トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 X線CT装置及びそのデータ処理方法
【発明者】 【氏名】中西 知

【氏名】秋野 成臣

【氏名】斉藤 泰男

【要約】 【課題】複数の管球から被検体により少ない曝射量でX線を曝射し、診断目的に応じた時間分解能とFOVで画像を撮像可能なX線CT装置及びそのデータ処理方法を提供することである。

【構成】X線CT装置は、互いに異なるファン角度を有する第1、第2のX線管を含む複数のX線管と、第1、第2のX線管にそれぞれ対向配置される第1、第2のX線検出器を含む複数のX線検出器と、第1のX線検出器で得られる第1の収集データDs1、第2のX線検出器で得られる第2の収集データDmを含む複数の収集データのそれぞれに対して、複数のX線検出器が備える検出素子のチャンネル方向に対応する方向に滑らかに合成された画像データが生成されるように重み付け処理を実行する収集データ処理部と、収集データ処理手段によって重み付けされた複数の収集データDws1、Dwmに画像再構成処理を伴う処理を施して画像データIを生成する画像生成部とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに異なるファン角度を有する第1のX線管及び第2のX線管を含む複数のX線管と、
前記第1のX線管及び前記第2のX線管にそれぞれ対向配置されるもので、検出素子を有する第1のX線検出器及び第2のX線検出器を含む複数のX線検出器と、
前記第1のX線検出器によって得られる第1の収集データ及び前記第2のX線検出器によって得られる第2の収集データを含む複数の収集データのそれぞれに対して、前記複数のX線検出器の前記検出素子のチャンネル方向に対応する方向に滑らかに重み付け処理を実行する収集データ処理部と、
前記収集データ処理部によって重み付けされた複数の収集データに画像再構成処理を施すことによって画像データを生成する第1の画像生成部と、
を具備することを特徴とするX線CT装置。
【請求項2】
前記第1の画像生成部は、
前記収集データ処理部によって重み付けされた第1の収集データに画像再構成処理を施すことによって第1の中間画像データを生成する第1の画像再構成部と、
前記収集データ処理部によって重み付けされた第2の収集データに画像再構成処理を施すことによって第2の中間画像データを生成する第2の画像再構成部と、
前記第1の中間画像データ及び第2の中間画像データを合成することによって前記画像データを生成する合成部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項3】
前記複数のX線管は、回転面上に於いて隣接するX線の照射方向のなす角度が不均等となるように配置されることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項4】
前記複数のX線管は、
第1のファン角度を有する前記第1のX線管と、
前記第1のファン角度よりも大きい第2のファン角度を有する前記第2のX線管と、
前記第1のファン角度と実質的に同一の第3のファン角度を有する第3のX線管と、
を具備し、
前記収集データ処理部は、前記第1の収集データ及び前記第2の収集データ並びに前記第3のX線管に対向配置される第3のX線検出器によって得られる第3の収集データに対してそれぞれ前記重み付け処理を実行するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項5】
前記複数のX線管は、
第1のファン角度を有する前記第1のX線管と、
前記第1のファン角度よりも大きい第2のファン角度を有する前記第2のX線管と、
を備え、
前記収集データ処理部は、
前記第1のX線検出器によりカバーされる第1の撮影視野から少なくとも前記第1のX線検出器及び前記第2のX線検出器により同時にセグメント収集されたデータと、前記第2のX線検出器によりカバーされる第2の撮影視野のうち、前記第1の撮影視野の外側の領域から前記第2のX線検出器により収集されたデータとが前記複数の収集データから切出されるように前記重み付け処理を実行するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項6】
前記異なるファン角度によって形成される複数の異なる撮影視野間の境界を表示する表示処理部を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項7】
前記異なるファン角度によって形成される複数の異なる撮影視野のうち、前記第1の画像生成部によって生成された最小の撮影視野内の画像データを他の撮影視野のサイズに拡大させる表示処理部と、
前記表示処理部で前記拡大された画像データを表示する表示装置と、
を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項8】
前記複数のX線検出器のうち、単一のX線検出器からのデータのみを再構成することにより画像データを生成する第2の画像生成部と、
前記第1の画像生成部により生成された前記画像データと前記第2の画像生成部により生成された画像データとを切換えて表示する表示処理部と、
を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項9】
互いに異なるファン角度を有する第1のX線管及び第2のX線管を含む複数のX線管からそれぞれ曝射され、前記第1のX線管及び前記第2のX線管にそれぞれ対向配置されるもので検出素子を有いる第1のX線検出器及び第2のX線検出器によってそれぞれ得られた第1の収集データ及び第2の収集データを含む複数の収集データを取得する第1のステップと、
前記複数の収集データのそれぞれに対して、前記第1のX線検出器及び前記第2のX線検出器の前記検出素子のチャンネル方向に対応する方向に滑らかに合成された画像データが生成されるように重み付け処理を実行する第2のステップと、
重み付けされた複数の収集データに画像再構成処理を伴う処理を施すことによって前記画像データを生成する第3のステップと、
を具備することを特徴とするX線CT装置のデータ処理方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、X線を被検体に照射して収集されたX線検出データから被検体の診断画像を再構成するX線CT(computed tomography)装置及びX線CT装置のデータ処理方法に係り、特に複数の管球を備えたX線CT装置及びX線CT装置のデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
X線CT装置は、X線管の管球からX線を被検体に照射し、X線検出器により収集されたX線検出データに画像再構成処理を施すことにより、被検体の診断画像を再構成する装置である。このX線CT装置を用いた診断画像の再構成手法の1つとして、ハーフ再構成がある。ハーフ再構成は、通常の画像再構成処理が被検体に対して360度方向分のデータを検出して診断画像を再構成するのに対し、360度未満の投影データ(一般に180度+ファン角度の投影データ)を使用して1枚の画像を生成することで診断画像を再構成するものである。
【0003】
このハーフ再構成技術は、少ない角度範囲の投影データから画像を再構成することができ、時間分解能の高い画像を得ることができるため、心臓等の局所的な動きがある部分の画像を得る際にしばしば用いられる。特に、心電同期で収集された360度未満のX線検出データのハーフ再構成により心臓の画像を得ることにより、動きの影響の少ない画像を得ることができる。
【0004】
図12は、従来のX線CT装置により心電同期でハーフ再構成用のデータを収集する方法を説明する概念図である。
【0005】
図12に示されるように、ECG(electrocardiogram)信号の拍動間に於いて、管球#1からX線が被検体に照射され、X線検出器によりハーフ分のデータDhが収集される。また、図12のハーフ分のデータDhは、およそ210〜240度程度であるが、例えば240度分程度のデータとされる。
