| 【発明の名称】 |
監視システム及び監視装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大森 康視
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| 【要約】 |
【課題】うつ伏せ寝とともに、乳幼児の体温の異常、及び乳幼児の周囲の環境温度の異常を検知してSIDSの発生をさらに低減する。
【構成】監視装置は、乳幼児を撮影して動画情報を取得する機能と、乳幼児の体温を検知する機能と、乳幼児の周囲の室温を検知する機能とを有する。動画情報を解析して乳幼児がうつ伏せであるとき異常と判定する第1判定回路、乳幼児の体温が第1の閾値を上回ったときに異常と判定する第2判定回路、室温が第2の閾値を上回ったときに異常と判定する第3判定回路のうち、いずれか1つで異常と判定された場合には緊急信号、第1、第2監視情報信号がコンピュータ装置、PHSに出力される。コンピュータ装置、PHSはそれぞれ警報音を出力し、監視情報信号を復調して監視情報を取得する。そして、監視情報に含まれた動画情報、体温情報、室温情報を基に乳幼児の動画を表示し、体温及び室温を数値で表示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 監視対象として予め定められた人間を撮影して動画情報を取得する撮影手段と、 前記撮影手段によって取得された前記動画情報を解析して人間の頭部の向きを検知する向き検知手段と、 前記向き検知手段によって検知された人間の頭部の向きがうつ伏せであるときに異常と判定する第1の判定手段と、 人間に近接して配置された第1温度センサからの温度検知信号を基に人間の体温を検知する体温検知手段と、 前記体温検知手段によって検知された人間の体温が、予め定められた第1の閾値を上回っているときに異常と判定する第2の判定手段と、 人間の周囲に配置された第2温度センサからの温度検知信号を基に人間の周囲の環境温度を検知する温度検知手段と、 前記温度検知手段によって検知された前記環境温度が、予め定められた第2の閾値を上回っているときに異常と判定する第3の判定手段と、 前記第1〜第3の判定手段のうち、少なくともいずれか1つの判定手段によって異常と判定されたときに、緊急信号を出力する信号出力手段とを備えた監視装置と、 前記監視装置に接続され、前記監視装置から前記緊急信号が入力されたときに、警告を発する端末装置とを有することを特徴とする監視システム。 【請求項2】 前記信号出力手段は、前記第1〜第3の判定手段のうち、少なくともいずれか1つの判定手段によって異常と判定されたときに、前記動画情報と前記体温に関する体温情報と前記環境温度に関する環境温度情報とのうち少なくともいずれか1つを信号化して出力することを特徴とする請求項1記載の監視システム。 【請求項3】 前記信号出力手段は、医療機器に影響を及ぼさない程度の微弱電波からなる信号を出力することを特徴とする請求項1または2記載の監視システム。 【請求項4】 監視対象として予め定められた人間を撮影して動画情報を取得する撮影手段と、 前記撮影手段によって取得された前記動画情報を解析して人間の頭部の向きを検知する向き検知手段と、 前記向き検知手段によって検知された人間の頭部の向きがうつ伏せであるときに異常と判定する第1の判定手段と、 人間に近接して配置された第1温度センサからの温度検知信号を基に人間の体温情報を取得する体温検知手段と、 体温検知手段によって検知された人間の体温が、予め定められた第1の閾値を上回っているときに異常と判定する第2の判定手段と、 人間の周囲に配置された第2温度センサからの温度検知信号を基に人間の周囲の環境温度情報を取得する温度検知手段と、 前記温度検知手段によって検知された前記環境温度が、予め定められた第2の閾値を上回っているときに異常と判定する第3の判定手段と、 前記第1〜第3の判定手段のうち、少なくともいずれか1つの判定手段によって異常と判定されたときに、緊急信号を出力する信号出力手段とを備えたことを特徴とする監視装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、うつ伏せ状態の人間を検知して知らせる監視システム及び監視装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 近年、乳幼児が突然死亡してしまう乳幼児突然死症候群(以降、SIDSという)が問題となっている。