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【発明の名称】 手動式手術用切断固定器具
【発明者】 【氏名】フレデリック・イー・シェルトン・ザ・フォース

【氏名】ジョン・エヌ・オウワーカーク

【氏名】ジェローム・アール・モルガン

【氏名】ジェフリー・エス・スウェイズ

【氏名】ユージーン・エル・ティムパーマン

【氏名】レスリー・エム・フジカワ

【要約】 【課題】効果的かつ使いやすいものでありながら、他の動力付き手術用吻合装置よりも経済的である手術用吻合装置を提供する。

【構成】細長いシャフト組立体でハンドル組立体に取り付けられた、細長いチャネルを含む手術用切断固定器具である。細長いチャネルは、カートリッジが入るように構成されており、軸回転移動可能なアンビルが取り付けられており、中でナイフ・バーを支持している。アンビルは、ハンドル組立体によって支持されているクロージャ・トリガーを操作することにより選択的に開閉できる。ナイフ・バーは、ハンドル組立体によって支持されている可逆回転駆動部と協働する発射トリガーを動かすことにより、細長いチャネルを通して遠位へ進めることができる。ナイフ・バーはまた、可逆回転駆動部を後退配置へシフトさせた後に、発射トリガーを動かすことにより、スタート位置まで後退させることもできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手術器具において、
ハンドル組立体と、
前記ハンドル組立体によって支持されており、閉じる運動および開く運動を生成するように構成されたクロージャ駆動部と、
前記ハンドル組立体によって支持される発射駆動部であって、前記ハンドル組立体に操作可能に連結された発射トリガーを作動させると、回転発射運動を、前記発射トリガーをもう一度作動させると、回転後退運動を、選択的に生成するように構成された、発射駆動部と、
前記ハンドル組立体に連結されており、前記クロージャ駆動部および前記発射駆動部とつながっていて、前記閉じる運動および前記開く運動ならびに前記回転発射運動を個別に伝達する、細長いシャフト組立体と、
前記細長いシャフト組立体に連結されたエンドエフェクターであって、
中にステープル・カートリッジが入る大きさに形成された細長いチャネル、
前記細長いチャネルに軸回転するように連結されており、前記細長いシャフト組立体からの前記開く運動および前記閉じる運動に応答して軸回転するアンビル、および、
前記細長いチャネル内に操作可能に支持されており、前記細長いシャフト組立体からの前記回転発射運動および前記後退運動に応答する切断切り離し部材、
を含む、エンドエフェクターと、
を備える、手術器具。
【請求項2】
請求項1に記載の手術器具において、
前記細長いチャネルが、金属であり、打ち抜き加工で形成されている、手術器具。
【請求項3】
請求項1に記載の手術器具において、
前記アンビルが、金属であり、打ち抜き加工で形成されている、手術器具。
【請求項4】
請求項1に記載の手術器具において、
前記細長いシャフト組立体が、
前記クロージャ駆動部および前記細長いチャネルに取り付けられたスパイン組立体と、
前記ハンドル組立体に連結されており、前記スパイン組立体を覆うように延びているクロージャ・チューブ組立体であって、
前記スパイン組立体が、前記クロージャ駆動部が生成した前記閉じる運動および前記開く運動に応答して、前記クロージャ・チューブ組立体に対して軸方向運動が可能であり、
前記クロージャ・チューブ組立体が、前記クロージャ・チューブ組立体内の前記スパイン組立体の前記軸方向運動に応答して、前記アンビルを前記開いた位置および前記閉じた位置の間で動かすように構成されている、
クロージャ・チューブ組立体と、
を備える、手術器具。
【請求項5】
請求項4に記載の手術器具において、
前記スパイン組立体が、
前記ハンドル組立体に連結された近位スパイン・セクションと、
前記近位スパイン・セクションに連結されており、前記近位スパイン・セクションに対して回転可能である遠位スパイン・セクションと、
を備える、手術器具。
【請求項6】
請求項5に記載の手術器具において、
前記クロージャ・チューブ組立体が、前記ハンドル組立体に対して選択的に回転可能である、手術器具。
【請求項7】
請求項4に記載の手術器具において、
前記クロージャ駆動部が、
前記ハンドル組立体に可動的に支持されているクロージャ・シャトル部であって、当該シャトル部の中で前記スパイン組立体の近位端を支持している、クロージャ・シャトル部と、
前記ハンドル組立体および前記クロージャ・シャトル部に操作可能に取り付けられたクロージャ・トリガーであって、前記閉じる力および前記開く力を前記クロージャ・シャトル部に加えるように操作可能である、クロージャ・トリガーと、
を備える、手術器具。
【請求項8】
請求項1に記載の手術器具において、
前記発射駆動部が、
前記細長いシャフト組立体の中で選択的に軸方向に移動するために、前記細長いシャフト組立体内で支持されている発射ロッドであって、
前記回転発射運動を前記発射ロッドに加えると、前記発射ロッドが前記切断切り離し部材を遠位方向に前記細長いチャネルの中で動かし、前記回転後退力を前記発射ロッドに加えると、前記発射ロッドが前記切断切り離し部材を近位方向に動かすように、前記切断切り離し部材とつながっている、
発射ロッドと、
前記ハンドル組立体内で支持されており、前記回転発射運動を生成するための発射配置と、前記回転後退運動を生成するための後退配置との間で選択的に動かすことができるシフター組立体であって、
前記シフター組立体が前記発射配置にあるときに前記発射トリガーを動かすと、前記シフター組立体が前記回転発射運動を前記発射ロッドに加え、前記シフター組立体が前記後退配置にあるときに前記発射トリガーを動かすと、前記シフター組立体が前記回転後退運動を前記発射ロッドに加えるように、前記発射ロッドにつながっている、
シフター組立体と、
を備える、手術器具。
【請求項9】
請求項8に記載の手術器具において、
前記シフター組立体を前記発射配置および前記後退配置の間で選択的に動かすために、前記ハンドル組立体によって支持されているシフター・ボタン、
をさらに備える、手術器具。
【請求項10】
請求項8に記載の手術器具において、
前記シフター組立体が、
前記ハンドル組立体内で操作可能に支持されている第1のピニオンギヤと、
前記ハンドル組立体内で操作可能に支持されている第2のピニオンギヤと、
前記第1および第2のピニオンギヤとかみ合っている中央傘歯車と、
前記発射トリガーを動かすと、前記中央傘歯車を第1の方向に回転させるように、前記中央傘歯車および前記発射トリガーに連結されたラチェット組立体と、
前記第1および第2のピニオンギヤの間の中央に配置されたシフター・ギヤであって、前記シフター・ギヤが前記第1のギヤとかみ合い、前記回転発射運動を前記発射ロッドに伝える位置と、前記シフター・ギヤが前記第2のギヤとかみ合い、前記回転後退運動を前記発射ロッドに伝える別の位置との間で、選択的に動かすことができる、シフター・ギヤと、
を備える、手術器具。
【請求項11】
切断固定器具において、
ハンドル組立体と、
前記ハンドル組立体によって可動的に支持されたクロージャ・シャトル部と、
前記ハンドル組立体によって操作可能に支持されたクロージャ・トリガーであって、開く力および閉じる力を前記クロージャ・シャトル部に加えるように操作可能である、クロージャ・トリガーと、
近位端および遠位端を有する細長いスパイン組立体であって、
前記近位端が、前記クロージャ・シャトル部によって支持されており、
前記遠位端が、ステープル・カートリッジを受け入れるように形成された細長いチャネルに連結されている、
細長いスパイン組立体と、
前記細長いチャネルに軸回転するように連結されたアンビルと、
前記細長いスパイン組立体上で支持されており、かつ、前記ハンドル組立体に連結されているクロージャ・チューブ組立体であって、
前記閉じる力を前記クロージャ・シャトル部に加えると、前記スパイン組立体が遠位へ、前記クロージャ・チューブ組立体内を動き、前記アンビルを閉じた位置まで軸回転させ、前記開く力を前記クロージャ・シャトル部に加えると、前記スパイン組立体が近位へ、前記クロージャ・チューブ組立体内で動き、前記アンビルを開いた位置まで軸回転させるように、前記アンビルと協働する、
クロージャ・チューブ組立体と、
前記細長いチャネル内で操作可能に支持されている切断切り離し部材と、
前記ハンドル組立体内で支持されており、発射配置および後退配置の間で選択的に動くことができるシフター組立体であって、
前記シフター組立体が前記発射配置にあるときに前記発射トリガーを動かすと、前記シフター組立体が回転発射運動を前記切断切り離し部材に加えて、前記切断切り離し部材を前記細長いチャネルを通して遠位へ駆動し、前記シフター組立体が前記後退配置にあるときに前記発射トリガーをもう一度動かすと、前記シフター組立体が、回転後退運動を前記切断切り離し部材に加えて、前記切断切り離し部材を前記細長いチャネルを通して近位へ駆動するように、前記発射トリガーと協働する、
シフター組立体と、
を備える、切断固定器具。
【請求項12】
手術器具において、
ハンドル組立体と、
閉じる運動および開く運動を生成するために、前記ハンドル組立体で支持されているクロージャ手段と、
前記ハンドル組立体に操作可能に連結された発射トリガーを手動で動かすと、回転発射運動および回転後退運動を手動で生成するために、前記ハンドル組立体で支持されている発射手段と、
前記ハンドル組立体に連結されているカートリッジ支持手段であって、その中にステープル・カートリッジを支持している、カートリッジ支持手段と、
前記カートリッジ支持手段内で支持されている切断手段と、
前記ハンドル組立体に連結された力伝達手段であって、前記閉じる運動、前記発射運動、および、前記後退運動を、前記切断手段に個別に伝達するために、前記クロージャ手段および前記発射手段につながっている、力伝達手段と、
前記カートリッジ支持手段に軸回転するように連結されているアンビル手段であって、前記力伝達手段からの前記開く運動および前記閉じる運動に応答して軸回転する、アンビルと、
を備える、手術器具。
【発明の詳細な説明】【開示の内容】
【0001】
〔背景〕
本発明は、概して手術器具に関し、より具体的には、手術用切断固定器具に関するものである。本発明は、従来の内視鏡下手術器具および開腹手術器具に応用でき、加えて、ロボット支援式手術に応用できる。
【0002】
