| 【発明の名称】 |
パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】中澤 幸子
|
| 【要約】 |
【課題】着用感(フィット性、通気性等)が良好で、ウエスト周りや脚周りからの漏れや股下部の継ぎ目からの染み出し漏れを有効に防止することができるボクサーパンツ型のパンツ型使い捨ておむつを提供する。
【構成】前身頃2及び後身頃6の下端が股下部4より下方まで延出されて脚周り被覆部24が形成されるとともに、一つのウエスト周り開口部10及び一対の脚周り開口部12a,12bが形成され、外装部材16と吸収性本体14とを備え、外装部材16は、不織布によって構成され、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部を形成するものであり、吸収性本体14は、排泄物吸収用の吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、液不透過性材料からなるバックシートとを有するものであり、その吸収性本体14が、外装部材16の前身頃2から後身頃6に渡って連続的に配置されたものであるパンツ型使い捨ておむつ1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、前記前身頃及び前記後身頃の下端が前記股下部より下方まで延出されて脚周り被覆部が形成されるとともに、前記前身頃と前記後身頃の対応する側縁部同士が接合されて、一つのウエスト周り開口部及び一対の脚周り開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつであって、 外装部材と吸収性本体とを備え、 前記外装部材は、不織布によって構成され、前記前身頃、前記股下部及び前記後身頃の各部を形成するものであり、 前記吸収性本体は、排泄物吸収用の吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートとを有するものであり、 その吸収性本体が、前記外装部材の前記前身頃から前記後身頃に渡って連続的に配置されたものであるパンツ型使い捨ておむつ。 【請求項2】 前記脚周り開口部は、その開口端が前記ウエスト周り開口部の開口端と実質的に平行となるように形成されたものである請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 【請求項3】 前記脚周り開口部は、内腿側の開口端よりも外腿側の開口端の方が高い位置に配置されるように形成されたものである請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 【請求項4】 前記脚周り被覆部は、少なくとも内腿側において、前記前身頃と前記後身頃の下端が前記股下部より3〜10cm下方まで延出されて形成されたものである請求項1〜3のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 【請求項5】 前記股下部において、前記吸収性本体が前記外装部材よりも幅狭に構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 【請求項6】 請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、 複数の長尺シート材が積層され、そのシート材の層間に、長尺の伸縮材が配置された、前身頃連続体並びに後身頃連続体を形成し、 前記前身頃連続体と前記後身頃連続体とを、おむつの股下部となる側の側縁同士が当接するように並列し、 少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと液不透過性材料からなるバックシートとの間に吸収体が介装された吸収性本体を、並列された前身頃連続体と後身頃連続体とに跨るように、これらの連続体の長手方向に向かって断続的に配置・固定し、 並列された前身頃連続体と後身頃連続体とが互いに重なるように折り畳んだ後、 前記前身頃連続体と前記後身頃連続体における、断続的に配置・固定された吸収性本体の間隙部を接合して側縁接合部を形成するとともに、おむつの股下部及び脚周り被覆部の内股側の部分を接合して股下接合部を形成し、その股下接合部より外側の部位及び脚周り開口部の形成部位をトリミングしておむつ連続体を形成し、 前記おむつ連続体の前記側縁接合部に沿って切り離すことにより、複数のパンツ型使い捨ておむつを得るパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、前身頃及び後身頃の下端が股下部より下方まで延出されて脚周り被覆部が形成されるとともに、前身頃と後身頃の対応する側縁部同士が接合されて、一つのウエスト周り開口部及び一対の脚周り開口部が形成され、排泄物吸収用の吸収体を備えた、いわゆるボクサーパンツ(ボクサーブリーフ)型の使い捨ておむつ及びその製造方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 パンツ型使い捨ておむつとは、例えば、図3に示すパンツ型使い捨ておむつ100のように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、前身頃2と後身頃6の対応する側縁部同士が接合されて、一つのウエスト周り開口部10と一対の脚周り開口部12(12a,12b)が形成され、排泄物吸収用の吸収体を備えた使い捨てのおむつである。