SIDSは突然発生することが多く、うつ伏せ寝などが主な原因とされており、例えば、乳幼児が眠りにつき看護士が傍から離れたときに、乳幼児がうつ伏せ状態となって死亡してしまうことがあった。看護士などが常時乳幼児に付き添うことでうつ伏せ寝をより早期に発見し、これによってSIDSの発生を低減することはできるが、看護士に大きな負担を強いていた。 【0003】 一方、乳幼児がうつ伏せ状態となったときに、これを知らせる検出装置が既に考案されている。例えば、特許文献1には、乳幼児の着衣の胸部や腹部などに接触検知センサを設け、接触検知センサからの検知信号を受けてアラームが作動して外部に音声などが出力される装置が示されており、これにより乳幼児がうつ伏せ状態となった場合には外部に危険を知らせる音声などが報知されるため、SIDSを防止することが可能となっていた。また、特許文献2には、睡眠中の人物の動きに異常があるか否かを判断し、異常なときには外部に音声等を通報する装置が示されており、これを利用してSIDSと関係の深い睡眠時の動きの異常を知ることができた。 【特許文献1】特開2005−312901号公報 【特許文献2】特開2005−304942号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、SIDSを引き起こす原因はうつ伏せ寝だけではなく、うつ熱と呼ばれる高い体温となる症状も原因の1つと考えられており、乳幼児のうつ伏せ寝のみを検知して外部に知らせるだけではSIDSを完全に防ぐことはできない。 【0005】 本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、うつ伏せ寝とともに、人間の体温の異常、及び人間の周囲の環境温度の異常を検知してSIDSの発生をさらに低減することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記の目的を達成するために、本発明の監視システムでは、監視対象として予め定められた人間を撮影して動画情報を取得する撮影手段と、撮影手段によって取得された動画情報を解析して人間の頭部の向きを検知する向き検知手段と、向き検知手段によって検知された人間の頭部の向きがうつ伏せであるときに異常と判定する第1の判定手段と、人間に近接して配置された第1温度センサからの温度検知信号を基に人間の体温を検知する体温検知手段と、体温検知手段によって検知された人間の体温が、予め定められた第1の閾値を上回っているときに異常と判定する第2の判定手段と、人間の周囲に配置された第2温度センサからの温度検知信号を基に人間の周囲の環境温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段によって検知された前記環境温度が、予め定められた第2の閾値を上回っているときに異常と判定する第3の判定手段と、第1〜第3の判定手段のうち、少なくともいずれか1つの判定手段によって異常と判定されたときに、緊急信号を出力する信号出力手段とを備えた監視装置と、監視装置に接続され、監視装置から前記緊急信号が入力されたときに、警告を発する端末装置とを有することを特徴とする。 【0007】 また、信号出力手段は、前記第1〜第3の判定手段のうち、少なくともいずれか1つの判定手段によって異常と判定されたときに、動画情報と体温に関する体温情報と環境温度に関する環境温度情報とのうち少なくともいずれか1つを信号化して出力することを特徴とする。 【0008】 また、信号出力手段は、医療機器に影響を及ぼさない程度の微弱電波からなる信号を出力することを特徴とする。 