手術用ステープラーは、従来技術において、組織を長さ方向に切開すること、および、その切開部の両側にステープル列を加えることを同時に行うのに用いられてきた。このような器具には、一般に、一対の協働するあご部材(jaw members)があり、あご部材は、内視鏡下または腹腔鏡下で応用しようとするのであれば、カニューレの通路に通すことができる。あご部材の一方には、ステープル・カートリッジが入っており、ステープル・カートリッジは、少なくとも2つの、横方向に間隔をあけて配置されたステープル列を有する。他方のあご部材は、アンビル(anvil)を画定しており、アンビルは、カートリッジのステープル列に位置が合わせてあるステープル形成ポケット(staple-forming pockets)を有する。器具は、複数の、往復運動を行うくさび部を有し、くさび部は、遠位へ動かすと、ステープル・カートリッジにある開口部を通過して、ステープルを支持している駆動部とかみ合い、ステープルをアンビルの方へ発射させる。
【0003】
何年にもわたって、このような器具にさまざまな改良が施された。例えば一部の手術用ステープラーは、電動式または空気圧駆動式の駆動機構付きで製造されている。このようなステープラーは、非常に効果的で、使いやすいものであるが、一部のユーザーにとっては、手の届かない値段であった。
【0004】
したがって、効果的かつ使いやすいものでありながら、他の動力付き手術吻合装置よりも経済的である手術用吻合装置に対する需要がある。
【0005】
〔概要〕
ある一般的な態様では、本発明は、手術器具を対象としており、手術器具は、ハンドル組立体を備えており、ハンドル組立体は、閉じる運動および開く運動を生成するように構成されたクロージャ駆動部(closure drive)を支持している。発射駆動部(firing drive)が、ハンドル組立体によって支持されており、発射駆動部は、ハンドル組立体に操作可能に連結された発射トリガーを手動で動かすと、選択的に回転発射運動および回転後退運動を生成するように構成されている。細長いシャフト組立体が、ハンドル組立体に連結されており、かつ、クロージャ駆動部および発射駆動部とつながっていて、閉じる運動および回転発射運動を個別に伝達する。この手術器具のさまざまな実施形態は、細長いシャフト組立体に連結されたエンドエフェクターをさらに備えている。エンドエフェクターは、細長いチャネルを備えており、細長いチャネルは、中にステープル・カートリッジが入る大きさに形成されている。アンビルが、細長いチャネルに軸回転するように連結されている。アンビルは、細長いシャフト組立体からの開く運動および閉じる運動に応答して軸回転をする。切断切り離し部材(cutting and severing member)が、細長いチャネル内に操作可能に支持されており、細長いシャフト組立体からの回転発射運動および回転後退運動に応じて動く。さまざまな実施形態において、細長いチャネルは、金属から、従来技術の順送り型スタンプ技術(progressive die stamping techniques)を利用して製作できる。同様に、アンビルも、一片の金属から打ち抜き加工して、製造コストを下げることができる。
【0006】
別の一般的な態様では、本発明は、手術のために器具を処理する方法を対象とする。この方法は、前述した種類の手術器具を入手する段階、手術器具を滅菌する段階、および、その後、手術器具を滅菌した容器に保管する段階を含むものであってもよい。
【0007】
別の一般的な態様では、本発明は、手術用吻合切断装置を対象としており、手術用吻合切断装置は、中でクロージャ・シャトル(closure shuttle)を可動的に支持するハンドル組立体を備えている。クロージャ・トリガーが、ハンドル組立体によって、操作可能に支持されており、かつ、閉じる力および開く力をクロージャ・シャトルに加えるように操作可能となっている。遠位端および近位端を有する細長いスパイン組立体(spine assembly)が、近位端が、クロージャ・シャトルによって支持され、遠位端が、ステープル・カートリッジを受け入れるように構成された細長いチャネルに連結されるように、配置されている。アンビルは、細長いチャネルに軸回転するように連結されている。クロージャ・チューブ組立体(closure tube assembly)が、細長いスパイン組立体上で支持されており、かつ、ハンドル組立体に連結されている。クロージャ・チューブ組立体は、閉じる力をクロージャ・シャトルに加えると、スパイン組立体が遠位へクロージャ・チューブ組立体内を移動し、アンビルを閉じた位置へ軸回転させ、開く力をクロージャ・シャトルに加えると、スパイン組立体が近位へクロージャ・チューブ組立体内を移動し、アンビルを開いた位置へ軸回転させるように、アンビルと協働する。切断切り離し部材が、細長いチャネル内で操作可能に支持されており、また、シフター組立体が、ハンドル組立体内で支持されている。シフター組立体は、発射配置(firing orientation)と後退配置(retraction orientation)の間で選択的に動かすことができる。シフター組立体(shifter assembly)は、シフター組立体が発射配置にあるときに発射トリガーを作動させると、シフター組立体が回転発射運動を切断切り離し部材に加え、切断切り離し部材を細長いチャネルを通して遠位へ動かすように、かつ、シフター組立体が後退配置にあるときに発射トリガーをもう一度作動させると、シフター組立体が回転後退運動を切断切り離し部材に加えて、切断切り離し部材を細長いチャネルを通して近位へ動かすように、発射トリガーと協働する。
【0008】
本発明のさまざまな実施形態が本明細書に、以下の図とともに、例として説明されており、図において、同様の符号は、同様の部品を説明するのに用いられている。
【0009】
〔発明の詳細な説明〕
図面に移ると、同様の符号が、いくつかの図を通して同様の構成要素を示しており、図1は、手術用吻合・切断器具(stapling and severing instrument)10であって、本発明の、いくつかの他に類のない利点を実行することができる器具を示している。手術用吻合・切断器具10は、エンドエフェクター12をその一部として含んでおり、エンドエフェクター12は、エンドエフェクター12が取り付けられているハンドル組立体200にある制御部材を操作することにより、手動で動かされる。さまざまな異なるエンドエフェクター構造が、公知である。本発明に係るさまざまな実施形態で利用できるエンドエフェクター12の1つのタイプが図1、図2、および、図5〜図9に示されている。これらの図のいくつかに見られるように、エンドエフェクター12は、Eビーム発射機構(E-beam firing mechanism)(いわゆる「ナイフ・バー」)30を利用しており、Eビーム発射機構30は、エンドエフェクター12の間隔を都合よく制御する。Eビーム発射機構のさまざまな態様が、発明の名称が、Eビーム発射機構を含む手術用吻合器具(Surgical Stapling Instrument Incorporating an E-Beam Firing Mechanism)である、シェルトン・ザ・フォース(Shelton, IV)らに対する米国特許第6,978,921号に開示されている。米国特許第6,978,921号の関連部分は、参照により、本明細書に組み込まれる。もっとも、本発明の詳細な説明が進むにつれて当業者には理解されるであろうが、ナイフおよび発射バーの他の構成も、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく都合よく利用できる。
【0010】
これも理解されるであろうが、用語「近位」および「遠位」は、本明細書では、器具のハンドルを握っている臨床医を基準にして用いられている。よって、エンドエフェクター12は、より近位にあるハンドル組立体200に対して遠位にある。これも理解されるであろうが、利便性および明確性のために、「垂直な」および「水平な」のような空間に関する用語は、本明細書では、図面に対して用いられている。しかしながら、手術器具は、多くの向きおよび位置で使用されるものであり、これらの用語が限定的であったり、絶対的であったりすることを意図しているのではない。
【0011】
図2、図6、および図7に示されているように、エンドフェクター12には、細長いチャネル20があり、細長いチャネル20には、軸回転式に移動可能なアンビル40が取り付けられている。ある実施形態では、チャネル20が、金属から、従来技術の順送り型ダイ技術(die techniques)を利用して製作されてもよく、また、ナイフ・バー30を入れるための対応する開口部が設けられてもよい。このような製造方法により、製造コストが、細長いチャネルを製造する他の汎用的な従来の方法よりも、安くなりうる。
【0012】
細長いチャネル20は、ステープル・カートリッジ50を収容および支持するように構成されており、ステープル・カートリッジ50は、ナイフ・バー30に応答して、ステープル70をアンビル40と接触させて成形するように押し動かす。当然のことながら、容易に交換できるステープル・カートリッジを本明細書では都合上説明しているが、本発明の態様に合致するステープル・カートリッジを細長いチャネル20に恒久的に取り付け、または、一体化させてもよい。
【0013】
図2〜図4を特に参照すると、さまざまな実施形態において、ナイフ・バー30には、3つの、垂直方向に間隔をあけて配置されたピンがあり、これらのピンが、発射中に、エンドエフェクター12の間隔を制御する。具体的には、上側ピン32が、アンビル40と細長いチャネル20の間にある回転軸近くのアンビル・ポケット42に入るように配置されている。アンビル40を閉じた状態で発射すると、上側ピン32は、アンビル40の中を遠位へ延びている長さ方向のアンビル・スロット部44内を、遠位へ進む。アンビル40における上方向の軽微な反りは、全て、上側ピン32が加える下方向の力で抑えられる。
【0014】
ナイフ・バーには、最も下側のピン34、つまりナイフ・バー・キャップもあり、ピン34は、細長いチャネル20に形成されたチャネル・スロット部23に上向きにかみ合い、これにより、上側ピン32と協働して、アンビル40と、細長いチャネル20とを、その間にクランプ締めした(clamped)組織が多すぎる場合に、若干近づけ合わせるように引っ張る。さまざまな実施形態において、ナイフ・バー30には、中間ピン36が都合よくあってもよく、中間ピン36は、カートリッジ50の下面と、細長いチャネル20の上面とに形成された発射ドライブ・スロット部52を通り、これにより、後述するように、発射ドライブ・スロット部52の中にあるステープル70を駆動する。中間ピン36は、細長いチャネル20に対してスライドすることにより、エンドエフェクター12がその遠位端において締められて(pinched)閉鎖されようとする傾向に都合よく抵抗する。なお、本発明のさまざまな実施形態の他に類のない新規な態様は、他のナイフ・バーの構成を用いることによって達成されてもよい。
