| 【発明の名称】 |
磁気共鳴イメージング装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】土屋 朋俊
【氏名】宮川 哲
【氏名】加々美 茂
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| 【要約】 |
【課題】被検体へ不安感を与えることを軽減すると共に、被検体への指示を正確に与えることによって、撮影効率を向上させる。
【構成】静磁場が形成されている撮像空間Bへ撮影領域が移動された被検体SUに、スキャンの実施に要する残り時間に関するスキャン残存時間情報を提供する。ここでは、スキャンが実施された際に、そのスキャンの実施に要する残り時間に基づいて複数の照明系211a,211b,211c,211d,211fが照明光を照明する動作を制御することによって、そのスキャン残存時間情報を被検体SUへ提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 静磁場空間において被検体の撮影領域にRFパルスを送信し、前記撮影領域において発生する磁気共鳴信号を受信するスキャンを実施した後に、前記スキャンの実施によって受信された前記磁気共鳴信号に基づいて、前記撮影領域についての断層画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、 前記被検体を支持するクレードル部と、 前記クレードル部によって支持された前記被検体の撮影領域を、前記スキャンを実施する際に前記静磁場空間へ移動するクレードル移動部と、 前記クレードル移動部によって前記撮影領域が前記静磁場空間へ移動された前記被検体へ情報を提供する情報提供部と を有し、 前記情報提供部は、前記スキャンが実施されている際には、前記スキャンの実施に要する残り時間に関するスキャン残存時間情報を、前記情報として前記被検体へ提供する 磁気共鳴イメージング装置。 【請求項2】 前記情報提供部は、 前記被検体へ提供する情報を表示する情報表示部 を含む 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項3】 前記情報表示部は、 複数の照明系を含み、 前記スキャンが実施された際には、当該スキャンの実施に要する残り時間に基づいて前記複数の照明系が照明する動作を制御することによって、前記スキャン残存時間情報を前記被検体へ提供する 請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項4】 前記複数の照明系は、前記静磁場空間に設置されている 請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項5】 前記情報提供部は、 前記被検体へ提供する情報を音声によって出力する音声情報出力部 を含む 請求項1から4のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項6】 前記音声情報出力部は、前記静磁場空間に設置されている 請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項7】 静磁場空間において被検体の撮影領域にRFパルスを送信し、前記撮影領域において発生する磁気共鳴信号を受信するスキャンを実施した後に、前記スキャンの実施によって受信された前記磁気共鳴信号に基づいて、前記撮影領域についての断層画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、 前記被検体を支持するクレードル部と、 前記クレードル部によって支持された前記被検体の撮影領域を、前記スキャンを実施する際に前記静磁場空間へ移動するクレードル移動部と、 前記クレードル移動部によって前記撮影領域が前記静磁場空間へ移動された前記被検体へ情報を提供する情報提供部と を有し、 前記情報提供部は、 前記被検体へ提供する情報を表示する情報表示部 を含み、 前記情報表示部は、前記スキャンが実施された際に、前記被検体へ呼吸の動作に関する呼吸動作情報を、前記情報として提供する 磁気共鳴イメージング装置。 【請求項8】 前記情報表示部は、前記呼吸動作情報を文字情報として表示する 請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項9】 静磁場空間において被検体の撮影領域にRFパルスを送信し、前記撮影領域において発生する磁気共鳴信号を受信するスキャンを実施することによって、前記撮影領域についてイメージングする磁気共鳴イメージング装置であって、 前記被検体を支持するクレードル部と、 前記クレードル部によって支持された前記被検体の撮影領域を前記静磁場空間へ移動するクレードル移動部と、 前記クレードル移動部によって前記撮影領域が前記静磁場空間へ移動された前記被検体へ情報を提供する情報提供部と を具備し、 前記情報提供部は、 前記クレードル移動部によって前記撮影領域が前記静磁場空間へ移動された前記被検体へ、前記スキャンの実施に要する残り時間に関するスキャン残存時間情報を当該スキャンが実施される際に提供するスキャン残存時間情報提供部 を有し、 前記スキャン残存時間情報提供部は、複数の色彩の照明光を前記静磁場空間に照明する照明系を含み、前記スキャンが実施される際には、当該スキャンの実施に要する残り時間に基づいて前記照明系が前記複数の色彩の照明光を照明する動作を制御することによって、前記スキャン残存時間情報を前記被検体へ提供する 磁気共鳴イメージング装置。 【請求項10】 前記照明系は、前記静磁場空間において前記クレードル移動部が前記クレードル部を移動するクレードル移動方向に沿って前記照明光を照明するように設けられている、 請求項9に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項11】 前記照明系は、第1の色彩の照明光と、前記第1の色彩と異なる第2の色彩の照明光とのそれぞれを、前記クレードル移動方向に沿って照明するように設けられている、 請求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項12】 前記照明系は、前記第1の色彩の照明光を前記クレードル移動方向において照明する距離と、前記第2の色彩の照明光を前記クレードル移動方向において照明する距離とが変化するように形成されており、 前記スキャン残存時間情報提供部は、前記第1の色彩の照明光を前記クレードル移動方向において照明する距離と、前記第2の色彩の照明光を前記クレードル移動方向において照明する距離とを、前記スキャンの実施に要する残り時間に基づいて変化するように、前記照明系を制御する、 請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項13】 前記スキャン残存時間情報提供部は、 前記照明系が照明する照明光を、前記スキャンの実施に要する残り時間に基づいて前記第1の色彩から前記第2の色彩に変更するように、前記照明系を制御する、 請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項14】 前記照明系は、 光源と、 前記光源から照射された光を着色する着色部材と、 前記着色部材によって着色された光を光入射口から光出射口へ伝達する光伝達部材と、 