| 【発明の名称】 |
X線画像診断装置及びその操作卓 |
| 【発明者】 |
【氏名】斎藤 秀夫
|
| 【要約】 |
【課題】簡単な操作でX線照射条件の入力操作が可能なX線画像診断装置及びその操作卓を提供する。
【構成】被検体Pの透視及び撮影条件を含むX線照射条件の入力操作が可能な操作部8の照射条件操作部81と、照射条件操作部81からの入力操作による情報に基づいて、被検体Pに透視及び撮影用のX線を照射するX線発生部1と、X線発生部1から照射されたX線を検出してX線投影データを生成するX線検出部2と、X線検出部2により生成されたX線投影データに基づいて、透視画像データ及び撮影画像データを生成する画像データ生成部61とを備え、照射条件操作部81は、透視条件の入力操作、撮影条件の入力操作、及び透視及び撮影条件の内の一方の条件の入力操作から他方の条件の入力操作への切換え操作が可能な管電圧入力デバイス82a,82b,82cを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検体の透視及び撮影を行うための透視及び撮影条件を含むX線照射条件の入力操作が可能な操作手段と、 前記操作手段からの入力操作による情報に基づいて、前記被検体にX線を照射するX線発生手段と、 前記X線発生手段から照射されたX線を検出してX線投影データを生成するX線検出手段と、 前記X線検出手段により生成されたX線投影データに基づいて、透視画像データ及び撮影画像データを生成する画像データ生成手段とを備え、 前記操作手段は、前記透視条件の入力操作、前記撮影条件の入力操作、及び前記透視及び撮影条件の内の一方の条件の入力操作から他方の条件の入力操作への切換え操作が可能な入力デバイスと、 前記透視及び撮影条件の入力操作による情報を表示する表示手段と、 前記一方の条件の入力操作が可能であることを識別するための前記表示手段の近傍に配置された表示識別手段と、 前記一方の条件の入力操作が可能であることを識別するための前記入力デバイス近傍に配置された入力識別手段とを 有することを特徴とするX線画像診断装置。 【請求項2】 前記表示手段は、前記透視条件の入力操作による情報を表示する第1表示手段、及び前記撮影条件の入力操作による情報を表示する第2表示手段を有し、 前記表示識別手段は、前記透視条件の入力操作が可能であることを識別するための第1表示識別手段、及び前記撮影条件の入力操作が可能であることを識別するための第2表示識別手段を有し、 前記透視条件の入力操作が可能であるときに、前記第1表示識別手段及び前記入力識別手段を第1の色で識別表示し、 前記撮影条件の入力操作が可能であるときに、前記第2表示識別手段及び前記入力識別手段を第2の色で識別表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。 【請求項3】 前記入力デバイスは、プッシュ操作及び回転操作が可能なダイアルであって、 前記切換え操作は、前記ダイアルのプッシュ操作であり、 前記透視及び撮影条件の入力操作は、前記ダイアルの回転操作であることを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。 【請求項4】 前記X線発生手段は、X線を発生するX線管を有し、 前記入力デバイスは、前記X線管の管電圧を設定するための入力操作が可能な第1の入力デバイス、前記X線管の管電流を設定するための入力操作が可能な第2の入力デバイス、及び前記X線管のX線照射時間を設定する入力操作が可能な第3の入力デバイスからなることを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。 【請求項5】 被検体の透視及び撮影を行うための透視及び撮影条件を含むX線照射条件の入力操作が可能なX線画像診断装置の操作卓であって、 前記操作手段は、前記透視条件の入力操作、前記撮影条件の入力操作、及び前記透視及び撮影条件の内の一方の条件の入力操作から他方の条件の入力操作への切換え操作が可能な入力デバイスと、 前記透視及び撮影条件の入力操作による情報を表示する表示手段と、 前記一方の条件の入力操作が可能であることを識別するための前記表示手段の近傍に配置された表示識別手段と、 前記一方の条件の入力操作が可能であることを識別するための前記入力デバイス近傍に配置された入力識別手段とを 有することを特徴とするX線画像診断装置の操作卓。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、X線画像診断装置及びその操作卓に係り、特にX線照射条件の入力操作を行うX線画像診断装置及びその操作卓に関する。 