【0015】
図2〜図4に戻ると、ナイフ・バー30の上側ピン32と中間ピン36の間の遠位にある切り刃(cutting edge)38は、カートリッジ50において、近位に設けられた垂直な溝54を通って移動して、クランプ締めされた組織を切断する。ナイフ・バー30が細長いチャネル20およびアンビル40に対して確実に配置されることにより、確実に効果的な切断が行われる。
【0016】
手術用吻合・切断器具のエンドエフェクター12は、図5〜図10にさらに詳細に示されている。後でさらに詳しく説明するように、ハンドル組立体200のさまざまな制御部材を操作することにより、エンドエフェクター12を作動させる、閉じる運動および発射運動が、別個独立に生成される。エンドエフェクター12により、別個独立の閉じる運動および発射運動(つまり、吻合および切断)の臨床上の融通性が都合よく保たれる。
【0017】
図5は、エンドエフェクター12を示しており、このエンドエフェクター12は、スパイン組立体(spine assembly)100を後退させることにより開いた位置にあり、ステープル・カートリッジ50が、細長いチャネル20に取り付けられている。アンビル40の下面41には、複数の吻合形成ポケット(stapling forming pocket)46が、ステープル・カートリッジ50の上面56にある複数のステープル開口部58に対応して配列されている。ナイフ・バー30は、その近位の位置にあり、上側ピン32は、アンビル・ポケット42に、干渉しないように位置が合わせてある。アンビル・ポケット42は、アンビル40にある長さ方向のアンビル・スロット部44とつながっているように示されている。ナイフ・バー30の遠位に設けられた切り刃38は、ステープル・カートリッジ50の垂直な溝54に位置を合わせてあり、かつ、垂直な溝54から近位側へ取り外され、これにより、使用済みカートリッジ50の取りはずし、および未使用(unfired)カートリッジ50の挿入を可能としている。未使用カートリッジ50は、細長いチャネル20にスナップ式にはめられる(snapfit)。具体的には、ステープル・カートリッジ50の拡張特徴部(extension features)60、62が、それぞれ、細長いチャネル20の凹部24、26とかみ合う(図7に示されている)。
【0018】
図6は、手術用吻合・切断器具10の実行部分(implement portion)12の実施形態を分解した形態で示している。ステープル・カートリッジ50は、カートリッジ・ボディ部51、くさび型そり部(wedge sled)64、単一および二重駆動部66、ステープル70、および、カートリッジ・トレイ部68から構成されるように示されている。組み立てた場合、カートリッジ・トレイ部68が、くさび型そり部64、単一および二重駆動部66、および、ステープル70を、カートリッジ・ボディ部51内で保持する。
【0019】
細長いチャネル20は、ハンドル組立体200に、スパイン組立体(spine assembly)100によって連結されており、スパイン組立体100は、遠位スパイン・セクション110および近位スパイン・セクション130を備える。細長いチャネル20は、近位に配置された取り付け空洞部22を有し、取り付け空洞部22の各々には、遠位スパイン・セクション110の遠位端112に形成された、対応するチャネル固定部材114が入る。細長いチャネル20は、アンビル・カム・スロット部(anvil cam slot)28をも有し、アンビル・カム・スロット部28には、アンビル40にある、対応するアンビル回転軸43が軸回転するように入る。クロージャ・スリーブ組立体(closure sleeve assembly)170は、スパイン組立体100を覆って受容され、遠位クロージャ・チューブ・セグメント180および近位クロージャ・チューブ・セグメント190を含んでいる。これについては、図6を参照のこと。遠位クロージャ・チューブ・セグメント180は、遠位に設けられたタブ182を含み、タブ182は、アンビル40にあるアンビル回転軸43の遠位近傍にあるアンビル・クロージャ・タブ48とかみ合い、これにより、アンビル40の開閉を、後で詳述するように、クロージャ・チューブ組立体170内でスパイン組立体100を軸方向に動かすことで行う。
【0020】
特に図7を参照すると、凹部24、26のような、細長いチャネル20の一部を露出させ、また、ステープル・カートリッジ50の構成要素の一部をその未使用位置で露出させるために、ステープル・カートリッジ50の一部が取り除かれている。具体的には、(図6に示されている)カートリッジ・ボディ部51が取り除かれている。くさび型そり部64は、その近位の未使用位置にあり、押圧ブロック65がナイフ・バー30の(図7に示されていない)中間ピン36に接触しているところが示されている。くさび型そり部64は、カートリッジ・トレイ部68の上に、長さ方向にスライドするように接触しており、また、くさび型そり部64が遠位へ動くと、単一および二重駆動部66を押し上げるくさび部69を有する。駆動部66に載っているステープル70(図7に示されていない)もまた押し上げられ、アンビル40にあるステープル形成ポケット42と接触し、閉じたステープルを形成する。さらに示されているのは、細長いチャネル20におけるチャネル・スロット部21であり、チャネル・スロット部21は、ステープル・カートリッジ50における垂直な溝54と位置が揃えてある。
【0021】
図8は、図7のエンドエフェクター12を示すが、ナイフ・バー30の中間ピン36を示すために、ステープル・カートリッジ50が全て取り除かれているとともに、下側ピンまたはナイフ・バー・キャップ34を露出させるために、細長いチャネル20のチャネル・スロット部21の近傍にある部分が取り除かれている。回転軸近くにおいてアンビル40から下方へ突出している一対の対向組織止め45は、組織が、クランプ締めされている間に、エンドエフェクター12にあまりにも深く配置されることを防ぐ。
【0022】
本発明の他の実施形態では、利用するアンビルにアンビル40’が含まれていてもよく、アンビル40’は、製造コストを下げるために、図20に図示されているように、金属または他の適当な材料から打ち抜き加工(stamped)または他の方法で形成されている。図20に見られるように、アンビル40’には、発射バーが中を通って移動するスペースのあるスロット部44’を設けてもよく、また、アンビル40について前述したような操作を行いやすいように、アンビル回転軸43’およびクロージャ・タブ(不図示)を備えて形成されていてもよい。この実施形態では、アンビルの下面41’にステープル形成ポケットが設けられていない。ステープルは、硬い下面41’と接触すると、簡単に閉じる。さらに、図20に示されている実施形態には、組織止め45’が形成されている。しかし、当業者には理解されるであろうが、アンビル40’は、要望に応じて、ステープル形成ポケットおよび組織止め付きで形成してもよいし、無しで形成してもよい。さらに、打ち抜き加工されたアンビルの他の変形例を、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく利用することもできる。
【0023】
図9は、組織をクランプ締めする位置に閉じられており、ナイフ・バー30が発射されていないエンドエフェクター12を示している。上側ピン32は、アンビル・ポケット42の中にあり、発射中に、ナイフ・バー30が長さ方向の遠位へ動くように、アンビル・スロット部44と垂直方向に位置が合わせてある。中間ピン36は、くさび型そり部64を遠位へ押し、この結果、くさび部69が、二重駆動部66と連続的に接触して持ち上げ、それぞれのステープル70を、アンビル40の下面41におけるステープル形成ポケット42と接触させて成形するように、配置されている。
【0024】
前述したように、チャネル20は、ハンドル組立体200に、スパイン組立体100によって連結されており、スパイン組立体100は、さまざまな実施形態において、遠位スパイン・セグメント110と、近位スパイン・セグメント130とからなる。図6に見られるように、遠位スパイン・セグメント110は、細長いチャネル20に取り付けられた遠位端114と、近位スパイン・セグメント130の遠位端132に取り付けられた近位端116とを有する。ナイフ・バー30は、遠位スパイン・セグメント110の遠位端における遠位スロット部118にスライド可能に入っている。ナイフ・バー30の近位端31には、直立コネクター・タブ33が形成されており、直立コネクター・タブ33は、コネクター・ブロック160にあるスロット部162に入るように構成されている。コネクター・ブロック160は、発射ロッド210に取り付けられており、発射ロッド210は、近位スパイン・セクション130内でスライド可能に支持されている。コネクター・ブロック160は、遠位スパイン・セクション110にある近位スロット部120内にスライド可能に入る大きさに形成されている。
【0025】
発射ロッド210は、ポリマーまたは他の適当な材料から作成されてもよく、また、中空シャフト部212があるように構成されてもよく、中空シャフト部212は、遠位スパイン・セクション110における近位スロット部120内で軸方向に移動できる大きさに形成されている。発射ロッド210はまた、近位コネクター部分220を有し、近位コネクター部分220は、後で詳述するように、近位スパイン・セクション130における軸方向通路内で軸方向に移動する大きさに形成されている。コネクター・ブロック160は、コネクター・ブロック160から突出しているコネクター・タブ164を有しており、コネクター・タブ164は、発射ロッド210の中空シャフト部212のテーパ型(tapered)端部214に摩擦を生じながら挿入される大きさで形成されている。テーパ型端部214は、一連の切り込み部216を円周上に沿って設けることにより、コネクター・ブロック160にある、突出したコネクター・タブ164をテーパ型端部214に挿入し、摩擦によってテーパ型端部214に取り付けるようにしてもよい。
【0026】
