| 【発明の名称】 |
外科システム、流体レベル検出システム、流体レベル測定方法、および流体の存在を測定する方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】ショーン エックス.ガオ
|
| 【要約】 |
【課題】カセットの壁へ線形光源から光を発射することにより外科カセット内の流体のレベルを検出するシステムおよび方法を提供する。
【構成】光線330および光線330’の挙動を示し、光線330は主に室310の表面322で空気/プラスチックインターフエースで反射し、かつ光線330’は表面322で概ね屈折する。第一事例において、光線330は壁316へ侵入し、コーナー320のプラスチックを通過し、かつ表面322のプラスチック/空気インターフエースで反射する。他方、光線330’の大半は、表面322で、カセット材料/BSS流体インターフエースで屈折し、光線330’の幾らかは反射する。この例において、強力に反射した光(例えば、光線330)は、線形センサアレイ314を照射し、そのレベルで空気の存在を表示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 室を形成するカセット材料により少なくとも一部が形成されかつ第一壁および第二壁を含む外科カセット、ならびに 前記外科カセットを受けるカセット受器と、前記外科カセットの第一壁へ光を発射する垂直方向に設置された複数の光源と、前記外科カセットの第二壁を介して光を受けるように垂直方向に配置された複数部を有しかつ垂直方向に配置された複数部の各々の光量を表示する出力を発生するセンサアレイとを有する外科コンソールを含み、 複数の前記光源の各々は、室の表面と入射角を形成する透過路に沿って光線を発射し、かつカセット材料/第一流体インターフエースが発射された光線の透過路と交差する場合にその光線の少なくとも大半が反射し、かつカセット材料/第二流体インターフエースが発射された光線の透過路と交差する場合に光線の大半が反射しないように位置決めされている、外科システム。 【請求項2】 前記センサアレイは前記室を介して光を受けるように配設されている、請求項1の外科システム。 【請求項3】 前記センサアレイはカセット材料/第一流体インターフエースから反射された光を受けるように配設されている、請求項1の外科システム。 【請求項4】 前記カセット材料/第一流体インターフエースはカセット材料/空気流体インターフエースである、請求項1の外科システム。 【請求項5】 前記カセット材料/第二流体インターフエースはカセット材料/液体インターフエースである、請求項1の外科システム。 【請求項6】 前記外科カセットは前記室の一部を形成する内面を有するプリズム形コーナーを含む、請求項1の外科システム。 【請求項7】 前記センサアレイの出力に基づいて流体レベルを測定するために動作可能である制御器を更に含む、請求項1の外科システム。 【請求項8】 前記制御器は、 前記センサアレイの出力にスレッショルドを加えて前記センサアレイのどの部分が第一状態でありかつどの部分が第二状態であるかを測定し、かつ 第一状態の部分と第二状態の部分間の移行に基づいて流体レベルを測定するように動作可能である、請求項7の外科システム。 【請求項9】 前記制御器は、時間にわたる流体レベルの変化に基づいて流量を決定するように動作可能である、請求項7の外科システム。 【請求項10】 外科カセットにおける流体レベルを検出するシステムであって、 線形光アレイ、ならびに 線形センサアレイを含み、 前記線形光アレイは、第一透過路に沿って第一カセットへ第一光線を発射する第一光源、ならびに 第二透過路に沿って第一カセット壁へ第二光線を発射するために第一光源に対して垂直の軸に沿って配設された第二光源を含み、 第一透過路は室の表面と入射角を形成して、第一光線の少なくとも大半はカセット材料/第一流体インターフエースが第一透過路と交差する場合に屈折し、 第二透過路は室の表面と入射角を形成して、第二光線の少なくとも大半はカセット材料/第二流体インターフエースが第二透過路と交差する場合に反射し、かつ 前記線形センサアレイは、第一光線を受けるように位置決めされた第一部、および第二光線を受けるように位置決めされた第二部を含み、かつ第一部および第二部の各々が照射されたかを表示するための出力信号を生じる、流体レベル検出システム。 【請求項11】 前記線形センサアレイは前記室を介して光を受けるように配設されている、請求項10の流体レベル検出ステム。 【請求項12】 前記センサアレイはカセット材料/第一流体インターフエースから反射された光を受けるように配設されている、請求項10の流体レベル検出システム。 【請求項13】 前記カセット材料/第一流体インターフエースはカセット材料/空気流体インターフエースである、請求項10の流体レベル検出システム。 【請求項14】 前記カセット材料/第一流体インターフエースはカセット材料/液体インターフエースである、請求項10の流体レベル検出システム。 【請求項15】 前記線形センサアレイの出力に基づいて流体レベルを決定するように動作可能である制御器を更に含む、請求項10の流体レベル検出システム。 