| 【発明の名称】 |
使い捨て吸収性物品 |
| 【発明者】 |
【氏名】近藤 輝昌
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| 【要約】 |
【課題】吸収性物品本体を身体に装着するとき、テープ状ファスナーの係合位置が限定されずに、着用者の体型に対応して確実に吸収性物品本体を装着できる。
【構成】吸収性物品本体1の背側腰回り部の両側部にファスニングテープ15とリリーステープ16およびフック部材17とからなるテープ状ファスナー14を配設し、腹側腰回り部に第1ループ部材を有するループファスナーを配設する。ファスニングテープ15の裏面側に第2ループ部材19を形成し、リリーステープ16は裏面側を吸収性物品本体1の表面側に接合し、リリーステープ16に第3ループ部材20を形成する。ファスニングテープ15のフック部材17および第2ループ部材19より先端側に突出部分に摘み部21を形成し、摘み部21の先端部を、フック部材17と係合不可能な表面非係合部22と裏面非係合部23とを形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面側に配設した表面シートと、外面側に配設した裏面シートと、この表面シートと裏面シートとの間に配設した吸収体とを有し、長手方向に沿って背側腰回り部、股下回り部及び腹側腰回り部を順次一体的に形成した吸収性物品本体を備え、 前記背側腰回り部の両側部に、ファスニングテープとリリーステープおよびフック部材からなるテープ状ファスナーをそれぞれ配設し、 前記腹側腰回り部の外面側に前記フック部材が係脱自在に係合する第1ループ部材を有するループファスナーを配設し、 前記ファスニングテープは、一方端側の表面側を前記裏面シートの外面側に接合するとともに他方端側を前記背側腰回り部の幅方向の外側縁から外方に延出しかつ裏面側に前記フック部材と係脱自在に係合する第2ループ部材を形成し、 前記リリーステープは一方端側の裏面側を前記表面シートの表面側に接合するとともに他方端側を前記背側腰回り部の幅方向の外側縁から外方に延出して前記ファスニングテープの延出部分の表面側に接合するとともに表面側に前記フック部材と係脱自在に係合する第3ループ部材を形成し、 前記フック部材は前記ファスニングテープの延出部分の表面側に前記リリーステープの先端縁部と隣接して配設し、 前記ファスニングテープのフック部材および第2ループ部材より先端側に突出する突出部分にて摘み部を形成し、 このファスニングテープの先端部に形成した摘み部の表面側および外面側の少なくとも先端部近傍を、前記フック部材と係合不可能な表面非係合部と裏面非係合部とを形成した ことを特徴とする使い捨て吸収性物品。 【請求項2】 フック部材の面積は、ファスニングテープに形成した摘み部の表面非係合部および裏面非係合部の面積より広く形成したことを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。 【請求項3】 フック部材がそれぞれ係合する第1ループ部材と第2ループ部材および第3ループ部材の各係合力は、第1ループ部材の係合力が最も大きく、第3ループ部材の係合力が最も小さく、第2ループ部材の係合力は第1ループ部材の係合力と第3ループ部材の係合力との中間の係合力としたことを特徴とする請求項1または2記載使い捨て吸収性物品。 【請求項4】 吸収性物品本体の表面側および裏面側はフック部材が係脱可能な材質にて形成した ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、大人用および子供用おむつなどの使い捨て吸収性物品に係り、吸収性物品本体の背側腰回り部と腹側腰回り部との両側部を互いに接合して吸収性物品本体を身体に装着するテープ状ファスナーに関する。 【背景技術】 【0002】 従来のこの種の使い捨ておむつなどの吸収性物品は、背側腰回り部、股下回り部および腹側腰回り部を順次連続的に形成した吸収性物品本体において、この腹側腰回り部の裏面側の不透液性裏面シートにループファスナーを設け、この吸収性物品本体の背側腰回り部の両側端部にこの背側腰回り部の幅方向の両側端部から延出する延出部を有するファスナーテープを設け、このファスナーテープの背側腰回り部からの延出部の表面側にループファスナーに係脱自在に係合するフックファスナーを設けた構成が知られている。 