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【発明の名称】 股関節内回転変形矯正装置
【発明者】 【氏名】ソ キュン−ベ

【要約】 【課題】使用者の身体構造の差異に関係なく、身体に無理を与えずに最大の矯正効果を得るための矯正装置を提供する。

【構成】股関節内回転変形矯正装置は、膝を保持した状態で膝と共に回転する一対の膝ホルダー部250と、膝を外/内回転させる方向に膝ホルダー部250を正/逆回転反復駆動させる回転駆動部と、膝ホルダー部250の回転条件を保存するメモリーを具備する。そして、この装置はメモリーに保存された回転条件に従って回転駆動部を制御する制御部を含む。また、別の形態において、股関節内回転変形矯正装置は、足を安着支持し、かつ足が外/内回転する方向に正/逆回転可能に設置される一対の足受けと、該足受けの正回転に対して抵抗する第3抵抗手段と、を具備する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膝を保持した状態で膝と共に回転する一対の膝ホルダー部と、膝を外回転させる方向及び膝を内回転させる方向にそれぞれ前記膝ホルダー部を正回転あるいは逆回転で反復駆動させる回転駆動部と、前記膝ホルダー部の回転条件を保存するメモリーと、を具備し、該メモリーに保存された回転条件に従って前記回転駆動部を制御する制御部を含んで成る、ことを特徴とする股関節内回転変形矯正装置。
【請求項2】
一対の前記膝ホルダー部が、決められたあそびの範囲内においてその左右移動を許容する第1あそびを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項3】
前記第1あそびによって一対の前記膝ホルダー部が互いに近づく方向に移動することに対して抵抗する第1抵抗手段を具備する、ことを特徴とする請求項2に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項4】
前記第1抵抗手段は、その抵抗力が調節可能な構成とされた、ことを特徴とする請求項3に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項5】
設置台と、左右移動可能に設置台上に設置されて前記第1あそびを有する一対の座台と、決められたあそびの範囲内で水平回転可能に座台上に設置されて第2あそびを有する一対の受け台と、をさらに具備し、前記膝ホルダー部は該受け台上で正回転可能かつ逆回転可能に設置される、ことを特徴とする請求項2に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項6】
一対の前記膝ホルダー部が、決められたあそびの範囲内での水平回転を許容する第2あそびを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項7】
前記膝ホルダー部が、膝に固定される膝保護帯及び膝を安着支持する膝受けを具備し、前記膝受けは前記回転駆動部によって回転駆動されて、前記膝保護帯は前記膝受けと回転連動して膝を回転させ、前記膝保護帯は、決められたあそびの範囲内で前記膝受けに対する相対的な位置移動を許容する第3あそびを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項8】
前記膝受けと前記膝保護帯との間には、前記膝受けの正回転時にその回転を前記膝保護帯に伝達して前記膝保護帯を正回転連動させる連結部を具備する、ことを特徴とする請求項7に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項9】
前記連結部は、前記膝受けに一端が固定されかつ他端が逆回転方向に延長されて前記膝保護帯に固定されるベルトである、ことを特徴とする請求項8に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項10】
前記膝保護帯が、膝の型をとった形状を有しており、膝を包んだ状態で膝に固定される、ことを特徴とする請求項7に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項11】
前記膝保護帯が、膝に密着する内張りと外側の外張りとを含む二重構造を具備し、
前記内張りは前記外張りよりも低硬度の材質で形成され、前記外張りは前記内張りよりも高硬度の材質で形成される、ことを特徴とする請求項7に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項12】
一対の足受けをさらに具備し、前記膝ホルダー部が膝を保持した状態で、該足受けは足を安着支持し、かつ足が外回転する方向及び足が内回転する方向にそれぞれ正回転可能かつ逆回転可能に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項13】
前記足受けの正回転に対して抵抗する第2抵抗手段を具備する、ことを特徴とする請求項12に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項14】
前記第2抵抗手段は、その抵抗力が調節可能な構成とされた、ことを特徴とする請求項13に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項15】
前記足受けが、足場クッションを具備し、該足場クッションは足の外側部位と接触する内張りとその外側の外張りとを含む二重構造を具備しており、前記内張りは前記外張りよりも低硬度の材質で形成され、前記外張りは前記内張りよりも高硬度の材質で形成される、ことを特徴とする請求項12に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項16】
前記膝ホルダー部と前記足受けとの間の設置距離を調節するための距離調節手段をさらに具備する、ことを特徴とする請求項12に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項17】
前記制御部が、前記足受けの予め設定された角度以上の正回転を開始信号として前記膝ホルダー部を回転駆動させる、ことを特徴とする請求項12に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項18】
前記制御部が、予め設定された時間以上に亘る、前記足受けの予め設定された角度以上の正回転を開始信号として、前記膝ホルダー部を回転駆動させる、ことを特徴とする請求項17に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項19】
前記開始信号を発生させる前記足受けの正回転角度が調節可能である、ことを特徴とする請求項17に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項20】
前記メモリーが、使用者の使用履歴を保存し、前記制御部は前記メモリーに保存された使用者の使用履歴に対応する回転条件を検索した後、検索された回転条件に従って前記回転駆動部を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項21】
前記制御部が、前記膝ホルダー部を段階に区分けして回転駆動させ、使用者が選択することができる段階の上限を使用者の使用履歴に応じて上向きに調整し、あるいはこれを維持しまたは下向きに調整する、ことを特徴とする請求項20に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項22】