【請求項16】 前記制御器は、 前記センサアレイの出力にスレッショルドを加えて前記線形センサアレイの第一部がオン状態になるように決定しかつ前記線形センサアレイの第二部がオフ状態になるように決定し、かつ オン状態の第一部とオフ状態の第二部間の移行に基づいて流体レベルを決定するように動作可能である、請求項15の流体レベル検出システム。 【請求項17】 前記制御器は時間にわたる流体レベルの変化に基づいて流量を決定するように動作可能である、請求項16の流体レベル検出システム。 【請求項18】 外科カセットにおいて流体レベルを測定する方法であって、 垂直方向に平行に離隔した透過路に沿って外科カセットの壁へ複数の光線を発射し、 複数の光線を受けるように位置決めされた線形センサアレイの垂直方向に配設された様々な部分の光量を検出し、かつ 前記線形センサアレイの垂直方向に配設された様々な部分の光量に基づいて流体レベルを決定することを含む、流体レベル測定方法。 【請求項19】 カセット材料/第一流体インターフエースで複数の光線の少なくとも一つの光線の少なくとも大半を反射することを更に含む、請求項18の流体レベル測定方法。 【請求項20】 カセット材料/第二流体インターフエースで複数の光線の少なくとも一つの他の光線の大半を反射しないことを更に含む、請求項19の流体レベル測定方法。 【請求項21】 前記センサアレイの出力にスレッショルドを加えて前記センサアレイのどの部分が第一状態でありかつどの部分が第二状態であるかを測定し、かつ 第一状態の部分と第二状態の部分間の移行に基づいて流体レベルを決定することを更に含む、請求項19の流体レベル測定方法。 【請求項22】 室を形成するカセット材料により少なくとも一部が形成されかつ第一壁および第二壁を含む外科カセット、ならびに 前記外科カセットを受けるカセット受器と、前記外科カセットの第一壁へ透過路に沿って光線を発射する光源と、前記外科カセットの第二壁を介して光を受けかつ光量を表示する出力を発生するセンサとを有する外科コンソールを含み、 前記光源は、カセット材料/第一流体インターフエースが対応する透過路と交差する場合に光線の少なくとも大半が反射し、かつカセット材料/第二流体インターフエースが透過路と交差する場合に光線の大半が反射しないように位置決めされている、外科システム。 【請求項23】 前記センサは前記室を介して光を受けるように配設されている、請求項22の外科システム。 【請求項24】 前記センサはカセット材料/第一流体インターフエースから反射された光を受けるように配設されている、請求項22の外科システム。 【請求項25】 前記カセット材料/第一流体インターフエースはカセット材料/空気流体インターフエースである、請求項22の外科システム。 【請求項26】 前記カセット材料/第二流体インターフエースはカセット材料/液体インターフエースである、請求項25の外科システム。 【請求項27】 前記外科カセットは前記室の一部を形成する内面を有するプリズム形コーナーを含む、請求項22の外科システム。 【請求項28】 前記センサの出力に基づいて前記室内のレベルで流体の存在を決定するように動作可能である制御器を更に含む、請求項22の外科システム。 【請求項29】 前記制御器は前記センサの出力にスレッショルドを加えて前記センサが第一状態であるか第二状態であるかを測定するように動作可能である、請求項28の外科システム。 【請求項30】 外科カセット内の流体の存在を測定する方法であって、 外科カセットの壁に入射角で光線を発射し、カセット材料/第一流体インターフエースで光線の全部でなく大半を反射させ、かつカセット材料/第二流体インターフエースで光線の大半を反射させず、かつ センサの出力を使用してカセット室内の特定レベルで液体の存在または不在を測定することを含む、流体の存在を測定する方法。 【請求項31】 液体が第一流体である、請求項30の流体の存在を測定する方法。 【請求項32】 空気が第二流体である、請求項30の流体の存在を測定する方法。 【請求項33】 前記センサの出力にスレッショルドを加えて前記センサが第一状態であるかまたは第二状態であるかを測定し、かつ 前記センサが第一状態または第二状態であるかに基づいて特定レベルで流体の存在を決定することを更に含む、請求項30の流体の存在を測定する方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は外科システムおよび方法に関する。更に詳細には、本発明は、眼科外科システムに使用される外科カセット内の流体レベルを感知するためのシステムに関する。 【背景技術】 【0002】 人間の目は軽い疾患から完全視力喪失まで多くの病気にかかる。コンタクトレンズおよび眼鏡は或る疾患を補償することができ、眼科手術は他の疾患に必要とされる。概ね、眼科手術は、硝子体網膜手術等の後分節処置と、白内障手術等の前分節処置とに分類される。最近は、前後分節処置を結合した処置が開発されている。 【0003】 眼科手術に使用される外科器具は、前分節処置または後分節処置専用であるが両処置を支持するものもある。