| 【発明の名称】 |
紙おむつ並びに紙おむつの製造方法及びこれに用いるカッターロール装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】梶本 成三
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| 【要約】 |
【課題】バックシートの背側胴回り部位に、基材シート間に複数条の弾性伸縮部材が伸長状態で接着された伸縮性シートを配設し紙おむつにおいて、前記伸縮性シート端部の皺やめくれを無くして、製品状態での見栄えを良好にする。
【構成】伸縮性シート12は、シート14,14間に複数条の弾性伸縮部材13,13…が配設された連続状の基材シート12’を、表面の所定領域に多数の凸部26が配列された第1ロール24と、この第1ロール24と対向する第2ロール25とからなる弾性体カッターロール装置21を通過させる工程で、前記吸収体4と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材と、おむつの背側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材とを前記第1ロール24及び第2ロール25間での加圧及び加熱の内の少なくとも一方により細かく切断した後、前記おむつの背側両端部に対応する領域の中央で切断し、前記バックシート2に接着するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透液性トップシートと、バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側胴回り部位及び/又は腹側胴回り部位に、基材シート間に複数条の弾性伸縮部材が伸長状態で接着された伸縮性シートを配設し、胴回り方向に沿って弾性伸縮力を与えるようにした紙おむつにおいて、 前記伸縮性シートは、前記吸収体と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材と、おむつの背側両端部及び/又は腹側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材とが細かく切断されていることを特徴とする紙おむつ。 【請求項2】 透液性トップシートと、バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側胴回り部位及び/又は腹側胴回り部位に、基材シート間に複数条の弾性伸縮部材が伸長状態で接着された伸縮性シートを配設し、胴回り方向に沿って弾性伸縮力を与えるようにした紙おむつの製造方法において、 前記伸縮性シートは、シート間に複数条の弾性伸縮部材が配設された連続状の基材シートを、表面の所定領域に多数の凸部が配列された第1ロールと、この第1ロールと対向する第2ロールとからなる弾性体カッターロール装置を通過させる工程で、前記吸収体と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材と、おむつの背側両端部又は腹側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材とを前記第1ロール及び第2ロール間での加圧及び加熱の内の少なくとも一方により細かく切断した後、前記おむつの背側両端部又は腹側両端部に対応する領域の中央で前記伸縮性シートを切断し、前記背側胴回り部位及び/又は腹側胴回り部位を構成するシートに接着するようにしたことを特徴とする紙おむつの製造方法。 【請求項3】 表面の所定領域に多数の凸部が配列された第1ロールと、この第1ロールと対向する第2ロールとからなり、シート間に複数条の弾性伸縮部材が配設された連続状の基材シートを通過させる過程で前記弾性伸縮部材を前記第1ロール及び第2ロール間での加圧及び加熱の内の少なくとも一方により細かく切断する弾性体カッターロール装置であって、 前記第1ロールの表面に形成された多数の凸部は、吸収体と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材を細かく切断する1又は複数の凸部群と、おむつの背側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材を細かく切断する1又は複数の凸部群とからなることを特徴とする弾性体カッターロール装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、透液性トップシートと、バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側胴回り部位及び/又は腹側胴回り部位に、基材シート間に複数条の弾性伸縮部材が伸長状態で接着された伸縮性シートを配設し、胴回り方向に沿って弾性伸縮力を与えるようにした紙おむつ並び紙おむつの製造方法及びこれに用いるカッターロール装置に関する。 【背景技術】 【0002】 使い捨ておむつや使い捨てパンツ等の使い捨て着用物品には、着用者への密着性を向上させる為、ウエスト周囲、脚回り、胴部周囲等を伸縮可能に形成することが要求される。この場合、素材そのものが伸縮力を有する織布(ストレッチ布)を利用する事も考えられるが、使い捨て着用物品に用いるにはコストが高すぎる。このため、従来より、不織布やプラスチックフィルムなどの非伸縮性シートに糸状や帯状の弾性伸縮部材を伸張状態で接着することによって、前記非伸縮性シートを伸縮可能とした伸縮性シートを製造し、使い捨て着用物品の胴回りを構成するシートに貼着していた。 