駆動セット毎に、前記制御部が初期には前記膝ホルダー部の正/逆回転する区間が徐々に正回転方向に移るように前記膝ホルダー部を回転駆動させて、末期には徐々に逆方向に移るように前記膝ホルダー部を回転駆動させる、ことを特徴とする請求項1に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項23】
前記制御部が、前記膝ホルダー部を段階に区分けして回転駆動させ、各々の段階別に予め設定されたセット数の前記膝ホルダー部の回転駆動が完了すると次の段階への移行を可能にし、段階が増加するにつれて前記膝ホルダー部の正回転方向における最大回転角度を増加させる、ことを特徴とする請求項22に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項24】
足を安着支持し、足が外回転する方向及び足が内回転する方向にそれぞれ正回転可能かつ逆回転可能に設置される一対の足受けと、該足受けの正回転に対して抵抗する第3抵抗手段と、を具備する、ことを特徴とする股関節内回転変形矯正装置。
【請求項25】
一対の前記足受けについて、予め設定された角度以上の正回転を検出する第4センサーを具備する、ことを特徴とする請求項24に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項26】
前記第4センサーが、予め設定された時間以上の間に、前記足受けについての、予め設定された角度以上の正回転を検出する、ことを特徴とする請求項25に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項27】
前記第4センサーによって検出される前記足受けの正回転角度が調節可能である、ことを特徴とする請求項25に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項28】
前記第3抵抗手段は、その抵抗力が調節可能な構成とされた、ことを特徴とする請求項24に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項29】
一対の前記足受けが、決められたあそびの範囲内における左右移動を許容する第4あそびを有する、ことを特徴とする請求項24に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項30】
前記第4あそびによって一対の前記足受け同士が近づく方向に移動することに対して抵抗する第4抵抗手段を具備する、ことを特徴とする請求項29に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項31】
前記第4抵抗手段は、その抵抗力が調節可能な構成とされた、ことを特徴とする請求項30に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項32】
前記足受けが足場クッションを具備し、該足場クッションは足の外側部位と接触する内張りとその外側の外張りとを含む二重構造を具備しており、前記内張りは前記外張りよりも低硬度の材質で形成され、前記外張りは前記内張りよりも高硬度の材質で形成される、ことを特徴とする請求項24に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【請求項33】
取っ手をさらに具備し、使用者が一対の前記足受けに足を安着支持した状態で起立した時に、前記取っ手の位置が、これを手で握ることができる位置にある、ことを特徴とする請求項24に記載の股関節内回転変形矯正装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、股関節内回転変形矯正装置に関するものである。より詳細には、使用者ごとに異なる身体構造に対応して、使用者の身体に無理を与えずに、使用者ごとに最適な矯正効果を提供することができる、股関節内回転変形矯正装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
股関節は、臀部横部分の中でふっくらと飛び出した骨の内側に位置して、骨盤と大腿骨とを連結する関節を意味する。股関節が内回転変形すると、足がО字形に曲がるようになるので、従来は手術によってこれ(О脚)を矯正した。しかし、このような手術による方法は、多くの費用と時間がかかり、また、手順が煩わしくて、危険を負担しなければならない等の問題点があった。
【0003】
従って、本出願人は、膝を強制的に外回転させることによって、簡便かつ効果的に股関節内回転変形を矯正することができる矯正装置を開発することになり、その開発過程でテスト版の矯正装置を提案した。
【0004】
しかし、単純に膝を強制的に外回転させることだけに主眼点を置いた本出願人のテスト版の矯正装置は、次のような問題点を有していた。
【0005】
第一に、本出願人のテスト版の矯正装置は、各個人の身体構造の差、例えば、骨格または軟部組職の差、膝関節面の傾きの差、内回転変形の程度の差等に対して、適切に対応することができず、使用者によってはむしろ身体に無理を与えてしまい、また最悪の状況では使用が不可能な場合があった。
【0006】
本装置が人体に直接使用される医療装置または医療補助装置である点を勘案する時、仮令高い矯正効果があると言っても、使用者によっては人体に損傷を与える虞がある装置の場合、医療装置または医療補助装置として致命的である。
【0007】
第二に、本出願人のテスト版の矯正装置は、動力効率が極めて低調であるという問題点を有していた。膝が堅固に固定されない状態で膝を強制的に回転させる場合、膝受けの空回転現象(つまり、空回り)が惹起されるだけで、膝は回転しない。構造的に膝の堅固な固定が難しい本出願人のテスト版の矯正装置では、膝と膝受けとの間に滑りが発生して機器の効率が極めて良くなかった。実際に多様な構造のテスト版の矯正装置を製作して実験した結果、膝受けの空転によって膝の回転はほとんど達成できなかった。
【0008】
第三に、本出願人のテスト版の矯正装置は、使用者の使用履歴を反映することができず、最適な矯正効果を得ることができないという問題点を有していた。
【0009】
第四に、本出願人のテスト版の矯正装置は、膝の回転による矯正効果のみを得ることができるだけであって、足の回転による矯正効果を得ることができず、治療効果面での限界を有していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記の問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、各使用者の身体構造の差異に関わらず、身体に無理を与えずに最大の矯正効果が得られるようにした矯正装置を提供することにある。
【0011】
また本発明には、膝受けの回転を膝の回転にそのまま伝達できるようにすることにより、膝受けの空回転現象を最小限に抑えて動力効率面で優れた矯正装置を提供するという、他の目的がある。
【0012】
また本発明には、使用者の使用履歴を反映させて使用者の現状における最適な矯正効果を提供できるようにするという、さらに他の目的がある。使用者が選択し得る運動段階の上限を使用者の使用履歴に応じて、上向き(段階の上位方向)に調整し、あるいはこれを維持し、または下向き(段階の下位方向)に調整できるようにすることにより、使用者に無理を与えないで最適な矯正効果を提供することができる。