このようなパンツ型使い捨ておむつにおいては、ウエスト周り開口部10と脚周り開口部12(12a,12b)に沿って、糸ゴム等の伸縮材(ウエスト周り伸縮材42、脚周り伸縮材40)を配置する構成が一般的である(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 パンツ型使い捨ておむつは、布製のパンツを履かせるのと同様に、着用者に装着させることができるため、短時間でおむつの交換を行うことができることに加え、着用者を立たせたままでおむつの交換を行うこともできる。また、テープ型おむつのように、固定テープによってウエスト周り寸法を調節する必要がなく、おむつの交換が容易であるという利点をも有するものである。 【0004】 ところで、図3に示すパンツ型使い捨ておむつ100は、いわゆるブリーフパンツ型の使い捨ておむつであり、股下部4の側縁に近接して脚周り開口部12a,12bが形成されている。従って、着用者の動作によって脚周り(特に股下部の両側縁)に隙間が形成され易く、横漏れが発生し易いという問題がある。 【0005】 そこで、前身頃及び後身頃の下端が股下部より下方まで延出されて脚周り被覆部が形成された、いわゆるボクサーパンツ(ボクサーブリーフ)型の使い捨ておむつが提案されている(例えば、特許文献2〜6参照)。 【0006】 例えば、特許文献2〜4に記載の使い捨ておむつは、前身頃と後身頃の各々が、液透過性のトップシート、吸収体、液不透過性のバックシートという三層構造を備えた独立の部材として構成され、その前身頃と後身頃とを貼り合わせてボクサーパンツ型に構成したものである。 【0007】 また、特許文献5に記載の使い捨ておむつは、前身頃と後身頃の各々が、液透過性のトップシート、吸収体、液不透過性のバックシートという三層構造を備えるが、前身頃と後身頃の吸収体が連続的に構成され、その前身頃と後身頃とを貼り合わせてボクサーパンツ型に構成したものである。 【0008】 更に、特許文献6に記載の使い捨ておむつは、特許文献2〜4に記載の使い捨ておむつと同様に構成され、更に、股下部の内側にU字状に折り曲げた、補助的な吸収体を備えたものである。 【0009】 【特許文献1】登録実用新案第3024357号公報 【特許文献2】実開平6−16404号公報 【特許文献3】特開平6−57502号公報 【特許文献4】実開平6−63073号公報 【特許文献5】特開平9−182769号公報 【特許文献6】実開平6−21621号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 これらの使い捨ておむつは、脚周り被覆部が形成されているため、脚周り(特に股下部の両側縁)に隙間が形成され難くなり、横漏れの発生を減少させることが期待できる。しかしながら、特許文献2〜4に記載の使い捨ておむつは、吸収体が股下部において前後に分断されているため、股下部に吸収体の継ぎ目が形成されることになり、(1)継ぎ目に沿って染み出し漏れが発生するおそれがあるという問題があった。 【0011】 また、前身頃と後身頃の全体に渡って吸収体が配置された構造となっているために、(2)おむつ全体がごわついて着用感やフィット性が悪くなる、(3)ウエスト周り開口部や脚周り開口部の近傍に伸縮材を配置しても、その伸縮力が十分に作用しないために、ウエスト周りや脚周りからの漏れが発生するおそれがあり、また、おむつの脱着を困難なものとするという問題があった。更に、前身頃と後身頃の全体に渡って液不透過性のバックシートが配置された構造となっているために、(4)通気性が悪く、おむつ内部が蒸れてしまい、着用感が悪いという問題があった。 【0012】 特許文献5又は6に記載の使い捨ておむつは、股下部に連続的な吸収体、或いは、U字状に折り曲げた補助的な吸収体を備えているため、特許文献2〜4に記載の使い捨ておむつのように、股下部に吸収体の継ぎ目が形成されることはなく、上記(1)の問題が発生する可能性は少ないといえる。しかしながら、上記(2)〜(4)の問題については、未だ解決することができておらず、改良の余地を残すものであった。 【0013】 このように、現在においては、着用感(フィット性、通気性等)が良好で、ウエスト周りや脚周りからの漏れや股下部の継ぎ目からの染み出し漏れを有効に防止することができるボクサーパンツ型の使い捨ておむつは未だ開示されておらず、そのような使い捨ておむつが切望されている。 【0014】 本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、着用感(フィット性、通気性等)が良好で、ウエスト周りや脚周りからの漏れや股下部の継ぎ目からの染み出し漏れを有効に防止することができるボクサーパンツ型の使い捨ておむつを提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0015】 本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、不織布からなる外装部材で前身頃、股下部及び後身頃の各部を形成するとともに、液透過性のトップシート、吸収体、液不透過性のバックシートという三層構造を備える吸収性本体を、外装部材の前身頃から後身頃に渡って連続的に配置することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のパンツ型使い捨ておむつが提供される。 