| 【発明の名称】 |
パンツ型の着用物品 |
| 【発明者】 |
【氏名】市川 誠
【氏名】川上 祐介
【氏名】大橋 直人
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| 【要約】 |
【課題】着用者に対する股間部の密着性が改善されたパンツ型の着用物品を提供する。
【構成】着用者の胴周りに配置される胴周り部2と、着用者の背側から股下を経て腹側に延び胴周り部2に接続される股間部3とを備え、胴周り部2と股間部3が接続されたとき胴周り部2の両側4の下端縁5および股間部3の両側縁6により一対の脚周り開口7が形成されるパンツ型の着用物品1において、胴周り部2と股間部3とを着脱可能に接続する接続部8と、脚周り開口7を形成する胴周り部2の両側4の下端縁5に沿って延びる一対の第1脚周り弾性域11と、脚周り開口7を形成する股間部3の両側縁6に沿って延びる一対の第2脚周り弾性域12とを備え、接続部8で第1脚周り弾性域11および第2脚周り弾性域12が重なり合って連結される構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 着用者の胴周りに配置される胴周り部と、前記着用者の背側から股下を経て腹側に延び前記胴周り部に接続される股間部とを備え、前記胴周り部と前記股間部が接続されたとき前記胴周り部の両側の下端縁および前記股間部の両側縁により一対の脚周り開口が形成されるパンツ型の着用物品において、 前記胴周り部と前記股間部とを、少なくとも前記着用者の腹側および背側のいずれか一方で着脱可能に接続する接続部と、 前記脚周り開口を形成する前記胴周り部の両側の前記下端縁に沿って延びる一対の第1脚周り弾性域と、 前記脚周り開口を形成する前記股間部の前記両側縁に沿って延びる一対の第2脚周り弾性域と、を備え、 前記接続部で、前記第1脚周り弾性域および前記第2脚周り弾性域が重なり合って連結されることを特徴とするパンツ型の着用物品。 【請求項2】 前記接続部は互いに着脱可能な第1接続部材と第2接続部材を含んで構成され、 前記第1接続部材は、前記胴周り部に取付けられて前記第1脚周り弾性域と重なり合って連結され、 前記第2接続部材は、前記股間部に取付けられて前記第2脚周り弾性域と重なり合って連結される請求項1に記載のパンツ型の着用物品。 【請求項3】 前記接続部において、前記第1脚周り弾性域が延びる方向の延長線上に前記第2脚周り弾性域が延びる請求項1または2に記載のパンツ型の着用物品。 【請求項4】 前記股間部の両側縁に沿って延びる一対の防漏カフが設けられ、 前記防漏カフは、前記側縁と同方向に延びて前記股間部に対して固定される固定端と、前記固定端と並行して延びて前記股間部から離間可能な自由端とを有するとともに、前記自由端に沿って防漏カフ弾性域が延び、 前記防漏カフ弾性域は前記接続部に重なり合って前記第1・第2脚周り弾性域に連結されている請求項1から3のいずれか1項に記載のパンツ型の着用物品。 【請求項5】 前記股間部の両側縁に沿って延びる一対の防漏カフが設けられ、 前記防漏カフは、前記側縁と同方向に延びて前記股間部に対して固定される固定端と、 前記固定端と並行して延びて前記股間部から離間可能な自由端とを有するとともに、 前記自由端に沿って防漏カフ弾性域が延び、 前記防漏カフ弾性域が前記第2脚周り弾性域を構成し、かつ、前記接続部に重なり合って前記第1脚周り弾性域に連結されている請求項1から3のいずれか1項に記載のパンツ型の着用物品。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、パンツ型の着用物品に関する。 【背景技術】 【0002】 特許文献1には、前身頃と後身頃とから構成されて上部に胴周り開口を有するパンツ型の着用物品であって、前身頃の内面の下端縁近傍から前身頃の上端部の方向へ延びる第1係合域と、後身頃の内面の下端縁近傍に形成された第2係合域と、第2係合域から上端部の方向へ離間して後身頃の外面に形成された第3係合域とを有し、第2,3係合域が、第1係合域に係脱可能に係合し、着用物品に左右一対の脚周り開口が形成される着用物品が開示されている。 【特許文献1】特開2001−252304号公報(段落0035〜0036、図1) 【0003】 特許文献1のおむつは、前身頃と後身頃との下端部が係脱可能に形成されており、胴周り開口から下部開口へ着用者の両脚をとおし、おむつを着用者の胴周りまで引き上げ、それら身頃の下端部を係合させることにより着用することができるので、装着が容易である。