| 【発明の名称】 |
放射線撮影装置及び放射線撮影方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 和弘
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| 【要約】 |
【課題】エネルギー分布が互いに異なる2つの部分を有する放射線を用いて被検体の同一部位を撮影する装置において、被検体の撮影を短時間で行い、被検体の同一部位について互いに異なる断層像を得ることができる放射線撮影装置を提供する。
【構成】被検体に照射するための放射線を発生する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する検出手段と、前記放射線源と前記被検体とを回転軸を中心に相対的に回転させる回転手段とを有し、前記被検体に照射される放射線のエネルギー分布を、前記回転軸を含み且つ前記放射線源と交わる平面を挟んだ2つの部分で互いに異ならせる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検体に照射するための放射線を発生する放射線源と、 前記被検体を透過した放射線を検出する検出手段と、 前記放射線源と前記被検体とを回転軸を中心に相対的に回転させる回転手段とを有し、 前記被検体に照射される放射線のエネルギー分布が、前記回転軸を含み且つ前記放射線源と交わる平面を挟んだ2つの部分で、互いに異なることを特徴とする放射線撮影装置。 【請求項2】 前記エネルギー分布を前記2つの部分で互いに異ならせる放射線フィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。 【請求項3】 前記放射線源が互いに異なるエネルギー分布の放射線を発生し、前記エネルギー分布を前記2つの部分で互いに異ならせることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。 【請求項4】 前記検出手段よって検出された放射線のデータに基づいて、被検体の同一部位における互いに異なる断層像を得て、前記断層像間の差分演算を行う手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の放射線撮影装置。 【請求項5】 被検体に照射するための放射線を放射線源が発生する工程と、 前記放射線源と前記被検体とを回転軸を中心に相対的に回転させる工程と、 前記被検体を透過した放射線を検出する工程とを備え、 前記被検体に照射される放射線のエネルギー分布が、前記回転軸を含み且つ前記放射線源と交わる平面を挟んだ2つの部分で、互いに異なることを特徴とする放射線撮影方法。 【請求項6】 請求項5に記載された放射線撮影方法により検出された放射線のデータに基づいて、被検体の同一部位における互いに異なる断層像を得て、前記断層像間の差分演算を行う工程をコンピュータによって実行させるためのプログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、放射線撮影装置及び放射線撮影方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、医用診断又は非破壊検査を目的としてX線CT(Computed Tomography)装置が多く用いられている。X線CT装置は、X線で被検体を走査して、得られたデータを元にコンピュータによって被検体内部の状態を表す断層像を構成する装置である。X線CT装置では、X線管から被検体にX線を放射して、被検体を透過したX線をX線検出器で検出する。これをX線撮影といい、X線管及びX線検出器を一体的に回転させながら、被検体を任意の角度方向から撮影を行う。一方、X線管及びX線検出器を固定させ、被検体を回転させても同様にX線撮影することが可能である。被検体を任意の角度方向から複数回撮影すると、X線検出器で得られたデータをコンピュータで解析し、被検体の断面における画像(断層像)を得ることができる。 【0003】 X線CT装置において、X線のエネルギー分布がそれぞれ異なる複数のX線を用いて被検体の同一部位を撮影するデュアルエネルギースキャンが使用されている。このような撮影をすることによって、各X線に対応した断層像を得ることができ、各断層像は互いに異なるものとなる。なぜならば、被検体の各部位は異なる放射線吸収スペクトル特性を有し、各部位においてX線の透過率はX線の波長によって異なるからである。そのため、それぞれ異なるエネルギー分布を有する複数のX線を被検体に放射するとそれぞれ異なる断層像が得られる。