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【発明の名称】 使い捨て吸収性物品
【発明者】 【氏名】近藤 輝昌

【要約】 【課題】使い捨て吸収性物品のファスナー部を確実に折り込んで面状ファスナーのフックファスナーが露出せず、面状ファスナーの係脱が必要以上に行われることがない。

【構成】吸収性物品本体の各サイドパネル部に、一方の面状ファスナー14を配設した一方のファスナー部15を形成し、吸収性物品本体の腹側腰回り部の裏面シートには他方のファスナー部を形成し、各一方のファスナー部15は、基部17と延出部18との間に位置して吸収性物品本体の折り曲げ線19から内側に向って折り込む折り曲げ部20とを形成し、吸収性物品本体の使用前には、各一方のファスナー部15は折り曲げ線19で折り曲げられて基部17と延出部18とが対向した状態で剥離可能に仮止めする仮止め部22を形成し、各一方のファスナー部15の仮止めを剥離した状態で折り曲げ部20がこの基部17と延出部18とが対向した状態に保持する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面側に配設した表面シートと、外面側に配設した裏面シートと、この表面シートと裏面シートとの間に配設した吸収体とを有し、長手方向に沿って背側腰回り部、股下回り部及び腹側腰回り部を順次一体的に形成し、かつ、前記背側腰回り部の両側部にサイドパネル部をそれぞれ形成した吸収性物品本体を備え、
この各サイドパネル部には、表面側に一方の面状ファスナーを配設した一方のファスナー部をそれぞれ形成し、
前記腹側腰回り部の裏面シートには、外面側に前記一方の面状ファスナーに係脱可能な他方の面状ファスナーを配設した他方のファスナー部を形成し、
前記各一方のファスナー部は、前記吸収性物品本体側に位置する基部と、この基部の外側に位置し表面側に前記一方の面状ファスナーを配設した延出部と、前記基部と延出部との間に位置し前記吸収性物品本体の長手方向に沿った折り曲げ線を有するとともにこの折り曲げ線から前記延出部が基部と対向するように内側に向って折り込む折り曲げ部とを形成し、
前記吸収性物品本体の使用前には、前記各一方のファスナー部は折り曲げ線で折り曲げられて基部と延出部とが対向した状態で剥離可能に仮止めする仮止め部をこの各一方のファスナー部に形成し、
この各一方のファスナー部の基部と延出部との仮止めを剥離した状態で前記折り曲げ部がこの基部と延出部とが対向した状態に保持する
ことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項2】
一方の面状ファスナーがフックファスナーで、他方の面状ファスナーがループファスナーであり、
各一方のファスナー部は、折り曲げ部の折り込み状態で各一方のファスナー部の基部と延出部とが対向しているとき、前記フックファスナーが前記基部と遊離している
ことを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項3】
内面側に配設した表面シートと、外面側に配設した裏面シートと、この表面シートと裏面シートとの間に配設した吸収体とを有し、長手方向に沿って背側腰回り部、股下回り部及び腹側腰回り部を順次一体的に形成した吸収性物品本体を備え、
背側腰回り部の両側部には、表面側に一方の面状ファスナーを配設したテープ状の一方のファスナー部を形成し、
前記腹側腰回り部の裏面シートには、外面側に前記一方の面状ファスナーに係脱可能な他方の面状ファスナーを配設した他方のファスナー部を形成し、
前記各一方のファスナー部は、前記吸収性物品本体側に固着する基部と、この基部の外側に位置し表面側に前記一方の面状ファスナーを配設した延出部と、前記基部と延出部との間に位置し前記吸収性物品本体の長手方向に沿った折り曲げ線を有するとともにこの折り曲げ線から前記延出部が記吸収性物品本体の表面シート側と対向するように表面側に向って折り込む折り曲げ部とを形成し、
前記吸収性物品本体の使用前には、前記各一方のファスナー部は折り曲げ線で折り曲げられて延出部と前記吸収性物品本体の表面シート側とが対向した状態で剥離可能に仮止めする仮止め部をこの各一方のファスナー部と前記吸収性物品本体の表面シート側とのいずれか一方に形成し、
この各一方のファスナー部の延出部と前記吸収性物品本体の表面シート側との仮止めを剥離した状態でこの吸収性物品本体の非装着時には前記折り曲げ部が前記延出部とこの吸収性物品本体の表面シート側とが対向した状態に保持することを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項4】
一方の面状ファスナーがフックファスナーで、他方の面状ファスナーがループファスナーであり、
各一方のファスナー部は、延出部が折り曲げ部の折り込み状態で一方の面状ファスナーと吸収性物品本体の表面シート側とが対向しているとき、前記フックファスナーが前記吸収性物品本体の表面シート側と係合しないで遊離している
ことを特徴とする請求項3記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項5】
テープ状の一方のファスナー部は、吸収性物品本体の裏面シート側に基部を固着し、
前記吸収性物品本体の表面シート側にリリーステープの一端側を固着するとともに他端側を前記一方のファスナー部に固着し、
前記一方のファスナー部の延出部を折り込んだ状態で、一方の面状ファスナーはリリーステープに対向して前記一方の面状ファスナーがリリーステープと係合しないで遊離している
ことを特徴とする請求項3または4記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項6】
