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【発明の名称】 X線画像診断装置
【発明者】 【氏名】中山 博士

【要約】 【課題】設定した撮影角度に略一致した参照画像データの検索を容易に行うことができるX線画像診断装置を提供する。

【構成】被検体PにX線を照射するX線発生部1と、被検体Pを透過したX線を検出するX線検出部2と、X線発生部1及びX線検出部2の撮影角度を設定する機構部3と、X線選出部2からのX線投影データから参照画像データを生成する画像データ生成部61と、複数の撮影角度から生成された参照画像データを保存する画像データ記憶部62と、画像データ記憶部62から参照画像データを読み出して縮小する画像データ検索部7とを備え、画像データ検索部7は、操作部9から参照画像表示操作が行われた時に設定されている第1の撮影角度に対して所定範囲に入る撮影角度の情報を付帯した第1の参照画像データを読み出して、その第1の参照画像データを縮小してモニターR82に表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、
このX線発生手段から照射されたX線を検出するX線検出手段と、
前記X線発生手段及びX線検出手段による撮影角度を設定する撮影角度設定手段と、
前記被検体に対して前記撮影角度設定手段により設定された複数の撮影角度におけるX線投影データに基づいて夫々参照画像データを生成し、その参照画像データにおける撮影条件の各種情報を付帯させる参照画像データ生成手段と、
前記参照画像データ生成手段からの参照画像データを保存する画像データ記憶手段と、
前記撮影角度設定手段により設定された第1の撮影角度に基づいて、前記第1の撮影角度の所定範囲に入る撮影角度の情報を付帯した第1の参照画像データを、前記画像データ記憶手段に保存された前記参照画像データから読み出す検索手段と、
前記検索手段で読み出した前記第1の参照画像データを縮小する参照画像データ縮小手段と、
前記参照画像データ縮小手段により縮小された縮小画像データを同一画面に一覧表示する表示手段とを
備えていることを特徴とするX線画像診断装置。
【請求項2】
前記検索手段は、前記第1の参照画像データに対して順位付けする順位付け手段を有し、前記順位付け手段により順位付けされた順位に基づいて前記縮小画像データを前記表示手段に表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。
【請求項3】
前記順位付け手段は、前記第1の参照画像データに夫々付帯する撮影角度の情報が、前記第1の撮影角度に近いものから順に順位付けするようにしたことを特徴とする請求項2に記載のX線画像診断装置。
【請求項4】
前記順位付け手段は、前記第1の参照画像データに夫々付帯する撮影時刻に従い順位付けするようにしたことを特徴とする請求項2に記載のX線画像診断装置。
【請求項5】
前記順位付け手段は、前記第1の参照画像データに夫々付帯する拡大率の情報が、前記撮影角度設定手段により第1の撮影角度が設定された時の拡大率に近いものから順に順位付けするようにしたことを特徴とする請求項2に記載のX線画像診断装置。
【請求項6】
前記検索手段は前記第1の参照画像データを選択する選択手段を有し、この選択手段により選択された前記縮小画像データを前記表示手段に表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。
【請求項7】
前記選択手段は、前記第1の参照画像データに付帯した拡大率の情報が、前記撮影角度設定手段により第1の撮影角度が設定された時の拡大率の所定範囲に入るものを選択するようにしたことを特徴とする請求項6に記載のX線画像診断装置。
【請求項8】
前記選択手段は、前記第1の参照画像データに付帯した天板位置の情報が、前記撮影角度設定手段により第1の撮影角度が設定された時の天板位置の所定の範囲に入るものを選択するようにしたことを特徴とする請求項6に記載のX線画像診断装置。
【請求項9】
前記選択手段は、前記第1の参照画像データに付帯した造影剤注入の有無の情報に基づき選択するようにしたことを特徴とする請求項6に記載のX線画像診断装置。
【請求項10】