【0006】
しかしながら、1分間に於ける拍動の回数が120bpmの場合には、1心拍の時間tbは0.5secであるため、1心拍でデータ収集する場合には、相当する時間分解能が要求される。ところが、通常は1心拍で十分なハーフ分のデータ収集が困難である場合が多く、従来、複数心拍に亘ってセグメント毎に分割してハーフ分のデータを収集する手法が考案されている。
【0007】
図13は、従来のX線CT装置により、心電同期でハーフ再構成用のデータをセグメント毎に分割して収集する手法を説明する概念図である。
【0008】
図13の管球軌跡Pに示されるように、管球を被検体周りにヘリカルに移動させ、1心拍目B1に於いてハーフ分のデータの1セグメント分S1を、2心拍目B2及び3心拍目B3に於いてそれぞれハーフ分のデータの2セグメント分S2及び3セグメント分S3を収集する手法が考案されている。そして、3心拍に亘るデータ収集により、再構成面Yに於ける240度程度のハーフ分のデータを得ることができる。
【0009】
一方、時間分解能を向上させる試みとして、多管球X線CT装置が考案されている。多管球X線CT装置は、複数の管球をX線CT装置に設け、各管球からそれぞれ被検体に照射されたX線を、それぞれの管球に対向配置されたX線検出器で検出する装置である。
【0010】
この多管球X線CT装置では、特に、3つの管球を備えた3管球X線CT装置が考案されている。3管球X線CT装置の場合には、3つの管球と検出器のペアを120度に均等配置した装置が考案されている(例えば、下記特許文献1及び特許文献2参照)。この3管球X線CT装置を用いれば、360度分のデータを収集しようとする場合に、120度の回転角度で360度分のデータを収集できることになる。このため、管球が1つのX線CT装置を用いた場合に比べて、理想的には1/3の時間でデータを収集することが期待される。
【0011】
図14は、従来考案されている、3管球X線CT装置によりデータを収集する際の手法を説明する概念図である。
【0012】
図14の状態St01に示されるように、3つの管球#1、#2、#3が均等に120度の角度間隔で配置されている場合に、各管球#1、#2、#3をそれぞれ120度回転させれば状態St02に示されるようになり、360度分のデータを収集することができる。
【0013】
このため、管球の回転速度が0.3s/回である場合には、360度分のデータ収集に要する時間が120/360×0.3=0.1(sec)となり、1管球の場合に比べて1/3となる。
【0014】
図15は、従来考案されている3管球X線CT装置により収集されるデータを示す概念図である。
【0015】
図15に於いて、縦軸は被検体に対するX線の照射角度で表されたデータの収集範囲を示し、横軸はX線検出器の使用チャンネル(Ch)を示す。図15に示されるように、3つの管球#1、#2、#3にそれぞれ対向するX線検出器により、それぞれ異なる領域の120度分のデータが収集される。また、各X線検出器に設けられる検出素子のチャンネル数は互いに同等であり、全てのチャンネルでX線が検出される。
【0016】
この結果、図15に示されるように、各X線検出器によりチャンネル数に応じた120度分のデータD#1′、D#2′、D#3′が、同等なデータ数で収集される。すなわち、チャンネル数に比例する360度分のデータが、3管球X線CT装置により収集される。
【0017】
そして、このような、多管球X線CT装置は、時間分解能の観点から高速スキャンに有効であると考えられている。
【特許文献1】特開平5−168616号公報
【特許文献2】特開2001−346791号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
X線CT装置による撮像では、前述したように、時間分解能の向上が重要な課題となる。そこで、時間分解能が要求されるデータ収集用に、多管球X線CT装置の利用が期待される。しかしながら、管球の数が多くなるにつれてX線の曝射量が多くなり、被検体の被曝量が増加するという問題がある。更に、管球の数が多くなると、X線検出器が大型化し、製造コストの増加に繋がるという問題もある。
【0019】
一般に、特に時間分解能が要求されるのは、主として撮影視野(FOV:field of view)が狭く、心臓等の局所的な部位の画像を撮像する場合である。そこで、X線管のファン角度及びX線検出器を小型化すると、逆に、比較的低い時間分解能での広範囲の領域に於ける撮像が困難となる。すなわち、より少ないX線の曝射量で高い時間分解能を確保するためにX線検出器を小型化しようとすると、十分に広いFOVを確保するのが困難となる。
【0020】
また、同一サイズの管球が均等配置された多管球X線CT装置を用いた場合には、管球の数に応じて360度回転させる必要がなく、1管球のX線CT装置により、フル再構成する場合に比べて時間分解能を向上させることができる。しかしながら、角度的に連続したデータを収集するためには、フル再構成とならざるをえず、ハーフ再構成技術を用いることが困難である。このため、局所的な部位の画像を撮像する場合には、更なる時間分解能の向上が望まれる。
【0021】
したがって本発明の目的は、複数の管球から被検体により少ない曝射量でX線を曝射し、診断目的に応じた時間分解能及びFOVで画像を撮像することが可能なX線CT装置及びX線CT装置のデータ処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
すなわち本発明は、互いに異なるファン角度を有する第1のX線管及び第2のX線管を含む複数のX線管と、前記第1のX線管及び前記第2のX線管にそれぞれ対向配置されるもので、検出素子を有する第1のX線検出器及び第2のX線検出器を含む複数のX線検出器と、前記第1のX線検出器によって得られる第1の収集データ及び前記第2のX線検出器によって得られる第2の収集データを含む複数の収集データのそれぞれに対して、前記複数のX線検出器の前記検出素子のチャンネル方向に対応する方向に滑らかに重み付け処理を実行する収集データ処理部と、前記収集データ処理部によって重み付けされた複数の収集データに画像再構成処理を施すことによって画像データを生成する第1の画像生成部と、を具備することを特徴とする。
【0023】
また、本発明は、互いに異なるファン角度を有する第1のX線管及び第2のX線管を含む複数のX線管からそれぞれ曝射され、前記第1のX線管及び前記第2のX線管にそれぞれ対向配置されるもので検出素子を有いる第1のX線検出器及び第2のX線検出器によってそれぞれ得られた第1の収集データ及び第2の収集データを含む複数の収集データを取得する第1のステップと、前記複数の収集データのそれぞれに対して、前記第1のX線検出器及び前記第2のX線検出器の前記検出素子のチャンネル方向に対応する方向に滑らかに合成された画像データが生成されるように重み付け処理を実行する第2のステップと、重み付けされた複数の収集データに画像再構成処理を伴う処理を施すことによって前記画像データを生成する第3のステップと、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係るX線CT装置及びX線CT装置のデータ処理方法に於いては、複数の管球から被検体により少ない曝射量でX線を曝射し、診断目的に応じた時間分解能及びFOVで画像を撮像することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面を参照して、本発明に係るX線CT装置及びX線CT装置のデータ処理方法の実施形態について説明する。
【0026】
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係るX線CT装置の第1の実施形態を示す機能ブロック図である。
【0027】
図1に於いて、X線CT装置1は、ガントリ部2と、コンピュータ装置3及びECGユニット4を備えている。
【0028】