前記静磁場空間に設置されており、前記光伝達部が前記光出射口へ伝達した光を前記静磁場空間へ前記照明光として照明する照明部材と を有し、 前記着色部材は、 前記光源から照射された光を前記第1の色彩にするように透過する第1の領域と、前記光源から照射された光を前記第2の色彩にするように透過する第2の領域とが形成されているカラーフィルタと、 前記カラーフィルタが前記光伝達部の前記光入射口に対して移動するように、前記カラーフィルタを支持する支持部材と 前記カラーフィルタを前記光伝達部の前記光入射口に対して移動するカラーフィルタ移動部と を含み、 前記スキャン残存時間情報提供部は、前記スキャンの実施に要する残り時間に基づいて、前記カラーフィルタ移動部に前記カラーフィルタを前記光伝達部の前記光入射口に対して移動させることによって、前記スキャン残存時間情報を前記被検体へ提供する 請求項11または13に記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項15】 前記光源は、白色光を照射し、 カラーフィルタは、前記光源から照射された白色光を前記第1領域が白色のままで透過するように形成されている、 請求項14に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、静磁場空間において被検体の撮影領域にRFパルスを送信し、その撮影領域において発生する磁気共鳴信号を受信するスキャンを実施した後に、そのスキャンの実施によって受信された磁気共鳴信号に基づいて、その撮影領域について断層画像を生成する磁気共鳴イメージング装置に関する。 【背景技術】 【0002】 磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、静磁場空間において被検体の撮影領域にRFパルスを送信することにより、その撮影領域におけるプロトンのスピンを核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)現象によって励起させる。そして、その励起されたスピンにより発生する磁気共鳴(MR)信号を受信する。その後、このスキャンにより得られた磁気共鳴信号を、ローデータ(Raw Data)として、その被検体の撮影領域についての断層画像を生成する。 【0003】 この磁気共鳴イメージング装置においては、静磁場空間に被検体として移動された人体へ情報を提供するため、たとえば、投影画像による情報の表示や、MRI対応の眼鏡型ディスプレイなどによる情報の表示が実施されている(たとえば、非特許文献1,非特許文献2,非特許文献3,非特許文献4,非特許文献5,非特許文献6参照)。ここでは、たとえば、静磁場が形成された静磁場空間以外に設置されたスクリーンに投影画像を投影し、ミラーを用いて投影画像を被検体が観察する。また、たとえば、液晶パネルディスプレイなどのフラットパネルディスプレイを含むように構成された眼鏡型ディスプレイを被検体が装着し、そのフラットパネルディスプレイに表示された画像を被検体が観察する。これらは、主に、functional MRIにおいて利用されている。 【0004】 【非特許文献1】[2006年5月25日検索]、インターネット<URL:http://www.ru.nl/fcdonders/facilities/fmri_scanners/stimulation/> 【非特許文献2】[2006年5月25日検索]、インターネット<URL:http://www.avotec.org/> 【非特許文献3】[2006年5月25日検索]、インターネット<URL:http:www.stric.com/mrispecialprocedures.htm> 【非特許文献4】[2006年5月25日検索]、インターネット<URL:http:www.mrinet.net/cpcommerce/product.php?p=62&PHPSESSID=d3ccb54ad27db0f65c3800b4311e4717> 【非特許文献5】[2006年5月25日検索]、インターネット<URL:http:www.mrivideo.com/temp/clinicalmri/mrvision.html> 【非特許文献6】[2006年5月25日検索]、インターネット<URL:http://www.wardray-premise.com/products/relax_view/video.html> 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところで、磁気共鳴イメージング装置において被検体の撮影領域を撮影する際においては、その撮影が長時間に及ぶ場合がある。このため、クレードル部に固定された被検体が不安感を感じて、動きを生じ、その固定状態を維持できなくなる場合があるために、撮影した断層画像にアーチファクトが含まれるなどの不具合が発生する場合がある。 【0006】 また、磁気共鳴イメージング装置において被検体の撮影領域を撮影する際においては、上記のように被検体の動きによってアーチファクトが生ずることを防止するために、被検体へ呼吸動作の指示を音声によって実施する場合がある。たとえば、スキャンの実施において、被検体に呼吸動作を停止させる場合には、その旨を音声によって指示する。そして、呼吸動作を再開させる場合には、その旨の指示を音声によって行う。しかし、スキャンの実施中に呼吸動作を停止することは、被検体にとって負担が大きく、精神的プレッシャーを生じさせる場合がある。このため、上記と同様に、クレードル部に固定された被検体が不安感を感じて、動きを生じ、固定状態を維持できなくなる場合があるために、撮影した断層画像にアーチファクトが生じることを防止することが困難な場合がある。また、スキャンの実施において勾配磁場を生じさせる際には、勾配コイルによる騒音が大きいために、被検体に呼吸動作の指示を伝達することが困難な場合がある。 【0007】 このように、被検体に不安感を与えて画像品質が低下すると共に、被検体への指示が困難な場合があるために、撮影効率が低下する不具合が発生する場合があった。特に、シリンドリカルタイプのように、静磁場空間が閉鎖的なタイプにおいては、このような不具合が顕在化する場合があった。 【0008】 したがって、本発明の目的は、被検体へ不安感を与えることを軽減すると共に、被検体への指示を正確に与えることによって、撮影効率を向上可能な磁気共鳴イメージング装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記目的を達成するため、本発明の磁気共鳴イメージング装置は、静磁場空間において被検体の撮影領域にRFパルスを送信し、前記撮影領域において発生する磁気共鳴信号を受信するスキャンを実施した後に、前記スキャンの実施によって受信された前記磁気共鳴信号に基づいて、前記撮影領域についての断層画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、前記被検体を支持するクレードル部と、前記クレードル部によって支持された前記被検体の撮影領域を、前記スキャンを実施する際に前記静磁場空間へ移動するクレードル移動部と、前記クレードル移動部によって前記撮影領域が前記静磁場空間へ移動された前記被検体へ情報を提供する情報提供部とを有し、前記情報提供部は、前記スキャンが実施されている際には、前記スキャンの実施に要する残り時間に関するスキャン残存時間情報を、前記情報として前記被検体へ提供する。 