| 【発明の名称】 |
X線検出器およびそれを用いたX線CT装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 史人
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| 【要約】 |
【課題】スキャナ回転による振動や遠心加速度によるコリメータ板の変形を抑え、計測値に振動ノイズの混入やオフセット誤差が発生せず、各チャンネルに均質な高精度のX線検出特性を有するX線検出器を提供する。
【構成】複数のX線検出素子を複数配列したX線検出素子アレイ10と、X線検出素子のX線入射側に配置され、各X線検出素子に入射されるX線を制限するコリメータ板21を複数配列したコリメータブロック20と、X線検出素子アレイとコリメータブロックとを両者間に一定の隙間を設けて固定する検出器容器30とを備えたX線検出器において、X線検出器アレイとコリメータブロックとの間の隙間に、X線透過性材料からなるシート40を介装する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のX線検出素子を複数配列したX線検出素子アレイと、前記X線検出素子のX線入射側に配置され、各X線検出素子に入射されるX線を制限するコリメータ板を複数配列したコリメータブロックと、前記X線検出素子アレイと前記コリメータブロックとを両者間に一定の隙間を設けて固定する検出器容器とを備えたX線検出器において、 前記X線検出器アレイと前記コリメータブロックとの間の前記隙間に、X線透過性材料からなるシートを介装したことを特徴とするX線検出器。 【請求項2】 請求項1記載のX線検出器において、 前記シートの厚さは、前記隙間の間隔より大きいことを特徴とするX線検出器。 【請求項3】 請求項1記載のX線検出器において、 前記シートは、プラスチックからなるシートまたは不織布を含む弾性材料からなることを特徴とするX線検出器。 【請求項4】 X線源と、このX線源と対向して配置されたX線検出器と、これらX線源およびX線検出器を保持し、被検体の周りを回転駆動される回転盤と、前記X線検出器で検出されたX線の強度に基づき前記被検体の断層像を画像再構成する画像再構成手段とを備えたX線CT装置において、 前記X線検出器として請求項1ないし3のいずれか1項に記載のX線検出器を用いたことを特徴とするX線CT装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、X線CT装置等に適用されるX線検出器に関し、特にX線検出器内のコリメータ板の支持構造の改良に関する。 【背景技術】 【0002】 X線CT装置に使用されるX線検出器として、放射線の照射によって光を発生するシンチレータと、このシンチレータが発生する光を電流に変換する光電変換素子とを組み合わせて検出素子アレイ基板上に搭載したX線検出素子アレイを略円弧状のポリゴンに配置して成る検出器が用いられている。 【0003】 シンチレータは、光電変換素子のチャンネルに対応して複数に分割されており、分割されたシンチレータのX線入射口側には、図6に示すように、個々のシンチレータ11に入射されるX線量を制御するとともに散乱線によるクロストークを低減するためのコリメータ板21が配置されている。 【0004】 このコリメータ板21は、図14および図15に示すように、所定枚数をポリゴンの円弧に合わせて放射状に配列しX線CT装置のスライス厚さ方向(図中、矢印で示す方向)の両端をコリメータ板支持体142、142’に固定して成るコリメータブロック140としてモジュール化されている。このコリメータブロック140をブロック支持体144に複数並べて固定したものが、検出器容器145に配置される。隣接するコリメータブロックの、隣接する端部のコリメータ板の間にひとつのチャンネル(以下、継ぎ目チャンネルという)が形成される。 【0005】 このような構造のコリメータブロックは、外力に対する剛性を構造的に確保しにくく、特に図16に示すように、向かい合った二つのコリメータ板支持体142、142’をチャンネル方向にずらせる変形に対して弱い上、それ以外の方向からの外力に対しても、コリメータ板が容易に変形する。したがって、コリメータ板支持体のみをブロック支持体上に固定した状態では、各々のコリメータブロックがチャンネル方向に変形してしまう。コリメータユニットの変形によって、計測値に振動ノイズの混入やオフセット誤差が発生して所望の検出精度が得られない。これを避けるため、上側のコリメータ板支持体を隣接コリメータブロック間で連結板を使って連結する方法が用いられる。 【0006】 一方、X線CT装置では、装置のスループット向上のため、1枚のCT画像を得るのに要する時間の短縮化が望まれている。