| 【発明の名称】 |
フットスイッチ装置およびX線診断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】阿部 真吾
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| 【要約】 |
【課題】複数のスイッチが並置されているフットスイッチの踏み込み間違いを防止すること。
【構成】複数のスイッチ91、92が並置されているフットスイッチ装置90において、間違って踏むと支障を生ずる方のスイッチ本体の上面に、空間部94を覆うように弾性体で形成される障害物95を配置したもので、障害物を踏み込むことによってスイッチ本体を動作させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操作者が足で踏み込むことによってオンまたはオフ動作を行うフットスイッチ装置において、 スイッチ本体と、 このスイッチ本体の上面に配置した弾性体で形成される障害物と を備え、前記障害物を踏み込むことによって前記スイッチ本体を動作させることを特徴とするフットスイッチ装置。 【請求項2】 前記障害物が弾性変形する荷重は、前記スイッチ本体の動作荷重よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のフットスイッチ装置。 【請求項3】 前記スイッチ本体は複数個並置されていて、その中の1つに前記障害物が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のフットスイッチ装置。 【請求項4】 被検体に対して低線量X線と高線量X線とを切り替えて照射することの可能なX線診断装置において、 操作者が足で踏み込むことによってオンまたはオフ動作を行う、低線量照射用スイッチおよび高線量照射用スイッチの並置されたフットスイッチ装置と、 このフットスイッチ装置の前記高線量照射用スイッチの上面に配置した弾性体で形成される障害物と を備え、前記障害物を踏み込むことによって前記高線量照射用スイッチを動作させることを特徴とするX線診断装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、操作者が足で踏み込むことによってオンまたはオフ動作を行うフットスイッチ装置およびこのようなフットスイッチ装置を備えたX線診断装置に関する。 【背景技術】 【0002】 被検体に対してX線を照射して透視および撮影を行うX線診断装置は良く知られている。ここでX線はX線管から生ずるものであり、透視は弱いX線を生じさせてそれを被検体へ連続的に照射(低線量照射)して、病変部位の探索などのために使用される。また撮影は、透視によって見つけた病変部位などをより詳細に観察するために、強いX線を被検体へ照射(高線量照射)して、より鮮明なX線画像を得るために使用される。そのために、低線量照射を一旦停止させて高線量照射に切り替えて鮮明なX線画像を観察し、その後低線量照射による透視に戻すような操作が頻繁に行われる。 【0003】 ところで、X線診断装置を用いて循環器系の診断や処置を講ずる際には、数名の医師や技師がチームを組んで対処することになる。すなわち、被検体の載置されている寝台の位置を調整したり、被検体の観察部位に合わせてX線管やX線検出器を回転させたりする操作を担当する補助的な役割を担う者と、透視像を観察しながら被検体に挿入するカテーテルやガイドワイヤを操作する者(術者)が居り、この術者が低線量照射と高線量照射の切り替えを実施してX線画像を観察しながらカテーテルやガイドワイヤを操作している。従って、術者はカテーテルやガイドワイヤを操作するために両手が塞がっているので、足で踏み込むことによってオンまたはオフ動作を行うフットスイッチ装置を用いて、低線量照射と高線量照射の切り替えを行ない、これによって両手を自由に使えるようにし、所望の画像を観察しながら処置に万全を期すようにしている。 【0004】 なお、X線診断装置に備えられるフットスイッチ装置は、透視用スイッチ(低線量照射用スイッチ)と撮影用スイッチ(高線量照射用スイッチ)との2つのスイッチが、通常並置された状態で床上に置かれ、ケーブルなどによってX線診断装置と接続されている(例えば、特許文献1参照。)。 【0005】 このようなフットスイッチ装置の具体例を示すと、図7に示すようなものがある。すなわち図7は、従来からX線診断装置に使用されているフットスイッチ装置60の斜視図であり、このフットスイッチ装置60は、不用意に踏まれることのないように、凹状空間に仕切板61を挟んで左側に透視用スイッチ62と右側に撮影用スイッチ63とが並置されている。そして、高線量での透視をする際に使用するHLC透視スイッチ64やケーブル接続用のコネクタ65なども設けられている。