それぞれ異なる断層像は、例えば、それらの間で差分演算処理を行うことによって特定の部位のみの断層像を抽出する際に用いられる。 【0004】 このデュアルエネルギースキャンを用いたX線撮影装置として、マルチスライス型X線検出器を装備したX線コンピュータ断層撮影装置が知られている(特許文献1参照)。この撮影装置では、X線フィルタを用いてX線質(X線のエネルギー分布)がスライス方向(X線管及びX線検出器の回転軸方向)に沿って変化するように構成されている。このようにX線質を変化させて撮影することにより、被検体の同一部位について、それぞれ異なる断層像を得るために、X線管とX線検出器とを一体的に回転している途中でX線フィルタを交換する必要がない。 【0005】 また、X線検出器群のうちの偶数チャンネルと奇数チャンネルでX線の線質を異ならせるようにX線フィルタを配置したX線CT装置がある(特許文献2参照)。この装置でも上記と同様に、デュアルエネルギースキャンにおいて、X線管とX線検出器とを一体的に回転している途中でX線フィルタを交換する必要がない。また、1回のスキャンによって異なるX線エネルギーのデータを収集することができる。 【特許文献1】特開2000−229076号公報 【特許文献2】特開昭63−82628号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかし、特許文献1に記載のX線撮影装置では、被検体の同一部位についてそれぞれ異なる断層像を得るためには、X線管及びX線検出器を一体的に1回転させて撮影する。そして、その後、X線管及びX線検出器をそれらの回転軸方向に移動させ、さらに1回転させて撮影しなければならない。つまり、被検体の同一部位についてそれぞれ異なる断層像を得るために複数回、X線管及びX線検出器を回転させるため、撮影に長時間を要する。これは、X線管及びX線検出器を固定し、被検体のみを回転させて撮影を行う場合により顕著である。なぜならば、被検体を回転させる場合、被検体の回転速度を大きくすることができないため撮影に長時間を要するからである。 【0007】 また、特許文献2に記載のX線CT装置では、X線検出器群の偶数チャンネルと奇数チャンネルでX線の線質を異ならせるようにX線フィルタを配置しているため、撮影に用いられるチャンネルの数が半分となる。そのため、空間分解能が半減するが、データ処理の方法を工夫することで補っている。しかし、その処理方法が複雑で処理に多大な時間がかかり、空間分解能の半減によるデメリットは大きい。 【0008】 そこで、本発明では、エネルギー分布が互いに異なる2つの部分を有する放射線を用いて被検体の同一部位を撮影する装置において、被検体の撮影を短時間で行うことができる放射線撮影装置を提供することを目的とする。 【0009】 また、本発明では、エネルギー分布が互いに異なる2つの部分を有する放射線を用いて被検体の同一部位を撮影する方法において、被検体の撮影を短時間で行うことができる放射線撮影方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 本発明では、上記の課題を解決するために、被検体に照射するための放射線を発生する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する検出手段と、前記放射線源と前記被検体とを回転軸を中心に相対的に回転させる回転手段とを有し、前記被検体に照射される放射線のエネルギー分布が、前記回転軸を含み且つ前記放射線源と交わる平面を挟んだ2つの部分で、互いに異なることを特徴とする放射線撮影装置を提供する。 【0011】 また、本発明では、被検体に照射するための放射線を放射線源が発生する工程と、前記放射線源と前記被検体とを回転軸を中心に相対的に回転させる工程と、前記被検体を透過した放射線を検出する工程とを備え、前記被検体に照射される放射線のエネルギー分布が、前記回転軸を含み且つ前記放射線源と交わる平面を挟んだ2つの部分で、互いに異なることを特徴とする放射線撮影方法を提供する。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、エネルギー分布が互いに異なる2つの部分を有する放射線を用いた被検体の撮影において、短時間で撮影を行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例では、X線を用いて被検体を撮影するX線CT撮影装置について説明するが、他の放射線を用いた撮影装置に適用することも可能である。 【実施例1】 【0014】 図1に本発明の実施例1におけるX線CT撮影装置の概略を示す。