【0003】 そして、この吸収性物品のファスナーテープは、吸収性物品本体が身体に装着するまでは、吸収性物品本体の背側腰回り部の両側端部から突出しないように、ファスナーテープの延出部を内面側に向けて折り込んだ状態でフックファスナーと係脱自在に仮止め係合する係合部材をリリーステープ片の内面側に接着した部分の表面に接着している(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 また、吸収性物品本体の後身頃の両側にそれぞれ並列にファスナーテープを設け、この各ファスナーテープは、表面側に締結手段を形成するとともに裏面側に締結手段が着脱可能なターゲットゾーンを形成し、吸収性物品本体を身体に装着するとき、一方のファスナーテープを前身頃の両側に締結手段で着脱可能に固定し、この一方のファスナーテープの裏面側のターゲットゾーンに他方のファスナーテープを締結手段にて着脱可能に固定できるようにしている(例えば、特許文献2参照)。 【特許文献1】特開2001−37806号公報 【特許文献2】特開2004−201894号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、前記特許文献1に記載の構成では、テープファスナーを使用していない状態では、フックファスナーはリリーステープ片に仮止めができる利点はあるが、吸収性物品本体を身体に装着するときに、テープファスナーを腹側腰回り部に係脱自在に係合した状態でこのテープファスナーの裏面側に、さらに他のフックファスナーを係合することができないので、フックファスナーを係合する位置が限られる問題があった。 【0006】 また、前記特許文献2に記載の構成では、ファスナーテープを使用していない状態では、ファスナーテープが吸収性物品本体などに妄りに係合することがないように、このファスナーテープを保持することができず、また、ファスナーテープに形成されているターゲットゾーンが全面に形成されていると、一方のファスナーテープのターゲットゾーンに他方のファスナーテープが重なって固定されている場合、この重なっている他方のファスナーテープを剥がすときに、一方のファスナーテープも吸収性物品本体から剥がれる恐れがあり、ファスナーテープの剥離などに際しての操作性に問題があった。 【0007】 また、ファスナーテープに形成されているターゲットゾーンの表面積が小さいと、一方のファスナーテープに他方のファスナーテープを着脱可能に固定できないことが生じるおそれがある問題があった。 【0008】 本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、吸収性物品本体を身体に装着するとき、例えば、テープ状ファスナーを交差して係合できるなど、テープ状ファスナーの係合位置が限定されることなく、吸収性物品本体の着用者の様々の体型に対応して確実に吸収性物品本体を装着でき、しかも、吸収性物品本体を腰回り、脚回りに密着して身体に装着でき、漏れを確実に防止でき、また、着脱時の操作性も良好となる使い捨て吸収性物品を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 請求項1記載の発明の使い捨て吸収性物品は、表面側に配設した表面シートと、外面側に配設した裏面シートと、この表面シートと裏面シートとの間に配設した吸収体とを有し、長手方向に沿って背側腰回り部、股下回り部及び腹側腰回り部を順次一体的に形成した吸収性物品本体を備え、前記背側腰回り部の両側部に、ファスニングテープとリリーステープおよびフック部材からなるテープ状ファスナーをそれぞれ配設し、前記腹側腰回り部の外面側に前記フック部材が係脱自在に係合する第1ループ部材を有するループファスナーを配設し、前記ファスニングテープは、一方端側の表面側を前記裏面シートの外面側に接合するとともに他方端側を前記背側腰回り部の幅方向の外側縁から外方に延出しかつ裏面側に前記フック部材と係脱自在に係合する第2ループ部材を形成し、前記リリーステープは一方端側の裏面側を前記表面シートの表面側に接合するとともに他方端側を前記背側腰回り部の幅方向の外側縁から外方に延出して前記ファスニングテープの延出部分の表面側に接合するとともに表面側に前記フック部材と係脱自在に係合する第3ループ部材を形成し、前記フック部材は前記ファスニングテープの延出部分の表面側に前記リリーステープの先端縁部と隣接して配設し、前記ファスニングテープのフック部材および第2ループ部材より先端側に突出する突出部分にて摘み部を形成し、このファスニングテープの先端部に形成した摘み部の表面側および外面側の少なくとも先端部近傍を、前記フック部材と係合不可能な表面非係合部と裏面非係合部とを形成したものである。 