前記ガントリ部2は、高電圧発生装置5と、駆動制御装置6と、複数のX線管、例えば3つのX線管7a、7b、7cと、各X線管7a、7b、7cに対向配置されてペア8a、8b、8cをなすX線検出器9a、9b、9c、データ収集部(DAS;Data Aquisition System)10とを備えている。
【0029】
前記各X線管7a、7b、7cと、X線検出器9a、9b、9cは、図示されない共通の回転体上に配置されている。そして、この回転体を回転させることにより、各X線管7a、7b、7cと各X線検出器9a、9b、9cが、同一平面上で回転する。この回転体は、架台固定部にベアリングで回転可能に支持されている。
【0030】
前記ガントリ部2に設けられる高電圧発生装置5は、各X線管7a、7b、7cに高電圧を印加することにより、各X線管7a、7b、7cの焦点部(X線発生部)から被検体に向けて、X線を照射させる機能を有する。また、前記駆動制御装置6は、前記回転体を回転させることにより、前記各X線管7a、7b、7cと共に対向配置されたX線検出器9a、9b、9cを回転させる機能を有する。
【0031】
すなわち、X線CT装置1に於いては、駆動制御装置6により、X線管7a、7b、7c及びX線検出器9a、9b、9cのペア8a、8b、8cが回転せしめられる。そして、高電圧発生装置5から、それぞれ高電圧が印加されることにより、各X線管7a、7b、7cから図示されない被検体に照射されたX線は、各X線管7a、7b、7cに対向配置されたX線検出器9a、9b、9cにより検出される構成である。更に、X線検出器9a、9b、9cにより検出されたX線検出データは、データ収集部10に与えられて、ここでデジタル化された生データに変換される。
【0032】
また、前記各X線管7a、7b、7cとX線検出器9a、9b、9cの各ペア8a、8b、8cは、望ましくはハーフ再構成によるデータ収集が適切に行える位置に配置される。すなわち、各ペア8a、8b、8cは、ハーフ再構成に必要な範囲がカバーされるように、隣接するペア8a、8b、8c間に於けるX線の照射方向のなす角度が互いに不均等な位置に配置される。理想的には、各ペア8a、8b、8cは、ハーフ再構成によるデータ収集に必要な範囲の角度を均等分した位置に配置される。つまり、ハーフ再構成に適切な角度を均等分した位置に各管球7a、7b、7cを配置し、各管球7a、7b、7cに対向する位置に、それぞれ対応するX線検出器9a、9b、9cを配置することが望ましい。
【0033】
例えば、図1に示されるように、ハーフ再構成によるデータ収集に適切な範囲が240度であり、管球7の数が3つである場合には、基準となる1つのペア8bに対して角度240での3等分であるα1=α2=80度で交差する両側の位置に別の2つのペア8a、8cが設けられる。尚、任意のペア8a、8b、8cを基準のペアとすることが可能であり、基準となるペアは中央のペア8bでなくてもよい。また、図1に示される角度α1とα2は、異なる角度であってもよい。
【0034】
但し、前記各ペア8a、8b、8cを回転面上に置いて均等配置してもよい。ペア8が2組の場合や、4組以上の場合も同様である。
【0035】
尚、実際には、X線のファンビーム角度分だけ広い範囲に於けるデータを収集することが可能であるが、ここでは説明簡易化のため、各ペア8a、8b、8cのそれぞれの中心線の位置関係のみを考慮して説明する。
【0036】
また、各X線検出器9a、9b、9cは、それぞれ2次元検出器であり、複数チャンネルの検出素子が体軸方向(図1で奥行き方向)に沿って複数列配置されている。但し、少なくとも1つのペア8を構成するX線検出器9には、撮影に要求される広範囲のFOVをカバーするために十分なチャンネル数分の検出素子が設けられる。そして、広範囲のFOVをカバーするX線検出器9に対向するX線管7のファン角度も、広範囲のFOVをカバーするように設定される。
【0037】
一方、他のペア8を構成するX線検出器9には、時間分解能を向上させた撮影が要求される局所的なFOV(前述の広範囲のFOVより小さい範囲)をカバーするために十分なチャンネル数分の検出素子が設けられる。そして、局所的なFOVをカバーするX線検出器9に対向するX線管7のファン角度も、局所的なFOVをカバーするように設定される。
【0038】
例えば、被検体の全体が撮影できるように広範囲のFOVが決定され、心臓の撮影に十分な範囲がカバーされるように局所的なFOVが決定される。すなわち、図1に示されるように、中央のペア8bを構成するX線検出器9bには、D1=φ500mm程度の広範囲のFOVをカバーするために十分な1000ch程度のチャンネル数分の検出素子が設けられる。同様に、両側のペア8a、8cを構成するX線検出器9a、9cには、D2=φ200mm程度の局所的なFOVをカバーするために十分な500ch程度のチャンネル数分の検出素子がそれぞれ設けられる。
【0039】
これに対し、各X線管7a、7b、7cのファン角度も、広範囲のFOV及び局所的なFOVに合わせて設定される。すなわち、中央のX線管7bのファン角度は、広範囲のFOVをカバーできる角度とされる一方、両側のX線管7a、7cのファン角度は、局所的なFOVをカバーできる角度とされる。
【0040】
一方、コンピュータ装置3は、入力装置11と、表示装置12と、スキャン制御部13と、重み付け処理部14と、第1の画像再構成部15と、第2の画像再構成部16と、画像合成部17と、画像データ保存部18及び表示処理部19とを備えている。各構成要素の全部または一部は、回路や図示されない演算装置にプログラムを読み込ませることにより構築することができる。
【0041】
前記ECGユニット4は、図示されない被検体のECG信号を取得してスキャン制御部13に与える機能を備える。
【0042】
また、スキャン制御部13は、高電圧発生装置5や駆動制御装置6に制御信号を与えることにより、X線を照射させる管球7a、7b、7cの選択や照射タイミング、並びに管球7a、7b、7c及びX線検出器9a、9b、9cの回転角度を制御する機能を有する。特に、スキャン制御部13は、ECGユニット4から受けたECG信号からトリガを取得し、高電圧発生装置5に制御信号を出力することにより、心電同期でスキャンを実行する機能を有する。
【0043】
そして、これらのスキャン制御部13の機能によって、複数のX線検出器9a、9b、9cのうち、所望のX線検出器9を用いて画像生成用にデータ収集できるように構成される。データ収集に用いられるX線検出器9a、9b、9cは、入力装置11からの指示情報に従ってモーダルに切換えることができる。例えば、シングルモードとデュアルモードとを設定することができる。
【0044】
シングルモードによるデータ収集は、中央のX線管7b及びX線検出器9bのみを用いて画像用のデータを収集するモードである。デュアルモードによるデータ収集は、広範囲のFOVについては、中央のX線管7b及びX線検出器9bを用いてデータを収集する一方、局所的なFOVについては、各X線管7a、7b、7c及び各X線検出器9a、9b、9cを用いて必要な投影データ収集し、高い時間分解能の画像を生成するモードである。
【0045】
シングルモードでは、単一のX線検出器9bを用いてデータが収集されるため、広範囲のFOVについて段差のない滑らかな画像を得ることができる。また、デュアルモードでは、複数のX線検出器9a、9b、9cを用いてデータが収集されるため、局所的なFOVについては、シングルモードの場合よりも高時間分解能の画像を生成することができる。従って、心臓等の動きのある部位であっても、動きの影響の少ない画像を得ることができる。
【0046】
重み付け処理部14は、スキャンによって得られた生データをデータ収集部10から取得して、収集されたX線検出器9a、9b、9cに応じた重みで生データに重み付けする機能を有する。重みは、後述する画像合成部17によって合成される画像データが、各X線検出器9a、9b、9cが備える検出素子のチャンネル方向に対応する方向に滑らかになるように決定される。
【0047】