【0010】 上記目的を達成するため、本発明の磁気共鳴イメージング装置は、静磁場空間において被検体の撮影領域にRFパルスを送信し、前記撮影領域において発生する磁気共鳴信号を受信するスキャンを実施した後に、前記スキャンの実施によって受信された前記磁気共鳴信号に基づいて、前記撮影領域についての断層画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、前記被検体を支持するクレードル部と、前記クレードル部によって支持された前記被検体の撮影領域を、前記スキャンを実施する際に前記静磁場空間へ移動するクレードル移動部と、前記クレードル移動部によって前記撮影領域が前記静磁場空間へ移動された前記被検体へ情報を提供する情報提供部とを有し、前記情報提供部は、前記スキャンが実施された際に、前記被検体へ呼吸の動作に関する呼吸動作情報を、前記情報として提供する。 【0011】 上記目的を達成するため、本発明の磁気共鳴イメージング装置は、静磁場空間において被検体の撮影領域にRFパルスを送信し、前記撮影領域において発生する磁気共鳴信号を受信するスキャンを実施することによって、前記撮影領域についてイメージングする磁気共鳴イメージング装置であって、前記被検体を支持するクレードル部と、前記クレードル部によって支持された前記被検体の撮影領域を前記静磁場空間へ移動するクレードル移動部と、前記クレードル移動部によって前記撮影領域が前記静磁場空間へ移動された前記被検体へ情報を提供する情報提供部とを具備し、前記情報提供部は、前記クレードル移動部によって前記撮影領域が前記静磁場空間へ移動された前記被検体へ、前記スキャンの実施に要する残り時間に関するスキャン残存時間情報を当該スキャンが実施される際に提供するスキャン残存時間情報提供部を有し、前記スキャン残存時間情報提供部は、複数の色彩の照明光を前記静磁場空間に照明する照明系を含み、前記スキャンが実施される際には、当該スキャンの実施に要する残り時間に基づいて前記照明系が前記複数の色彩の照明光を照明する動作を制御することによって、前記スキャン残存時間情報を前記被検体へ提供する。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、被検体へ不安感を与えることを軽減すると共に、被検体への指示を正確に与えることによって、撮影効率を向上可能な磁気共鳴イメージング装置を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 <実施形態1> 本発明にかかる実施形態1について説明する。 【0014】 (装置構成) 図1は、本発明にかかる実施形態1において、磁気共鳴イメージング装置1の構成を示す構成図である。図1において、図1(a)は、磁気共鳴イメージング装置1の全体構成を示す構成図であり、図1(b)は、磁気共鳴イメージング装置1において情報提供部21の要部を示す図である。 【0015】 図1(a)に示すように、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1は、スキャン部2と、操作コンソール部3とを有する。 【0016】 スキャン部2について説明する。 【0017】 スキャン部2は、図1(a)に示すように、静磁場マグネット部12と、勾配コイル部13と、RFコイル部14と、被検体移動部15と、RF駆動部22と、勾配駆動部23と、データ収集部24とを有している。スキャン部2は、静磁場が形成された撮像空間B内において、被検体SUのスピンを励起するように被検体SUにRFパルスを送信すると共に、そのRFパルスが送信された被検体SUに勾配パルスを送信することによって、被検体SUにおいて発生する磁気共鳴信号を得るスキャンを実施する。 【0018】 スキャン部2の各構成要素について、順次、説明する。 【0019】 静磁場マグネット部12は、たとえば、超伝導磁石(図示なし)により構成されており、被検体SUが収容される撮像空間Bに静磁場を形成する。ここでは、静磁場マグネット部12は、被検体移動部15に載置される被検体SUの体軸方向に沿うように静磁場を形成する。なお、静磁場マグネット部12は、一対の永久磁石により構成されていてもよい。 【0020】 勾配コイル部13は、静磁場が形成された撮像空間Bに勾配磁場を形成し、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号に空間位置情報を付加する。ここでは、勾配コイル部13は、z方向と、x方向と、y方向との互いに直交する3軸方向に対応するように3系統からなる。これらは、撮像条件に応じて、周波数エンコード方向と位相エンコード方向とスライス選択方向として、それぞれに勾配パルスを送信することによって勾配磁場を形成する。具体的には、勾配コイル部13は、被検体SUのスライス選択方向に勾配磁場を印加し、RFコイル部14がRFパルスを送信することによって励起させる被検体SUのスライスを選択する。また、勾配コイル部13は、被検体SUの位相エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起されたスライスからの磁気共鳴信号を位相エンコードする。そして、勾配コイル部13は、被検体SUの周波数エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起されたスライスからの磁気共鳴信号を周波数エンコードする。 【0021】 RFコイル部14は、図1(a)に示すように、被検体SUのイメージング領域を囲むように配置される。RFコイル部14は、静磁場マグネット部12によって静磁場が形成される撮像空間B内において、電磁波であるRFパルスを被検体SUに送信して高周波磁場を形成し、被検体SUのイメージング領域におけるプロトンのスピンを励起する。そして、RFコイル部14は、その励起された被検体SU内のプロトンから発生する電磁波を磁気共鳴信号として受信する。 【0022】 被検体移動部15は、クレードル部15aとクレードル移動部15bとを有しており、制御部30からの制御信号に基づいて、撮像空間Bの内部と外部との間において、クレードル部15aをクレードル移動部15bで移動させる。ここで、クレードル部15aは、被検体SUが載置される載置面を備えたテーブルであり、図1(a)に示すように、クレードル移動部15bによって、水平方向xyと上下方向zとのそれぞれの方向に移動され、静磁場が形成される撮像空間Bに搬出入される。クレードル移動部15bは、クレードル部15aを撮像空間Bの内部と外部との間で移動する。クレードル移動部15bは、たとえば、ローラー式駆動機構を備えており、アクチュエータによりローラーを駆動させてクレードル部15aを水平方向xyに移動する。また、クレードル移動部15bは、たとえば、アーム式駆動機構を備えており、交差した2本のアーム間の角度を可変することにより、クレードル部15aを上下方向zに移動する。 【0023】 情報提供部21は、情報表示部21aと、音声情報出力部21bとを有しており、クレードル移動部15bによって撮影領域が撮像空間Bへ移動された被検体SUへ情報を提供する。 【0024】 情報提供部21において情報表示部21aは、被検体SUへ提供する情報を表示する。 【0025】 図1(b)は、本発明にかかる実施形態において、情報表示部21aに含まれる複数の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fを示す図である。