いずれの場合にも、外科器具は、外科カセット、流体バッグ、配管、ハンドピースチップ、その他の消耗品等の関連消耗品の使用を必要とすることがしばしばである。 【0004】 外科カセットは、処置および外科器具に依存して様々な機能を提供できる。例えば、白内障手術(例えば、水晶体超音波吸引処置)用の外科カセットは、外科部位中へまたは外科部位から外へ流れる流体の洗浄および吸引を管理するのを補助する。外科カセットは、また、流体バッグの支持を提供し、外科器具へ真空/圧力を誘導するマニホールド、その他の機能を提供する。 【0005】 外科カセットの注入/洗浄室および吸引室の流体レベルは、処置用の残存流体量と流体流特性を決定するために測定される。従来室流体レベル感知方法は流体空気インターフエースをマークするために流体の着色またはフロート(float)の使用を必要とする。しかしながら、流体の着色は、目に入れる流体に付加的薬物を添加することになるので望ましくない。フロートの使用は、フロートが室内に突き刺さりかつ室の配向に敏感であるので望ましくない。従って、従来感知システムおよび方法に関連する問題を解消または減少する非侵襲性連続的レベル感知方法およびシステムに対するニーズが存在する。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 従って、本発明の課題は、従来感知システムおよび方法に関連する問題を解消または減少する非侵襲性連続的レベル感知方法およびシステムを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 従って、本発明は、上記課題を解決するための、外科室内の流体のレベルを感知する装置および方法を提供する。 一実施形態によれば、本発明は外科システムを提供し、この外科システムは、室を形成するカセット材料により少なくとも一部が形成されかつ第一壁および第二壁を含む外科カセット、ならびに前記外科カセットを受けるカセット受器と、前記外科カセットの第一壁へ光を発射する垂直方向に設置された複数の光源と、前記外科カセットの第二壁を介して光を受けるように垂直方向に配置された複数部を有しかつ垂直方向に配置された複数部の各々の光量を表示する出力を発生するセンサアレイとを有する外科コンソールを含み、複数の前記光源の各々は、室の表面と入射角を形成する透過路に沿って光線を発射し、かつカセット材料/第一流体インターフエースが発射された光線の透過路と交差する場合にその光線の少なくとも大半が反射し、かつカセット材料/第二流体インターフエースが発射された光線の透過路と交差する場合に光線の大半が反射しないように位置決めされている。 【0008】 本発明の他の実施形態による外科システムは、室を形成するカセット材料により少なくとも一部が形成されかつ第一壁および第二壁を含む外科カセット、ならびに前記外科カセットを受けるカセット受器と、前記外科カセットの第一壁へ透過路に沿って光線を発射する光源と、前記外科カセットの第二壁を介して光を受けかつ光量を表示する出力を発生するセンサとを有する外科コンソールを含み、前記光源は、カセット材料/第一流体インターフエースが対応する透過路と交差する場合に光線の少なくとも大半が反射し、かつカセット材料/第二流体インターフエースが透過路と交差する場合に光線の大半が反射しないように位置決めされている。 【0009】 本発明は、更に、外科カセットにおける流体レベルを検出するシステムを提供する。本発明による流体レベル検出システムは、線形光アレイならびに線形センサアレイを含み、前記線形光アレイは、第一透過路に沿って第一カセットへ第一光線を発射する第一光源、ならびに第二透過路に沿って第一カセット壁へ第二光線を発射するために第一光源に対して垂直の軸に沿って配設された第二光源を含み、第一透過路は室の表面と入射角を形成して、第一光線の少なくとも大半はカセット材料/第一流体インターフエースが第一透過路と交差する場合に屈折し、第二透過路は室の表面と入射角を形成して、第二光線の少なくとも大半はカセット材料/第二流体インターフエースが第二透過路と交差する場合に反射し、かつ前記線形センサアレイは、第一光線を受けるように位置決めされた第一部、および第二光線を受けるように位置決めされた第二部を含み、かつ第一部および第二部の各々が照射されたかを表示するための出力信号を生じる。 【0010】 好適形態において、前記センサアレイは前記室を介して光を受けるように配設されている。 【0011】 好適形態において、前記センサアレイはカセット材料/第一流体インターフエースから反射された光を受けるように配設されている。 【0012】 好適形態において、前記カセット材料/第一流体インターフエースはカセット材料/空気流体インターフエースである。 【0013】 好適形態において、前記カセット材料/第二流体インターフエースはカセット材料/液体インターフエースである。 【0014】 好適形態において、前記外科カセットは前記室の一部を形成する内面を有するプリズム形コーナーを含む。 【0015】 好適形態において、前記センサアレイの出力に基づいて流体レベルを測定するために動作可能である制御器を更に含む。 