なお符号66を付して示したものは、HLC透視スイッチ64やケーブル接続用のコネクタ65を不用意に踏むことがないように、保護を兼ねて持ち運びに便利なように設けた把手である。 【特許文献1】特開平8−191829号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 ところで、2つのスイッチが並置された状態で床上に置かれたフットスイッチ装置60を操作する際に、操作者(術者を含む)にとって操作しようとするスイッチがどこにあるかをいちいち確認するのが煩わしいという問題があった。また、X線診断装置を操作している際に、透視用スイッチ(低線量照射用スイッチ)62なのか撮影用スイッチ(高線量照射用スイッチ)63なのかを目視で確認できない状況にある場合もあり、この場合は、確認しないまま感を頼りに踏み込み操作をすることがあった。さらに、透視用スイッチ62、撮影用スイッチ63とも、操作者が足で踏み込んだ際の感触は同じに作られていたので、足で踏み込んだだけでは、透視用スイッチ62なのか撮影用スイッチ63なのかを判断することが困難だった。 【0007】 そして、X線診断装置のフットスイッチ装置60を操作する際に、透視用スイッチ62を撮影用スイッチ63と間違えて踏み込み操作をした場合には、無用なX線画像を得ることになり、かつ被検体を余計なX線被曝に晒すことになるという問題につながるものであった。 【0008】 本発明はこのような問題を解決するためになされたものである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上述の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、操作者が足で踏み込むことによってオンまたはオフ動作を行うフットスイッチ装置において、スイッチ本体と、このスイッチ本体の上面に配置した弾性体で形成される障害物とを備え、前記障害物を踏み込むことによって前記スイッチ本体を動作させることを特徴とする。 【0010】 また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフットスイッチ装置において、前記障害物が弾性変形する荷重は、前記スイッチ本体の動作荷重よりも小さいことを特徴とする。 【0011】 また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のフットスイッチ装置において、前記スイッチ本体は複数個並置されていて、その中の1つに前記障害物が配置されていることを特徴とする。 【0012】 また、請求項4に記載の発明は、被検体に対して低線量X線と高線量X線とを切り替えて照射することの可能なX線診断装置において、操作者が足で踏み込むことによってオンまたはオフ動作を行う、低線量照射用スイッチおよび高線量照射用スイッチの並置されたフットスイッチ装置と、このフットスイッチ装置の前記高線量照射用スイッチの上面に配置した弾性体で形成される障害物とを備え、前記障害物を踏み込むことによって前記高線量照射用スイッチを動作させることを特徴とする。 【発明の効果】 【0013】 上記課題を解決するための手段の項にも示したとおり、本発明の特許請求の範囲に記載する各請求項の発明によれば、次のような効果を奏する。 【0014】 請求項1に記載の発明によれば、いきなりスイッチの踏み込み操作をしてしまうことなく、操作者は一旦障害物に足を乗せることによって、その感触から所望のスイッチに足が乗ったことを確認することができ、その上でスイッチのオン/オフ操作を実施するので、スイッチ操作の安全性を極めて向上することができる。 【0015】 請求項2に記載の発明によれば、障害物を設けたスイッチであっても、障害物のない通常のスイッチに対するスイッチ操作に比べて、それほど違和感を与えることなくスイッチ操作が可能である。 【0016】 請求項3に記載の発明によれば、障害物のない通常のスイッチと、障害物のあるスイッチとが並置されている場合に、目視確認に頼らずに足の感触から、障害物のない通常のスイッチと障害物のあるスイッチとを確実に区別して認識することができる。 【0017】 請求項4に記載の発明によれば、低線量照射(透視)用スイッチと高線量照射(撮影)用スイッチの並置されたフットスイッチ装置を備えたX線診断装置において、高線量照射用スイッチ側に障害物を設置しておくことにより、操作者は高線量照射用スイッチを目視確認に頼らずに足の感触から確実に高線量照射用スイッチであることを認識することができるので、低線量照射用スイッチと間違えて高線量照射用スイッチを踏み込んでしまうことが防止でき、被検体に対して過大のX線を照射したり、不要なX線画像を得たりするようなことを防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、本発明に係るフットスイッチ装置およびX線診断装置の実施例について、図1ないし図6を参照して詳細に説明する。 