| 【発明の名称】 |
動揺度測定方法及び同方法を用いた装置。 |
| 【発明者】 |
【氏名】川原春幸
【氏名】鷲津 正夫
【氏名】新庄 貴夫
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| 【要約】 |
【課題】
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 測定対象となる部位に対し外的作用を加える外的作用手段、前記外的作用手段を測定対象部位に接触又は接近させた状態で、測定対象となる部位を含む空間内であって、固定的な部位に基準部位を設定する基準部位設定手段、前記基準部位の状態を保持しながら、外的作用によって生じた変位量を計測する計測手段よりなる動揺変形度測定装置。 【請求項2】 測定対象となる部位及びその周辺の情報を得ると共に基準部位を設定し、測定対象となる部位に対し外的作用を加えると共に、測定対象となる部位を含む空間であって、固定的な部位に基準部位を保持しながら、外的作用によって生じた変位量を計測する動揺変形度測定方法。 【請求項3】 測定対象となる部位に作用を生じさせる摺動可能な作用プローブと、前記作用プローブと一体的に接続し、測定対象となる部位を含む空間を撮影する撮影部と、前記 撮影部の映像を2次元的に表示するモニター手段を備え、前記モニター手段で表示された映像から特定の基準部位を一乃至複数選択し、当該基準部位が、表示位置を固定した状態で、前記作用プローブを測定対象となる部位に作用させ、前記作用プローブの変動量を得る請求項1に記載の動揺変形度測定装置。 【請求項4】 測定対象となる部位に作用を生じさせる摺動可能な作用プローブと、前記作用プローブと別体として形成した前記作用プローブの予め設定された基準部位を撮影する撮影部と、前記撮影部の映像を2次元的に表示するモニター手段を備え、前記モニター手段で表示された映像から特定の基準部位を一乃至複数選択し、当該基準部位が、表示位置を固定した状態で、前記作用プローブを測定対象となる部位に作用させ、前記作用プローブの変動量を得る請求項1に記載の動揺変形度測定装置。 【請求項5】 前記作用が、棒状の押圧具による押圧力、押上力、その反対の力による引張力、引抜力、空気圧による押圧力、負圧による吸引力から選ばれる請求項1乃至4に記載の動揺変形度測定方法及び同方法を用いた装置。 【請求項6】 前記基準部位が、基準点、基準線、基準面のいずれか一つ又は複数である請求項1乃至4に記載の動揺変形度測定方法及び同方法を用いた装置。 【請求項7】 口腔内の歯牙の動揺度又は人工歯根植立後の動揺度を計測する請求項1乃至4に記載の動揺変形度測定方法及び同方法を用いた装置。 【請求項8】 前記基準部位は、スケール又は光学的に距離計測可能な目盛が付された貼着、装着、係合することで、固定可能な担体である請求項1,2記載の動揺変形度測定方法及び同方法を用いた装置。 【請求項9】 口腔内の測定対象に外的作用を与えるための作用具、基準となる周辺組織に一定の状態で一様に接触させ基準接触状態を形成する基準接触具、前記基準接触具の接触状態を出力する接触状態出力部とを備え、この基準接触状態を保持しながら前記作用具により口腔内の測定対象に外的作用を与え、作用具の変位量を測定する変位量測定部を備えた請求項1に記載の動揺度測定装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、歯牙の動揺度、人工歯根埋入後の固定度、骨インプラントの安定度、歯肉の弾力性等を計測するための方法及び装置に関する。 【背景技術】 【0002】 人工歯根の植立後の安定度の判定、歯槽膿漏等の歯周病の進行度合いの判定、治療後の回復度判定の為に歯牙の動揺度、植立後の人工歯根の動揺度の測定は、大いに有用であるが、動揺度を客観的に測定できる装置は、プローブを高速で振動させたり、打診したりするため、患者が苦痛を感じたり、歯科治療用のドリル等のような治療具と同様の恐怖感を感じる場合があった。 