【0016】 好適形態において、前記制御器は、前記センサアレイの出力にスレッショルドを加えて前記センサアレイのどの部分が第一状態でありかつどの部分が第二状態であるかを測定し、かつ第一状態の部分と第二状態の部分間の移行に基づいて流体レベルを測定するように動作可能である。 【0017】 好適形態において、前記制御器は前記センサの出力にスレッショルドを加えて前記センサが第一状態であるか第二状態であるかを測定するように動作可能である。 【0018】 好適形態において、前記制御器は、時間にわたる流体レベルの変化に基づいて流量を決定するように動作可能である。 【0019】 好適形態において、前記制御器は、前記センサアレイの出力にスレッショルドを加えて前記線形センサアレイの第一部がオン状態になるように決定しかつ前記線形センサアレイの第二部がオフ状態になるように決定し、かつオン状態の第一部とオフ状態の第二部間の移行に基づいて流体レベルを決定するように動作可能である。 【0020】 本発明は、更に、外科カセットにおいて流体レベルを測定する方法を提供する。本発明の一実施形態によれば、外科カセット内の流体レベル測定方法は、垂直方向に平行に離隔した透過路に沿って外科カセットの壁へ複数の光線を発射し、複数の光線を受けるように位置決めされた線形センサアレイの垂直方向に配設された様々な部分の光量を検出し、かつ前記線形センサアレイの垂直方向に配設された様々な部分の光量に基づいて流体レベルを決定することを含む。 【0021】 本発明は、更に、外科カセット内の流体の存在を測定する方法を提供する。一実施形態によれば、外科カセット内の流体の存在を測定する方法は、外科カセットの壁に入射角で光線を発射し、カセット材料/第一流体インターフエースで光線の全部でなく大半を反射させ、かつカセット材料/第二流体インターフエースで光線の大半を反射させず、かつセンサの出力を使用してカセット室内の特定レベルで液体の存在または不在を測定することを含む。 【0022】 好適流体レベル測定方法において、カセット材料/第一流体インターフエースで複数の光線の少なくとも一つの光線の少なくとも大半を反射することを更に含む。 【0023】 好適流体レベル測定方法において、カセット材料/第二流体インターフエースで複数の光線の少なくとも一つの他の光線の大半を反射しないことを更に含む。 【0024】 好適流体レベル測定方法において、前記センサアレイの出力にスレッショルドを加えて前記センサアレイのどの部分が第一状態でありかつどの部分が第二状態であるかを測定し、かつ第一状態の部分と第二状態の部分間の移行に基づいて流体レベルを決定することを更に含む。 【0025】 流体の存在を測定する方法において、好ましくは、第一流体は液体である。 【0026】 流体の存在を測定する方法において、好ましくは、第二流体は空気である。 【0027】 流体の存在を測定する方法において、好ましくは、前記センサの出力にスレッショルドを加えて前記センサが第一状態であるかまたは第二状態であるかを測定し、かつ前記センサが第一状態または第二状態であるかに基づいて特定レベルで流体の存在を決定することを更に含む。 【発明の効果】 【0028】 本発明による実施形態は、光源および線形センサアレイが外科流体に直接的に接触しないことによる利点を提供する。更に、室内にフローティング装置を必要とせず、また流体の着色を必要としない。 【0029】 本発明による実施形態は、高解像度連続レベル感知を達成することによる利点を提供する。 【0030】 本発明による実施形態は、高感度流量測定を可能にすることによる利点を提供する。 【0031】 本発明による実施形態は、「オン」状態で形成されるセンサアレイのピクセルと「オフ」状態で形成されるセンサアレイのピクセル間の移行に基づいてレベルを決定することによる利点を提供する。かかる実施形態は、線形センサアレイの感度に敏感でない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0032】 本発明およびその利点は添付図面に関する続く説明を参照することにより一層完全に理解できる。同一参照番号は同様の特徴を示す。 【0033】 図面には本発明の好適実施形態が示され、図面中同様参照番号は同様部および対応する部を示すために使用されている。 【0034】 本発明の実施形態は、カセットの壁へ線形光源から光を発射することにより外科カセットにおける流体のレベルを検出するためのシステムおよび方法を提供する。カセット内で反射した光または屈折した光の量に依存して(即ちカセット材料/流体インターフエースまたはカセット材料/空気インターフエース(または他のインターフエース)により)、線形センサアレイの種々の部分が照射される。線形センサアレイの照明を検査することにより、室内の流体レベルが測定できる。 【0035】 図1は、眼科外科コンソール100の一実施形態を示す線図である。外科コンソール100はタッチスクリーン115を有する旋回モニタ110を含んでよい。旋回モニタ110は、タッチスクリーン115を見ることを必要とする人に対して種々の配向に位置決めできる。旋回モニタ110は側から側へ旋回しかつ回転および傾斜する。