバイスを含む種々のその他の医療用デバイスとの本開示の包帯材料の使用を容易にする。存在する場合、本開示の包帯材料の種々の層が同じ位置に、ノッチなどを、種々の層のノッチが連続し、そしてその上の1つの位置にノッチを有する包帯材料を生じるように有することが有利であり得る。
【0037】
なおその他の実施形態では、さらなる層が、上記親水性層と上記疎水性層との間で本開示の包帯材料に付与され得る。このような層は、本開示の包帯材料をさらに安定化するために利用され得、そしてそれにさらなる構造を提供し、そして実施形態では安定化層と称され得る。このような安定化は、中心静脈カテーテル(CVC)、透析、および/または肺動脈(PA)カテーテルと組み合わせた本開示の包帯材料の使用を含む種々の目的のために所望され得る。利用される場合、このさらなる安定化層は、親水性層と疎水性層との間、実施形態では、ノッチ、スリットなどのような改変が存在し得る親水性層および疎水性層の周縁に配置され得る。安定化層は、本開示の包帯材料に所望の構造および剛直性を提供し得る当業者の範囲内の適切な材料から構築され得る。織られた材料および不織材料の両方が企図され、ガーゼ、布、熱結合ポリプロピレン、スパンボンドポリエチレン、ナイロン(CEREXTM)、ハイドロエンタングル(hydroentangled)ポリエステル、不織セルロースアセテート、織られたタフタアセテート、およびこれらの組み合わせを含む。
【0038】
存在する場合、この安定化層は、その上に、本開示の包帯材料の任意のその他の層に適切なように、上に記載された任意の接着剤被覆を有し得、上記疎水性層および/または親水性層へのその付与および付着を容易にする。この安定化層に付与される任意の接着剤の強度は、最小限、上記疎水性層を上記親水性層に接着するために利用される任意の接着剤の強度と等価であるべきである。この安定化層は、実施形態では、任意のカテーテルおよび/または静脈内ラインを過度に移動しないようにすることを支援する剛直性の構造を提供し得る。これは、カテーテルまたは静脈内ラインの過度の移動は、患者の不快さおよびその他の合併症の両方を引き起こし得るので、有益であり得る。
【0039】
安定化層は、上記疎水性層と類似の形態、すなわち、その中央部分が除去された窓を有し得る。その他の実施形態では、安定化層は細片形態を有し得、そして親水性層および疎水性層の1つの側面上でこれら2つの層の周に位置され得る。
【0040】
なおその他の実施形態では、本発明の包帯材料は、吸収材料を含み得る。この吸収材料は、本開示の包帯材料の任意のその他の層の構成要素として含まれ得るか、または本開示の包帯材料の別個の層として含まれ得る。いくつかの実施形態では、本開示の親水性層が吸収材料を有することが有利であり得る。このような吸収材料は、上記親水性層の任意の場所に付与され得るが、代表的には、親水性層の表面の平面中に存在する。上で記載したように、実施形態では、吸収材料は、別個の層として親水性層に付与され得る。その他の実施形態では、この吸収材料は、親水性層の周に、例えば、親水性層の周にのみ付与されることによって、または別個の層として利用される場合、それから除去された中央部分を有し、それによって上に記載されたその他の層で存在し得る窓に類似の吸収材料中の窓を形成することによって位置され得る。
【0041】
上記吸収材料は、本開示の包帯材料の適用の状況に依存して、創傷部位またはニードルの挿入の部位における小さな漏れを制御して支援し得る。このような流体を吸収する能力は、そうでなければ任意の創傷浸出液を含む体液の存在下で生じ得る、この包帯材料または接着剤を含むその構成要素の劣化を最小にすることによって、この包帯材料の寿命を延長し得る。吸収材料として利用され得る適切な材料は、包帯材料および/または創傷の処置で現在利用されるものを含み、例えば、綿、アルギネート、レーヨン、セルロース、ウレタン、ヒドロゲル、親水コロイド、ポリエチレンオキシド、およびアクリレートとアクリルアミドとのスターチグラフト化コポリマーのナトリウム塩およびアルミニウム塩のような超吸収性ポリマー、それらの組み合わせ、ならびにポリアクリレート塩を含む。いくつか実施形態では、利用され得る超吸収性ポリマーは、三次元構造を形成するように部分的に架橋された親水性セルロース誘導体を含む。適切な架橋セルロース誘導体は、ヒドロキシ低級アルキルセルロースの架橋セルロース誘導体を含み、ここで、このアルキル基は、約1〜約6の炭素原子を含み、例えば、ヒドロキシエチルセルロースもしくはヒドロキシプロピルセルロース、または例えば、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースもしくはカルボキシメチルセルロースのようなカルボキシセルロースである。このようなポリマーの塩、例えば、部分的に架橋されたカルボキシメチルセルロースナトリウムのポリマーが実施形態では利用され得る。