さらに図6に見られるように、近位スパイン・セクション130は、2つの部品で製作されることにより、発射ロッド210を近位スパイン・セクション130の中に容易に装填でき、遠位スパイン・セクション110に取り付けやすいようにしてもよい。より具体的には、近位スパイン・セクション130は、右側の近位スパイン・セグメント140と、左側の近位スパイン・セグメント150とを備えていてもよい。右側の近位スパイン・セグメント140は、右側の軸方向通路部分146を有し、右側の軸方向通路部分146は、左側の近位スパイン・セグメント150にある左側の軸方向通路部分156と協働して、近位スパイン・セクション130に軸方向通路132を形成し、軸方向通路132は、発射ロッド210の接続部分220を軸方向に、かつ、可動的に中で支持する大きさに形成されている。さらに、右側のスパイン・セグメント140の遠位端142は、中に溝部144があり、溝部144は、左側のスパイン・セグメント150の遠位端152にある溝部154と協働して、近位スパイン・セクション130の遠位端132から突出したコネクション・タブ124を回転可能に入れるために、近位スパイン・セグメント130に環状保持溝部(不図示)を形成する。このような構造により、遠位スパイン・セクション110を、近位スパイン・セクション130に対して回すことが可能である。これについては、図6の矢印「A」を参照のこと。
【0027】
さまざまな実施形態において、発射ロッド210は、近位スパイン・セクション130内で、発射ネジ240によって、軸方向に動くことができる。発射ネジ240の操作については、後で詳述する。発射ネジ240は、発射ロッド210に、ナット・セグメント246および248を備える分岐発射ナット(bifurcated firing nut)244によって連結されている。ナット・セグメント246は、そこから突出している直立タブ247を有し、直立タブ247は、発射ロッド210の接続部分220にあるスロット部222を通って突出する大きさに形成されている。同様に、ナット・セグメント248は、直立タブ249を有し、直立タブ249は、発射ロッド210の接続部分220にあるスロット部(不図示)を通って突出する大きさに形成されている。タブ247、249の、接続部分220から外へ突出した部分は、近位スパイン・セグメント140、150に形成された軸方向スロット部に入る。このようなタブ247、249およびスロット部は、発射ロッド210の近位スパイン・セグメント130に対する回転を許すことなく、発射ロッド210が近位スパイン・セグメント140内で軸方向に移動しやすくする、という役割を果たす。
【0028】
スパイン組立体100に軸支されている(journaled)のは、クロージャ・チューブ組立体170である。これについては、図6を参照のこと。クロージャ・チューブ組立体170は、遠位クロージャ・チューブ・セグメント180および近位クロージャ・チューブ・セグメント190を備えている。遠位クロージャ・チューブ・セグメント180および近位クロージャ・チューブ・セグメント190は、ポリマーまたは他の適当な材料から製作されてもよい。近位クロージャ・チューブ・セグメント190は、中空で、軸方向通路192が貫通しており、軸方向通路192は、中にスパイン組立体100が入る大きさに形成されている。軸方向に延びた切り込み部193が、スパイン組立体100を近位クロージャ・チューブ190に容易に装填できるように、近位クロージャ・チューブ190に設けられていてもよい。近位クロージャ・チューブ・セグメント190の遠位端194には、延長部196を設けてもよく、延長部196は、中空の遠位クロージャ・チューブ・セグメント180の近位端184に差し込まれる。2つのクロージャ・チューブ・セグメント180、190は、その後、適当な接着剤を用いて接合してもよい。近位クロージャ・チューブ・セグメントの近位端196には、フランジ部197を設けてもよく、フランジ部197の目的については、後述する。
【0029】
図10は、ハンドル組立体200、および、ハンドル組立体200に、スパイン組立体100およびナイフ・バー30の動きを制御するために収容された、本発明のさまざまな実施形態の部品を図示する分解図である。図10に見られるように、ハンドル組立体200は、ピストルグリップ型ハウジング250を備えており、ハウジング250は、2つの部品で製作されている。例えば、ハウジング250は、右側ケース部材260および左側ケース部材280を備えていてもよく、右側ケース部材260および左側ケース部材280は、型成形または他の方法でポリマー材料から製作されており、また、はまり合うように設計されている。このようなケース部材260および280は、スナップ式機構(snap features)、釘、およびソケットであって、ケース部材260および280に型成形または他の方法で形成されたものによって、および/または、接着材、ネジ等によって接合されてもよい。
【0030】
ハウジング250内で支持されているのは、クロージャ・シャトル300であり、クロージャ・シャトル300は、クロージャ・トリガー320にリンク機構組立体(linkage assembly)330によって連結されている。クロージャ・シャトル300は、図10に示されているように、遠位クレードル(cradle)部分310および近位クレードル(cradle)部分314を備えて構成されてもよい。遠位クレードル部分310は、その中に近位スパイン・セグメント130の近位端136を支える(cradle)ように構成されている。ベースフランジ部138が、近位スパイン・セグメント130の近位端136に形成されており、クロージャ・シャトル300にあるスロット部312内に入っている。ベースフランジ部138は、右側の近位スパイン・セグメント140の近位端145に形成された右側フランジ・セグメント149と、左近位スパイン・セグメント150の近位端154に形成された左側フランジ・セグメント159とによって形成されている。これについては、図6を参照のこと。
【0031】
図10に見られるように、クロージャ・シャトル300には、横に広がったレール部302が設けられており、レール部302は、それぞれ、右側ケース部材260および左側ケース部材280にあるレールガイド部262および282内にスライド可能に入るように構成されている。このような構造は、クロージャ・シャトル300が、ハンドルハウジング250内で、遠位方向(矢印「B」)および近位方向(矢印「C」)へと軸方向に動くことを可能とする。クロージャ・シャトル300(およびスパイン組立体100)の遠位方向への軸方向の動きは、クロージャ・トリガー320をハンドルハウジング250のピストル型グリップ部分252の方へ動かすことにより生み出され、クロージャ・シャトル300の近位方向(矢印「C」)への軸方向の動きは、クロージャ・トリガー320をピストル型グリップ部分252から離すことで生み出される。
【0032】
さまざまな実施形態において、クロージャ・シャトル300には、クロージャ・リンク機構組立体330のクロージャ・シャトル300への取り付けを容易にする、コネクター・タブ304が設けられている。これについては、図10〜図12を参照のこと。クロージャ・リンク機構組立体330は、クロージャ・アーム部340と、クロージャ・リンク部350とを含んでいる。クロージャ・アーム部340は、ハウジング250内で、クロージャ・アーム部340にある第1ピボット孔342を貫通しているクロージャ・ピン344によって、軸回転するようにピン留めされている。クロージャ・ピン344の端部は、右側ケース部材260および左側ケース部材280に形成されたソケット部264に入っている。このような構造は、クロージャ・アーム部340の、第1クロージャ軸346回りの軸回転を可能にする。これについては、図10を参照のこと。クロージャ・アーム部340の遠位端341は、クロージャ・リンク部350の近位端351に、クロージャ・リンク部350の近位端351が、クロージャ・アーム部340の遠位端341に対して、近位回転軸355回りに軸回転できるようにピン留めされている。同様に、クロージャ・リンク部350の遠位端352は、クロージャ・シャトル300にあるコネクション・タブ304に、遠位端355が、コネクション・タブ304に対して、遠位回転軸357回りに軸回転できるようにピン留めされている。これについては、図11を参照のこと。
【0033】
図11は、開いた位置(クランプ締めされていない位置)でのエンドエフェクター12を図示している。図11に見られるように、クロージャ・トリガー320は、ピストル型グリップ部分252から離れるように軸回転させられており、クロージャ・シャトル300は、その近位位置にある。クロージャ・シャトル300が近位位置にあると、クロージャ・シャトル300は、スパイン組立体100を近位「C」方向へと、クロージャ・チューブ組立体170内で引っ張る。クロージャ・チューブ組立体170内のスパイン組立体100のこのような軸方向の動きにより、アンビルにあるクロージャ・タブ48が、遠位クロージャ・チューブ・セグメント180にあるタブ182にかみ合い、アンビル40を開いた位置まで軸回転させる。
【0034】
臨床医が、アンビル40を閉じて、組織をエンドエフェクター12内でクランプ締めしたい場合、臨床医は、クロージャ・トリガー320をピストル型グリップ252の方へと、図12に示されているように引く。臨床医がクロージャ・トリガー320をピストル型グリップ252の方へと引くと、クロージャ・リンク機構組立体330が図12に示すロックされた位置へ移動するまで、クロージャ・リンク機構組立体330が、クロージャ・シャトル300を遠位「B」方向へ動かす。この位置では、リンク機構組立体330が、クロージャ・シャトル300をそのロックされた位置に保持するようになる。クロージャ・シャトル300がロックされた位置へ動かされると、スパイン組立体100がクロージャ・チューブ組立体170内で近位へ動かされ、アンビルにあるクロージャ・タブ48を遠位クロージャ・チューブ・セグメント180にあるタブ182に接触させ、これにより、アンビル40を閉じた位置(クランプ締めされた位置)まで軸回転させる。
【0035】
さまざまな実施形態において、クロージャ・シャトル300を閉じた位置にさらに保持するために、クロージャ・トリガー320には、ピストル型グリップ252とかみ合い、クロージャ・トリガーをロックされた位置に解除可能に保持する、解除可能なロック機構を設けてもよい。他のロック装置もまた、クロージャ・シャトル300をロックされた位置に解除可能に保持するのに用いることができる。図11および図12に示されている実施形態では、バネ鋼または他の可撓性材料という形態のロック部材322が、クロージャ・トリガー320に取り付けられる。ロック部材322の自由端は、ハンドル250のピストル型グリップ部分252にある保持ポケット254に入るように配置されている。ロック部材322は、保持ポケット254に摩擦でかみ合い、クロージャ・トリガー320を閉じた位置に保つ。