【0010】 そして、テープ状ファスナーはファスニングテープとリリーステープが吸収性物品本体に重なって接合されて強度が高められ、また、ファスニングテープの延出部を表面側に折り返してフック部材をリリーステープの第3ループ部材に係合できる。 【0011】 また、吸収性物品本体を身体に装着するとき、第1ループ部材にフック部材が係合している一方のテープ状ファスナーに他方のテープ状ファスナーを重ねてそのフック部材を一方のテープ状ファスナーの第2のループ部材に係着固定できる。 【0012】 さらに、テープ状ファスナーの摘み部には表面非係合部と裏面非係合部が形成されているため、摘み部がフック部材に係合することがない。 【0013】 請求項2記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1記載の使い捨て吸収性物品において、フック部材の面積は、ファスニングテープに形成した摘み部の表面非係合部および裏面非係合部の面積より広く形成したものである。 【0014】 そして、吸収性物品本体を身体に装着するに際して、テープ状ファスナーを重ねて係着するとき、確実にフック部材が摘み部に重ねて係合できる。 【0015】 請求項3記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品において、フック部材がそれぞれ係合する第1ループ部材と第2ループ部材および第3ループ部材の各係合力は、第1ループ部材の係合力が最も大きく、第3ループ部材の係合力が最も小さく、第2ループ部材の係合力は第1ループ部材の係合力と第3ループ部材の係合力との中間の係合力としたものである。 【0016】 そして、吸収性物品本体の製造時または未使用時において、吸収性物品本体のテープ状ファスナーテープの延出部を折り込んでフック部材を係合力が最も小さい第3ループ部材に係合させるため、フック部材の消耗破損を防止でき、また、吸収性物品本体を身体に装着するとき、一方のテープ状ファスナーのフック部材が係合力の最も大きい第1ループ部材に係着した状態で、他方のテープ状ファスナーを一方のテープ状ファスナーに交差して一方のテープ状ファスナーの第2ループ部材に他方のテープ状ファスナーのフック部材を係着したとき、一方のテープ状ファスナーのフック部材と第1ループ部材との係合力が最も強く、他方のテープ状ファスナーを剥離するとき、一方の一方のテープ状ファスナーが第1ループ部材から剥離することがない。 【0017】 請求項4記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし3のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品において、吸収性物品本体の表面側および裏面側はフック部材が係脱可能な材質にて形成したものである。 【0018】 そして、テープ状ファスナーが第1ループ部材から外れた位置でもテープ状ファスナーのフック部材を吸収性物品本体の適宜の位置に体型に合わせて係合でき、また、吸収性物品本体の使用後に廃棄するとき、テープ状ファスナーを吸収性物品本体の任意の位置に係合し、吸収性物品本体を小さくまとめた状態にできる。 【発明の効果】 【0019】 本発明の使い捨て吸収性物品は、テープ状ファスナーはファスニングテープとリリーステープが吸収性物品本体に重なって接合され、テープ状ファスナーの接合強度を大きくでき、テープ状ファスナーが吸収性物品本体から外れることがなく、ファスニングテープの延出部を表面側に折り返してフック部材をリリーステープの第3ループ部材に係合できるので、吸収性物品本体の製造時、未着用時などにファスニングテープの延出部が吸収性物品本体の両側渕から突出せず、また、ファスニングテープの延出部に設けたフック部材が妄りに吸収性物品本体に係合することなく、吸収性物品本体またはフック部材を損傷することがない。 【0020】 また、吸収性物品本体を身体に装着するとき、第1ループ部材にフック部材が係合している一方のテープ状ファスナーに他方のテープ状ファスナーを重ねて係着固定できるなど、テープ状ファスナーの係着固定位置が限定されず、様々の体型の着用者に対応して装着でき、密着性を高めて液漏れを確実に防止できる。 【0021】 さらに、テープ状ファスナーの摘み部には表面非係合部と裏面非係合部が形成されているため、摘み部が折り込まれてもフック部材に係合することがないので、摘み部は確実に把持できる状態に保持され、テープ状ファスナーの着脱操作性が良好になる。 