【0019】 そこで先ず、本発明の実施の形態におけるX線診断装置の基本的な構成について、図1を参照して説明する。なお、図1はX線診断装置全体の概略構成を示したブロック図である。 【0020】 X線診断装置100は、被検体45に対してX線を照射するX線発生部1と、被検体45を透過したX線を2次元的に検出するX線検出部2と、前記X線発生部1とX線検出部2を例えばC字形に形成されたアームによって両者が対向する向きに保持する保持アーム5と、被検体45を載せる寝台(天板)17とを備えている。 【0021】 また、X線診断装置100は、保持アーム5や寝台17を移動させる機構部3と、機構部3の各機構を制御する機構制御部6と、X線検出部2によってライン単位で検出されるX線画像データを1枚の画像データとして保存するとともに、画像間のサブトラクション演算などを行なう画像演算・記憶部7を備えている。 【0022】 更に、X線診断装置100は、画像演算・記憶部7に保存されているX線画像データを表示する表示部8と、透視/撮影などの動作条件に応じてX線発生部1に必要な高電圧を印加する高電圧発生部4と、上記各ユニットを制御するシステム制御部10と、X線診断装置100を操作する例えばX線技師などの操作者がこのX線診断装置100に対して種々の指示を与えるための操作部9を備えている。 【0023】 X線発生部1は、被検体45に対しX線を放射するX線管15と、このX線管15から放射されたX線をコリメートするX線絞り器16を備えている。X線管15はX線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧によって加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器16は、X線管15と被検体45の間に位置し、拡大撮影の場合には、X線管15から放射されたX線ビームを拡大撮影領域のサイズに絞り込む機能を有している。 【0024】 X線検出部2は、被検体45を透過したX線を電荷に変換して蓄積する平面検出器21と、この平面検出器21に蓄積された電荷をX線画像信号として読み出すためのゲートドライバ22と、読み出された電荷を画像データに変換する画像データ生成部11とを備えている。この画像データ生成部11は、平面検出器21から読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器23と、この電荷・電圧変換器23の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器24と、平面検出器21からライン単位でパラレルに読み出される画像信号をシリアルな信号に変換するパラレル・シリアル変換器25とを備えている。 【0025】 機構部3は、X線発生部1及びX線検出部2を被検体45の周囲で回転させて撮影断面を設定するために保持アーム5を回転移動させる保持アーム移動機構41と、X線発生部1及びX線検出部2を被検体45の体軸方向に対して相対的に移動させて撮影断面を設定するために寝台17の移動を行なう寝台移動機構42を備えている。なお、保持アーム移動機構41によって保持アーム5を被検体45の周囲に回転移動させたときの、X線発生部1及び/またはX線検出部2の位置(角度)は、内部に設けられたエンコーダによって検出され出力される。 【0026】 高電圧発生部4は、X線管15の陰極から発生する熱電子を加速するために、X線管15の陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生させる。通常は、インバータ方式により80KW乃至100KWの大出力容量を有している。 【0027】 機構制御部6は、システム制御部10からの制御信号によって機構部3の保持アーム移動機構41及び寝台移動機構42を制御する。また機構部3に設けられたエンコーダ出力信号を受け、保持アーム5の回転位置(すなわち、被検体45の体軸に対するX線発生部1及び/またはX線検出部2の角度)や、寝台17の位置(即ち被検体45とX線発生部1及びX線検出部2との相対位置)の検出を行なう位置検出器を備えている。 