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【発明の名称】 展開型の使い捨ておむつ
【発明者】 【氏名】一萬田 俊明

【氏名】横山 真知子

【要約】 【課題】夜中のおむつ換えの時、常夜灯(黄色豆電球)下のような暗い所でも、おむつ換えが容易な展開型の使い捨ておむつ提供することにある。

【構成】本発明の展開型の使い捨ておむつ1は、長手方向の両側縁部それぞれにファスニングテープ8が配されており、該ファスニングテープ8は、その取り付け部81により前記側縁部に固定されており、該ファスニングテープ8の一方の面8Aに止着手段82としての面ファスナのオス材が設けられており、ファスニングテープ8の他方の面8Bは、図4に示すように、その所定幅の先端部83の色と、該先端部83と取り付け部81との間に位置する中央部84の色とが異なっており、600〜700nmの波長の光に対する反射率が、先端部83と中央部84との間で20%以上の差があり、先端部83の反射率の方が中央部84よりも低い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向の両側縁部それぞれにファスニングテープが配されており、該ファスニングテープは、その取り付け部により前記側縁部に固定されており、該ファスニングテープの一方の面に止着手段が設けられている展開型の使い捨ておむつであって、
前記ファスニングテープの他方の面は、その所定幅の先端部の色と、該先端部と前記取り付け部との間に位置する中央部の色とが異なっており、
600〜700nmの波長の光に対する反射率が、前記先端部と前記中央部との間で20%以上の差があり、前記先端部の反射率の方が前記中央部よりも低い展開型の使い捨ておむつ。
【請求項2】
前記ファスニングテープが、前記止着手段を肌当接面と対向させて折り畳まれた状態で、該肌当接面側における前記ファスニングテープの周辺部の色と、前記先端部の色とは異なっており、
600〜700nmの波長の光に対する反射率が、前記先端部と前記周辺部との間で20%以上の差があり、前記先端部の反射率の方が前記周辺部よりも低い請求項1記載の展開型の使い捨ておむつ。
【請求項3】
前記ファスニングテープの前記他方の面は、前記中央部が、前記一方の面の前記止着手段が設けられている領域の反対側に位置しており、前記先端部が、該領域よりも前記ファスニングテープの先端側に位置している請求項1又は2記載の展開型の使い捨ておむつ。
【請求項4】
前記ファスニングテープの前記他方の面は、前記中央部と前記取り付け部との間における所定幅の境界部の色と、前記中央部の色とが異なっており、
600〜700nmの波長の光に対する反射率が、前記境界部と前記中央部との間で20%以上の差があり、前記境界部の反射率の方が前記中央部よりも低い請求項1〜3の何れかに記載の展開型の使い捨ておむつ。
【請求項5】
前記ファスニングテープが、前記止着手段を肌当接面と対向させて折り畳まれた状態で、前記境界部の色が、非肌当接面側から視認可能である請求項4記載の展開型の使い捨ておむつ。
【請求項6】
前記ファスニングテープの前記他方の面は、前記先端部が、400〜550nmの波長の光に対する反射率が30%以上である請求項1〜5の何れかに記載の展開型の使い捨ておむつ。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、展開型の使い捨ておむつに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、展開型の使い捨ておむつ、即ち、おむつ背側部の両側それぞれにファスニングテープが取り付けられ、且つ該ファスニングテープが止着されるランディングテープが腹側部の外面に取り付けられた使い捨ておむつが知られている。この種の使い捨ておむつは、ファスニングテープの一方の側が背側部に固定されており、他方の側が背側部に剥離自在に止着されており、その使用時には、例えば、ファスニングテープの該他方の側を背側部から剥離した後、おむつを着用者にあてがい、ファスニングテープの該他方の側を、腹側部のランディングテープに止着して着用される。
【0003】
おむつの着用者が、例えば乳幼児である場合には、夜中におむつ換えを行うことがある。そして、乳幼児が寝ている場合には、目を覚まさないように、常夜灯(黄色豆電球)下のような暗い所で、おむつ換えを行う場合がある。このような暗い所で、ファスニングテープの一方の側を背側部から剥離する操作は、しばしば困難な作業となる。この理由は、ファスニングテープの位置が、暗いために視認し難いことにある。特に、ファスニングテープが、おむつの肌当接面側の白色と同じ色を有している場合には、その視認の困難さが顕著である。
そして、ファスニングテープの視認性を向上した展開型の使い捨ておむつが提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、背側部の両側それぞれにファスニングテープが配されており、ファスニングテープは、おむつの表面に取り付けられたリリーステープと、一端でおむつに固定され、該一端以外の部分でリリーステープに対して着脱自在の止着部と、該止着部の先端に形成されたタブ部を備え、おむつ装着時に止着部をリリーステープから外し、おむつの適当な位置に接着させることにより、おむつを固定するように構成されており、タブ部は、止着部と区別できるように着色されている展開型の使い捨ておむつが開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、前ウェスト部から後ウェスト部に至る縦長に形成され、後ウェスト部両側に設けられたファスニングテープを前ウェスト部に設けられたフロントターゲットテープに止着するようにされており、ファスニングテープに、蓄光、反射、発光、蛍光の少なくとも1つの暗所視認処理が施されている展開型の使い捨ておむつが開示されている。