【0022】 また、請求項2に係る発明は、吸収性物品本体を身体に装着するに際して、テープ状ファスナーを重ねて係着するとき、一方のテープ状ファスナーの摘み部に重ねて他方のテープ状ファスナーを重ね、他方のテープ状ファスナーのフック部材を係合しても、フック部材が妄りに剥離することなく、確実に吸収性物品本体を体型に合わせて身体に装着できる。 【0023】 さらに、請求項3に係る発明は、吸収性物品本体の製造時または未使用時において、吸収性物品本体のテープ状ファスナーテープの延出部を折り込んでフック部材を係合力が最も小さい第3ループ部材に係合させるため、フック部材の消耗破損を防止でき、また、吸収性物品本体を身体に装着するとき、一方のテープ状ファスナーのフック部材が係合力の最も大きい第1ループ部材に係着した状態で、他方のテープ状ファスナーを一方のテープ状ファスナーに交差して一方のテープ状ファスナーの第2ループ部材に他方のテープ状ファスナーのフック部材を係着した状態では、一方のテープ状ファスナーのフック部材と第1ループ部材との係合力が最も強く、他方のテープ状ファスナーを剥離するとき、一方の一方のテープ状ファスナーが第1ループ部材から剥離することがないので、操作性が良好となる。 【0024】 また、請求項4に係る発明は、テープ状ファスナーが第1ループ部材から外れた位置でもテープ状ファスナーのフック部材を吸収性物品本体の適宜の位置に体型に合わせて係合でき、また、吸収性物品本体の使用後に廃棄するとき、テープ状ファスナーを吸収性物品本体の任意の位置に係合し、吸収性物品本体を小さくまとめた状態にできるので、使用済みの吸収性物品本体の廃棄が容易にできる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0025】 次に、本発明の使い捨て吸収性物品の実施の形態の構成を、図1及び図2を参照して説明する。 【0026】 おむつなどの吸収性物品本体1は、装着時に内面側となる表面側に配設した表面シート2と、外面側に配設した裏面シート3と、この表面シート2と裏面シート3の間に配設した液吸収性を有する吸収体4とを有し、この表面シート2と裏面シート3の周縁を接合して吸収体4を封止し、長手方向に沿って背側腰回り部5、股下回り部6及び腹側腰回り部7を順次一体的に形成し、かつ、前記吸収体4の周縁部より長手方向および幅方向に突出するフラップ部8が前記表面シート2と裏面シート3との周縁にて形成されている。 【0027】 また、吸収性物品本体1の幅方向両側縁には長手方向の中間部が幅狭状となるように内方に向けて略凹弧状に切り欠かれた凹弧状縁9が形成されている。 【0028】 そして、この吸収性物品本体1は、展開状態では略細長状で長手方向の中央部を中心として略対称の形状に形成するとともに、幅方向の中央部を中心として左右対称の形状に形成されている。 【0029】 また、前記表面シート2は、綿布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維などの透液性シート10と、この透液性シート10の両側部表面側に長手方向に沿ってそれぞれ配設した不透液性または疎水性のギャザーシート11とにて形成され、この両ギャザーシート11の相対する内側縁部には立体ギャザーを形成する紐状の弾性体12が長手方向に沿って設けられている。 【0030】 さらに、裏面シート3は不透液性または疎水性の不織布、或いは、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂シート、または、不透液性または疎水性の不織布と合成樹脂シートとを組み合わせたシートなどにて成形され、この裏面シート3の周縁部が前記表面シート2の周縁部に接着されている。 【0031】 また、前記吸収体4は尿などの排泄生理液を吸収できる例えばパルプを主材料として一部に高分子吸収体等の物質を含んだ材料にて略細長矩形状に成形され、長手方向の両側縁の中間部が幅狭状となるように内方に向けて略凹弧状に切り欠かれた凹弧状縁13が形成されている。 【0032】 次に、前記吸収性物品本体1の背側腰回り部5の左右両側部に、二つのテープ状ファスナー14,14をそれぞれ間隔を置いて並列に配設する。この各テープ状ファスナー14,14はファスニングテープ15とリリーステープ16およびフック部材17を有している。 【0033】 また、前記腹側腰回り部7の外面側に前記フック部材17が係脱自在に係合する第1ループ部材を有するループファスナー18を配設する。 