【0042】
用いられ得るその他の吸収性材料は、メチルセルロース、グアールゴム、ペクチン、カラヤゴム、キトサン、寒天、アラビアゴム粉末、カラギーナン、ゼラチンおよびそれらの組み合わせを含む。この吸収材料は、制限されないで、織られたウェブまたは不織ウェブ、ファイバー、粉末、ペースト、発泡体、ゲル、または、本開示の包帯材料を形成する際に別の層中に組み込まれ得るか、または別個の吸収層として付与され得る任意のその他の形態を含む任意の適切な形態であり得る。実施形態では、この吸収材料は、自然の抗微生物性質を有し得る。
【0043】
本開示の包帯材料は、この包帯材料の所望の使用、およびこの包帯材料が付与され得る身体の部分に依存して調節され得る任意の形態を有し得る。
【0044】
その他の実施形態では、テープが患者への本開示の包帯材料を付着するのをさらに支援するために利用され得る。このようなテープは、当業者の範囲内であり、そして市販され入手可能である。患者に包帯材料を付着するために利用される任意の医療的に受容可能なテープが利用され得る。
【0045】
本開示の包帯材料は、従来の包帯材料より薄いプロフィールを有する。本開示の包帯材料は、約3ミル〜約11ミル、実施形態では約4.6ミル〜約7ミルの厚みを有し得る。
【0046】
ここで、図面を参照して、本開示の包帯材料の種々の形態が説明される。図1に提示されるように、本開示の包帯材料は、約400グラム/m/24時間〜約3000グラム/m/24時間、実施形態では約500グラム/m/24時間〜約2000グラム/m/24時間の高いMVTRを有する親水性フィルム10を含み得る。親水性フィルム10は、実施形態では、上に記載のようにその上に接着剤被覆を有する(図示せず)。疎水性層20は、親水性層10に隣接して配置され得る。実施形態では、疎水性層20の中央部分は除去され、それによって疎水性層20中に窓22を形成する。疎水性層20は、約250グラム/m/24時間〜約1000グラム/m/24時間、実施形態では400グラム/m/24時間〜約750グラム/m/24時間の低〜中程度のMVTRを有し得る。送達層30は、疎水性層20に隣接して親水性層10とは反対の疎水性層20の側面上に存在し得る。実施形態では、送達層30は、疎水性層20および(疎水性層20の窓22を通じて)親水性層10に熱で結合され得る。送達層30はまた、その上にプリント物またはマーキングを有し得る。送達層30は、疎水性層20から送達層30の除去を容易にするために手で握られ得るエッジ31および33を有し得る。いくつかの実施形態では、接着剤で被覆されたテープ40が、送達層30に、それが上記疎水性層20のエッジに重複するように付着され得る。接着テープ40は、疎水性層20から送達層30の除去を容易にするために利用され得る。最後に、放出層50が疎水性層20とは反対の側面上で親水性層10に隣接して配置され得、ここで放出層50は、親水性層10および疎水性層20に、それが、親水性層10、疎水性層20、このような層のいずれか上の任意の接着剤、送達層30、および接着テープ40を、患者への本開示の包帯材料の付与の前に覆うように付着される。放出層50の除去に際し、本開示の包帯材料は、患者に、親水性層10および疎水性層20が患者に固定されたままであり得るように付与され得る。
【0047】
図2は、本開示の包帯材料の送達層30が送達層30中の窓32を形成する除去された中央部分を有し得ることを除いて、図1で上に記載されたのと同じ層を有する本開示の代替の包帯材料を描写する。実施形態では、送達層30の窓32は疎水性層20の窓22と同じ寸法であり、そしてそれ故、それと連続的である。窓32の存在に起因して、この実施形態では、送達層30は、熱によって親水性層10ではなく、疎水性層20に結合される。患者への付与の前に、放出層50は、親水性層10および疎水性層20と接触している。
【0048】