図1(b)は、図1(a)に示す撮像空間Bにおいてz方向を視線とした場合を示している。 【0026】 本実施形態において、情報表示部21aは、図1(b)に示すように、静磁場空間に設置されている複数の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fを含む。この6本の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fは、たとえば、アクリル樹脂からなる光ファイバーを含むように構成されており、被検体SUが撮像空間Bにおいて移動されるy方向に沿うように、それぞれが間隔を隔てて延在している。この複数の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fのそれぞれは、光源(図示なし)から光が光ファイバーに伝達され、その伝達された光で撮像空間B内を照明する。そして、詳細については後述するが、被検体についてスキャンが実施された際には、当該スキャンの実施に要する残り時間に基づいて、この複数の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fが照明する動作が制御され、その撮像空間Bに移動された被検体SUへスキャン残存時間情報を提供する。 【0027】 また、情報提供部21において音声情報出力部21bは、スピーカーを含むように構成されており、被検体SUへ提供する情報を音声によって出力する。本実施形態においては、図1(a)に示すように、音声情報出力部21bは、撮像空間Bに設置されている。そして、詳細については後述するが、被検体についてスキャンが実施された際には、当該スキャンの実施に要する残り時間に対応するスキャン残存時間情報を、音声によって被検体SUへ提供する。つまり、いわゆるオートボイス(Auto Voice)機能により、スキャン残存時間情報を提供する。 【0028】 このように、本実施形態においては、情報提供部21は、スキャンが実施されている際には、そのスキャンの実施に要する残り時間に関するスキャン残存時間情報を、被検体SUへ提供する。 【0029】 RF駆動部22は、RFコイル部14を駆動させて撮像空間B内にRFパルスを送信することによって、高周波磁場を形成する。RF駆動部22は、制御部30からの制御信号に基づいて、ゲート変調器を用いてRF発振器からの信号を所定のタイミングおよび所定の包絡線の信号に変調した後に、そのゲート変調器により変調された信号を、RF電力増幅器によって増幅してRFコイル部14に出力し、RFパルスを送信させる。 【0030】 勾配駆動部23は、制御部30からの制御信号に基づいて、勾配パルスを勾配コイル部13に印加して駆動させ、静磁場が形成されている撮像空間B内に勾配磁場を発生させる。勾配駆動部23は、3系統の勾配コイル部13に対応して3系統の駆動回路(図示なし)を有する。 【0031】 データ収集部24は、制御部30からの制御信号に基づいて、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号を収集する。ここでは、データ収集部24は、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号をRF駆動部22のRF発振器の出力を参照信号として位相検波器が位相検波する。その後、A/D変換器を用いて、このアナログ信号である磁気共鳴信号をデジタル信号に変換して出力する。 【0032】 操作コンソール部3について説明する。 【0033】 操作コンソール部3は、図1(a)に示すように、制御部30と、画像生成部31と、操作部32と、表示部33と、記憶部34とを有する。 【0034】 操作コンソール部3の各構成要素について、順次、説明する。 【0035】 制御部30は、コンピュータと、コンピュータに所定のデータ処理を実行させるプログラムとを有しており、各部を制御する。ここでは、制御部30は、操作部32からの操作データが入力され、その操作部32から入力される操作データに基づいて、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とのそれぞれに、所定のスキャンを実行させる制御信号を出力し制御を行う。そして、これと共に、画像生成部31と表示部33と記憶部34とへ、制御信号を出力し制御を行う。 【0036】 画像生成部31は、コンピュータと、そのコンピュータを用いて所定のデータ処理を実行するプログラムとを有しており、制御部30からの制御信号に基づいて、画像を生成する。たとえば、画像生成部31は、スキャン部2がスキャンを実行することによって得られた磁気共鳴信号をローデータとし、被検体SUについての断層画像を再構成する。そして、画像生成部31は、その生成した画像を表示部33に出力する。 【0037】 操作部32は、キーボードやポインティングデバイスなどの操作デバイスにより構成されている。操作部32は、オペレータによって操作データが入力され、その操作データを制御部30に出力する。 【0038】 表示部33は、CRTなどの表示デバイスにより構成されており、制御部30からの制御信号に基づいて、表示画面に画像を表示する。たとえば、表示部33は、オペレータによって操作部32に操作データが入力される入力項目についての画像を表示画面に複数表示する。また、表示部33は、被検体SUからの磁気共鳴信号に基づいて生成される被検体SUの画像についてのデータを画像生成部31から受け、表示画面にその画像を表示する。 【0039】 記憶部34は、メモリにより構成されており、各種データを記憶している。記憶部34は、その記憶されたデータが必要に応じて制御部30によってアクセスされる。 【0040】 (動作) 以下より、上記の本発明にかかる実施形態1の磁気共鳴イメージング装置1の動作について説明する。 【0041】 図2は、本発明にかかる実施形態1において、被検体SUの撮影領域を撮像する際の動作を示す図である。図2において、図2(a)は、被検体SUの撮影領域を撮像する際の動作を示すフロー図である。そして、図2(b),図2(c),図2(d),図2(e),図2(f)は、被検体SUの撮影領域を撮像する際に、情報提供部21の情報表示部21aが動作する様子を順次示している。図2(b),図2(c),図2(d),図2(e),図2(f)においては、ドットを付して表示した部分が照明光を生じていることを示す。 【0042】 図2(a)に示すように、まず、被検体SUを載置する(S11)。 【0043】 ここでは、クレードル部15aの載置面に被検体を載置する。 【0044】 つぎに、図2(a)に示すように、被検体の撮影領域を撮像空間へ搬入する(S21)。 【0045】 ここでは、クレードル移動部15bがクレードル部15aを移動させることによって、被検体SUの撮影領域を撮像空間Bに搬入する。 【0046】 つぎに、図2(a)に示すように、被検体の撮影領域についてスキャンを実施する(S31)。 【0047】 ここでは、静磁場が形成された撮像空間B内において、被検体SUの撮影領域におけるスピンを励起するように被検体SUの撮影領域にRFパルスを送信すると共に、そのRFパルスが送信された被検体SUの撮影領域に勾配パルスを送信することによって、被検体SUにおいて発生する磁気共鳴信号を得るスキャンを実施する。 【0048】 このとき、クレードル移動部15bによって撮影領域が撮像空間Bへ移動された被検体SUへ情報提供部21が情報を提供する。