【背景技術】 【0002】 X線画像診断装置は、X線発生部のX線管が発生したX線を被検体に照射し、被検体を透過したX線をX線検出部で検出して得られるX線投影データに基づいて、被検体の画像データを生成する装置である。 【0003】 X線画像診断装置では、被検体の検査において少ない被爆量で診断に必要な画質の画像データが得られるように、診断目的、診断部位、体格等に応じて、操作部から透視用のX線や撮影用の透視よりも高いエネルギーであるX線の照射条件を設定する。このX線照射条件としては、X線管から発するX線量などを制御する管電圧及び管電流や、X線照射時間等がある。 【0004】 そして、被検体が載置された天板、X線発生部、及びX線検出部を所望の位置に設定した後、透視用のX線を被検体に照射し、生成された透視画像データを表示部に表示する。この表示部に表示された透視画像データを観察し、被検体の診断部位を特定してから撮影を行う。そして、撮影によって得られた撮影画像データを用いて被検体の診断や治療を行う。 【0005】 ところで、検査に際し、被検体の氏名やID等の被検体情報、X線照射条件の以外にも様々な検査情報の設定を行う必要がある。そして、検査情報の中でも重要であるX線照射条件については、設定した管電圧及び管電流の値を素早く正確に確認できるようにグラフィック画像で表示する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開平6−47031号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、X線照射条件を設定するための入力操作を行う場合、透視及び撮影条件の一方の条件を入力デバイスで操作した後に、切換えスイッチを操作してから他方の条件の入力操作を行う必要があるため、操作が煩雑で手間がかかると共に入力操作ミスを犯さないように細心の注意が必要である。 【0007】 本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、簡単な操作でX線照射条件の入力操作が可能なX線画像診断装置及びその操作卓を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記問題を解決するために、請求項1に係る本発明のX線画像診断装置は、被検体の透視及び撮影を行うための透視及び撮影条件を含むX線照射条件の入力操作が可能な操作手段と、前記操作手段からの入力操作による情報に基づいて、前記被検体にX線を照射するX線発生手段と、前記X線発生手段から照射されたX線を検出してX線投影データを生成するX線検出手段と、前記X線検出手段により生成されたX線投影データに基づいて、透視画像データ及び撮影画像データを生成する画像データ生成手段とを備え、前記操作手段は、前記透視条件の入力操作、前記撮影条件の入力操作、及び前記透視及び撮影条件の内の一方の条件の入力操作から他方の条件の入力操作への切換え操作が可能な入力デバイスと、前記透視及び撮影条件の入力操作による情報を表示する表示手段と、前記一方の条件の入力操作が可能であることを識別するための前記表示手段の近傍に配置された表示識別手段と、前記一方の条件の入力操作が可能であることを識別するための前記入力デバイス近傍に配置された入力識別手段とを有することを特徴とする。 【0009】 また、請求項5に係る本発明のX線画像診断装置の操作卓は、被検体の透視及び撮影を行うための透視及び撮影条件を含むX線照射条件の入力操作が可能なX線画像診断装置の操作卓であって、前記操作手段は、前記透視条件の入力操作、前記撮影条件の入力操作、及び前記透視及び撮影条件の内の一方の条件の入力操作から他方の条件の入力操作への切換え操作が可能な入力デバイスと、前記透視及び撮影条件の入力操作による情報を表示する表示手段と、前記一方の条件の入力操作が可能であることを識別するための前記表示手段の近傍に配置された表示識別手段と、前記一方の条件の入力操作が可能であることを識別するための前記入力デバイス近傍に配置された入力識別手段とを有することを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、透視及び撮影条件の内の一方の条件の入力操作が可能な入力デバイスを切換え操作することにより、他方の条件の入力操作も行うことができる。また、入力操作が可能である条件の入力値及び入力デバイスを識別することができる。これにより、検査の操作に要する時間を短縮すると共に誤操作を防ぐことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 本発明の実施例を説明する。 