【0006】
【特許文献1】実開平7−22727号公報
【特許文献2】特開2003−290286号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1記載の展開型の使い捨ておむつは、止着部の先端に形成されたタブ部が該止着部と区別できるように着色されており、明るい所では、タブ部が止着部と区別し易いものの、夜中に用いる常夜灯(黄色豆電球)下のような暗い所では、タブ部の色によっては、その視認が困難な場合が考えられる。
【0008】
また、特許文献2記載の展開型の使い捨ておむつは、ファスニングテープに、蓄光、反射、発光、蛍光の少なくとも1つの暗所視認処理が施されており、夜中の常夜灯(黄色豆電球)下のような暗い所で、ファスニングテープ自体の視認性は向上しているものの、通常おむつの肌当接面側は白色を有しており、該肌当接面側自体の光の反射率が高いため、前述したような暗所視認処理が施されたファスニングテープがおむつの白地の中に埋もれてしまい、結果としてファスニングテープの視認性が良くないことが考えられる。
【0009】
従って、本発明の目的は、夜中のおむつ換えの時、常夜灯(黄色豆電球)下のような暗い所でも、おむつ換えが容易な展開型の使い捨ておむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、長手方向の両側縁部それぞれにファスニングテープが配されており、該ファスニングテープは、その取り付け部により前記側縁部に固定されており、該ファスニングテープの一方の面に止着手段が設けられている展開型の使い捨ておむつであって、
前記ファスニングテープの他方の面は、その所定幅の先端部の色と、該先端部と前記取り付け部との間に位置する中央部の色とが異なっており、
600〜700nmの波長の光に対する反射率が、前記先端部と前記中央部との間で20%以上の差があり、前記先端部の反射率の方が前記中央部よりも低い展開型の使い捨ておむつを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の展開型の使い捨ておむつによれば、夜中のおむつ換えの時、常夜灯(黄色豆電球)下のような暗い所でも、おむつ換えが容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の展開型の使い捨ておむつをその好ましい実施形態に基づいて、図面を参照しながら説明する。
【0013】
本実施形態の展開型の使い捨ておむつ1(以下、単におむつともいう)は、乳幼児用のおむつであり、図1〜図7に示すように、長手方向の両側縁部それぞれにファスニングテープ8が配されており、該ファスニングテープ8は、その取り付け部81により前記側縁部に固定されており、該ファスニングテープ8の一方の面8Aに止着手段82としての面ファスナのオス材が設けられている。
また、本実施形態のおむつ1におけるファスニングテープ8の他方の面8Bは、図4に示すように、その所定幅の先端部83の色と、該先端部83と取り付け部81との間に位置する中央部84の色とが異なっており、600〜700nmの波長の光に対する反射率が、先端部83と中央部84との間で20%以上の差があり、先端部83の反射率の方が中央部84よりも低い。
【0014】
本実施形態のおむつ1について、更に説明すると、おむつ1は、長手方向が背側部C、股下部B及び腹側部Aに区分され、該背側部Cの両側縁部それぞれにファスニングテープ8が配されている。
【0015】
おむつ1は、図2及び図3に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を具備し、実質的に縦長に形成されている。おむつ1は、その長手方向が着用時に着用者の腹側に配される腹側部A、着用者の股間部に配される股下部B及び着用者の背側に配される背側部Cに区分される。尚、図3には、おむつ幅方向の一方の側のみが示されているが、他方の側も同様に構成されている。
【0016】
背側部Cの長手方向の両側部には、それぞれ、サイドフラップSが形成されており、該サイドフラップSにはファスニングテープ8が取り付けられている。また、同様に、腹側部Aの長手方向の両側部にも、それぞれ、サイドフラップSが形成されている。サイドフラップSの肌当接面側及び非肌当接面側それぞれは、後述するシート材62及び外層シート5から形成されている
また、腹側部Aの非肌当接面側には、ファスニングテープ8が止着されるランディングテープ9が貼り付けられている。
【0017】
おむつ1は、図2に示すように、全体として長手方向中央部が幅方向内方に括れた砂時計の形状を有している。表面シート2及び裏面シート3それぞれは、吸収体4の左右両側縁から外方に延出している。裏面シート3における非肌当接面側の面には、撥水性の不織布からなる外層シート5が接合されており、該外層シート5は、おむつ1の輪郭を画成している。
【0018】
表面シート2は、図3に示すように、その幅方向の寸法が、裏面シート3の幅方向の寸法よりも小さくなっており、表面シート2の左右両側縁は、裏面シート3の左右両側縁よりも、おむつ幅方向の内方で終端している。また、裏面シート3は、その幅方向の寸法が、外層シート5の幅方向の寸法よりも小さくなっており、裏面シート3の左右両側縁は、外層シート5の左右両側縁よりも、おむつ幅方向の内方で終端している。