【0016】 [1] 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、前記前身頃及び前記後身頃の下端が前記股下部より下方まで延出されて脚周り被覆部が形成されるとともに、前記前身頃と前記後身頃の対応する側縁部同士が接合されて、一つのウエスト周り開口部及び一対の脚周り開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつであって、外装部材と吸収性本体とを備え、前記外装部材は、不織布によって構成され、前記前身頃、前記股下部及び前記後身頃の各部を形成するものであり、前記吸収性本体は、排泄物吸収用の吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートとを有するものであり、その吸収性本体が、前記外装部材の前記前身頃から前記後身頃に渡って連続的に配置されたものであるパンツ型使い捨ておむつ。 【0017】 [2] 前記脚周り開口部は、その開口端が前記ウエスト周り開口部の開口端と実質的に平行となるように形成されたものである前記[1]に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 【0018】 [3] 前記脚周り開口部は、内腿側の開口端よりも外腿側の開口端の方が高い位置に配置されるように形成されたものである前記[1]に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 【0019】 [4] 前記脚周り被覆部は、少なくとも内腿側において、前記前身頃と前記後身頃の下端が前記股下部より3〜10cm下方まで延出されて形成されたものである前記[1]〜[3]のいずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。 【0020】 [5] 前記股下部において、前記吸収性本体が前記外装部材よりも幅狭に構成されている前記[1]〜[4]のいずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。 【0021】 [6] 前記[1]に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、複数の長尺シート材が積層され、そのシート材の層間に、長尺の伸縮材が配置された、前身頃連続体並びに後身頃連続体を形成し、前記前身頃連続体と前記後身頃連続体とを、おむつの股下部となる側の側縁同士が当接するように並列し、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと液不透過性材料からなるバックシートとの間に吸収体が介装された吸収性本体を、並列された前身頃連続体と後身頃連続体とに跨るように、これらの連続体の長手方向に向かって断続的に配置・固定し、並列された前身頃連続体と後身頃連続体とが互いに重なるように折り畳んだ後、前記前身頃連続体と前記後身頃連続体における、断続的に配置・固定された吸収性本体の間隙部を接合して側縁接合部を形成するとともに、おむつの股下部及び脚周り被覆部の内股側の部分を接合して股下接合部を形成し、その股下接合部より外側の部位及び脚周り開口部の形成部位をトリミングしておむつ連続体を形成し、前記おむつ連続体の前記側縁接合部に沿って切り離すことにより、複数のパンツ型使い捨ておむつを得るパンツ型使い捨ておむつの製造方法。 【発明の効果】 【0022】 本発明のパンツ型使い捨ておむつは、不織布からなる外装部材で前身頃、股下部及び後身頃の各部を形成するとともに、液透過性のトップシート、吸収体、液不透過性のバックシートという三層構造を備える吸収性本体を、外装部材の前身頃から後身頃に渡って連続的に配置したボクサーパンツ型の使い捨ておむつであるので、着用感(フィット性、通気性等)が良好で、ウエスト周りや脚周りからの漏れや股下部の継ぎ目からの染み出し漏れを有効に防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 以下、本発明のパンツ型使い捨ておむつを実施するための最良の形態について具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるパンツ型使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。 【0024】 なお、本明細書において「パンツ型使い捨ておむつ」というときは、図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1、或いは図3に示すパンツ型使い捨ておむつ100のように、前身頃2と後身頃6の対応する側縁部同士を接合することによって、接合部8、一つのウエスト周り開口部10及び一対の脚周り開口部12a,12bが形成され、予めパンツ型に構成されたおむつを意味するものとする。 【0025】 そして、「ボクサーパンツ型」とは、上記のような「パンツ型使い捨ておむつ」のうち、図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1のように、股下部4より下方に脚周り被覆部24a,24bが形成されたものを意味する。 【0026】 また、本明細書において、「前身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「股下部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分、「後身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする。 