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 特許文献1のおむつでは、着用時に前身頃と後身頃とを係合させる際、尿等を吸収するための吸収体が備えられた股間部を着用者に密着させるようになっている。しかし、着用後に吸収体を積極的に着用者に密着させる手段が設けられていない点で改良の余地がある。 【0005】 本発明は、着用者に対する股間部の密着性が改善されたパンツ型の着用物品を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前述の課題を解決するための本発明は、着用者の胴周りに配置される胴周り部と、着用者の背側から股下を経て腹側に延び胴周り部に接続される股間部とを備え、胴周り部と股間部が接続されたとき胴周り部の両側の下端縁および股間部の両側縁により一対の脚周り開口が形成されるパンツ型の着用物品を前提とする。 【0007】 本発明の特徴は、胴周り部と股間部とを、少なくとも着用者の腹側および背側のいずれか一方で着脱可能に接続する接続部と、脚周り開口を形成する胴周り部の両側の下端縁に沿って延びる一対の第1脚周り弾性域と、脚周り開口を形成する股間部の両側縁に沿って延びる一対の第2脚周り弾性域とを備え、接続部で、第1脚周り弾性域および第2脚周り弾性域が重なり合って連結されることにある。 【0008】 本発明の実施態様では、接続部は互いに着脱可能な第1接続部材と第2接続部材を含んで構成され、第1接続部材は、胴周り部に取付けられて第1脚周り弾性域と重なり合って連結され、第2接続部材は、股間部に取付けられて第2脚周り弾性域と重なり合って連結されていることが好ましい。 また、別の実施態様では接続部において、第1脚周り弾性域が延びる方向の延長線上に第2脚周り弾性域が延びることが好ましい。 【0009】 さらに別の実施態様では、股間部の両側縁に沿って延びる一対の防漏カフが設けられ、防漏カフは、側縁と同方向に延びて股間部に対して固定される固定端と、固定端と並行して延びて股間部から離間可能な自由端とを有するとともに、自由端に沿って防漏カフ弾性域が延び、防漏カフ弾性域は接続部に重なり合って第1・第2脚周り弾性域に連結されていることが好ましい。 また別の実施態様では、防漏カフ弾性域が第2脚周り弾性域を構成し、かつ、接続部に重なり合って第1脚周り弾性域に連結されていることが好ましい。 【発明の効果】 【0010】 本発明では、胴周り部側の第1脚周り弾性域と、股間部側の第2脚周り弾性域とが、着用物品の胴周り部と股間部との接続部を介して重なり合って連結される。これにより第1・第2脚周り弾性域が連動し、その収縮力が一体となって股間部を胴周り部に向けて引き上げるので、着用者に対する股間部の密着性が向上する。 なお、本発明で弾性域が重なり合うというときは、胴周り部と股間部を接続して接続部に垂直な方向から投影したとき、例えば第1脚周り弾性域と第2脚周り弾性域の少なくとも一部が重なり合うことをいう。また、連結というときは、一方に加えられた力が、着用物品を構成する布状の素材よりも相対的に高剛性の部材や素材(例えばメカニカルファスナやホットメルト接着剤)を介して他方にも伝わる関係にあることをいう。 【0011】 接続部において、第1脚周り弾性域が延びる方向の延長線上に第2脚周り弾性域が延びる態様では、第1脚周り弾性域と第2脚周り弾性域の収縮力の方向が一致することにより収縮力が効率よく伝わり、股間部を胴周り部に向けてより効果的に引き上げることができる。 【0012】 股間部の両側縁に沿って一対の防漏カフが設けられ、防漏カフの自由端に沿って延びる防漏カフ弾性域が第2接続部材に重なり合って第1・第2脚周り弾性域に連結される態様では、第1・第2脚周り弾性域の収縮力に、防漏カフ弾性域の収縮力が加わって股間部を胴周り部に向けて引き上げるので、着用者に対する股間部の密着性がさらに向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 添付の図面を参照して、本発明に係るパンツ型の着用物品の詳細を、使い捨ておむつ1(以下おむつ1)を例に説明する。 【0014】 <第1実施形態> 添付の図1〜3を参照して、第1実施形態に係るおむつ1について説明する。 