【0019】
吸収体4は、図2に示すように、縦長であり、その長手方向がおむつ長手方向と一致している。吸収体4は、腹側部A側の端部から背側部C側の端部に亘り配されている。また、吸収体4は、その長手方向中央部が幅方向内方に括れた砂時計の形状を有している。吸収体4は、その幅方向内方に括れた部分が、概ね股下部Bに位置するように配されており、おむつ着用時において、着用者の股間部における装着感が高められている。
【0020】
本実施形態のおむつ1には、図1及び図2に示すように、吸収体4における長手方向の両側部に沿って、一対の防漏カフ6,6が形成されている。各防漏カフ6は、弾性部材61を有する防漏カフ形成用の不織布からなるシート材62を、図3に示すように、表面シート2の両側縁の外方から内方に亘るように配設して形成されている。各シート材62は、吸収体4の側縁と後述するレッグギャザー形成用の弾性部材71との間において、おむつ長手方向に亘って直線状に表面シート2上に固定されており、その直線状の固定部63が防漏カフ6の固定端となっている。
【0021】
各シート材62は、固定部63よりも幅方向外方に位置する部分が表面シート2又は裏面シート3上に固定されており、また、おむつの長手方向両端部近傍における固定部63よりもおむつ幅方向中央側に位置する部分は表面シート2上に固定されている。防漏カフ6には、その自由端近傍に伸張状態で固定された複数の糸状の立体ギャザー形成用の弾性部材61、61を備えている。防漏カフ6の自由端は、おむつ展開状態において、おむつ長手方向と略平行に形成されている。
【0022】
また、本実施形態のおむつ1には、図1及び図2に示すように、おむつ長手方向の両側部に沿って、一対のレッグフラップ7,7が形成されている。レッグフラップ7は、シート材62が、固定部63からおむつ幅方向外方に延出して形成されている。レッグフラップ7には、その自由端近傍に伸張状態でシート材62に固定された複数の糸状のレッグギャザー形成用の弾性部材71、71を備えている。
【0023】
次に、本実施形態のおむつ1におけるファスニングテープ8について、更に以下に説明する。
ファスニングテープ8は、図5に示すように、横長であり、その長手方向がおむつ幅方向と一致している。ファスニングテープ8は、その矩形を有する取り付け部81が、図3に示すように、シート材62と外層シート5との間に挟持固定されている。取り付け部81の両面それぞれは、シート材62又は外層シート5と公知の接合方法により接合されている。
ファスニングテープ8は、図5に示すように、取り付け部81からおむつ幅方向の外方に延出する延出部86を有している。この延出部86は、角部が丸みを帯び、側辺が曲線となっている台形をしている。該延出部86の一方の面8Aには、面ファスナのオス材82が接合されている。ファスニングテープ8は、おむつ使用前には、図3に示すように、一方の面8A側を背側部Cの肌当接面と対向させて折り畳まれた状態にあり、オス材82により、面ファスナのメス材である不織布からなるシート材62と剥離自在に止着されている。
【0024】
ファスニングテープ8の他方の面8Bには、図4に示すように、止着部材は設けられていない。この他方の面8Bの先端部83は、所定の幅を有し、着色された部分である。
また、ファスニングテープ8の他方の面8Bは、中央部84と取り付け部81との間における所定幅の境界部85の色と、中央部84の色とが異なっている。境界部85における取り付け部81側の部分は、図5に示すように、シート材62と外層シート5との間に挟持固定されている。また、境界部85の中央部84側の部分は、背側部Cの長手方向側縁から、おむつ幅方向の外方に延出している。
【0025】
ファスニングテープ8の他方の面8Bは、先端部83と境界部85とが、同じ色に着色されており、該先端部83及び該境界部85の色と、該先端部83と該境界部85との間に位置する中央部84の色とが異なっている。
ファスニングテープ8が、図4に示すように、他方の面8Bを外方に向けて折り畳まれた状態では、先端部83、中央部84、境界部85における中央部84側の部分、それぞれが、所定の幅を有し隣接している。ここで所定の幅は、ファスニングテープ8の各部位のおむつ幅方向の長さである。
ファスニングテープ8の先端部83の幅は、境界部85の幅より小さくしている。先端側に向けて細くなっているので、ファスニングテープの向きも見えやすくなっている。
【0026】
ファスニングテープ8の他方の面8Bは、中央部84が、図5に示すように、一方の面8Aの止着手段としての面ファスナのオス材82が設けられている領域の反対側に位置しており、先端部83が、該領域よりもファスニングテープ8の先端側に位置している。即ち、他方の面8Bにおける先端部83の反対側には、図3に示すように、面ファスナのオス材82が設けられていない。
【0027】
ファスニングテープ8は、図3に示すように、境界部85において折曲されており、その着色された部分が、図4及び図6に示すように、背側部Cの肌当接面側及び非肌当接面側それぞれに臨んでいる。
【0028】
本実施形態のおむつ1は、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、600〜700nmの波長の光に対する反射率が、先端部83と中央部84との間で20%以上、特に23%以上、更には26%以上の差があることが好ましく、先端部83の反射率の方が中央部84よりも低くなっている。即ち、他方の面8Bにおいて、先端部83は、600〜700nmの波長の光の吸収率が、中央部84よりも高くなっている。