また、重み付け処理部14は、両側のX線管7a、7c及びX線検出器9a、9cを用いて収集された重み付け処理後のデータを、第1の画像再構成部15に与える一方、中央のX線管7b及びX線検出器9bを用いて収集された重み付け処理後のデータを、第2の画像再構成部16に与えるように構成される。
【0048】
尚、複数のX線検出器9a、9b、9cを用いて収集されたデータは、X線検出器9a、9b、9c毎にセグメント化された状態で、重み付け処理部14から第1の画像再構成部15及び第2の画像再構成部16に与えられる。また、ハーフ再構成用に収集されるデータは360度未満のデータとなり、ハーフ再構成ではない通常の再構成用に収集されるデータは360度方向からのデータとなる。
【0049】
前記第1の画像再構成部15は、両側のX線管7a、7c及びX線検出器9a、9cを用いて収集された重み付け処理後のデータに対して画像再構成処理を施すことによって、局所的なFOV内の中間画像データを生成する機能と、生成した局所的なFOV内の中間画像データを画像合成部17に与える機能と、を有する。
【0050】
第2の画像再構成部16は、中央のX線管7b及びX線検出器9bを用いて収集された重み付け処理後のデータに対して画像再構成処理を施すことによって、中間画像データを生成する機能と、中間画像データを画像合成部17に与える機能と、を有する。
【0051】
また、画像合成部17は、両側のX線管7a、7c及びX線検出器9a、9cを用いて得られた中間画像データと、中央のX線管7b及びX線検出器9bを用いて得られた中間画像データとを加算合成することによって表示用の画像データを生成する機能と、生成した画像データを画像データ保存部18に書き込んで保存させる機能と、を有する。
【0052】
画像データ保存部18は、前記画像合成部17によって生成された画像データを保存する機能を有する。
【0053】
表示処理部19は、入力装置11から受けた画像表示方法の指示情報に従って、必要な画像データを画像データ保存部18から読み込んで表示処理を施す機能と、表示処理後の画像データを表示装置12に与えて表示させる機能を有する。表示方法としては、画像合成部17によって生成された画像データをそのまま表示させる表示方法が挙げられる。画像合成部17によって生成される画像データとしては、デュアルモードにより複数のX線検出器9a、9b、9cからのデータを合成して得られた画像データや、シングルモードにより単一のX線検出器9bからのデータを再構成することによって得られた画像データがある。
【0054】
他の表示方法の例としては、デュアルモードで画像データを再構成した場合に局所的なFOVと広範囲のFOVとの境界を表示させる表示方法、局所的なFOV内のみの画像データを広範囲のFOV内の画像データのサイズに合わせて拡大表示させる表示方法、シングルモードで再構成された広範囲のFOV内の画像データとデュアルモードで再構成された広範囲のFOV内の画像データとを切換表示させる表示方法、シングルモードで再構成された局所的なFOV内の画像データとデュアルモードで再構成された局所的なFOV内の画像データとを切換表示させる表示方法、シングルモードで再構成された画像データであるかデュアルモードで再構成された画像データであるかを表示する表示方法が挙げられる。
【0055】
次に、X線CT装置1の動作及び作用について説明する。
【0056】
尚、ここでは、図1に示されるように、中央の広範囲のFOVをカバーするペア8bに対して両側に80度で交差する位置に、2つの局所的なFOVをカバーするペア8a、8cが配置されたX線CT装置1を用いて、心臓を含む広範囲のFOVについて心電同期撮影を実行する場合について説明する。
【0057】
先ず、入力装置11から、例えばデュアルモードによる被検体の撮影指示がスキャン制御部13に与えられる。すると、ECGユニット4からのECG信号に同期して、スキャン制御部13から高電圧発生装置5及び駆動制御装置6に制御信号が与えられる。
【0058】
そして、駆動制御装置6により、X線管7a、7b、7c及びX線検出器9a、9b、9cのペア8a、8b、8cは回転せしめられる。このとき、中央のX線検出器9bにより、広範囲のFOV内から少なくともハーフ再構成に必要なデータが収集できる角度だけ、X線管7a、7b、7c及びX線検出器9a、9b、9cのペア8a、8b、8cが回転する。
【0059】
また、X線管7a、7b、7c及びX線検出器9a、9b、9cの回転中に高電圧発生装置5から各X線管9a、9b、9cにそれぞれ高電圧が印加されることにより、図示されない被検体にX線が曝射される。そして、被検体を透過したX線は、各X線管7a、7b、7cに対向配置されたX線検出器9a、9b、9cにより検出される。但し、中央のX線検出器9bにより広範囲のFOV内からハーフ再構成に必要な範囲のデータが検出されるように、中央のX線管7bからX線が曝射される。
【0060】
一方、局所的なFOVからのデータが、各X線検出器9a、9b、9cによりセグメント化されて検出されるように、両側の各X線管7a、7cからX線が曝射される。
【0061】
例えば、ハーフ再構成用のデータ収集範囲が240度である場合には、X線管7a、7b、7c及びX線検出器9a、9b、9cは、240度回転する。そして、中央のX線検出器9bでは、240度分のデータが検出される。一方、両側の2つのX線検出器9a、9cでは、80度分のデータが検出される。
【0062】
図2は、図1に示されるX線CT装置1により、ECG信号に同期して3つのX線検出器9a、9b、9cによりハーフ再構成用のデータを検出する方法を説明するための概念図である。図3は、図1に示されるX線CT装置1により、ECG信号に同期して3つのX線検出器9a、9b、9cによりハーフ再構成用のデータを検出する方法を説明するための別の概念図である。
【0063】
図2に示されるように、ECG信号の拍動tb間に於いて、3つのX線検出器9a(SUB1)、9b(MAIN)、9c(SUB2)により、ハーフ再構成用のデータが検出される。すなわち、中央の管球7bから広範囲のFOV(直径D1)内の240度の範囲R240に亘って曝射されたX線は、対応するX線検出器9b(MAIN)によって検出される。また、両側の各X線管7a、7cから局所的なFOV(直径D2)内のそれぞれ80度の範囲R80に亘って曝射されたX線は、それぞれX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)によって検出される。ここでは、X線CT装置1の時間分解能を向上させる観点から、両側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)及び中央のX線検出器9b(MAIN)によって、それぞれ局所的なFOV内の80度分のデータが同時に検出されている。
【0064】
ここで、1分間に於ける拍動の回数が120bpmの場合には、1心拍の時間tbは0.5secである。一方、80度回転させるために必要な時間は、管球7a、7b、7cの回転速度が0.3s/回である場合には、80/360×0.3≒0.07(sec)となる。つまり、両側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)及び中央のX線検出器9b(MAIN)によって同時にデータを検出すれば、局所的なFOV内に於ける240度分のデータの収集に必要な時間は、0.07secとなり、1心拍の時間に対して良好な時間分解能を実現することができる。
【0065】
このため、図3の管球軌跡Pに示されるように、管球7a、7b、7cを被検体周りにヘリカルに移動させる場合に、局所的なFOVについては、1心拍に於いて再構成面Yに於ける240度分のデータを、3つのX線検出器9a(SUB1)、9b(MAIN)、9c(SUB2)により同時に分割して別々の領域から収集することができる。
【0066】
そして、このように検出されたX線は、データ収集部10に与えられて生データに変換された後、コンピュータ装置3に出力される。コンピュータ装置3では、生データの画像処理が行われる。
【0067】