【0027】 [1]本発明のパンツ型使い捨ておむつの構成: 本発明のパンツ型使い捨ておむつは、図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1のように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、前身頃2及び後身頃6の下端が股下部4より下方まで延出されて脚周り被覆部24a,24bが形成されるとともに、前身頃2と後身頃6の対応する側縁部同士が接合されて、一つのウエスト周り開口部10及び一対の脚周り開口部12a,12bが形成されたパンツ型使い捨ておむつであり、外装部材16と吸収性本体14とを備え、外装部材16は、不織布によって構成され、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部を形成するものであり、吸収性本体14は、排泄物吸収用の吸収体22と、吸収体22の表面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と、吸収体22の裏面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシート20とを有するものであり、その吸収性本体14が、外装部材16の前身頃2から後身頃6に渡って連続的に配置されたものである。 【0028】 本発明のパンツ型使い捨ておむつは、いわゆる2ピースタイプのボクサーパンツ型使い捨ておむつである。「2ピースタイプ」とは、図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1のように、着用者の排泄物を吸収し、保持する機能(吸収・保持機能)を担う吸収性本体14と、着用者の身体を被包する機能(装着機能)を担う外装部材16とから構成され、外装部材16の内側に吸収性本体14が配置されたタイプのおむつを意味するものとする。図2に示すように、吸収性本体14は吸収体22、トップシート18及びバックシート20を構成要素として備えた部材である。 【0029】 [1−1]吸収性本体: 本発明のパンツ型使い捨ておむつにおいては、トップシート、バックシート及び吸収体を、吸収・保持機能を担う「吸収性本体」という一つの部材として構成し、これとは別個に製造された外装部材と接合することによりパンツ型使い捨ておむつを構成する。この吸収性本体は、吸収体の表面側にトップシート、裏面側にバックシートが配置されたものであり、トップシートとバックシートとの間に吸収体が介装された構造となっている。例えば、図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、トップシート18とバックシート20の間に吸収体22を挟みこみ、吸収体22の周縁部を封着することによって、トップシート18とバックシート20との間に吸収体22が介装された構造の吸収性本体14を構成した例である。 【0030】 吸収性本体は、少なくともおむつの股下部をカバーするサイズに構成される。但し、漏れ防止の効果を確実なものとするため、股下部のみならず前身頃や後身頃の一部をもカバーする大きさに構成することが好ましい。また、本発明のパンツ型使い捨ておむつは、股下部において、吸収性本体が外装部材よりも幅狭に構成されていることが好ましい。このような構成とすることにより、脚周り開口部にはみ出した吸収性本体が脚周り開口部への脚の挿通を妨げることがなく、おむつの着用が容易になることに加え、着用時における股下部のフィット性にも優れるという利点がある。なお、吸収性本体は、例えばホットメルト接着剤等を用いて、外装部材に対して固定することができる。 【0031】 [1−1A]吸収体: 吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。 【0032】 吸収体を構成する吸収性材料としては、使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。なお、吸収体の型崩れを防止するために、フラッフパルプのような天然繊維の他、熱融着繊維等の合成繊維を加えて吸収体を構成してもよい。 【0033】 これらの吸収性材料は、通常、単層ないしは複層のマット状として用いられる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。 【0034】 吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装されることが好ましい。通常、吸収体は、トップシートとバックシートの間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシートとバックシートとの間に介装される。従って、吸収体の周縁部にはトップシートとバックシートの間に吸収体が介装されていないフラップ部が形成されることになる。 【0035】 吸収体は、その全体が親水性シートによって包み込まれていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。 【0036】 吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。 