図1は、接続部8が着用者の腹側と背側に設けられたおむつ1を、胴周り部を構成する胴周り部材2と、股間部を構成する股間部材3に分離して表わす斜視図であり、図2は胴周り部材2の両側4を分離して展開し、胴周り部材2と股間部材3の一部を破断して示すおむつ1の展開図である。図3は、図2のIII−III線の断面での第1・第2脚周り弾性域11,12の連結状態を模式化した模式図であり、図3の紙面上方がおむつ1の上方に相当する。なお、本願で上下方向というときは、立位の着用者から見た上下方向をいう。 【0015】 図1に示すように、おむつ1は着用者の胴周りに配置される胴周り部を形成する胴周り部材2と、胴周り部材2に接続部8を介して着脱可能に接続されて着用者の背側から股下を経て腹側に延び、股間部を形成する股間部材3とを備える。胴周り部材2と股間部材3を接続すると、胴周り部材2の両側4の下端縁5と股間部材3の両側縁6により、着用者の左右に、仮想線で示す一対の脚周り開口7が形成される。さらに、脚周り開口7を形成する胴周り部材2の両側4の下端縁5に沿って第1脚周り弾性域11が湾曲して延び、股間部材3の両側縁6に沿って第2脚周り弾性域12が延びている。これら第1・第2脚周り弾性域11,12の弾性収縮により脚周りからの尿等の漏れが防止される。 【0016】 次に、図2を参照しておむつ1の各部について説明する。 胴周り部材2は、着用者側に配される透液性の繊維不織布製の肌側シート13と、おむつ1の外装シートとなる不透液性の外側シート14で構成され、着用者の腹側にあたる前身頃15と、背側にあたる後身頃16の両側4を接続して形成されている。胴周り部材2の上端縁18に沿って、胴周り弾性域17が伸長下で、肌側シート13と外側シート14の間に取付けられている。 脚周り開口7の一部を形成する胴周り部材2の両側4の下端縁5は、おむつ1が着用されたとき上方に湾曲した状態となり着用者の脚にフィットする。ここに、第1脚周り弾性域11が伸長下で、肌側シート13と外側シート14の間に取付けられている。 【0017】 股間部材3は、着用者の背側から股下を経て腹側に至り、かつ脚にフィットすることができる縦長形状であり、不透液性の繊維不織布またはプラスチックフィルムから成るバックシート19と、液透過性の不織布製で着用者の肌に当接するトップシート20と、両者の間に介在し尿等を吸収する吸収体(図示せず)とを含んで構成されている。 また、股間部材3の縦方向に延びる両側縁6に沿って、第2脚周り弾性域12が、バックシート19とトップシート20の間に伸長下に取付けられている。股間部材3は着用者の股間部にフィットし得る縦長形状であればよく、長方形、あるいは両側縁6がおむつ1の内方に湾曲した形状とすることができる。 【0018】 接続部8は、着脱可能な第1接続部材21と第2接続部材22を含んで構成されている。第1接続部材21は胴周り部材2の内側(着用者側)で、腹側および背側の下端縁5近傍に取付けられ、第2接続部材22は股間部材3の外側で、股間部材3の幅方向に延びる上端23および下端24に平行に取付けられる。なお、第1接続部材21を胴周り部材2の外側に取り付け、第2接続部材22を股間部材3の内側に取り付けることもできる。 【0019】 接続部8を構成する第1・第2接続部材21,22は、多数のループとフックからなるメカニカルファスナが用いられている。この他、粘着テープ等の公知の繰り返し着脱可能な接続手段を用いてもよい。第1・第2接続部材21,22は、ホットメルト接着剤(図示せず)で各々胴周り部材2、股間部材3に接着されている。第1・第2接続部材21,22は、それぞれ胴周り部材2の腹側と背側の下端縁5の幅方向、および股間部材3の上端23と下端24の幅方向のほぼ全長にわたって延在するが、同幅方向の少なくとも両側部に離間して配置してあってもよい。 一般に、接続部8を構成するメカニカルファスナや粘着テープは、胴周り部材2、股間部材3を構成する不織布等よりも相対的に剛性が高い。 【0020】 第1接続部材21は胴周り部材2の第1脚周り弾性域11と重なり合う位置に取付けられ、第2接続部材22は股間部材3の第2脚周り弾性域12と重なり合う位置に取付けられる。 第1接続部材21および第2接続部材22の幅は、それぞれ第1脚周り弾性域11、第2脚周り弾性域12の各領域幅W1,W2よりも大きいことが好ましい。