このような要請に答えるために、スキャナ回転の高速化およびマルチスライス化が図られている。マルチスライス化は、従来チャンネル方向に1次元的に配列されていたX線検出素子の列を、スライス方向に2列以上に複数列配置するマルチスライス型X線検出器を用いることにより、スキャナ1回転あたりに撮影できる断層画像を増加する。 【0007】 このようなスキャナ回転の高速化、マルチスライス化にともなう検出器開口幅の増大は、検出器全体がスキャン中に受ける振動や遠心加速度、重力方向の変化の増大につながり、コリメータブロックの変形及びこの変形にともなう個々のコリメータ板の変形を引き起こす原因となっている。そして、このような変形は、連結板によるコリメータブロック間の連結によってある程度は緩和されるものの、コリメータブロックが片持ちで支持されている方法では本質的に避けられない。 【0008】 特許文献1には、スキャン中のコリメータ板の変形を防ぐために、片持ち構造となっているコリメータブロックの上側を検出器容器に固定すること(両持ち構造)が提案されている。 【特許文献1】特開2001−42045号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 しかしながら、両持ち構造では検出器容器の変形がコリメータ板支持体に直接に伝わり、その加重によって継ぎ目チャンネルを形成している端コリメータ板をわずかに変形させてしまうことになるため、高精度な位置あわせが必要となる。 【0010】 そこで、本発明は、コリメータ板が変形しないコリメータ板の支持構造を有し、スキャナ回転の高速化とマルチスライス化に対応したX線検出器を提供すること、この検出器を用いて高画質で診断能の高い画像が得られるX線CT装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 上記課題を解決するため、本発明のX線検出器は、複数のX線検出素子を複数配列したX線検出素子アレイと、X線検出素子のX線入射側に配置され、各X線検出素子に入射されるX線を制限するコリメータ板を複数配列したコリメータブロックと、X線検出素子アレイとコリメータブロックとを両者間に一定の隙間を設けて固定する検出器容器とを備え、X線検出器アレイとコリメータブロックとの間の隙間に、X線透過性材料からなるシートを介装したことを特徴とする。 【0012】 本発明のX線検出器において、好適には、シートの厚さは、隙間の間隔より大きい。シートは、例えば、弾性材料からなり、プラスチックからなるシートまたは不織布を用いることができる。 【0013】 また本発明のX線CT装置は、X線源と、このX線源と対向して配置されたX線検出器と、これらX線源およびX線検出器を保持し、被検体の周りを回転駆動される回転盤と、X線検出器で検出されたX線の強度に基づき被検体の断層像を画像再構成する画像再構成手段とを備え、X線検出器として上述した本発明のX線検出器を用いたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0014】 X線検出器アレイとコリメータブロックとの間の隙間に、X線透過性材料からなるシートを挟み込んだことにより、X線検出器アレイとシートとの間およびコリメータブロックとシートとの間に摩擦を発生させて、コリメータ板の動きを拘束する。これにより、スキャナ回転による振動や遠心加速度によるコリメータ板の変形を抑え、計測値に振動ノイズの混入やオフセット誤差が発生せず、各チャンネルに均質な高精度のX線検出特性を有するX線検出器を提供できる。 【0015】 また、このX線検出器をX線CT装置に搭載することによって、スキャナ回転の高速化による撮影時間の短縮や一度のスキャンで複数の断層画像が取得できるマルチスライス化に対応して高画質で診断能の高いX線CT装置を提供できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明のX線検出器の実施の形態を説明する。 図1は本発明のX線検出器の一実施の形態の全体構成を示す図、図2はA−A線の側断面図である。図示するX線検出器は、複数のX線素子11が配列したX線素子アレイ10と、複数のコリメータ板21が配列したコリメータブロック20と、複数(図では5個)のX線素子アレイ10と複数(図では3個)のコリメータブロック20とを固定する検出器容器30と、X線素子11とコリメータ板21との間に設けられるシート40とを備えている。 【0017】 X線素子アレイ10の詳細を図3および図4に示す。図3はX線素子アレイ10の正面図および側面図、図4は図3のB−B線断面図(拡大図)である。