【実施例】 【0012】 以下、本発明のX線画像診断装置の実施例を図1乃至図6を参照して説明する。 【0013】 図1は、本発明の実施例に係るX線画像診断装置の構成を示したブロック図である。このX線画像診断装置10は、被検体PにX線を照射するX線発生部1と、被検体Pを透過したX線を検出してX線投影データを生成するX線検出部2と、X線発生部1とX線検出部2を支持するCアーム5と、被検体Pが載置される天板15と、X線発生部1におけるX線照射に必要な高電圧等を発生する高電圧発生部4とを備えている。 【0014】 また、X線画像診断装置10は、Cアーム5及び天板15の移動を行う機構部3と、X線検出部2において生成されたX線投影データに基づいて、透視画像データ、撮影画像データ等の画像データの生成及び保存を行なう画像データ処理部6と、画像データ処理部6で生成及び保存された画像データを表示する表示部7とを備えている。 【0015】 更に、X線画像診断装置10は、被検体Pの被検体IDや氏名等の被検体情報、Cアーム5の透視及び撮影における角度の設定、天板15の上下方向/長手方向/幅方向における天板位置の設定、表示に関する諸条件の選択や入力、及び種々のコマンドの入力等を行う操作部8と、X線画像診断装置10の各ユニットを統括して制御するシステム制御部9とを備えている。 【0016】 X線発生部1は、陰極(フィラメント)から放出された電子を高電圧により加速し、陽極に衝突させてX線を発生する真空管であるX線管11と、X線管11と被検体Pの間に位置し、X線管11から発して被検体Pに照射するX線の照射範囲を制限するX線絞り器12とを備えている。 【0017】 X線検出部2は、被検体Pを透過したX線を検出して光に変換するイメージインテンシファイア21と、イメージインテンシファイア21からの光を撮影して電気信号であるX線投影データを生成するテレビカメラ22とを備え、テレビカメラ22からの電気信号をデジタル信号に変換した後、画像データ処理部6へ出力する。なお、被検体Pを透過したX線を検出して電荷に変換する平面検出器を用いるようにしてもよい。 【0018】 そして、イメージインテンシファイア21は、X線発生部1のX線管11に対して位置を前後に移動可能な移動機構を備え、X線管11とイメージインテンシファイア21間の距離(SID)を調整できるようになっている。また、イメージインテンシファイア21は、被検体Pを透過したX線を入射する図示しないX線受像面を有し、電極電圧を制御して、X線受像面におけるX線の入力視野サイズ(FOV)を調整できるようになっている。 【0019】 機構部3は、被検体Pが載置された天板15を長手方向、幅方向、及び上下方向への移動を行う天板移動機構31と、X線発生部1及びX線検出部2を支持するCアーム5を被検体Pの周囲に回動するCアーム回動・移動機構32と、天板移動機構31及びCアーム回動・移動機構32を制御するCアーム・天板機構制御部33とを備えている。 【0020】 Cアーム・天板機構制御部33は、天板移動機構31を制御して、天板15を移動させて所望の位置に設定する。また、Cアーム回動・移動機構32を制御してCアーム5を回動させてX線発生部1及びX線検出部2を所望の角度に設定する。更に、システム制御部9からの制御信号に基づいて被検体Pの診断対象部位に対して最適なSIDを設定する。 【0021】 次に、図2は、Cアーム回動・移動機構32によって駆動されるX線発生部1及びX線検出部2の移動方向を説明するための図である。 【0022】 X線発生部1及びX線検出部2と、これらを移動させるためのCアーム5及びCアーム回動・移動機構32の概略構成を示した図2では、床或いは天井に設置した支柱35に対して、Cアーム回動・移動機構32が被検体Pの体軸方向を回動軸としてR1方向に回動自在に支持されている。 【0023】 また、Cアーム回動・移動機構32に対してCアーム5がR2方向にスライド可能に取り付けられており、このCアーム5の両端部近傍にX線発生部1とX線検出部2が設けられている。 【0024】 そして、X線発生部1とX線検出部2は、Cアーム5のR2方向への回動により、例えば被検体Pの患部(例えば心臓)をX線ビームの回転中心(アイソセンタ)C0として頭部方向(CRA)及び足部方向(CAU)に回動を行う。 【0025】 また、上記X線発生部1とX線検出部2は、Cアーム5のR1方向の回動により、例えば被検体Pの患部をアイソセンタとして、第1斜位方向(RAO)及び第2斜位方向(LAO)に対して回動する。 