一方のファスナー部は熱可塑性樹脂にて成形するとともに、この一方のファスナー部の折り曲げ部は他の部分より剛性を大きくした
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項7】
一方のファスナー部は、折り曲げ部において基部と延出部とを接合した接合部を形成したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の使い捨て吸収性物品。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、大人用および子供用おむつなどの使い捨て吸収性物品に係り、吸収性物品の背側腰回り部と腹側腰回り部との両側部を互いに接合して吸収性物品を身体に装着するファスナー部に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の使い捨ておむつなどの吸収性物品は、背側腰回り部、股下回り部および腹側腰回り部を順次連続的に形成した吸収性物品本体において、この腹側腰回り部の不透液性裏面シートにループファスナーを設け、この吸収性物品本体の背側腰回り部の両側端部にこの背側腰回り部の両側端部から延出する延出部を有するファスナーテープを設け、このファスナーテープの背側腰回り部からの延出部の内面側にループファスナーに係脱自在に係合するフックファスナーを設けた構成を備えている。
【0003】
そして、この吸収性物品のファスナーテープは、吸収性物品本体の不透液性裏面シートの外面に接着されたファスニングテープ片と表面側シートに接着されたリリーステープ片とにて形成し、このファスニングテープ片とリリーステープ片とにて吸収性物品本体の背側腰回り部の両側端部に挟着するとともにこの背側腰回り部の両側端部からの延出部を互いに接着する構造が採られている。
【0004】
さらに、このファスナーテープは、吸収性物品本体が身体に装着されるまでは、折り込まれて吸収性物品本体の背側腰回り部の両側端部から突出しないように、ファスナーテープの延出部を内面側に向けて折り込んだ状態でフックファスナーと係脱自在に仮止め係合する係合部材をリリーステープ片の内面側に接着した部分の表面に接着している(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2001−37806号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、ファスナーテープを形成するためには、リリーステープ片が必要になり、さらには、このリリーステープ片にはフックファスナーと係脱自在に仮止め係合する係合部材を必要とし、また、この係合部材としては適切な素材を選ぶ必要があり、価格が高くなる問題があった。
【0006】
また、吸収性物品の使用時において、排泄状況の確認、或いは、インナーとして使用されるパッドを交換するために、フックファスナーをループファスナーから剥離した際に、フックファスナーが表面シート、裏面シートなどの部分に妄りに係合しないように、フックファスナーをリリーステープ片の係合部材にその都度係合しなければならず、手数が掛かる問題があった。
【0007】
さらに、吸収性物品の装着、取外しにファスナー部の着脱が繰り返し反復されることにより、フックファスナーとループファスナー、或いは、フックファスナーと仮止め係合される係合部材の係脱が繰り返されるので、フックファスナー、ループファスナー、或いは、仮止め係合される係合部材が徐々に消耗破壊され、係合力が弱くなる問題があった。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、使い捨て吸収性物品の製造時または未使用時の状態においては、確実にファスナーが折り込まれ、また、使い捨て吸収性物品の使用時において、ファスナーの未使用の状態では、ファスナーが折り曲げられて面状ファスナーが露出せず、さらに、面状ファスナーの係脱が必要以上に行われることがなく、面状ファスナーの消耗破損を防止できる使い捨て吸収性物品を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明の使い捨て吸収性物品は、表面側に配設した表面シートと、外面側に配設した裏面シートと、この表面シートと裏面シートとの間に配設した吸収体とを有し、長手方向に沿って背側腰回り部、股下回り部及び腹側腰回り部を順次一体的に形成し、かつ、前記背側腰回り部の両側部にサイドパネル部をそれぞれ形成した吸収性物品本体を備え、この各サイドパネル部には、表面側に一方の面状ファスナーを配設した一方のファスナー部をそれぞれ形成し、前記腹側腰回り部の裏面シートには、外面側に前記一方の面状ファスナーに係脱可能な他方の面状ファスナーを配設した他方のファスナー部を形成し、前記各一方のファスナー部は、前記吸収性物品本体側に位置する基部と、この基部の外側に位置し内面側に前記一方の面状ファスナーを配設した延出部と、前記基部と延出部との間に位置し前記吸収性物品本体の長手方向に沿った折り曲げ線を有するとともにこの折り曲げ線から前記延出部が基部と対向するように内側に向って折り込む折り曲げ部とを形成し、前記吸収性物品本体の使用前には、前記各一方のファスナー部は折り曲げ線で折り曲げられて基部と延出部とが対向した状態で剥離可能に仮止めする仮止め部をこの各一方のファスナー部に形成し、この各一方のファスナー部の基部と延出部との仮止めを剥離した状態で前記折り曲げ部がこの基部と延出部とが対向した状態に保持するものである。
【0010】