図2は、図1のX線CT撮影装置を矢印C方向から見た図である。放射線を発生する放射線源であるX線管1と放射線を検出する検出手段であるX線検出器2との間には、被検体3が配置される。被検体3は回転手段である回転テーブル4上に載せられ、回転軸6を中心として回転テーブル4と共に図1に示す矢印方向つまり反時計回りに回転する。図1及び図2に示すように、X線はX線管1の焦点1aから回転軸6の方向(図1及び図2に示すY方向)へ放射状に放射される。この方向をX線の進行方向とする。 【0015】 X線管1と被検体3の間には、X線管1から放射されたX線の線質を変化させるX線フィルタ5が配置される。 【0016】 X線の線質については、X線が物質を透過しやすいか否か(透過力)を用いて、透過力の強いX線を硬いX線といい、透過力の弱いX線を軟らかいX線といって、X線の質的な違いを表現する。具体的には、図7を用いて説明する。X線は物質中を通過すると、相互作用を起こしてその強さが減弱する。単一の波長のX線が物質を通過した後の強さは、X線が通過する物質の厚さ及び減弱係数の指数関数で表される。ここで、減弱係数とは、X線と物質との相互作用の程度を示すもので、物質の種類とX線のエネルギーによって定まる。ある物質をX線が通過する際の、X線のエネルギーと減弱係数との関係を図7(a)に示す。図7(a)から分かるように、X線のエネルギーが小さいと減弱係数が大きく、X線のエネルギーが大きいと減弱係数が小さい。つまり、X線のエネルギーが小さいと、透過力が弱く、軟らかいX線と呼ばれ、X線のエネルギーが大きいと、透過力が強く、硬いX線と呼ばれる。なお、X線のエネルギーはその波長に反比例するため、波長の大小でも線質の違いを表現することができる。 【0017】 X線フィルタ5は、X線の線質を変化させる作用を有する。X線フィルタ5は、例えばアルミニウム板、チタン板、鉄板や銅板などである。図7(b)にアルミニウム板、チタン板、鉄板をX線が透過する際の、X線エネルギーと減弱係数との関係を示す。図7(b)に示すように、透過する物質(フィルタ)によって、あるX線エネルギーに対する減衰係数が異なることが分かる。通常、X線管1から放射されるX線は、連続スペクトルのX線であり、X線のエネルギーの分布は図8に示した、フィルタなしの場合の曲線となる。縦軸の相対値は、X線の相対的な強度である。X線管1から放射されたX線が、上記の特性を有するフィルタを透過すると図8(a)に示す81、82のように相対値のピークがずれ、かつ相対値が小さくなる。81は、例えば銅板からなる高エネルギー領域通過フィルタの場合であり、82は、例えばLa,Y等からなるいわゆるK吸収端フィルタと呼ばれる低エネルギー領域通過フィルタの場合である。つまり、フィルタを設けることによって、X線のエネルギー分布を変化させることができる。なお、図8(b)に示すように同じ物質からなるフィルタであっても、その厚さを変えたりすることによって、X線のエネルギー分布を変化させることができる。 【0018】 X線フィルタ5は、透過するX線のエネルギー分布を互いに異なるエネルギー分布に変化させる2つのフィルタ5A及び5Bから構成され、フィルタ5A及び5Bは図1及び図2に示すように配置されている。つまり、X線フィルタ5は、被検体3に照射されるX線のエネルギー分布を、X線管1の焦点1aと回転軸6を含む平面、即ち回転軸6を含み且つX線管1と交わる平面を挟んだ2つの部分で、互いに異ならせる。例えば、上記のように、5Aを高エネルギー領域通過フィルタ、5Bを低エネルギー領域通過フィルタとすることができる。X線管1から発生したX線は、X線フィルタ5を透過する際にそのエネルギー分布を変化させられ、被検体3に照射される。ここで、X線フィルタ5を透過したX線のエネルギー分布は、回転軸6に垂直な方向であって、X線管1から放射されるX線の進行方向にも垂直な方向(図1に示すX方向)で異なることになる。ただし、X線のエネルギー分布は回転軸6の方向では異ならない。 【0019】 そして、被検体3を透過するX線を含め、放射されたX線をX線検出器2で検出することによって、被検体3のX線撮影が行なわれる。X線検出器2は、シンチレータ及び光検出素子、AD変換器などの電気回路等から構成され、光検出素子で検出したX線を、AD変換器を介してデジタル信号に変換する。ここで、シンチレータ及び光検出素子の代わりに、X線を直接アナログ信号に変換する素子を用いてもよい。 【0020】 図3に本実施例におけるX線CT撮影装置のブロック図を示す。入力部31より撮影開始信号が制御部32に入力されると、制御部32はX線管1、X線検出器2、回転テーブル4の駆動部33にそれぞれ撮影開始信号を送る。