600〜700nmの波長の光は、黄〜赤色に対応する波長の光であり、例えば、夜中に用いる常夜灯(黄色豆電球)が有する光である。このように可視光領域の光について、600nm未満の波長を有する光量が少なく、主に600〜700nmの波長を有する光量が主体となっているような暗い所を、以下暗所下ともいう。暗所下は、例えば、夜中の常夜灯のみの明かりの下で、乳幼児のおむつ換えを行っているような明るさの環境を意味する。
【0029】
本実施形態のおむつ1は、その使用前には、ファスニングテープ8が、図1及び図2に示すように、その他方の面を外方に向けて折り畳まれた状態にある。そして、暗所下において、図1及び図2に示す状態のおむつ1を見た場合、ファスニングテープ8の先端部83は、隣接する中央部84よりも黒っぽく見え、一方中央部84は白っぽく見える。また、600〜700nmの波長の光に対して、先端部83と中央部84との間で、前述した範囲の反射率の差があるため、先端部83と中央部84との間で明暗の差が大きく、先端部83の視認性が極めて高いものである。
【0030】
また、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、中央部84の色の明度は、L***表色系(CIE1976)の色座標指数のL*値が50以上、a*値が-5〜5、b*値が-5〜5であることが好ましい。即ち、中央部84の色は、いわゆる白色であることが好ましい。いわゆる白色を有する部材をおむつに用いると、日中のような明るい所(以下、昼光下ともいう)において、清潔感が感じられ、デザイン性も優れる。
【0031】
中央部84が前述した範囲の色座標指数を有する場合には、他方の面8Bの先端部83の色の明度は、L*値が50〜70且つa*値とb*値の双方が30以下で且つa*値とb*値の少なくとも一方が-20以下であることが前述した観点から好ましい。このような色座標指数を有する色としては、例えば、昼光下で、いわゆる青、青緑、緑、黄緑に見える色が含まれる。
【0032】
ファスニングテープ8の先端部83と中央部84との間で、600〜700nmの波長の光に対する反射率の差の測定方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。
まず、おむつ1からファスニングテープ8を取り外し、次に、先端部83及び中央部84それぞれを、切り出して、先端部83及び中央部84それぞれの測定サンプルとする。
【0033】
先端部83及び中央部84それぞれの測定サンプルの反射率の測定は、分光式色差計を用いて行い、例えば日本電色工業株式会社製の分光式色差計SE-2000(商品名)を用いて行うことができる。分光式色差計SE-2000による計測方法は以下の通りである。まず、光源はC光源2度視野とし、付属の標準白板にて標準合わせを行った後に測定サンプルを試料台の上に置き、付属の試料押さえによって試料を固定した状態で反射測定を行う。投光口は6mmφであるが、測定サンプルはその投光口を覆う大きさとする。被測定部位が測定器の投光口を覆えない程小さい場合には、同種の被測定部位を複数継ぎ合わせて投光口を覆える大きさに適宜調整したものを測定サンプルとする。
このようにして、先端部83及び中央部84それぞれの測定サンプルの分光反射スペクトルを測定し、600〜700nmの波長について各波長ごとの反射率の差を求め、その値の最大値を、600〜700nmの波長の光に対する反射率の差とした。
【0034】
また、前記「L***表色系」とは、国際照明委員会(CIE)で規格化され、JIS(JIS Z8729)においても採用されている表色系をいう。「L***表色系」では、L*は明るさを、a*、b*は色の方向を示しており、a*は略赤方向、−a*は略緑方向、b*は略黄色方向、−b*は略青方向を示している。
【0035】
ファスニングテープ8の先端部83及び中央部84それぞれの、色座標指数の測定方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。まず、反射率の測定と同様に、先端部83及び中央部84それぞれの測定サンプルを作製する。そして、これら測定サンプルの色座標指数は、例えば、前述した日本電色工業株式会社製の分光式色差計SE-2000(商品名)を用いて得られる。
【0036】
分光式色差計SE-2000による色座標指数の計測方法は、前述したのと同様である。なお、光源はC光源2度視野にて測定される。
【0037】
また、ファスニングテープ8の他方の面8Bは、先端部83が、400〜550nmの波長の光に対する反射率の最大値が30%以上であることが好ましい。400〜550nmの波長の光は、青〜緑色に対応する波長の光であり、例えば、日中の光が有する光であり、昼光下には400〜550nmの波長の光が存在する。
このように、他方の面8Bの先端部83は、400〜550nmの波長の光に対する反射率が30%以上であるため、昼光下において、鮮やかな色を有しており、デザイン性に優れているので、特に乳幼児に用いられるおむつの部材の色として適している。
【0038】
先端部83の400〜550nmの波長の光に対する反射率は、前述したのと同様の測定から得られた分光反射スペクトルにおける400〜550nmの波長の範囲での反射率の最大値とした。
【0039】
更に、本実施形態のおむつ1のファスニングテープ8について以下に説明する。ファスニングテープ8の他方の面8Bは、境界部85も先端部83と同じ色に着色されていることが好ましい。