第1接続部材21を例にすると、その取り付け位置における一対の第1脚周り弾性域11,11間の最大距離よりも大きな幅とするか、あるいは、第1脚周り弾性域11の領域幅W1よりも数cm大きい幅の第1接続部材21を2個設け、それぞれを第1脚周り弾性域11に重なり合わせる構成とすることができる。 【0021】 このように、第1・第2接続部材21,22の幅を第1・第2脚周り弾性域11,12の領域幅W1,W2よりも大きくすることにより、第1・第2接続部材21,22を介して第1・第2脚周り弾性域11,12を確実に連結させることができる。なお、第1・第2接続部材21,22の端どうしの位置を合わせて接続すれば、第1・第2脚周り弾性域11,12が重なり合うようにしておくことが好ましい。 【0022】 第1・第2脚周り弾性域11,12、および胴周り弾性域17には複数条のゴム紐が用いられ、ホットメルト接着剤(図示せず)で胴周り部材2、股間部材3に間隔をあけて接着されている。第1、第2脚周り弾性域11,12に、弾性を有するプラスチックフィルム等を用いてもよい。 【0023】 胴周り部材2に、接続部8を介して股間部材3を接続すると、図2に示すように、第1脚周り弾性域11と第2脚周り弾性域12とが、接続部8を介して重なり合って連結される。このとき接続部8において、第1脚周り弾性域11が延びる方向の延長線上に第2脚周り弾性域12が延びるようにすることが好ましい。これにより、第1脚周り弾性域と第2脚周り弾性域の収縮力の方向が一致するので、両者が効率よく連動して股間部材3を胴周り部材2に向けて有効に引き上げることができる。 【0024】 第1・第2脚周り弾性域11,12は、胴周り部材2、股間部材3に対し、図3に示すようにホットメルト接着剤HM(以下、接着剤HMと記す)で間隔をあけて接着されている。また、メカニカルファスナである第1・第2接続部材21,22も、接着剤HMで胴周り部材2、股間部材3に接着されており、第1・第2接続部材21,22を介して胴周り部材2と股間部材3が接続されている。 【0025】 前述のように、第1・第2脚周り弾性域11,12は伸長された状態で胴周り部材2、股間部材3に取付けられているので、弾性収縮する。このため、第1接続部材21は第1脚周り弾性域11の収縮力により、図3の矢印F方向、すなわちおむつ1の上方に向けて引っ張られる。また、図3上で股間部材3の第2接続部材22より下の部分も、第2脚周り弾性域12の収縮力により、第2接続部材22に向けて、すなわちおむつ1の上方に向けて引っ張られる。第1・第2脚周り弾性域11,12は相対的に高剛性で変形しにくい第1・第2接続部材21,22(接続部8)を介して連結されているので、第1、第2脚周り弾性域11,12の収縮力が一体となって股間部材3を胴周り部材2に向けて引き上げ、着用者に対する股間部材3の密着性が向上する。 【0026】 第1脚周り弾性域11を、胴周り部材2に接着剤HMで間隔をあけて複数の点で接着するとき、接着剤HMの少なくとも1点は第1接続部材21と重なり合う位置に配することが好ましい。第2脚周り弾性域12についても同様である。一般に接着剤HMは不織布より相対的に剛性が高く変形しにくいので、前記のようにして接着剤HMで接着することにより、第1・第2脚周り弾性域11,12の連結をより強固にすることができる。 【0027】 また、第1・第2脚周り弾性域11,12近傍の不織布は、これらの弾性域の収縮力により多数の皺が生じ、凹凸面となっている(図3に図示せず。図1参照)。第1・第2接続部材21,22に、肌側シート13、バックシート19を構成する不織布より高剛性のものを用いれば、前記の凹凸面にかかわらず第1接続部材21と第2接続部材22を平面どうしで接続することができるので、第1・第2脚周り弾性域11,12の連結がより確実になる。 【0028】 次に図4〜図6を参照して第2実施形態に係るおむつ1について説明する。 図4は、おむつ1の胴周り部材2、股間部材3と防漏カフ31の紙面右側の一部を破断して表わす展開図であり、股間部材3のトップシート20に防漏カフ31が取付けられている点を除き、第1実施形態と同一であり、共通する構成要素には同一の符号を付してある。図5は、図4のV−V断面での各弾性域の接続状態を表わす模式図、図6は図4のVI−VI断面での各弾性域の接続状態を表わす模式図である。なお、図4〜図6では股間部材3の吸収体の図示は省略している。 【0029】 防漏カフ31は、ほぼ長方形の一対の繊維不織布から成り、長方形の長辺方向に延びる折り返し線Hに沿って折り返され、また、股間部材3のトップシート20側で側縁6,6に沿って延び、第2接続部材22と重なり合って取付けられている(図5参照)。