本実施形態においては、スキャンの実施に要する残り時間に関するスキャン残存時間情報を被検体SUへ提供する。 【0049】 情報提供部21の情報表示部21aにおいては、図2(b),図2(c),図2(d),図2(e),図2(f)に示すようにして、スキャン残存時間情報を被検体SUへ提供する。そして、情報表示部21aの動作に対応するように、音声情報出力部21bが音声を出力することによってスキャン残存時間情報を被検体SUに提供する。 【0050】 具体的には、スキャンの開始時点においては、図2(b)に示すように、情報表示部21aにおいて撮像空間Bにて配列されている複数の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fのうち、その配列において両端に位置する2つの照明系211a,211fに照明光を生じさせる。そして、これと共に、スキャンの実施において要する全スキャン時間を、音声情報出力部21bがスキャン残存時間情報として音声で出力する。 【0051】 そして、スキャンが開始され、全スキャン時間に対して4分の1のスキャン時間が経過した後には、図2(c)に示すように、複数の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fのうち、その配列において両端に位置する2つの照明系211a,211fと共に、左から2番目に位置する照明系211bに照明光を生じさせる。つまり、6つの照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fのうち、3つの照明系211a,211b,211fに照明光を生じさせる。そして、これと共に、残りのスキャン時間を、音声情報出力部21bがスキャン残存時間情報として音声で出力する。 【0052】 そして、全スキャン時間に対して2分の1のスキャン時間が経過した後には、図2(d)に示すように、複数の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fのうち、その配列において両端に位置する2つの照明系211a,211fと共に、左から2番目と3番目とに位置する照明系211b,211cに照明光を生じさせる。つまり、6つの照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fのうち、4つの照明系211a,211b,211c,211fに照明光を生じさせる。そして、これと共に、スキャンの実施において要する全スキャン時間を、音声情報出力部21bがスキャン残存時間情報として音声で出力する。 【0053】 そして、全スキャン時間に対して4分の3のスキャン時間が経過した後には、図2(e)に示すように、複数の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fのうち、その配列において両端に位置する2つの照明系211a,211fと共に、左から2番目と3番目と4番目とに位置する照明系211b,211c,211dに照明光を生じさせる。つまり、6つの照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fのうち、5つの照明系211a,211b,211c,211d,211fに照明光を生じさせる。そして、これと共に、スキャンの実施において要する全スキャン時間を、音声情報出力部21bがスキャン残存時間情報として音声で出力する。 【0054】 そして、スキャンの実施が完了した後には、図2(f)に示すように、複数の照明系211a,211b,211c,211d,211e,211fの全てに照明光を生じさせる。そして、これと共に、スキャンの実施が終了した旨を、音声情報出力部21bがスキャン残存時間情報として音声で出力する。 【0055】 つぎに、図2(a)に示すように、被検体の撮影領域を撮像空間から搬出する(S41)。 【0056】 ここでは、クレードル移動部15bがクレードル部15aを移動させることによって、被検体SUの撮影領域を撮像空間Bから搬出する。 【0057】 以上のように、本実施形態は、静磁場が形成されている撮像空間Bへ撮影領域が移動された被検体SUに情報提供部21が情報を提供する。ここでは、スキャンの実施に要する残り時間に関するスキャン残存時間情報を被検体へ提供する。具体的には、スキャンが実施された際に、そのスキャンの実施に要する残り時間に基づいて複数の照明系211a,211b,211c,211d,211fが照明光を照明する動作を制御することによって、そのスキャン残存時間情報を被検体SUへ提供する。また、これと共に、音声を出力することによって、その情報を被検体SUへ提供する。このため、本実施形態は、スキャン時間が長時間に及ぶ場合であっても、クレードル部に固定された被検体が不安感を感じることを軽減できるために、被検体が動きを生じずに固定状態を維持できるため、撮影した断層画像にアーチファクトが発生することを防止することができる。また、盲人や難聴などのさまざまな被検体に的確にスキャン残存時間情報を提供できる。したがって、本実施形態は、被検体に安心感を与えて画像品質が低下することを防止すると共に、被検体への指示が的確に実施できるために、撮影効率を向上させることができる。 【0058】 <実施形態2> 以下より、本発明にかかる実施形態2について説明する。 【0059】 (装置構成) 図3は、本発明にかかる実施形態2において、磁気共鳴イメージング装置1bの構成を示す構成図である。 【0060】 図3に示すように、本実施形態は、情報提供部21の情報表示部21aが異なることを除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。 【0061】 図3に示すように、情報提供部21は、情報表示部21aを有しており、この情報表示部21aは、MRI用の眼鏡型ディスプレイを含むように構成されている。この眼鏡型ディスプレイは、図3に示すように、被検体SUの眼の部分に装着される。そして、クレードル移動部15bによって撮影領域が撮像空間Bへ移動された被検体SUへ、たとえば、液晶パネルの表示画面に文字情報を表示することによって情報を提供する。本実施形態においては、スキャンが実施された際に、その被検体SUへ呼吸の動作に関する呼吸動作情報を提供する。たとえば、オペレータからの指令に基づいて、この呼吸動作情報を提供する。 【0062】 (動作) 以下より、上記の本発明にかかる実施形態2の磁気共鳴イメージング装置1bの動作について説明する。 【0063】 本実施形態は、実施形態1と同様なステップにて、被検体の撮影領域について撮影を実施する。 【0064】 このため、図2(a)に示すように、実施形態1と同様に、まず、被検体を載置する(S11)。このとき、図3に示したように、情報表示部21aとしてのMRI用の眼鏡型ディスプレイを被検体SUの眼の部分に装着させる。 【0065】 つぎに、図2(a)に示すように、実施形態1と同様に、被検体の撮影領域を撮像空間へ搬入する(S21)。 【0066】 つぎに、図2(a)に示すように、被検体の撮影領域についてスキャンを実施する(S31)。 【0067】 ここでは、実施形態1と同様に、静磁場が形成された撮像空間B内において、被検体SUの撮影領域についてスキャンを実施する。このとき、クレードル移動部15bによって撮影領域が撮像空間Bへ移動された被検体SUへ情報提供部21が情報を提供する。 