そして、吸収性物品本体の製造時または未使用時において、吸収性物品本体のサイドパネル部には、表面側に一方の面状ファスナーを配設した一方のファスナー部の基部と延出部とが対向した状態で仮止め部により剥離可能に仮止めされ、折り込み状態に保持される。また、一方の面状ファスナーを他方のファスナーに係合しない使い捨て吸収性物品の非装着状態においては、仮止め部を剥離して延出部を基部から仮止めを解除した状態では、一方のファスナー部が折り込み状態となって、一方の面状ファスナーが表面側に露出せず、表面シート、裏面シートなど妄りに係合することがない。
【0011】
請求項2記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1記載の使い捨て吸収性物品において、一方の面状ファスナーがフックファスナーで、他方の面状ファスナーがループファスナーであり、各一方のファスナー部は、折り曲げ部の折り込み状態で各一方のファスナー部の基部と延出部とが対向しているとき、前記フックファスナーが前記基部と遊離しているものである。
【0012】
そして、一方のファスナー部は、延出部が仮止めされているとき、または、仮止めされていないとき、折り曲げ部の折り込み状態で一方の面状ファスナの基部と延出部とが対向し、一方の面状ファスナーのフックファスナーはファスナー部の基部から遊離している。
【0013】
請求項3記載の発明の使い捨て吸収性物品は、内面側に配設した表面シートと、外面側に配設した裏面シートと、この表面シートと裏面シートとの間に配設した吸収体とを有し、長手方向に沿って背側腰回り部、股下回り部及び腹側腰回り部を順次一体的に形成した吸収性物品本体を備え、背側腰回り部の両側部には、表面側に一方の面状ファスナーを配設したテープ状の一方のファスナー部を形成し、前記腹側腰回り部の裏面シートには、外面側に前記一方の面状ファスナーに係脱可能な他方の面状ファスナーを配設した他方のファスナー部を形成し、前記各一方のファスナー部は、前記吸収性物品本体側に固着する基部と、この基部の外側に位置し表面側に前記一方の面状ファスナーを配設した延出部と、前記基部と延出部との間に位置し前記吸収性物品本体の長手方向に沿った折り曲げ線を有するとともにこの折り曲げ線から前記延出部が記吸収性物品本体の表面シート側と対向するように表面側に向って折り込む折り曲げ部とを形成し、前記吸収性物品本体の使用前には、前記各一方のファスナー部は折り曲げ線で折り曲げられて延出部と前記吸収性物品本体の表面シート側とが対向した状態で剥離可能に仮止めする仮止め部をこの各一方のファスナー部と前記吸収性物品本体の表面シート側とのいずれか一方に形成し、この各一方のファスナー部の延出部と前記吸収性物品本体の表面シート側との仮止めを剥離した状態でこの吸収性物品本体の非装着時には前記折り曲げ部が前記延出部とこの吸収性物品本体の表面シート側とが対向した状態に保持するものである。
【0014】
そして、吸収性物品本体の製造時または未使用時において、吸収性物品本体のテープ状の一方のファスナー部には、表面側に一方の面状ファスナーを配設し、一方のファスナー部の延出部と吸収性物品本体の表面とが対向した状態で仮止め部により剥離可能に仮止めされ、折り込み状態に保持される。また、一方の面状ファスナーを他方のファスナーに係合していない使い捨て吸収性物品の非装着状態においては、仮止め部を剥離して延出部を吸収性物品本体の表面から仮止めを解除した状態では、一方のファスナー部が折り曲げ状態となって、一方の面状ファスナーは吸収性物品本体の表面に対向し、一方の面状ファスナーが表面側に露出せず、吸収性物品本体の表面シートなどに妄りに係合することがない。
【0015】
請求項4記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項3記載の使い捨て吸収性物品において、一方の面状ファスナーがフックファスナーで、他方の面状ファスナーがループファスナーであり、各一方のファスナー部は、延出部が折り曲げ部の折り込み状態で一方の面状ファスナーと吸収性物品本体の表面シート側とが対向しているとき、前記フックファスナーが前記吸収性物品本体の表面シート側と係合しないで遊離しているものである。
【0016】
そして、一方のファスナー部は、延出部が仮止めされているとき、または、仮止めされていないとき、折り曲げ部の折り込み状態で一方のファスナの延出部と吸収性物品本体の表面シート側とが対向し、一方の面状ファスナーのフックファスナーは表面シート側に係合しないで表面シート側から遊離している。
【0017】
請求項5記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項3または4記載の記載の使い捨て吸収性物品において、テープ状の一方のファスナー部は、吸収性物品本体の裏面シート側に基部を固着し、前記吸収性物品本体の表面シート側にリリーステープの一端側を固着するとともに他端側を前記一方のファスナー部に固着し、前記一方のファスナー部の延出部を折り込んだ状態で、一方の面状ファスナーはリリーステープに対向して前記一方の面状ファスナーがリリーステープと係合しないで遊離しているものである。
【0018】
請求項6記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし5のいずれか一つに記載の使い捨て吸収性物品において、一方のファスナー部は熱可塑性樹脂にて成形するとともに、この一方のファスナー部の折り曲げ部は他の部分より剛性を大きくしたものである。
【0019】