【0028】 画像演算・記憶部7は、画像データ生成部11からシリアルに送られてくる所定部位のマスク画像データを保存するマスク画像データ記憶回路、コントラスト画像データを保存するコントラスト画像データ記憶回路、X線を照射しない場合に得られる画像データ(暗時画像データとも言う)を保存する暗時画像データ記憶回路、更にはサブトラクション後の画像データを保存するサブトラクション画像データ記憶回路などから構成される画像データ記憶回路13と、この画像データ記憶回路13にて保存された所定部位のマスク画像データやコントラスト画像データと暗時画像データとのサブトラクション、更には、上記暗時画像データとのサブトラクション後のマスク画像データ(補正マスク画像データ)とコントラスト画像データ(補正コントラスト画像データ)とのサブトラクションなどを行なう画像演算回路12を備えている。 【0029】 表示部8は、画像演算・記憶部7において生成されたマスク画像、コントラスト画像、サブトラクション画像の中の所望の画像データと、この画像データの付帯情報である数字や各種文字などを合成して一旦保存する表示用画像メモリ31と、このX線画像データや付帯情報をアナログ信号に変換するD/A変換器32と、このアナログ信号をTVフォーマット変換して映像信号を生成する表示回路33と、前記映像信号を表示する液晶、あるいはCRTのモニタ34から構成される。 【0030】 操作部9はキーボード、各種スイッチ、マウス等を備えたインターラクティブなインターフェースであり、装置の操作者は操作部9において、撮影の各種条件や検査の開始、機構部3の移動制御などのコマンド信号を入力し、これらのコマンド信号はシステム制御部10を介して各ユニットに送られる。また、各種スイッチには、透視(低線量照射)のオン/オフ、撮影(高線量照射)のオン/オフ操作を行うためのフットスイッチ装置90が含まれている。なお操作部9は、被検体45に注入した造影剤の移動速度に合わせて保持アーム5の回転速度の指示や、寝台17の移動速度あるいは移動方向の指示を行なう機能を有している。 【0031】 システム制御部10は、CPUと記憶回路を備え、操作部9から送られてくる操作者の指示や撮影条件などの情報を一旦記憶した後、これらの情報に基づいて透視/撮影の切り替え制御、X線画像データの収集や表示の制御、あるいは移動機構に関する制御などシステム全体の制御を行なう。また、前記記憶回路には、X線を照射しない状態で得られる装置固有の暗時画像データが予め保存されている。 【0032】 次に、本発明に係るフットスイッチ装置90の実施例について説明する。 【0033】 図2は、本発明におけるフットスイッチ装置90の考え方を説明するために示したものであり、図2(a)は例えば透視(低線量照射)用スイッチを、図2(b)は例えば撮影(高線量照射)用スイッチを夫々模式的に側面図で示している。すなわち、透視(低線量照射)用スイッチ91は、略V字形に形成されたスイッチ本体93から成り、このスイッチ本体93を矢印で示すように上方から踏み込むことによって、内部に設けられているスイッチ(図示せず)がオン/オフ動作するものである。 【0034】 一方、撮影(高線量照射)用スイッチ92は、透視用スイッチ91と同様の略V字形に形成されたスイッチ本体93を備えるとともに、スイッチ本体93の上方に形成される所望の空間部94を覆うように、弾性体から成る障害物95を配置するように構成している。従って、この障害物95を矢印で示すように上方から踏み込むことによって、障害物95が変形しながらスイッチ本体93を押圧し、スイッチ本体93内部の図示しないスイッチがオン/オフ動作するものである。なおこの場合、空間部94を含めてスイッチ本体93の高さの2倍程度の高さに押さえるように障害物95を配置している。ちなみに、スイッチ本体93の高さが例えば3〜5cmあるとすれば、障害物95を含めた撮影用スイッチ92全体の高さは10cm程度かそれ以下となる。 【0035】 このように本発明のフットスイッチ装置90では、特に撮影用スイッチ92を踏み込むときには、先ず障害物95に足が乗ることになるので、透視用スイッチ91とは異なる感触を操作者の足に与えることになり、確実に撮影用スイッチ92を捉えたことを操作者に認識させることができる。従って、万一透視用スイッチ91のつもりで撮影用スイッチ92に足を乗せたときには、即座に間違いであることに気づかせてそれ以上の踏み込みを中止させることが可能となる。勿論、感触の違いから撮影用スイッチ92であることを理解すればそのまま踏み込みを続けることによって、所望の撮影用スイッチ92の操作は可能である。 【0036】 図3は、このような考えの下での、本発明に係るフットスイッチ装置の一実施例を示した斜視図であり、これは、X線診断装置に使用されるフットスイッチ装置90であって、図2と同一部分には同一符号を付して示してある。 【0037】 すなわち、透視(低線量照射)用スイッチ91、撮影(高線量照射)用スイッチ92共スイッチ本体93の構造は同じであるが、撮影用スイッチ92に対しては例えばスイッチ本体93の上面に所望の空間部94を置いてこれを覆うよう弾性体から成る障害物95を配置している。