従って、600〜700nmの波長の光に対する反射率が、境界部85と中央部84との間で20%以上の差があり、境界部85の反射率の方が中央部84よりも低い。
【0040】
図1及び図2に示す状態のおむつ1を、暗所下において見た場合、境界部85は、先端部83と同様に、境界部85と中央部84との間で明暗の差が大きく、隣接する中央部84よりも黒っぽく見え、中央部84は白っぽく見える。
ファスニングテープ8の境界部85と中央部84との間で、600〜700nmの波長の光に対する反射率の差の測定は、前述したものと同様に行える。
【0041】
また、図1及び図2に示すように、ファスニングテープ8が、止着手段としての面ファスナのオス材82を背側部Cの肌当接面と対向させて折り畳まれた状態で、該背側部Cの肌当接面側におけるファスニングテープ8の周辺部Pの色と、先端部83の色とは異なっており、600〜700nmの波長の光に対する反射率が、先端部83と周辺部Pとの間で20%以上、特に23%以上の差があることが好ましく、先端部83の反射率の方が周辺部Pよりも低い。ファスニングテープ8の先端部83と周辺部Pとの間で、600〜700nmの波長の光に対する反射率の差の測定は、前述したものと同様に行える。
【0042】
周辺部Pは、図2及び図3に示すように、ファスニングテープ8の周囲のシート材62から構成されている。不織布からなるシート材62の色は、前述したファスニングテープ8の中央部84と同様の色を有していることが好ましい。即ち、周辺部Pの色は、L***表色系(CIE1976)の色座標指数それぞれが、中央部84と同じ範囲内にあることが好ましい。つまり、周辺部Pは、いわゆる白色をしている。
【0043】
従って、図1及び図2に示す状態のおむつ1を、暗所下において見た場合、先端部83は、周辺部Pとの間で明暗の差が大きく、周辺部Pよりも黒っぽく見え、該周辺部Pは白っぽく見える。即ち、暗所下において、ファスニングテープ8の先端部83は、おむつ1の中で極めて視認性が良好である。
同様に、先端部83と同じ色に着色されている境界部85の中央部84側の部分は、周辺部Pとの間で明暗の差が大きく、周辺部Pよりも黒っぽく見え、該周辺部Pは白っぽく見える。
【0044】
ファスニングテープ8の他方の面を暗所下に見た場合、先端部83、中央部84、境界部85における中央部84側の部分それぞれは、明暗の差が大きく、黒っぽい色、白っぽい色、黒っぽい色を有し且つ所定の幅で交互に並んでおり、摘み部としてのファスニングテープの先端部83の視認性が強調されている。そのため、暗所下において、おむつ1の先端部83は、極めて摘み易いものである。
【0045】
また、本実施形態のおむつ1は、ファスニングテープ8が、止着手段としての面ファスナのオス材82を背側部Cの肌当接面と対向させて折り畳まれた状態で、他方の面8Bの境界部85の色が、背側部Cの非肌当接面側から視認可能である。
境界部85の取り付け部81側の部分の非肌当接面側は、図3に示すように、撥水性の不織布からなる外層シート5に覆われている。境界部85の色は、外層シート5の非肌当接面側から、該外層シート5を透して見えるようになっている。外層シート5の坪量は、5〜30g/m2、特に10〜20g/m2であることが、境界部85の色が外層シート5を透して良好に見える上で好ましい。
【0046】
更に、図6に示すように、ファスニングテープ8は、背側部Cの長手方向の側縁からおむつ幅方向外方にやや延出した位置で折曲されているので、境界部85の一部が、外層シート5に覆われてないため、境界部85の色が、背側部Cの非肌当接面側から直接視認可能となっている。
【0047】
次に、本実施形態のおむつ1における腹側部Aのランディングテープ9について、更に説明する。
ランディングテープ9は、横長矩形であり、その長手方向がおむつ幅方向と一致している。ランディングテープ9は、腹側部Aの外層シート5の非肌当接面側の面に貼り付けられている。そして、ランディングテープ9の表面には、図7に示すように、ファスニングテープ8との位置合わせ用の縦線91が所定間隔を置いて複数設けられている。各縦線91には、その位置を示す位置合わせ用の数字92が表示されている。また、ランディングテープ9の長手方向の両端部それぞれには、図6に示すように、所定の幅を有する着色部分93が設けられている。
【0048】
ランディングテープ9は、縦線91、数字92及び着色部分93が、同じ色を有している。また、縦線91、数字92及び着色部分93と、ランディングテープ9のそれ他の部分とは、色が異なっている。
そして、ランディングテープ9は、600〜700nmの波長の光に対する反射率が、縦線91、数字92及び着色部分93と、それ以外の部分との間で20%以上の差があり、縦線91、数字92及び着色部分93の反射率の方がそれ他の部分よりも低い。
【0049】
ランディングテープ9において、縦線91、数字92及び着色部分93それぞれは、例えばファスニングテープ8の他方の面8Bにおける先端部83と同じ色で着色されていることが好ましい。また、ランディングテープ9の縦線91、数字92及び着色部分93以外の部分は、例えば、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおける中央部84と同じ色を有していることが好ましい。従って、縦線91、数字92及び着色部分93は、暗所下において、ランディングテープ9のその他の部分との間で明暗の差が大きく、黒っぽく見え、該部分は白っぽく見える。即ち、ランディングテープ9は、暗所下において、ファスニングテープ8の位置あわせ用の縦線91、数字92及び着色部分93の視認性に優れている。
【0050】