図3は、本開示の別の包帯材料を描写し、図1の包帯材料と同じ基礎的形態を有するが、本開示の包帯材料が、CVC手順、透析、PA手順、すなわち、肺動脈のカテーテル法などの間にニードルの固定を補助するために利用され得るように、種々の層中にノッチを備える。この実施形態では、親水性層10はノッチ14を有し;疎水性層20は窓22aおよびノッチ24を有し;送達層30はノッチ34を有し、そして接着テープ40はノッチを有するか(図示せず)、または2つの別個の片42および44であり得るかのいずれかである。図3に描写されるように、これらの層は、これらノッチが互いに連続し、それによってその中に単一のノッチを備えた包帯材料を形成するように位置決めされる(すなわち、ノッチ34は、接着片42および44上に、片42と44との間のノッチまたはギャップがノッチ24の上に、これが次にノッチ14の上にあるように配置される)。図3に描写されるように、疎水性層20中のノッチ24は、その中の窓22aの形態を、このノッチ24および窓22aが連結されず、そして疎水性層20の一部分がノッチ24と窓22aとの間に残るように改変し得る。患者への付与の前に、放出層50は、親水性層10および疎水性層20と接触している。
【0049】
本開示の別の包帯材料が図4に提示される。これは、図3に示される包帯材料と同じ基礎的形態であるが、送達層30はその中に窓32aを有している。図4中に描写されるように、疎水性層20中のノッチ24は、その中の窓22aの形態を、このノッチ24および窓22aが連結されず、そして疎水性層20の一部分がノッチ24と窓22aとの間に残るように改変し得る。同様に、送達層30中のノッチ34は、その中の窓32aの形態を、このノッチ34および窓32aが連結されず、そして送達層30の一部分がノッチ34と窓32aとの間に残るように改変し得る。送達層30中の窓32aおよび疎水性層中の窓22aは、図4に描写されるように連続的であり得る。
【0050】
図5は、図1の包帯材料と類似の本開示の別の包帯材料を描写し、安定化層が追加されている。図5の包帯材料は、親水性層10、窓を有する疎水性層20、送達層30、接着テープ40、および放出層50を含む。図5の包帯材料は、親水性層10と疎水性層20との間に位置する窓62を有する安定化層60をさらに有する。安定化層60は、通気性材料から作製され得、そして安定化層60を疎水性層20の接着剤側および親水性層10の非接着剤側に付着する接着剤被覆を有する。この実施形態では、放出層50は、親水性層10および安定化層60に付着される。
【0051】
図6は、図5の包帯材料の代替の実施形態を描写し、ここで、この包帯材料は、送達層30中に窓32を有する。従って、図6の包帯材料は、親水性層10、窓22を有する疎水性層20、窓32を有する送達層30、接着テープ40、放出層50、および親水性層10と疎水性層20との間に位置する窓62を有する安定化層60を有する。この実施形態では、放出層50は、親水性層10および安定化層60に、放出層50の除去および患者への包帯材料の付与の前に付着される。
【0052】
図7は、図5の包帯材料の代替の実施形態を描写する。この実施形態では、安定化層は、疎水性層20と同一の広がりを持たず、それに代わって、本開示の包帯材料の1つの側面上に見い出される安定化細片66として存在する。図7の包帯材料は、それ故、親水性層10、窓22を有する疎水性層20、送達層30、接着テープ40、および放出層50を含む。図7の包帯材料は、親水性層10および疎水性層20の周でこの包帯材料の1つの側面上てで親水性層10と疎水性層20との間に位置する細片66の形態である安定化層を有する。安定化細片66は、通気性材料から作製され得、そして安定化細片66を疎水性層20の接着剤側および親水性層10の非接着剤側に付着する接着剤被覆を有する。この実施形態では、放出層50は、親水性層10、疎水性層20および安定化細片66に、患者へのこの包帯材料の付与の前に付着される。
【0053】
図8は、図7の包帯材料の代替の実施形態を描写し、ここで、この包帯材料は、送達層30中に窓32を有する。従って、図7の包帯材料は、親水性層10、窓22を有する疎水性層20、窓32を有する送達層30、接着テープ40、放出層50、およびこの包帯材料の1つの側面上で親水性層10と疎水性層20との間に位置する安定化細片66を有する。この実施形態では、放出層50は、この包帯材料の患者への付与の前に、親水性層10、疎水性層20および安定化細片66に付着される。
【0054】
