| 【発明の名称】 |
使い捨ておむつ |
| 【発明者】 |
【氏名】島田 孝明
【氏名】磯貝 一成
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| 【要約】 |
【課題】着用時にテープファスナが前胴周り域の外表面から剥がれてしまうことを防止する。
【構成】領域R1及び領域R2におけるシート部材21aの伸度は領域R3におけるシート部材21aの伸度よりも低く形成されている。領域R1とは、シート部材21aと後ウィング部分12の接合領域を示す。領域R2とは、シート部材21aと止着部材21bの接合領域の少なくとも一部を含むシート部材21aの先端部領域を示す。領域R3とは、領域R1と領域R2以外のシート部材21aの領域を示す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前胴周り域と後胴周り域とを着脱可能な状態で連結するテープファスナが前胴周り域と後胴周り域の一方の側縁部から外側方向に延出する使い捨ておむつにおいて、 前記テープファスナは前記側縁部に接合されたシート部材とシート部材の先端部に接合された止着部材とを有し、 前記止着部材との接合領域の少なくとも一部を含む先端部領域及び前記側縁部との接合領域におけるシート部材の伸度がその他の領域におけるシート部材の伸度よりも低く形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。 【請求項2】 請求項1に記載の使い捨ておむつであって、前記止着部材との接合領域の少なくとも一部を含む先端部領域及び前記側縁部との接合領域におけるシート部材の剛性が他の領域におけるシート部材の剛性よりも高く形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の使い捨ておむつであって、前記シート部材は伸縮材の両面に伸長材を接合することにより形成され、前記止着部材との接合領域の少なくとも一部を含む先端部領域及び前記側縁部との接合領域における伸縮材と伸長材の接合強度が他の領域における伸縮材と伸長材の接合強度よりも高く形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。 【請求項4】 請求項3に記載の使い捨ておむつであって、前記先端部領域内において、伸縮材と伸長材が第1の接合強度により接合されている領域と第1の接合強度より小さい第2の接合強度により接合されている領域とが、前記シート部材の幅方向に交互に形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、着用時にテープファスナにより前後胴周り域を連結する使い捨ておむつに関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、後胴周り域の側縁部から外側方向に延出するテープファスナを前胴周り域の外表面に着脱可能な状態で止着することにより、前後胴周り域を連結して着用する使い捨ておむつが知られている。また、テープファスナが、延出方向、すなわち使い捨ておむつを着用した時の胴周り方向に弾性伸縮性を有するテープ部材と、テープ部材先端部の一部領域に接合された止着部材とにより形成されている使い捨ておむつも周知である(特許文献1参照)。 【特許文献1】特許第3119443公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 テープファスナが弾性伸縮性を有するテープ部材とテープ部材先端部の一部領域に接合された止着部材とにより形成されている場合、止着部材を摘持して胴周り方向へ引っ張った際、その引張応力は、止着部材の幅方向に対応するシート部材領域に集中し、止着部材の幅方向両側に対応するシート部材領域に伝達しにくい。このため、止着部材の幅方向両側に対応するシート部材領域に撓みや皺が生じる。このような状態でテープファスナが前胴周り域の外表面に止着されると、テープファスナと前胴周り域間の密着性が低下するために、着用時にテープファスナが前胴周り域の外表面から剥がれてしまうことがある。このような問題を解決するために、テープ部材先端部の全ての領域に止着部材を接合する方法も考えられるが、この方法を用いた場合には、止着部材の総面積が広がるために使い捨ておむつの製造コストが増加する。 【0004】 本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、着用時にテープファスナが前胴周り域の外表面から剥がれてしまうことを防止可能な使い捨ておむつを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するために、本発明に係る使い捨ておむつは、前胴周り域と後胴周り域の一方の側縁部から外側方向に延出するテープファスナを有し、テープファスナは前胴周り域と後胴周り域とを着脱可能な状態で連結する。テープファスナは側縁部に接合されたシート部材とシート部材先端部に接合された止着部材とを有する。止着部材との接合領域の少なくとも一部を含む先端部領域及び側縁部との接合領域におけるシート部材の伸度がその他の領域におけるシート部材の伸度よりも低く形成されている。 【発明の効果】 【0006】 本発明に係る使い捨ておむつによれば、使い捨ておむつを着用するために止着部材を摘持して胴周り方向へ引っ張った際、シート部材の先端部領域は止着部材と共に引っ張られ、シート部材全体に引張応力が伝達されるので、止着部材の幅方向に対応するシート部材領域に引張応力が集中することによって、止着部材の幅方向両側に対応するシート部材領域に撓みや皺が生じることを抑制できる。