図4は、図5に示されるコンピュータ装置3に於ける画像処理の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0068】
図4に於いて、図中のDm、Ds1、Ds2は、中央のX線検出器9b(MAIN)、両側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)によってそれぞれ検出されるサイノグラムの領域を示している。すなわち、サイノグラムは、チャンネル方向及びビュー(view)方向(投影方向)にそれぞれ3分割することによって、“A〜I”で示される9つの領域に分割することができる。
【0069】
中央のX線検出器9b(MAIN)は、広範囲のFOVをカバーするチャンネルでデータを検出するため、チャンネル方向の全ての領域からのデータを収集することができる。また、ハーフ再構成に必要な240度方向のデータが中央のX線検出器9b(MAIN)によって収集されるため、ビュー方向についても全ての領域からのデータを収集することができる。したがって、中央のX線検出器9b(MAIN)によって検出されるサイノグラムの領域Dmは、“A〜I”の9つの領域となる。
【0070】
サイド側の一方のX線検出器9a(SUB1)は、局所的なFOVのみをカバーするチャンネルでデータを検出するため、チャンネル方向の局所的なFOVに対応する中央の領域からのデータのみを収集することができる。また、ハーフ再構成に必要な240度方向のデータのうち、例えば初めの80度分のデータがサイド側の一方のX線検出器9a(SUB1)によって収集されるため、ビュー方向については、初めの80度方向に対応する領域のみからデータを収集することができる。したがって、サイド側の一方のX線検出器9a(SUB1)によって検出されるサイノグラムの領域Ds1は、領域“B”のみとなる。
【0071】
サイド側の他方のX線検出器9c(SUB2)は、局所的なFOVのみをカバーするチャンネルでデータを検出するため、チャンネル方向の局所的なFOVに対応する中央の領域のみからのデータを収集することができる。また、ハーフ再構成に必要な240度方向のデータのうち、例えば最後の80度分のデータがサイド側の他方のX線検出器9c(SUB2)によって収集されるため、ビュー方向については、最後の80度方向に対応する領域のみからデータを収集することができる。したがって、サイド側の他方のX線検出器9c(SUB2)によって検出されるサイノグラムの領域Ds2は、領域“H”のみとなる。
【0072】
そして、中央のX線検出器9b(MAIN)及びサイド側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)によって検出された各サイノグラムは、データ収集部10から重み付け処理部14に与えられる。
【0073】
重み付け処理部14は、各サイノグラムを収集したX線検出器9a、9b、9cにそれぞれ応じた重みのウィンドウ関数を作成する。ウィンドウ関数は、撮影前に予め作成しておいてもよい。各ウィンドウ関数は、X線検出器9a、9b、9cにより、それぞれ収集されたデータへの重み付け処理用に作成される。したがって、各ウィンドウ関数は、チャンネル方向及びビュー方向の位置に応じて重みが変化するように作成される。より詳細には、ウィンドウ関数は、画像生成に用いられるデータの領域では重みが“1”となり、画像生成に用いられないデータの領域では重みが“0”となるように作成される。
【0074】
中央のX線検出器9b(MAIN)により収集されたデータのうち、画像生成に用いられるデータの領域は、サイド側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)によって、同時にデータを検出することができない領域とすることが望ましい。これは、サイド側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)によってデータを検出することができる領域、すなわち局所的なFOV内からは、中央のX線検出器9b(MAIN)及びサイド側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)によって、同時にセグメント毎にデータを収集することが、高時間分解能を得るために重要だからである。
【0075】
すると、中央のX線検出器9b(MAIN)により収集されたデータに対するウィンドウ関数Wmは、サイド側の一方のX線検出器9a(SUB1)によってデータを同時にセグメント収集可能な領域B及びサイド側の他方のX線検出器9c(SUB2)によってデータを同時にセグメント収集可能な領域“H”では、重みが“0”となる。逆に、ウィンドウ関数Wmは、その他の各領域“A”、“C”、“D”、“E”、“F”、“G”、“I”では、重みが“1”となる。
【0076】
また、サイド側の一方のX線検出器9a(SUB1)により収集されたデータに対するウィンドウ関数Ws1は、そのX線検出器9a(SUB1)によってデータを同時にセグメント収集可能な領域“B”では、重みが“1”となる。逆に、ウィンドウ関数Ws1は、その他の各領域“A”、“C”、“D”、“E”、“F”、“G”、“I”では重みが“0”となる。同様に、サイド側の他方のX線検出器9c(SUB2)により収集されたデータに対するウィンドウ関数Ws2は、そのX線検出器9c(SUB2)によってデータを同時にセグメント収集可能な領域“H”では、重みが“1”となる。逆にウィンドウ関数Ws2は、その他の各領域“A”、“B”、“C”、“D”、“E”、“F”、“G”、“I”では重みが“0”となる。
【0077】
但し、各ウィンドウ関数Wm、Ws1、Ws2による重み付け後の各データを合成して単一の画像データを生成した場合に、チャンネル方向の境界部分で滑らかに画像値が変わるように、各ウィンドウ関数Wm、Ws1、Ws2の重みが決定される。すなわち、合成後の画像データに於いて、異なる検出器に対応する投影データのチャンネル方向の境界部分で、両者の重み付け割合が一方から他方へ徐々に変化するように、各ウィンドウ関数Wm、Ws1、Ws2の重みが決定される。
【0078】
図5は、図4に示される中央のX線検出器9b(MAIN)により収集されたデータに対するウィンドウ関数Wmの拡大図である。
【0079】
図5の左部に示されるように、中央のX線検出器9b(MAIN)により収集されたデータに対するウィンドウ関数Wmは、領域“B”及び領域“H”では重みが“0”である一方、その他の各領域“A”、“C”、“D”、“E”、“F”、“G”、“I”では重みが“1”となる。そして、領域“B”、領域“E”及び領域“H”のデータは、各X線検出器9b(MAIN)、9a(SUB1)、9c(SUB2)によって、同時にセグメント収集されて合成されることとなる。しかし、ウィンドウ関数Wmが“0”から“1”に2値的に変化すると、合成された画像データの境界部分に段差が生じる恐れがある。
【0080】
そこで、図5の右部に示されるように、重みが“0”である領域“B”、“H”と“1”である領域“A”、“C”、“D”、“E”、“F”、“G”、“I”の間のチャンネル方向の境界部分の重みがスムーズに“1”から“0”または“0”から“1”に変化するように、ウィンドウ関数Wmの重みが決定される。このように滑らかに変化する重みを有するウィンドウ関数を用いてデータを重み付け加算すれば、チャンネル方向のデータ間の境界部分を、一方から他方へ徐々に変えることができる。
【0081】
尚、チャンネル方向のみならず、ビュー方向についても、異なる検出器に対応する投影データの両者の重み付け割合が一方から他方へ徐々に変化するように処理が行われるように重み付け処理を行ってもよい。
【0082】
そして、このようにそれぞれ決定された各ウィンドウ関数Wm、Ws1、Ws2を対応するX線検出器9a、9b、9cにより収集された各データに乗じることにより、データの重み付けを行うことができる。すなわち、各X線検出器9a、9b、9cにより、それぞれ収集された各データから画像データの生成に用いるデータを切出すことができる。
【0083】