請求項7記載の発明の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし6のいずれか一つに記載の使い捨て吸収性物品において、一方のファスナー部は、折り曲げ部において基部と延出部とを接合した接合部を形成したものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の使い捨て吸収性物品は、吸収性物品本体の製造時または未使用時において、吸収性物品本体のサイドパネル部には、表面側に一方の面状ファスナーを配設した一方のファスナー部の基部と延出部とが対向した状態で仮止め部により剥離可能に仮止めされ、一方のファスナー部は確実に折り込み状態に保持され、また、一方の面状ファスナーを他方のファスナーに係合していない使い捨て吸収性物品の非装着状態においては、仮止め部を剥離して延出部を基部から仮止めを解除した状態では、一方のファスナー部が折り曲げ状態となって、一方の面状ファスナーが表面側に露出することがないので、表面シート、裏面シートなどの妄りの位置に係合することがなく、一方の面状ファスナーを基部に仮止めする必要がないものである。
【0021】
また、請求項2に係る発明は、吸収性物品本体を身体に装着するとき、フックファスナーの一方の面状ファスナーを一方のファスナー部の基部から剥がす必要かがなく、容易に延出部を開放してループファスナーに係合することができ、フックファスナーを消耗破損することがない。
【0022】
さらに、請求項3に係る発明は、吸収性物品本体の製造時または未使用時において、吸収性物品本体の表面側とテープ状の一方のファスナー部の一方の面状ファスナーを配設した延出部とが対向した状態で剥離可能に仮止め部にて仮止めされ、確実に折り込み状態に保持される。また、一方の面状ファスナーを他方のファスナーに係合しない使い捨て吸収性物品の非装着状態においては、延出部の仮止め部を剥離して吸収性物品本体の表面側から仮止めを解除した状態では、一方のファスナー部が折り曲げ状態となって、一方の面状ファスナーが表面側に露出することがないので、一方の面状ファスナーが吸収性物品本体の妄りな部分に係合することがなく、一方の面状ファスナーを基部に仮止めする必要がない。さらに、一方のファスナー部は、吸収性物品本体にテープ状のファスナー体を接合するのみで一方のファスナー部が簡単に得られる。
【0023】
また、請求項4に係る発明は、一方のファスナー部は、折り曲げ部の折り畳み状態で一方の面状ファスナの延出部と吸収性物品本体の表面シート側とが対向しているとき、前記フックファスナーの一方の面状ファスナーが前記吸収性物品本体の表面シート側と係合しないで遊離しているため、フックファスナーは吸収性物品本体の表面から剥離させる必要がなく、容易に延出部を開放してループファスナーに係合することができ、吸収性物品本体の表面シート側がフックファスナーの係合により消耗破損することがない。
【0024】
さらに、請求項5に係る発明は、テープ状の一方のファスナー部は、吸収性物品本体の裏面シート側に基部を固着し、前記吸収性物品本体の表面シート側にリリーステープの一端側を固着するとともに他端側を前記一方のファスナー部に固着し、前記一方のファスナー部の延出部を折り込んだ状態で、一方の面状ファスナーはリリーステープに対向して前記一方の面状ファスナーがリリーステープと係合しないで遊離しているので、一方の面状ファスナーをリリーステープから剥がす必要がなく、一方のファスナー部の基部とリリーステープとにて吸収性物品本体を挟み込むため、テープ状の一方のファスナー部が吸収性物品本体から外れることを防止できる。
【0025】
また、請求項6に係る発明は、一方のファスナー部は熱可塑性樹脂にて成形するとともに、この一方のファスナー部の折り曲げ部は他の部分より剛性を大きくしたので、吸収性物品本体の未使用状態において、一方のファスナー部は折り込んだ状態に維持され易く、一方のファスナー部が吸収性物品本体の両側部から展開突出して邪魔になることがない。
【0026】
さらに、請求項7に係る発明は、一方のファスナー部は、折り曲げ部に基部と延出部とを接合した接合部を形成したので、吸収性物品本体の未使用状態において、一方のファスナー部は折り込んだ状態に維持され易く、一方のファスナー部が吸収性物品本体の両側部から突出して邪魔になることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
次に、本発明の使い捨て吸収性物品の実施の形態の構成を、図1及び図2を参照して説明する。
【0028】
おむつなどの吸収性物品本体1は、内面側に配設した表面シート2と、外面側に配設した裏面シート3と、この表面シート2と裏面シート3の間に配設した液吸収性を有する吸収体4とを有し、この表面シート2と裏面シート3の周縁を接合して吸収体4を封止し、長手方向に沿って背側腰回り部5、股下回り部6及び腹側腰回り部7を順次一体的に形成し、かつ、前記背側腰回り部5の両側部にはサイドパネル部8をそれぞれ形成している。そして、この吸収性物品本体1は、展開状態では略細長状で長手方向の中央部を中心として略対称の形状に形成するとともに、幅方向の中央部を中心として左右対称の形状に形成されている。
【0029】
また、前記表面シート2は、綿布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維などの透液性シート9と、この透液性シート9の両側部表面側に長手方向に沿ってそれぞれ配設した不透液性または疎水性のギャザーシート10とにて形成され、この両ギャザーシート10の相対する内側縁部には立体ギャザーを形成する紐状弾性体11が長手方向に沿って設けられている。
【0030】
さらに、裏面シート3は不透液性または疎水性の不織布、或いは、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂シート、または、不透液性または疎水性の不織布と合成樹脂シートとを組み合わせたシートなどにて成形され、この裏面シート3の周縁部が前記表面シート2の周縁部に接着されている。
【0031】