【0013】
また、本発明は、膝の回転による矯正効果と共に足の回転による矯正効果を同時にまたは別個に得ることができる矯正装置を提供することを、他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記の目的を果たすために、本発明は膝を保持した状態で膝と共に回転する一対の膝ホルダー部、膝を外回転させる方向及び膝を内回転させる方向にそれぞれ前記膝ホルダー部を正回転あるいは逆回転で反復駆動させる回転駆動部、及び前記膝ホルダー部の回転条件を保存するメモリーを具備し、前記メモリーに保存された回転条件に従って前記回転駆動部を制御する制御部を含んで成ることを特徴とする股関節内回転変形矯正装置を提供する。
【0015】
一対の前記膝ホルダー部は、決められたあそびの範囲内において左右方向への移動を許容する第1あそびを有することが好ましい。
【0016】
また、一対の前記膝ホルダー部は、決められたあそびの範囲内において水平回転を許容する第2あそびを有することが好ましい。
【0017】
前記膝ホルダー部は、膝に固定される膝保護帯及び膝を安着支持する膝受けを具備し、前記膝受けは前記回転駆動部によって回転駆動し、前記膝保護帯は前記膝受けと回転連動して膝を回転させ、前記膝保護帯は、決められたあそびの範囲内で前記膝受けに対する相対的な位置移動を許容する第3あそびを有することが好ましい。
【0018】
一対の足受けをさらに具備し、前記膝ホルダー部が膝を保持した状態で、前記足受けが足を安着支持し、かつ足が外回転する方向及び足が内回転する方向にそれぞれ正回転可能かつ逆回転可能な状態で該足受けを設置することが好ましい。
【0019】
前記メモリーは、使用者の使用履歴を保存して、前記制御部は前記メモリーに保存された使用者の使用履歴に対応する回転条件を検索した後で、検索された回転条件に従って前記回転駆動部を制御することが好ましい。
【0020】
また本発明は、足を安着支持し、足が外回転となる方向及び足が内回転となる方向にそれぞれ正回転可能かつ逆回転可能に設置される一対の足受け、及び該足受けの正回転に抵抗する第3抵抗手段を具備することを特徴とする股関節内回転変形矯正装置を提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、矯正装置に第1あそび、第2あそび、第3あそび等を与え、各使用者の身体構造の差異に関わらず、身体に無理を与えないで最高の矯正効果を得ることができる。
【0022】
また本発明は、膝受けの回転を膝の回転にそのまま伝達できるようにすることで、膝受けの空回転現象を最小限に抑えて動力効率面で優れた矯正装置を提供することができる。
【0023】
また本発明は、使用者の使用履歴を反映させて、使用者の現状における最適な矯正効果を提供することができる。
【0024】
また本発明は、膝の回転による矯正効果と共に足の回転による矯正効果を同時にまたは別途に得ることができる矯正装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施例による矯正装置の外観を示した斜視図であり、図2は覆い部400を除去した状態で、図1の矯正装置を分解して示す分解斜視図である(尚、図1ないし図3では、図5の膝保護帯271の図示を省略した)。
【0027】
矯正装置は、ハウジング100と膝側アセンブリー200と足側アセンブリー300と制御部(未図示)を含んで成る。膝側アセンブリー200は、ハウジング100に固定結合し、足側アセンブリー300は前後方向に沿って移動可能な状態でハウジング100に結合する。
【0028】
ハウジング100は、覆い部400を具備する。覆い部400は、覆い板410と固定手段を具備する。固定手段は、覆い板410に固定結合される。固定手段はレバー421、くさび(未図示)、スプリング(未図示)を具備する。くさびは、普段はスプリングの力によって足側アセンブリー300に形成された凹凸部321(図2参照)とかみ合って足側アセンブリー300を固定する。使用者がレバー421を前方へ引っぱると、くさびがスプリングの力に抵抗して持ち上げられて足側アセンブリー300に形成された凹凸部321とのかみ合いが解除される。この時、使用者が足側アセンブリー300を前後方向に移動させることができる。固定手段と凹凸部321は、膝ホルダー部250と足受け341との間の設置距離(あるいは設定距離)を調節するための距離調節手段として機能する。
【0029】
膝受け260と足受け341との間の設置距離を調節可能にすることで、使用者の身長に応じて誰でも使用が可能になる。
【0030】
膝側アセンブリー200は、設置台210、座台220、受け台230、回転駆動部240、及び膝ホルダー部250を具備する。設置台210は、ハウジング100に固定結合する。膝ホルダー部250は、膝を保持した状態で膝と共に回転する構成部である。回転駆動部240は、膝を外回転あるいは内回転させる方向に膝ホルダー部250を正回転あるいは逆回転駆動させる構成部である。
【0031】
足側アセンブリー300は、レール331を具備する。足側アセンブリー300のレール331は、ハウジング100に具備されたレール131に従って前後方向に移動可能である。レール331とレール131との相対移動によって足側アセンブリー300がハウジング100に対して前後方向に沿って相対移動する。
【0032】
制御部は、膝ホルダー部の回転条件(例えば、回転角度等)を保存するメモリーを具備し、メモリーに保存された回転条件によって回転駆動部240を制御する。
【0033】
図3は、図2の膝側アセンブリー200を分解して示す分解斜視図であり、図4は、図3の右側の受け台230を上側から見た斜視図である(図3及び/または図4には、バイザー(visor)232等の図示を省略している)。
【0034】
設置台210は、係止具213及びレール215を具備する。
【0035】
一対の座台220は、決められたあそびの範囲内において左右方向に移動可能な状態で設置台210上に設置され、第1あそびを有する。座台220は、プレート221、突出部222、スライダー223、掛けがね225、第1抵抗手段227及びローラー229を具備する。
【0036】
従って、膝ホルダー部250は、決められたあそびの範囲内での左右移動を許容する第1あそびを有する。これを通じて、使用者ごとに互いに異なる身体構造に関係なく使用者の身体に無理を与えない矯正装置を提供することができるようになる。
【0037】
また、使用者は第1抵抗手段227に抵抗して左右の膝を互いに近づける方向に移動させることで、矯正効果を高めることができる。この第1抵抗手段227は、一対のプレート221が左右方向に沿って互いに近づく方向に移動することに抵抗するものである。
【0038】
図示していないが、第1抵抗手段227の抵抗力については、調節可能に構成することが好ましい。例えば、図7と類似した構成にし、あるいは空気式スプリングを使用する等の多様な方法で、抵抗力の大きさを調節可能な第1抵抗手段を構成することができる。
【0039】
プレート221の底面には、スライダー223を固定結合する。スライダー223は、設置台210に具備したレール215に従って左右方向に移動可能とされており、よってプレート221も左右方向に移動可能である。
【0040】