前記縮小画像データに対応した参照画像データが動画像データの場合、この動画像データの複数フレームの縮小画像データが表示手段に表示されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、X線画像診断装置に係り、特に参照画像データを検索し表示するX線画像診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
X線画像診断装置は、近年ではカテーテルを用いた血管造影検査やIVR(Interventional Radiology)の発展に伴い循環器分野を中心に進歩を遂げている。循環器領域におけるX線画像診断は心血管系をはじめ、全身の動静脈の診断及び治療を対象としており、血管内に造影剤を注入した状態でX線透過像を撮影することが多い。
【0003】
循環器用のX線画像診断装置は、通常、X線発生部及びX線検出部を支持するCアームなどの支持機構と被検体を載置する天板の組み合わせにより被検体に対して最適な角度や位置からのX線撮影を可能にしている。
【0004】
更に、X線透視下で血管内の目的部位までカテーテルを進めて診断及び治療を行なう際、血管内を進めるカテーテル操作を簡便にするために、予め血管内に造影剤を注入した状態で撮影して得られたDA(Digital Angiography)画像データや、造影剤の注入前後に撮影して得られたマスク画像データ及びコントラスト画像データとの差分処理によって血管像のみが抽出されたDSA(Digital Substraction Angiography)画像データや、透視ロードマップ画像データ等が用いられることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
なお、透視ロードマップ画像データは、まず、診断・治療の対象となる被検体に対して造影剤を投与した状態で所定方向からX線画像データ(以下、参照画像データと呼ぶ。)を収集し、診断・治療時に被検体のほぼ同一方向においてリアルタイムで得られる透視画像データと前記参照画像データとを並列配置、合成等の処理により得られる。
【特許文献1】特開2005−245761号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
Cアームを有したX線画像診断装置において、所望の撮影角度を設定するための撮影系の操作は、操作卓に設けられたハンドルの移動によって行なわれてきた。
【0007】
このような操作では、予め得られた参照画像データを用いて診断や治療を行う場合、Cアームの傾斜角度設定後における撮影角度にほぼ一致する参照画像データを複数の画像データの中から検索するには、操作卓のボタンを押して参照画像データを1つずつ表示させ、その操作を繰り返して所望の参照画像データを選択しなければならず、手間がかかりX線曝射などによる侵襲度の増大のみならず診断・治療効率の低下を招く問題を抱えている。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、設定した撮影角度に略一致した参照画像データの検索を容易に行うことができるX線画像診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決するために、本発明のX線画像診断装置は、被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、このX線発生手段から照射されたX線を検出するX線検出手段と、前記X線発生手段及びX線検出手段による撮影角度を設定する撮影角度設定手段と、前記被検体に対して前記撮影角度設定手段により設定された複数の撮影角度におけるX線投影データに基づいて夫々参照画像データを生成し、その参照画像データにおける撮影条件の各種情報を付帯させる参照画像データ生成手段と、前記参照画像データ生成手段からの参照画像データを保存する画像データ記憶手段と、前記撮影角度設定手段により設定された第1の撮影角度に基づいて、前記第1の撮影角度の所定範囲に入る撮影角度の情報を付帯した第1の参照画像データを、前記画像データ記憶手段に保存された前記参照画像データから読み出す検索手段と、前記検索手段で読み出した前記第1の参照画像データを縮小する参照画像データ縮小手段と、前記参照画像データ縮小手段により縮小された縮小画像データを同一画面に一覧表示する表示手段とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、設定した撮影角度にほぼ一致した参照画像データを予め得られた複数の画像データの中から検索し、検索された複数の参照画像データの縮小画像データを設定した順に一覧表示することができ、診断あるいは治療に要する時間を短縮することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0012】
