| 【発明の名称】 |
男性用吸収パッド |
| 【発明者】 |
【氏名】岩根 なぎさ
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| 【要約】 |
【課題】横方向への陰茎の取り出し及び横方向からの陰茎挿入を容易にする。
【構成】尿を吸収する吸収面11を有する面状の吸収本体部10と、吸収面11を覆う内面側シート20と、吸収面11と内面側シート20との間に設けられた陰茎挿入空間Sと、この陰茎挿入空間Sに陰茎を挿入するための開口とを備え、内面側シート20は、陰茎配置部位Xを斜めに横切り且つ吸収面11に接合されていない上縁21と、陰茎配置部位Xの左右両側および下側を囲み且つ吸収面11に接合された下側周縁部22と、これら上縁および下側周縁部に囲まれ且つ吸収面11に接合されていない非接合部23とを有しており、内面側シート上縁21の上側には吸収面11が露出され、内面側シート上縁21と吸収面11との間が、陰茎挿入空間Sに陰茎を挿入するための開口とされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 尿を吸収する吸収面を有する面状の吸収本体部と、前記吸収面を覆う内面側シートと、前記吸収面と前記内面側シートとの間に設けられた陰茎挿入空間と、この陰茎挿入空間に陰茎を挿入するための開口とを備えた、男性用吸収性物品であって、 前記内面側シートは、陰茎配置部位を斜めに横切り且つ前記吸収面に接合されていない上縁と、陰茎配置部位の左右両側および下側を囲み且つ前記吸収面に接合された下側周縁部と、これら上縁および下側周縁部に囲まれ且つ前記吸収面に接合されていない非接合部とを有しており、 前記内面側シートの上縁の上側には前記吸収面が露出されており、 前記内面側シートの上縁と前記吸収面との間が、前記陰茎挿入空間に陰茎を挿入するための開口とされている、 ことを特徴とする男性用吸収パッド。 【請求項2】 前記上縁に沿って細長状弾性伸縮部材が伸張状態で固定されている、請求項1記載の男性用吸収パッド。 【請求項3】 前記陰茎配置部位は、前記吸収本体部における長手方向中間の部位であって且つ幅方向中間の部位であり、 前記内面側シートの上縁は、前記吸収本体部における幅方向中央の一方側の上縁から、他方側の側縁における長手方向中央の下側に至るように形成されている、請求項1または2記載の男性用吸収パッド。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、男性用吸収パッドに関するものである。 【背景技術】 【0002】 成人男性の尿漏れに対処するための吸収性物品として、男性用吸収パッドが提案され、市販されている。具体的には、尿を吸収する面状の吸収本体部の吸収面全体を内面側シートで覆い、内面側シートの所定部位に、吸収面と内面側シートとの間の陰茎挿入空間に通じる円形の陰茎挿入開口を形成したもの(特許文献1参照)や、吸収面の幅方向中央に対して一方側の部分および他方側の部分をそれぞれ別の内面側シートで被覆し、これら一対の内面側シート間のスリット状開口から吸収面と内面側シートとの間の陰茎挿入空間に陰茎を挿入するもの(特許文献2参照)が知られている。 かかる男性用吸収パッドはパンツの内面に貼り付けられて使用される。内面側シートは、陰茎を包み込み、尿を漏らさずに堰き止める機能を果たす。 【特許文献1】特表2002−509462号公報 【特許文献2】特開2005−168967号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところで、男性用吸収パッドの装着者が、トイレでの排尿に際して、陰茎をパンツの前開き部やパンツの脚開口と脚付け根との隙間から取り出そうとした場合、ズボン内の狭いスペースで陰茎を男性用吸収パッドに対して横に移動させることになるが、従来の男性用吸収パッドの場合、内面側シートの陰茎挿入開口の縁が陰茎の横方向移動の障壁となるため、取り出しが容易ではなかった。また、陰茎挿入空間への挿入も容易ではなかった。 そこで、本発明の主たる課題は、横方向への陰茎の取り出し、及び横方向からの陰茎挿入を容易にすることにある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。 <請求項1記載の発明> 尿を吸収する吸収面を有する面状の吸収本体部と、前記吸収面を覆う内面側シートと、前記吸収面と前記内面側シートとの間に設けられた陰茎挿入空間と、この陰茎挿入空間に陰茎を挿入するための開口とを備えた、男性用吸収性物品であって、 前記内面側シートは、陰茎配置部位を斜めに横切り且つ前記吸収面に接合されていない上縁と、陰茎配置部位の左右両側および下側を囲み且つ前記吸収面に接合された下側周縁部と、これら上縁および下側周縁部に囲まれ且つ前記吸収面に接合されていない非接合部とを有しており、 前記内面側シートの上縁の上側には前記吸収面が露出されており、 前記内面側シートの上縁と前記吸収面との間が、前記陰茎挿入空間に陰茎を挿入するための開口とされている、 ことを特徴とする男性用吸収パッド。 【0005】 (作用効果) このように、内面側シートの上縁が陰茎配置部位を斜めに横切り、その上側に内面側シートが無く、内面側シート上縁と吸収面との間が陰茎挿入開口とされていると、陰茎配置部位の左右一方側における内面側シートの上縁が、他方側における内面側シートの上縁よりも下側に位置する。よって、内面側シートと吸収面との間の陰茎挿入空間に挿入されていた陰茎を空間外へ取り出す際、内面側シートの上縁のうち、より下側に位置する左右一方側の部位から横方向へ陰茎を取り出すことにより、陰茎が内面側シートに引掛り難く、取り出しが容易となる。 また、陰茎挿入時においても、内面側シートの上縁のうちより下側に位置する左右一方側の部位から吸収面との間に陰茎を滑り込ませることにより、陰茎を容易に陰茎挿入空間に挿入することができる。 なお、本発明における方向に関する用語のうち、上下に関するものは、基本的にパッドを下着に装着した状態における上下を意味する。よって、本項記載の発明における「上縁」とは、パッドを装着した状態における上縁を意味する。また、内面側シートの上縁が「陰茎配置部位を斜めに横切る」とは、上縁が陰茎配置部位の左右一方側から他方側に向かうにつれてより下側に位置することを意味する。 【0006】 <請求項2記載の発明> 前記上縁に沿って細長状弾性伸縮部材が伸張状態で固定されている、請求項1記載の男性用吸収パッド。 【0007】 (作用効果) このように細長状弾性伸縮部材を設けると、その伸縮力によって内面側シートの上縁がその延在方向に沿って収縮するとともに、その収縮によって吸収本体部はその吸収面が窪むように舟形に変形し、内面側シートと吸収面との間が離間して陰茎挿入空間が形成される。よって、陰茎の出し入れがより容易になる。また、吸収本体部が陰茎を包み込む立体形状となり、陰茎に対するフィット性が向上するとともに、パッドの存在が衣類外面に現れ難くなる。 【0008】 <請求項3記載の発明> 前記陰茎配置部位は、前記吸収本体部における長手方向中間の部位であって且つ幅方向中間の部位であり、 前記内面側シートの上縁は、前記吸収本体部における幅方向中央の一方側の上縁から、他方側の側縁における長手方向中央の下側に至るように形成されている、請求項1または2記載の男性用吸収パッド。 【0009】 (作用効果) 本発明は、吸収本体部における陰茎配置部位や内面側シートの上縁の位置は適宜定めることができるが、特に本項記載のように形成されていると、簡素且つ効果的な構造となるため好ましい。 【発明の効果】 【0010】 以上のとおり、本発明によれば、横方向への陰茎の取り出し、及び横方向からの陰茎挿入が容易になる等の利点がもたらされる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。 図1は、本発明に係る男性用吸収パッドの例1を示し、図2はその2−2断面を示している。この吸収パッド1は、尿を吸収する吸収面を有する面状の吸収本体部10と、吸収面を覆う内面側シート20とを備えている。吸収本体部10は、長方形を基本として吸収本体部10下側(股間側)に対して右側が幅方向外側に膨出した形状をなしている。吸収本体部10の形状は、これに限られず、面状である限り適宜の形状を採用することができ、例えば図4に示すように長方形状としたり、脚回りへのフィット性を考慮して、図5に示すように下側(股間側)ほど幅が狭くなる逆さ台形状としたりすることができる。図5の例は、形状以外は基本的に図4の例と同様である。さらに、図6に示すように、下着30の前開き31における外面側の開口縁31Eに合わせて、幅方向内側に窪む凹部19を形成することもできる。この場合、手や陰茎を、前開き31を介して吸収パッド1の内面側に対して容易に出し入れできるようになる。図6の例は、凹部19以外は基本的に図5の例と同様である。吸収本体部10の寸法は適宜定めることができ、例えば長さは180〜250mm、幅は80〜160mm程度とすることができる。 