タッチスクリーン115は、ユーザがコンソール100と相互作用することのできるグラフィカルユーザインターフエース("GUT")を提供する。 【0036】 外科コンソール100は、更に、種々の道具および外科コンソールのための消耗品を連結するために使用される連結パネル120を含む。連結パネル120は、例えば、凝固コネクタ、均衡塩溶液受器、種々のハンドピース用コネクタおよび流体管理システム("FMS")またはカセット受器125を含んでよい。外科コンソール100は、更に、足ペダル制御器(例えば、パネル130の背後に保管される)等のユーザフレンドリの特質および他の特質を含んでよい。 【0037】 作用として、カセット(図示されていない)はカセット受器125内に設置できる。外科コンソール100内のクランプはカセットを適所に把持し、使用時にカセットの運動を最小限にする。クランプはカセットの上下、カセットの側を把持し、またはカセットを把持する。 【0038】 図2は、外科カセット150の一実施形態を示す線図である。カセット150は、外科処置に続いて廃棄される閉鎖システム流体装置を提供できる。カセット150はカセット本体155、およびカセット本体155から突出するクランプと相互作用する部(例えばクランプ領域160および165で概ね示される)を含んでよい。カセット150は、ABSプラスチックまたは他の適宜材料により形成されてよい。図示形態において、カセット150は三つの基本部から形成される。即ち、カセット150が外科コンソール100へ挿入されるときに外科コンソールに対面する内部または外科コンソールインターフエース部170、中間部175およびカバープレート179で形成される。カセット150の種々の部分がプレス嵌め、相互係止タブ、化学結合、熱結合、機械ファスナ、または当分野で既知の他の取付機械により一緒に連結される。他の実施形態において、カセット150は単一片または複数片で形成される。 【0039】 外科コンソールインターフエース部170は、流体流を管理するために、流体流路(例えば、弾性ポンプ膜により提供される蠕動ポンプのための流路177)、弁(例えば洗浄/吸引弁)、圧力センサおよび他の特質のインターフエースを提供する。カセット150は、また、処置時に流体を収集するために流体バッグ(図示せず)に取り付けられる。 【0040】 本発明の種々の実施形態による外科カセット150は、吸引および注入のための流体を保持する室を含む。例えば、室カートリッジ180は二つの注入室181/182を含んでよい。第三室185は室カートリッジ180から反対側(例えば、参照番号190で示されたカセット150の側)でカセット150の内部にあってよい。一実施形態によれば、それらの室内の流体のレベルは非侵襲的方法で測定できる。後述するように、光は垂直方向の光源を使用して室壁へ発射できる。室での光の反射または屈折に依存して、垂直方向のセンサアレイがアレイの垂直軸に沿って種々の点で光を検出するかまたは検出しない。センサアレイの照明部と非照明部間の移行に基づいて室内の流体のレベルが検出できる。 【0041】 図3はカセットが存在しないカセット受器125の一実施形態を示す線図である。カセット受器125は、種々の空気力学入力ポートおよび出力ポートを有し、外科カセットとインターフエースを形成する。カセット受器125は、更に、手術時に蠕動ポンプローラ191を外科カセットに接触させるための開口を含んでよい。蠕動ポンプおよび補充カセットの一実施形態は、SorensenによるUS特許出願番号6,293,926に記載され、その内容はここに参考として組み込まれる。 【0042】 図3の実施形態における外科カセットは、下レール192および上レール(図示せず)を有するクランプにより所定位置に保持される。各レールは、対応する把持領域内のカセットと接触する外クランプフィンガ(例えばクランプフィンガ194)、および挿入時にカセットを位置決めしかつ解放時にカセット受器からカセットを押し出す内クランプフィンガを有してよい。解放ボタン196は押圧によりクランプからのカセットの解放を開始する。カセット受器125は、室で屈折した(または室壁から反射した)光を検出するために、カセット室の壁およびセンサアレイへ光を発射するための線形光源を含んでよい。各光源は、カセットの壁へ光を発射するために垂直方向に配設され(即ち垂直方向に離隔した透過路に沿って光を発射するために)、かつ位置決めされた複数の光源を含んでよい。例えば、線形光源200は室181/182へ光を発射できる。線形光源200は、室181へ光を発射するために整列された第一セットの光源を含み、かつ室182へ光を発射するための第一セットの光源から90°角(または他の角度)で配設された第二セットの光源を含む。同様に、線形光源202が室185の壁へ光を発射できる。それぞれの線形光源は室を介して屈折または室の表面で反射する光を受けることができる。この例において、センサアレイ206(図4に示されている)は室181で発射された光源200からの光を受け、壁2089に設置されたセンサアレイは室182で発射された光源200から光を受け、かつ壁210のセンサアレイは光源202からの光を受ける。