【0034】 前記各ファスニングテープ15は、一方端側の表面側を背側腰回り部5の前記裏面シート3の外面側に接合するとともに他方端側を前記背側腰回り部5の幅方向の外側縁から外方に延出しかつ裏面側に前記フック部材17と係脱自在に係合する第2ループ部材19を形成する。 【0035】 また、前記リリーステープ16は一方端側の裏面側を前記表面シート2の表面側に接合するとともに他方端側を前記背側腰回り部5の幅方向の外側縁から外方に延出して前記ファスニングテープ15の延出部分の表面側に接合するとともに表面側に前記フック部材17と係脱自在に係合する第3ループ部材20を形成する。 【0036】 さらに、前記フック部材17は前記ファスニングテープ15の延出部分の表面側に前記リリーステープ16の先端縁部と隣接して配設する。このリリーステープ16とフック部材17との隣接縁部は、互いに間隔を置いて配設してもよく、また、リリーステープ16とフック部材17との隣接縁部を重ね合わせて配設することもできる。 【0037】 また、前記ファスニングテープ15に形成したフック部材17および第2ループ部材19より先端側に突出する突出部分にて摘み部21を形成する。このファスニングテープ15の先端部に形成した摘み部21の表面側および外面側の少なくとも先端部近傍を、前記フック部材17と係合不可能な表面非係合部22と裏面非係合部23とに形成する。 【0038】 また、この摘み部21の表面側の先端部近傍に限らず、この摘み部21の表面側全面を、前記フック部材17と係合不可能な表面非係合部22とすることにより、摘み部21が折り返した状態となっても、確実に摘み部21がフック部材17に係合することを防止できる。 【0039】 また、この摘み部21の裏面側の先端部近傍に限らず、この摘み部21の裏面側全面を、前記フック部材17と係合不可能な裏面非係合部23とすることもできる。 【0040】 この摘み部21は前記フック部材17と係脱自在の部材で形成されている場合には、摘み部21の表裏面にフック部材17と係合しない部材を貼り合せて表面非係合部22と裏面非係合部23とに形成する。 【0041】 また、吸収性物品本体1を身体に装着するに際して、テープ状ファスナー14を重ねて係着するとき、確実にフック部材17が係合できるように、フック部材17の面積は、ファスニングテープ15に形成した摘み部21の表面非係合部22の面積及び裏面非係合部23の面積よりも広く形成する。 【0042】 また、前記ループファスナー18の第1ループ部材と第2ループ部材19および第3ループ部材20の前記フック部材17との各係合力は、ループファスナー18の第1ループ部材の係合力が最も大きく、第3ループ部材20の係合力が最も小さく、第2ループ部材19の係合力はループファスナー18の第1ループ部材の係合力と第3ループ部材20の係合力との中間の係合力とする。すなわち、前記フック部材17との係合力は、 ループファスナー18の第1ループ部材>第2ループ部材19>第3ループ部材20 の関係とする。 【0043】 そして、このループファスナー18の第1ループ部材と第2ループ部材19および第3ループ部材20と前記フック部材17との各係合力を調整し易いように、ループファスナー18の第1ループ部材と第2ループ部材19および第3ループ部材20は織布で形成することが好ましい。 【0044】 なお、前記吸収性物品本体1の股下回り部6の幅方向の両側縁の脚回り部24には1本または複数のゴムなどで形成された略紐状の弾性体25が前記吸収性物品本体1の長手方向に沿って前記表面シート2と前記裏面シート3との間に配設され、この弾性体25により前記吸収体4の両側部のフラップ部8にて脚回りギャザー部が形成されている。 【0045】 次に、この実施の形態の作用を説明する。 【0046】 吸収性物品を身体に未装着の状態では、図1に示す状態から、図4に示すように、吸収性物品本体1の幅方向の両側縁部に設けた各テープ状ファスナー14のファスニングテープ15を摘み部21をもって吸収性物品本体1からの延出部を表面側が内側となるように折り返してフック部材17を第3のループ部材20に係合させた状態になっている。この状態で、テープ状ファスナー14は吸収性物品本体1の幅方向の両側縁部から突出していないので、邪魔になることがないとともにフック部材17が妄りに吸収性物品本体1に係合することがない。 【0047】 この状態で、各テープ状ファスナー14のファスニングテープ15の先端部に形成されている摘み部21をそれぞれ引っ張り、第3ループ部材20に係合しているフック部材17を剥離する。この第3ループ部材20はフック部材17に対する係合力は、他のループファスナー18の第1ループ部材の係合力及び第2ループ部材19のフック部材17に対する係合力より小さいため、フック部材17が消耗破損することがない。 