【0026】 即ち、X線発生部1とX線検出部2は、Cアーム5のR1及びR2方向への回動に伴ってRAO,LAO,CRA,CAUなどの方向へ回動を行い、この回動により被検体Pの任意の角度からのX線透視及び撮影を可能としている。そして、操作部8からの角度設定操作により、任意の方向へ回動して角度を設定できるようになっている。 【0027】 次に、図1に示した高電圧発生部4は、X線発生部1のX線管11の陰極から発生する熱電子を加速するために陽極と陰極の間に印加する高電圧や、陰極のフィラメントを加熱する加熱電圧を供給する高電圧発生器41と、高電圧発生器41を制御するX線制御器42とを備えている。 【0028】 高電圧発生器41は、X線制御器42からの制御信号に基づいてX線管11に透視用のX線及び撮影用の透視よりも高エネルギーのX線を発生させるための高電圧や加熱電圧を供給する。 【0029】 X線制御器42は、システム制御部9から供給される透視及び撮影条件の管電圧、管電流、及びX線照射時間を含むX線照射条件の情報に基づいて、高電圧発生器41を制御する。そして、高電圧発生器41の供給電圧及び加熱電圧を制御することにより、X線管11を透視及び撮影条件の前記管電圧及び管電流に設定すると共に、X線管11に前記X線照射時間に対応する時間照射させる。 【0030】 画像データ処理部6は、X線検出部2よりライン単位で出力されるX線投影データに基づいて、透視及び撮影画像データを生成すると共にその画像データに被検体情報、検査時刻、X線照射条件、透視及び撮影角度、天板位置、SID、FOV等の検査情報を付帯する画像データ生成部61と、画像データ生成部61において生成された画像データを保存する画像データ記憶部62とを備えている。 【0031】 表示部7は、画像データ処理部6において生成された透視及び撮影画像データなどを、その付帯情報である数字及び各種文字などを合成して表示用データを生成する図示しない表示用データ生成回路と、上記画像データや付帯情報データに対してD/A変換とTVフォーマット変換を行なって映像信号を生成する図示しない変換回路と、この映像信号を表示する液晶パネル或いはCRTのモニタとを備えている。 【0032】 操作部8は、様々なボタン等の入力デバイスを有する操作卓80や、更にはキーボード、マウスなどの入力デバイスや表示パネル等を備えたインターラクティブなインターフェースである。そして、検査情報等の入力、表示に関する諸条件の選択や入力、各種コマンド等の入力を行う。 【0033】 システム制御部9は、図示しないCPUと記憶回路を備え、操作部8から供給されるコマンド信号、X線照射条件等の検査情報を一旦記憶した後、これらの情報に基づいたX線投影データの生成、透視及び撮影画像データの生成と表示、あるいは移動機構に関する制御などシステム全体の制御を行なう。 【0034】 次に、図1乃至図5を参照して操作部8の操作卓80の構成を説明する。図3は、操作卓80の構成を示した図である。図4及び図5は、操作卓80の一部の構成の詳細を示した図である。 【0035】 図3は、操作部8の操作卓80の構成を示した図である。操作卓80は、X線画像診断装置10の電源のON及びOFF操作を行う電源操作部8a、天板15の移動操作を行う天板操作部8b、Cアーム5の回動操作を行うアーム操作部8c、透視及び撮影画像データの生成操作を行う画像操作部8d、X線照射条件の入力操作を行う照射条件操作部81等を備えている。 【0036】 電源操作部8aは、X線画像診断装置10の電源をONする電源ONボタン8aa、及び電源をOFFする電源OFFボタン8abを備えている。 天板操作部8bは、天板15を上下移動する上下移動スイッチ8ba、及び天板15を長手方向及び幅方向に水平移動するジョイスティック8bbを備えている。 アーム操作部8cは、Cアーム5をR1及びR2方向に回動するスイッチを備えている。 画像操作部8dは、照射条件操作部81で入力した透視条件に基づいて被検体Pの透視画像データを生成する透視ONボタン8daと、透視画像データの生成を停止する透視OFFボタン8dbと、天板操作部8bのジョイスティック8bbの先端部に配置され、照射条件操作部81で設定入力した撮影条件に基づいて被検体Pの撮影画像データの生成を行う撮影ボタン8dcとを備えている。 【0037】 図4は、操作卓80の照射条件操作部81の構成を示した図である。 照射条件操作部81は、X線照射条件を入力する透視/撮影条件入力操作部82と、透視/撮影条件入力操作部82から設定入力されたX線照射条件の透視条件の値を表示する第1表示部83と、透視/撮影条件入力操作部82から設定入力された撮影条件の値を表示する第2表示部84とを備えている。 