【0003】 特開2004−305648号公報には、測定対象となる歯牙の表面の一部を基準点とし、他の部位を押圧することで生じる傾きから、動揺度を測定する構成が開示されている。 この手法は、歯牙を押す、引く等の比較的なめらかな動作により行われるため、歯牙等への影響が少ない点で好ましい一手法と言い得るが、基準面を測定対象となる歯牙表面に置くため、押圧の際移動が生じ、動揺度値に誤差が生じるおそれがある。 【特許文献1】特開2004−305648号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 歯牙動揺度の測定は、歯科医等の操作者が、目安としている動揺度を容易に得られ、口腔内という限られた空間の中で、患者に苦痛を与えず、より確かな値を得ることが要求される。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、上記に鑑みなされたものであって、 測定対象となる部位に対し外的作用を加える外的作用手段、前記外的作用手段を測定対象部位に接触又は接近させた状態で、測定対象となる部位を含む空間内であって、固定的な部位に基準部位を設定する基準部位設定手段、前記基準部位設定手段により基準部位の状態を保持しながら、外的作用によって生じた変位量を計測する計測手段の組み合わせ構成により、患者の苦痛を抑えながら簡単な構成で、精度が高い動揺度の計測を実現した。 本発明は、測定対象となる部位が、外的作用により変動した変動量を測定しているが、この変動量と動揺度は、相関性が高いことから動揺度という言葉も併せて用いるものである。 本発明における 「外的作用」は、例えば、棒状の押圧具による押圧力、押上力、その反対の力による引張力、引抜力、空気圧による押圧力、負圧による吸引力等が例示される。 「測定対象となる部位」は、測定対象となる歯牙、植立後の人工歯根、人工骨、移植骨等の生体硬組織、生体硬組織と軟組織の結合面、歯肉面のような軟組織が例示されるが、好ましくは口腔内の歯牙、人工歯根を示す。 「周辺の情報」は、測定対象が口腔内の歯牙、人工歯根であれば、これを中心とした隣在歯、歯肉、歯槽骨等、好ましくは、測定対象となる部位に加えられた外的作用の影響が無い部位等を示す。 「基準部位」とは、口腔内であれば測定対象となる歯牙、人工歯根以外の部位であって、歯牙の鋭角部、歯牙の明確な輪郭部、色の異なった部分など、光学的に容易に検出されるような点、線、面として抽出できる部位が好適に例示される。 又、予め、特徴のある形状、発光、蛍光を行うシール等を基準部位を設定しようとする箇所へ貼り付けても良い。 その基準部位を設定し、保持する具体的手段としては、例えば、静止画、動画、ステレオ写真、モアレ模様、による非接触、その他、接触の手法を利用して、基準部位の距離と空間座標を検出するものであっても良い。 【0006】 本発明では、動画用カメラを用いて、このカメラ映像を2次元画面に写し出し、基準部位を設定した状態で、この2次元平面を見ながら、プローブを含む本体を手で持ち、プローブのみを移動させて、測定対象部位に外的作用を加え、その際、手ぶれ等で移動した画面の基準部位の座標を補正しながら、外的作用手段のプローブの変位量を得ることで、この変位量がそのまま補正を必要とすることなく簡易的に利用できるようにしたものである。 【0007】 静止画、ステレオ写真、三角測量手法等の場合は、例えば、 本体にカメラと摺動可能な外的作用手段のプローブを固定的に組み込み、好ましくは、撮影画面中にプローブが映るような状態でカメラの撮影方向とプローブの長軸方向から得られる角度が知られる状態とし、 外的作用手段のプローブの長軸方向を、x、y、z軸のいずれかの軸に一致させ、外的作用手段のプローブを測定部位に接触乃至近接させた状態での基準部位k1(x1,y1,z1)を設けた3次元空間と、外的作用手段のプローブで測定部位に作用をさせて、測定部位に変動を加え、変動した場合の基準部位k2(x2,y2,z2)を含む3次元空間を得て、k1とk2の差をとり、プローブの軸方向成分の値(例えばプローブの長軸方向をx軸とした場合、x1−x2)を、プローブの伸びた量に加算等の補償をすることで、変動量の値を補正して、動揺度の指標としても良い場合もある。 