【0009】 また、本発明の監視装置では、監視対象として予め定められた人間を撮影して動画情報を取得する撮影手段と、撮影手段によって取得された前記動画情報を解析して人間の頭部の向きを検知する向き検知手段と、向き検知手段によって検知された人間の頭部の向きがうつ伏せであるときに異常と判定する第1の判定手段と、人間に近接して配置された第1温度センサからの温度検知信号を基に人間の体温情報を取得する体温検知手段と、体温検知手段によって検知された人間の体温が、予め定められた第1の閾値を上回っているときに異常と判定する第2の判定手段と、人間の周囲に配置された第2温度センサからの温度検知信号を基に人間の周囲の環境温度情報を取得する温度検知手段と、温度検知手段によって検知された環境温度が、予め定められた第2の閾値を上回っているときに異常と判定する第3の判定手段と、第1〜第3の判定手段のうち、少なくともいずれか1つの判定手段によって異常と判定されたときに、緊急信号を出力する信号出力手段とを備えたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明の監視システムによれば、監視対象として予め定められた人間がうつ伏せ状態となったときに第1判定手段によって異常と判定され、人間の体温が第1の閾値を上回ったときに第2判定手段によって異常と判定され、人間の周囲の環境温度が第2の閾値を上回ったときに第3判定手段によって異常と判定され、第1〜第3判定手段のうちいずれか1つで異常と判定された場合には緊急信号が監視装置から端末装置に出力され、監視装置がこれに応答して警告を発するため、人間のうつ伏せ寝とともに、人間の体温の異常、及び人間の周囲の環境温度の異常を検知してSIDSの発生をさらに低減することができる。 【0011】 また、第1〜3判定装置のうちいずれかによって異常と判定された場合には動画情報と体温情報と環境温度情報とのうち少なくともいずれか1つが監視装置から端末装置に出力されるため、端末装置にて異常の詳細を知らせることが可能となる。 【0012】 また、信号出力手段は、医療機器に影響を及ぼさない程度の微弱電波からなる信号を出力するため、病院内など医療機器を有する場所にて利用することが可能となり、利便性を高めることができる。 【0013】 また、本発明の監視装置によれば、監視対象として予め定められた人間がうつ伏せ状態となったときに第1判定手段によって異常と判定され、人間の体温が第1の閾値を上回ったときに第2判定手段によって異常と判定され、人間の周囲の環境温度が第2の閾値を上回ったときに第3判定手段によって異常と判定されて緊急信号を出力するため、この緊急信号に応答して警告を発する監視システムの構築が可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 図1に示すように、監視システム2は監視装置4、端末装置であるコンピュータ装置5、端末装置であるPHS( Personal Handyphone System )7から構成され、例えば、病院内で用いられる。監視装置4は監視対象として予め定められた乳幼児が寝かされたベッド10の脇に固定され、コンピュータ装置5は監視装置4から離れた場所に配置され、PHS7は看護士や保護者などによって携帯されている。なお、Pは乳幼児を示す。 【0015】 監視装置4はバンド15と室温検知装置16とを有し、バンド15及び室温検知装置16は接続ケーブル17を介して監視装置4に接続されている。バンド15は乳幼児の胸部に巻き付けられ、このバンド15には乳幼児の体温を検知するための後述する第1温度センサが備えられている。第1温度センサからの出力信号は接続ケーブル17を介して監視装置4に伝送される。室温検知装置16は後述する第2温度センサを備え、第2温度センサからの出力信号は接続ケーブル17を介して監視装置4に伝送される。 【0016】 図2に示すように、監視装置4には、撮影レンズ12のほか、CCDイメージセンサ20、CCDドライバ22、信号処理回路24、CPU26、ROM28、SDRAM30、向き検知回路32、圧縮処理回路34、信号出力手段である第1無線通信インターフェース(以降、第1無線通信I/Fという)36、信号出力手段である第2無線通信インターフェース(以降、第2無線通信I/Fという)38、第1の判定手段である第1判定回路40、第1温度センサ42、第2の判定手段である第2判定回路43、第2温度センサ45、第3の判定手段である第3判定回路47などが備えられている。 【0017】 CCDイメージセンサ20は、被写体光を電気的な画素信号に変換しており、CCDドライバから供給される駆動パルスによって駆動が制御されている。アナログ信号処理回路は、相関二重サンプリング回路、増幅回路、A/D変換回路等から構成され、入力された撮像信号に対してノイズ除去や、増幅処理、欠陥画素の補完処理などを施し、さらにアナログの撮像信号をデジタル化してフレーム画像ごとの画像データを形成する。