【0038】 また、透視及び撮影条件の内の一方の条件の入力操作が可能であることを識別するための入力識別部85と、透視条件の入力操作が可能であることを識別するための第1表示識別部86と、撮影条件の入力操作が可能であることを識別するための第2表示識別部87とを備えている。 【0039】 透視/撮影条件入力操作部82は、X線照射条件の透視及び撮影条件の管電圧を設定入力するための管電圧入力デバイス82aと、管電流を設定入力するための管電流入力デバイス82bと、X線の照射時間を設定入力するための時間入力デバイス82cとを備えている。 【0040】 管電圧入力デバイス82aは、例えばプッシュ可能なダイアルであり、透視条件の入力操作、撮影条件の入力操作、及び透視及び撮影条件の内の一方の条件の入力操作から他方の条件の入力操作への切換え操作が可能になっている。即ち、管電圧入力デバイス82aを例えば時計回り及び反時計回りに回転する操作により、一方の条件の管電圧を設定入力する。また、管電圧入力デバイス82aの例えばワンプッシュによる切換え操作の後に、時計回り及び反時計回りに回転する操作により、他方の条件の管電圧を設定入力する。 【0041】 管電流入力デバイス82bは、管電圧入力デバイス82aと同様の操作により、透視及び撮影条件の管電流を設定入力する。 【0042】 時間入力デバイス82cは、管電圧入力デバイス82aと同様の操作により、透視及び撮影条件のX線照射時間を設定入力する。なお、透視条件における照射時間の入力では、フレームレートを設定入力する例えば所定範囲の回転操作により、間欠的に透視用のX線を照射する間欠照射時間を設定入力する。また、所定位置への回転操作により、連続的に透視用のX線を照射する連続照射時間を設定入力する。 【0043】 なお、操作部8の照射条件操作部81以外の操作後に、照射条件操作部81による入力操作を行う場合、各入力デバイス82a又は82b又は82cのいずれかの入力デバイスの切換え操作により、各入力デバイス82a,82b,82cによる透視条件の入力操作が可能なように予め設定されている。 【0044】 第1表示部83は、透視/撮影条件入力操作部82の管電圧入力デバイス82aから設定入力された透視条件の管電圧の値をデジタル表示する表示エリア83aと、管電流入力デバイス82bから設定入力された透視条件の管電流の値をデジタル表示する表示エリア83bと、時間入力デバイス82cから設定入力された透視条件の照射時間の値をデジタル表示する表示エリア83cとを備えている。 【0045】 第2表示部84は、透視/撮影条件入力操作部82の管電圧入力デバイス82aから設定入力された撮影条件の管電圧の値をデジタル表示する表示エリア84aと、管電流入力デバイス82bから設定入力された撮影条件の管電流の値をデジタル表示する表示エリア84bと、時間入力デバイス82cから設定入力された撮影条件の照射時間の値をデジタル表示する表示エリア84cとを備えている。 【0046】 入力識別部85は、透視/撮影条件入力操作部82の各入力デバイス82a,82b,82c近傍の例えば外周部に配置され、各入力デバイス82a,82b,82cによる入力操作が可能である場合に点灯している。また、操作部8の照射条件操作部81以外の操作が行われている場合や、X線画像診断装置10による透視及び撮影が行われている場合には消灯している。 【0047】 そして、透視条件の入力操作が可能なときには、図5(a)の斜線で示したように、例えば青色などの第1の色に点灯して識別表示する。また、撮影条件の入力操作が可能なときには、図5(b)の斜線で示したように、例えば紫色などの第2の色に点灯して識別表示する。 【0048】 第1表示識別部86は、第1表示部83の近傍の例えば外周部に配置され、各入力デバイス82a又は82b又は82cのいずれかの入力デバイスの切換え操作により、透視条件の入力操作が可能なときには、図5(a)の斜線で示したように第1の色に点灯して識別表示し、図5(b)に示したように撮影条件の入力操作が可能なときには消灯している。また、操作部8の照射条件操作部81以外の操作が行われているときや、X線画像診断装置10による透視や撮影が行われているときには消灯している。 【0049】 第2表示識別部87は、第2表示部84の近傍の例えば外周部に配置され、各入力デバイス82a又は82b又は82cのいずれかの入力デバイスの切換え操作により、撮影条件の入力操作が可能なときには、図5(b)の斜線で示したように第2の色に点灯して識別表示し、図5(a)に示したように透視条件の入力操作が可能なときには消灯している。