防漏カフ31の長辺の一方は股間部材3の側縁6,6に固定される固定端32であり、長辺の他方は股間部材3から離間可能な自由端33であり、自由端33に沿って防漏カフ弾性域34が取付けられている。防漏カフ弾性域34はゴム紐から成り、防漏カフ31を構成する不織布の端を折り返した内側に、伸長下に接着剤HMにより間隔をあけて接着されている(図6参照)。 【0030】 図4に示すように、防漏カフ31の自由端33は固定端32と並行して延び、前・後身頃15,16の各第2接続部材22と重なり合う部分35の少なくとも一部が、トップシート20に接着剤HMで接着され、その他の部分はトップシート20に接着されておらず離間可能である。この構成により、おむつ1を着用するとき、トップシート20を内側にして股間部材3を湾曲させると、防漏カフ弾性域34の収縮により自由端33が股間部材3から離間し、防漏カフ31が股間部材3に対し起立した状態となり、自由端33が着用者の脚に密着することにより、尿等が脚周り開口7から漏れることが防止される。 【0031】 次に、図5、図6を参照して各弾性域の接続状態を説明する。第1・第2脚周り弾性域11,12が相対的に高剛性の第1・第2接続部材21,22および接着剤HMを介して連結されているのは第1実施形態と同様である。さらに、自由端33の防漏カフ弾性域34が、防漏カフ31を構成する不織布が介在した状態で、第2脚周り弾性域12に重なり合って連結されることにより、第1・第2接続部材21,22および接着剤HMを介して第1脚周り弾性域11に連結される。 これにより、図6から明らかなように、第1・第2脚周り弾性域11,12の収縮力に防漏カフ弾性域34の収縮力が加わり、三者の収縮力が一体となって股間部材3を胴周り部材2に向けて引き上げ、着用者に対する股間部材3の密着性が向上する。 【0032】 次に図7〜図9を参照して第3実施形態に係るおむつ1について説明する。 図7は、おむつ1の胴周り部材2、股間部材3と防漏カフ31の紙面右側の一部を破断して表わす展開図であり、防漏カフ弾性域34が第2脚周り弾性域12を構成しており、バックシート19とトップシート20の間にゴム紐が無いこと、尿等を吸収する吸収体36が防漏カフ弾性域34と第1脚周り弾性域11の間に介在することを除き、第2実施形態と同様である。図8は、図7のVIII−VIII断面での各弾性域の接続状態を表わす模式図、図9は図7のIX−IX断面での各弾性域の接続状態を表わす模式図である。なお、第2実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付している。 【0033】 吸収体36は、股間部材3のバックシート19とトップシート20の間に介在し、接着剤HMをドット状あるいはループ上に塗布してバックシート19およびトップシート20に接着され、第1脚周り弾性域11および第2接続部材22と重なり合っている(図8参照)。吸収体36は、粉砕パルプと高吸水性ポリマーとからなり、胴周り部材2、股間部材3を構成する不織布より相対的に剛性が高い。なお、吸収体36は着用者の股間部にフィットするよう、両側の中央部が無い方に湾曲した形状となっている。 【0034】 一対の防漏カフ31は、股間部材3のトップシート20側で側縁6,6に沿って取付けられ、第2接続部材22と重なり合い、また、防漏カフ31の自由端33に沿って、第2脚周り弾性域を構成する防漏カフ弾性域34が取付けられている(図8参照)。防漏カフ弾性域34はゴム紐から成り、防漏カフ31を構成する不織布の端を折り返した内側に、伸長下で接着剤HMで間隔をあけて接着されている(図9参照)。防漏カフ31の自由端33は、第2実施形態と同様に、第2接続部材22と重なり合う部分35の少なくとも一部が、トップシート20に接着剤HMで接着され、その他の部分はトップシート20に接着されておらず離間可能である。 【0035】 次に、図8、図9を参照して各弾性域の接続状態を説明する。本実施形態では、図8、図9に示すように、第1脚周り弾性域11と第2脚周り弾性域12を構成する防漏カフ弾性域34が、相対的に高剛性であり互いに重なり合う第1・第2接続部材21,22、接着剤HM、および吸収体36を介して連結される。この結果、図9から明らかなように、第1脚周り弾性域11と防漏カフ弾性域34の収縮力が一体となって、股間部材3を胴周り部材2に向けて引き上げる。