そして、X線管1から放射線を発生し、X線フィルタ5を介してX線を被検体3に照射し、被検体3を透過したX線がX線検出器2により検出される。X線検出器2で変換されたデジタル信号は、X線検出器2により検出されたX線のデータとして、制御部32に送られる。制御部32では、記憶部34で適宜記憶されたデータを用いて、データの演算処理が行われる。制御部32及び記憶部34は後述するコンピュータ35を構成し、X線CT撮影装置の一部とすることができる。また、装置とは別に設けてもよく、装置外でデータの記憶や演算処理を行うこともできる。 【0021】 図4に、X線撮影及びコンピュータ35において行われる信号処理のフローを示す。撮影開始信号が制御部32に入力されると、まず、一回の撮影が行われる(S1)。そして、X線検出器2によりX線が検出され、X線検出器2で変換されたデジタル信号は、X線検出器2により検出されたX線のデータとして、制御部32に送られる。そして、制御部32へ送られたX線のデータは、一旦、記憶部34において記憶される(S2)。 【0022】 被検体の撮影が行われると、回転テーブル4が回転し、予め決められた回転角度の間隔で、被検体3のX線撮影を繰り返し、X線検出器2から得られたデータが順次、データ記憶部34に記憶される。回転テーブル4の回転角度は角度検出部36で検出され、制御部32に送られて、予め決められた回転角度になると、X線検出器2に撮影信号が入力されて、撮影が行われる。回転テーブル4が360度だけ回転(1回転)する(S3)と撮影が終了する。そして、データ記憶部34に記憶されているデータを用いて、図1に示す撮影領域8における被検体3の断層像を得る。このように断層像を得ることを再構成という。 【0023】 図8に示したように、被検体に放射されるX線は、上述した2つの部分でエネルギー分布が異なる。そのため、X線が照射されるX線検出器2の面において、X線管1の焦点1aと回転軸6を結ぶ線7を境に左側の面2Aで検出されるX線のデータは、線7の右側の面2Bで検出されるX線のデータとは異なる。したがって、X線検出器2から得られるデータには、それぞれ異なるエネルギー分布を有するX線のデータが含まれる。 【0024】 再構成する際に、まず、互いにエネルギー分布の異なるX線のデータを、X線の種類別に分離し、それぞれに対応する被検体の断層像を再構成する。具体的には、X線検出器2で得られたX線のデータを、面2Aで得られたデータと、面2Bで得られたデータに分離し、それぞれのデータに対応した被検体3の断層像を再構成し、互いに異なる2つの断層像を同時にまたは順次得る(S4)。得られた断層像は記憶部34で記憶され(S5)、後述の差分演算を行わない場合は、ディスプレイ等の画像表示部37においてそのまま表示される(S8)。差分演算を行う場合は、後述の断層像間の差分演算が行われ(S7)、その後に画像表示部37において表示される(S8)。 【0025】 上記の差分演算は、いわゆるサブトラクションと呼ばれる。このサブトラクションでは、異なった条件で撮影した2つの放射線画像を光電的に読み出してデジタル画像信号を得た後、これらのデジタル画像信号を両画像の各画素を対応させて引き算の処理を行う。ここで、各画像に適当な重み付けを行い、引き算の処理を行う。そして、各画像中の特定の部位における画像を形成するための差信号を得る。このようにして得た差信号を用いて特定構造物のみが抽出された放射線画像を再生することができる。したがって、被検体の特定部位のみを抽出して表示することにより、特定部位のみを観察することが可能となる。 【0026】 上記の画像の再構成及びサブトラクションは、デジタル信号の情報処理なので、コンピュータ・システムのソフトウェア機能(プログラム)として実装可能である。ここで、コンピュータ・システムのソフトウェア機能は、実行可能なコードを含んだプログラミングを含み、画像の再構成やサブトラクションを実施することができる。ソフトウェア・コードは、汎用コンピュータで実行可能である。ソフトウェア・コード動作中に、コード、もしくは、関連データ記録は、汎用コンピュータ・プラットフォーム内に格納される。しかし、その他の場合、ソフトウェアは他の場所に格納されるか、もしくは、適切な汎用コンピュータ・システムにロードされることもある。したがって、ソフトウェア・コードは、1つまたは複数のモジュールとして、少なくとも1つの機械可読媒体で保持可能である。以下に述べる発明は、上述のコードという形式で記述され、1つまたは複数のソフトウェア製品として機能させることができる。