また、前記吸収体4は尿などの排泄生理液をに吸収できる例えばパルプを主材料として一部に高分子吸収体等の物質を含んだ材料にて略細長矩形状に成形され、長手方向の両側縁の中間部が幅狭状となるように内方に向けて略凹弧状に切り欠かれた凹弧状縁12が形成されている。
【0032】
さらに、前記各サイドパネル部8は、使用時に破損しないように、前記表面シート2および裏面シート3よりも目付、または厚みを大きくして引張強度の強い通気性のある不織布が好ましく、また、この各サイドパネル部8は1枚に限らず、または複数枚のシートを接合して形成することもできる。
【0033】
そして、前記吸収体4の外側に位置して前記表面シート2と前記裏面シート3との周縁を接合して封止することによってフラップ部13が形成されている。
【0034】
また、前記各サイドパネル部8の幅方向両外縁部に表面側にフックファスナーの一方の面状ファスナー14を配設した一方のファスナー部15をそれぞれ形成する。
【0035】
また、前記腹側腰回り部7の裏面シート3には、外面側に前記一方の面状ファスナー14に係脱可能に係合するループファスナーの他方の面状ファスナーを配設した他方のファスナー部16を形成する。
【0036】
前記各一方のファスナー部15は、前記吸収性物品本体1のサイドパネル部8の幅方向両外縁部を基部17とし、この基部17と、この基部17に連続して前記サイドパネル部8の幅方向両外縁部より外方に突出しかつ表面側に前記一方の面状ファスナー14を配設した延出部18と、前記基部17と延出部18との間に位置し前記吸収性物品本体1の長手方向となるサイドパネル部8の外縁に沿った折り曲げ線19を有するとともにこの折り曲げ線19から前記延出部18が基部17と対向するように内側に向って折り込む折り曲げ部20とを形成し、前記吸収性物品本体1の使用前には、前記各一方のファスナー部15は折り曲げ線19で折り曲げられて基部17と延出部18とが対向した状態で剥離可能に仮止めする仮止め部22をこの各一方のファスナー部15の表面側に形成する。この仮止め部22は、製造時または使用する前までは接合していればよいので、仮止めを解除して延出部18を基部17から剥離した後には、再度、延出部18が基部17に接合できないことが好ましく、仮止め部22の仮止め手段としては、例えば、ヒートシール、超音波接着などが好ましく、また、仮止め手段としてホットメルト接着剤などの接着剤でもよいが、タック力(粘着力)があると仮止め部22が吸収性物品本体1などの部分に接合したり、仮止め部22に塵埃が付着するにおそれがあるので、接着剤の場合はタック力がないか、あるいはタック力が小さいものが好ましい。
【0037】
また、前記各一方のファスナー部15に形成した一方の面状ファスナー14が、折り曲げ部20の折り込み状態で、一方のファスナー部15の基部17と延出部18とが対向しているとき、前記フックファスナーの一方の面状ファスナー14が基部17と係合することなく、この基部17と一方のファスナー部15とが遊離している。この基部17と一方のファスナー部15とが係合しないで遊離するようにするには、一方のファスナー部15、または、少なくとも、基部17が一方の面状ファスナー14のフックファスナーと係合しない素材、例えば、表面が平滑なフィルム状の素材で構成するか、または、基部17が不織布などのフックファスナーと係合する素材の場合、基部17に平滑なフィルム状の素材を貼着するか或いはヒートシールなどにより基部17が平滑になるように処理することもできる。
【0038】
そして、図3に示すように、前記各一方のファスナー部15の基部17と延出部18との仮止め部22による仮止めを解除して剥離した状態では、前記折り曲げ部20がこの基部17と延出部18とが対向した状態に保持される。この一方のファスナー部15の基部17と延出部18との仮止めが解かれた状態で基部17と延出部18とが対向した状態では、基部17と延出部18とが必ずしも近接して折り込まれた状態に限らず、延出部18が展開しない状態、すなわち、図3に破線で示す状態に保持されるように、延出部18が折り曲げ線19より外方に展開しない状態であればよい。
【0039】
この各一方のファスナー部15の折り曲げ部20がこの基部17と延出部18とが対向した状態に保持されるようにするには、折り曲げ部20を熱可塑性樹脂にて成形されることが好ましく、折り曲げ部20を熱可塑性樹脂にて成形して延出部18を折り込んだ後に、折り曲げ部20を加熱することにより、この折り曲げ部20は折り込んだ状態で硬化させることにより折り曲げ部20はこの基部17と延出部18とが対向する折り込み状態に保持される。
【0040】
なお、前記各一方のファスナー部15の延出部18の先端部には摘み部23が形成され、この摘み部23は摘み易いように、基部17および延出部18より柔らかく形成されている。
【0041】
また、前記吸収性物品本体1の股下回り部6の幅方向の両側縁の脚回り部には1本または複数のゴムなどで形成された略紐状の弾性体24が前記吸収性物品本体1の長手方向に沿って前記表面シート2と前記裏面シート3との間に配設され、この弾性体24により前記吸収体4の両側部のフラップ部13にて脚回りギャザー部が形成されている。
【0042】
次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0043】
吸収性物品を身体に装着するときには、図1及び図2に示すように、吸収性物品本体1の両側に設けた各一方のファスナー部15は折り曲げ部20の折り曲げ線19から折り曲げられ、延出部18は吸収性物品本体1のサイドパネル部8の幅方向外縁部にて形成されている基部17に対向し、仮止め部22にて延出部18が基部17に仮止めされている。このとき、延出部18に設けたフックファスナーの一方の面状ファスナー14が基部17には係合していない。
【0044】