【0003】 伸縮性シートの製造方法としては、例えば下記特許文献1に示されるように、シート面又は上下シート間に、複数の糸状、ネット状、シート状等の伸縮部材を伸張状態で配置して積層体となし、表面の所定領域に多数の凸部が配列されるとともに、少なくともその一部の凸部についてロール軸方向の凸部配列間隔を変化させ、ロール軸方向に沿う凸部列の線圧を調整してある第1のロールと、この第1のロールと対向する第2のロールとの間に、前記積層体を通過させ、この積層体の伸縮部材を、前記第1のロールの凸部および第2のロール間での加圧および加熱のうちの少なくとも一方により切断するようにした伸縮性シートの製造方法が提案されている。 【特許文献1】特開2002−273808号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 前記伸縮性シートは、おむつ幅に対応した所定の寸法で切断された後、搬送されおむつの所定部位に貼着されるが、切断後の搬送過程で、伸縮性シートは、図4に示されるように、弾性伸縮部材の伸縮力によって伸縮性シートの両端部に皺(同図(A)参照)やめくれ(同図(B)参照)が生じ、これら皺やめくれが生じたままおむつの所定部位に貼着され、製品状態での見栄えが悪くなる、端部に生じた皺やめくれが装着感を阻害するなどの問題が発生していた。 【0005】 そこで本発明の第1の課題は、透液性トップシートと、バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側胴回り部位及び/又は腹側胴回り部位に、基材シート間に複数条の弾性伸縮部材が伸長状態で接着された伸縮性シートを配設し、胴回り方向に沿って弾性伸縮力を与えるようにした紙おむつにおいて、前記伸縮性シート端部の皺やめくれを無くして、製品状態での見栄えを良好にするとともに、装着感を良好にすることにある。 【0006】 第2の課題は上記紙おむつの製造方法を提供すること、そして第3の課題はそのためのカッターロール装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性トップシートと、バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側胴回り部位及び/又は腹側胴回り部位に、基材シート間に複数条の弾性伸縮部材が伸長状態で接着された伸縮性シートを配設し、胴回り方向に沿って弾性伸縮力を与えるようにした紙おむつにおいて、 前記伸縮性シートは、前記吸収体と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材と、おむつの背側両端部及び/又は腹側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材とが細かく切断されていることを特徴とする紙おむつが提供される。 【0008】 上記請求項1記載の発明では、特に伸縮性シートのおむつの背側両端部及び/又は腹側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材が細かく切断されている。従って、伸縮性シートを切断しておむつに貼着する過程で、伸縮性シートの両端部においては、弾性伸縮部材によるテンションが作用しないため、皺やめくれが生じるのを防止することができる。 【0009】 請求項2に係る本発明として、透液性トップシートと、バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側胴回り部位及び/又は腹側胴回り部位に、基材シート間に複数条の弾性伸縮部材が伸長状態で接着された伸縮性シートを配設し、胴回り方向に沿って弾性伸縮力を与えるようにした紙おむつの製造方法において、 前記伸縮性シートは、シート間に複数条の弾性伸縮部材が配設された連続状の基材シートを、表面の所定領域に多数の凸部が配列された第1ロールと、この第1ロールと対向する第2ロールとからなる弾性体カッターロール装置を通過させる工程で、前記吸収体と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材と、おむつの背側両端部又は腹側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材とを前記第1ロール及び第2ロール間での加圧及び加熱の内の少なくとも一方により細かく切断した後、前記おむつの背側両端部又は腹側両端部に対応する領域の中央で前記伸縮性シートを切断し、前記背側胴回り部位及び/又は腹側胴回り部位を構成するシートに接着するようにしたことを特徴とする紙おむつの製造方法が提供される。 【0010】 上記請求項2記載の発明は、請求項1に係る紙おむつの具体的製造方法を記載したものである。特に、カッターロール装置を通過させる工程で、前記吸収体と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材と、おむつの背側両端部又は腹側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材とを前記第1ロール及び第2ロール間での加圧及び加熱の内の少なくとも一方により細かく切断するようにしたため、弾性体カッターロール装置の台数が1台で済むようになる。また、おむつの背側両端部又は腹側両端部に対応する領域の中央で伸縮性シートを切断することにより、伸縮性シート部材の両端部に効率良く弾性力の非作用領域を形成することが可能となる。 【0011】 請求項3に係る本発明として、表面の所定領域に多数の凸部が配列された第1ロールと、この第1ロールと対向する第2ロールとからなり、シート間に複数条の弾性伸縮部材が配設された連続状の基材シートを通過させる過程で前記弾性伸縮部材を前記第1ロール及び第2ロール間での加圧及び加熱の内の少なくとも一方により細かく切断するカッターロール装置であって、 前記第1ロールの表面に形成された多数の凸部は、吸収体と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材を細かく切断する1又は複数の凸部群と、おむつの背側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材を細かく切断する1又は複数の凸部群とからなることを特徴とするカッターロール装置が提供される。 