尚、ランディングテープ9の縦線91、数字92及び着色部分93以外の部分は、先端部83の好ましい色として説明した色以外の色を用いて、部分的に着色された部分を有していても良い。
【0051】
ランディングテープ9の縦線91、数字92及び着色部分93と、それ以外の部分との間で、600〜700nmの波長の光に対する反射率の差の測定は、前述したものと同様に行える。
【0052】
前述した本実施形態のおむつ1は、乳幼児用に用いられるもので、その寸法は具体的な用途に応じて適宜設計されることが好ましいが、例えば、ファスニングテープ8の長手方向の長さは、20〜50mmであり、延出部86のおむつ幅方向の長さは、25〜50mmであることが、ファスニングテープ8の止着操作性の観点から好ましい。
また、ファスニングテープ8の各部位は、下記の寸法を有していることが、暗所下におけるおむつ交換の操作性の観点から好ましい。
ファスニングテープ8の先端部83の幅は、3〜20mm、特に5〜15mmであることが好ましい。また、ファスニングテープ8の境界部85の幅は、3〜20mm、特に5〜15mmであることが好ましい。更に、境界部85の中央部84側の部分の幅は、15〜40mm、特に25〜35mmであることが好ましい。
【0053】
次に、本実施形態のおむつ1を形成する各部材について説明すると、ファスニングテープ8の形成材料としては、従来の使い捨ておむつ等において用いられている不織布又は合成樹脂製フィルム等の各種のテープ材料を用いることができるが、特に、不織布であることが風合いや摘み易さの観点から好ましい。ファスニングテープ8の中央部84の白色度を高める観点から、テープ材料を成型する樹脂に二酸化チタンなどの白色顔料を混練することも好ましい。
また、ランディングテープ9の形成材料としては、従来の使い捨ておむつ等において用いられている面ファスナのメス材となる不織布、又は面ファスナのメス材となる不織布若しくは編布を接合した合成樹脂製フィルム等が好ましく、特にそれ自身で面ファスナのメス材となる不織布が好ましい。
また、表面シート2、裏面シート3、外層シート5又は吸収体4としては、従来の吸収性物品等において用いられている各種材料を用いることができる。
【0054】
次に、前述した本実施形態のおむつ1におけるファスニングテープ8の好ましい製造方法を、図8を参照しながら以下に説明する。
まず、長尺状の不織布の原反(図示せず)を用意し、該原反の一方の面において、その幅方向に所定の間隔を置いて、所定の幅を有する一対の着色帯87,87を長手方向に連続するように着色する。一対の着色帯87,87それぞれは、前記原反における長手方向の両側縁から、所定の幅だけ離間していることが好ましい。一対の着色帯87,87の着色は、印刷又は着色された帯を接合して形成しても良い。
前記原反は、前述したファスニングテープ8の他方の面8Bにおける中央部84と同じ色を有していることが好ましく、一対の着色帯87,87それぞれは、同じく先端部83と同じ色を有していることが好ましい。
【0055】
次いで、前記原反の他方の面において、一対の着色帯87,87の間の反対側の領域に、長尺状の面ファスナのオス材の連続体(図示せず)を、長手方向に沿って接合する。
【0056】
次いで、前記原反を、前記オス材の連続体と共に、一対の着色帯87,87の間を揺動させながら、長手方向に切断して、一対のファスニングテープ連続体80,80を作製する。該切断は、図8に示すように、揺動方向の両端が、一対の着色帯87,87それぞれの幅の中に位置するように行うことが好ましい。
【0057】
然る後、一対のファスニングテープ連続体80,80それぞれを、所定の間隔で幅方向に切断し、個々のファスニングテープ8を得る。該切断は、揺動する切断により形成された輪郭において、幅方向の内方に括れた部分の頂点の位置で行うことが好ましい。
前述したファスニングテープ8の製造方法によれば、前記原反からトリムを出すことなく、簡単な工程で、本実施形態のおむつ1におけるファスニングテープ8を作製することができる。
【0058】
次に、前述したおむつ1を、暗所下でおむつ換えをする際に、従来のおむつと比べて、操作性に優れる点について以下に説明する。
本実施形態のおむつ1は、包装状態においては、例えば、背側部C及び肌側部AそれぞれのサイドフラップSをおむつ幅方向の内方側に折り畳んだ状態で、おむつ長手方向に2つ折りされている。暗所下において、おむつ換えをする際には、まず、包装状態のおむつ1を取り出し、該おむつ1を、その2つ折りの状態から、肌当接面側を内側にしておむつ長手方向に開き、次に背側部Cの一対のサイドフラップS,Sをおむつ幅方向の外方に開く操作が必要となる。
【0059】
前述したように開いた状態のおむつ1は、図6に示すように、サイドフラップSがその外層シート5側を外方に向けて折り畳まれた状態にある。従来のおむつでは、外層シート5は、通常いわゆる白色を有しており、おむつ1の肌当接面側(例えば、表面シート)も通常いわゆる白色を有していることから、暗所下においては、サイドフラップSの端縁が視認し辛く、サイドフラップSを開く操作が困難な場合があった。
一方、本実施形態のおむつ1は、前述した色を有する境界部85が、背側部Cの非肌当接面側から視認可能であるため、図6に示すおむつ1の状態で、サイドフラップSの端縁の位置が極めて容易に判別でき、背側部Cの一対のサイドフラップS,Sをおむつ幅方向の外方に開く操作が速やかに行えるものである。
【0060】