【0008】 請求項8で示す「作用具」とは、測定部位に対する作用具の作用量を数値的に出力するものが好ましく、先端に摩擦係数が高くなるような処理をした棒状のものや、空気圧を吹き付け、吸引する場合は中空管、引っ張る場合は、鈎状の先端を持つ棒状体等が例示される。 【0009】 「基準部設定部」は、例えば、隣在歯、その他の歯、歯肉等の部位であり、操作時でも常に位置的安定性が得られるような部分であって、例えば、接触タイプであれば、圧力センサを先端又は後部に配置した棒状体であって、歯肉に均一な力で接触した状態を形成するような構成を示す。 歯肉に均一な力で接触した状態とは、圧力センサ値のフィードバックによる加圧ドライブ制御の他、先端の押圧力をモニターしながら操作者が、手動で押圧力を調整するような構成であっても良い。 非接触的であれば、例えば、三角測量法、ステレオ写真技術、等の非接触的距離測定手法が利用できる場合もある。 尚、本発明の諸構成の具体的説明は、あくまで例示であって、これらに限らず、その他、目的、機能などが一致し、本発明の基本的構成に沿うようであれば、適宜適用可能である。 【発明の効果】 【0010】 本発明は、患者への苦痛を最小限に留めながら、歯牙動揺度を簡易可能に計測できる効果を有する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 本発明は、歯牙動揺度、植立後の人工歯根の動揺度をはじめ骨インプラントの動揺度等を簡易に計測できるものであるが、より好ましくは、口腔内の歯牙、植立後の人工歯根の動揺度の計測に適応する構成である。 本発明は、図1、図2、及び図5で示す様に外的作用を測定部位に加えるための外的作用部とその測定部位及び基準部位を含む周辺部位の情報を得る手段は、同じ支持筐体(本体)に固定的に組み込まれることが好ましいが、図4で示すように別体であっても、互いに位置情報が認識できる関係があれば良く、この場合は、口腔内に入る外的作用手段の大きさを小さくでき、しかも基準部位を本体に設けることができる点で好ましい。 【0012】 又、本発明は、本体の位置を画像モニター等を使って、例えば手動で調整しながら、常に映し出される場面を同じ場面とした状態で、外的作用手段のみを移動させ、測定部位に外的作用を加えることで、外的作用手段の動きが止まる時点で伸びた距離が正確な変動量として検出し得るものである。、 その他、外的作用を加えて変位した歯牙の、変位前と後の差を、画面比較、基準部位に貼ったシールに目盛りを付するなどして、測定対象部位の特定の位置の変化をこの目盛りを利用してその変動量を測定しても良い場合もある。 【実施例1】 【0013】 次に本発明の一実施例を図1を参照して詳細に説明する。 01は、作用プローブであり、プラスチック、金属等でなり、非変形性の直線的な棒状部材で形成され、歯牙側面と接触する部分は、刺激を抑えるような形状、部材が配置されても良い。 02は、本体であり、内部に、作用プローブ01を摺動させる場合は駆動部等を含み、図中では、省略された形状を有するが、実際、例えば口腔内に挿入されやすく取り扱い易いペンシル形状に構成されても良い。又、本体02は、ロボットアームタイプの連結具に連結され、口腔外から操作される仕様であっても良い。 021は、測定部であり、プローブ変位量計測センサ及びマイクロプロセッサ等により構成され、プローブの変位量を入力し、演算処理した変位量を動揺度出力端08へ出力する。 又、更にストレインゲージ等の圧力センサを備え、プローブが測定部位を押圧する際の押圧力を測定し、過剰な押圧力がかからないように制御しても良い。 【0014】 022は、作用プローブ駆動部であり、作用プローブ01を摺動変位させる為の駆動モータ等を場合によって備える。 