図9の包帯材料は、図3の包帯材料を図7の安定化細片66と組み合わせる。この実施形態では、親水性層10はノッチ14を有し;疎水性層20は窓22aおよびノッチ24を有し;送達層30はノッチ34を有し、そして接着テープ40はノッチを有するか(図示されず)、または2つの別個の片42および44であるかのいずれかであり得る。図9に描写されるように、疎水性層20中のノッチ24は、その中の窓22aの形態を、このノッチ24および窓22aが連結されず、そして疎水性層20の一部分がノッチ24と窓22aとの間に残るように改変し得る。図9の包帯材料は、その中にノッチ64を有する安定化細片66aをさらに含む。上に記載のノッチを備えた包帯材料でのように、安定化細片66aのノッチ64は、本開示の包帯材料のその他の層に見出されるノッチ(すなわち、ノッチ14、24、34、および接着テープ40中のノッチまたは接着テープセグメント42と44との間に形成されたギャップ)と連続的であるように配置される。実施形態では、安定化細片66aは、安定化細片66aがノッチ64を有する側面とは反対の細片66aの側面中にくぼみ61および63を有するようにS字状形態であり得る。患者への付与の前に、放出層50は、親水性層10、疎水性層20、および安定化細片66aと接触している。
【0055】
図10の包帯材料は、図4の包帯材料を図7の安定化細片と組み合わせる。この実施形態では、親水性層10はノッチ14を有し;疎水性層20は窓22aおよびノッチ24を有し;送達層30は窓32aおよびノッチ34を有し、そして接着テープ40はノッチを有するか(図示せず)、または2つの別個の片42および44であるかのいずれかであり得る。図10に描写されるように、疎水性層20中のノッチ24は、その中の窓22aの形態を、このノッチ24および窓22aが連結されず、そして疎水性層20の一部分がノッチ24と窓22aとの間に残るように改変し得る。同様に、送達層30中のノッチ34は、その中の窓32aの形態を、ノッチ34および窓32aが連結されず、そして送達層30の一部分がノッチ34と窓32aとの間に残るように改変し得る。図10の包帯材料は、その中にノッチ64を有する安定化細片66aをさらに含む。実施形態では、安定化細片66aは、安定化66aがノッチ64を有する側面とは反対の細片66aの側面中にくぼみ61および63を有するように、S字状形態であり得る。患者への付与の前に、放出層50は、親水性層10、疎水性層20、および安定化細片66aと接触している。
【0056】
図11は、本開示の代替の包帯材料を描写する。図11の包帯材料は、親水性層と皮膚との間に配置された吸収層を備えた図1の包帯材料である。従って、図11の包帯材料は、親水性層10、その中に窓22を有する疎水性層20、送達層30、接着テープ40、放出層50、および吸収層70を含む。図11に描写されるように、吸収層70は、それから除去された中央部分を有し得、それによって吸収層70中に窓72を形成する。この吸収層70は、接着剤を有する親水性層10の側面に付着され、そして親水性層10と放出層50との間に、吸収層70が放出層の除去および患者への本開示の包帯材料の付与に際し、患者の皮膚と接触するようになるように配置される。患者への付与の前に、放出層50は、親水性層10、疎水性層20、および吸着剤層70と接触する。
【0057】
図12は、図11の包帯材料の別の実施形態であり、ここで、この送達層は、図2に記載されるような窓を有する。従って、図12の包帯材料は、親水性層10、その中に窓22を有する疎水性層20、その中に窓32を有する送達層30、接着テープ40、放出層50、およびその中に窓72を有する吸収層70を有する。患者への付与の前に、放出層50は、親水性層10、疎水性層20、および吸着剤層70と接触している。
【0058】
図13は、本開示の包帯材料のなお別の実施形態を提供する。図13の包帯材料は、ノッチ14を有する親水性層10、ノッチ24を有する疎水性層20a、ノッチ34を有する送達層30、および放出層50を含む。その中の窓よりはむしろ、疎水性層20aは、図13に描写されるように、それが親水性層10の周の大部分に隣接し、そしてノッチ14と重複するノッチ24を含むが、窓を有しないか、またはそうでなければ中実形態であるような形態である。
【0059】
本開示はまた、医学、例えば、創傷包帯材料、包帯または支持体における、本開示による包帯材料の使用に関する。
【0060】
本開示の包帯材料は、所望であれば、1つ以上の医薬薬剤を含み得る。実施形態では、このような医薬薬剤は、付与の部位で本開示の包帯材料から溶出し得る。本明細書で用いられるとき、「医薬薬剤」は、その最も広い意味で用いられ、そして臨床使用を有する任意の物質または物質の組み合わせを含む。結果として、医薬薬剤は、それ自体薬学的活性を有していても良いし、または有さなくても良い(例えば色素)。本開示の発泡体中に組み合わせ、または混合され得る医薬薬剤のクラスの例は、抗微生物剤、沈痛薬、解熱薬、麻酔薬、抗てんかん剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、診断剤、交感神経興奮剤、副交感神経作用剤、コリン様作用剤、抗ムスカリン剤、鎮痙薬、ホルモン、ホルモンアナログ、成長因子、筋肉弛緩剤、抗新生物剤、免疫抑制剤、ステロイド、多糖、および酵素を含む。医薬薬剤の組み合わせが用いられ得ることがまた意図される。