以下、本発明のX線画像診断装置の実施例を図1乃至図9を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施例に係るX線画像診断装置の構成を示したブロック図である。このX線画像診断装置100は、X線を被検体Pに照射するX線発生部1と、被検体Pを透過したX線を二次元的に検出すると共に、このX線検出データに基づいてX線画像データを生成するX線検出部2と、X線発生部1とX線検出部2を支持するCアーム5と、被検体Pを載置する天板15と、X線発生部1におけるX線照射に必要な高電圧を発生する高電圧発生部4とを備えている。
【0014】
また、X線画像診断装置100は、Cアーム5あるいは天板15などの移動を行う機構部3と、X線検出部2において生成されたX線投影データに基づいて参照画像データ、透視画像データ等の画像データの生成と保存を行なう画像データ処理部6と、画像データ処理部6に保存されている画像データの中から所望の画像データを検索する画像データ検索部7と、画像データ処理部6または画像データ検索部7からの画像データ、縮小画像データなどを表示する表示部8とを備えている。
【0015】
更に、X線画像診断装置100は、被検体Pの被検体IDや氏名等の被検体情報、撮影時刻、撮影角度、画像の拡大率、天板15の上下方向/長手方向/幅方向における天板位置、被検体Pへの造影剤注入の有無、静止画像或いは動画像等の撮影条件、表示に関する諸条件の選択や入力、種々のコマンドの入力を行う操作部9と、X線画像診断装置100の各ユニットを統括して制御するシステム制御部10とを備えている。
【0016】
X線発生部1は、被検体Pに対しX線を照射するX線管11と、X線管11から照射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成するX線絞り器12とを備えている。
【0017】
X線検出部2は、イメージインテンシファイア21により被検体Pを透過したX線を検出して光に変換し、変換した光をテレビカメラ22の撮影により電気信号であるX線投影データを生成しデジタル信号に変換した後、画像データ処理部6へ出力する。
【0018】
そして、イメージインテンシファイア21は、図示しないがX線管11方向に対してイメージインテンシファイア21の位置を前後に移動可能な移動機構を備え、X線管11とイメージインテンシファイア21間の距離(SID)を調整できるようになっている。また、イメージインテンシファイア21は、被検体Pを透過したX線を入射する図示しないX線受像面を有し、電極電圧を制御して、X線受像面におけるX線の入力視野サイズ(FOV)を調整できるようになっている。
【0019】
機構部3は、被検体Pを載置した天板15を長手方向への移動、幅方向への移動、上下方向への移動を行う機構を備えた天板移動機構32と、X線発生部1及びX線検出部2を支持するCアーム5を被検体Pの周囲に回動するCアーム回動・移動機構31と、Cアーム回動・移動機構31及び天板移動機構32を制御するCアーム・天板機構制御部33とを備え、操作部9からの天板位置設定操作により天板15を移動させて所望の位置に設定できるようになっている。
【0020】
そして、Cアーム・天板機構制御部33は、システム制御部10からの制御信号に従って、Cアーム回動・移動機構31を制御してCアーム5の回動あるいは天板15の移動における方向、大きさ、速度などを設定し、また被検体Pの診断対象部位に対して最適なX線管焦点―X線検出器間距離を設定することにより画像倍率(拡大率)が決定される。そして、決定された拡大率は操作部9からの操作により確認できるようになっている。
【0021】
次に、図2は、Cアーム回動・移動機構31によって駆動されるX線発生部1及びX線検出部2の移動方向を説明するための図である。
【0022】
X線発生部1及びX線検出部2と、これらを移動させるためのCアーム5及びCアーム回動・移動機構31の概略構成を示した図2では、床或いは天井に設置した支柱35に対して、Cアーム回動・移動機構31が被検体Pの体軸方向を回動軸としてR1方向に回動自在に支持されている。