【0012】 吸収本体部10の構造は、図2に示されるように、肌側に位置する液透過性トップシート11と、外面側に位置する液不透過性シート14と、これらの間に介在された吸収体13とを有している。トップシート11及び液不透過性シート14は周縁部10Eにおいて相互にホットメルト接着剤やヒートシール、超音波シール等により接合され、この接合部分で囲まれる空間に吸収体13が収容されている。 【0013】 さらに図示形態では、トップシート11と吸収体13との間に中間シート12が介在され、液不透過性シート14の外面には、製品外面をなす外装シート15が貼り付けられており、また、外装シート15の外面には製品をパンツに固定するための粘着材層16が設けられ、この粘着材層16を覆うように剥離シート17が貼り付けられている。これらの部品のうち、中間シート12、外装シート15、粘着材層16、剥離シート17は必要に応じて省略することができる。 【0014】 これら部品の素材としては、公知のものを適宜用いることができる。例えば、液透過性トップシート11としては、目付け17〜21g/m2程度の各種不織布の他、多数の孔を有する孔開きフィルム等を用いることができ、液不透過性シート14としては、ポリエチレンフィルム等からなる非通気性フィルムまたは通気性多孔質フィルムを用いることができる。また、吸収体13としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。中間シート12は、吸収液を速やかに吸収体13へ移行させる機能および吸収体13からの逆戻りを防止する機能を有するものであり、その素材としては、目付け17〜40g/m2程度の各種不織布、特にエアスルー不織布及びスパンボンド不織布を好適に用いることができる。外装シート15は、製品外面の肌触りや摩擦音を軽減する機能を有するものであり、その素材としては、目付け15〜17g/m2程度の各種不織布、特に強度および柔軟性の両立の観点から、SMS不織布やSMMS不織布等の積層不織布を好適に用いることができる。 【0015】 吸収本体部10のトップシート11の表面(吸収面)には、陰茎配置部位Xを斜めに横切り且つトップシート11表面に接合されていない上縁21と、陰茎配置部位Xの左右両側および下側を囲み且つトップシート11表面にホットメルト接着等により接合された下側周縁部22と、これら上縁21および下側周縁部22に囲まれ且つトップシート11表面に接合されていない非接合部分(すなわち自由部分)23とを有する内面側シート20が設けられる。 【0016】 より詳細には、本例における陰茎配置部位Xは、吸収本体部10における長手方向中間の部位であって且つ幅方向中間の部位であるが、この部位は適宜設計変更できるものである。内面側シート20の上縁21は、吸収本体部10における幅方向中央の一方側(図1の例ではトップシート11表面に向って右側)の上縁10uから、他方側(図1の例ではトップシート11表面に向って左側)の側縁10sにおける長手方向中央の下側まで直線状に延びている。内面側シート20の上縁21より下側の部分はトップシートの両側縁および下縁までそれぞれ延在され、ハッチングを付した下側周縁部22がトップシート11の表面に接合されており、非接合部分23とトップシート11表面との間に陰茎挿入空間が形成されるようになっている。また、内面側シート20の上縁21に沿ってそのほぼ全体にわたり(中間部等、一部でも良い)細長状弾性伸縮部材25が伸張状態で固定されている。 【0017】 一方、内面側シート20の上縁21の上側には、別の内面側シートが設けられることなく、トップシート11表面が露出されており、内面側シート20の上縁21とトップシート11表面との間が、陰茎挿入空間(内面側シート20の非接合部分23とトップシート11表面との間)に陰茎を挿入するための開口となる。 【0018】 かくして構成された男性用吸収パッド1では、陰茎挿入空間に挿入された陰茎を、斜め上を向く開口から横方向(図1の例では左側)へ取り出すことができ、陰茎が内面側シート20に引掛り難く、取り出しが容易となる。また、陰茎挿入時においても、斜め上を向く開口に対して陰茎を横方向から滑り込ませることにより容易に挿入することができる。さらに、細長状弾性伸縮部材25の伸縮力によって、図3に示されるように、内面側シート20の上縁21がその延在方向に沿って収縮するとともに、その収縮によって吸収本体部10はそのトップシート11面が窪むように舟形に変形し、内面側シート20とトップシート11面との間が離間して陰茎挿入空間Sが形成される。よって、陰茎の出し入れがより容易になる。また、吸収本体部10が陰茎を包み込む立体形状となり、陰茎に対するフィット性が向上するとともに、吸収パッド1の存在が衣類外面に現れ難くなる。 