【0048】 そして、吸収性物品本体1を身体に装着するときには、吸収性物品本体1の表面シート2の表面側が肌に接触されるようにして、吸収性物品本体1の股下回り部6を股下に位置させるとともに背側腰回り部5を背中側に位置させ、さらに、腹側腰回り部7を腹側に位置させる。次いで、この吸収性物品本体1の両側縁部に設けられているテープ状ファスナー14のファスニングテープ15を、腹側腰回り部7に取り付けられているループファスナー18の第1ループ部材に係脱可能に係合させて吸収性物品本体1を身体に装着する。 【0049】 そして、一般的には、背側腰回り部5の両側縁に設けられているテープ状ファスナー14は、それぞれ重ねることなく、腹側腰回り部7のループファスナー18の第1ループ部材に係合させるが、吸収性物品本体1を装着する身体の体型に応じて、例えば、図4に示すように、腹側腰回り部7のループファスナー18の第1ループ部材に係合されているテープ状ファスナー14に、同一側の側縁部に設けられているテープ状ファスナー14を重ね、下側のテープ状ファスナー14のファスニングテープ15に形成されている第2ループ部材19に、上側のテープ状ファスナー14に設けられているフック部材17を係合して吸収性物品本体1を身体に装着することができる。 【0050】 また、図5に示すように、腹側腰回り部7の一方側縁のループファスナー18の第1ループ部材に係合されているテープ状ファスナー14に、他方側の側縁部に設けられているテープ状ファスナー14を重ね、下側のテープ状ファスナー14のファスニングテープ15に形成されている第2ループ部材19に、上側のテープ状ファスナー14に設けられているフック部材17を係合して吸収性物品本体1を身体に装着することもできる。 【0051】 この図4及び図5に示すように、テープ状ファスナー14を重ねて係合して吸収性物品本体1を身体に装着するときは、一方のテープ状ファスナー14、すなわち下側のテープ状ファスナー14のフック部材17が係合力の最も大きいループファスナー18の第1ループ部材に係着した状態で、下側のテープ状ファスナー14に交差するように、他方のテープ状ファスナー14、すなわち上側のテープ状ファスナー14のフック部材17を下側のテープ状ファスナー14の第2ループ部材19に係着した状態では、下側のテープ状ファスナー14のフック部材17とループファスナー18の第1ループ部材との係合力が最も強く、上側のテープ状ファスナー14のフック部材17を下側のテープ状ファスナー14の第2ループ部材19から剥離するとき、下側のテープ状ファスナー14のフック部材17がループファスナー18の第1ループ部材から剥離することがない。 【0052】 そして、この上下側の各テープ状ファスナー14の各フック部材17を第2ループ部材19とループファスナー18の第1ループ部材からそれぞれ剥離するとき、テープ状ファスナー14の先端側に形成した摘み部21の表面側及び裏面側の少なくとも先端部近傍が、フック部材17と係合不可能な表面非係合部22と裏面側非係合部23に形成されているため、摘み部21はフック部材17に係合されず、テープ状ファスナー14の着脱操作が容易にできる。 【0053】 また、テープ状ファスナー14の先端側に形成した摘み部21の表面側の少なくとも先端部近傍を、前記フック部材17と係合不可能な表面非係合部22に形成したため、摘み部21が表面側に折り返されてフック部材17に重なっても、摘み部21の表面側の表面非係合部22はフック部材17に係合されることがなく、摘み部21をフック部材17から剥離させる余計な操作を必要としない。 【0054】 また、フック部材17の面積は、ファスニングテープ15に形成した摘み部21の裏面非係合部23の面積よりも広く形成したので、フック部材17の面積を摘み部21の裏面非係合部23の面積よりも狭くした場合のように、吸収性物品本体1を身体に装着するに際して、テープ状ファスナー14を図4または図5に示すように、重ねて係着するとき、上側のテープ状ファスナー14のフック部材17が下側のテープ状ファスナー14の摘み部21によって下側のテープ状ファスナー14の第2ループ部材19が覆われて、フック部材17が下側のテープ状ファスナー14の第2ループ部材19に係合できなくなったり、係合部分が極端に少ない面積となるようなことがなく、上側のテープ状ファスナー14のフック部材17が下側のテープ状ファスナー14の第2ループ部材19に確実に係合される。 