【0023】
また、Cアーム回動・移動機構31に対してCアーム5がR2方向にスライド可能に取り付けられており、このCアーム5の両端部近傍にはX線発生部1とX線検出部2が設けられている。
【0024】
そして、X線発生部1とX線検出部2は、Cアーム5のR2方向への回動により、例えば被検体Pの患部(例えば心臓)をX線ビームの回転中心(アイソセンタ)C0として頭部方向(CRA)及び足部方向(CAU)に回動を行う。
【0025】
また、上記X線発生部1とX線検出部2は、Cアーム5のR1方向の回動により、例えば被検体Pの患部をアイソセンタとして、第1斜位方向(RAO)及び第2斜位方向(LAO)に対して回動する。
【0026】
即ち、X線発生部1とX線検出部2は、Cアーム5のR1及びR2方向への回動に伴ってRAO,LAO,CRA,CAUなどの方向へ回動を行い、この回動により被検体Pの任意の撮影角度からのX線撮影を可能としている。そして、操作部9からの撮影角度設定操作により、任意の方向へ回動して撮影角度を設定できるようになっている。
【0027】
次に、図1に示した高電圧発生部4は、X線管11の陰極から発生する熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生させる高電圧発生部42と、システム制御部10からの指示信号に従い、高電圧発生部42における管電流、管電圧、照射時間等のX線照射条件の制御を行うX線制御部41とを備えている。
【0028】
画像データ処理部6は、X線検出部2よりライン単位で出力されるX線投影データから様々な画像データを生成すると共にその画像データに被検体情報、撮影時刻、撮影角度、拡大率、天板位置、造影剤注入の有無、静止画像或いは動画像等の撮影条件の情報を付帯する画像データ生成部61と、画像データ生成部61において生成された画像データを保存する画像データ記憶部62とを備えている。
【0029】
画像データ生成部61は、X線検出部2から出力されるX線投影データから透視画像データを、或いは被検体Pの血管内に造影剤を注入した状態におけるX線投影データからDA画像(Digital Angiography)データを生成する機能を有している。
【0030】
また、画像データ生成部61は、被検体Pの血管内への造影剤注入前及び後ともほぼ同じ撮影角度等の撮影条件により得られるマスク画像データ及びコントラスト画像データの差分処理によりDSA(Digital Subtraction Angiography)画像データを生成する機能を有している。
【0031】
更に、画像データ生成部61は、透視画像データの生成と共に、この透視画像データと同じ撮影角度におけるDA画像データ、DSA画像データ等の参照画像データから透視ロードマップ画像データを生成する機能を有している。
【0032】
画像データ記憶部62は、画像データ生成部61において生成された参照画像データなどの画像データを保存する。また、操作部9からの入力によるコメントを画像データに付帯させて保存することも可能である。
【0033】
画像データ検索部7は、画像データ記憶部62から所望の画像データを読み出す検索部71と、検索部71において検索された画像データから縮小画像データを生成する縮小画像データ生成部72とを備え、縮小画像データ生成部72で生成された縮小画像データは表示部8に表示される。
【0034】
検索部71は、操作部9から参照画像表示操作を行った時に設定されている撮影角度の所定範囲に入る撮影角度の情報を付帯した画像データを、画像データ記憶部62から読み出した後、予め登録された選択条件の中から所定の画像データを選択する機能を有しており、選択された画像データに対しては順位付けを行う順位付け機能を有している。
【0035】
図3は、検索部71が有する選択機能において選択条件の登録を説明するための画面の一例を示した図である。この選択条件登録画面91は、「選択項目」の欄、「選択条件」の欄と、登録ボタン91−1から構成され、操作部9からの操作により表示パネルに表示される。
【0036】
「選択項目」の欄には、「拡大率」、「天板の位置」、「造影剤注入の有無」、「動画像or静止画像」等の撮影条件に含まれる項目が表示されている。「選択条件」の欄には「選択項目」の欄の表示項目毎に、その表示項目の選択条件を設定する四角枠が設けられている。その四角枠に選択条件を設定後、登録ボタン91−1を押すことにより、設定された選択条件が検索部71の選択条件記憶エリアに登録される。