03は、作用プローブ駆動用入力部であり、作用プローブ01を手動で摺動力を入力したり、自動で摺動させるための信号等を入力する部分である。 作用プローブ駆動用入力部03は、例えば、本体に取り付けられた回動タイプのダイヤル、スライドスイッチといった操作者の操作量が、作用プローブ01の摺動量に直接反映する構成が好ましく、作用プローブ駆動部022も手動駆動の為の構成を備えても良い。 その他、作用プローブ駆動部022が超音波モータ等を備える場合は、作用プローブ駆動用入力部03は、押しボタンで押している時間と、摺動量が連動する様な構成であっても良い。 【0015】 04は、位置計測部であり、例えばCCDカメラ、ピンホールカメラ、三角測量方式等の光プローブ方式、距離計測用光送受光部、超音波等の送受信部等で形成されている。 05は、基準点aであり、作用プローブ01が歯牙作用準備完了時の隣在歯であって、位置計測部の位置計測出力が固定的に照射され得る部位に設定されたものである。 06も基準点bであり、歯肉面を示している。これも位置計測部04が本体と、基準点との間の距離を固定的に認識できる部位に設定される。 これら基準点a05、基準点b06は、何れも一例であり、測定時、各基準点と本体との距離が固定的に一定となる為に調整された適当な部位であって、区別がつくようにシール等を貼り付けたものであっても良く、画像処理によって、輪郭、特徴点を抽出しこれを基準部位としてもよい。 又、基準点の数は、1つ又は2つでもよいが、3つ以上であれば、計測時の本体の位置をより固定できる。 基準点は、静止画、ステレオ写真画等を利用して変動量を得る場合は、3次元座標として表されても良い。 3次元で使用する場合は、プローブ長軸方向を、x軸、y軸、z軸のいずれかにすると、演算がしやすくなるが、これに限るものではない。図1に座標の一例を示した。 【0016】 023は、演算処理部であり、計測演算部04の入力信号から3次元座標データ等の距離情報を演算検出し、一時的に記憶し、更に、基準点a05,基準点b06と位置計測部04の距離情報を演算出力する。 演算処理部023は、位置計測部04と、基準点間の距離を、自動的に演算処理する場合において、少なくともプローブで測定用歯牙に外的作用を開始する時点と歯牙が変動を完了した時点の2点で計測されたデータを処理し、それぞれの基準点の座標データ等の距離情報を得て、手ぶれ、患者の動きによって生じる補償量を得るものであるが、 操作者が、モニター上で経時的に観察を行う場合は、距離情報を演算する必要はなく、モニター上で、基準点を明確に表示する程度の出力を行うものであっても良い。 07は、表示部であり、例えば、本体と基準点の距離が、許容値を超えたとき、修正の為の表示をするものであっても良い。これは、例えば、基準点の座標が許容範囲にあれば、緑色で、許容範囲を超えた時、赤色に点滅するようなものであってもよい。 尚、表示部07は、図1では、外部モニターと、電気リード線を介して手元で、基準点をリアルタイムでモニターする手法であっても良く、その方が基準点による補償が簡単で好ましい。 又、基準点は、基準線、基準輪郭等であってもよく、次元が高くなるにつれ、本体を口腔内等の空間に精度良く固定可能とすることができる。 08は、動揺度出力端であり、本体内部の表示部(図示せず)又は、外部の表示部へ接続されても良く、更にこの変位量と加圧量から動揺度が一義的に求められる演算処理部へ接続されても良い。 【0017】 次に本実施例の動作を、図1(a)(b)を参照して詳細に説明する。 図1で示す構成により実際の動揺度を計測する場合、複数の計測例が示されるが、それぞれを実施例として分説する。 尚、各計測例の動作によっては、不要な部分や構成の変更があるが、その点も併せて記載する。