【0055】 さらに、フック部材17の面積は、ファスニングテープ15に形成した摘み部21の表面非係合部22の面積よりも広く形成したので、フック部材17の面積を摘み部21の表面非係合部22の面積よりも狭く形成した場合のように、吸収性物品本体1を身体に装着するに際して、テープ状ファスナー14を図4または図5に示すように、重ねて係着するとき、上側のテープ状ファスナー14のフック部材17が、例えばループファスナー18の第1ループ部材に係合されていない状態の下側のテープ状ファスナー14の摘み部21の表面非係合部22の反対側に係合する状態となり、上側のテープ状ファスナー14のフック部材17は係合されていない下側のテープ状ファスナー14に係合されるようなことがなくいので、上側のテープ状ファスナー14のフック部材17が剥離したり、上側のテープ状ファスナー14に引っ張られて下側のテープ状ファスナー14の第2ループ部材19より剥離され易くなることがなく、両テープ状ファスナー14は確実に係合される。 【0056】 なお、この種の吸収性物品本体1は製造上、この吸収性物品本体1の長手方向に沿って移動させながら連続して製造する方法が採られているので、フック部材17はテープ状ファスナー14の吸収性物品本体1の長手方向に沿った長さとは同一となり、したがって、フック部材17の面積を、ファスニングテープ15に形成した摘み部21の表面非係合部22と裏面非係合部23の面積よりも広くするには、例えば、図6に示すように、吸収性物品本体1の幅方向となるフック部材17の幅寸法aが、表面非係合部22の幅寸法b及び裏面非係合部23の幅寸法cの長さより長く形成する。 【0057】 このフック部材17の幅寸法a、表面非係合部22の幅寸法b及び裏面非係合部23の幅寸法cの各長さの関係は、 フック部材17の幅寸法a>表面非係合部22の幅寸法b>裏面非係合部23の幅寸法c×2 の関係が好ましく、この各幅寸法条件を満足することにより、図5に示すように、吸収性物品本体1の背側腰回り部5の両側縁部に位置する両テープ状ファスナー14,14を向い合わせて先端部を重ねてフック部材17を係合した状態で、さらに、他の両テープ状ファスナー14を重ね合わせるように係合しても、フック部材17を確実に第2ループ部材19に係合させることができる。 【0058】 また、前記フック部材17との係合力は、 ループファスナー18の第1ループ部材>第2ループ部材19>第3ループ部材20 の関係とすることにより、吸収性物品本体1の製造時または未使用時において、吸収性物品本体1のテープ状ファスナーテープ14の延出部を折り込んでフック部材17を係合力が最も小さい第3ループ部材20に係合させるため、フック部材17の消耗破損を防止でき、また、第3ループ部材20はファスニングテープ15を折り込んだ状態に仮固定できる係合力があればよいので、ファスニングテープ15を折り込んだ状態に仮固定する係合力が不足することがない。 【0059】 また、フック部材17に対する係合力はループファスナー18の第1ループ部材が第2ループ部材19より大きいので、図4及び図5に示すように、テープ状ファスナーテープ14を重ねてフック部材17を係合させた場合、一方の下側となるテープ状ファスナーテープ14のファスニングテープ15のフック部材17とループファスナー18の第1ループ部材との係合力が、他方の上側となるテープ状ファスナーテープ14のファスニングテープ15のフック部材17と下側のテープ状ファスナーテープ14の第2ループ部材19との係合力に比して大きく、上側となるテープ状ファスナーテープ14のファスニングテープ15のフック部材17を下側のテープ状ファスナーテープ14の第2ループ部材19から剥離するとき、下側となるテープ状ファスナーテープ14のファスニングテープ15のフック部材17とループファスナー18の第1ループ部材との係合が解かれることがなく、操作性が良好となる。 【0060】 また、前記実施の形態では、図2に示すように、テープ状ファスナーテープ14のリリーステープ16は第3ループ部材20で形成した構成としたが、図7に示すように、テープ状ファスナーテープ14のリリーステープ16と第3ループ部材20を別部材20aで形成することもできる。 【0061】 さらに、前記実施の形態では、図2に示すように、テープ状ファスナーテープ14のファスニングテープ15は第2ループ部材19で形成した構成としたが、図7に示すように、テープ状ファスナーテープ14のファスニングテープ15と第2ループ部材19を別部材19aで形成することもできる。 