この障害物95としては、スイッチ本体93を動作させるときの押圧力に比べて、柔らかく、弾力性を有し、スイッチ本体93を押圧する力よりも小さい力で弾性変形するものが好ましく、さらに、上方から踏み込まれたときに、スイッチ本体93に接触するまで弾性変形が続くような材料で形成されていることが好ましい。また障害物95は、予め撮影用スイッチ92となるべきスイッチ本体93に固定的に取り付けられていてもよいが、着脱可能に取り付けられるものでもよい。さらに、撮影用スイッチ92に対して着脱が可能なように、フットスイッチ装置90の筐体に設けてもよい。さらに、本実施例では障害物95を半円形のものとして、撮影用スイッチ92のスイッチ本体93上を空間的に覆うように設けたが、形状は箱型、L字形など適宜の形状であってよい。 【0038】 なお、図3に符号96を付して示したものはHLC透視スイッチ、符号97を付して示したものはケーブル接続用のコネクタ、符号98を付して示したものはHLC透視スイッチ96やケーブル接続用のコネクタ97を不用意に踏むことがないように、保護を兼ねて持ち運びに便利なように設けた把手、99は透視用スイッチ91と撮影用スイッチ92との間を仕切った仕切板である。 【0039】 次に、本発明に係るフットスイッチ装置を備えたX線診断装置を用いて、透視(低線量照射)と撮影(高線量照射)を行う時の操作者の操作について、図4ないし図6に示したフローチャートを参照して説明する。 【0040】 図4は、透視(低線量照射)時における操作者の操作手順を示したフローチャートである。操作者は、透視をしようとするときは、先ず自分の足を動かして(ステップ1)透視用スイッチ91の上に足を乗せる(ステップ2)。次いで、その透視用スイッチ91を踏み込む(ステップ3)。これによって透視用スイッチ91が作動し、透視用スイッチ91からの透視オン信号が操作部9へ伝達され、システム制御部10の制御下でX線診断装置は透視を開始する(ステップ4)ことになり、操作者が透視用スイッチ91から足を離せば透視用スイッチ91はオフとなり、透視オフ信号が操作部9へ伝達されて透視(低線量照射)が停止することになる。 【0041】 一方、図5は、撮影(高線量照射)時における操作者の操作手順を示したフローチャートである。操作者は、表示部8のモニタ34(図1参照)に表示されている透視画像を観察しながら手技を実施していて、より鮮明なX線画像を観察したいと思ったときに、自分の足を動かして(ステップ11)撮影用スイッチ92の上にその足を乗せる(ステップ12)。このとき操作者の足は障害物95の上に乗るので、その感触から操作者は撮影用スイッチ92の上に足が乗ったことに気づく(ステップ13)。そこで操作者は、撮影(高線量照射)してよいか否かを判断し(ステップ14)、撮影(高線量照射)するつもりであった(YES)のならそのまま障害物95を踏み込む(ステップ15)と撮影用スイッチ92が動作する(ステップ16)。 【0042】 よって、撮影用スイッチ92から撮影オン信号が操作部9へ伝達され、システム制御部10の制御下でX線診断装置は撮影(高線量照射)を実施する(ステップ17)。なお、撮影用スイッチ92から足を離せば、撮影用スイッチ92はオフとなり、撮影オフ信号が操作部9へ伝達され、システム制御部10の制御下でX線診断装置は撮影(高線量照射)を停止することになる。 【0043】 ところで、操作者が透視用スイッチ91を踏むつもりでいたのに、誤ってステップ12において撮影用スイッチ92の上に足が乗ってしまったときには、ステップ13において、障害物95の感触から操作者が撮影用スイッチ92の上に足が乗っており、透視用スイッチ91ではないことに気づくことができる。このときには、ステップ14において撮影(高線量照射)するつもりではなかった(NO)と判断できるので、撮影用スイッチ92上の障害物95から足を離す(ステップ18)ことによって、実行するつもりのなかった間違った撮影(高線量照射)を未然に防止することができる。 【0044】 さて、図4、図5のフローチャートは、操作者の操作手順を表したものであるが、撮影用スイッチ92上の障害物95からみた場合の、操作の流れを示すと図6のフローチャートのようになる。 【0045】 すなわち、障害物95の上に操作者の足が触れる(ステップ21)と、障害物95は踏まれて少し窪むことになる(ステップ22)。この障害物95の反力によって、操作者は撮影用スイッチ92の上に足を乗せたことを認識することになる。