更に、夜中に行う乳幼児のおむつ換えは、布団の上で行われる場合が多いが、布団の上に敷かれたシーツの色が通常いわゆる白色であり、従来のおむつは、背側部Cの一対のサイドフラップS,Sを広げた状態のおむつもいわゆる白色を有しており、暗所下において、該おむつの輪郭を判別することが困難な場合があった。
一方、本実施形態のおむつ1は、図1及び図2に示すように、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおける先端部83及び境界部85の延出部86側の部分の視認性に優れるため、背側部Cの一対のサイドフラップS,Sを広げた状態のおむつの輪郭を判別することが極めて容易である。また、図6に示すように、腹側部Aの一対のサイドフラップS,Sそれぞれが、おむつ幅方向の内方に折り畳まれた状態において、ランディングテープ9の着色部93は、暗所下でも視認性に優れるため、腹側部Aの輪郭の視認性にも優れている。
【0061】
前述した本実施形態のおむつ1によれば、ファスニングテープ8の先端部83は、暗所下で視認性に優れており、反対側の面に止着手段82が設けられていないので、摘み部として操作性に優れている。また、ランディングテープ9は、位置あわせ用の縦線91及び数字92の暗所下で視認性が優れている。そのため、おむつ1は、暗所下での操作性に優れており、おむつ換えが容易である。
また、ファスニングテープ8の先端部83及び境界部85それぞれは、昼光下において、鮮やかな色を有しているため、おむつ1はデザイン性に優れている。
【0062】
本発明の展開型の使い捨ておむつ1は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本発明の展開型の使い捨ておむつ1は、前述した本実施形態において、ファスニングテープ8が、おむつ1の背側部Cの両側縁部に配されていたが、ファスニングテープ8は、腹側部Aの両側縁部に配されていても良い。また、本実施形態は、乳幼児用の実施形態を用いて説明したが、大人用であっても良い。
また、おむつ1は、背側部Cにおいて、おむつ幅方向に伸縮する伸縮部を有していても良い。例えば、背側部C側のおむつ長手方向における端縁に沿って、おむつ幅方向に伸縮するウエスト伸縮部を有していても良い。また、背側部Cの両端部におむつ幅方向に伸縮する一対の幅方向伸縮部を有していても良い。
【実施例】
【0063】
以下、本発明の実施例を用いて更に説明する。ただし、本発明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。
【0064】
〔実施例1〕
図1〜図3に示す形態の展開型の使い捨ておむつを製造した。
ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、先端部83及び境界部85それぞれには、表1に示す色を着色した。また、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、中央部84は、表1に示す参照色を有していた。その他の部位については、常法に従いおむつを作製し、実施例1を得た。
【0065】
〔実施例2〕
ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、先端部83及び境界部85それぞれには、表1に示す色を着色した。また、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、中央部84は、表1に示す参照色を有していた。その他は、実施例1と同様にして、実施例2を得た。
【0066】
〔実施例3〕
ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、先端部83及び境界部85それぞれには、表1に示す色を着色した。また、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、中央部84は、表1に示す参照色を有していた。その他は、実施例1と同様にして、実施例3を得た。
【0067】
〔実施例4〕
ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、先端部83及び境界部85それぞれには、表1に示す色を着色した。また、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、中央部84は、表1に示す参照色を有していた。その他は、実施例1と同様にして、実施例4を得た。
【0068】
〔実施例5〕
ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、先端部83及び境界部85それぞれには、表1に示す色を着色した。また、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、中央部84は、表1に示す参照色を有していた。その他は、実施例1と同様にして、比較例1を得た。
【0069】
〔比較例1〕
ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、先端部83及び境界部85それぞれには、表1に示す色を着色した。また、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、中央部84は、表1に示す参照色を有していた。その他は、実施例1と同様にして、比較例1を得た。
【0070】
〔比較例2〕
ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、先端部83及び境界部85それぞれには、表1に示す色を着色した。また、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおいて、中央部84は、表1に示す参照色を有していた。その他は、実施例1と同様にして、比較例2を得た。