【発明の効果】 【0012】 以上詳説のとおり本発明によれば、透液性トップシートと、バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側胴回り部位及び/又は腹側胴回り部位に、基材シート間に複数条の弾性伸縮部材が伸長状態で接着された伸縮性シートを配設し、胴回り方向に沿って弾性伸縮力を与えるようにした紙おむつにおいて、前記伸縮性シート端部の皺やめくれを無くして、製品状態での見栄えを良好にするとともに、装着感を良好にすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。 図1は本発明に係る使い捨て紙おむつの一部破断展開図、図2は横断面図、図3は装着状態図である。 【0014】 〔使い捨ておむつ構造〕 図1において、使い捨ておむつ1は、綿状パルプ等からなり、たとえば砂時計形状(または長方形状等)のある程度の剛性を有するとともに、クレープ紙5によって囲繞された吸収体4と、該吸収体4の表面側(使用面側)を覆うように配設された有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなる透液性トップシート3と、前記吸収体の裏面側に配設され、少なくとも吸収体4の全面積を覆うように配設されたポリエチレン等からなる防漏シート6と、この防漏シート6の外面側(非肌当接面側)に設けられた不織布からなるとともに、おむつ外形を画成する外面バックシート2と、紙おむつの両側部に表面側に起立する立体ギャザーBSを形成するとともに、おむつ両側部では前記防漏シート6及びバックシート2と共にサイドフラップ部SFを構成するためのサイド不織布7、7と、おむつ背側両側部に設けられた機械接合式のファスニングテープ10,10とから主に構成されている。また、紙おむつの腹部ウエスト部および背側ウエスト部では、前記外面バックシート2、防漏シート6および透液性トップシート3が共に延在し、吸収体4の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。そして、着用者への密着性を向上させるため、おむつ背側の胴回りには外面バックシート2(防漏シート6を含む)にシート14間に複数条の弾性伸縮部材13、13…が伸張状態で接着された伸縮性シート12が貼着され、胴回り方向に沿って弾性伸縮力が与えられている。 【0015】 装着に当たっては、図3に示されるように、紙おむつ1の前身頃および後身頃をそれぞれ着用者の身体に当てがった後、前記ファスニングテープ10,10を腹側に持ち込み、外面バックシート2の表面に直接的に係合させて紙おむつを装着する。 【0016】 以下、更に各構成について具体的に詳述すると、 前記吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成され、図示例では脚回りへの当たりを和らげるために両側部に夫々括れ部を有する略砂時計状とされる。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。図示例のように、吸収体4をクレープ紙5で囲繞する場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、尿等の逆戻りを防止するようになる。 【0017】 前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアースルー法は嵩高でソフトである点で優れている。 【0018】 前記防漏シート6は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられ、漏れを防止するために少なくとも吸収体4の全面積を覆う範囲に設置される。近年は、ムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。 【0019】 前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、尿等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、体液等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。 【0020】 前記透液性トップシート3は、吸収体4側縁よりも若干外方に突出し、前記防漏シート6と接合されている。前記サイド不織布7は、前記吸収体4の側縁部近傍よりも外側部分が外縁まで延び、前記防漏シート6及び外面バックシート2と接合され、この積層シート部分によってサイドフラップSFを構成している。 【0021】 このサイドフラップ部SFにおいては、紙おむつ長手方向に複数本、図示の例では2本の弾性伸縮部材8,8が配設され、平面ギャザーが形成されている。この平面ギャザーは、着用した際に紙おむつをきっちりと脚周りにて保持することにより、フィット性を向上させ紙おむつがずれるのを防止する。 【0022】 他方、前記サイド不織布7の前記固着部よりも内方側の不織布シート部分によって表面側に起立する立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、吸収体4の側縁近傍位置に起立端を有し、その先端が紙おむつ長手方向に沿って二重に折り返され、この折り返し部の内方に1本の弾性伸縮部材9を、または必要により複数本の弾性伸縮部材を配設することにより、その伸縮力を利用して立体ギャザーBSを起立させるようになっている。 