ソフトウェア・コードは、コンピュータ・システムのプロセッサにより実行される。コンピュータ・プラットフォームは、本明細書で示す方法、または、ソフトウェア・ダウンロード機能を実施することができる。 【0027】 図3に示すコンピュータ35は、図4に示す、データの再構成(S4)から差分演算(S7)までの画像処理を実行する計算機であり、X線CT撮影装置に組み込まれていてもよく、ネットワークで繋げられたリモートコンピュータでもよい。制御部32は、例えば、CPU,GPU,DSP又はマイコンなどであり、一時記憶のためのキャッシュメモリをさらに含む。表示部37は、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。記憶部34は、例えば、メモリやハードディスクなどである。入力部31は、例えば、キーボードやマウスなどである。機械可読媒体は、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMやUSBメモリなどである。 【0028】 本実施例によれば、被検体3を1回転させて被検体3を撮影するため、短時間で撮影が終了し、被検体3の同一部位についてそれぞれ異なる断層像を得ることができる。 【0029】 したがって、被検体3が被爆する放射線の被爆量が低減し、また、回転軸方向の同一位置における互いに異なる断層像間には、X線検出器によるデータの収集タイミングずれ及び被検体の体動による、被検体の部位の形状や位置のずれを低減することができる。 【0030】 さらに、本実施例では、データの収集タイミングずれ及び被検体3の体動による、断層像間における被検体の部位の位置ずれが低減し、断層像間の差分演算処理を良好に行うことができる。なぜなら、互いに異なる断層像は被検体3を1回転させる間に得られたデータを基に再構成されているからである。 【0031】 上記では被検体3を回転させて撮影する場合を説明したが、図5に示すように被検体3を固定し、X線管1及びX線検出器2を一体的に回転させて撮影を行っても同様の効果がある。また、X線検出器2を被検体3の周囲に筒状に配置し、X線管1のみを被検体3の周りに回転させて撮影を行ってもよい。さらに、被検体3も回転させ、X線管1及びX線検出器2も一体的に回転させて撮影を行ってもよい。 【0032】 また、図6に示すように、X線フィルタ5を5Aのみ、つまり撮影領域8の片側だけに、X線フィルタ5を透過した放射線を放射する場合でも同様の効果がある。 【0033】 さらに、X線管1が互いに異なるエネルギー分布のX線を発生し、線7の左右でエネルギー分布が異なるようにしても同様の効果がある。X線検出器2のX線が照射される面においては、X線管1と回転軸6を結ぶ線7を境に左側の面2Aで検出されるX線のエネルギー分布が、線7の右側の面2Bで検出されるX線のエネルギー分布とは異なる。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】本発明のおけるX線CT撮影装置の概略図である。 【図2】図1のX線CT撮影装置を矢印B方向から見た概略図である。 【図3】本発明のおけるX線CT撮影装置のブロック図である。 【図4】本発明のおけるX線撮影及びコンピュータにおいて行われる信号処理のフローを示す図である。 【図5】X線管及びX線検出器が一体的に回転するX線CT撮影装置の概略図である。 【図6】片側にのみX線フィルタを用いたX線CT撮影装置の概略図である。 【図7】X線のエネルギーと減弱係数との関係を示す図である。 【図8】X線のエネルギー分布を示す図である。 【符号の説明】 【0035】 1 X線管 2 X線検出器 3 被検体 4 回転テーブル 5 X線フィルタ 6 回転軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月30日(2006.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090538 【弁理士】 【氏名又は名称】西山 恵三
【識別番号】100096965 【弁理士】 【氏名又は名称】内尾 裕一
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| 【公開番号】 |
特開2008−54831(P2008−54831A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−233780(P2006−233780) |
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