この状態で、各一方のファスナー部15の延出部18の先端部に形成されている摘み部23をそれぞれ引っ張り、基部17に仮止めされている延出部18を基部17から仮止めを解除して剥離する。この延出部18が基部17との仮止め部22を剥がして剥離した状態では、図3に破線で示すように、延出部18は折り曲げ部20により基部17と対向した状態に保持され、延出部18が折り曲げ線19より外方に展開しない状態に保持される。
【0045】
このように一方のファスナー部15の基部17から仮止めを解かれた延出部18は展開されずに基部17に対向しているので、フックファスナーの一方の面状ファスナー14は吸収性物品本体1を身体に装着操作するときに、表面シート2、裏面シート3などに妄りに係合することがなく、フックファスナーの一方の面状ファスナー14が消耗破損することなく、また、表面シート2、裏面シート3などを損傷することがない。
【0046】
そして、吸収性物品本体1の表面シート2側の表面が肌に接触されるようにして、吸収性物品本体1の股下回り部6を股下に位置させるとともに背側腰回り部5を背中側に位置させ、さらに、腹側腰回り部7を腹側に位置させる。次いで、この吸収性物品本体1の両サイドパネル部8の幅方向外縁部を基部17とした一方のファスナー部15の延出部18に設けた一方の面状ファスナー14を、腹側腰回り部7に取り付けられている他方のファスナー部16の他方の面状ファスナーに係脱可能に係合させて吸収性物品本体1を身体に装着する。
【0047】
このとき、一方のファスナー部15の一方の面状ファスナー14が基部17と係合せずに遊離しているので、一方の面状ファスナー14を基部17から剥がす必要がなく、容易に延出部18を展開して他方のファスナー部16に係合することができ、フックファスナーの一方の面状ファスナー14を消耗破損することがない。
【0048】
次に、吸収性物品本体1の使用時において、排泄状況の確認、或いは、インナーとして使用されるパッドを交換するために、各一方のファスナー部15の延出部18の先端部に形成されている摘み部23をそれぞれ引っ張り、一方のファスナー部15の一方の面状ファスナー14を他方のファスナー部16の面状ファスナーから係合を解くと、仮止め部22から剥離し、この状態では図3に破線で示すように、延出部18は折り曲げ部20により基部17と対向した状態に保持され、延出部18が折り曲げ線19より外方に展開しない状態に保持され、フックファスナーの一方の面状ファスナー14は表面シート2、裏面シート3など吸収性物品本体1に妄りに係合することがなく、フックファスナーの一方の面状ファスナー14が消耗破損することがないとともに吸収性物品本体1を損傷することがない。
【0049】
また、排泄状況の確認の結果、吸収性物品本体1を引き続き使用できることが確認できたとき、或いは、インナーとして使用されるパッドを交換した後に、再び、吸収性物品本体1を身体に装着するときは、この吸収性物品本体1の両サイドパネル部8の幅方向両外縁部を基部17とした一方のファスナー部15の延出部18に設けた一方の面状ファスナー14を、腹側腰回り部7に取り付けられている他方のファスナー部16の他方の面状ファスナーに係脱可能に再び係合させて吸収性物品本体1を身体に装着する。
【0050】
この実施の形態では、図2に示すように、一方のファスナー部15の基部17と延出部18とを対向した状態で剥離可能に仮止めする仮止め部22は、一方のファスナー部15の一方の面状ファスナー14と摘み部23との間に形成することにより、製造時に、一方のファスナー部15の延出部18が展開し難くなり、一方のファスナー部15の一方の面状ファスナー14が吸収性物品本体1などの部分に妄りに係合して破損することがない構成となっているが、一方のファスナー部15の仮止め部22を、一方のファスナー部15の一方の面状ファスナー14と折り曲げ線19との間に形成することもできる。この構成では、延出部18が開き易い問題があるが、摘み部23を摘み易い利点がある。
【0051】
また、吸収性物品本体1の背側腰回り部5の両側部にそれぞれサイドパネル部8を背側腰回り部5と別体に形成することにより、サイドパネル部8は表面シート2および裏面シート3よりも目付、または厚みを大きくして容易に引張強度を大きくできるが、サイドパネル部8は表面シート2と裏面シート3とのいずれか一方または両方と一体に形成し、必要に応じて引張強度の強い通気性のある不織布などのシートを接合することもできる。
【0052】
さらに、前記実施の形態では、前記各サイドパネル部8の幅方向外縁部にて表面側にフックファスナーの一方の面状ファスナー14を配設した一方のファスナー部15をそれぞれ形成した構成としたが、サイドパネル部8と一方のファスナー部15とを別体に形成し、このサイドパネル部8の幅方向外縁部の表面に一方のファスナー部15の基部17を接合した構成とすることもできる。
【0053】
次に他の実施の形態を図4及び図5に基いて説明する。
【0054】
前記図1及び図2に示す実施の形態は、吸収性物品本体1の背側腰回り部5の両側部にはサイドパネル部8を形成した構成であるが、この実施の形態では、吸収性物品本体1にサイドパネル部を形成しない構成である。
【0055】
吸収性物品本体1は内面側に配設した表面シート2と、外面側に配設した裏面シート3と、この表面シート2と裏面シート3との間に配設した吸収体4とを有し、長手方向に沿って背側腰回り部5、股下回り部6及び腹側腰回り部7を順次一体的に形成する。そして、表面シート2は透液性シート9と、この透液性シート9の両側部表面側に長手方向に沿ってそれぞれ配設した不透液性または疎水性のギャザーシート10とにて形成する。また、この吸収性物品本体1の表面シート2と裏面シート3とは、吸収体4より外側のフラップ部13の両側縁が、長手方向の中間部が幅狭状となるように内方に向けて略凹弧状に切り欠かれた凹弧状縁25が形成されている。