【0068】 本実施形態においては、上述したように、情報提供部21の情報表示部21aがMRI用の眼鏡型ディスプレイを含むように構成されており、この眼鏡型ディスプレイの表示画面に文字情報を表示することによって情報を提供する。ここでは、スキャンが実施された際にはオペレータからの指令に基づいて、その被検体SUへ呼吸の動作に関する呼吸動作情報を提供する。 【0069】 図4は、本発明にかかる実施形態2において、情報表示部21aが情報を表示する表示画面を示す図である。図4において、図4(a),図4(b),図4(c),図4(d)は、被検体SUの撮影領域を撮像する際に、情報提供部21の情報表示部21aが表示する表示画面を順次示している。 【0070】 スキャンが開始され、被検体に息止めをさせる前においては、図4(a)に示すように、「○○秒間息を止めていただきます。」といった文字情報を表示画面に表示する。 【0071】 そして、被検体に息止めをさせる際においては、図4(b)に示すように、「息を止めて下さい。」といった文字情報を表示画面に表示する。 【0072】 そして、被検体が息止めを実施している際においては、図4(c)に示すように、「あと○○秒です」といった文字情報を表示画面に表示する。ここでは、設定したスキャン条件によってスキャンを実施する際に要する全スキャン時間を、制御部30が算出し、その禅スキャン時間から、既に結果した時間を減算することで残り時間を算出する。そして、その算出した残り時間に対応する文字情報を表示画面に表示させる。 【0073】 そして、被検体についてのスキャンの実施が完了した際においては、図4(d)に示すように、「楽にしてください」といった文字情報を表示画面に表示する。 【0074】 この後、図2(a)に示すように、実施形態1と同様にして、被検体の撮影領域を撮像空間Bから搬出する(S41)。 【0075】 以上のように、本実施形態は、静磁場が形成されている撮像空間Bへ撮影領域が移動された被検体SUに情報を提供する。ここでは、スキャンが実施された際に、その被検体SUへ呼吸の動作に関する呼吸動作情報を提供する。具体的には、この呼吸動作情報を文字情報として表示画面に表示する。このため、本実施形態は、スキャンの実施において勾配磁場を生じさせ、騒音が大きい場合であっても、被検体への呼吸動作の指示を的確に提示することができる。したがって、本実施形態は、撮影効率を向上させることができる。 【0076】 <実施形態3> 以下より、本発明にかかる実施形態3について説明する。 【0077】 (装置構成) 図5は、本発明にかかる実施形態3において、磁気共鳴イメージング装置1cの構成の要部を概念的に示す構成図である。 【0078】 本実施形態は、図5に示すように、情報提供部21の情報表示部21aが実施形態1と異なることを除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。 【0079】 図5に示すように、情報表示部21aは、照明系301を含む。詳細については後述するが、この照明系301は、複数の色彩の照明光を撮像空間Bに照明するように構成されており、情報表示部21aは、スキャンが実施される際には、そのスキャンの実施に要する残り時間に基づいて、この照明系301が複数の色彩の照明光を照明する動作を制御する。これにより、情報表示部21aは、クレードル移動部15bによって撮影領域が撮像空間Bへ移動された被検体へ、そのスキャンの実施に要する残り時間に関するスキャン残存時間情報を、そのスキャンが実施される際に提供する。 【0080】 照明系301について説明する。 【0081】 照明系301は、図5に示すように、光源311と、着色部材321と、光伝達部材331と、照明部材341と、照明動作制御部351とを有しており、撮像空間Bにおいてクレードル移動部15bがクレードル部15aを移動するクレードル移動方向yに沿って、照明光を照明する。本実施形態においては、照明系301は、第1の色彩の照明光と、その第1の色彩と異なる第2の色彩の照明光とのそれぞれを、そのクレードル移動方向yに沿って照明する。たとえば、白色の光を、第1の色彩の照明光として照明する。また、たとえば、青色の光を、第2の色彩の照明光として照明する。ここでは、照明系301は、その第1の色彩の照明光をクレードル移動方向yにおいて照明する距離と、その第2の色彩の照明光をクレードル移動方向yにおいて照明する距離とが変化するように、各照明光を照明する。たとえば、照明系301は、スキャンの実施に要する残り時間に基づいて、その第1の色彩の照明光をクレードル移動方向yにおいて照明する距離と、その第2の色彩の照明光をクレードル移動方向yにおいて照明する距離とを、変化するように制御して、この照明動作を実施する。 【0082】 照明系301の各部について順次説明する。 【0083】 光源311は、たとえば、白色光を照射する。 【0084】 着色部材321は、光源311から照射された光を着色する。図5に示すように、着色部材321は、カラーフィルタ322と、カラーフィルタ支持部材323と、カラーフィルタ移動部324とを有する。 【0085】 ここで、着色部材321においてカラーフィルタ322は、たとえば、アクリル樹脂からなるアクリル板を含み、図5に示すように、光源311から照射された光を第1の色彩にするように透過する第1の領域322aと、光源311から照射された光を、その第1の色彩と異なる第2の色彩にするように透過する第2の領域322bとが、そのアクリル板に形成されている。たとえば、このカラーフィルタ322において第1の領域322aは、光源から照射された白色光を、白色のままで透過するように、透明に形成されている。一方で、このカラーフィルタ322において第2の領域322bは、光源から照射された白色光を、たとえば、青色に着色して透過するように、青色に形成されている。 【0086】 また、着色部材321においてカラーフィルタ支持部材323は、カラーフィルタ322が光伝達部材331の光入射口に対して移動するように、カラーフィルタ322を支持する。たとえば、カラーフィルタ支持部材323は、図5に示すように、複数のローラーを含み、カラーフィルタ322が面に沿ってスライド可能なように、その複数のローラーがカラーフィルタ322を、その両端において支持する。 【0087】 また、着色部材321においてカラーフィルタ移動部324は、駆動モータ(図示なし)を含み、カラーフィルタ支持部材323によってスライド可能に支持されているカラーフィルタ322を、その駆動モータが、光伝達部材331の光入射口に対して移動する。ここでは、カラーフィルタ移動部324は、照明動作制御部351からの制御信号に基づいて、カラーフィルタ322の面に沿った方向に平行になるように、このカラーフィルタ322を移動させる。これにより、カラーフィルタ322において形成された第1の領域322aおよび第2の領域322bと、光伝達部材331の光入射口との位置関係が、変動される。 【0088】 光伝達部材331は、複数の光ファイバを含み、着色部材321によって着色された光を光ファイバが光入射口から受けて、その光出射口へ伝達する。本実施形態において、図5に示すように、光伝達部材331は、複数の光ファイバの光入射口のそれぞれが、カラーフィルタ322の面に沿って並ぶように固定されている。