一対のプレート221のうち相互に対向する側には、突出部222を突出させて形成する。この突出部222は、一対のプレート221同士が相互に最小間隔を維持するように設けられる。
【0041】
また、一対のプレート221が相互に対向する側において、掛けがね225を突出させて形成する。この掛けがね225は座台220に具備され、また係止具213が設置台210に具備されており、掛けがね225と係止具213との間にはスプリングのような弾性部材を用いた第1抵抗手段227を結合させる。
【0042】
座台220上には、受け台230を設置する。プレート221に設置するローラー229は、受け台230がその水平回転において、あそびを持つようにするためのものである。
【0043】
受け台230は、下板231、マウント233、ローラー235、第1センサー237及びカバーブロック239を具備する。
【0044】
下板231は、座台220のローラー229上に安着し、予め決められたあそびの範囲内で水平回転可能に設置されて第2あそびを有する構成部である。こうして、下板231の上部に搭載される膝ホルダー部250もまた予め決められたあそびの範囲内での水平回転を許容する第2あそびを持つことになる。
【0045】
膝ホルダー部250が第2あそびを持つように構成することで、各使用者の膝関節面の傾きに関係なく、膝関節に負担を与えずに使用できる矯正装置を提供することができるようになる。すなわち、使用者ごとに膝関節面の傾きが異なり、膝関節面が人体の身長方向と直角面を成すこともできるが、直角面と多少の角度を成すこともできる。従って、このような使用者ごとの膝関節面の傾きの差を勘案して、膝受け260に対して水平回転におけるあそびを与えることで、使用者の膝関節に負担を与えないようにしている。
【0046】
また、膝ホルダー部250の第2あそびは、膝ホルダー部250に膝を堅固に固定することができるようにする。何故ならば、膝ホルダー部250と膝の中心線とが一致しなければ、膝の堅固な固定が難しいからである。
【0047】
下板231は、その底面に軸受け231a及び固定具231bを具備する。
【0048】
マウント233は、下板231の上面に固定結合する。そして、マウント233にはローラー235と第1センサー237を固定結合する。また、マウント233の前方と後方にはそれぞれカバーブロック239を固定結合する。
【0049】
カバーブロック239は、膝受け260が受け台230から離脱しないようにカバーの役目を果たす。このカバーブロック239は、円弧リム239aを具備する。
【0050】
膝ホルダー部250は、膝受け260、膝保護帯271(図5参照)及び連結部を具備する。
【0051】
膝受け260は、膝を安着支持する。そして、膝受け260は、受け台230のローラー235によって正回転可能かつ逆回転可能に支持される。
【0052】
膝受け260は、前方及び後方においてそれぞれ一つの、計2個の円弧リム(arc rim)261、263を具備する。受け台230のローラー235は、外側円弧リム263の外面と接触するようになる。カバーブロック239の円弧リム239aは膝受け260の2個の円弧リム261と263との間で形成される空間に位置して膝受け260が離脱しないようにする。すなわち、膝受け260が持ち上げられようとする時に、外側円弧リム263の内面が円弧リム239aに引っ掛かり接触して膝受け260が離脱しないようにする。
【0053】
右側膝受け260の場合、図示したように膝受け260の後方に位置する円弧リム263の右側端に接して被検出部265が形成されている。また図示していないが膝受け260の前方に位置する円弧リム263の左側端に接して被検出部265が形成されている。被検出部265には、例えば、マグネット等の磁気的手段を使用することができ、これは第1センサー237によって検出され、膝受け260の位置が検出される。
【0054】
第1センサー237と被検出部265は、膝ホルダー部250の位置を検出する第1検出手段として機能する。この第1検出手段は、二つの機能を遂行する。その一つの機能では、制御不良等によって膝ホルダー部250が正常な回転範囲を逸脱して限界位置へ来た場合にそれを検出して、回転駆動部240が膝ホルダー部250の回転を直ちに停止させるようにする。膝が限界位置を脱して回転するようになれば、それは医療事故につながる虞が生じる。従って、第1検出手段を設けて、このような事故を未然に防止するのである。
【0055】
第1検出手段の他の機能については、基準位置検出に利用するものである。すなわち膝ホルダー部250の限界位置を基準位置として認識するのである。基準位置から膝ホルダー部250を予め設定された駆動量で駆動させた後、到逹した位置を、使用者が矯正装置を使用することができる開始位置として認識する。開始位置検出のために別途の検出手段を必要とするのではなく、限界位置検出に使用される第1検出手段を利用して開始位置を検出することで、構造の単純化及び費用節減の利点が得られる。
【0056】
膝受け260の外周面には、円周方向に沿ってギア歯267が形成されている。
【0057】
一方、下板231の下部には、回転駆動部240を設置する(図3参照)。
【0058】
回転駆動部240は、ブラケット241、駆動モーター243、駆動ギア245、中間ギア247、第2センサー248及び円板249を具備する。
【0059】
ブラケット241は、下板231に固定する。ブラケット241は、ネジ孔241aを具備する。このネジ孔241aを貫いて下板231の固定具231bにネジを締結してブラケット241を下板231の底面に固定する。従って、ブラケット241すなわち、回転駆動部240は、下板231、すなわち受け台230と一体にされて水平回転方向にあそびを有する。
【0060】
駆動モーター243は、ブラケット241に固定する。駆動モーター243のネジ孔243b及びブラケット241のネジ孔241bにネジを挿通させて締結することで駆動モーター243をブラケット241に固定する。
【0061】
軸247aは、下板231の軸受け231aに填められ、中間ギア247を支持する。中間ギア247は、ブラケット241のスロット241cに通されて該スロット内に位置する。
【0062】
駆動モーター243の駆動力は、駆動ギア245及び中間ギア247を経て膝受け260の外周面に形成されたギア歯267に伝達されることによって、膝受け260を回転させる。
【0063】
駆動モーター243の軸243aの端部には、円板249を固定する。この円板249には、多数個のマグネットが円周方向に沿って配列されている。
【0064】
第2センサー248は、ブラケット241に固定する。第2センサー248は、円板249に内蔵されているマグネットを検出する。すなわち、第2センサー248及び円板249に内蔵されたマグネットは第2検出手段を構成する。
【0065】
第2検出手段によって回転駆動部240の出力回転駆動量を検出し、それをフィードバック制御に利用することができる。
【0066】
第2検出手段によって検出された出力回転駆動量と回転駆動部240に入力された入力回転駆動量との偏差が誤差範囲を逸脱した場合には、エラーが生じたと認識して膝ホルダー部250の回転を停止させる。
【0067】
第2検出手段は、第1検出手段に加えて矯正装置が設定されたとおり動作するかどうかを検出して矯正装置の安全性をさらに高める役目をもつ。すなわち、矯正装置の誤動作を第1検出手段と第2検出手段が二重で監視することで事故を未然に防止するものである。また、臨床的に最適な治療効果を提供するように設定された回転制御プログラムによって、膝受け260が回転するように保証することにより、使用者が最適な治療効果を得られるようにする。