(a)隣在歯や、その他固定的な部位に基準部位Mを装着する場合、 隣在歯h1に基準部位Mを設定する。基準部位Mは、画像目視可能なスケールが示され、隣在歯h1に貼着、嵌合装着するなどして固定、保持可能の状態となっている。 尚、基準部位Mは、本体02と連結具を介して固定的に支持されていても良いが、その場合は、隣在歯h1に引っかける等して固定できる構造と本体が動いても固定状態が保たれたままにする。 又、基準部位Mの装着後の傾きは、変位量の測定値が安定するように、なるべく一定の傾き条件となるように装着されることが好ましい。この傾き条件は、スケールを、 動揺する歯牙のmmの軌跡に平行になるように設定することが好ましいことから、基準部位面に複数のスケールを直線状、円弧状等で、目視的に識別可能な状態で配置し、 歯牙の変位パターンにあったスケールが選択されるようにすることが好ましい。
最初、位置計測部04は、図1(a)の状態で、基準部位Mを撮影し、測定対象の歯牙が基準部位Mと対応している状態がよく表示される部位mmを設定し基準部位Mのスケール状の位置m1を設定する。部位mmにシールなど光学的に目立つものを貼り付けても良い。 次に作用プローブ01を測定歯牙h2方向へ移動させ、これ以上移動しない状態で、先の部位mmが基準部位Mのスケール上どの位置に来るかを画面から目視等で検出し、m2を決定する。 基準部位Mのm1とm2から変動量ssが求められる。 本実施例では、表示部07は、図1(a)と図1(b)の測定歯牙の状態を撮影表示、位置関係の認識ができれば静止画、動画いずれも使用でき、作用プローブと位置計測部04を同時に移動させてもよく、簡単に動揺度が測定できる。 本実施例は、写真、画像モニターを利用して、基準部位Mのスケールと、測定歯牙の状態を目視観察できることが好ましいが、この基準部位Mにスケールを要せず、映像からその距離がわかる凹凸、模様の変化等を設け、部位mmにシールを貼りつけたり、歯牙、インプラントに特徴となる部位があればその部分を部位mmと指定したりして、この部位mmと基準部位M上での変位量を計測しても良い。 この場合は必ずしも、位置計測部04は、本体02に装着されていなくても良く、少なくとも、図1で示す、測定対象となる歯牙h2に設置される部位mmと基準部位M、又は両者の距離的関係がモニターできる範囲で別体となって設置されても良い。 【0018】 (b)表示部07を動画モニターとした場合の他の実施例、
本体02を持ち、計測対象の歯牙h2に対し、作用プローブ01を接触させる。 この状態で、隣在歯h1又は歯肉gの表面に対し、位置計測部04は、自動で又は操作者の任意で、基準点a05,基準点b06のいずれか一方又は両方を設定すると共に、測定対象の歯牙h2、隣在歯h1、歯肉g等の周辺を撮影し表示部07へ表示する。 この状態で、動画モニターの2次元平面上に映し出された基準点a05,基準点b06の位置をプロットし記憶する。 この状態で、作用プローブ駆動用入力部03より、作用プローブ01を摺動駆動させるための入力を行う。この入力に連動して作用プローブ駆動部022は、作用プローブ01を測定対象の歯牙h2方向へ加圧移動させる。 本体02,又は患者が動くと、位置計測部04と基準点a05,基準点b06の位置が変化するが操作者は、動画モニターを観察して、ずれた分だけ本体02を移動させる。 このような補正動作を行いながら作用プローブ01の摺動が停止した時点で、作用プローブ駆動部022は停止し、測定部021で作用プローブ01の変位量を測定し動揺度出力端08へ出力する。この場合、演算処理部023は、不要となり、しかも2次元座標処理で正確な変動量が得られる。 【0019】
(c)静止画、三角測量写真等とした場合、
本体02を持ち、測定対象の歯牙h2に対し、作用プローブ01を接触させる。 この状態で、隣在歯h1又は歯肉gの表面に対し、位置計測部04は、自動で又は操作者の任意で、基準点a05,基準点b06のいずれか一方又は両方を設定する。 更に写真を撮影し、基準点a05と位置計測部04との座標及び基準点b06と位置計測部04との座標を得るための座標データを計測し、演算処理部023で記憶する。 非接触による3次元座標データの取得方法は、三角測量方式、オートフォーカス方式、等の既存の方式が採用される。 記憶は、メモリー、SDカード等の電子回路による記録や、操作者の画面上でのマーキング等であっても良い。 