X線素子11は、図4に示すように、放射線の照射によって光を発生するシンチレータ12と、シンチレータ12が発生する光を電流に変換する光電変換素子13とからなる。光電変換素子13は、複数のチャンネルが所定のピッチで配列するようにX線検出素子アレイ基板15上に実装されており、シンチレータ12はこの光電変換素子13の複数チャンネルに対応して複数に分割されて、光電変換素子13上に固定されている。これら複数チャンネルからなる光電変換素子13と分割されたシンチレータ12とでX線素子アレイ10が構成される。分割された各シンチレータ材料は、X線を透過し且つシンチレータ11が発する光を反射する材料からなる光反射部材14により囲まれている。X線検出素子アレイ基板15は、検出器容器30に取り付けるための穴16と光電変換素子の出力信号を取り出すコネクタ17を有している。 【0018】 コリメータ板21は、X線検出素子11の各シンチレータに入射されるX線量を制御するとともに散乱線を吸収してこの散乱線によるクロストークを低減させるためのものであり、X線の利用効率を低下させないために可能な限り薄くする必要があり、0.2mm前後の厚さの金属板から形成されている。このようなコリメータ板21は、複数のコリメータ板21の配置と固定を容易にするために、複数個のチャンネルを一つのブロックにまとめてコリメータブロック20として検出器容器30に固定される。コリメータブロック20は、図5に示すように、複数のコリメータ板21の両端を一対のコリメータ板支持体22、22’で支持した構造を有し、各コリメータ板21の間隔が、X線素子アレイ10のX線素子11の間隔と一致するように配置されている。 【0019】 X線素子アレイ10とコリメータブロック20とは、コリメータ板21の端部とX線検出素子11との間に一定の隙間を形成し且つコリメータ板21がそれぞれ隣接するシンチレータ12とシンチレータ12との間に位置するように検出器容器30に固定される。コリメータ板21とX線検出素子11との位置関係を図6に示す。通常、コリメータ板21とX線検出素子11との隙間は、干渉を避けるために数百μm程度である。 【0020】 コリメータブロック20は、図1に示すように予め複数個を連結したものを検出器容器30に固定する。具体的には、図7に示すように、コリメータ板21の一方の端部を支持するコリメータ板支持体22を連結板23で連結するとともに、コリメータ板21の他方の端部を支持するコリメータ板支持体22’を、ブロック支持体24を介して検出器容器30に固定する。この際、コリメータブロック20の端部のコリメータ板21’と、隣接するコリメータブロック20の端部のコリメータ板21’との間は、1チャンネルのチャンネル方向コリメータを形成するために、その間隔を高精度に管理する必要がある。通常、光学式測定器を用いてコリメータ板の相対間隔をモニターしながらコリメータブロック20の配列位置を微調整し、ブロック支持体24上に固定する方法が用いられる。 【0021】 このX線検出器では、コリメータ板21の一方の端部(コリメータ板支持体22’)だけを検出器容器30に固定する構造(片持ち構造)とするにより、振動による検出器容器30の変形がコリメータ板支持体22に直接伝わり、コリメータブロック20の端部のコリメータ板21’が変形するのを防止することができる。 【0022】 一方、コリメータブロック20を片持ち構造とすることによって、両持ち構造に比べ、コリメータ板21の動きは不安定となるが、本実施の形態では、コリメータ板21の端部とX線検出素子11との間に設けられた隙間に、その隙間の間隔よりも厚くX線透過率の高いシート40を挟み込み、コリメータ板21の動きを拘束する。シート40の材料としては、X線透過率の高い材料であれば特に限定されないが、放射線劣化しない材料であることが好ましく、また厚さ方向に弾力性を持つ材料が好適である。具体的には、ポリエステルやポリプロピレンなどプラスチック、エラストマー、コルク、不織布などを用いることができる。シート40の厚さの上限は、材料によっても異なるが、コリメータ板21とX線検出素子11との隙間(数百μm程度)の1.1〜3倍程度が好ましい。シート40は、厚さがコリメータ板21とX線検出素子11との隙間より厚いことから、コリメータ板21およびX線検出素子11に圧接し、その反力によってシート40とコリメータ板21、シート40とX線検出素子11に、それぞれの摩擦を発生させる。これによって片持ち構造で不安定なコリメータ板21の動きを拘束する。 【0023】 本実施の形態のX線検出器は、スキャナの略円弧状のポリゴンに複数を配置してX線CT装置のX線検出器を構成する。 【0024】 本実施の形態によれば、コリメータブロックの検出器容器への固定構造が、片持ち構造であるX線検出器において、コリメータ板とX線検出素子との間に、両者の隙間よりも厚さの大きいシートを挟み込むことにより、不安定なコリメータ板の動きを拘束することができる。