【0061】
本発明の包帯材料において医薬薬剤として含まれ得る適切な抗微生物剤は、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテルとしてもまた知られるトリクロサン、ポリヘキサメチレンビグアニドおよびシクロヘキシジン、ならびにクロロヘキシジンアセテート、クロロヘキシジングルコネート、シクロヘキシジンヒドロクライド、およびクロルヘキシジンサルフェートを含むその塩を含むビグアニド、銀および酢酸銀、安息香銀、炭酸銀、クエン酸銀、ヨウ素酸銀、ヨウ化銀、乳酸銀、ラウリン酸銀、硝酸銀、酸化銀、パルミチン酸銀、タンパク質銀、および銀スルファジアジンを含むその塩、ポリミキシン、テトラサイクリン、トブロマイシンおよびゲンタマイシンのようなアミノグリコシド、リファンプシン、バシトラシン、ネオマシン、クロラムフェニコール、ミクロナゾール、オキソリン酸のようなキノロン、ノルフロキサシン、ナリジキン酸、ペフロキサシン、エノキサシンおよびシプロフロキサシン、オキサシリンおよびピプラシルのようなペニシリン、ノンオキサノール9、フシジン酸、セファロスポリン、およびこれらの組み合わせを含む。さらに、ウシラクトフェリンおよびラクトフェリシンBのような抗微生物タンパク質およびペプチドが、本開示の包帯材料中の医薬薬剤として含められ得る。
【0062】
本開示の包帯材料包帯材料中の医薬薬剤として含められ得るその他の抗微生物薬剤は以下を含む:局所麻酔剤;副交感神経作用剤;トランキライザー;スルホンアミド;ビタミン;抗マラリア薬剤;抗片頭痛剤;L−dopaのような抗パーキンソン病薬剤;抗痙攣薬;抗コリン作用剤(例えば、オキシブチリン);冠状動脈拡張薬およびニトログリセリンのような心臓血管薬剤;アルカロイド;鎮痛剤;コデイン、ジヒドロコデイノン、メペルジン、モルヒネなどのような麻薬;サリチレート、アスピリン、アセタミノフェン、d−プロポキシフェンなどのような非麻薬;ナルトレキソンおよびナロキソンのようなオピオイドレセプターアンタゴニスト;抗癌剤;抗痙攣薬;抗嘔吐薬;抗ヒスタミン剤;ホルモン薬剤、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、プレドニソン、非ホルモン薬剤、アロプリノール、インドメタシン、フェニルブタゾンなどのような抗炎症剤;プロスタグランジンおよび細胞傷害性薬物;エストロゲン;抗細菌剤;抗真菌剤;抗ウイルス剤;抗凝固剤;抗痙攣薬;抗うつ剤;免疫学的薬剤;ホルモンおよびホルモンアナログ(例えば、成長ホルモン、副腎皮質ホルモンおよび黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH));ワクチン(例えば、腫瘍、細菌およびウイルス抗原);ソマトスタチン;抗原;血液凝固因子;成長因子(例えば、神経成長因子、インシュリン様成長因子);タンパク質インヒビター、タンパク質アンタゴニスト、およびタンパク質アゴニスト;アンチセンス分子、DNAおよびRNAのような核酸;オリゴヌクレオチド;およびリボザイム。上で注記したように、実施形態では、医薬薬剤の組み合わせが用いられ得る。
【0063】
存在する医薬薬剤の量は、選択された特定の医薬薬剤に依存するが、約100万分の10(10ppm)〜約10,000ppmの量であり得る。
【0064】
医薬薬剤は、本開示の包帯材料を形成するために利用される任意の層中に取り込まれ得るか、またはそれに付与され得、実施形態では、これら医薬薬剤は、患者の皮膚と接触するような層および/または構成要素に付与され得る。このような層は、例えば、制限されないで、親水性層、それに、および/または疎水性層の周縁に付与される接着層、ならびに親水層の表面の平面またはその周縁に含められるか、または別個の吸収層として親水性層に付与される任意の吸収材料を含む。
【0065】