【0068】
図5は、右側膝ホルダー部250の膝保護帯271を下側から見た斜視図である。
【0069】
膝ホルダー部250は、膝を安着支持する膝受け260と、膝に固定される膝保護帯271と、膝保護帯271を膝受け260に連結する連結部と、を具備する。膝受け260は、回転駆動部240によって回転駆動され、膝保護帯271は膝受け260と回転連動して膝を回転させる。
【0070】
膝保護帯271は、膝の型をとった形状を有し、膝を包んだ状態で膝に固定する。膝保護帯271は、膝に密着する内張りと外側の外張りによって二重構造をもつように形成し、内張りを外張りよりもソフト(柔軟)な材質で形成する。
【0071】
ソフトな材質の内張りは、二つの利点を提供する。第一は、膝を擦過傷から保護することであり、二番目は膝と膝保護帯271との間の滑りを防止する。前述したように、膝と膝保護帯271との間の滑りを防止することは、本発明の矯正装置において非常に重要な設計ポイントになるので、膝保護帯の内張りを低硬度のソフトな材質で形成することで得られる利点は、非常に意味を持つのである。
【0072】
一方、膝保護帯271全体をソフトな材質で作れば、膝保護帯271が膝を押して強制的に回転させる本来の機能を遂行することができなくなる。従って、外張りについては、構造材の役目を果たせるように高硬度のハードな材質で製作することが望ましい。
【0073】
膝受け260と膝保護帯271との間には、膝受け260の正回転時にその回転を膝保護帯271に伝達して膝保護帯271を正回転させる連結部を具備する。
【0074】
連結部は、膝受け260に一端が固定され、他端は逆回転方向に延長されて前記膝保護帯271に固定されるベルトを使用できる。図示した実施例では、膝受け260に結合される連結ベルト257(図3参照)と膝保護帯271に結合される連結ベルト277(図5参照)がそれに該当する。
【0075】
固定具273は、膝保護帯271に固定する。この固定具273は掛けがね273aとグルーブ273bを具備する。固定ベルト275の一端に具備されるフック275aが掛けがね273aに引っかかって結合される。連結ベルト277については、その一端をグルーブ273bに填めて固定する。
【0076】
固定ベルト275の他端は、膝保護帯271に形成されたグルーブ271aに填めて固定される。固定ベルト275はその長さが調節可能になっている。
【0077】
固定ベルト275は、多様な形態で構成することができる。例えば、固定ベルトが膝保護帯271を内部に収容した状態で固定ベルトの一端が膝の外周を回ってきた他端に付着するように構成することもできる。この時、補助ベルトの一端と他端は、例えばベルクロ(velcro)方式で付着することができる。
【0078】
連結ベルト277の他端には、バックル277aを具備する。連結ベルト277のバックル277aは、連結ベルト257のバックル257a(図3参照)と結合する。従って、膝受け260が正回転すると、連結ベルト257及び連結ベルト277によって膝保護帯271が正回転方向に引っ張られて膝保護帯271も一緒に正回転する。
【0079】
しかし、膝受け260が逆回転すると、膝保護帯271を押すことができないので、膝受け260は膝保護帯271と別個に逆回転し、膝もまたそれ自体の復帰能力によって内回転復帰する。ただし、膝の復帰角度は、膝受け260の復帰角度によって制限を受ける。
【0080】
前記のような膝受け260と膝保護帯271との連結構成は、本発明の核心的な特徴の中の一つを成すものである。
【0081】
本出願人の前述したテスト版の矯正装置では単純に膝を膝受けに縛って、膝を固定する構造を有していた。しかし、身体の一部である膝を膝受けに対して非常に堅固に縛るには限界があった。一般人の力で膝を膝受けに対して非常に堅固に縛ることは易しくはなく、非常に堅固に縛ることができたとしてもそれによって膝に痛症を誘発するからである。また、反対に膝を緩く縛れば膝受け260が膝とは別個に空回りするという問題が発生してしまうことになる。
【0082】
従って、膝を膝受け260に対して堅固に固定するための技術的構成は、本矯正装置を完成するにあたって解決しなければならない難題であった。本発明は、このような技術的難題を発想の転換を通じて非常に簡単な構成で解決したのである。膝を膝受け260に固定する代わりに膝受け260と膝保護帯271をベルトで連結することで、膝受け260の正回転時に、膝受け260が膝を引き寄せて一緒に回転することができるように構成したのである。
【0083】
このような構成の利点は、膝受け260の逆回転時にも現われる。本発明の矯正装置において、膝の内回転は、膝の強制外回転のための復帰動作としてだけ意味を有する。従って、膝を強制的に内回転させる必要は全くなく、むしろ膝を強制的に内回転させることは医学的に好ましくない場合があり得る。
【0084】
従って、本発明では膝の正回転については強制的に行い、膝の逆回転については自体の復帰能力によって行われるようにしたのである。
【0085】
本出願人のまた他のテスト版の矯正装置では、膝を膝保護帯271で包んだ状態で、膝保護帯271と膝受け260との間の相対的な位置移動を許容しないように膝保護帯271を膝受け260に位置固定し、膝受け260の正回転時や逆回転時に膝保護帯271が一緒に連動して正回転し、または逆回転するように構成した。
【0086】
しかし、使用者の身体構造とは関係なく、膝(保護台)と膝受け260との間の一律的な相対位置のみを許容するこのような技術的構成は、使用者の個人差、つまり各々の異なる身体構造に対処することができず、使用者の身体に無理を与えることがあった。
【0087】
従って、本発明では、連結ベルト257、277を使用して、膝受け260と膝保護帯271との間を連結することにより、連結ベルト257、277自体のねじれ、曲がり等によって膝保護帯271が、決められたあそびの範囲内で膝受け260に対する相対的な位置移動を許容するように、第3あそびを持つ構成とした。
【0088】
しかし、本発明が、膝保護帯271に包まれた膝を膝受け260に単純に縛って固定することを権利範囲から排除するものではない。
【0089】
前述したように、膝ホルダー部250は、それぞれの独立的なあそびをもつ構造を通じて、第1あそび、第2あそび及び第3あそびを有する。しかし、本発明はそれ以外にも多様なあそび構造を持つことができる。例えば、座台と受け台との間にゴムのような弾性体を介在させて、その弾性体の弾性特性によって膝ホルダー部が座台に対して第2あそび及び第3あそびを持つようにすることもできる。すなわち、本発明の核心は、膝ホルダー部250に第1あそび、第2あそび及び第3あそびを提供したことにあり、それを具現化するための具体的な構造については多様な変更や修正が可能である。
【0090】
図6は、前面カバーを除去して図2の足側アセンブリー300を前方から見た斜視図であり、図7は、後面カバーを除去して図2の足側アセンブリー300を後方から見た斜視図である。
【0091】
足側アセンブリー300は、足受け341、回転ブロック343、第2抵抗手段(未図示)、基板344、また他の抵抗手段(未図示)、連動ブロック345、スイッチロッカー(switch locker)347及び第3センサー349を具備する。
【0092】