形成された複数の画像データからなる動画情報はSDRAMに一時的に蓄積される 【0018】 ROM28は、例えば不揮発性のフラッシュメモリで構成され、全体を管理するための制御プログラム、取得した動画に映った乳幼児の顔の向きを判断するための画像解析プログラム等を記憶している。 【0019】 圧縮処理回路34は外部に送信するために動画情報を圧縮処理しており、SDRAM30から動画情報を読み出して、例えばMPEG−4規格に準拠した所定の圧縮方式に従って圧縮を施している。これにより動画情報の情報量を減らし、外部への動画情報の送信時の負担を減らしている。 【0020】 向き検知回路32は、ROM28に格納された画像解析プログラムを用いて乳幼児の顔の向きを検知している。SDRAM30から読み出された動画情報は複数のフレーム画像からなり、向き検知回路32はそれぞれのフレーム画像について画像解析プログラムを用いて、例えば、目、鼻、口等の特徴的な領域を検出する。これらの特徴的な領域が検出された場合、乳幼児が仰向け、もしくは横向きであると判断される。さらに、所定の位置を基準として目、鼻、口の座標が計算され、目、鼻、口の相互の位置関係から仰向けか横向きかが判断される。また、目、鼻、口等の特徴的な領域が検出されない場合は、乳幼児がうつ伏せであると判断される。 【0021】 第1判定回路40は、向き検知回路32で検知された乳幼児の頭部の向きを基に異常か否かを判定しており、向き検知回路32によってうつ伏せと判断されたときに異常と判定し、仰向け及び横向きと判断されたときに正常と判定する。第1判定回路40は、異常と判定したとき、CPU26に第1異常判定信号を出力する。 【0022】 体温検知回路48は、乳幼児の体温を検知している。乳幼児の胸部には、第1温度センサ42が備えられたバンド15が巻かれて第1温度センサ42が乳幼児に近接した位置に配置されている。体温検知回路48は、この第1温度センサ42からの出力信号を基に乳幼児の体温を検知している。検知された体温は体温情報として体温検知回路48から第2判定回路43に伝送される。 【0023】 第2判定回路43は、体温検知回路48からの体温情報を基に乳幼児の体温が異常か否かを判定しており、体温検知回路48によって検知された乳幼児の体温が予め定められた第1の閾値を上回ったときに異常と判定し、第1の閾値以下のときに正常と判定する。第2判定回路43は、異常と判定したとき、CPU26に第2異常判定信号を出力する。 【0024】 室温検知回路49は、乳幼児の周囲の環境温度である室温を検知している。ベッド脇には第2温度センサ45が備えられ、室温検知回路49は第2温度センサ45からの出力信号を基に乳幼児の周囲の室温を検知している。検知された室温は室温情報として室温検知回路49から第3判定回路47に伝送される。 【0025】 第3判定回路47は、室温検知回路49からの室温情報を基に乳幼児の周囲の室温が異常か否かを判定しており、室温検知回路49によって検知された室温が予め定められた第2の閾値を上回ったときに異常と判定し、第2の閾値以下のときに正常と判定する。第3判定回路47は、異常と判定したとき、CPU26に第3異常判定信号を出力する。 【0026】 CPU26は、第1、第2、第3判定回路40、43、47からの第1〜第3異常判定信号を基に、第1、第2、第3判定回路40、43、47のうち少なくともいずれか1つで異常と判定されたとき、第1、第2無線通信I/F36、38に緊急信号及び監視情報の送信コマンドを伝送し緊急信号及び信号化された監視情報を送信させる。監視情報は、動画情報、乳幼児の体温情報、室温情報とを含み、コンピュータ装置5やPHS7ではこの監視情報を基に、乳幼児の動画や、乳幼児の体温、乳幼児の周囲の室温を表示することが可能となる。また、向き検知回路32で横向きと判断された場合には、第1、第2無線通信I/F36、38に注意コマンドを伝送して注意信号を送信させる。 【0027】 第1無線通信I/F36は、IEEE802.11aの通信規格に従ってコンピュータ装置5と無線回線で通信することが可能となっており、データの伝送速度は,例えば、最大で54Mbpsであり、電波出力は約10mWに抑えられている。第1無線通信I/F36は、CPU26からの送信コマンドを受け、監視情報を第1監視情報信号に変調してコンピュータ装置5側に送信する。