【0056】
また、前記吸収性物品本体1の背側腰回り部5の裏面シート3の両側部にて形成されるフラップ部13には、テープ状の一方のファスナー部15の基部17を接着などによりそれぞれ設け、このテープ状の一方のファスナー15は表面側に一方の面状ファスナー14を配設する。
【0057】
また、前記吸収性物品本体1の腹側腰回り部7の裏面シート3の外面側には、前記一方の面状ファスナー14に係脱可能に係合する他方の面状ファスナーを配設した他方のファスナー部16を固着する。
【0058】
次に、前記各一方のファスナー部15は、前記吸収性物品本体1側のフラップ部13に固着する基部17と、この基部17に連続して表面側に前記一方の面状ファスナー14を配設した延出部18と前記基部17と延出部18との間に位置し前記吸収性物品本体1の長手方向に沿った折り曲げ線19を有するとともにこの折り曲げ線19から前記延出部18が記吸収性物品本体1の表面シート2側と対向するように表面側に向って折り込む折り曲げ部20とを形成する。
【0059】
そして、前記吸収性物品本体1の使用前には、前記各一方のファスナー部15が折り曲げ線19で折り曲げられて延出部18と前記吸収性物品本体1の表面シート2側とが対向した状態で剥離可能に仮止めする仮止め部22をこの各一方のファスナー部15と前記吸収性物品本体1の表面シート2またはギャザーシート10側とのいずれか一方に形成し、この各一方のファスナー部15の延出部18と前記吸収性物品本体1の表面シート2側との仮止めを剥離した状態で前記折り曲げ部20が前記延出部18とこの吸収性物品本体1の表面シート2側とが対向した状態に保持するものである。
【0060】
他の構成は、前記図1及び図2に示す実施の形態の構成と同一である。
【0061】
次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0062】
吸収性物品本体1の製造時または未使用時においては、吸収性物品本体1のテープ状の一方のファスナー部15には、表面側に一方の面状ファスナー14を配設し、一方のファスナー部15の基部17と延出部18とが対向した状態で仮止め部22により剥離可能に仮止めされ、折り込み状態に保持される。
【0063】
また、一方の面状ファスナー14を他方のファスナー部16に係合しない使い捨て吸収性物品の非装着状態においては、仮止め部22を剥離して延出部18を基部17から仮止めを解除した状態で、一方のファスナー部15が折り曲げ部21によって折り曲げ状態となって、一方の面状ファスナー14が表面側に露出せず、吸収性物品本体1の表面シート2、裏面シート3など吸収性物品本体1に妄りに係合することがなく、フックファスナーの一方の面状ファスナー14を消耗損傷することがなく、一方のファスナー部15の延出部18を基部17に仮止めする必要がないものである。
【0064】
さらに、一方のファスナー部15は、吸収性物品本体1にテープ状のファスナー体を接合するのみで一方のファスナー部15が簡単に得られる。
【0065】
また、一方のファスナー部15は、延出部18が仮止め部22と仮止めされているとき、または、仮止めされていないとき、折り曲げ部20の折り込み状態で延出部18の一方の面状ファスナー14と吸収性物品本体1の表面シート2側とが対向していても、一方のファスナー部15の延出部18に設けたフックファスナーの一方の面状ファスナー14は表面シート側に係合することなく遊離しているように、一方のファスナー部15が折り込み状態で一方の面状ファスナー14が対向するギャザーシート10または表面シート2にフックファスナーと係合しない材質、例えば、表面が平滑なフィルム状の素材を貼着し、或いは、ヒートシールなどで平滑なフィルム面を形成する。なお、ギャザーシート10または表面シート2がフックファスナーと係合しない素材で形成されているときは、特別な加工処理は必要ない。
【0066】
他の作用は、前記図1及び図2に示す実施の形態と同一である。
【0067】
なお、この実施の形態では、テープ状のファスナー部15の基部17を吸収性物品本体1の裏面シート3の外面に接合した構成となっているが、テープ状のファスナー部15の基部17は裏面シート3とギャザーシート10または表面シート2との間、或いは、ギャザーシート10の表面にテープ状のファスナー部15の基部17を接合する構成とすることもできる。
【0068】
次に、テープ状のファスナー部15の他の実施の形態を図6に基いて説明する。
【0069】
テープ状のファスナー部15は、吸収性物品本体1の裏面シート3の外面側に基部17を固着し、前記吸収性物品本体1の表面シート2側、例えば表面シート2またはギャザーシート10の表面にリリーステープ28の一端側を固着するとともに他端側を前記一方のファスナー部15の延出部18に固着し、前記一方のファスナー部15の延出部18を折り込んだ状態で、一方の面状ファスナー14はリリーステープ28に対向しこの一方の面状ファスナー14がリリーステープ28と係合しないで遊離している。
【0070】
また、一方のファスナー部15の延出部18の仮止め部22はリリーステープ28に対向する部分に形成することにより、延出部18の仮止めによって吸収性物品本体1が損傷することを防止できる。
【0071】
また、このリリーステープ28の吸収性物品本体1の幅方向に対する内側縁は、仮止め部22より内側で、一方のファスナー部15の延出部18に形成した摘み部23より外側にさせることにより、摘み部23を摘み易くすることができる。また、このリリーステープ28の吸収性物品本体1の幅方向に対する外側縁は、一方の面状ファスナー14の端部近傍に位置させる。
【0072】