この状態で、作用プローブ駆動用入力部03より、作用プローブ01を駆動させるための出力を行う。作用プローブ駆動部022は、作用プローブ01を測定対象の歯牙h2方向へ加圧移動させる。 作用プローブ01の移動により、測定対象の歯牙h2が移動し、移動が完了した時点で、写真を撮影し、作用プローブ01の変位量ssを検出すると共に、基準点a05、基準点b06の座標を検出する。 変位量計測部021で測定前と後の座標の差をとり、その差の作用プローブ方向成分を抽出処理し、この差の値を操作者による手ぶれや患者の移動によって生じた誤差データとして変位量SSとの差を求め正確な変位量を動揺度として動揺度出力端08へ出力する。 【0020】 次に本発明の他の実施例を図2、図3を参照して詳細に説明する。 11は、作用プローブであり、手動又は自動で摺動可能に形成されている。 11aは、プローブ駆動用スイッチであり、例えば上下の移動に対応して作用プローブ11も移動するような構造を有する。 12は、プローブ側筐体であり、本体回動部15を介して本体把持部16と連結されている。 13は、撮影部であって、CCDカメラ、レーザプローブ等よりなり、口腔内を撮影するためのものであり、本実施例では主に動画撮影がされる。 14は、照明口であり、内部光源又は、外部光源と光ファイバのような導光路との組み合わせ等の発光部分として構成されている。 撮影部13と、照明口14は、一つの支持体19によって一体的に構成され、支持体19を動かすことで、基準点を認識しやすい部位に操作可能とすることができる。 15は、本体回動部であり、手動的又は自動的な回動駆動が行われる部分であり、測定歯牙部に作用プローブ11が接触、押圧できるような回動調整を行うためのものであるが、これは無くても良い場合もある。 16は、本体把持部を形成するためのものであって、操作者が手で持ちやすいような構成を有する。 17は、導管部であり、光ファイバ、電気リード線の束で形成され、映像、変位量等を外部へ伝達するためのものである。 18は、モニターであって、 液晶画面等により形成され、撮影部13から出力された映像が導管部17を介して出力、表示される。 18Zは、基準点座標表示であって、基準点が決定された後、画像にその部分の座標的な表示として出力される。これは、例えば任意に、モニターに重ねて表示されたり、基準点設置のタイミングで、画面上に直接マークをつけても良いし、画面を指定することで、自動的に座標表示をしても良い。 【0021】 次に図2で示した実施例を図3を参照して詳細に説明する。 操作者は、本体把持部16を持ち、測定歯牙部をプローブ11で有効に作用させることができるように本体回動部15を回動調整して図3(a)で示す状態とする。 図3(a)で示すように、歯牙列h1,h2、h3中、測定対象の歯牙h2へ、作用プローブ11を接触させる。撮影部13は、照明口14の照明によって照らし出された図3(b)で示す映像をモニター18に出力する。 モニター18の表示から隣在歯h1の基準点ha(x1,y1)、歯肉部の基準点hb(x2,y2)を操作者の任意により決定し、マーキングする。この任意は、画面上、目視的にも特徴がある部位が選択されることが好ましい。 操作者は、モニター18を見ながら、基準点haと、基準点hbが、画面上で他の部位へずれないように操作するよう心がけるが、もし図3(d)で示すようにずれた場合(GS1、GS2)は、本体を移動させて、元の位置に戻す作業((ha(x1-m,y1-n)、hb(x2-k,y2-l)→ha(x1,y1)、hb(x2,y2))をしながら、プローブ駆動スイッチをスライドさせ、図3(c)で示すように測定対象の歯牙h2を押圧する方向で移動させる。図3(e)で示す測定対象の歯牙h2がこれ以上動かない状態(変位量、動揺度の値が決定されるタイミングの一例)で、作用プローブが伸びた値5S1を測定する。場合によっては、その際の加圧量を測定する。 この伸びた値5S1から、動揺度を求める。 動揺度は、延びた値の量によって、数段階に区別し、動揺度の大きさを決定すれば足りる場合もある。 