【0071】
〔評価1〕
実施例1〜5並びに比較例1及び2のおむつについて、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおける先端部83と中央部84との間で、600〜700nmの波長の光に対する反射率の差の測定を、前述した方法で行った。その結果を表1及び図9に示す。図9中には、一例として、実施例4と参照色との間における反射率の差を矢印で示している。
尚、表1において、ΔL*は、各実施形態又は比較例におけるL*と参照色のL*との差であり、Δa*は、各実施形態又は比較例におけるa*と参照色のa*との差であり、Δb*は、各実施形態又は比較例におけるb*と参照色のb*との差である。また、表1において、ΔE*abは、ΔL*、Δa*、Δb*それぞれの2乗の和の平方根である。
【0072】
〔評価2〕
実施例1〜5及び比較例1及び2のおむつについて、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおける先端部83の400〜550nmの波長の光に対する反射率の測定を、前述した方法で行った。その結果を表1及び図9に示す。表1には、反射率の最大値と、その光の波長を記載している。
【0073】
〔評価3〕
実施例1〜5並びに比較例1及び2と共に、参照色のみのファスニングテープ8を有するおむつについて、常夜灯(黄色豆電球)の下でのファスニングテープ8の先端部83の視認性の感応評価を実施した。常夜灯には松下電器産業株式会社製、小丸電球(商品名、100V/5W)を用いた。評価は常夜灯の直下(距離は2mとした)に白地の木綿製シーツの上に水平におむつを置き、おむつに対して45度の角度で距離50cmの角度から目視することにより行なった。感応評価基準は以下の通りである。
4点:わかりやすい。
3点:ややわかりやすい。
2点:ややわかりにくい。
1点:わかりにくい。
その結果を表1に記す。
【0074】
〔評価4〕
また、昼光下でのデザイン性の確認として色の鮮やかさに関する感応試験を行なった。評価は前述の評価から照明を東芝ライフテック株式会社製の2つの環型蛍光灯(商品名:メロウZ3波長型昼光色32型(30W)、ならびに40型(38W))に置き換えた以外は同様の条件で実施した。また、評価は実施例1〜5及び比較例1及び2について行なった。評価基準は以下の通りである。
4点:鮮やかである。
3点:やや鮮やかである。
2点:やや鮮やかでない。
1点:鮮やかでない。
その結果を表1に記す。
【0075】
【表1】


【0076】
表1及び図9に示す結果から明らかなように、実施例1〜5のおむつは、各比較例と比べて、ファスニングテープ8の他方の面8Bにおける先端部83と中央部84との間で、600〜700nmの波長の光に対する反射率の差が大きく、且つ該先端部83の400〜550nmの波長の光に対する反射率が大きい。
また、常夜灯(黄色豆電球)の下での先端部83の視認性は実施例1〜5では良好であった。昼光下の下での先端部83の色の鮮やかさ感応評価を実施したところ、実施例1〜4では良好であった。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】図1は、本発明の展開型の使い捨ておむつの一実施形態をその自然状態において示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のおむつを各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた状態を示す平面図である。
【図3】図3は、図2のX―X線拡大断面図である。
【図4】図4は、図2の要部を拡大して示す平面図である。
【図5】図5は、図4のファスニングテープを展開した状態を示す平面図である。
【図6】図6は、図1のおむつを包装状態の2つ折りされた状態から開いた自然状態を示す図である。
【図7】図7は、図1のランディングテープを示す斜視図である。
【図8】図8は、図1のファスニングテープの製造方法の要部を説明する模式図である。
【図9】図9は、実施例及び比較例の反射率を示す図である。
【符号の説明】
【0078】
1 展開型の使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 外層シート
6 防漏カフ
61 立体ギャザー形成用の弾性部材
62 防漏カフ形成用のシート
63 固定部
7 レッグフラップ
71 レッグギャザー形成用の弾性部材
8 ファスニングテープ
8A 一方の面
8B 他方の面
81 取り付け部
82 メカニカルファスナのオス材(止着手段)
83 先端部
84 中央部
85 境界部
86 延出部
9 ランディングテープ
91 位置合わせ用の縦線
92 位置合わせ用の数字
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
P 周辺部
S サイドフラップ

【出願人】 【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修

【識別番号】100101292
【弁理士】
【氏名又は名称】松嶋 善之


【公開番号】 特開2008−12139(P2008−12139A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−187496(P2006−187496)