【0062】 また、前記実施の形態では、図2に示すように、テープ状ファスナーテープ14のファスニングテープ15の先端部に摘み部21を一体に形成した構成としたが、図8に示すように、ファスニングテープ15の先端部に摘み部材21aを添着して摘み部21を形成した構成とすることもできる。そして、この摘み部材21aの表面側および外面側は前記フック部材17と係合不可能な表面非係合部22及び裏面非係合部23に形成されるように、摘み部材21aの材質を選定するか、または摘み部材21aの表面側および外面側を処理する。 【0063】 また、吸収性物品本体1の表面側及び裏面側とを、例えば、透液性シート10とギャザーシート11とにて形成される表面シート2と裏面シート3とをフック部材17が係脱可能な材質、例えば、不織布にて形成したこともできる。 【0064】 この構成では、テープ状ファスナー14がループファスナー18の第1ループ部材から外れた位置でも、テープ状ファスナー14のフック部材17を吸収性物品本体1の適宜の位置に係合できので、体型に応じて確実に装着でき、また、吸収性物品本体1の使用後に廃棄するときには、テープ状ファスナー14を吸収性物品本体1の任意の位置に係合し、吸収性物品本体1を小さくまとめた状態にして廃棄ができるようにすることができる。 【0065】 この構成では、フック部材17との係合力は、ループファスナー18の第1ループ部材>第2ループ部材19>吸収性物品本体1の表面側及び裏面側>第3ループ部材20となるような関係にすることにより、フック部材17を吸収性物品本体1の表面側及び裏面側を係合する場合の吸収性物品本体1を身体に装着する状態と、廃棄する状態との係合力が得られる。 【0066】 なお、前記実施の形態では、吸収性物品本体1の背側腰回り部5の左右両側部に、二つのテープ状ファスナー14,14をそれぞれ間隔を置いて並列に配設した構成としたが、左右両側部に二つのテープ状ファスナー14,14を設けた構成に限らず、適宜数の複数のテープ状ファスナー14,14をそれぞれ左右両側部に配設できる。 【図面の簡単な説明】 【0067】 【図1】本発明の一実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。 【図2】図1のII-II線部のテープ状ファスナーの縦断面説明図である。 【図3】図1のIII-III線部のテープ状ファスナーの縦断面説明図である。 【図4】図1に示す本発明の使い捨て吸収性物品の一使用態様の斜視図である。 【図5】図1に示す本発明の使い捨て吸収性物品の他の使用態様の斜視図である。 【図6】本発明の他の実施の形態を示す一方のファスナー部の縦断面説明図である。 【図7】本発明のさらに他の実施の形態を示す一方のファスナー部の縦断面説明図である。 【図8】本発明の他の実施の形態を示す一方のファスナー部の縦断面説明図である。 【符号の説明】 【0068】 1 吸収性物品本体 2 表面シート 3 裏面シート 4 吸収体 5 背側腰回り部 6 股下回り部 7 腹側腰回り部 14 テープ状ファスナー 15 ファスニングテープ 16 リリーステープ 17 フック部材 18 第1ループ部材を有するループファスナー 19 第2ループ部材 20 第3ループ部材 21 摘み部 22 表面非係合部 23 裏面非係合部
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| 【出願人】 |
【識別番号】391047503 【氏名又は名称】白十字株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月13日(2006.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄
【識別番号】100092565 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 聡
【識別番号】100112449 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 哲也
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| 【公開番号】 |
特開2008−67831(P2008−67831A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−247860(P2006−247860) |
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