すなわち、図4に示されるように、中央のX線検出器9b(MAIN)により収集された領域Dm内のデータに、ウィンドウ関数Wmを乗じることによって、サイド側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)によって検出された領域“B”及び領域“H”内のデータの部分が除去されたデータDwmが生成される。また、サイド側の一方のX線検出器9a(SUB1)により収集された領域Ds1内のデータに、ウィンドウ関数Ws1を乗じることによって、X線検出器9a(SUB1)により収集された領域Ds1内のデータDws1が生成される。同様に、サイド側の他方のX線検出器9c(SUB2)により収集された領域Ds2内のデータに、ウィンドウ関数Ws2を乗じることによって、X線検出器9c(SUB2)により収集された領域Ds2内のデータDws2が生成される。
【0084】
重み付け処理部14は、このように各X線検出器9b(MAIN)、9a(SUB1)、9c(SUB2)によって収集された各データの重み付けを行う。そして、重み付け処理部14は、サイド側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)を用いて収集された重み付け処理後のデータDws1、Dws2を、第1の画像再構成部15に与える。また、重み付け処理部14は、中央のX線検出器9b(MAIN)を用いて収集された重み付け処理後のデータDwmを、第2の画像再構成部16に与える。
【0085】
すると、第1の画像再構成部15は、サイド側のX線検出器9a(SUB1)、9c(SUB2)を用いて、それぞれ収集された重み付け処理後の各データDws1、Dws2に対して、それぞれ逆投影(back−projection)処理を伴う画像再構成処理を施すことによって、局所的なFOV内の中間画像データとして、SUB画像Is1、Is2をそれぞれ生成する。そして、第1の画像再構成部15は、生成したSUB画像Is1、Is2を画像合成部17に与える。
【0086】
一方、第2の画像再構成部16は、中央のX線検出器9b(MAIN)を用いて収集された重み付け処理後のデータDwmに対して、逆投影処理を伴う画像再構成処理を施すことによって、中間画像データとしてメイン画像Imを生成する。そして、第2の画像再構成部16は、生成したメイン画像Imを画像合成部17に与える。
【0087】
次に、画像合成部17は、第1の画像再構成部15から受けたSUB画像Is1、Is2と、第2の画像再構成部16から受けたメイン画像Imとを加算合成することによって、表示用の画像データIを作成する。そして、画像合成部17は、生成した表示用の画像データIを、画像データ保存部18に書き込む。これにより、画像データ保存部18には、画像合成部17によって生成された画像データが保存される。
【0088】
この結果、入力装置11から画像表示方法の指示情報と共に画像データIの表示指示を表示処理部19に与えると、指示された画像表示方法で画像データIを表示装置12に表示させることができるようになる。
【0089】
図6は、図1に示される表示装置12に表示させる画像データI上に、局所的なFOVと広範囲のFOVとの境界を表示させた例を示す図である。
【0090】
入力装置11から表示処理部19に指示を与えることによって、図6に示されるように、画像データI上に、局所的なFOVと広範囲のFOVとの境界Bの表示/非表示を切換えることができる。この場合、図6の上側が非表示状態、図6下側が表示状態を示している。多管球撮影を行った場合、局所的なFOV内外に於ける画像再構成手法、解像度、空間分解能、ノイズ、時間分解能等の特性が異なる場合がある。このため、局所的なFOVと広範囲のFOVとの境界Bで、画像の不連続やアーチファクトが発生する恐れがある。
【0091】
そこで、このような領域毎の特性の違いをユーザが把握できるように、局所的なFOVと広範囲のFOVとの境界Bを、ラインで表示させることができる。更に、境界Bを示すラインの線幅を調整することによって、境界B上の段差やアーチファクトを隠すこともできる。
【0092】
この局所的なFOVと広範囲のFOVとの境界Bの表示/非表示の切換は、図示されない釦等の切換用のアイコンを表示装置12に表示させて、入力装置11の操作によりワンタッチで行うことができるようにすれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0093】
また、境界ラインを移動させて円の大きさを変えることにより、局所的なFOVと広範囲のFOVの大きさを変えるようにしても良い。この場合、この境界ラインの円の大きさに応じて、領域“B”、“E”、“H”と、領域“A”、“D”、“G”(または領域“C”、“F”、“I”)とのチャンネル方向に於ける境界の位置を変えて再構成処理を行うことにより、その境界ラインに対応する、広範囲で低時間分解能の領域(広範囲のFOVの領域)と、狭い範囲で高時間分解能(局所的なFOVの領域)の画像を得ることができる。
【0094】
図7は、図1に示される表示装置12に局所的なFOV内のみの画像データI1を、広範囲のFOV内の画像データIのサイズに合わせて拡大表示させた例を示す図である。この場合、図7の上側が通常の表示状態、図7の下側が拡大表示状態を示している。
【0095】
図7に示されるように、局所的なFOV内のみの画像データI1を広範囲のFOV内の画像データIのサイズに合わせて拡大表示させることもできる。この画像データの拡大表示の切換も、入力装置11の操作によりワンタッチで行うことができるようにすれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0096】
図8は、図1に示される表示装置12にシングルモードで再構成された広範囲のFOV内の画像データとデュアルモードで再構成された広範囲のFOV内の画像データとを切換表示させた例を示す図である。この場合、図8の上側がデュアルモードの表示状態、図8の下側がシングルモードの表示状態を示している。
【0097】
図4に示される例では、デュアルモードによる多管球撮影について説明したが、前述したように、広範囲のFOVをカバーする中央のX線検出器9b(MAIN)により検出されたデータのみを用いて、表示用の画像データを生成することもできる。中央のX線検出器9b(MAIN)のみを用いて収集されたデータから画像を再構成すると、時間分解能が改善されないものの、局所的なFOVと広範囲のFOVとの境界に段差やアーチファクトの無い画像を得ることができる。
【0098】
尚、各X線検出器9b(MAIN)、9a(SUB1)、9c(SUB2)により収集されたデータのうち、広範囲のFOVをカバーする中央のX線検出器9b(MAIN)により検出されたデータのみを用いて表示用の画像データを再構成すれば、シングルモードで収集されたデータから生成される画像データと同等の画像データを得ることができる。したがって、この場合には、データ収集についてはデュアルモードであるが、画像再構成はシングルモードとなる。
【0099】
そこで、図8に示されるように、シングルモードで再構成された広範囲のFOV内の画像データIsとデュアルモードで再構成された広範囲のFOV内の画像データIdとを切換表示させることもできる。この切換表示は、入力装置12の操作により、ワンタッチで行えるようにすることができる。また、図8に示されるように、画像データがシングルモードによって再構成されたのかデュアルモードによって再構成されたのかを示す表示を行うこともできる。
【0100】
図9は、図1に示される表示装置12にシングルモードで再構成された局所的なFOV内の画像データとデュアルモードで再構成された局所的なFOV内の画像データとを切換表示させた例を示す図である。
【0101】
広範囲のFOV内の画像データIs、Idと同様に局所的なFOV内の画像データI1についても、図9に示されるように、デュアルモードで再構成された画像データI1dとシングルモードで再構成された画像データI1sとを、切換表示させることができる。この切換表示は、入力装置11の操作により、ワンタッチで行えるようにすることができる。