医薬薬剤(単数または複数)またはその他の添加物は、本発明の包帯材料中に、当業者の範囲内の任意の方法によって組み込まれ得る。実施形態では、医薬薬剤(単数または複数)またはその他の添加物は、特定の層を形成するために利用される材料を反応および形成する前に、包帯材料の層を形成する際に利用される材料中への薬剤(単数または複数)またはその他の添加物の添加によってこの包帯材料中に取り込まれ得る。その他の実施形態では、この薬剤(単数または複数)またはその他の添加物は、本開示の包帯材料の種々の層が合わされるとき、この薬剤(単数または複数)またはその他の添加物を別個に導入することによってこの包帯材料中に取り込まれ得る。なお別の実施形態では、この薬剤(単数または複数)またはその他の添加物は、この包帯材料が形成された後、パディングプロセスによってこの包帯材料中に取り込まれ得、例えば、薬剤(単数または複数)または添加物を包帯材料またはその任意の層に、トラフまたは類似の容器中で包帯材料または層を浸すこと、そして次に圧力ローラーを通ってこの浸された包帯材料または層を圧縮することによって、この包帯材料および/または層の表面上、またはこの包帯材料または層自体の中の両方に、この薬剤(単数または複数)または添加物の均一な付与およびこの薬剤(単数または複数)または添加物の取り込みを達成する。
【0066】
なおその他の実施形態では、薬剤(単数または複数)またはその他の添加物は、本開示の包帯材料への被覆として、溶媒中でこの薬剤(単数または複数)またはその他の添加物の別個の付与、および次の溶媒の蒸発によるか、あるいは本開示の包帯材料を形成するために利用されるさらなる層にそれらを含めることによるかのいずれかで付与され得る。このような層は、ポリウレタン裏打ち層を含む裏打ち層、または任意のさらなる不織層、繊維層、または本開示の包帯材料と組み合わせて利用される接着剤のような任意のさらなる層を含む。実施形態では、薬剤(単数または複数)または添加物は、本開示の包帯材料に付与される別個の被覆に含められ得る。このような被覆は、任意の生体適合性材料から作製され得、天然および合成両方のポリマー、コポリマー、ヒドロゲルなどを含む。このような被覆はまた、任意の裏打ち層、接着層、または本開示の包帯材料の任意のその他の層に付与され得る。
【0067】
実施形態では、被覆材料は、制限されないで、アルブミン、フィブリン、エラスチンなどを含むペプチドまたはタンパク質を含み得る。利用され得るその他の被覆材料は、キトサン、アルギネート、ヒアルロン酸などのような多糖類を含む。その他の実施形態では、合成ポリマーが、被覆材料として利用され得る。このようなポリマーは、例えば、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネート、およびポリ無水物を含む。利用され得る適切なポリマーは、当業者の範囲内であり、そして、例えば、トリメチレンカーボネート、ε−カプロラクトン、p−ジオキサノン、グリコリド、ラクチド、1,5−ジオキセパン−2−オン、ポリブチレンアジペート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンテレフタレート、およびそれらのホモポリマーおよびコポリマーを含む。利用され得る適切なポリエーテルは、当業者の範囲内であり、そして、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール、これらのホモポリマーおよびこれらのコポリマーを含む。適切なポリカーボネートは、例えば、テトラメチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、ペンタメチレンカーボネート、これらのホモポリマー、これらのコポリマーなどを含む。
【0068】
本開示の包帯材料は、従来の包帯材料と比較していくつかの利点を有する。それらは、片手のみで付与され得、そしてしわが最小で、これは、このような包帯材料を利用する任意の医療従事者には大きな利点である。それらは、創傷/挿入領域に最大のMVTRを提供する。それらは、さらなる皮膚接着剤の使用の必要性を最小にし、そして、周がより大きな接着を有するように構築され得、それによって、この包帯材料の持ち上がりを低減するか、または防ぐ。この創傷/挿入領域におけるより低い程度の接着は、包帯材料交換時の創傷外傷またはカテーテル除去を最小にし、そしてその上で用いられる任意の接着剤は、ヒドロゲルで置換され得、これは、実施形態では、抗微生物剤のような医薬薬剤を有し得る。その他の実施形態では、上記親水性層が透明材料から構築される場合、この創傷/挿入部位は、本開示の包帯材料を除去する必要性なくして容易に検査され得る。
【0069】
本明細書中に開示される実施形態に種々の改変がなされ得ることが理解される。従って、上記の記載は、制限的であると解釈されるべきではなく、有用な実施形態の単なる例示である。当業者は、本明細書に添付された請求項の範囲および思想内でその他の改変を想定する。
【図面の簡単な説明】
【0070】
本開示の種々の実施形態は、本明細書において図面を参照して説明される。