【0023】 前記弾性伸縮部材8,9としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。 【0024】 前記サイド不織布7を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法又はこれらを複合した加工方法によりに得られた不織布を用いることができるが、特にサイドフラップ部SFを構成する前記サイド不織布7は、ゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。 【0025】 前記機械接合式のファスニングテープ10は、プラスチック、ポリラミ不織布、不織布、紙等のファスニング基材10Aの基部がおむつに接合されている。前記ファスニング基材10Aの突出片部分でかつ表面側(透液性トップシート3側の面)にフック要素10Bを有する。前記フック要素10Bは、ファスニング基材10Aに接着剤により剥離不能に接着されている。前記フック要素10Bは、その外面に多数の係合片10b、10b…を有する。係合片10bの形状としては、例えばレ字状、J字状、マッシュルーム状、T字状等のものが存在するが、いずれの形状であってもよい。好ましいのはT字状のものである。前記ファスニングテープ10は製品状態では、透液性トップシート3側に折り畳まれ、前記フック要素10Bがサイド不織布7に対して剥離可能に接合された状態となっている。 【0026】 (伸縮性シート12について) 従来の伸縮性シート50の場合は、図4に示されるように、両端部において、弾性伸縮部材51の伸縮力により、弾性伸縮部材51の配設方向両端部に皺が生じたり(同図(A))、めくれが生じたりして(同図(B))、製品状態の見栄え(意匠性)が損なわれるとともに、シートが寄り集まることにより肌触り感が低下していた。そこで本発明では、吸収体4の縮こまりを防止するために吸収体4と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材13,13…を細かく切断する以外に、おむつの背側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材13,13…を細かく切断加工することにより、伸縮性シート12の両端部で弾性伸縮部13,13…材による伸縮力が作用しないようにして、シートの皺やめくれの発生を防止するようにした。なお、前記吸収体4と重なる対応領域における弾性体の切断境界は吸収体4の周縁ときっちりと合っていなくてもよい。弾性伸縮部材13、13…が若干吸収体に入り込んだ位置で切断されていてもよく、或いは吸収体4の若干外方位置で切断されていてもよい。 【0027】 以下、具体的に詳述する。 【0028】 前記伸縮性シート12の製造工程は、図5及び図6に示されるように、基材シート14をロールから繰り出す一方、複数条の弾性伸縮部材13をロールから繰り出し、コーター30により周面に接着剤を塗布するとともに、所定のテンションをかけた状態で前記シート14の片側領域に接着し(図7(A)参照)、連続状の伸縮性シート12’を製造した後、セーラー20において、弾性伸縮部材13が接着されていない片側領域を折り返して基材シート14,14間に複数条の弾性伸縮部材13,13…が伸長状態で接着されたシートとし(図7(B)参照)、その後、連続状の基材シート12’を、表面の所定領域に多数の凸部が配列された第1ロール24と、この第1ロール24と対向する第2ロール25とからなる弾性体カッターロール装置21を通過させる工程で、前記吸収体4と重なる対応領域、すなわち図7(C)に示される中央部切断領域16に存在する弾性伸縮部材13,13…と、おむつの背側両端部に対応する領域、すなわち図7(C)に示される両端部切断領域15、15に存在する弾性伸縮部材13、13…とを前記第1ロール24及び第2ロール25間での加圧及び加熱の内の少なくとも一方により細かく切断する。なお、前記複数条の弾性伸縮部材13を基材シート14に接着する方法としては、基材シート14側に接着剤を塗布し弾性伸縮部材13をその上面に配置する方法もあるが、上記のように弾性伸縮部材13の周面に接着剤を塗布する方法の方が弾性伸縮部材13と基材シート14の接着が強固になるため切断時に発生する弾性伸縮部材の引込みを少なくすることができる点で望ましい。その結果、前記第1ロール24に形成された凸部切断領域パターンにきっちりと整合した面形状で、その領域に存在する弾性伸縮部材13を細かく切断することが可能となる。 【0029】 また、弾性伸縮部材13の周面に接着剤を塗布する方法に、基材シート14側に接着剤を塗布する方法を併用する場合は、シート全面が接着剤で強固に接着した上で糸ゴムの切断が可能であるため、さらにおむつ装着中に基材シートが接着力不足で口開きすることのない程度の強度を持った製品を得ることができる。 【0030】 ここで、前記弾性体カッターロール装置21について詳述すると、同カッターロール装置21は、図8に示されるように、表面の所定領域に多数の凸部26、26…が配列された第1ロール24と、この第1ロール24と対向する第2ロール25とからなり、シート間に複数条の弾性伸縮部材13、13…が配設された連続状の基材シート14を通過させる過程で前記弾性伸縮部材13、13…を前記第1ロール24及び第2ロール25間での加圧及び加熱の内の少なくとも一方により細かく切断する装置である。前記第1ロール24の表面に形成された多数の凸部26、26…は、吸収体4と重なる対応領域(中央部切断範囲16)に存在する弾性伸縮部材13を細かく切断する1又は複数の、図示例では2組の凸部群27、27と、おむつの背側両端部に対応する領域(両端部切断範囲15)に存在する弾性伸縮部材13を細かく切断する1又は複数の、図示例では2組の凸部群28、28とから構成されている。