【0036】
クロージャ・トリガー320を解除して、これにより、クロージャ・トリガー320を開いた位置まで軸回転できるようにするためには、臨床医は、単に、クロージャ・トリガー320をさらに内側へ、ピストル型グリップ部分252の方へと、図18に示したように引く。ロック部材322がさらに保持ポケット254の中へと動かされると、ロック部材322の端部が、保持ポケット254の後部にある傾斜面258に接触し、ロック部材322を十分に撓ませて、ロック部材322を保持ポケット254から解除できるようにし、これにより、クロージャ・トリガー322がピストル型グリップ252から離れることが可能となる(図16)。他の解除可能なロック構造も、また利用できる。
【0037】
前述したように、ナイフ・バー30の前進および後退は、発射ロッド210および回転駆動式発射ネジ240によって制御される。発射ネジ240は、キー溝が設けられた(splined)近位端242を有し、近位端242は、クロージャ・シャトル300の近位クレードル部分314内で支持されている遊星歯車(planetary gear)組立体400と連結するように構成されている。遊星歯車組立体400の一実施形態が、図13および図14に示されている。図13および図14に見られるように、遊星歯車組立体400には、遊星ケース410があり、遊星ケース410は、中にリングギヤ412が形成されている。遊星ケース410は、比が3:1である第1段ギヤ組立体420と、比が3:1である第2段ギヤ組立体とを支持している。
【0038】
第1段ギヤ組立体420には、第1の太陽歯車(sun gear)422があり、第1の太陽歯車422は、キー416で入力軸414に連結されて(keyed)いる。入力軸414は、カバープレート418を通って突出しており、カバープレート418は、遊星歯車ケース410に嵌って、第1段ギヤ組立体420と、第2段ギヤ組立体440とを遊星歯車ケース410の中に密閉するという役割を果たす。さまざまな実施形態において、第1段ギヤ組立体420は、3つの第1の遊星歯車424、426、428を備えており、第1の遊星歯車424、426、428は、それぞれ、対応する遊星スピンドル425、427、429に軸支されており、遊星スピンドル425、427、429は、第1の遊星板430に取り付けられている。第1の遊星歯車424、426、428は、第1の太陽歯車422、および、遊星歯車ケース410内のリングギヤ412と嵌るようにかみ合って(meshing engagement)いる。図13に見られるように、第1の出力軸432が、第1の遊星板430にキー434を用いて取り付けられている。
【0039】
第2段ギヤ組立体440には、第2の太陽歯車442があり、第2の太陽歯車422もまた、第1の出力軸432にキー434によって連結されている。3つの第2の遊星歯車444、446、448は、第2の太陽歯車442およびリングギヤ412とかみ合っている。第2の遊星歯車444、446、448は、対応する3つの第2の遊星スピンドル445、447、449に軸支されており、3つの遊星スピンドル445、447、449は、第2の遊星板450に取り付けられている。第2の出力軸460は、第2の遊星板450にキー462によって連結されて(keyed)いる。第2の出力軸460は、細長いシャフト部分464を有し、シャフト部分464は、スラスト・ベアリング組立体(thrust bearing assembly)470を貫通している。図13に見られるように、スラスト・ベアリング組立体470は、ベアリング・ケージ472を含み、ベアリング・ケージ472は、複数のベアリング474を支持している。ベアリング・ケージ472およびベアリング474は、第1のスラストワッシャー(thrust washer)476および第2のスラストワッシャー478の間に配置されている。細長いシャフト部分464は、遊星ケース410の遠位端を通って突出し、シャフト・カプラー480にピンまたは止めネジ482を用いて取り付けられている。シャフト・カプラー480は、内側にキー溝が設けられており、中に、発射ネジ240のキー溝が設けてある近位端242が入るように構成されている。
【0040】
前述したように、遠位方向(「B」)へのナイフ・バー30の動きは、発射ロッド210を駆動し、最終的にナイフ・バー30を駆動する、発射ネジ240の回転によって最終的に制御される。よって、発射ネジ240を時計方向に回転させることにより(図13の矢印「D」)、発射バー210は遠位へ(「B」)進む。発射ネジ240の回転は、他に類のない新規なシフター組立体500によって最終的に制御される。後でさらに詳述するように、シフター組立体500は、回転動力を遊星歯車セット400に伝え、最終的には、発射ネジ240に伝える。
【0041】
さまざまな実施形態において、シフター組立体500はシフター・ケース510を含み、シフター・ケース510は、ハウジング250内で支持されている。図15に見られるように、シフター・ケース510は、左側支持アーム部520と、右側支持アーム部540とを含んでおり、左側支持アーム部520および右側支持アーム部540は、中央支持部材530によって隔てられている。左側ピニオンギヤ550は、左側支持アーム部520にある孔部522に回転可能に支持されている。右側ピニオンギヤ560は、同様に、右側支持アーム部540にある孔部542内に回転可能に支持されている。中央傘歯車570は、中央支持部材530にある孔部532に回転可能に支持されており、右側ピニオンギヤ560および左側ピニオンギヤ550の間の中央に配置されており、かつ、右側ピニオンギヤ560および左側ピニオンギヤ550と嵌るようにかみ合うことにより、中央傘歯車が回転すると、右側ピニオンギヤ560が時計回り「D」方向に回転し、左側ピニオンギヤ550が反時計回り「E」方向に回転するようにしている。
【0042】
図15に示されるように、ラチェット・ディスク580が、中央傘歯車570にキー572で連結されて(keyed)いる。したがって、ラチェット・ディスク580を回転させると、中央傘歯車570がラチェット・ディスク580とともに回転する。さまざまな実施形態において、シフター組立体500は、ドライブ・ディスク590をさらに含んでおり、ドライブ・ディスク590は、ドライブ・ディスク590から円周上に突出している一連のドライブ・スプリング594を有する。ドライブ・スプリング594は、バネ鋼または同様の材料から製作でき、各ドライブ・スプリング594は、ドライブ・ディスク590の対応するスロット部592に挿入される取り付けつまみ(stem)部595を有する。ドライブ・スプリング594は、対応するスロット部592内に、摩擦ばめ(friction fit)によって保持されてもよいし、適当な接着剤を使ってもよい。ドライブ・スプリング594の端部596は、ドライブ・ディスク590から突出し、ラチェット・ディスク580に形成された歯状ラチェット溝部582とかみ合う。よって、ドライブ・ディスク590を図15の矢印「F」で表される方向に回すと、ドライブ・スプリング594の端部596が、ラチェット・ディスク580の対応する歯状ラチェット溝部582とかみ合い、ラチェット・ディスク580および中央傘歯車570を「F」方向に回す。しかしながら、ドライブ・ディスク590を図15の矢印「G」で表される反対方向に回すと、ドライブ・スプリング594は、ラチェット・ディスク580の歯状ラチェット溝部582を単にラチェット式に乗り越えまたはスリップし(ratchet or slip over)、回転をラチェット・ディスク580および中央傘歯車570に伝えない。さらに、ドライブ・ギヤ600が、右側ケース部材260に設けられたスピンドル・ソケット266に回転可能に支持されているケース・スピンドル604に、キー602で連結されている。これについては、図10および図15を参照のこと。
【0043】
ドライブ・ギヤ600は、発射トリガー610の上端部612に形成された発射ギヤ・セグメント620がかみ合って駆動するように構成されている。より具体的には、図10を参照すると、発射トリガー610は、発射支柱部268に回転可能に支持されており、発射支柱部268は、右側ケース部材260から突出しており、かつ、左側ケース部材280の対応するソケット部(不図示)に収まっている。発射支柱部268は、発射トリガー610の上端部にある孔部614を、発射トリガー610が発射支柱部268上で自由に軸回転できるように貫通している。発射トリガー610は、ポリマー材料から製作でき、図示されているように、発射トリガー610の上端部612に形成された、ギヤ歯部セグメント620を有する。ギヤ歯部622は、ドライブ・ギヤ600の歯部602と選択的に嵌合するように構成されている。図16〜図19に見られるように、発射ハンドル部610の上端部分612は、弧状形状をしている。ギヤ・セグメント620は、上端部分612の近位部分613に形成されており、停止部材626が上端部分612の遠位部分614に形成されている。
【0044】
図16は、ニュートラル(未発射(unfired))位置にある発射トリガー610を図示している。図16に見られるように、ニュートラル位置にあると、発射トリガー610の上端部612に隣接するドライブ・ギヤ600のギヤ歯部602は、発射トリガー610の上端部612のギヤ・セグメント620とかみ合っていない。発射ハンドル戻しバネ630が、左側ケース部材280の支柱部284と、発射トリガー610の上端部612にある支柱部617との間に延びている。バネ630は、発射トリガー610を図16に示した位置へ引っ張るという役割を果たす。ドライブ・ギヤ600にあるギヤ歯部602は、発射トリガー610の上端部612に形成された停止部材626に接触して、発射トリガー610をその位置に保持し、発射トリガー610が、「G」方向にその位置を越えて回転することを防ぐ。当業者には理解されるであろうが、臨床医が発射トリガー610をピストル型グリップ252の方(「H」方向)へ引くと、ギヤ・セグメント620が、ドライブ・ギヤ600にあるギヤ歯部602と嵌合しはじめ(図17)、ドライブ・ギヤ600を「I」方向に回転させる。臨床医が行程(stroke)の終わりまで達すると、発射トリガー610が放され、戻しバネ630が、発射トリガー610を図16に示す未発射位置へ動かす。
【0045】