これにより、このX線検出器を搭載したスキャナの回転による振動や遠心加速度によるコリメータ板の変形を抑え、計測値に振動ノイズの混入やオフセット誤差が発生するのを防止することができ、各チャンネルに均質な高精度のX線検出特性が得られる。 【0025】 なお図1に示す実施の形態では、シート40は、配列した複数のコリメータブロックのほぼ全長に亘る長さのものを用いたが、シート40はコリメータブロックの配列方向あるいはそれと交差する方向(シートの幅方向)に分割されていてもよい。図8にシート40の変更例を示す。図8(a)は、幅方向の長さが図1のシート40より短いシート41を用いた実施の形態、(b)は、幅方向の長さが短いシート41、41’を複数用いた実施の形態、(c)は、特に変形しやすい端部コリメータ板の部分にシートを用いた実施の形態である。 【0026】 また以上の実施の形態では、X線検出素子の列を、スライス方向(チャンネル方向に直交する方向)に1列配列したシングルスライス型X線検出器を図示して説明したが、X線検出素子の列をスライス方向に2列以上に配置したマルチスライス型X線検出器であっても同様に適用することができる。 【0027】 次に本発明のX線CT装置について説明する。 本発明が適用されるX線CT装置の構成を図9および図10に示す。図9は、スキャナユニットを被検体の頭部側から見た図、図10は被検体の側部から見た図である。このX線CT装置100は、スキャナユニットカバー101の内部の中央には、中心に開口部を設けた回転盤102が備えられており、この回転盤102に、X線を発生するX線管装置103、X線管装置103と送油ホース104でつながれたX線管冷却装置105、X線管装置104のX線焦点106からファン状に放射されるX線ビーム107をファンの中心から周辺部に向かって減少させる補償フィルタ108、およびそれらを固定するフィルタケース109、X線ビームを所望する幅に絞り込むX線コリメータ110、X線管装置103からX線コリメータ110を通って放射されてきたX線を受け電気信号に変換するX線検出器111、X線検出器111の出力の電気信号を増幅しディジタルデータに変換する増幅回路装置112、X線管装置103に高電圧を供給するための変圧器113、および回転盤102上の各装置を動作させるための電源装置114などが配置されている。 【0028】 X線検出器111は、前述した本発明のX線検出器からなり、例えば、図1に示したように、複数のX線素子11が配列したX線素子アレイ10と、複数のコリメータ板21が配列したコリメータブロック20と、これらX線素子アレイ101とコリメータブロック20とを固定する検出器容器30とを備え、X線素子11とコリメータ板21との間にコリメータ板21の変形を防止するためのシート40が設けられている。本実施の形態のX線CT装置のX線検出器111は、このような構造のX線検出器を複数、スキャナの略円弧状のポリゴンに配置したものである。なお図1に示すX線検出器は、シングルスライス型X線検出器であるが、X線検出素子の列をスライス方向に2列以上に配置したマルチスライス型X線検出器であってもよい。 【0029】 回転盤102は、ベルト115により駆動用モーター116に連結されており、駆動用モーター116を回転させることにより上記各装置を搭載した状態で回転できるようになっている。また、スキャナユニット内の各装置を適正に動作させるための信号を発生するスキャナ制御装置117があり、スキャナユニット内の各装置と接続されている。回転盤102上の装置とスキャナ制御装置117の間はスリップリング等でつながり、回転盤102の回転中での電力の供給や信号のやりとりが行えるようになっている。回転盤102の開口部の中心には天板118の上に載せられた被検体120が配置されるようになっている。 【0030】 天板118は、図10に示すように、テーブル機構部119によって、横方向および上下方向に移動させることができ、被検体120の検査対象位置をスキャナユニットの回転中心に位置合わせすることができるようになっている。 【0031】 スキャナユニットとテーブル機構部119は図示しない操作卓ユニットと信号ケーブルで接続されており、操作卓ユニットからの命令に従ってスキャナユニットおよびテーブル機構部は動作し被検体を透過するX線の強度分布の計測を行い、その計測データを操作卓ユニットに信号ケーブルを介して送り、操作卓ユニット内部の画像処理装置で画像化して操作者に表示する。 【0032】 このようなX線CT装置では、スキャナ回転を高速するとともにマルチスライス化することにより、1枚のCT画像を得るのに要する時間を短縮でき、スループットが向上する。