従って、本発明に係る使い捨ておむつによれば、着用時にテープファスナが前胴周り域の外表面から剥がれてしまうことを防止できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、図面を参照して、本発明の実施形態となる使い捨ておむつの構成について詳しく説明する。 【0008】 〔使い捨ておむつの全体構成〕 本発明の実施形態となる使い捨ておむつ1は、図1に示すように、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3と、透液性表面シート2と不透液性裏面シート3により挟持された吸液性コア4とを有し、前後の長手方向は、前胴周り域6と、後胴周り域7と、前胴周り域6と後胴周り域7の間に位置する股下域8とにより構成されている。透液性表面シート2としては、不織布や開孔プラスチックフィルム等を使用することができる。不透液性表面シート3としては、プラスチックフィルムや、プラスチックフィルムと不織布の積層材料等を使用することができる。 【0009】 吸液性コア4としては、所要の厚みに圧縮された。粒子状や繊維状の高吸水性ポリマーとフラッフパルプとの混合物や、粒子状や繊維状の高吸水性ポリマーとフラッフパルプと熱可塑性合成樹脂繊維との混合物等を使用することできる。コア4全体は、型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するためにティッシュペーパーにより被覆されていることが望ましい。上記ポリマー粒子としては、デンプン系,セルロース系,合成ポリマー系のものを使用することができる。 【0010】 前胴周り域6及び後胴周り域7はそれぞれ使い捨ておむつ1の側方方向へ延出するウィング部分11,12を有する。ウィング部分11,12は、使い捨ておむつ1が着用状態にある際、ウィング部分11を内側にした状態で重なり合い、テープファスナ21を介して連結されることにより、胴周り開口部13と左右一対の脚周り開口部14を形成する。ウィング部分11,12は、透液性表面シート2及び/又は不透液性表面シート3で形成することができる他、透液性表面シート2や不透液性表面シート3に接合した第3のシートを使い捨ておむつ1の外方へ延出させることにより形成することができる。 【0011】 後胴周り域7における胴周り開口部13の縁部と股下域8における脚周り開口部14の縁部にはそれぞれ複数条の胴周り弾性部材16及び脚周り弾性部材17が配設されている。これら弾性部材16,17は、透液性表面シート2と不透液性裏面シート3の間に位置し、少なくとも一方のシートの内面に伸長状態で止着している。胴周り弾性部材16及び脚周り弾性部材17としては、天然ゴムや合成ゴム,ウレタンフォーム等を使用することができる。 【0012】 〔テープファスナの構成〕 テープファスナ21は、後胴回り域7の側縁部、すなわち後ウィング部分12の縁部12aに接合され、側縁部12aから胴周り方向に延出する台形形状のシート部材21aと、シート部材21aの先端部に接合された止着部材21bと、止着部材21bの内面に接合されたメカニカルファスナ部材21c(図3,4参照)とにより構成され、使い捨ておむつ1が着用状態にある際、止着部材21bはメカニカルファスナ部材21cによりその内面において前胴周り域6の外表面に着脱可能な状態で止着される。また、止着部材21bの幅Dbは、止着部材の総面積を小さくして使い捨ておむつ1の製造コストを低減するために、シート部材21aの先端部の幅Daよりも狭く形成されている。 【0013】 シート部材21aは、図2に示すように、熱融着やホットメルト接着剤(HMA)によって伸縮材31の両面に伸長材32を接合することにより形成されている。伸縮材31としては、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS),スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS),スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(SEBS),スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン(SEPS)等のスチレン系エラストマー、ハードセグメントにウレタン結合を有し、ソフトセグメントにポリエーテル,ポリエステル,カプロラクトン,ポリカーボネート等を有するウレタン系エラストマー、ハードセグメントにエステル接合を有し、ソフトセグメントにポリエステル,ポリエーテル等を有するエステル系エラストマーを用いることができる。伸長材32としては、ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP),ポリエチレンテレフタレート(PET)等により形成された不織布を用いることができる。不織布の伸長性は、特に限定されることはないが、伸縮材31に1インチ当たり5[N]の力を与えた時に100[%]以上伸長することが望ましい。 【0014】 図3に示す領域R1及び領域R2におけるシート部材21aの伸度は図3に示す領域R3におけるシート部材21aの伸度(1インチ当たり5[N]の力を与えた時に100[%]以上伸長する大きさ)よりも低く形成されている。領域R1とは、シート部材21aと後ウィング部分12の接合領域を示す。