膝ホルダー部250が、膝を保持した状態で、すなわち膝受け260が膝を安着支持した状態で、足受け341は足を安着支持する。
【0093】
足受け341は、足が外回転する方向や足が内回転する方向に正回転可能かつ逆回転可能な状態に設置する。足受け341は、足場クッション342(図2参照)を具備する。この足場クッション342は、足の外側部位と接触する内張りとその外側の外張りとによる、二重構造を具備する。内張りは、外張りよりは低硬度のソフトな材質で形成し、外張りは内張りよりも高硬度のハードな材質で形成する。足場クッション342は、足と足受け341との接触によって発生し得る痛症を防止する。
【0094】
一対の足受け341の後方には、足受け341と一体に回転する一対の回転ブロック343を結合する。各回転ブロック343は、連動ブロック345に向かって突出して形成される3個の掛けがね343aを具備する。
【0095】
左右それぞれ3個の連動ブロック345は、左右方向に水平移動することができるように基板344上に設置する。
【0096】
各連動ブロック345は、前面にホーム345aを具備する。
【0097】
各連動ブロック345は、回転ブロック343に向かって突出して形成される掛けがね345bを具備する。回転ブロック343の掛けがね343aと連動ブロック345の掛けがね345bの間には、第2抵抗手段を固定する。第2抵抗手段には、例えばスプリング定数(バネ定数)が互いに異なるコイルスプリングを使用できる。
【0098】
また各連動ブロック345の後面には、掛けがね345c(図7参照)が形成されている。これに対応して基板344の後面にもその中心線に沿って3個の固定具344aが突出して形成されている。この固定具344aには固定ネジ(未図示)が締結される。この固定ネジと、連動ブロック345の後面に形成される掛けがね345cとの間に抵抗手段(未図示)が結合される。この抵抗手段には、例えばコイルスプリングを使用できる。
【0099】
連動ブロック345の掛けがね345cに取り付けられる抵抗手段は、連動ブロック345の掛けがね345bに取り付けられる第2抵抗手段に比べてスプリング定数が小さいコイルスプリング(小さな力でも容易に引っ張ることが可能なコイルスプリング)を使用する。
【0100】
スイッチロッカー347は、上下に移動可能に設置する。スイッチロッカー347は、後方を向いて突出形成された突出片347aを具備する。この突出片347aは、連動ブロック345のホーム345aに挟まれて該当の連動ブロック345を固定する。この時、残りの連動ブロック345は、掛けがね345cに取り付けられたスプリング定数の小さい抵抗手段による抵抗のみを受けるだけで、比較的自由に左右移動が可能である。
【0101】
従って、スイッチロッカー347がどの連動ブロック345を固定するのかによって、回転ブロック343の回転、すなわち足受け341の正回転に抵抗する抵抗力の大きさが変わる。何故なら前述したように、各連動ブロック345の掛けがね345bに固定される第2抵抗手段のスプリング定数は互いに異なるからである。すなわちスイッチロッカー347を移動させることによって第2抵抗手段の抵抗力を調節することができるのである。
【0102】
足の外回転に対する抵抗力を調節可能にすることで、各使用者の身体特性及び条件に沿って最適な治療効果が得られるようになる。
【0103】
第3センサー349は、連動ブロック345が予め設定された角度以上に正回転すると接触する位置にスイッチを具備する。従って、足受け341が予め設定された角度以上に正回転すれば、それを第3センサー349が検出する。
【0104】
第3センサー349の検出する足受け341の正回転方向の角度については、これを調節可能に構成することができる。例えば、一番単純な構造では、第3センサー349の位置の移動を通じて足受け341の正回転方向の角度を調節することができる。
【0105】
使用者によってその身体構造や筋力の差が存在するので、足の外回転位置を、使用者に応じて異なるように要求することになるが、これは、使用者ごとに最適な矯正効果を得ることができるようにするためである。
【0106】
図8は、図1の矯正装置の作動手順図である。また、図9は、膝受け260が基準位置にある状態を示す図、図10は、膝受け260が中立位置にある状態を示す図、図11は、膝受け260が開始位置にある状態を示す図、図12は、膝受け260が1回目の正回転を完了した状態を示す図、図13は、膝受け260が1回目の逆回転を完了した状態を示した図面であり、図14は、1セット内で運動回数による膝受けの運動角度を示した図面である。
【0107】
先ず、矯正装置に電源電圧を印加すると、矯正装置は静止状態で待機する。
【0108】
この状態でも後述するような運動回数設定と運動段階設定を行うことができる。
【0109】
そして、リモートコントローラの「準備」ボタンを押すと、膝受け260が基準位置を検出するために回転を始める。
【0110】
基準位置検出は、第1センサー237が、被検出部265を検出する動作である。右側膝受け260(以下、同じ)の場合、膝受け260の前方外周面には膝受け260の円弧中心点から+71°(右側膝受け260の場合、+は時計回り方向を示す)の位置に被検出部265が設置されて、膝受け260の後方外周面には膝受け260の円弧中心点から−83°の位置に被検出部265が設置される。
【0111】
ここで基準位置検出には、前方被検出部265が使用される。膝受け260が逆回転をして、前方被検出部265が0°の位置に来れば(この時、膝受け260の円弧中心点は−71°の位置へ来る)、前方第1センサー237がこれを検出して基準位置と認識する(図9に示す状態)。
【0112】
後方被検出部265は、制御不良等によって膝ホルダー部250が正常な回転範囲を逸脱して限界位置へ来る場合に、これを検出して、回転駆動部240が膝ホルダー部250の回転を直ちに停止させるために使用される。
【0113】
基準位置が検出されると、基準位置から膝受け260を予め設定された駆動量で正回転駆動させて膝受け260を中立位置に移動させる。中立位置で円弧中心点は、0°の位置へ来る(図10に示す状態)。
【0114】
準備状態で運動段階と運動回数を設定する。運動段階は、例えば、1段階〜8段階からなる。運動回数は、例えば、3段階以後からは30回、40回及び50回の中から選択することができるが、1段階では30回に固定され、2段階では30回、40回の中でのみ選択が可能である。
【0115】
回転駆動部240は、運動段階が増加することによって膝ホルダー部250の正方向における最大回転角度を増加させる回転駆動を遂行する。すなわち、膝受け260は、1段階では65°、2段階では75°、3段階では85°、4段階では95°、5段階では105°、6段階では115°、7段階では125°、8段階では135°という具合に最大正回転角度を持つことになる。
【0116】
使用者が任意に運動強度を設定するのではなく、各段階別に身体に無理を与えないで最適な矯正効果を得ることができる運動強度(回転区間)を予め臨床的に実験してデータを得た上で、それを使用者に強制することで最大の矯正効果が得られるようにするのである。
【0117】
制御部は、メモリーに使用者の使用履歴を保存して、当該メモリーに保存された使用者の運動履歴に対応する回転条件を検索した後、検索された回転条件に従って回転駆動部240を制御する。
【0118】