このため、光伝達部材331は、上記のカラーフィルタ移動部324によってカラーフィルタ322が移動されることによって、カラーフィルタ322において形成された第1の領域322aおよび第2の領域322bと、各光ファイバーの光入射口のそれぞれとの位置関係が変動されるため、各光ファイバーに入射される照明光の色彩が、各光入射口において変化する。そして、光伝達部材331は、複数の光ファイバの光出射口のそれぞれが、撮像空間Bにおいてクレードル部15aが移動されるクレードル移動方向yに沿って並ぶように配置されており、複数の光ファイバの光入射口のそれぞれから入射された光が、その複数の光ファイバの光出射口において出射される。すなわち、ここでは、カラーフィルタ322の第1の領域322aを透過した白色の光を光入射口から受けた際には、その白色の光を光出射口へ伝達し、その伝達した白色の光を光出射口から出射する。そして、カラーフィルタ322の第2の領域322bを透過した青色の光を光入射口から受けた際には、その青色の光を光出射口へ伝達し、その伝達した青色の光を光出射口から出射する。 【0089】 照明部材341は、たとえば、光ファイバを含み、図5に示すように、撮像空間Bにおいてクレードル部15aが移動されるクレードル移動方向yに延在するように、その光ファイバが設置されている。そして、照明部材341は、光伝達部材331が光出射口に伝達した光を、その光ファイバが受けて、その受けた光を光ファイバが撮像空間Bにおいて照明光として照明する。 【0090】 照明動作制御部351は、スキャンの実施に要する残り時間に基づいて、カラーフィルタ移動部324に、カラーフィルタ322を光伝達部材331の光入射口に対して移動させることによって、スキャン残存時間情報を被検体へ提供する。本実施形態においては、照明動作制御部351は、制御部30において設定されたスキャン条件についてのデータを受け、そのスキャン条件についてのデータに基づいて、スキャンの実施に要する残り時間を算出する。その後、そのスキャンの実施に要する残り時間に応じて、たとえば、照明部材341が白色光を照射する距離が長くなり、一方で、青色光を照射する距離が短くなるように、カラーフィルタ移動部324の動作を制御する。具体的には、スキャンの開始時においては、カラーフィルタ322の面にて青色に着色された第2領域322bが、光伝達部材331の光入射口に対面するように、カラーフィルタ移動部324にカラーフィルタ322を移動させる。そして、スキャンが実施された際においては、その経過時間に応じて、カラーフィルタ322の面にて青色に着色された第2領域322bから透明な第1領域322aが、光伝達部材331の光入射口に対面するように、カラーフィルタ移動部324にカラーフィルタ322を移動させる。そして、スキャンが完了された際においては、カラーフィルタ322の面にて透明な第1領域322aが、光伝達部材331の光入射口に対面するように、カラーフィルタ移動部324にカラーフィルタ322を移動させる。 【0091】 (動作) 以下より、上記の本発明にかかる実施形態3の磁気共鳴イメージング装置1cの動作について説明する。 【0092】 本実施形態は、実施形態1と同様なステップにて、被検体の撮影領域について撮影を実施する。 【0093】 このため、図2(a)に示すように、実施形態1と同様に、まず、被検体を載置する(S11)。 【0094】 つぎに、図2(a)に示すように、実施形態1と同様に、被検体の撮影領域を撮像空間へ搬入する(S21)。 【0095】 つぎに、図2(a)に示すように、被検体の撮影領域についてスキャンを実施する(S31)。 【0096】 ここでは、実施形態1と同様に、静磁場が形成された撮像空間B内において、被検体SUの撮影領域についてスキャンを実施する。このとき、クレードル移動部15bによって撮影領域が撮像空間Bへ移動された被検体SUへ情報提供部21が情報を提供する。 【0097】 本実施形態においては、スキャンが実施された際に、情報提供部21の情報表示部21aがスキャン残存時間情報を被検体SUに提供する。 【0098】 図6は、本発明にかかる実施形態3において、情報表示部21aが情報を表示する様子を示す図である。図6において、図6(a),図6(b),図6(c)は、被検体SUの撮影領域を撮像する際に、情報表示部21aが照明系301の照明部材341を用いて情報が表示する様子を順次示している。具体的には、図6(a)は、スキャンの実施が開始された際の様子を示している。そして、図6(b)は、スキャンの実施が開始された後であって、所定期間経過後の様子を示している。そして、図6(c)は、スキャンの実施が完了された際の様子を示している。なお、この図6においては、照明部材341が青色の光を照明する部分を斜線で示し、照明部材341が白色の光を照明する部分を無地で示している。 【0099】 まず、図6(a)に示すように、スキャンの実施が開始された際においては、照明部材341が、全体に渡って青色の光を照明する。すなわち、図6(a)に示すように、カラーフィルタ322の面にて青色に着色された第2領域322bが、光伝達部材331の光入射口に対面するように、カラーフィルタ移動部324がカラーフィルタ322を移動する。 【0100】 そして、図6(b)に示すように、スキャンの実施が開始された後であって、所定期間経過後においては、一部分が青色の光であり、他の部分が白色の光になるように、照明部材341が照明する。すなわち、図6(b)に示すように、スキャンが実施された経過時間に応じて、カラーフィルタ322の面にて青色に着色された第2領域322bから、透明な第1領域322aが、光伝達部材331の光入射口に対面するように、カラーフィルタ移動部324がカラーフィルタ322を移動する。 【0101】 そして、図6(c)に示すように、スキャンの実施が完了した際においては、照明部材341が、全体に渡って白色の光を照明する。すなわち、図6(c)に示すように、カラーフィルタ322の面にて透明な第1領域322aが、光伝達部材331の光入射口に対面するように、カラーフィルタ移動部324がカラーフィルタ322を移動する。 【0102】 このように、スキャンを実施する際においては、照明光の色彩の長さを変化させることによって、スキャンの残り時間を示す情報を、被検体SUに提示する。 【0103】 つぎに、図2(a)に示すように、実施形態1と同様にして、被検体の撮影領域を撮像空間Bから搬出する(S41)。 【0104】 以上のように、本実施形態においてスキャンを実施する際には、そのスキャンの実施に要する残り時間に基づいて、複数の色彩の照明光を照明する動作を制御することによって、スキャン残存時間情報を被検体へ提供する。ここでは、白色の照明光をクレードル移動方向yにおいて照明する距離と、青色の照明光をクレードル移動方向yにおいて照明する距離とを、そのスキャンの実施に要する残り時間に基づいて変化させる。このため、本実施形態は、撮像空間B内の照度を大きく変化させないために、その撮像空間Bに収容した被検体SUへ不安感を与えることを軽減することができる。したがって、本実施形態は、被検体SUにおいて体動が生ずることを防止でき、撮影効率を向上させることができる。 【0105】 <実施形態4> 以下より、本発明にかかる実施形態4について説明する。 【0106】 本実施形態は、図2(a)に示すように、被検体の撮影領域についてスキャンを実施する際に(S31)、情報表示部21aがスキャン残存時間情報を被検体SUに提供するときの態様が、実施形態3と異なる。