【0102】
また、図9に示されるように、画像データがシングルモードによって再構成されたのかデュアルモードによって再構成されたのかを示す表示を行うこともできる。
【0103】
このような表示方法の切換によって、ユーザは画像データ上に於いて画質の特性が変わる境界や、再構成モードを確実に認識することができる。このため、読影ミスを低減させることができる。
【0104】
つまり以上のようなX線CT装置1は、複数の管球を備えた多管球CTに於いて、各管球と対応するX線検出器とで構成される系のファン角度が互いに異なる場合に、心電同期下で各系に於いて収集された複数のデータを組み合わせることによって局所的に高時間分解能で画像を再構成できるようにしたものである。
【0105】
すなわち、多管球CTに於いて、全ての管球がカバーするFOVは、最もファン角度が小さい管球と、対応するX線検出器により、データ収集可能なFOVとなる。換言すれば、全ての管球がカバーするFOVは、最小の管球ファン角で決定される。
【0106】
例えば、図1に示されるX線CT装置1の場合、3つの管球7a、7b、7cによりカバーされるのは、直径D2のFOVである。このため、複数の管球を用いて収集されたデータから通常の画像再構成手法により画像データを生成するのみでは、全ての管球がカバーするFOVよりも外側の領域からのデータが収集されたとしても、画像データを再構成することができないことになる。
【0107】
そこで、X線CT装置1は、複数のX線検出器9を用いて収集された生データに対して、重み付けを行って再構成した複数の中間画像データを合成することにより、より広範囲なFOV内の画像データが再構成できるようにしたものである。例えば、局所的なFOV内については、複数のX線検出器9を用いて同時にセグメント収集されたデータから画像データを再構成し、局所的なFOVの外側の領域については、局所的なFOVの外部をカバーするX線検出器により収集されたデータを用いて、ハーフ再構成により画像データを生成することができる。
【0108】
このため、X線CT装置1によれば、撮影可能な広範囲の全FOV内に複数の方向からX線を曝射することなく、局所的なFOVにのみ複数の方向からX線を曝射することによって、高時間分解能での撮像が可能となる。換言すれば、高時間分解能が要求されるような局所的なFOVにのみ、複数の方向からX線を曝射することが可能となる。このため、多管球CTに於ける被検体の被曝量の増加を抑制することができる。また、一部のX線検出器のサイズを小さくすることができる。これにより、X線検出器間の距離をより小さく設定し、より良好な時間分解能を確保することができる。
【0109】
また、中間画像データの合成によって生成される画像データのチャンネル方向の境界部分がスムーズにつながるように重み付けを行うようにすることで、画像データ上のアーチファクトを低減し、良好なX線CT画像を提供することができる。
【0110】
更に、複数のX線検出器9からのデータを用いて再構成するデュアルモードと、単一のX線検出器9からのデータを用いて再構成するシングルモードの何れのモードによって画像データが再構成されたのかを表示させることにより、多管球CTによって得られた画像データに於ける読影ミスの発生を低減させることができる。
【0111】
(第2の実施形態)
前述した第1の実施形態は、X線管と、対称のX線検出器を有する撮影システムを複数(3つ)備えたX線CT装置について説明した。本第2の実施形態では、X線管とX線非対称検出器を有する撮影システムを複数備えたX線CT装置に於いて、各非対称検出器の収集データを利用して心電同期画像の再構成を行う例について説明する。
【0112】
尚、本第2の実施形態に於いて、X線CT装置の基本的な構成及び動作については、前述した第1の実施形態と同じであるので、説明の重複を避けるため、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0113】
一般に、非対称検出器から得られた収集データ用いて画像再構成を行う場合、非対称領域のデータ範囲を、実データから近似的に作成された対向データで埋めて画像再構成を行っていた。このような近似的なデータである対向データで埋めた画像再構成では、非対称領域の画質が劣化するため、本第2の実施形態では、非対称領域のデータを、他の非対称検出器のデータを利用して画像再構成を行うようにしている。
【0114】
先ず、コンベンショナルスキャン向け非同期再構成の例について説明する。
【0115】
図10は、本発明に係るX線CT装置の第2の実施形態を示す機能ブロック図である。
【0116】
図10に於いて、X線CT装置21は、ガントリ部22と、コンピュータ装置3及びECGユニット4を備えている。
【0117】
前記ガントリ部22は、高電圧発生装置5と、駆動制御装置6と、複数のX線管、例えば互いに異なるファン角度を有する2つのX線管23a、23bと、各X線管23a、23bに対向配置されてペア24a、24bをなすX線非対称検出器25a、25b、データ収集部(DAS)10とを備えている。
【0118】
前記各X線管23a、23bと、X線非対称検出器25a、25bは、図示されない共通の回転体上に配置されている。そして、この回転体を回転させることにより、各X線管23a、23bと各X線非対称検出器25a、25bが、同一平面上で回転する。この回転体は、架台固定部にベアリングで回転可能に支持されている。
【0119】
前記ガントリ部22に設けられる高電圧発生装置5は、各X線管23a、23bに高電圧を印加することにより、各X線管23a、23bの焦点部(X線発生部)から被検体28に向けて、X線を照射させる機能を有する。また、前記駆動制御装置6は、前記回転体を回転させることにより、前記各X線管23a、23bと共に対向配置されたX線非対称検出器25a、25bを回転させる機能を有する。
【0120】
すなわち、X線CT装置21に於いては、駆動制御装置6により、X線管23a、23b及びX線非対称検出器25a、25bのペア24a、24bが回転せしめられる。そして、高電圧発生装置5から、それぞれ高電圧が印加されることにより、各X線管23a、23bから被検体28に照射されたX線が、各X線管23a、23に対向配置されたX線非対称検出器25a、25bにより検出される。X線非対称検出器25a、25bにより検出されたX線検出データは、データ収集部10に与えられて、ここでデジタル化された生データに変換される。
【0121】
尚、前記X線非対称検出器25a、25bには、各X線管23a、23bから照射されたX線に対して、それぞれX線非対称検出器25a、25bで検出することができない非対称領域(データが存在しない領域)26a、26bがある。
【0122】
X線非対称検出器25a、25bで収集された投影データと、該投影データを用いた画像再構成について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0123】
図11に於いて、図中のD11、D12は、X線非対称検出器25a、25bによってそれぞれ検出されるサイノグラムの領域を示している。すなわち、サイノグラムは、チャンネル方向に3分割及びビュー(view)方向(投影方向)に2割することによって、“A〜F”で示される6つの領域に分割することができる。
【0124】
このうち、X線非対称検出器25aによって検出されるサイノグラムの領域D11は、“B”、“C”、“E”、“F”の4つの領域となる。これは、領域“A”、“D”が非対称領域26aとなるからである。同様に、X線非対称検出器25bによって検出されるサイノグラムの領域D12は、“A”、“B”、“D”、“E”の4つの領域となる。これは、領域“C”、“F”が非対称領域26bとなるからである。このように、X線非対称検出器25a、X線非対称検出器25bに於ける非対称領域26a、26bは、逆の位置関係にある。
【0125】
そして、X線非対称検出器25a及びX線非対称検出器25bによって検出された各サイノグラムは、データ収集部10から重み付け処理部14に与えられる。
【0126】