また、第1無線通信I/F36は、CPU26からの注意コマンドを受けて注意信号を送信する。 【0028】 第2無線通信I/F38は、PHS7で一般的に利用されるTDMA(時分割多元接続)方式に従ってPHS7と無線回線で通信を行うことが可能となっており、PHS7とデータのやり取りを行っている。データの伝送速度は、例えば、最大で128kbpsであり、通信時、アンテナ39からは平均で10mW程度の微弱な電波が放出される。第2無線通信I/F38は、CPU26からの送信コマンドを受け、監視情報を第2監視情報信号に変調してPHS7側に送信する。また、第2無線通信I/F38は、CPU26からの注意コマンドを受けて注意信号を送信する。 【0029】 図3に示すように、コンピュータ装置5は、中央演算部50、RAM52、ハードディスク54、表示制御部56、表示画面58、音声制御部60、無線通信I/F62、入力インターフェース(以降、入力I/Fという)65などが備えられている。 【0030】 ハードディスク54にはコンピュータ装置5を起動させるためのオペレーティングプログラム、各種アプリケーションプログラム等のデータが記憶され、中央演算部50はこれらオペレーティングプログラムやアプリケーションプログラムを参照して各種動作を実行する。 【0031】 入力I/F65は、キーボード67やマウス68が操作された際、これに応答して中央演算部50に操作信号を出力する。RAM52はデータを一時的に記憶して、コンピュータ装置5の動作を円滑にしている。 【0032】 無線通信I/F62は、IEEE802.11aの通信規格に従って電波信号を送受信し、監視装置4の第1無線通信I/F36とネットワークを形成している。無線通信I/F62は、第1無線通信I/F36からの緊急信号を受信し、さらに第1監視情報信号を復調して監視情報を取得し、取得された監視情報はRAM52を介して表示制御部56に転送される。なお、この実施形態では、無線通信I/F62は、監視装置4の第1無線通信I/F36との間でIEEE802.11aの通信規格に基づいて通信を実行していたが、通信規格はこれに限らず、IEEE802.11bなどでもよい。 【0033】 表示制御部56は表示画面58の駆動を制御しており、監視情報に含まれる動画情報を基に、例えば秒間2フレームで表示画面58に動画を表示する。また、体温情報を基に乳幼児の体温を数値として表示し、室温情報をもとに乳幼児の周囲の室温を数値として表示する。 【0034】 音声制御部60はスピーカ70の駆動を制御しており、緊急信号の入力時に警報音を外部に出力する。これによって看護士や保護者の注意を喚起し、表示画面58に表示された動画、体温、室温から乳幼児の状態の概要を把握させることができる。警報音は後述する解除操作が実行されるまで継続される。また、音声制御装置60は、注意信号を受信したとき、例えば、出力期間が限られた注意音をスピーカ70に出力させる。 【0035】 監視情報を基に異常の報知が実行された後、キーボード67やマウス68を介して、警報音を中止させるための解除操作が実行されたときは、スピーカ70からの警報の出力が停止する。 【0036】 図4に示すように、PHS7は、CPU72、ROM74、SDRAM75、ボイス回路77、LCDドライバ79、モータコントローラ80、スピーカ制御回路82、無線通信I/F84等を備えている。 【0037】 CPU72は、ROM74に格納された制御プログラムを基にしてPHS7全体の動作を統括している。ボイス回路77は受話スピーカ85及び送話マイク86の駆動を制御しており、送話マイク86からの音声信号を基に音声データを形成し、アンテナ88からの音声データをもとに受話スピーカ85を駆動させて通話相手のボイスを出力させる。 【0038】 無線通信I/F84及びアンテナ88は監視装置4の第2無線通信I/F38とTDMA方式で通信を行っており、無線通信I/F84はアンテナ88を介して緊急信号及び第2監視情報信号を受信し、さらに第2監視情報信号を復調して監視情報を取得する。無線通信I/F84で取得された監視情報に含まれた動画情報,体温情報、室温情報はCPU72やLCDドライバ79に転送される。なお、この実施形態では、無線通信I/F84は、監視装置4の第2無線通信I/F38との間で128kbpsの通信速度で通信を実行していたが、通信速度はこれに限らず、64kbpsなどでもよい。 