本発明のX線CT装置では、高速のスキャナ回転においても、コリメータ板が変形しないコリメータ板支持構造を有するX線検出器111を採用しているので、高速スキャナ回転のもとでも、アーチファクトのない高画質で診断能の高い画像を得ることができる。 【実施例】 【0033】 <実施例> シート材として、ポリエステル不織布(厚さ0.2mm)を用い、図1の構造のX線検出器を組み立て、チャンネル数896のX線CT装置のスキャナに搭載し、X線検出器位置による出力の変動を計測した。出力の変動は、検出器の中央の検出素子がスキャナの上下方向の最上部に位置していて荷重がかからないときの出力を基準として、中央の検出素子が最下部、右側(+90°の位置)および左側(−90°の位置)に移動し検出器(コリメータブロック)に荷重がかかったときの出力の比として求めた。結果を図11に示す。比較例として、シート材を用いなかった場合の結果を併せて図12に示す。さらに実施例および比較例について、左右の出力の比を求めた結果を図13に示す。図11〜図13において、横軸はチャンネル、縦軸は出力比を表している。 【0034】 荷重によるコリメータ板の変動がない場合には、最上部を基準にした場合の出力比は1となるが、コリメータ板の変動が生じた場合には、出力比は1から離れる。また荷重によるコリメータ板の変動がない場合には、左右の出力比は1となる。 【0035】 図11および図12に示す結果からもわかるように、実施例でも比較例でも、検出器の位置が右側でも左側でも同じ傾向の出力比の変化が見られたが、これは左右が同じ傾向であることから、コリメータ板の変動以外の原因、例えばX線管球の焦点ずれ等による変動と考えられる。一方、図13に示す左右の出力比のグラフでは、実施例では極めて変動が少ないのに対し、比較例では大きい変動が観察された。これはシートがないため、コリメータ板の位置が不安定となることが原因と考えられる。特にチャンネル#824のところで左右の出力比が逆転しており、コリメータ板の変動の影響が大きいことが観察された。 【図面の簡単な説明】 【0036】 【図1】本発明のX線検出器の一実施の形態の全体構成を示す図 【図2】図1のX線検出器のA−A線の側断面図 【図3】X線素子アレイの正面図および側面図 【図4】図4のX線素子アレイのB−B線断面図(拡大図) 【図5】コリメータブロックの全体斜視図 【図6】コリメータ板と検出素子との位置関係を示す図 【図7】コリメータブロックをブロック支持板に固定した状態を示す図 【図8】本発明のX線検出器の他の実施の形態を示す図 【図9】本発明のX線CT装置の全体構成を示す図 【図10】図9のX線CT装置を側面側から見た図 【図11】実施例のX線検出器による位置による出力変動を示すグラフ 【図12】比較例のX線検出器による位置による出力変動を示すグラフ 【図13】実施例および比較例の左配置時および右配置時の出力比を示すグラフ 【図14】従来のX線検出器を示す図 【図15】図14の断面図 【図16】従来のX線検出器のコリメータの変形を説明する図 【符号の説明】 【0037】 10・・・X線検出素子アレイ、11・・・X線検出素子、12・・・シンチレンータ、13・・・光電変換素子、20・・・コリメータブロック、21・・・コリメータ板、22、22’・・・コリメータ板支持体、24・・・ブロック支持体、30・・・検出器容器、40・・・シート、101・・・スキャナユニットカバー、102・・・回転盤、103・・・X線管装置、107・・・X線ビーム、111・・・X線検出器、118・・・天板、119・・・テーブル機構部、120・・・被検体。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000153498 【氏名又は名称】株式会社日立メディコ
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| 【出願日】 |
平成18年7月28日(2006.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099852 【弁理士】 【氏名又は名称】多田 公子
【識別番号】100099760 【弁理士】 【氏名又は名称】宮川 佳三
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| 【公開番号】 |
特開2008−29552(P2008−29552A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−205645(P2006−205645) |
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