各センサアレイは、カセット室の壁を通る光を受けるために垂直方向に配設された部を含む。垂直配設部は、例えば、ピクセル、分離センサまたは照明感知するための他の機構であってよい。 【0043】 図3の形態は、例示として提供されている。カセット受器125の形態ファクタ、入力/出力ポートの設置および数量、およびカセット受器125の他の特性は外科コンソール100に依存し、実行される外科処置、または他のファクタに依存する。 【0044】 図4は、光源200およびセンサ206を具えた室181の一実施形態の上面の線図である。この実施形態によれば光源200およびセンサ206に対面する室181の壁216/218は透明または半透明である。本発明の一実施形態によれば、光源200は、線形LED光源等の線形光源(即ち連続的光源)であり、様々な垂直点に光を発射し、かつセンサ206は線形フォトダイオード等の線形センサアレイ(即ち連続的センサアレイ)であり、様々な垂直場所で光源200により発射された光を検出する。線形センサアレイ206の一例は、テキサス州、PlanoのTexas Advanced Optoelectronic SystemsによるTaos Tsl208R(商品名)線形センサアレイであり、これはインチ当たり200ドット(DPI)の解像度を有する。線形光源200および線形センサアレイ206は、回路(図示せず)に接続される。一実施形態によれば、線形光源は他の室へ光を発射する複数の照明を含んでよい(例えば、図2の室182)。好適には、光源200から発射される光は概ね水平透過路を形成する複数の平行均一光線を提供する。 【0045】 作用として、線形光源200は、光を発射するエミッタとして作用し、かつ線形センサ200はレシーバとして作用する。室壁216への光の入射角αは、室内の空気を通過するときに光線がセンサ206を照明するが、室内のBSS流体を通過するときには光のスレッショルド量よりも小さくなるように選択される。例えば、図4は室181内の空気を通過する光線220、および室181内のBSS流体を通過する光線220’の挙動を示す。第一例として、光線220は、壁216へ侵入し、室181の上方の空気を通過し、室218を通って線形センサアレイ206の複数部を照射する。他方、光線220’は、BSS流体へ侵入するときに表面230で(例えばABS/BSSインターフエースで)屈折する。屈折した光線220’は、隣接する壁218に達するときに表面232で更に反射してセンサアレイ206のピクセルから逸れる。カセット材料(例えばABSプラスチック、アクリルその他のプラスチック)の屈折インデックスが空気のそれよりも大きいので、適切αにより、表面232での反射は全反射になる。この場合に、光は完全に反射し、室内のBSS流体と一直線になる線形センサアレイ206の部分に、光線が達するのを阻止する。従って、BSS流体と一直線になるピクセルは暗くなる。そのように、光の透過路がABS/空気インターフエースと交差するときに光の大半が反射するのではなく、透過路がABS/BSSインターフエースと交差するときに光線の大半(全部ではなく)が反射する。 【0046】 電子回路は、線形センサアレイ206の様々異なる部分の出力(例えばピクセルまたは他のセンサ要素)を所定スレッショルドと比較して、線形センサアレイ206の一部が「オン」(空気に関して)または「オフ」(液体に関し)であるかを決定できる。線形センサアレイ206の「オン」部分と「オフ」部分間の移行は流体レベルを示す。(マークする)しかし、注記すれば、線形挿入物(interpolation)等の他の縁検出機構が採用できる。 【0047】 光の適宜入射角は、第一流体(例えば空気または他の流体)と第二流体(例えばBSS流体または他の流体)とカセット材料(例えばABSプラスチックまたは他の材料)の屈折インデックスにより決定される。好適には、αは、光線が流体を通過してセンサアレイ206に達するが、第二流体へ移動するときには完全に反射するように選択される。他の実施形態において、光線は全体が反射せず、所定スレッショルドが第二流体を通ってセンサアレイ206へ達する光量を補償するように設定できる。所定スレッショルドは、また、周囲光源、他の光源からの放出光(light bleed)、およびセンサアレイ206の一部により「オフ」状態で信号を出力させる他のファクタを補償するように調整されてよい。 【0048】 図5は、光源312およびセンサ314を具えた室310の他の実施形態の線図である。光源312およびセンサ314に対面する室310の壁316/318は、一実施形態によれば、透明または半透明である。本発明の一実施形態によれば、光源312は、線形LED光源等の線形光源(即ち連続的光源)であり、垂直軸に沿って光を発射し、かつセンサ314は線形フォトダイオード等の線形センサアレイ(即ち、連続的センサアレイ)であり、垂直軸に沿って光源312により発射された光を検出する。線形光源312および線形センサアレイ314は回路(図示せず)に接続される。 【0049】 線形光源312は室の一側に取付けられ壁316に垂直に室310を照射する。