このため、重複する個所については、説明を省略する。 【0107】 図7は、本発明にかかる実施形態4において、情報表示部21aが情報を表示する様子を示す図である。図7において、図7(a),図7(b)は、被検体SUの撮影領域を撮像する際に、情報表示部21aが照明系301の照明部材341を用いて情報を表示する様子を順次示している。具体的には、図7(a)は、スキャンの実施が開始された際の様子を示している。そして、図7(b)は、スキャンの実施が開始された後であって、所定期間経過後の様子を示している。なお、この図7においては、照明部材341が青色の光を照明する部分を斜線で示し、照明部材341が白色の光を照明する部分を無地で示している。 【0108】 ここでは、図7に示すように、照明系301が照明する照明光を、スキャンの実施に要する残り時間に基づいて、青色の光から白色の光に変更する。 【0109】 具体的には、図7(a)に示すように、スキャンの実施が開始された際においては、照明部材341が、全体に渡って青色の光を照明する。すなわち、図7(a)に示すように、カラーフィルタ322の面にて青色に着色された第2領域322bが、光伝達部材331の光入射口に対面するように、カラーフィルタ移動部324がカラーフィルタ322を移動する。 【0110】 そして、図7(b)に示すように、スキャンの実施が開始された後であって、所定期間経過後においては、照明部材341が、全体に渡って白色の光を照明する。すなわち、図7(b)に示すように、カラーフィルタ322の面にて透明な第1領域322aが、光伝達部材331の光入射口に対面するように、カラーフィルタ移動部324がカラーフィルタ322を移動する。 【0111】 以上のように、本実施形態においてスキャンを実施する際には、実施形態3と同様に、そのスキャンの実施に要する残り時間に基づいて、複数の色彩の照明光を照明する動作を制御することによって、スキャン残存時間情報を被検体へ提供する。ここでは、スキャンの実施に要する残り時間に基づいて、青色の光から、その青色とは色彩が異なる白色の光に変更する。このため、本実施形態は、実施形態3と同様に、撮像空間B内の照度を大きく変化させないために、その撮像空間Bに収容した被検体SUへ不安感を与えることを軽減することができる。したがって、本実施形態は、被検体SUにおいて体動が生ずることを防止でき、撮影効率を向上させることができる。 【0112】 なお、本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例を採用することができる。 【0113】 たとえば、本実施形態においては、照明系や眼鏡型ディスプレイを用いて被検体に各種情報を提供する場合について示したが、これに限定されない。たとえば、前述したように、静磁場空間以外に設置されたスクリーンに投影画像を投影し、ミラーを用いてその投影画像を被検体が観察するように、構成する場合においても適用可能である。 【0114】 また、上記の実施形態においては、光ファイバを用いて、撮像空間Bを照明する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、LED(Light Emitting Diode)を、撮像空間Bの内部に設けてもよい。具体的には、白色LEDと有色LEDとのそれぞれを、クレードル部15aが移動される方向yに沿うように、複数配置することによって、実施形態3,4を実現させてもよい。 【0115】 また、上記の実施形態3,4においては、カラーフィルタをスライドさせることによって照明光の色彩を変化させることについて、説明したが、これに限定されない。たとえば、複数の色彩を含むカラーフィルタを円盤状に形成し、その円盤状のカラーフィルタを面に沿って回転させることによって、照明光の色彩を変化させるように構成してもよい。また、照明光の色彩については、白色と青色とを用いる場合について説明したが、これに限定されない。 【0116】 また、上記の実施形態3,4においては、1枚のアクリル板に、白色光をそのまま透過させる透明な領域と、その白色光を青色に着色する青色の領域とを設ける場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、透明なアクリル板と、青色なアクリル板とのそれぞれを独立に設けてもよい。その他、本実施形態においては、2つの色彩の照明光を用いる場合について説明したが、3以上の色彩の照明光を用いてもよい。また、光源については、ハロゲンランプのように、黄色味を帯びた光を生ずるものでもよい。 【図面の簡単な説明】 【0117】 【図1】図1は、本発明にかかる実施形態1において、磁気共鳴イメージング装置1の構成を示す構成図である。 【図2】図2は、本発明にかかる実施形態1において、被検体SUの撮影領域を撮像する際の動作を示す図である。 【図3】図3は、本発明にかかる実施形態2において、磁気共鳴イメージング装置1bの構成を示す構成図である。 【図4】図4は、本発明にかかる実施形態2において、情報表示部21aが情報を表示する表示画面を示す図である。 【図5】図5は、本発明にかかる実施形態3において、磁気共鳴イメージング装置1cの構成の要部を示す構成図である。 【図6】図6は、本発明にかかる実施形態3において、情報表示部21aが情報を表示する様子を示す図である 【図7】図7は、本発明にかかる実施形態4において、情報表示部21aが情報を表示する様子を示す図である。 【符号の説明】 【0118】 1:磁気共鳴イメージング装置、 2:スキャン部、 3:操作コンソール部、 12:静磁場マグネット部、 13:勾配コイル部、 14:RFコイル部、 15:クレードル、 21:情報提供部、 21a:情報表示部、 21b:音声情報出力部、 22:RF駆動部、 23:勾配駆動部、 24:データ収集部、 30:制御部、 31:画像生成部、 32:操作部、 33:表示部、 34:記憶部、 301:照明系、 311:光源、 321:着色部材、 322:カラーフィルタ、 323:カラーフィルタ支持部材、 324:カラーフィルタ移動部、 331:光伝達部材、 341:照明部材、 351:照明動作制御部 B:撮像空間
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| 【出願人】 |
【識別番号】300019238 【氏名又は名称】ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー
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| 【出願日】 |
平成19年3月15日(2007.3.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094053 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 隆久
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| 【公開番号】 |
特開2008−43725(P2008−43725A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2007−67376(P2007−67376) |
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