【0019】 内面側シート20の素材としては、シリコーン等により撥水加工した目付け15〜20g/m2程度の各種不織布、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、ならびに液不透過性フィルムと不織布を貼り合わせた素材等が使用できる。液不透過性フィルムは通気性多孔質フィルムであるのが好ましいが、非通気性フィルムでも良い。 【0020】 細長状弾性伸縮部材25としては、糸状、ひも状、帯状に形成した天然または合成のゴムを好適に用いることができる。 【0021】 内面側シート20の形状は特に限定されない。例えば、図4〜図6に示すように、内面側シート20の上縁21の向きを、図1の形態に対して左右逆にしても良い。図7に示すような各種の形態を採用することもできる。すなわち、図7(a)に示すように、内面側シート20の上縁21は、上側の端部21uが吸収本体部10の上縁と側縁との角部に位置しても良く、また図7(b)に示すように、下側の端部21bが吸収本体部10の下縁10bと側縁との角部に位置しても良く、さらに図7(c)に示すように、下側の端部21bが吸収本体部10の下縁10bに位置しても良い。 【0022】 また、図7(d)に示すように、内面側シート20の上縁21より下側の部分において、トップシート11表面の全体が内面側シート20により被覆されず、一部11eが露出していても良い。また、図7(e)に示すように、内面側シート20の上縁21は曲線状であっても良く、図示しないが中間部で屈曲する屈曲線状であっても良い。 【0023】 他方、本発明に係る男性用吸収パッドは、例えば次のようにしてライン製造することができる。すなわち、予め液不透過性シート14、吸収体13、トップシート11等を積層し、所定形状にカットして吸収本体部10を製造(図示せず)した後、この吸収本体部10を、図8(a)に示すように長手方向10LがMD方向(移送方向)に対して傾斜するようにライン上に順次供給して搬送し、このライン上を搬送される斜め配置の吸収本体部10に対して、帯状の内面側シート20をその長手方向20LがMD方向に沿うように連続的に供給して固定し、しかる後、連続する内面側シート20をMD方向に所定の間隔で余分な部分を含めてカットすることにより、個別化された男性用吸収パッドを製造することができる。 【0024】 この場合において、図8(b)に示すように、1本のラインに対して2つの吸収本体部10,10を位相をずらしてCD方向(MD方向と直交する方向)に並置し、かつ2つの吸収本体部10,10が点対称をなすように近接させることにより、より狭いライン幅で二丁取りが可能となる。 【産業上の利用可能性】 【0025】 本発明は、男性用吸収パッドに適用されるものである。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明に係る男性用吸収パッドの展開状態の平面図である。 【図2】図1の2−2断面の概略図である。 【図3】斜視図である。 【図4】他の例の展開状態の平面図である。 【図5】別の例の展開状態の平面図である。 【図6】さらにまた別の例の展開状態の平面図である。 【図7】内面側シートの各種形態を示す平面概略図である。 【図8】製造方法の概略図である。 【符号の説明】 【0027】 1…男性用吸収パッド、10…吸収本体部、11…トップシート、12…中間シート、13…吸収体、14…液不透過性シート、15…外装シート、20…内面側シート、21…上縁。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390029148 【氏名又は名称】大王製紙株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月14日(2006.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082647 【弁理士】 【氏名又は名称】永井 義久
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| 【公開番号】 |
特開2008−67896(P2008−67896A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−248997(P2006−248997) |
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