線形センサアレイ314は室の隣接する側壁318に垂直に取付けられる。室310は壁316と318の交点にプリズム形コーナー320を有する。入射角αは、反対側の第一流体を有する点で表面322に衝突するときに、光源312からの光線が表面322から全反射して線形センサアレイ314に衝突するように選択できる(ABSの屈折インデックスは約1.5、空気の屈折インデックスは約1.0である)。ただし、光線が他側の第二流体を有する点で表面と衝突するときには、光線の大半が表面322で屈折して線形センサアレイ314から逸れる(ABSの屈折インデックスは約1.5、BSSの屈折インデックスは約1.3である)。他の方法として、光の透過路がカセット材料/第一流体インターフエースと交差するときに表面322で光の全部または多くが反射するが、光の透過路がカセット材料/第二流体インターフエースと交差する場合には光線の小部分が反射する。 【0050】 例えば、図5は光線330および光線330’の挙動を示し、光線330は主に室310の表面322で空気/プラスチックインターフエースで反射し、かつ光線330’は表面322で概ね屈折する。第一事例において、光線330は壁316へ侵入し、コーナー320のプラスチックを通過し、かつ表面322のプラスチック/空気インターフエースで反射する。他方、光線330’の大半は、表面322で、カセット材料/BSS流体インターフエースで屈折し、光線330’の幾らかは反射する。この例において、強力に反射した光(例えば、光線330)は、線形センサアレイ314を照射し、そのレベルで空気の存在を表示する。 【0051】 図6は、反射ビームレベル感知の他の実施形態を示す。図6は光源352およびセンサ354を具えた室350の他の実施形態の線図である。光源352およびセンサ354に対面するカセットの壁356/358は、一実施形態によれば、透明または半透明である。本発明の一実施形態によれば、光源352は、線形LED光源等の線形光源(即ち、連続的光源)であり、垂直軸に沿って光を発射し、かつセンサ354は線形フォトダイオード等の線形センサアレイ(即ち、連続的センサアレイ)であり、垂直軸に沿って光源352により発射された光を検出する。線形光源352および線形センサアレイ354は回路(図示せず)に接続される。 【0052】 線形光源352は壁356に取付けられる。線形センサアレイ354は壁358に垂直に取付けられる。入射角αは、他側の第一流体を有する点で表面362に衝突するときに(ABSの屈折インデックスは約1.5、空気の屈折インデックスは約1.0である)、光源352からの光線が表面362から全反射して線形センサアレイ354に衝突するが、光線が他側で第二流体を有する点で表面362と衝突するときには、表面362で屈折して線形センサアレイ354から逸れるように選択できる。この場合、ABSの屈折インデックスは約1.5、BSSの屈折インデックスは約1.3であり、空気は約1.0屈折インデックスを有する。 【0053】 空気およびBSS流体を収容する室350を有するABSカセットの例に戻ると、室の上部は空気を含有するので、表面362の上部はABS/空気インターフエースを形成し、他方、表面362の下部はABS/BSSインターフエースを形成する。そのように、表面362には二つの異なる光学インターフエースがある。線形光源352からの光線は入射角αで表面362に到達する。光線の一部は表面362で反射しかつ線形センサアレイ354により受けられ、他方、一部は室350へ屈折する。 【0054】 一例として、図6は光線360および光線360’の挙動を示し、光線360は主に空気/プラスチックインターフエース、室340の表面362で反射し、かつ光線360’は表面362で概ね屈折する。第一事例において、光線360は壁356に侵入し、プラスチックを通過し、かつ表面362のプラスチック/空気インターフエースで反射する。他方、光線360’は表面362で屈折する。 【0055】 図7は、室内の流体のレベルを測定するための方法の一実施形態を示すフローチャートである。複数の光源(例えば、LEDまたは他の光源)が透過路に沿って光を室の壁に発射する(ステップ412)。光線の透過路がカセット材料/第一流体インターフエースと交差する場合に、光線の全部ではなく大半が反射し、透過路がカセット材料/第二流体インターフエースと交差する場合には光線の大半が反射しない。図4の例を使用すると、光線はABS/BSSインターフエース(例えば、表面230)と交差する場合には、光線の全部ではなく大半が表面232で反射する。図5および6の例を使用すると、光線はABS/空気インターフエースと交差する場合に、光線の全部ではなく大半が反射する。 【0056】 線形センサアレイは光源により発射された光のある部分を受け(ステップ414)、かつセンサアレイの種々の部分で(例えば、アレイの種々のピクセルで)受けた光量を示す信号を出力する(ステップ416)。ステップ418で、縁検出シーム(scheme)が線形センサアレイの出力へ付与され、線形センサアレイのどの部分が十分に照射されているかを測定し、室内の対応するレベルで流体の存在/不在を表示する。