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【発明の名称】 歯科用根管長測定器
【発明者】 【氏名】臼井 薫

【要約】 【課題】根管長測定器の表示部を拡大表示するレンズを設け表示部を拡大表示可能とするとともに、該レンズに目盛を設け、該目盛により根管長測定針に留保されているストッパ位置(根管長)を計測する。

【構成】根管長測定器10の根尖孔位置検出表示部11の前面に拡大レンズ20を設ける。この拡大レンズ20には、水平方向に延長する寸法目盛を有する。この寸法目盛は右端を0として左方に延長する右利き術者用の目盛21Rと、左端を0として右方に延長する左利き術者用の目盛21Lとからなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
根管長測定器の表示部前面に配置される拡大レンズを有し、該レンズには水平方向に延長する寸法目盛を有し、該寸法目盛は右端を0として左方に延長する目盛と、左端を0として右方に延長する目盛とからなることを特徴とする歯科用根管長測定器。
【請求項2】
前記拡大レンズは、前記根管長測定器に一体的又は着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の歯科用根管長測定器。
【請求項3】
前記拡大レンズは、前記根管長測定器は別体の支持部材に着脱自在に装着されるものであることを特徴とする請求項2に記載の歯科用根管長測定器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用根管長測定器、より詳細には、根管長測定器の表示部を拡大表示する拡大表示レンズを有するとともに、該拡大表示レンズ部に、根管治療に先立って行われる根管長測定において、根尖孔の位置を検出した後の根管長測定針に留保されているストッパの位置、すなわち、根管長測定針の先端から前記ストッパまでの長さ(根管長)を計測する目盛を一体的に有する歯科用根管長測定器に関する。
【背景技術】
【0002】
根管治療においては、根管治療に先立って、根管長測定針(ファイル)を根管内に挿入し、その先端が根尖孔の位置に到達したことを根管長測定器の表示をみて検知し、その状態で、根管長測定針に挿通されたストッパの位置を歯冠に当接させ、その状態で根管長測定針を根管から引き出し、物差し等を用いて、根管長測定針の先端から前記ストッパまでの長さ(根管長)を計測して根管長を求めている。
【0003】
図3は、本発明が適用される根尖孔位置検出装置の一例を説明するための要部構成図で、図中、1は根尖孔位置(又は根管長)測定針(ファイル)、2は根尖孔位置(又は根管長)を測定しようとする歯牙、3は根管、4はストッパ、5は口唇、6は測定電極(ファイルホルダー)、7は対向電極、8は測定電極6に連通する測定電極用リード線、9は口唇5に引っかけられた対向電極7に連通する対向電極用リード線、10はこれらリード線8,9が接続された根管長測定器、11は根尖孔位置検出表示部で、周知のように、測定針(ファイル)1にファイルホルダー6を接触させた状態で、測定針1を根管3内に挿入していった時の根尖孔位置検出表示部11の指針位置より測定針1の先端が根尖孔位置に達したことを知り、その状態でストッパ4を歯牙2の歯冠に当たる位置まで動かし、その状態で口腔外に取り出し、物差しで根管長測定針の先端からストッパまでの長さを測定するものである。表示部11は、例えば、LED,液晶等で構成され、APEX(根尖孔位置),W.L(作業長:根管長)が表示され、根尖位置に達した時に、アラーム等が鳴るようになっているが、最近では、装置の小型化が進み、根尖孔位置検出表示部11が小さく、指針を目視しにくくなっている。(なお、根尖孔位置を電気的に検出する方法としては、特公昭62−2187号公報をはじめ、多数の公報が公開されているので、その詳細については省略する)。
【特許文献1】特公昭62−2187号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、従来、根管長の測定は、根管長測定器10の根尖孔位置検出表示部11の指針を見ながら根管長測定針をその先端が根尖孔に到達(根尖孔位置検出表示部11のAPEXに到達)するまで挿入し、その状態で、測定針に挿通されたストッパを歯冠に当接させ、その後、測定針を歯根から引き出して、前記測定針の先端からストッパまでの距離(長さ)を物差し等を用いて計測しているが、根管長測定器の根尖孔位置検出表示部11が小さく、従って、表示部の読み取りが困難であり、しかも、物差しがいつも手元にあるとは限らず、その管理が面倒であった。
【0005】
また、物差しを用いる場合、一方の手で測定針を持ち、他方の手で物差しを持って計測しなければならず、手元が不安定な場合、物差しでストッパを動かしてしまうことがある等使い勝手が悪かった。