そこで、操作者が撮影用スイッチ92を踏もうとしていたのであれば、正しく撮影用スイッチ92を足で選択したので、そのまま障害物95は踏み込まれ続ける(ステップ23)ので、障害物95は弾性変形しながら、遂には撮影用スイッチ92を押圧してオンさせて(ステップ24)、撮影を開始させる。 【0046】 しかしながら、ステップ22の段階で操作者が撮影用スイッチ92を踏もうとしていたのではない(透視用スイッチ91を踏もうとしていた)という間違いに気づけば、操作者の足が障害物95から離れる(ステップ25)ので、障害物95は元の状態に復帰することとなって撮影用スイッチ92がオンになることはない(ステップ26)。 【0047】 以上詳述したように本発明によれば、複数のスイッチが並置されているフットスイッチ装置90において、間違って踏むと支障を生ずる方のスイッチに、障害物95を配置するようにしたものである。よって、操作者がその障害物95を踏んだときの感触から、どのスイッチを踏んだかどうかを目視によらず確認することができ、操作を安全、確実にすることができる。そして、障害物95を踏んだことによって、所望のスイッチであることを認識したときは、そのまま踏み込みを続けることによって、所定のスイッチ操作が可能となり、操作者の足の移動経路を限定することなく操作が極めて容易となる効果を奏する。そして、このようなフットスイッチ装置90をX線診断装置100に適用することにより、透視(低線量照射)用スイッチ91のつもりで撮影(高線量照射)用スイッチ92を踏み込んでしまって、被検体に無用な過大のX線を照射するような不都合を防止して、被検体を保護することができる。 【0048】 本発明は上述の実施例に限定されることなく、要旨の範囲内で種々の形態で実施することが可能である。例えば、3つ以上のスイッチ本体が並置されたものにも本発明を実施して同様の効果を奏することができる。すなわち、X線診断装置において、2方向からの透視撮影が可能なように、X線発生部とX線検出部とを2系統備えたものがある。このようなX線診断装置に適用されるフットスイッチ装置は、2つの透視(低線量照射)用スイッチと1つの撮影(高線量照射)用スイッチを備えている。従って、撮影用スイッチにのみ前述の実施例と同様に障害物を設けることにより、透視用スイッチを踏もうとして撮影用スイッチを踏み込んでしまうような不都合を防止することができる。 【0049】 また、X線診断装置100として、X線検出部2に平面検出器21を用いたものについて説明したが、平面検出器21に代えてイメージインテンシファイアー(I.I.)とテレビカメラをX線検出部とするものであっても、本発明を適用できることは言うまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】X線診断装置全体の概略構成を示したブロック図である。 【図2】本発明に係るフットスイッチ装置の一実施例の、考え方を説明するために示した模式的な側面図である。 【図3】本発明に係るフットスイッチ装置の一実施例を示した斜視図である。 【図4】X線診断装置による透視時における操作者の操作手順を示したフローチャートである。 【図5】X線診断装置による撮影時における操作者の操作手順を示したフローチャートである。 【図6】本発明における撮影用スイッチ上の障害物からみた、操作の流れを示したフローチャートである。 【図7】X線診断装置に使用される従来のフットスイッチ装置の斜視図である。 【符号の説明】 【0051】 90 フットスイッチ装置 91 透視用スイッチ 92 撮影用スイッチ 93 スイッチ本体 94 空間部 95 障害物 96 HLC透視スイッチ 97 ケーブル接続用のコネクタ 98 把手 99 仕切板
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝 【識別番号】594164542 【氏名又は名称】東芝メディカルシステムズ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月9日(2006.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109900 【弁理士】 【氏名又は名称】堀口 浩
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| 【公開番号】 |
特開2008−36278(P2008−36278A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月21日(2008.2.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−217084(P2006−217084) |
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