また、操作部8の照射条件操作部81以外の操作が行われているときや、X線画像診断装置10による透視や撮影が行われているときには消灯している。 【0050】 このように、各入力デバイス82a,82b,82cによる透視条件の入力操作、撮影条件の入力操作、及び透視及び撮影条件の内の一方の条件の入力操作から他方の条件の入力操作への切換え操作を行うことができる。 【0051】 また、管電圧入力デバイス82a,82b,82cによる透視条件の入力操作が可能なときに、入力識別部85及び第1表示識別部86を第1の色で識別表示することができる。更に、撮影条件の入力操作が可能なときに、入力識別部85及び第2表示識別部87を第2の色で識別表示することができる。 【0052】 以下、図1乃至図6を参照して、X線画像診断装置10の動作の一例を説明する。 図6は、X線画像診断装置10の動作を示したフローチャートである。まず、X線画像診断装置10の操作者は、操作部8における電源操作部8aの電源ONボタン8aaを押す。そして、被検体Pの検査を行うために操作部8から被検体Pの被検体情報の入力操作が行われると、X線画像診断装置10は検査を開始する(ステップS1)。 【0053】 更に、X線照射条件を含む被検体Pの検査情報を設定するために、操作部8から入力操作を行う。 【0054】 そして、操作部8の照射条件操作部81における透視/撮影条件入力操作部82の各入力デバイス82a,82b,82cを切換える操作が行われると、入力識別部85及び第1表示識別部86は、第1の色に点灯して識別表示する(ステップS2)。 【0055】 次いで、各入力デバイス82a,82b,82cによる透視条件の管電圧、管電流、及び照射時間を設定する入力操作が行われると、透視条件の設定入力した各値を、システム制御部9の記憶回路に保存すると共に照射条件操作部81の第1表示部83の各表示エリア83a,83b,83cに表示する(ステップS3)。 【0056】 透視条件の設定入力後、各入力デバイス82a又は82b又は82cのいずれかの入力デバイスを切換える操作が行われると、入力識別部85及び第2表示識別部87は、第2の色に点灯して識別表示する(ステップS4)。 【0057】 次いで、各入力デバイス82a,82b,82cによる撮影条件の管電圧、管電流、及び照射時間を設定する入力操作が行われると、撮影条件の設定入力した各値を、システム制御部9の記憶回路に保存すると共に第2表示部84の各表示エリア84a,84b,84cに表示する(ステップS5)。 【0058】 撮影条件の設定入力後、操作部8から被検体情報及びX線照射条件以外の検査情報を入力する操作が行われると、入力識別部85、及び第1及び第2表示識別部86,87は消灯する(ステップS6)。 【0059】 X線照射条件の入力操作後、天板15上に被検体Pを載置し、操作部8の天板操作部8bにおける上下移動スイッチ8ba、水平移動ジョイスティック8bb、及びアーム操作部8cの操作が行われると、機構部3のCアーム天板・機構制御部33は、天板移動機構31及びCアーム回動・移動機構32を制御して天板15、及びX線発生部1とX線検出部2を、被検体Pの診断対象部位近傍に設定する。 【0060】 検査情報の設定入力後、操作部8の画像操作部8dにおける透視ONボタン8daを押す操作が行われると、システム制御部9は、高電圧発生部4、X線発生部1、X線検出部2、及び画像データ処理部6に透視を指示する。そして、高電圧発生部4のX線制御器42は、システム制御部9から供給されるX線照射条件に含まれる透視条件に基づいて、高電圧発生器41を制御する。高電圧発生器41は、X線制御器42の制御信号に基づいて高電圧及び加熱電圧をX線発生部1に供給する。 【0061】 X線発生部1のX線管11は、高電圧発生器41から供給される高電圧及び加熱電圧により透視用のX線を発生して、被検体Pに照射する。X線検出部2は、X線発生部1から照射されたX線を検出してX線投影データを生成し、生成したX線投影データを画像データ処理部6に出力する。画像データ処理部6の画像データ生成部61は、X線検出部2から出力されたX線投影データに基づいて、透視画像データを生成して表示部7に表示する(ステップS7)。 【0062】 操作者は、表示部7に表示された被検体Pの透視画像データを観察しながら、被検体Pの診断対象部位に対する天板15、及びX線発生部1とX線検出部2の位置を調整するための操作を操作部8から行う。 【0063】 そして、天板15、及びX線発生部1とX線検出部2の最適な撮影位置が設定された時点で、操作部8の画像操作部8dにおける撮影ボタン8dcを押す操作が行われると、システム制御部9は、高電圧発生部4、X線発生部1、X線検出部2、及び画像データ処理部6に撮影を指示する。