重み付け処理部14は、各サイノグラムを収集したX線非対称検出器25a、25bに、それぞれ応じた重みのウィンドウ関数を作成する。ウィンドウ関数は、撮影前に予め作成しておいてもよい。各ウィンドウ関数は、X線非対称検出器25a、25bにより、それぞれ収集されたデータへの重み付け処理用に作成される。したがって、各ウィンドウ関数は、チャンネル方向及びビュー方向の位置に応じて重みが変化するように作成される。より詳細には、ウィンドウ関数は、画像生成に用いられるデータの領域では重みが“1”となり、画像生成に用いられないデータの領域では重みが“0”となるように作成される。
【0127】
X線非対称検出器25aにより収集されたデータD11に対するウィンドウ関数W11は、領域“A”、“D”及び“E”では重みが“0”となる。逆に、前記ウィンドウ関数W11は、その他の領域“B”、“C”及び“F”では、重みが“1”となる。同様に、X線非対称検出器25bにより収集されたデータD12に対するウィンドウ関数W12は、領域“B”、“C”及び“F”では重みが“0”となり、その他の領域“A”、“D”及び“E”では重みが“1”となる。
【0128】
そして、このようにそれぞれ決定された各ウィンドウ関数W11、W12を、対応するX線非対称検出器25a、25bにより収集された各データD11、D12と合わせることにより、データの重み付けを行うことができる。すなわち、各X線非対称検出器25a、25bにより、それぞれ収集された各データから画像データの生成に用いるデータを切出すことができる。
【0129】
すなわち、図11に示されるように、X線非対称検出器25aにより収集された領域D11内のデータに、ウィンドウ関数W11を合わせることによって、データDw11が生成される。同様に、X線非対称検出器25bにより収集された領域D12内のデータに、ウィンドウ関数W12を合わせることによって、データDw12が生成される。
【0130】
重み付け処理部14は、このように各X線非対称検出器25a、25bによって収集された各データの重み付けを行う。そして、重み付け処理部14は、X線非対称検出器25a、25bを用いて収集された重み付け処理後のデータDw11、Dw12を、第1の画像再構成部15に与える。
【0131】
すると、第1の画像再構成部15は、X線非対称検出器25a、25bを用いて、それぞれ収集された重み付け処理後の各データDw11、Dw12に対して、それぞれ逆投影(back−projection)処理を伴う画像再構成処理を施すことによって、中間画像データとして、画像Im1、Im2をそれぞれ生成する。そして、第1の画像再構成部15は、生成した画像Im1、Im2を画像合成部17に与える。
【0132】
次に、画像合成部17は、第1の画像再構成部15から受けた画像Im1、Im2を加算合成することによって、表示用の画像データIを作成する。そして、画像合成部17は、生成した表示用の画像データIを、画像データ保存部18に書き込む。これにより、画像データ保存部18には、画像合成部17によって生成された画像データが保存される。
【0133】
このように、近似的に欠損しているデータを埋めるのではなく、2つのX線非対称検出器の実データを利用することによって、非対称領域の画質の劣化を防止することができる。
【0134】
次に、コンベンショナルスキャン向け同期再構成の例について説明する。
【0135】
このコンベンショナルスキャン向け同期再構成についても、前述したコンベンショナルスキャン向け非同期再構成と同様の方法により行われる。各種同期再構成法に基づいて心電データを基に、ファン方向とビュー方向に重み付けを行うが、例えば、一方の系(A系)では収集しきれない光線が、他方の系(系B)では収集可能であるため、それを補償するように系Bに重みを定義してやればよい。
【0136】
更に、コンベンショナルスキャン時の非同期/同期再構成についての実施形態を説明したが、これらの重みは、ファン方向とビュー方向で定義されているため、この方法がそのまま、ヘリカルスキャン向け非同期/同期再構成に適用が可能である。但し、前提として、再構成法は、近似解コーンビームヘリカル再構成となる。
【0137】
尚、本発明は、医用のX線CT装置のみではなく、機器類を検査する産業用のX線CT装置、空港等での手荷物検査用のX線CT装置にも適用することができる。
【0138】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0139】
更に、前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】本発明に係るX線CT装置の第1の実施形態を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示されるX線CT装置によりECG信号に同期して3つのX線検出器によりハーフ再構成用のデータを検出する方法を説明する概念図である。
【図3】図1に示されるX線CT装置によりECG信号に同期して3つのX線検出器によりハーフ再構成用のデータを検出する方法を説明する別の概念図である。
【図4】図1に示されるコンピュータ装置に於ける画像処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図4に示される中央のX線検出器(MAIN)により収集されたデータに対するウィンドウ関数Wmの拡大図である。
【図6】図1に示される表示装置に表示させる画像データI上に局所的なFOVと広範囲のFOVとの境界を表示させた例を示す図である。
【図7】図1に示される表示装置に局所的なFOV内のみの画像データI1を広範囲のFOV内の画像データIのサイズに合わせて拡大表示させた例を示す図である。
【図8】図1に示される表示装置にシングルモードで再構成された広範囲のFOV内の画像データとデュアルモードで再構成された広範囲のFOV内の画像データとを切換表示させた例を示す図である。
【図9】図1に示される表示装置にシングルモードで再構成された局所的なFOV内の画像データとデュアルモードで再構成された局所的なFOV内の画像データとを切換表示させた例を示す図である。
【図10】本発明に係るX線CT装置の第2の実施形態を示す機能ブロック図である。
【図11】図10に示されるコンピュータ装置に於ける画像処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】従来のX線CT装置により心電同期でハーフ再構成用のデータを収集する方法を説明する概念図である。
【図13】従来のX線CT装置により、心電同期でハーフ再構成用のデータをセグメントごとに分割して収集する手法を説明する概念図である。
【図14】従来考案されている3管球X線CT装置によりデータを収集する際の手法を説明する概念図である。
【図15】従来考案されている3管球X線CT装置により収集されるデータを示す概念図である。
【符号の説明】
【0141】
1…X線CT装置、2…ガントリ部、3…コンピュータ装置、4…ECGユニット、5…高電圧発生装置、6…駆動制御装置、7、7a、7b、7c…管球、8、8a、8b、8c、24a、24b…ペア、9、9a、9b、9c…X線検出器、10…データ収集部、11…入力装置、12…表示装置、13…スキャン制御部、14…重み付け処理部、15…第1の画像再構成部、16…第2の画像再構成部、17…画像合成部、18…画像データ保存部、19…表示処理部、23a、23b…X線管、25a、25b…X線非対称検出器、26a、26b…非対称領域。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】東芝メディカルシステムズ株式会社
【出願日】 平成19年6月29日(2007.6.29)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−43739(P2008−43739A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2007−172196(P2007−172196)