一実施形態によれば、線形センサの様々な異なる部分の出力は、線形センサのその部分が第一状態(例えば、空気に関し)または第二状態(例えば、流体に関し)であるかを決定するためにスレッショルドと比較される。線形センサアレイの第一状態と第二状態間の移行は、流体レベルを表示する。ただし、線形挿入物等の他の縁検出機構が採用できる。 【0057】 図7のステップは、必要と所望により反復可能であり、レベル情報は連続的にアップデート可能である(例えば、各プロセッササイクルで、命令ループサイクルまたは他の時間期間)。レベル情報の変更は、室からの流体の流れを表示する。更に詳細には、流量はA*dL/dtに比例し、Aは室の断面積、dL/dtは時間当たりのレベル変化である。室の一つのコーナーが使用される必要があるのみであるので、室の断面積Aは最小にできる。従って、流量測定の感知は改善される。断面積の減少は、カセットを空にすることによる室内の流体の少量化作用(液体が跳ね返る効果)を減少する。 【0058】 図8は、本発明の一実施形態による流体レベルセンサを採用する外科カセットおよびコンソールの上面概略図である。カセット500は、コンソール502内に設置される。室504はカセット500の一部である。線形光源506および線形センサアレイ508はコンソールの一部である。光源506は、光線521を適宜入射角でカセット500の壁へ発射する。線形センサアレイ508は、光源から光線を受けるように位置決めされる。光源および線形センサアレイは制御器510に取付けられる。 【0059】 制御器510はDSP、ASIC、RISK、またはCPUベースの制御器を含む従来既知の適宜制御器であってよい。制御器510はアナログ−デジタル(A/D)変換器512を含み、線形センサアレイ508からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。更に、制御器510は、デジタル−アナログ(D/A)変換器を含んでよく、デジタル制御信号をアナログ信号に変換して光源506の光の強度を制御する。DSP、ASIC、RISK、マイクロコントローラもしくはCPUまたは他の適宜プロセッサ等のプロセッサ516はセット命令520およびコンピュータ読み取り可能メモリ518にアクセス可能である。コンピュータ読み取り可能メモリはRAM、ROM、磁気記憶装置、光学記憶装置、または他の適宜記憶装置であってよく、かつ内蔵されるかまたはプロセッサ516によりアクセス可能である。プロセッサ516は命令520を実行し、デジタル入力を処理して上述のごとく室内の流体のレベルを測定する。制御器510は、付加的機能を提供するコンソール502の他の構成要素と選択的に連絡する。本発明の他の実施形態は室内の流体のレベルを測定するために適宜制御器を使用できる。 【0060】 本発明は特定実施形態について説明されたが、理解されるように、上述の実施形態は解説を目的とし、従って本発明の範囲はかかる実施形態に制限されない。多くの変更、改変、付加、および改良が上述の実施形態について可能である。かかる変更、改変、付加、および改良は特許請求の範囲に記載の発明の範囲に属する。 【図面の簡単な説明】 【0061】 【図1】外科コンソールの一実施形態の線図である。 【図2】外科カセットの一実施形態の線図である。 【図3】カセット受器の一実施形態の線図である。 【図4】線形光源およびセンサアレイと共に室の上面の一実施形態を示す線図である。 【図5】線形光源およびセンサアレイと共に室の上面の他の実施形態を示す線図である。 【図6】線形光源およびセンサアレイと共に室の上面の他の実施形態を示す線図である。 【図7】レベル感知方法の一実施形態を示すフローチャートである。 【図8】本発明の流体レベルセンサを採用する外科カセットおよびコンソールの線図である。 【符号の説明】 【0062】 100 コンソール 110 旋回モニタ 115 タッチスクリーン 120 連結パネル 125 カセット受器 150 外科カセット 160,165 クランプ領域 170 内部または外科コンソールインターフエース部 175 中間部 179 カバープレート 180 室カートリッジ 181,182,185 室 200,312,352,506 光源 206,314,354,508 センサまたはセンサアレイ
|
| 【出願人】 |
【識別番号】500319044 【氏名又は名称】アルコン,インコーポレイティド
|
| 【出願日】 |
平成19年6月28日(2007.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099759 【弁理士】 【氏名又は名称】青木 篤
【識別番号】100092624 【弁理士】 【氏名又は名称】鶴田 準一
【識別番号】100102819 【弁理士】 【氏名又は名称】島田 哲郎
【識別番号】100090309 【弁理士】 【氏名又は名称】今枝 久美
|
| 【公開番号】 |
特開2008−6293(P2008−6293A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2007−171054(P2007−171054) |
|