【0037】 [1−1B]トップシート: トップシートは、吸収体の表面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その裏面側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。 【0038】 トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。トップシートは単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成されていてもよい。 【0039】 [1−1C]バックシート: バックシートは、吸収体の裏面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。 【0040】 バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。 【0041】 [1−2]外装部材: 外装部材は、着用者の身体を被包するための装着機能を担う部材であり、具体的には、前身頃、股下部及び後身頃の各部を形成するシート状の部材である。 【0042】 2ピースタイプの使い捨ておむつにおいては、着用者の排泄物を吸収し、保持する吸収・保持機能については、専ら吸収性本体が果たすことになるので、外装部材を構成する材料として液不透過性材料を用いる必要はない。本発明のパンツ型使い捨ておむつにおいては、外装部材は不織布により構成する。不織布の種類は特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂からなる合成繊維によって構成された不織布等を挙げることができる。このように、外装部材の構成材料としては合成繊維からなる不織布を用いることが多いが、外装部材の一部(例えば、内側面)に天然繊維(例えば、綿)からなる不織布を用いてもよい。 【0043】 そして、外装部材は、脚周り伸縮材等を挟み込んだ状態で固定するために、2枚以上の不織布を貼り合わせて構成されることが多い。例えば、図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、外装部材16をインナーシート16a、アウターシート16bという2枚の不織布を貼り合わせて構成し、それらの不織布の間に脚周り伸縮材40、ウエスト周り伸縮材42及び腹周り伸縮材44を挟み込み固定した例である。この例では、アウターシート16bの一部が折り返され、その折り返し部分に挟み込まれた押さえシート28によって、吸収性本体14の前端及び後端を被覆する構成となっている。このような構成は、万が一、吸収性本体14の前端ないし後端から尿や軟便が染み出した場合であっても、おむつ外部への漏れを防止することができるため好ましい。 【0044】 [1−3]脚周り被覆部: 本明細書にいう「脚周り被覆部」とは、着用者の脚周りの一部を被覆する部分であって、おむつの股下部より下方に形成された部分を意味し、前身頃及び後身頃の下端が股下部より下方まで延出されて形成される。本発明のパンツ型使い捨ておむつにおいては、前身頃、股下部及び後身頃の各部は、不織布からなる外装部材によって形成されるので、脚周り被覆部もこの外装部材の一部によって形成される。 【0045】 前記のようなものである限り、脚周り被覆部の形状は特に限定されるものではないが、例えば、図4の(a)図から(e)図のような形状を挙げることができる。 【0046】 図4の(a)図ないし(b)図に示すように、脚周り開口部12a,12bの開口端がウエスト周り開口部10の開口端と実質的に平行となるように形成された形状であると、例えば図5の(b)図に示すような製造方法を採る際に、(1)脚周り開口部12a,12bを形成するためのトリミング(トリム片56の除去)が不要であり、(2)図5の(b)図のように、脚周り伸縮材40を脚周り開口部の形状に合わせて曲線的に配置する必要がなく、直線的に配置すれば足りるため、おむつの製造が容易で生産性に優れるという利点がある。 【0047】 また、図4の(b)図に示すように、脚周り被覆部24a,24bの内径が股下部4側から脚周り開口部12a,12b側に向かって徐々に窄まる形状であると、足首側に向かって細くなる脚の太さの変化と脚周り被覆部24a,24bの形状が整合し易く、脚周り被覆部24a,24bの脚に対するフィット性が良好となるという利点がある。 【0048】 図4の(c)図〜(e)図に示すように、脚周り開口部12a,12bの内腿側の開口端よりも外腿側の開口端の方が高い位置に配置されるように形成された形状(脚周り開口部12a,12bの外腿側が切れ上がった形状)とすると、脚周り開口部12a,12bの開口面積が大きくなる。従って、横漏れが発生し易い内腿側を脚周り被覆部24a,24bで被覆しつつ、脚周り開口部への脚の挿通を容易なものとするという利点がある。 【0049】 図4の(c)図〜(e)図に示すような、脚周り開口部12a,12bの外腿側が切れ上がった形状の場合、外腿側の開口端の位置は特に制限されるものではない。但し、脚周り被覆部24a,24bの長さが比較的短い場合には、図4の(d)図のように、外腿側の開口端が股下部4より高い位置にあるものの方が脚周り開口部12a,12bの開口面積を十分に大きくすることが可能であり好ましい。一方、脚周り被覆部24a,24bの長さが比較的長い場合には、図4の(c)図のように、外腿側の開口端が股下部4より低い位置にあるものや、図4の(e)図のように、外腿側の開口端と股下部4の高さが同じ位置にあるものでも脚周り開口部12a,12bの開口面積を十分に大きくすることができる。 