これにより、着用者に対する股間部材3の密着性が向上する。また、第1脚周り弾性域11と防漏カフ弾性域34の収縮力が一体となることにより、自由端33がより強く着用者の脚に密着して、尿等の漏れをさらに効果的に防止される。 【0036】 なお、第1脚周り弾性域11と防漏カフ弾性域34が吸収体36を介して連結される構成を例に説明したが、これに変えて、吸収体36を介在させず、トップシート20とバックシート19を直接接着剤HMで接着して相対的に高剛性とし、第1脚周り弾性域11と防漏カフ弾性域34を連結する構成とすることができる。 【0037】 以上、本発明のパンツ型の着用物品について実施形態に基づき説明したが、本発明はこれらに限定されず種々変更して実施できる。 例えば、股間部材3と胴周り部材2を別体として説明したが、股間部材3と胴周り部材2が着用者の腹側または背側で一体となっており、着用者の背側または腹側だけで接続する構成にすることができる。また、股間部材3と胴周り部材2にはそれぞれトップシート20、肌側シート13がある場合を例に説明したが、トップシート20が無い構成とすることもできる。あるいは、防漏カフ31は二つ折りにされている場合に限られず、この他の公知の防漏カフの構成に変更することができる。さらに各弾性域や不織布の接着を、ホットメルト接着剤ではなく、熱融着または超音波融着で行なうこともできる。 【0038】 また、第2脚周り弾性域12が股間部材3の両側縁6に取り付けられている構成に代えて、股間部材3の両側縁6から外方に延出する不織布を設け、この不織布に第2脚周り弾性域12を取り付けることにより、股間部材3の両側縁6に沿って第2脚周り弾性域12が延びる構成とすることもできる。あるいは、第1・第2接続部材21,22に、多数のループとフックからなるメカニカルファスナに代えて、多数のフックとフックからなるメカニカルファスナ、あるいは、ループが不織布で構成されるメカニカルファスナを用いることもできる。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】第1実施形態のおむつの斜視図。 【図2】第1実施形態のおむつの展開図。 【図3】図2のIII−III断面での第1・第2脚周り弾性域の連結状態を表わす模式図。 【図4】第2実施形態のおむつの展開図。 【図5】図4のV−V断面での第1・第2脚周り弾性域の連結状態を表わす模式図。 【図6】図4のVI−VI断面での第1・第2脚周り弾性域の連結状態を表わす模式図。 【図7】第3実施形態のおむつの展開図。 【図8】図7のVIII−VIII断面での第1・第2脚周り弾性域の連結状態を表わす模式図。 【図9】図7のIX−IX断面での第1・第2脚周り弾性域の連結状態を表わす模式図。 【符号の説明】 【0040】 1 着用物品(おむつ) 2 胴周り部(胴周り部材) 3 股間部(股間部材) 4 両側 5 下端縁 6 両側縁 7 脚周り開口 8 接続部 11 第1脚周り弾性域 12 第2脚周り弾性域 21 第1接続部材 22 第2接続部材 31 防漏カフ 32 固定端 33 自由端 34 防漏カフ弾性域
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115108 【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月3日(2006.8.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066267 【弁理士】 【氏名又は名称】白浜 吉治
【識別番号】100131543 【弁理士】 【氏名又は名称】常光 克明
【識別番号】100134072 【弁理士】 【氏名又は名称】白浜 秀二
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| 【公開番号】 |
特開2008−36019(P2008−36019A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月21日(2008.2.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−212312(P2006−212312) |
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