【0037】
図の実施例では「拡大率」に対応した「選択条件」欄の四角枠内に、例えば「±0.2」を設定登録した場合を示し、検索部71において画像データ記憶部62から読み出された画像データの内、操作部9から参照画像表示操作を行った時に決定されている拡大率に対して差が0.2以内の拡大率の情報を付帯した画像データが選択される。
【0038】
「天板の位置」に対応した「選択条件」欄の四角枠内に、例えば「±10cm」を設定登録した場合には、参照画像データの内、操作部9から参照画像表示操作を行った時に設定されている天板位置に対して差が10cm以内の天板位置の情報を付帯した画像データが選択される。
【0039】
「造影剤投与の有無」に対応した「選択条件」欄の四角枠内に、例えば「有」を設定登録した場合には、画像データの内、造影剤注入有りの情報を付帯した画像データが選択される。
【0040】
更に「動画像or静止画像」に対応する「選択条件」欄の四角枠内に、例えば「静止画像」を設定登録した場合には、画像データの内、静止画像の情報を付帯した画像データが選択される。
【0041】
図4は、検索部71が有する選択機能において選択条件の選択を説明するための画面の一例を示した図である。この選択条件選択画面92は、「選択項目」の欄と、「選択条件」の欄と、「選択」の欄と、登録ボタン92−1から構成され、選択条件登録画面91へ選択条件を登録後に、操作部9からの選択条件選択画面表示操作により表示パネルに表示される。
【0042】
「選択項目」の欄には、選択条件登録画面91と同様の選択項目が表示されている。また、「選択条件」の欄には、選択条件登録画面91で登録された選択条件が表示されている。更に、「選択」の欄には、選択条件登録画面91で登録された選択条件に対応した四角枠が設けられている。そして、所望の四角枠内に「レ」を入力し、選択ボタン92−1を押すことにより、検索部71の選択条件選択記憶エリアに登録される。
【0043】
なお、複数の選択条件を選択した場合には、それら複数の選択条件を同時に満たす情報を付帯する画像データが選択される。
【0044】
図5は、検索部71において行われる順位付け機能を説明するための画面の一例を示した図である。この順位付け指定画面93は、「順位付けルール」の欄と登録ボタン93−1から構成され、操作部9からの順位付け指定画面表示操作により操作部9の表示パネルに表示される。
【0045】
「順位付けルール」の欄には、四角枠で囲われた「撮影角度の近い順」、「撮影時刻の古い順」、「撮影時刻の新しい順」、「拡大率の近い順」等の順位付けルールが表示されている。操作部9からの操作により、所望の順位付けルールを指定し、指定ボタン93−1を押すことにより、検索部71の順位付け記憶エリアに登録される。
【0046】
そして、例えば「撮影角度の近い順」を指定した場合には、操作部9から参照画像表示操作を行った時に設定されている撮影角度に近い撮影角度の情報を付帯した画像データから順に順位付けが行われる。
【0047】
また、「撮影時刻の古い順」或いは「撮影時刻の新しい順」を登録した場合には、検索部71において選択された画像データに対して、古い撮影時刻或いは新しい撮影時刻の情報を付帯した画像データから順に順位付けが行われる。
【0048】
更に、「拡大率の近い順」を選択した場合には、検索部71において画像データ記憶部62から読み出された参照画像データに対して、操作部9から参照画像表示操作を行った時に決定されている拡大率に近い拡大率の情報を付帯した参照画像データから順に順位付けが行われる。
【0049】
例えば「撮影角度の近い順」を指定すると、その四角枠が強調表示され、順位付け指定画面93で指定されたことが分かるようになっている。
【0050】
図1に戻り、縮小画像データ生成部72は、順位付けされた各画像データを縮小して縮小画像データを生成した後、検索部71により順位付けされた順位に基づいて表示部8に表示させる。なお、検索部71からの画像データが1つの場合には、その画像データを表示部8に表示させる機能を有している。
【0051】
また、操作部9からの操作で、縮小画像データの所定のエリアにその縮小画像に対応した参照画像データに付帯している撮影条件、コメント等の情報を付加する機能も有している。
【0052】