【0050】 以上説明した図4の(a)図〜(e)図に示す形状の中では、(1)脚周り開口部12a,12bの開口面積を比較的大きく採ることができるためおむつの着用が容易であり、(2)脚周り被覆部24a,24bの形成面積を最小限に抑えることができる、という理由から、図4の(d)図に示す形状が好ましい。 【0051】 なお、脚周り被覆部の形状は上記の形状を複数組み合わせた形態としてもよい。例えば、図1に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、図4の(b)図の形状と(d)図の形状を組み合わせた形状である。即ち、脚の先端側に向かって脚周り被覆部24a,24bの内径が股下部4側から脚周り開口部12a,12b側に向かって徐々に窄まるように形成されるとともに、脚周り開口部12a,12bの内腿側の開口端よりも外腿側の開口端の方が高い位置に配置され、かつ、外腿側の開口端が股下部4より高い位置に配置された例である。 【0052】 また、脚周り被覆部は、少なくとも内腿側において、前身頃と後身頃の下端が股下部より3〜10cm下方まで延出されて形成されたものであることが好ましい。3cm以上とすることで、着用者の動作によって脚周り開口部に隙間を生ずるというブリーフ型の使い捨ておむつの不具合を効果的に改善することができる。一方、10cm以下とすることで、脚周り被覆部が無用に長くならないため、おむつの着脱を阻害したり、或いは脚周り被覆部の内腿側が擦れあって不快感を生じたりすることが少ない。 【0053】 なお、「少なくとも内腿側」としたのは、脚周り被覆部の漏れ防止効果は、横漏れを生じ易い股下部に近い内腿側の長さが重要な因子であり、内腿側を3cm以上とすることにより、着用者の動作によって脚周り開口部に隙間を生ずるというブリーフ型の使い捨ておむつの不具合を効果的に改善することができるからである。 【0054】 [1−4]立体ギャザー: 本発明のパンツ型使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するため、立体ギャザーを有してもよい。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、トップシートの上に尿が排泄され、トップシートを伝って尿が拡散してしまった場合でも、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。 【0055】 立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、撥水性のシート材の一部に伸縮材(立体ギャザー伸縮材)を配置し、その立体ギャザー伸縮材によってシート材にギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。本発明のパンツ型使い捨ておむつの場合、外装部材に立体ギャザーを直接付設する構成であってもよいが、横漏れを確実に防止するという観点から、吸収性本体の両側縁部に少なくとも一対の立体ギャザーを付設することが好ましい。 【0056】 [1−5]各種伸縮材: パンツ型の使い捨ておむつにおいては、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが一般的であり、更に腹周り伸縮材を配置することが好ましい。 【0057】 脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。 【0058】 脚周り伸縮材は、1本のみ配置されていてもよいし、複数配置されていてもよい。3本以上の脚周り伸縮材を配置する場合には、これらを均等な間隔で配置してもよいし、異なる間隔で配置してもよい。また、複数の脚周り伸縮材同士の間隔が変化するように配置してもよい。例えば、脚周り被覆部の内腿側から外腿側に向かって間隔が広がり、かつ、上段に配置された脚周り伸縮材ほど外腿側に切れ上がるように脚周り伸縮材を配置すると、脚周り被覆部の内腿側にはウエスト側に向かって引き上げるような張力が働くので、おむつのずり落ちを防止することができる。 【0059】 なお、おむつの前身頃と後身頃で、本数、配置、伸長状態等が異なるように脚周り伸縮材を配置してもよい。即ち、前身頃と後身頃で、脚周り伸縮材の配置が対象である必要はなく、非対称であってもよい。例えば、前身頃では、脚の動きを妨げないように、ウエスト側に向かって凸となるようなカーブで伸縮材を配置することが好ましい。一方、後身頃では、臀部を確実に包み込めるように、伸縮材の本数を増やしたり、伸縮材同士の間隔を比較的広めに配置したりすることが好ましい。但し、脚周りに均一な締め付け力を得るために、伸長状態については同じくする方が好ましい。 【0060】 ところで、本発明のパンツ型使い捨ておむつでは、図1に示すパンツ型使い捨ておむつ1のように、脚周り伸縮材40が脚周り被覆部24a,24bに配置され、股下部4を横切るように配置されることがないという特徴がある。このように、脚周り伸縮材が股下部を横切らない場合、おむつの股下部に不必要な幅方向の伸縮力が作用せず、股下部が引き攣れないため、おむつの着用感・フィット感に優れるという利点がある。一方、図3に示すパンツ型使い捨ておむつ100のような、従来のパンツ型おむつでは、股下部4を横切るように脚周り伸縮材40が配置され、おむつの股下部に不必要な幅方向の伸縮力が作用するために、股下部が引き攣れてしまい、おむつの着用感・フィット感が低下するおそれがある。