前記第2ロール25の表面は平滑面としても良いし、前記第1ロール24の凸部26,26…と対面接触するように、同様の凸部を形成したものであってもよい。また、前記第1ロール24及び第2ロール25の少なくとも一方は加熱機能を有するものである。 【0031】 本方法によって伸縮部材が切断された状態を図9に模式的に示す。図中、シートは右へ向かって走行しているものとし、両端部切断範囲15を示しているものとする。最上部の弾性伸縮部材13Aは、第1ロール24の凸部26aによって切断されて、2本の弾性伸縮部材13a、13bに分割される。さらに前記弾性伸縮部材13bは、次の条の凸部26bによって切断されて、弾性伸縮部材13b、13cに分割される。以下同様に弾性伸縮部材13Aは、凸部26c…によって細かく切断され、両端部切断範囲15において弾性伸縮部材13が引張り状態から開放される。中央部切断範囲16においても同様に弾性伸縮部材13が細かく切断され、引張状態から開放される。 【0032】 前記連続状の伸縮性シート12’は、その後90°反転搬送装置22に送られ、ここで前記おむつの背側両端部に対応する領域(両端部切断範囲15)の中央(図7(C)の▽位置)で切断されることにより、個々の製品状態の長さとされ、ドラム上を搬送される過程で90度反転された後、別系統から送られてきた外面バックシート2(防漏シート6を含む)が回転ドラム23を反転走行する過程で、その背側胴回り対応する部位に対して貼着され、次のおむつ組立工程に送られる。 【0033】 〔他の形態例〕 (1)上記形態例では、おむつの背側胴回り部位に伸縮性シート12を配設したおむつについて述べたが、おむつの腹側胴回り部位或いはおむつの背側胴回り部及び腹側胴回り部位に伸縮性シートを配設するようにしてもよい。前記腹側胴回り部位に配設される伸縮性シートについても、前記背側胴回り部位に配設される伸縮性シート12に準じた方法で製造することができる。すなわち、伸縮性シートは、シート間に複数条の弾性伸縮部材が配設された連続状の基材シートを、表面の所定領域に多数の凸部が配列された第1ロールと、この第1ロールと対向する第2ロールとからなる弾性体カッターロール装置を通過させる工程で、前記吸収体と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材と、おむつの腹側両端部に対応する領域に存在する弾性伸縮部材とを前記第1ロール及び第2ロール間での加圧及び加熱の内の少なくとも一方により細かく切断した後、前記おむつの腹側両端部に対応する領域の中央で前記伸縮性シートを切断し、前記腹側胴回り部位を構成するシートに接着するようにすればよい。 (2)上記形態例では、吸収体4と重なる対応領域に存在する弾性伸縮部材13,13…を細かく切断するようにしたが、切断せずに吸収体4を横断させたままとしてもよい。 (3)前記連続状の伸縮性シート12’を製造する際、前記シート14のライン方向中心線CLを境界として一方側に前記弾性伸縮部材13,13…を伸張状態で接着後、他方側のシートをセーラー20により前記弾性伸縮部材13、13…を接着した側に折り畳んで製造するようにしたが、予め用意された所定幅の上下2枚の別体のシート14,14間に弾性伸縮部材13,13…を接着するようにしても良い。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】本発明に係る紙おむつ1の一部破断展開図である。 【図2】図1のII−II線矢視図である。 【図3】紙おむつ1の装着状態図である。 【図4】従来の伸縮性シート50を示す平面図である。 【図5】伸縮性シート12の製造及び組付け要領を示す模式図である。 【図6】その要部斜視図である。 【図7】(A)は図6のA位置、(B)は図6のB位置、(C)は図6のC位置における伸縮性シート状態を示す平面図である。 【図8】カッターロール装置21の模式図である。 【図9】凸部26による弾性伸縮部材13の切断状態を示す、(A)は切断前、(B)は切断後の状態図である。 【符号の説明】 【0035】 1…紙おむつ、2…外面バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…防漏シート、7…サイド不織布、8・9・13…弾性伸縮部材、10…ファスニングテープ、11…係合範囲、12…伸縮性シート、14…基材シート、15…両端部切断範囲、16…中央部切断範囲、20…セーラー、21…弾性体カッターロール装置、22…90°反転搬送装置、23…回転ドラム、24…第1ロール、25…第2ロール、26…凸部、27・28…凸部群
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| 【出願人】 |
【識別番号】390029148 【氏名又は名称】大王製紙株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月31日(2006.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104927 【弁理士】 【氏名又は名称】和泉 久志
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| 【公開番号】 |
特開2008−29749(P2008−29749A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−209066(P2006−209066) |
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