この実施の形態の構成では、一方のファスナー部15の延出部18を折り込んだ状態で、一方の面状ファスナー14はリリーステープ28に対向して一方の面状ファスナー14がリリーステープ28と対向してもリリーステープ28に係合しないで遊離しているので、一方の面状ファスナー14をリリーステープ28から剥がす必要がなく、一方のファスナー部15の基部17とリリーステープ28とにて吸収性物品本体1を挟み込むため、テープ状の一方のファスナー部15が吸収性物品本体1から外れることを確実に防止できる。
【0073】
さらに、前記各実施の形態において、一方のファスナー部15は熱可塑性樹脂にて成形するとともに、この一方のファスナー部15の折り曲げ部20は基材の厚みを他の部分より厚くし、または他の基材を貼り合わせて熱を加えて硬化させ、折り曲げ状態を保持するように剛性を大きく形成するもできる。
【0074】
この構成によれば、吸収性物品の未使用状態において、一方のファスナー部15は延出部18が折り込まれた状態に保持され、展開することがないので、フックファスナーの一方の面状ファスナー14が表面シート2または裏面シート3などの吸収性物品本体1に妄りに係合することなく、一方の面状ファスナー14が消耗破損することを防止できる。
【0075】
さらに、一方のファスナー部15の他の実施の形態を図7に基いて説明する。
【0076】
この実施の形態は、前記図2に示す実施の形態において、一方のファスナー部15は、折り曲げ部20に基部17とこの基部17に隣接する延出部18とを接着剤またはヒートシールなどで接合した接合部30を形成した構成である。この接合部30の吸収性物品本体1の幅方向に対する長さaは、この接合部30の端部と一方の面状ファスナー14の端部との間の寸法bより長くすることにより、延出部18が基部17に対向する折り込み状態が保持され易くなる。
【0077】
このように、一方のファスナー部15は、折り曲げ部20に接合部30を形成することにより、一方のファスナー部15は吸収性物品の未使用時における延出部18が基部17に対向する折り込み状態が保持され易くなる。
【0078】
さらに、前記図5に示す実施の形態においては、図8に示すように、一方のファスナー部15は、折り曲げ部20の基部17とこの基部17に隣接する延出部18とを互いに接合した接合部30を形成する構成とし、または、図9に示すように、一方のファスナー部15は、折り曲げ部20の基部17とこの基部17に隣接する延出部18との間に吸収性物品本体1、例えば、裏面シート3とギャザーシート10を挟着して接合した接合部30を形成する構成とすることもできる。
【0079】
また、図6に示すように、リリーステープ28を用いた構成では、図10に示すように、一方のファスナー部15は、折り曲げ部20の基部17とこの基部17に隣接する延出部18との間にリリーステープ28を挟着して接合した接合部30を形成する構成、或いは、リリーステープ28と吸収性物品本体1、例えば、裏面シート3とギャザーシート10を挟着して接合した接合部30を形成する構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の一実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。
【図2】図1のII−II部の一方のファスナー部の縦断面説明図である。
【図3】図2の一方のファスナー部の仮止めを解いた状態の縦断面説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す使い捨て吸収性物品の平面図である。
【図5】図4のIV−IV線部の一方のファスナー部の縦断面説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す一方のファスナー部の縦断面説明図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態を示す一方のファスナー部の縦断面説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す一方のファスナー部の縦断面説明図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態を示す一方のファスナー部の縦断面説明図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態を示す一方のファスナー部の縦断面説明図である。
【符号の説明】
【0081】
1 吸収性物品本体
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 背側腰回り部
6 股下回り部
7 腹側腰回り部
8 サイドパネル部
14 一方の面状ファスナー
15 一方のファスナー部
16 他方のファスナー部
17 基部
18 延出部
19 折り曲げ線
20 折り曲げ部
22 仮止め部
28 リリーステープ
30 接合部
【出願人】 【識別番号】391047503
【氏名又は名称】白十字株式会社
【出願日】 平成18年9月5日(2006.9.5)
【代理人】 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄

【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡

【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也


【公開番号】 特開2008−61699(P2008−61699A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−240163(P2006−240163)