このような場合、股下部において脚周り伸縮材を切断し、伸縮材をスナップバックする方法もあるが、切断時に外装部材に穴が形成されたり、切除しきれない伸縮材が股下部に残存するという問題が新たに発生するおそれがある。 【0061】 ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる他、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりが防止される。 【0062】 ウエスト周り伸縮材は、複数配置されていることが好ましいが、1本のみ配置されていてもよい。3本以上のウエスト周り伸縮材を配置する場合には、これらを均等な間隔で配置してもよいし、異なる間隔で配置してもよい。また、複数のウエスト周り伸縮材同士の間隔が変化するように配置してもよい。おむつの前身頃と後身頃で、本数、配置、伸長状態等が異なるようにウエスト周り伸縮材を配置してもよいが、均一な締め付け力を得るために、これらが概ね同じくなるようにウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。 【0063】 腹周り伸縮材は、ウエスト周り開口部と脚周り開口部との間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)に配置される伸縮材である。腹周り伸縮材を配置することによって、着用者の腹周りに伸縮性に富むギャザー(タミーギャザー)を形成することができる。このタミーギャザーは、ウエストギャザーと相俟って、おむつのフィット性やずり下がり防止効果を一層優れたものとすることができる。 【0064】 腹周り伸縮材は、複数配置されていることが好ましいが、1本のみ配置されていてもよい。3本以上の腹周り伸縮材を配置する場合には、これらを均等な間隔で配置してもよいし、異なる間隔で配置してもよい。また、複数の腹周り伸縮材同士の間隔が変化するように配置してもよい。例えば、おむつの中央部から側縁側に向かって間隔が広がるように腹周り伸縮材を配置すると、おむつの股下部や内腿側にはウエスト側に向かって引き上げるような張力が働くので、おむつのずり落ちを防止することができる。 【0065】 おむつの前身頃側と後身頃側で、本数、配置、伸長状態等が異なるように腹周り伸縮材を配置してもよい。例えば、尿の吸収量が多く、ずり落ち易い前身頃においては、伸縮材の数を増やしたり、太く収縮力の強い伸縮材を用いたり、或いは、伸縮材を高い伸長状態で固定することが好ましい。 【0066】 なお、図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、脚周り開口部12a,12bの周縁には複数本の脚周り伸縮材40を配置し、ウエスト周り開口部10の周縁にはウエスト周り開口部10を取り囲むように複数本のウエスト周り伸縮材42を配置し、更に、ウエスト周り開口部10と脚周り開口部12a,12bとの間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)には、着用者の腹周りを取り囲むように複数本の腹周り伸縮材44を配置した例である。 【0067】 伸縮材としては、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。 【0068】 伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムや合成ゴムである場合には、120〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、十分な伸縮力を作用させ、かつ、ウエスト周り開口部や脚周り開口部が必要以上に縮小されるのを防止することができる。 【0069】 [2]本発明のパンツ型使い捨ておむつの製造方法: 以下、本発明のパンツ型使い捨ておむつの製造方法について、図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1を製造する場合の例により、図5((a)図及び(b)図)を適宜参照しながら説明する。なお、図5は、(a)図、(b)図とも、作図の都合上、脚周り伸縮材、ウエスト周り伸縮材及び腹周り伸縮材の一部を捨象した形で作図した。 【0070】 [2−1]吸収性本体の製造: バックシートの上面に、親水性シートに包まれた吸収体を配置し、更にその上面にトップシートを配置する。次いで、吸収体の周縁部をトップシートとバックシートとで挟み込むように封着することによって吸収性本体14を得る。 【0071】 [2−2]前身頃連続体及び後身頃連続体の形成: 複数の長尺シート材が積層され、そのシート材の層間に、長尺の伸縮材が配置された、前身頃連続体並びに後身頃連続体を形成する(図5中の(b)図、工程A)。図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1の場合、外装部材16はインナーシート16a、アウターシート16bの2枚の不織布から構成されているので、これらに対応する長尺の不織布シートを、前身頃用と後身頃用の各2枚ずつ用意する。このうちの1枚の不織布シート(このシートがアウターシートとなる)の上面に、ウエスト周り伸縮材42、腹周り伸縮材44及び脚周り伸縮材40を配置し接着固定する。そして、この上面に、更にもう1枚の不織布シート(このシートがインナーシートとなる)を積層し固定することにより、2枚の不織布シートの間に、ウエスト周り伸縮材42、腹周り伸縮材44及び脚周り伸縮材40が介装された前身頃連続体50並びに後身頃連続体52を得る。 