以上の説明の様に本実施例は、操作者が画像を見ながら、本体の位置を補正することで、本体の位置が基準化でき、後は、作用プローブの変位量を測定するだけで、動揺度がわかることから、簡易且つ簡便な測定が可能である。 他方、このような構成は、歯肉の弾性を、変位量と加えた圧力値とから求められる構成も示す。 即ち作用プローブを歯肉に接触した状態で、そのまま本体の動きを画面上で操作し固定的にして、歯肉を押す。 歯肉が変形してそれ以上変形しない状態になったときの作用プローブの変形量を計測する。更にその際の圧力値を例えば、図5の基準プローブに設けた圧力センサをこの作用プローブの先端に設けることにより検出する。 この変位量と圧力値から、少なくとも、複数の患者間で同じ部位に本実施例を適用することで、歯肉に弾力性があるかどうか比較測定でき、又歯肉の厚みが得られる場合もある。 【0022】 本発明の他の実施例を図4を参照して詳細に説明する。 図2で示す実施例と同じ構成の部分は、同一番号を付して説明を省略する。 図4において、 41は、固定具であり、他の歯牙に覆い被せる等して固定するためのものである。 固定具41は、本体の一部、全部を撮影できる位置に固定されることが好ましい。 42は、撮影部であり、CCDカメラ、レーザプローブなどで形成され、導管部17を介してモニター18に映像を出力する。 43は、第1基準点であり、44は、第2基準点である。これら基準点は、何れも、撮影の際、目立つような着色、発光体等で形成されている。 図4は、図3(a)で示すような測定対象の歯牙h2に作用プローブが接触した状態を示し、画像上に現れた基準点43と、44がモニター18上で位置がずれないように、筐体把持部26を把持固定して作用プローブ駆動用スイッチ11aを移動させると、 作用プローブ11が測定対象の歯牙h2方向へ移動し、歯牙h2は作用プローブ11の移動によって、変位し停止する迄の変位量が、動揺度として決定される。 本実施例は、基本的に図2で示す実施例と同じ動作をするものであるが、本体に、撮影部を接続せず、別体とすることで、口腔内で移動する本体をより小さくでき、しかも基準点の映像認識が容易になるため、より正確な動揺度が測定できる。 【0023】 次に、他の実施例を図5、図6を参照して詳細に説明する。 31は、作用プローブであり、手動乃至自動で摺動する構成を有する。 32は、基準プローブであり、先端に圧力センサ33を備えており、手動乃至自動で摺動する構成を有する。 34は、基準プローブ支持筐体であり、基準プローブ支持筐体34は、手動又は自動で上下に摺動可能な支持用アーム34aによって、本体35と連結している。 35は、本体であって、プラスチック、金属で計量化されたペンシル状、スティック状等の形状を有し、内部に、作用プローブ駆動機構、基準プローブ駆動機構を備えている。 36は、把持部であり、操作者が使用しやすい形状で構成されるものであるが、特に本体35だけで足りる場合、不要になる。 37は、表示部Aであり、動揺度の値を算出するのに必要な、作用プローブ31の変位量、更に必要に応じ加圧量を表示する。 38は、本体が、口腔内でずれた場合などにその旨を表示する表示部Bであり、何れの表示部も任意に装着されるものである。 図6(b)は、本体35内に配置されている構成の一例をブロック図で示している。 312は、変位量形成手段であり、作用プローブ31が、摺動した変位数値を形成し、 表示部A37に出力するためのものである。 313は、作用プローブ駆動部であり、駆動入力部313aからの入力に基づいて作用プローブ31を摺動させるためのものである。 315は、基準プローブ駆動部であり、基準プローブ駆動入力部315aからの入力により、基準プローブ32を摺動駆動させるためのものである。 316は、基準プローブ位置検出部であり、最初に基準プローブの圧力センサ33を基準点に接触固定した時、その圧力値を一時的又は継続的に記憶すると共に、その後の圧力値を検出して、初期圧力値との比較を行い許容範囲内外を示す信号を表示部B38に出力するためのものである。 