具体的に詳説すると、制御部はメモリーに保存された使用者の運動履歴によって使用者が選択することができる運動段階を制限する。運動履歴は、使用者の運動段階と次の段階に移るために残ったセット数に対するデータを含む。各々の段階別に予め設定されたセット数の膝ホルダー部250の作動が完了して初めて次の段階に移行することができる。
【0119】
例えば、1段階では10セット(1セット30回の条件で)、2段階では20セット(1セット40回の条件で)、3段階では30セット(1セット50回の条件で)、4段階では40セット(1セット50回の条件で)、5段階では50セット(1セット50回の条件で)、6段階では60セット(1セット50回の条件で)、7段階では70セット(1セット50回の条件で)の運動を行った後で、初めて次の段階に移ることができる。但し、一日に4セット以上の運動をしても残ったセットの量は、最大3セットだけ減るようになる。
【0120】
2日間連続で運動をしなければ、残ったセットの量は次のように追加し、その段階の最大セット数程度になればその前段階に移る。
【0121】
運動をしない日数をDとする時、
D=1:セット数の追加なし
2≦D≦5:D×1セット数の追加
6≦D≦10:D×2セット数の追加
11≦D:D×3セット数の追加
【0122】
矯正装置は、「履歴初期化」ボタンを具備し、1段階30セット残った状態で履歴を初期化することができる。
【0123】
準備状態で膝に膝保護帯271を着用した後、その状態で膝を膝受け260の上に乗せて、足を足受け341に乗せる。
【0124】
次に、リモートコントローラの「開始」ボタンを押すと、膝受けが開始位置に回転する。開始位置で円弧中心点は、−58°の位置に来る(図11に示す状態)。
【0125】
膝受け260が開始位置にある時、使用者は膝保護帯271を膝受け260に連結する。膝受け260が中立位置にある時に膝を固定するのではなく、膝受け260が−58°の位置にある時に膝を固定することで、膝受け260の正回転角度、すなわち膝の外回転角度を大きくすることができるという利点を有する。
【0126】
連結ベルト277のバックル277aを連結ベルト257のバックル257aに填めた後、使用者は再び「開始」ボタンを押す。
【0127】
そうしてから使用者は、足を外回転させる。
【0128】
足受け341が、所定角度(例えば、15°)以上に正回転して回転ブロック343が第3センサー349のスイッチに接触した状態で所定時間(例えば5秒)が維持されると、それを開始信号にして膝ホルダー部250の正回転を開始する。
【0129】
足受け341が、所定角度(例えば、15°)よりも小さい角度で正回転し、また所定時間(例えば、5秒)以上維持されなければ、膝ホルダー部250の正回転は開始されないで警告音が鳴る。足受け341を所定角度(例えば、15°)以上に亘って正回転させれば、警告音が止む。
【0130】
図12は、一回目の正回転が完了した後、膝受け260の円弧中心点の位置が、例えば、−14°に来た場合を示した図面である。
【0131】
正回転が完了した後、再び足受け341を正回転させた状態で3秒以上維持すると、膝受け260は一回目の逆回転を開始する。もし、足受け341を正回転させないで7秒以上が経過すると、警告音が出る。足受け341を決められた時間だけ回転させれば警告音が中断する。
【0132】
図13は、一回目の逆回転が完了した後に、膝受け260の円弧中心点の位置が、例えば−52°に来た場合を示した図面である。
【0133】
足首関節と膝関節は、回転動作が不可能な関節なので、使用者に足の外回転を強制させることで、足の外回転動作が股関節の外回転動作を誘発して股関節の内回転変形に対する矯正効果を高めるようにするのである。すなわち、膝ホルダー部250の正回転と逆回転のそれぞれは、足受け341の正回転がある場合にのみ作動を開始するように構成することで、使用者が毎回足受け341を外回転させるように強制する。従って、膝の外回転を通じた股関節前方部靭帯ストレッチングと共に、足の外回転を通じて股関節外回転筋肉を強化することで矯正効果を高めるのである。
【0134】
また、足受け341の正回転状態を所定時間に亘って維持するように強制することで、股関節の外回転筋肉を効果的に強化することができるようになる。同時に膝ホルダー部250が正回転した状態が最小限、足受け341の外回転要求時間(例えば3秒)程度維持されるようになるので、股関節の前方部靭帯を効果的に伸張させて矯正効果を高めることができる。膝受け260の正回転が完了するなり直ちに使用者が足受け341を正回転させても、膝受け260の逆回転に必要な足受け341の外回転要求時間が経過するまでの間は、逆回転が開始され得ないので、この時間中は膝受け260の正回転を維持した状態になる。
【0135】
足受け341の正回転については、膝ホルダー部250が回転する間にしなくても良いが、できれば足受け341を正回転させる動作については、これを継続することが使用効果の面で有利である。
【0136】
足受けを正回転させる途中に、両膝を近づける方向に力を込めた方が良い。
【0137】
このような過程を反復して、設定された回数でもって膝受け260の正/逆回転運動をすることになる。運動が完了して矯正装置を保管しなければならない時には、「準備」ボタンを押して膝受け260を中立位置に位置させた状態で保管する。
【0138】
膝ホルダー部250の回転区間を詳しくみて見ると、図14に示すように、その初期(「準備運動期」参照)には膝ホルダー部250の正/逆回転がなされる区間が、角度(運動角度)の正回転方向へと徐々に移って行き、中期(「本運動期」参照)には正/逆回転のなされる区間が変化しないでそのまま維持され、末期(「整理運動期」参照)には徐々に逆方向へと移行するようになる。
【0139】
膝の運動強度を初めには弱くして漸進的に強くして行って準備運動ができるようにして、中期には本運動ができるようにし、終わりには反対に運動強度を漸進的に弱めて整理運動ができるようにすることにより、身体に無理を与えないで最大の治療効果が得られるようにするのである。
【0140】
図15は、本発明のまた他の実施例による股関節内回転変形矯正装置の外観を概略的に示した図面である。
【0141】
図示したように、図15の矯正装置は図1の矯正装置の足側アセンブリーを別に取り出して構成したものである。図15の矯正装置は、足の外回転を通じて股関節外回転筋肉を強化することで股関節内回転変形を矯正する。
【0142】
矯正装置は、ハウジング1351、足受け1341、ディスプレー部1353、取っ手1355及び制御部(未図示)を具備する。
【0143】
足受け1341は、足を安着支持するが、足が外回転する方向や足が内回転する方向に正回転可能かつ逆回転可能に設置される。足受け1341は、足場クッション1342を具備する。
【0144】
図15の矯正装置は、使用者が起立した状態で使用できるように取っ手1355を具備する。取っ手1355は、使用者が一対の足受け1341に足を安着支持した状態で起立した時に、手で握ることができる位置へ来るように設置する。この取っ手1355は、ハウジング1351から着脱可能に構成することが好ましい。
【0145】
これ以外にも、図15の矯正装置は、使用者が横になった状態や椅子に着席した状態でも使用することができる。
【0146】
図16は、図15の矯正装置の内部構成を示した図面であり、図17は図16のスイッチロッカー1347を後方から見た斜視図である。
【0147】