領域R2とは、シート部材21aと止着部材21bの接合領域の少なくとも一部を含むシート部材21aの先端部領域を示す。領域R3とは、領域R1と領域R2以外のシート部材21aの領域を示す。 【0015】 このようなテープファスナ21の構成によれば、使い捨ておむつ1を着用するために止着部材21bを摘持して胴周り方向へ引っ張った際、シート部材21aの先端部領域は止着部材21bと共に引っ張られ、シート部材21a全体に引張応力が伝達されるので、止着部材21bの幅方向に対応するシート部材21a領域に引張応力が集中することによって、止着部材21bの幅方向両側に対応するシート部材21a領域に撓みや皺が生じることを抑制できる。従って、このような構成によれば、着用時にテープファスナ21が前胴周り域の外表面から剥がれてしまうことを防止できる。 【0016】 なお、上述の効果は、領域R1及びR2におけるシート部材21aの剛性を領域R3におけるシート部材21aの剛性よりも高くすることによっても実現できる。また、上述のシート部材21aの伸度や剛性に関する条件は、例えば、領域R1及びR2における伸縮材31と伸長材32の接合強度が領域R3における伸縮材31と伸長材32の接合強度よりも高くなるように接合することによって実現できる。熱融着により伸縮材31と伸長材32を接合する場合、接合強度は、熱融着の面積率,ニップ圧力条件,温度条件を変化させることにより調整することができる。一方、HMAにより伸縮材31と伸長材32を接合する場合には、接合強度は、HMAの接着面積や塗布目付量を変化させることにより調整することができる。また、このようなテープファスナ21の構成によれば、使い捨ておむつ1を着用するために止着部材21bを摘持して胴周り方向へ引っ張った際、領域R3は伸縮材31と伸長材32が層間剥離しながら伸長するので、着用する際の応力と伸長した状態での着用後の応力との間に差が生じ、着用する際には操作者に対し伸長性を感じさせ、着用後には着用者に対して低応力で優れた動き追従性を与えることができる。 【0017】 また、本実施形態では、シート部材21aと止着部材21bの接合強度は領域R2内において均一であるとしたが、図4に示すように第1の接合強度を有する領域R2aと第1の接合強度より小さい第2の接合強度を有する領域R2bとをシート部材21a先端部幅方向に交互に設けるようにしてもよい。具体的には、伸縮材31として80[μm]のSBS樹脂、伸長材32として30[g/m2]のPPとPETの混合繊維からなるスパンレース不織布を用い、接合強度が11.2N/10mmの領域と接合強度が3.22N/10mmの領域とをシート部材21a先端部幅方向に交互に設けるようにしてもよい。但しこの場合、領域R3の接合強度は1.46N/10mm程度とする。このような構成によれば、シート部材21aの先端部に柔軟性を持たせることができるので、装着時にシート部材21aの先端部が肌(足部)と接触しすることにより使い捨ておむつ1の装着者が違和感を感じることを防止できる。 【0018】 以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。例えば、本実施形態では、領域R3内における伸縮材31と伸長材32の接合強度は領域R1,R2内におけるそれよりも小さいとしたが、領域R3内に接合強度が高い領域を部分的に設けるようにしてもよい。このような構成によれば、使い捨ておむつ1を着用するために止着部材21bを摘持して胴周り方向へ引っ張った際、操作者に対し伸び止まり感を与えることができる。このように、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】着用時の使い捨ておむつの部分破断斜視図である。 【図2】シート部材の断面図である。 【図3】本発明の実施形態となるテープファスナの構成を示す平面図である。 【図4】本発明の実施形態となるテープファスナの応用例の構成を示す平面図である。 【符号の説明】 【0020】 1:使い捨ておむつ 2:透液性表面シート 3:不透液性裏面シート 4:吸液性コア 6:前胴周り域 7:後胴周り域 8:股下域 11,12:ウィング部分 12a:側縁部 13:胴周り開口部 14:脚周り開口部 16:胴周り弾性部材 17:脚周り弾性部材 21:テープファスナ 21a:シート部材 21b:止着部材 21c:メカニカルファスナ部材 31:伸縮材 32:伸長材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115108 【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月7日(2006.7.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和
【識別番号】100100712 【弁理士】 【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
【識別番号】100111235 【弁理士】 【氏名又は名称】原 裕子
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| 【公開番号】 |
特開2008−12122(P2008−12122A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−187362(P2006−187362) |
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