【0072】 なお、図示の例では、前身頃連続体50と後身頃連続体52を別々のシート材から形成しているが、同一のシート材に、前身頃連続体に相当する部分と後身頃連続体に相当する部分を形成した後、これらの部分を切断し分離することによって、前身頃連続体と後身頃連続体を形成してもよい。 【0073】 [2−3]おむつ連続体の形成: 次いで、前身頃連続体50と後身頃連続体52とを、おむつの股下部となる側の側縁同士が当接するように並列し(図5中の(b)図、工程B)、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと液不透過性材料からなるバックシートとの間に吸収体が介装された吸収性本体14を、並列された前身頃連続体50と後身頃連続体52とに跨るように、これらの連続体の長手方向に向かって断続的に配置・固定する(図5中の(b)図、工程C)。 【0074】 この際、前身頃連続体50と後身頃連続体52における、おむつの股下部となる側の側縁は、図5中の(a)図(A−A’断面図)に示すように、前身頃連続体50と後身頃連続体52の重なり部分54ができるように当接させる(この重なり部分54が、後に脚周り被覆部24a,24bとなる)。こうすることにより、この重なり部分54には吸収性本体14が載置されず、吸収性本体14が後述する股下接合部8bの形成を阻害することを防止することができる。 【0075】 更に、吸収性本体14の前端及び後端が被覆されるように、不織布からなる長尺の押さえシート28を配置する(図5中の(b)図、工程D)。そして、並列された前身頃連続体50と後身頃連続体52とが互いに重なるように折り畳んだ後(図5中の(b)図、工程E)、前身頃連続体50と後身頃連続体52における、断続的に配置・固定された吸収性本体14の間隙部を接合して側縁接合部8aを形成するとともに、おむつの股下部及び脚周り被覆部の内股側の部分を接合して股下接合部8bを形成し、脚周り開口部の形成部位及び股下接合部8bより外側の部位をトリミングしてトリム片56,58を除去することによりおむつ連続体60を形成する(図5中の(b)図、工程F)。 【0076】 最後に、おむつ連続体60の側縁接合部8aに沿って切り離すことにより、複数のパンツ型使い捨ておむつ1を得ることができる(図5中の(b)図、工程G)。 【産業上の利用可能性】 【0077】 本発明のパンツ型使い捨ておむつは、乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の吸収性物品として利用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0078】 【図1】本発明のパンツ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す概略斜視図であり、本発明のパンツ型使い捨ておむつをその前方から見た状態を示す図である。 【図2】本発明のパンツ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す概略断面図であり、図1に示すパンツ型使い捨ておむつのA−A’断面を示す図である。 【図3】従来のパンツ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す概略斜視図であり、従来のパンツ型使い捨ておむつをその前方から見た状態を示す図である。 【図4】本発明のパンツ型使い捨ておむつの実施形態を示す概略正面図であり、股下部及び脚周り被覆部の形状を示す図である。 【図5】本発明のパンツ型使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態を示す工程図である。 【符号の説明】 【0079】 1,100:パンツ型使い捨ておむつ、2:前身頃、4:股下部、6:後身頃、8:接合部、8a:側縁接合部、8b:股下接合部、10:ウエスト周り開口部、12,12a,12b:脚周り開口部、14:吸収性本体、16:外装部材、16a:インナーシート、16b:アウターシート、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、24,24a,24b:脚周り被覆部、28:押さえシート、40:脚周り伸縮材、42:ウエスト周り伸縮材、44:腹周り伸縮材、50:前身頃連続体、52:後身頃連続体、54:重なり部分、56,58:トリム片、60:おむつ連続体。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390036799 【氏名又は名称】王子ネピア株式会社 【識別番号】000122298 【氏名又は名称】王子製紙株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年7月28日(2006.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088616 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邉 一平
【識別番号】100089347 【弁理士】 【氏名又は名称】木川 幸治
|
| 【公開番号】 |
特開2008−29580(P2008−29580A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−206173(P2006−206173) |
|