【0006】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、根管長測定器の表示部を拡大表示するレンズを設けて表示部を見易くするとともに、該レンズに前述の物差しを一体的に設け、物差しの管理をより容易確実にし、更には、片方の手での計測を可能とし計測をより確実なものとし、更には、右利きの術者、左利きの術者にも使い勝手のよい歯科用根管長測定器を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、根管長測定器の表示部前面に配置される拡大レンズを有し、該レンズには水平方向に延長する寸法目盛を有し、該寸法目盛は右端を0として左方に延長する目盛と、左端を0として右方に延長する目盛とからなることを特徴としたものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記拡大レンズは、前記根管長測定器に一体的又は着脱自在に設けられていることを特徴としたものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記拡大レンズは、前記根管長測定器は別体の支持部材に着脱自在に装着されるものであることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、根管長測定器の表示部を拡大表示するレンズを有するとともに、該レンズに前述の物差し(目盛)を一体的に設け、表示部を見易くするとともに、物差しの管理をより容易確実なものにし、更には、片方の手での計測を可能とし計測をより確実なものとし、更には、右利きの術者、左利きの術者にも使い勝手のよい歯科用根管長測定器を提供することを目的としてなされたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明による根管長測定器の一実施例を説明するための外観図で、図1は(A)は、本発明が適用される前の根管長測定器の外観図、図1(B)は、本発明による拡大レンズが取り付けられた時の状態を示す外観図を示し、図中、図3に示した従来技術と同様の作用をする部分には、図3の場合と同一の参照番号を付してあり、これらを使用して、根管長を根管長測定針1のストッパ4の位置に置き換えるまでの作業は、図3に示した従来技術と同様にして行われる。その際、本発明においては、術者は拡大レンズ20を通して根管長測定器10の根尖孔位置検出表示部11を拡大して見ながら根管長を検出する。なお、図示例の場合、根管長測定器10にはリード線8,9を巻き取るための巻き取り機構を有し、術者に適した長さのリード線とすることができるようになっている。
【0012】
根管長測定針1の先端からストッパ4までの長さに置き換えられた根管長は、従来技術においては、物差し等を用いて計測していたが、前述のように、物差しの管理が大変であり、更には、計測時、一般的には、片方の手に測定針を持ち、他方の手に物差しを持って計測しており、計測動作が不安定で、例えばストッパが物差しに当って移動されてしまう等の恐れがあった。
【0013】
そのため、本発明は、例えば、図1(B)に示すように、拡大レンズ20の表面に、目盛21を一体的に設けたものである。図1(B)には、目盛として、右利き術者用の目盛21Rを拡大レンズ20の右側に、左利き術者用の目盛21Lを拡大レンズ20の左側に設けた例を示してある。右利き術者用の目盛21Rは、図示のように、右端を0(目盛)として、左方に延長して目盛が目盛られており、計測時、術者は、根管長測定針1を右手に持って右方からストッパ4を目盛部の右端(0目盛)に当接させ、根管長測定針1の先端を目盛21Rで読むことによって根管長を知ることができる。しかし、これでは左利きの術者には使用しにくいので、左利き術者用の目盛として、左端を0(目盛)として右方に延長して目盛が目盛られた目盛21Lを設けてある。なお、拡大レンズ20は、アーム30の先端に一体的に或いは着脱自在に設けてもよく、また、アーム30も根管長測定器10に一体的に或いは着脱自在に設けてもよい。また、目盛は拡大レンズ20の下部に設けてもよい。
【0014】
図2は、本発明の実施に使用して好適な他のレンズの説明をするための図で、この例は、レンズ20をレンズ立て40の上に装着し、該レンズ20を根管長測定器10の表示部11の前に配置し、該レンズ20を通して根管長測定器の表示部11を拡大表示するようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による拡大レンズ付き根管長測定器の一実施例を説明するための外観図である。
【図2】本発明の拡大レンズを別体とした根管長測定器の例を説明をするための図である。
【図3】本発明が適用される根尖孔位置検出装置の一例を説明するための要部構成図である。
【符号の説明】
【0016】
1…根管長測定針、2…歯牙、3…根管、4…ストッパ、5…口唇、6…測定電極、7…対向電極、8…測定電極用リード線、9…対向電極用リード線、10…根管長測定器、11…根尖孔位置検出表示部、20…拡大レンズ、21,21R,21L…目盛、30…拡大レンズ取り付けアーム、40…拡大レンズ取り付け台。
【出願人】 【識別番号】000150671
【氏名又は名称】株式会社長田中央研究所
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100079843
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 明近


【公開番号】 特開2008−68016(P2008−68016A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−251450(P2006−251450)