発射ネジ240の回転方向は、シフター組立体500内に配置されたシフター・ギヤ650によって制御される。図15に見られるように、シフター・ギヤ650は、右側傘歯車560と、左側傘歯車550との間の中央に配置されており、シフト・アーム・ヨーク660で動かされて、歯車550、560にかみ合うことができる。より具体的には、シフター・ギヤ650は、右側ピニオンギヤ560と選択的にかみ合うためにシフター・ギヤ650に形成された、近位ギヤ歯部セット652を有する。さらに、シフター・ギヤ650は、左側ピニオンギヤ550と選択的にかみ合うためにシフター・ギヤ650に形成された、遠位ギヤ歯部セット654を有する。
【0046】
さまざまな実施形態において、シフター・シャフト680が、遊星歯車セット400の第1の入力軸414と、シフター・ギヤ650とに連結されている。具体的には、シフター・シャフト680は、遠位端682を有し、遠位端682は、第1のカプラー684に、止めネジ、接着剤、溶接等によって取り付けられており、第1のカプラー684もまた、第1の入力軸414に止めネジ、接着剤、溶接等によって取り付けられている。シフター・シャフト680は、キー溝付き部分686を有し、キー溝付き部分686は、左側ピニオンギヤ550の孔部552を貫通している。左側ピニオンギヤ550は、シフター・シャフト680のキー溝付き部分686とはかみ合うことなく、シフター・シャフト680に対していずれの方向にも自由に回転できる。シフター・シャフト680のキー溝付き部分686も、右側ピニオン560の孔部562の中へと延びていてもよい。もっとも、右側ピニオン560は、キー溝付き部分とはかみ合うことなく、キー溝付き部分に対して自由に回転できる。シフター・シャフト680のキー溝付き部分686は、シフター・ギヤ650がキー溝付き部分上で軸方向(矢印「J」)に動くことができるように、シフター・ギヤ650のキー溝付き孔部655内へと延びているが、キー溝付き孔部655との間のキー溝相互の連結によって、シフター・シャフト680に回転を伝える。
【0047】
図15に示されているように、ヨーク溝部656が、シフター・ギヤ650の円周上に形成されている。ヨーク660には、2つの向き合ったヨークアーム部662があり、各ヨークアーム部662は、内側へと延びたピン664を有し、ピン664は、ヨーク溝部656に入っている。このような構造は、シフター・ギヤ650が、ヨーク部660に対して回転することを可能としている。もっとも、ヨーク部660は、シフター・ギヤ650をシフター・シャフト680のキー溝付き部分686上で、軸方向に、左側ピニオンギヤ550および右側ピニオンギヤ560の間で動かすのに用いてもよい。シフター組立体500は、トップ部材514を有し、トップ部材514は、シフター・ケース510に接着剤または他の適当な固定手段で取り付けられている。シフター・アーム部667が、ヨーク部分660から突出し、トップ部材514の開口部513を貫通しており、かつ、開口部513にシフト・アーム・ピン517によって軸回転するようにピン留めされている。シフター・ボタン519は、シフター・アーム部667の最上端に接着剤等によって取り付けられている。
【0048】
さまざまな実施形態において、シフター・スプリング700が、シフター・アーム部667の最上部にピン留めで、または、他の方法で取り付けられており、かつ、左側ケース部材280にピン留めで、または、他の方法で取り付けられていて、シフター・スプリング700が、シフター・アーム部667を図12に示されている位置へ引っ張る役割を果たし、これにより、シフター・ギヤ650の近位ギヤ歯部652が、右側ピニオンギヤ560のギヤ歯部564と嵌合するようになっている。この位置にあると、臨床医は、発射トリガー610を後述するようにラチェット式に動かす(ratcheting)ことにより、ナイフ・バー30を始動させることができる。
【0049】
使用時には、手術用吻合・切断器具10は、図1、図11、図12、および、図16〜図19に示されているように使用される。図11および図16において、器具10は、そのスタート位置にあり、未使用の完全に充填されたステープル・カートリッジ50が、細長いチャネル20の遠位端にスナップ式にはめ込まれている。トリガー320、610は、ともに前方にあり、エンドエフェクター12は、開いており、エンドエフェクター12をトロカールまたは他の開口部を介して体腔に挿入した後の典型的な状態となっている。次に、器具10は、臨床医によって、吻合および切断すべき組織がステープル・カートリッジ50およびアンビル40の間に配置されるように、操作される。
【0050】
図12および図17を参照すると、次に、臨床医は、クロージャ・トリガー320を近位へ、ピストル型グリップ252と直接隣接する位置まで動かし、保持部材256を、ハウジング250にある保持ポケット252に摩擦でかみ合わせ、クロージャ・トリガー320を、閉じてクランプ締めをした位置にロックする。この位置にあると、クロージャ・リンク機構330もまた、図12に示されるように、クロージャ・トリガー320をその位置に保持する役割を果たす。エンドエフェクターにおいて後退させてあるナイフ・バー30は、エンドエフェクターを選択的に開閉することを妨げず、アンビル・ポケット42内にある。アンビル40を閉じてクランプ締めした状態では、Eビーム型ナイフ・バー30が、エンドエフェクター12を通して発射できるように位置が合わせてある。具体的には、上側ピン32の位置が、アンビル・スロット部44に合わせてあり、細長いチャネル20は、チャネル・スロット部21周りに、中間ピン36および発射バー・キャップ34によってしっかりとかみ合わされている(affirmatively engaged)。
【0051】
図16〜図19を参照すると、組織をクランプ締めした後、臨床医は、発射トリガー610を近位へ、ピストル型グリップ部分252の方へ動かす。このようにすることで、発射トリガーの上端部612にあるギヤ・セグメント620が、ドライブ・ギヤ600とかみ合い、「I」方向に回す。ドライブ・ギヤ600が「I」方向に回ると、ドライブ・ディスク590もまた、その方向に回る。ドライブ・ディスク590がその方向に回転すると、ドライブ・スプリング594が、ラチェット・ディスク580のラチェット歯部582とかみ合い、さらにラチェット・ディスク580を「I」方向に回転させる。中央傘歯車570もまた、ラチェット・ディスク580とともに回転するが、これは、中央傘歯車570が、ラチェット・ディスク580にキーで連結されている(keyed)からである。中央傘歯車570が回転すると、中央傘歯車570は、さらに、左側ピニオンギヤ550を「E」方向に回転させ、右側ピニオンギヤ560を「D」方向に回転させる。これについては、図15を参照のこと。
【0052】
図11および図12に示されているように、シフター・ギヤ650を右側ピニオンギヤ560とかみ合わせると、中央傘歯車570の動きにより、右側ピニオンギヤ560およびシフター・ギヤ650が、「D」方向に回る。シフター・シャフト680とシフター・ギヤ650との間がキー溝で連結されているので、シフター・シャフト680もまた、「D」方向に回転させられる。このような回転駆動の動きは、発射ネジ240に遊星歯車組立体400を介して伝わる。発射ネジ240が「D」方向に回転すると、発射バー210が遠位へ動かされ、これにより、連結ブロック160およびナイフ・バー30が、近位へ動かされる。臨床医は、ナイフ・バー30が未発射位置へ戻るまで、発射トリガー610をラチェット式に動かし続ける。
【0053】
臨床医が発射トリガー610をクロージャ・トリガー320に隣接する近位位置まで動かしたら、臨床医は、発射トリガー610を解除することができ、戻りバネ630が、発射トリガー610を未発射位置へ戻す(図16)。発射トリガー610が未発射位置まで戻されると、発射トリガー610にあるギヤ・セグメント620が、ドライブ・ギヤ600を「H」方向に回転させる。ドライブ・ギヤ600はまた、ドライブ・ディスク590を「H」方向に回転させる。しかしながら、ドライブ・スプリング594は、ラチェット・ディスク580にあるラチェット歯部582をラチェット式に乗り越え(ratchet over)、このため、回転運動はラチェット・ディスク580に伝わらない。臨床医は、ナイフ・バー30をカートリッジ内でそれ以上遠位へ進めることができなくなるまで、発射トリガー610をラチェット式に動かし続ける。
【0054】
次に、臨床医は、シフター・ボタン519を遠位方向に動かして、シフター・ギヤ650を右側ピニオンギヤ560とのかみ合いから外し、左側ピニオンギヤ550と嵌合させることにより、ナイフ・バー30を未発射位置まで戻すことができる。その後、臨床医は、単に、発射トリガー610を同じ方法でラチェット式に動かし、左側ピニオンギヤ550を「E」方向に回転させる。この回転運動は、シフター・シャフト680へ伝えられ、そして、発射ネジ240へ、遊星歯車組立体400を介して伝えられる。発射ネジ240が「E」方向に回転すると、ナット247が、発射バー210を近位へ引っ張る。発射バー210は、その後、連結ブロック160およびナイフ・バー30を近位へ、ナイフ・バー30が未発射位置に達するまで引っ張る。未発射位置では、使用済みカートリッジ50を細長いチャネル20から取り除き、新しい未使用カートリッジと置き換えてもよく、あるいは、その代わりに、ユニット10全体を適切に廃棄してもよい。
【0055】
前述した発射および後退の一連の動作から分かるように、発射および後退の動作は、発射トリガーを複数回動かすことで行われる。例えば、ある実施形態では、臨床医が、従来の60mmのエンドエフェクターにある全てのステープルを完全に発射させるのに、6回動かす(つまり、発射ハンドルをその未発射位置(図16)からその発射済み位置(図19)まで動かす)必要がある。同様に、ナイフ・バー30を、ステープル・カートリッジ50を細長いチャネル20から取り外すことができる未発射位置まで完全に後退させるには、臨床医は、シフター・ボタン519を後退位置へ動かし、発射トリガーを同じ回数、この例では6回、動かさなければならないであろう。もっとも、本発明の他に類のない新規な特性および利点は、多くの異なる大きさのエンドエフェクターと連結して利用できる。したがって、もっと短いエンドエフェクターを利用する場合、ステープルを完全に発射させ、その後でナイフ・バーを完全に後退位置に戻すのに、必要とされる発射トリガーを動かす回数はもっと少ない。例えば、ステープルを発射させるのに発射トリガーを1回だけ、または、1回以上動かすこと、および、発射切断装置を完全に後退位置まで動かすのに1回だけ、または、1回以上動かすことを必要とするエンドエフェクターとともに利用することは、本発明の範囲内である。
【0056】