そして、高電圧発生部4のX線制御器42は、システム制御部9から供給されるX線照射条件に含まれる撮影条件に基づいて、高電圧発生器41を制御する。高電圧発生器41は、X線制御器42の制御信号に基づいて、高電圧及び加熱電圧をX線管11に供給する。 【0064】 X線管11は、高電圧発生器41から供給される高電圧及び加熱電圧により撮影用のX線を発生して、被検体Pに照射する。X線検出部2は、X線発生部1から照射されたX線を検出してX線投影データを生成して画像データ生成部61に出力する。画像データ生成部61は、X線検出部2から出力されたX線投影データに基づいて、撮影画像データを生成して画像データ記憶部62に保存する(ステップS8)。 【0065】 そして、被検体Pの診断又は治療に用いる撮影画像データが得られた後に、操作部8の画像操作部8dの透視OFFボタン8dbを押す操作が行われると、システム制御部9は、高電圧発生部4、X線発生部1、X線検出部2、及び画像データ処理部6に動作の停止を指示する。 【0066】 そして、高電圧発生部4、X線発生部1、X線検出部2、及び画像データ処理部6における動作が停止した時点で被検体Pの検査が終了する(ステップS9)。 【0067】 検査終了後、被検体Pの撮影画像データを表示部7又は外部の表示装置に表示させて医師による診断又は治療が行われる。 【0068】 以上述べた本発明の実施例によれば、X線照射条件である透視及び撮影条件の一方の条件の入力操作が可能な管電圧入力デバイス82a、管電流入力デバイス82b、及び時間入力デバイス82cを用いて、各入力デバイス82a又は82b又は82cのいずれかの入力デバイスを切換え操作することにより、各入力デバイス82a,82b,82cで他方の条件の入力操作を行うことができる。 【0069】 また、各入力デバイス82a,82b,82cの近傍に入力識別部85を配置し、第1表示部83近傍に第1表示識別部86を配置することにより、各入力デバイス82a,82b,82cによる透視条件の入力操作が可能なときに、入力識別部85及び第1表示識別部86を第1の色で識別表示することができる。 【0070】 更に、第2表示部84近傍に第2表示識別部87を配置することにより、各入力デバイス82a,82b,82cによる撮影条件の入力操作が可能なときに、入力識別部85及び第2表示識別部87を第2の色で識別表示することができる。 【0071】 これにより、検査の操作に要する時間を短縮すると共に誤操作を防ぐことができる。 【図面の簡単な説明】 【0072】 【図1】本発明の実施例に係るX線画像診断装置の構成を示すブロック図。 【図2】本発明の実施例に係るアームの動作を示す図。 【図3】本発明の実施例に係る操作部の操作卓の構成を示す図。 【図4】本発明の実施例に係る操作卓の照射条件操作部の構成の詳細を示す図。 【図5】本発明の実施例に係る照射条件照射部を第1及び第2の色で識別表示する図。 【図6】本発明の実施例に係るX線画像診断装置の動作を示すフローチャート。 【符号の説明】 【0073】 P 被検体 1 X線発生部 2 X線検出部 3 機構部 5 Cアーム 6 画像データ処理部 7 表示部 8 操作部 9 システム制御部 10 X線画像診断装置 31 天板移動機構 32 Cアーム回動・移動機構 33 Cアーム天板・機構制御部 61 画像データ生成部 62 画像データ記憶部 80 操作卓 81 照射条件操作部 82 透視/撮影条件入力操作部 82a,82b,82c 入力デバイス 83 第1表示部 84 第2表示部 85 入力識別部 86 第1表示識別部 87 第2表示識別部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝 【識別番号】594164542 【氏名又は名称】東芝メディカルシステムズ株式会社 【識別番号】594164531 【氏名又は名称】東芝医用システムエンジニアリング株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年8月18日(2006.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109900 【弁理士】 【氏名又は名称】堀口 浩
|
| 【公開番号】 |
特開2008−43592(P2008−43592A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−223312(P2006−223312) |
|