【0039】 LCDドライバ79はLCD90の駆動を制御しており、動画情報を基に、例えば秒間2フレームの動画をLCD90に表示させ、さらに、乳幼児の体温や乳幼児の周囲の室温を数値としてLCD90に表示させる。 【0040】 スピーカ制御回路82はスピーカ92の駆動を制御しており、無線通信I/F84によって監視情報が取得されたときにはスピーカ92を駆動させて警報音を外部に出力させる。また、モータコントローラ80はバイブレーションを発生させるモータ94の駆動を制御しており、スピーカ92がミュート状態に設定されているときには、無線通信I/F84によって監視情報が取得されたときにモータ94を駆動させてPHS7を振動させる。これら警報音の出力やモータの駆動は後述する解除操作が実行されるまで継続される。また、スピーカ制御装置82は、注意信号を受信したとき、例えば、出力期間が限られた注意音をスピーカ92に出力させる。 【0041】 操作部95の操作はCPU72によって検知されており、監視情報を基に異常の報知が実行された後、操作部95を介してスピーカ92の駆動やモータ94の駆動を停止させるための解除操作が実行されたときは、スピーカ92の駆動や、モータ94の駆動が停止し、この結果、警報音が止み、PHS7の振動が止まる。 【0042】 次に本発明の作用について図5のフローチャートを用いて説明する。監視装置4は、乳幼児が寝かされたベッド10の端に設置され、乳幼児を撮影する機能、乳幼児の体温を検知する機能、乳幼児の周囲の室温を検知する機能とを備えている。撮影装置4にはCCDイメージセンサ20が備えられ、CCDイメージセンサ20からの画像信号が処理されて所定の形式の動画情報が形成される。形成された動画情報は向き検知回路32にて画像解析プログラムを用いて解析され、これにより乳幼児の頭部の向きが検知される。解析の結果、乳幼児の頭部の向きがうつ伏せの場合には、第1判定回路40によって異常と判定される。 【0043】 ベッド10に寝かされた乳幼児の胸部にはバンド15が巻き付けられ、バンド15には第1温度センサ42が備えられている。第1温度センサ42からの出力信号を基に体温検知回路48で検知された体温が、第2判定回路43にて予め定められた第1の閾値を上回るか否かが判定され、上回った場合には異常と判定される。 【0044】 監視装置4は、室温検知回路49によって室温検知装置16に備えられた第2温度センサ45からの出力信号を基に乳幼児の周囲の室温が検知され、この室温検知回路49によって検知された温度が予め定められた第2の閾値を上回るか否かが第3判定回路47によって判定され、検知された室温が第2の閾値を上回った場合には異常と判定される。 【0045】 第1、第2、第3判定回路40、43、47のうちいずれかで異常と判定された場合、第1無線通信I/F36及び第2無線通信I/F38を介して緊急信号及び第1、第2監視情報信号がコンピュータ装置5及びPHS7に出力される。 【0046】 コンピュータ装置5は、監視装置4からの緊急信号を受信し、第1監視情報信号を復調して監視情報を取得する。緊急信号の受信に応答してスピーカ70から警報音が出力され、監視情報に含まれた動画情報、体温情報、室温情報を基に、表示画面58に乳幼児の動画が表示され、体温、乳幼児の周囲の室温が数値で表示される。また、PHS7は、監視装置4からの緊急信号を受信し、第2監視情報信号復調して監視情報を取得する。緊急信号の受信に応答してスピーカ92から警報音が出力され、監視情報に含まれた動画情報、体温情報、室温情報を基に、LCD90に乳幼児の動画が表示され、体温、乳幼児の周囲の室温が数値として表示される。 【0047】 以上のように、第1、第2、第3判定回路40、43、47で異常と判定されたとき、コンピュータ装置5から警報音が出力され、表示画面58に乳幼児の動画及び体温、乳幼児の周囲の室温が表示されることにより、コンピュータ装置5の近くにいた看護士や保護者は異常に気付きやすく、表示画面58に表示された内容から乳幼児の状態を早期に把握できる可能性が高まる。また、第1、第2、第3判定回路40、43、47で異常と判定されたとき、PHS7から警報音が出力され、LCD90に乳幼児の動画及び体温、乳幼児の周囲の室温が表示されることにより、PHS7を携帯したものは病院内のどこでも乳幼児の状態を知ることが可能となり、より早期に乳幼児のもとへ駆け付けて処置することができる。