表示部8は、画像データ処理部6において生成された透視画像データ、透視ロードマップ画像データ等の画像データ、画像データ検索部7において生成された画像データ更には縮小画像データなどを、その付帯情報である数字及び各種文字などを合成して表示用データを生成する図示しない表示用データ生成回路と、上記画像データや付帯情報データに対してD/A変換とTVフォーマット変換を行なって映像信号を生成する図示しない変換回路と、この映像信号を表示する液晶パネル或いはCRTのモニターT81及びモニターR82とを備えている。
【0053】
そして、画像データ処理部6の画像データ生成部61において生成された透視画像データは主にモニターT81に表示され、一方透視ロードマップ画像データや画像データ検索部7の縮小画像データ生成部72において生成された参照画像データ更には画像データ検索部7を介して出力される画像データは主にモニターR82に表示される。
【0054】
操作部9は、キーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスや表示パネル、更には、各種スイッチ等を備えたインターラクティブなインターフェースであり、被検体情報、撮影対象部位の入力、X線照射条件、撮影条件、縮小画像データへのコメント等の設定、各種コマンドの入力を行う。
【0055】
なお、上記X線照射条件としてはX線管11に印加する管電圧、管電流、X線の照射時間などがあり、また被検体情報としては年齢、性別、体格、検査部位、検査方法、過去の診断履歴などがある。
【0056】
システム制御部10は、図示しないCPUと記憶回路を備え、操作部9から供給される操作者のコマンド信号、撮影条件などの情報を一旦記憶した後、これらの情報に基づいたX線投影データの生成、上述の各種画像データの生成と表示、あるいは移動機構に関する制御などシステム全体の制御を行なう。
【0057】
図6は、X線画像診断装置100の操作の手順を示したフローチャートである。図1乃至図5、及び図7乃至図9を参照して説明する。なお、予め被検体Pの診断のために血管内への造影剤の注入により複数の撮影角度から得られたDA画像データ、DSA画像データ等の参照画像データなど様々な画像データが画像データ記憶部62に保存されている。
【0058】
先ず、X線画像診断装置100の操作者は、被検体Pを治療するために操作部9から被検体Pの被検体情報、撮影条件、その他表示に関する諸条件の選択や入力をおこなう(ステップS1)。
【0059】
次いで、操作部9の操作により選択条件登録画面91で選択条件の登録を行い、選択条件選択画面92から選択条件の選択要否入力を行い、更に順位付け指定画面93で順位付けルールの指定を行う(ステップS2)。ここでは、図3乃至図5で設定した例に従って次のステップへ進める。
【0060】
操作部9からの撮影開始操作により(ステップS3)、被検体Pに対して透視撮影が開始される。そして、ステップS1において設定された撮影条件に基づいて画像データ処理部6において生成される被検体Pの透視画像データが表示部8のモニターT81に表示される。
【0061】
操作者はモニターT81に表示された被検体Pの透視画像を観察しながら、操作部9からCアーム5の撮影角度や天板15の上下方向/長手方向/幅方向の天板位置の設定操作を行い、被検体Pの治療撮影条件の調整を行う(ステップS4)。
【0062】
次に、撮影条件が整った時点で、操作部9からの参照画像表示操作により(ステップS5)、この参照画像表示操作が行われた時に設定されているCアーム5の撮影角度(第1の撮影角度)に関連した縮小画像データが、表示部8のモニターR82に表示される。
【0063】
ステップS5における操作により、検索部71は、予め被検体Pの参照画像データなどの画像データが保存されている画像データ記憶部62の中から第1の撮影角度の所定範囲に入る撮影角度の情報を付帯した画像データをM×N個になるまで読み出し、読み出した画像データに対して選択条件選択画面92で選択した選択条件に基づいて選択を行なわれる。なお図6に示した状態においては、選択条件選択画面92の選択要否では選択した条件はないものとしている。
【0064】
また、検索部71は、選択した画像データに対して、順位付け指定画面93で指定された「撮影角度の近い順」の順位付けルールに基づいて順位付を行った後、縮小画像データ生成部72に出力する。
【0065】
縮小画像データ生成部72は、順位付けされた画像データを縮小して縮小画像データを生成した後、順位付けされた順位に基づいて縮小画像データをモニターR82へ表示する。