前述したように、遠位スパイン・セクション110は、近位スパイン・セクション130に、近位スパイン・セクション130に対して自由に回転できるように取り付けられている。同様に、クロージャ・チューブ組立体170は、スパイン組立体100上で自由に回転できる。エンドエフェクター12がハンドル組立体200に対して回転しやすいように、ハンドル組立体200には、回転グリップ組立体710が設けられており、回転グリップ組立体710は、ハンドル組立体200に対して回転することができ、かつ、エンドエフェクター12を回転させる。より具体的には、図1および図10を参照すると、グリップ組立体710は、(図1に示した)右側グリップ・セグメント720と、左側グリップ・セグメント730とを備えており、右側グリップ・セグメント720および左側グリップ・セグメント730は、互いに嵌合し、ハウジング250の遠位端251回りに回転するように構成されている。右側グリップ・セグメント720および左側グリップ・セグメント730は、ポリマーまたは他の適当な材料から製作でき、互いにスナップ式機構、接着剤、ネジ等で取り付けることができる。各セグメント720、730は、中に弧状のレール・セグメント722が形成されており、レール・セグメント722は、右側ケース部材260および左側ケース部材280が接合されたときにハウジング250に形成される溝部259に乗るように構成される。したがって、レール・セグメント722は、ハウジング250上でグリップ組立体710を保持しつつ、レール・セグメント722がハウジング250に対して回転しやすいようにする役割を果たす。各グリップ・セグメント720、730は、中に、チューブ回転セグメント724がさらに形成されており、チューブ回転セグメント724は、協働して、近位クロージャ・チューブ・セグメント190にある孔部191内へと延びる。したがって、グリップ・ハウジング710がハンドルハウジング250に対して回転すると、クロージャ・チューブ組立体170が、近位スパイン・セグメント130上で回転する。当然のことながら、遠位クロージャ・チューブ・セグメント180は、遠位スパイン・セクション110に対して回転せず、むしろ、遠位スパイン・セクション110を一緒に、近位スパイン・セクション130に対して回転させる。近位クロージャ・チューブ・セグメントの近位端196にあるフランジ部197は、グリップ組立体710にある対応する溝部に入る。このような構造は、エンドエフェクター12をトロカールを通して患者に挿入した後に、臨床医がエンドエフェクター12を、ハンドル組立体200に対して容易に回せるようにする。
【0057】
本発明をいくつかの実施形態を記載して説明し、また、説明のための実施形態を、相当詳細に記載したが、出願人は、添付した特許請求の範囲の範囲をこのような詳細に制限し、または何らかの限定をするつもりはない。さらに別の利点および変更に、当業者は容易に想到するであろう。
【0058】
例えば、細長いチャネルを従来のダイ・スタンプ技術を利用して製造すれば、その部品の製造コスト削減につながるであろう。同様に、アンビルを金属から従来の打ち抜き加工技術を利用して打ち抜き加工すれば、このような部品を製造するときの一般な製造コストを削減することもできる。さらに、装置を発射させるための、他に類のない新規なラチェット式駆動構造は、装置全体のコストを増大させうる、バッテリーまたは空気圧駆動式部品の必要を無くす。
【0059】
本明細書に開示した装置は、1回使っただけで廃棄するように設計することもできるし、複数回使用するように設計することもできる。ただし、いずれの場合にも、この装置は、すくなくとも1回の使用の後、再使用のための再生をすることができる。再生は、装置を分解する段階、続いて特定の部品を洗浄または交換する段階、および、その後に再び組み立てる段階の組み合わせを含むことができる。具体的には、装置を分解して、任意の数の、装置の特定の部分または部品を、任意の組み合わせで、選択的に交換または取り除くことができる。特定の部品を洗浄および/または交換したら、装置は、再生施設で、または、外科処置の直前に手術チームによって、その後の使用のために再び組み立てられることができる。当業者には理解されるであろうが、装置の再生では、分解、洗浄/交換、および再組立に、さまざまな異なる技術を利用することができる。このような技術の使用、および、その結果得られる再生済み装置は、全て、本願の範囲内である。
【0060】
好ましくは、本明細書に記載の発明は、手術前に処理される。最初に、新しい、または、使用済みの器具を入手し、必要であれば、洗浄する。器具は、次に滅菌することができる。ある滅菌技術では、器具が、閉じられていて、密閉された容器、例えば、プラスチックまたはタイベック(TYVEK(登録商標))の袋などの中に置かれる。次に、容器および器具は、ガンマ線、X線、または、高エネルギー電子線(higher energy electrons)のような、容器を貫通できる放射線場に置かれる。放射線により、器具や、容器内のバクテリアが死ぬ。滅菌された器具は、その後、その滅菌した容器に保管できる。密閉された容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌された状態に保つ。
【0061】
全体または一部が、参照により本明細書に組み込まれると述べた全ての特許、刊行物、または、情報は、本明細書において前述した定義、記述、または、他の開示資料と矛盾しない範囲でのみ、本明細書に組み込まれる。このため、本明細書において明確に前述された開示内容は、参照により本明細書に組み込まれた矛盾する資料の全てに取って変わるものである。
【0062】
保護を受けようとする発明は、開示した特定の実施形態に限定されると解釈してはならない。したがって、実施形態は、限定的なものではなく、例示とみなされるべきである。変形および変更は、他の者によって、本発明の趣旨から逸脱することなく行われうる。したがって、特許請求の範囲で定義された本発明の趣旨および範囲に入るあらゆる均等物、変形、および変更は、特許請求の範囲に包含されることが、明示的に意図されている。
【0063】
〔実施の態様〕
(1)手術器具において、
ハンドル組立体と、
前記ハンドル組立体によって支持されており、閉じる運動および開く運動を生成するように構成されたクロージャ駆動部と、
前記ハンドル組立体によって支持される発射駆動部であって、前記ハンドル組立体に操作可能に連結された発射トリガーを作動させると、回転発射運動を、前記発射・トリガーをもう一度作動させると、回転後退運動を、選択的に生成するように構成された発射駆動部と、
前記ハンドル組立体に連結されており、前記クロージャ駆動部および前記発射駆動部とつながっていて、前記閉じる運動および前記開く運動ならびに前記回転発射運動を個別に伝達する、細長いシャフト組立体と、
前記細長いシャフト組立体に連結されたエンドエフェクターであって、
中にステープル・カートリッジが入る大きさに形成された細長いチャネル、
前記細長いチャネルに軸回転するように連結されており、前記細長いシャフト組立体からの前記開く運動および前記閉じる運動に応答して軸回転するアンビル、および、
前記細長いチャネル内に操作可能に支持されており、前記細長いシャフト組立体からの前記回転発射運動および前記後退運動に応答する切断切り離し部材と、
を含む、エンドエフェクターと、
を備える、手術器具。
【0064】
(2)実施態様1に記載の手術器具において、
前記細長いチャネルが金属であり、打ち抜き加工で形成されている、手術器具。
(3)実施態様1に記載の手術器具において、
前記アンビルが金属であり、打ち抜き加工で形成されている、手術器具。
(4)実施態様1に記載の手術器具において、
前記細長いシャフト組立体が、
前記クロージャ駆動部および前記細長いチャネルに取り付けられたスパイン組立体と、
前記ハンドル組立体に連結されており、前記スパイン組立体を覆うように延びているクロージャ・チューブ組立体であって、
前記スパイン組立体が、前記クロージャ駆動部が生成した前記閉じる運動および前記開く運動に応答して、前記クロージャ・チューブ組立体に対して軸方向運動が可能であり、
前記クロージャ・チューブ組立体が、前記クロージャ・チューブ組立体内の前記スパイン組立体の前記軸方向運動に応答して、前記アンビルを前記開いた位置および前記閉じた位置の間で、動かすように構成されている、
クロージャ・チューブ組立体と、
を備える、手術器具。
(5)実施態様4に記載の手術器具において、
前記スパイン組立体が、
前記ハンドル組立体に連結された近位スパイン・セクションと、
前記近位スパイン・セクションに連結されており、前記近位スパイン・セクションに対して回転可能である遠位スパイン・セクションと、
を備える、手術器具。
【0065】
(6)実施態様5に記載の手術器具において、
前記クロージャ・チューブ組立体が、前記ハンドル組立体に対して選択的に回転可能である、手術器具。
(7)実施態様4に記載の手術器具において、
前記クロージャ駆動部が、
前記ハンドル組立体に可動的に支持されているクロージャ・シャトル部であって、当該シャトル部の中で前記スパイン組立体の近位端を支持している、クロージャ・シャトル部と、
前記ハンドル組立体および前記クロージャ・シャトル部に操作可能に取り付けられたクロージャ・トリガーであって、前記閉じる力および前記開く力を前記クロージャ・シャトル部に加えるように操作可能である、クロージャ・トリガーと、
を備える、手術器具。
【0066】
(8)実施態様1に記載の手術器具において、
前記発射駆動部が、
前記細長いシャフト組立体の中で選択的に軸方向に移動するために、前記細長いシャフト組立体内で支持されている発射ロッドであって、
前記回転発射運動を前記発射ロッドに加えると、前記発射ロッドが前記切断切り離し部材を遠位方向に前記細長いチャネルの中で動かし、前記回転後退力を前記発射ロッドに加えると、前記発射ロッドが前記切断切り離し部材を近位方向に動かすように、前記切断切り離し部材とつながっている、
発射ロッドと、
前記ハンドル組立体内で支持されており、前記回転発射運動を生成するための発射配置と、前記回転後退運動を生成するための後退配置との間で選択的に動かすことができるシフター組立体であって、
前記シフター組立体が前記発射配置にあるときに前記発射トリガーを動かすと、前記シフター組立体が前記回転発射運動を前記発射ロッドに加え、前記シフター組立体が前記後退配置にあるときに前記発射トリガーを動かすと、前記シフター組立体が前記回転後退運動を前記発射ロッドに加えるように、前記発射ロッドにつながっている、
シフター組立体と、
を備える、手術器具。
(9)実施態様8に記載の手術器具において、
前記シフター組立体を前記発射配置および前記後退配置の間で選択的に動かすために、前記ハンドル組立体によって支持されているシフター・ボタン、