また、監視装置4とPHS7とは医療機器に影響が出にくい出力レベルの電波を用いて通信しており、医療機器に誤作動を引き起こさせる危険性を低減しながら利便性を高めている。 【0048】 なお、上記の実施形態では、監視装置4とコンピュータ装置5とは無線回線を介して通信を行ったが、監視装置とコンピュータ装置との通信方法はこれに限らず、有線通信回線を介して通信を行ってもよい。例えば、監視装置とコンピュータ装置とを通信ケーブルで接続し、常時接続を確立させておくことにより、監視情報の伝達に要する期間の短縮化や確実な情報伝達が期待でき、より早期での乳幼児の手当てが期待できる。 【0049】 また、上記の実施形態ではPHS7を使用したが、本発明の監視システムを家庭内などで利用する場合などでは、PHSに比べて電波出力が大きな携帯電話を使用することもできる。家庭内では病院内に比べて携帯電話から出力される電波によって人命に影響がでる危険性が小さく、このため携帯電話の利用は十分に可能となる。 【0050】 また、上記の実施形態では、第1、第2、第3判定手段40、43、47のうちいずれか1つで異常と判定された場合に、コンピュータ装置5及びPHS7で動画を表示し、乳幼児の体温と室温とを数値で表示したが、異常と判定された内容に関する情報のみを出力してもよい。例えば、第1判定回路で異常と判定された場合には動画情報を送信し、第2判定回路で異常と判定された場合には体温情報を送信する。このようにすることで異常と判定された項目、及びその項目の詳細について簡単に知ることができ、利便性が高まる。 【0051】 また、上記の実施形態では乳幼児を監視したが、本発明はこれに限らず、例えば、体の不自由な老人を監視してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0052】 【図1】本発明の監視システムを概略的に示した全体図である。 【図2】監視装置の電気的な構成を概略的に示したブロック図である。 【図3】コンピュータ装置の電気的な構成を概略的に示したブロック図である。 【図4】PHSの電気的な構成を概略的に示したブロック図である。 【図5】本発明の作用について示したフローチャートである。 【符号の説明】 【0053】 2 監視システム 4 監視装置 5 コンピュータ装置(端末装置) 7 PHS(端末装置) 20 CCDイメージセンサ 24 信号処理回路 26 CPU 32 向き検知回路(向き検知手段) 36 第1無線通信I/F(信号出力手段) 38 第2無線通信I/F(信号出力手段) 40 第1判定回路(第1判定手段) 42 第1温度センサ 43 第2判定回路(第2判定手段) 45 第2温度センサ 47 第3判定回路(第3判定手段) 48 体温検知回路(体温検知手段) 49 室温検知回路(温度検知手段) 58 表示画面 62 無線通信I/F 70 スピーカ 84 無線通信I/F 90 LCD 92 スピーカ
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| 【出願人】 |
【識別番号】306037311 【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月23日(2006.8.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075281 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 和憲
【識別番号】100095234 【弁理士】 【氏名又は名称】飯嶋 茂
【識別番号】100117536 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 英了
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| 【公開番号】 |
特開2008−48819(P2008−48819A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−226680(P2006−226680) |
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