【0024】 次に図5で示す実施例の動作を図6を参照して詳細に説明する。 基準部位を歯肉部gと決め、基準プローブ32が歯肉部gに接触できる位置まで支持用アーム34aを伸ばす。 基準プローブ32の圧力センサ33が歯肉部へ接触し所定の圧力値を示すようにするため、基準プローブ駆動入力部315aから基準プローブ32の長さを調整するための量を入力する。 基準プローブ駆動入力部315aの入力に基づき基準プローブ32が摺動し、図6(a)で示すような状態を形成する 測定対象の歯牙h2に作用プローブ31が接触する様に駆動入力部313aから接触するための量を入力して作用プローブ31を伸ばす。 圧力センサ33と歯肉部gとの接触により生じた圧力値は、基準プローブ位置検出部316に入力され、初期値が記録されると共に随時圧力をモニターし続け、初期値と比較され、その差が、許容範囲を示す閾値と比較される。 比較値が許容範囲を超えたとき、操作者にずれが生じたことを示すため表示部B38にその旨を例えば色の変化などで表示する。 操作者は、この色の変化を元に戻すため、持っている把持部36を動かして調整する。 【0025】 次に駆動入力部313aから作用プローブ31を測定対象の歯牙h2方向へ移動させるための入力を行う。 測定対象の歯牙h2は、作用プローブ31に押され移動し所定のところで停止する。その際の作用プローブ31の変位量ssが、図5(b)の変位量形成手段312に入力され、数値表示として表示部A37に表示される。 以上の構成は、他の実施例が、非接触的に本体の位置を表示固定する構成であるのに対し、接触的な構成を示すものであって、より確実な動揺度の計測を可能とする。 又、基準プローブ位置検出部316で、基準プローブ32と歯肉部gの接触状態を入力すると共に、変位量形成手段312が形成する変位量を入力し、変位量SSが、歯肉部gと基準プローブ32の接触状態が良好である条件で得られた場合この変位量SSを真の動揺度として判定出力する判定手段を図5(b)で示すように設けても良い。 このような判定手段は、自動的な動揺度の測定を可能にする場合がある。 【産業上の利用可能性】 【0026】 本発明は、インプラントを生体に植立した後の、インプラントの安定度を測定したり、歯周病などの進行状況を調べる目安となる歯牙動揺度の測定を、簡易に行い得るものであるから、歯科分野、外科分野に有効に利用される可能性がある。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明の一実施例を示す図。 【図2】本発明の他の実施例を示す図。 【図3】図2で示した実施例の動作を説明するための図。 【図4】本発明の他の実施例を示す図。 【図5】本発明の他の実施例を示す図。 【図6】図5で示した実施例の動作を説明するための図。 【符号の説明】 【0028】 01 作用プローブ 02 本体 021 測定部 022 作用プローブ駆動部 03 作用プローブ駆動用入力部 04 位置計測部 05 基準点a 06 基準点b 023 演算処理部 07 表示部 08 動揺度出力端
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| 【出願人】 |
【識別番号】000126757 【氏名又は名称】株式会社アドバンス
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| 【出願日】 |
平成18年8月25日(2006.8.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−48992(P2008−48992A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−229860(P2006−229860) |
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