【図1】図1は、親水性層、その中に窓を備えた疎水性層、送達層、接着テープ、および放出層を有する、本開示の包帯材料の図である。
【図2】図2は、親水性層、その中に窓を備えた疎水性層、その中に窓を備えた送達層、接着テープ、および放出層を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図3】図3は、その中にノッチを備えた親水性層、その中に窓およびノッチを備えた疎水性層、その中にノッチを備えた送達層、2つの片でノッチを形成する接着テープ、および放出層を有する本開示の代替の包帯材料の図である。
【図4】図4は、その中にノッチを備えた親水性層、その中に窓およびノッチを備えた疎水性層、その中に窓およびノッチを備えた送達層、2つの片でノッチを形成する接着テープ、および放出層を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図5】図5は、親水性層、窓を備えた疎水性層、送達層、接着テープ、放出層、およびその中に窓を有し、そして親水性層と疎水性層との間に位置される安定化層を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図6】図6は、親水性層、その中に窓を備えた疎水性層、その中に窓を備えた送達層、接着テープ、放出層、およびその中に窓を有し、そして親水性層と疎水性層との間に位置される安定化層を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図7】図7は、親水性層、窓を備えた疎水性層、送達層、接着テープ、放出層、ならびに親水性層および疎水性層の1つのエッジ上の親水性層と疎水性層との間に位置される安定化細片を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図8】図8は、親水性層、窓を備えた疎水性層、窓を備えた送達層、接着テープ、放出層、ならびに親水性層および疎水性層の1つのエッジ上の親水性層と疎水性層との間に位置される安定化細片を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図9】図9は、ノッチを有する親水性層、窓およびノッチを備えた疎水性層、ノッチを備えた送達層、2つの片でそれによってノッチを形成する接着テープ、放出層、ならびにその中にノッチ、および親水性層および疎水性層の1つのエッジ上の親水性層と疎水性層との間に位置されるS字状形態を有する安定化細片を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図10】図10は、ノッチを有する親水性層、窓およびノッチを備えた疎水性層、窓およびノッチを有する送達層、2つの片でそれによってノッチを形成する接着テープ、放出層、ならびにその中にノッチ、および親水性層および疎水性層の1つのエッジ上の親水性層と疎水性層との間に位置されるS字状形態を有する安定化細片を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図11】図11は、親水性層、その中に窓を備えた疎水性層、送達層、接着テープ、放出層、および親水性層と放出層との間に位置され、その中に窓を備えた吸収層を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図12】図12は、親水性層、その中に窓を備えた疎水性層、その中に窓を備えた送達層、接着テープ、放出層、および親水性層と放出層との間に位置され、その中に窓を備えた吸収層を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【図13】図13は、ノッチを備えた親水性層、ノッチを備えた親水性層の周にある疎水性層、ノッチを備えた送達層、および放出層を有する、本開示の代替の包帯材料の図である。
【符号の説明】
【0071】
10 親水性層
20 疎水性層
22 窓
30 送達層
32 窓
40 接着テープ
50 放出層
【出願人】 【識別番号】505471912
【氏名又は名称】タイコ ヘルスケアー グループ リミテッド パートナーシップ
【出願日】 平成19年9月11日(2007.9.11)
【代理人】 【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志


【公開番号】 特開2008−68090(P2008−68090A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2007−235903(P2007−235903)