矯正装置は、前述したハウジング1351、足受け1341、ディスプレー部1353、取っ手1355及び制御部の他に、第3抵抗手段1346、第4センサー1349及び第4抵抗手段1227を具備する。
【0148】
第3抵抗手段1346は、図7の第2抵抗手段と類似した構成をもち、また、第4センサー1349は図7の第3センサー349と類似した構成をもっており、第4抵抗手段1227は図3の第1抵抗手段227と類似の機能を遂行する。
【0149】
設置台1210上には一対の座台1220を左右方向において移動可能な状態で設置する。座台1220には、足受け1341を正回転可能かつ逆回転可能に設置する。従って、足受け1341は、決められたあそびの範囲内での左右移動を許容する第4あそびを有する。
【0150】
回転ブロック1343は、足受け1341と連動して回転するように構成する。
【0151】
第4センサー1349は、回転ブロック1343との接触によって予め設定された時間以上の間、足受け1341の予め設定された角度以上の正回転が続くかどうかを検出して、足受け1341の正回転回数をディスプレー部1353に表示する。第4センサー1349の検出する足受け1341の正回転角度は、調節可能に構成することができる。
【0152】
回転ブロック1343と連動ブロック1345の一端には、第3抵抗手段1346が連結される。第3抵抗手段1346は、足受け1341の正回転に抵抗する。本実施例では第3抵抗手段1346に、互いに異なるスプリング定数を有する複数のスプリングを使用することで、第3抵抗手段1346の抵抗力を調節することができる。
【0153】
座台1220上に固定する固定具1221と連動ブロック1345の他端には、また他の抵抗手段1348が連結される。
【0154】
スイッチロッカー1347は、後方に突出して形成された挿入片1347aと係止片1347bを有する(図17参照)。挿入片1347aは、連動ブロック1345のホームに挟まれ、また、係止片1347bは座台1220上に固定される基板1344に係止する。従って、スイッチロッカー1347の挿入片1347aが挟まれた連動ブロック1345は、基板1344及び座台1220に対して位置固定される。
【0155】
スイッチロッカー1347には、第4抵抗手段1227が設置される。第4抵抗手段1227は、連動ブロック1345、基板1344、座台1220、回転ブロック1343及び足受け1341の左右が近づく方向に移動することに抵抗する。すなわち、第4抵抗手段1227は第4あそびによって一対の前記足受け1341の左右が近づく方向に移動することに対して抵抗する。第4抵抗手段1227の抵抗力は、調節可能に構成することができる。
【0156】
次に、使用過程について詳説する。
【0157】
まず、使用者がスイッチロッカー1347を所望する位置に移動させてどれか一つの連動ブロック1345のホームにスイッチロッカー1347の挿入片1347aが挟まれるようにする。
【0158】
次に、使用者が左右の足を互いに近づける方向に移動させると、足受け1341、回転ブロック1343、座台1220、基板1344、連動ブロック1345が左右近づく方向に一緒に移動して、それによりスイッチロッカー1347の挿入片1347aも左右近づく方向に接近する。その際、第4抵抗手段1227がこれに抵抗する。
【0159】
この状態で使用者が足を外回転させると、足受け1341、回転ブロック1343が正回転する。その際、第3抵抗手段1346がこれに抵抗する。使用者が足を外回転さると、回転ブロック1343が第3抵抗手段1346を引っぱるようになるが、スイッチロッカー1347の係止片1347bが基板1344に係止して連動ブロック1345の移動を制限するので、第3抵抗手段1346の抵抗力がそのまま回転ブロック1343にかかるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0160】
前記した構成によると、本発明は矯正装置に第1あそび、第2あそび、第3あそび、等を与え、各使用者の身体構造の差に関係なく身体に無理を与えないで最高の矯正効果を得ることができる。
【0161】
また本発明は、膝受けの回転を膝の回転にそのまま伝達できるようにすることで、膝受けの空回転現象を最小限に抑えて動力効率面で優れた矯正装置を提供することができる。
【0162】
また本発明は、使用者の使用履歴を反映させて、使用者の現状において最適な矯正効果を提供することができる。
【0163】
また本発明は、膝の回転による矯正効果と共に足の回転による矯正効果を、同時にまたは別途に得ることができる矯正装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0164】
【図1】本発明の一実施例による矯正装置の外観を示した斜視図である。
【図2】覆い部を除去した図1の矯正装置を分解して示す分解斜視図である。
【図3】図2の膝側アセンブリーを分解して示す分解斜視図である。
【図4】図3の右側受け台を上側から見た斜視図である。
【図5】右側膝保護帯を下側から見た斜視図である。
【図6】前面カバーを除去して図2の足側アセンブリーを前方から見た斜視図である。
【図7】後面カバーを除去して図2の足側アセンブリーを後方から見た斜視図である。
【図8】図1の矯正装置の作動手順図である。
【図9】図1の矯正装置の膝受けの動作を順次に示す説明図である。
【図10】図1の矯正装置の膝受けの動作を順次に示す説明図である。
【図11】図1の矯正装置の膝受けの動作を順次に示す説明図である。
【図12】図1の矯正装置の膝受けの動作を順次に示す説明図である。
【図13】図1の矯正装置の膝受けの動作を順次に示す説明図である。
【図14】1セット内で運動回数による膝受けの運動角度を示した図面である。
【図15】本発明の別の実施例による股関節内回転変形矯正装置の外観を概略的に示した図である。
【図16】図15の矯正装置の内部構成を示した図である。
【図17】図16のスイッチロッカーを後方から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0165】
100:ハウジング
200:膝側アセンブリー
210:設置台
220:座台
227:第1抵抗手段
230:受け台
237:第1センサー
240:回転駆動部
248:第2センサー
250:膝ホルダー部
260:膝受け
265:被検出部
271:膝保護帯
300:足側アセンブリー
341:足受け
343:回転ブロック
349:第3センサー
400:覆い部
1341:足受け
1355:取っ手
【出願人】 【識別番号】506398944
【氏名又は名称】ソ キュン−ベ
【出願日】 平成18年11月30日(2006.11.30)
【代理人】 【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之

【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一

【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好

【識別番号】100122426
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 清志


【公開番号】 特開2008−68057(P2008−68057A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−323513(P2006−323513)