をさらに備える、手術器具。
【0067】
(10)実施態様8に記載の手術器具において、
前記シフター組立体が、
前記ハンドル組立体内で操作可能に支持されている第1のピニオンギヤと、
前記ハンドル組立体内で操作可能に支持されている第2のピニオンギヤと、
前記第1および第2のピニオンギヤとかみ合っている中央傘歯車と、
前記発射トリガーを動かすと、前記中央傘歯車を第1の方向に回転させるように、前記中央傘歯車および前記発射トリガーに連結されたラチェット組立体と、
前記第1および第2のピニオンギヤの間の中央に配置されたシフター・ギヤであって、前記シフター・ギヤが前記第1のギヤとかみ合い、前記回転発射運動を前記発射ロッドに伝える位置と、前記シフター・ギヤが前記第2のギヤとかみ合い、前記回転後退運動を前記発射ロッドに伝える別の位置との間で、選択的に動かすことができるシフター・ギヤと、
を備える、手術器具。
(11)実施態様10に記載の手術器具において、
前記シフター・ギヤに連結されたシフター・シャフトと、
前記シフター・シャフトに連結されたギヤ組立体と、
前記ギヤ組立体および前記発射ロッドに連結された発射ネジであって、前記発射ネジがある一つの方向に回転すると、前記発射ロッドが遠位へ動き、前記発射ネジが反対方向に回転すると、前記発射ロッドが近位方向に動く、発射ネジと、
をさらに備える、手術器具。
(12)手術のために器具を処理する方法において、
前記方法が、
実施態様1に記載の手術器具を入手する段階と、
前記手術器具を滅菌する段階と、
前記器具を滅菌容器に保管する段階と、
を含む、方法。
【0068】
(13)切断固定器具(cutting and fastening instrument)において、
ハンドル組立体と、
前記ハンドル組立体によって可動的に支持されたクロージャ・シャトル部と、
前記ハンドル組立体によって操作可能に支持されたクロージャ・トリガーであって、開く力および閉じる力を前記クロージャ・シャトル部に加えるように操作可能であるクロージャ・トリガーと、
近位端および遠位端を有する細長いスパイン組立体であって、
前記近位端が、前記クロージャ・シャトル部によって支持されており、
前記遠位端が、ステープル・カートリッジが中に入るように構成された細長いチャネルに連結されている、
細長いスパイン組立体と、
前記細長いチャネルに軸回転するように連結されたアンビルと、
前記細長いスパイン組立体上で支持されており、かつ、前記ハンドル組立体に連結されているクロージャ・チューブ組立体であって、
前記閉じる力を前記クロージャ・シャトル部に加えると、前記スパイン組立体が遠位へ、前記クロージャ・チューブ組立体内を動き、前記アンビルを閉じた位置まで軸回転させ、前記開く力を前記クロージャ・シャトル部に加えると、前記スパイン組立体が近位へ、前記クロージャ・チューブ組立体内で動き、前記アンビルを開いた位置まで軸回転させるように、前記アンビルと協働する、
クロージャ・チューブ組立体と、
前記細長いチャネル内で操作可能に支持されている切断切り離し部材と、
前記ハンドル組立体内で支持されており、発射配置および後退配置の間で選択的に動くことができるシフター組立体であって、
前記シフター組立体が前記発射配置にあるときに前記発射トリガーを動かすと、前記シフター組立体が回転発射運動を前記切断切り離し部材に加えて、前記切断切り離し部材を前記細長いチャネルを通して遠位へ駆動し、前記シフター組立体が前記後退配置にあるときに前記発射トリガーをもう一度動かすと、前記シフター組立体が、回転後退運動を前記切断切り離し部材に加えて、前記切断切り離し部材を前記細長いチャネルを通して近位へ駆動するように、前記発射トリガーと協働する、
シフター組立体と、
を備える、切断固定器具。
【0069】
(14)実施態様13に記載の手術器具において、
前記細長いチャネルが、金属であり、打ち抜き加工により形成されている、手術器具。
(15)実施態様13に記載の手術器具において、
前記アンビルが、金属であり、打ち抜き可能により形成されている、手術器具。
(16)実施態様13に記載の手術器具において、
前記細長いチャネルが、前記ハンドル組立体に対して選択的に回転可能である、手術器具。
(17)実施態様13に記載の手術器具において、
前記クロージャ・トリガーをロックされた位置に解除可能に保持するための手段を、
さらに備える、手術器具。
(18)実施態様13に記載の手術器具において、
前記細長いスパイン組立体の一部の中に、前記細長いスパイン組立体の中で選択的に軸方向に移動するように支持されている発射ロッドであって、
前記回転発射運動を前記発射ロッドに加えたときに、前記発射ロッドが、前記切断切り離し部材を前記細長いチャネルを通して遠位方向に動かし、前記回転後退運動が前記発射ロッドに前記シフター組立体によって加えられときに、前記発射ロッドが、前記切断切り離し部材を近位方向に動かすように、前記シフター組立体および前記切断切り離し部材につながっている、
発射ロッド、
をさらに備える、手術器具。
【0070】
(19)実施態様13に記載の手術器具において、
前記シフター組立体を前記発射配置および前記後退配置の間で選択的に動かすために、前記ハンドル組立体で支持されているシフター・ボタン、
をさらに備える、手術器具。
(20)手術器具において、
ハンドル組立体と、
閉じる運動および開く運動を生成するために、前記ハンドル組立体で支持されているクロージャ手段と、
前記ハンドル組立体に操作可能に連結された発射トリガーを手動で動かすと、回転発射運動および回転後退運動を手動で生成するために、前記ハンドル組立体で支持されている発射手段と、
前記ハンドル組立体に連結されているカートリッジ支持手段であって、その中にステープル・カートリッジを支持している、カートリッジ支持手段と、
前記カートリッジ支持手段内で支持されている切断手段と、
前記ハンドル組立体に連結された力伝達手段であって、前記閉じる運動、前記発射運動、および、前記後退運動を、前記切断手段に個別に伝達するために、前記クロージャ手段および前記発射手段につながっている、力伝達手段と、
前記カートリッジ支持手段に軸回転するように連結されているアンビル手段であって、前記力伝達手段からの前記開く運動および前記閉じる運動に応答して軸回転する、アンビル、
とを備える、手術器具。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の手術用切断固定器具の実施形態の斜視図である。
【図2】本発明のエンドフェクターの実施形態における、図1の線2−2に沿って取った側面断面図である。
【図3】図2のエンドフェクター実施形態におけるナイフ・バーの一部の拡大側面図である。
【図4】図3のエンドエフェクターにおけるナイフ・バーの拡大正面図である。
【図5】本発明のさまざまな実施形態における手術用切断固定器具の遠位端における、図2のエンドフェクターの等角図であって、アンビルが開いた位置にある図である。
【図6】本発明のさまざまな実施形態におけるエンドエフェクター、つまり、実行部分と、スパイン組立体の等角分解図である。
【図7】図2のエンドエフェクターの等角図であって、アンビルが開いた位置にあり、ステープル・カートリッジが大幅に取り除かれていて、単一ステープル駆動部および二重ステープル駆動部が露出しており、くさび型そり部がナイフ・バーの中間ピンに押し付けられたスタート位置にある図である。
【図8】図2のエンドエフェクターの等角図であって、アンビルが開いた位置にあり、ステープル・カートリッジは完全に取り除かれており、ナイフ・バーの最も下側のピンを露出させるために、細長いチャネルの一部が除去されている図である。
【図9】図1の手術用切断固定器具における、閉じた位置での、アンビル、細長いチャネル、および、ステープル・カートリッジの間の機械的な関係を示す側面断面図であり、断面は、概ね図5の線9−9に沿って取られていて、くさび型そり部、ステープル駆動部、ステープルを露出させているが、長さ方向中心線に沿ってナイフ・バーも描かれている図である。
【図10】本発明の手術用切断固定器具の実施形態の等角分解組み立て図である。
【図11】本発明の手術用切断固定器具の側面図であって、アンビルが開いた位置にあり、ハンドル組立体が、そのハンドル組立体内に収められているさまざまな構成要素の位置を示すために断面で示されている図である。
【図12】本発明の手術用切断固定器具の側面図であって、アンビルが閉じた位置にあり、ハンドル組立体が、そのハンドル組立体内に収められているさまざまな構成要素の位置を示すために断面で示されている図である。
【図13】本発明の遊星歯車組立体の実施形態の等角分解組立図である。
【図14】図13の遊星歯車組立体の端面図であって、カバープレートが取り除かれた状態の図である。
【図15】本発明のシフター組立体の実施形態の等角分解組立図である。
【図16】本発明のハンドル組立体の実施形態であって、アンビルが開いた位置にある、スタート位置における実施形態の断面図である。
【図17】本発明のハンドル組立体の実施形態の別の断面図であって、クロージャ・トリガーが閉じた、つまり、クランプ締めしている位置に固定されており、この結果、アンビルがクランプ締めした、つまり、閉じた位置に固定されている図である。
【図18】本発明のハンドル組立体の別の断面図であって、クロージャ・トリガーがハンドル部分から固定が解除される位置へ動いたところを示す図である。
【図19】本発明のハンドル組立体の別の断面図であって、クロージャ・トリガーが完全に動かされた位置まで移動したところを示す図である。
【図20】本発明のアンビルの代替実施形態の等角図である。
【出願人】 【識別番号】595057890
【氏名又は名称】エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
【出願日】 平成19年6月26日(2007.6.26)
【代理人】 【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延

【識別番号】100123434
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 英昭

【識別番号】100101133
【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 初音


【公開番号】 特開2008−29831(P2008−29831A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2007−168012(P2007−168012)