【0066】
図7は、上述したステップS5における操作で表示部8のモニターR82に表示された画面の一例を示した図である。この画面82−1のカタログ表示エリア82−1−1には、縮小画像データ生成部72において生成された縮小画像データが一覧表示される。
【0067】
カタログ表示エリア82−1−1には、検索部71において順位付けされた順に縮小画像82−11乃至82−MNが並べられている。まず、第1の撮影角度に最も近いものから順に最上段の左から右方に縮小画像82−11乃至82−1Nが並べられ、また(N+1)番目のものから順に2段目の左から右方に縮小画像82−21乃至82−2Nが並べられ、更に(M×N―N+1)番目のものから順に最下段の左から右方に縮小画像82−M1乃至82−MNが並べられている。順位付けされた縮小画像の並べ方向は、最上段の左から下方へと順に並べるようにしてもよい。
【0068】
そして、第1の撮影角度に最も近い縮小画像82−11には、例えばその画像の枠を強調した強調表示が行われる。
【0069】
各縮小画像82−11乃至82−MNの所定のエリアには、予め操作部9からの設定操作により、各縮小画像と共にその画像に対応した画像データに付帯している撮影条件、コメント等の情報も表示される。
【0070】
また、動画像データに対応した縮小画像が表示された場合には、その縮小画像に対して操作部9から動画像表示操作を行うことにより、縮小画像82−11乃至82−MNが表示されている各エリアに、動画像データの1フレームデータを割り当てて、M×N個のフレームデータを表示することができるようになっている。
【0071】
なお、縮小画像82−11乃至82−MNは、全ての縮小画像が同一画面に表示されるように限定されるものではなく、操作部9の操作により画面を縦横にスクロールさせることにより表示させるようにしてもよい。
【0072】
ここで操作者は、画面82−1に表示された縮小画像82−11乃至82−MNを絞り込むために、操作部9の操作により選択条件設定画面92から「造影剤注入の有無」が「有」の選択条件を選択し、(図6のステップS7)、更に参照画像表示操作を行うことにより(図6のステップS8)、第1の撮影角度に関連した即ち、読み出された画像データの中から造影剤注入有りの情報を付帯した縮小画像データが、表示部8のモニターR82に表示される。
【0073】
次いで、検索部71は、選択された画像データに対して、順位付け指定画面93で「撮影角度の近い順」の順位付けルールに基づいて順位付指定を行うと、縮小画像データ生成部72は、画像データを縮小して縮小画像データを生成した後、順位付けされた「撮影角度の近い順」の順位に基づいた縮小画像データをモニターR82へ表示する。
【0074】
図8は、前述した「造影剤注入有」で、且つ「撮影角度に近い順」の操作に基づいて表示部8のモニターR82に表示された画面の一例を示した図である。この画面82−2は、画面82−1と同様にカタログ表示エリア82−1−1を有し、ステップS8における参照画像表示操作により表示される。
【0075】
カタログ表示エリア82−1−1には、被検体Pへの「造影剤注入有」の情報を付帯した画像データに対応した例えば縮小画像82−12、縮小画像82−14、及び縮小画像82−1Nが順位付けされた順に並べられ、更にこの順位付けされて表示された縮小画像82−12、縮小画像82−14、及び縮小画像82−1Nの中から、第1の撮影角度に一番近い縮小画像82−12を選択することにより(図6のステップS9)、画像データ記憶部62の中からその縮小画像に対応した画像データを読み出して表示部8のモニターR82に後述する拡大された参照画像として表示する。
【0076】
図9は、この参照画像が表示部8のモニターR82に表示された画面の一例を示した図である。この画面82−3のカタログ表示エリア82−1−1には、参照画像82−3−1が表示される。
【0077】
参照画像82−3−1は、縮小画像82−12に対応した画像であって、予め被検体Pに注入された造影剤が撮影部位の血管に到達するタイミングで撮影された血管造影画像を表している。
【0078】
操作者は、モニターR82に表示された参照画像82−3−1或いは操作部9からの操作により第1の撮影角度とほぼ同じ撮影角度の参照画像82−3−1から生成される透視ロードマップ画像を参照して、被検体Pの治療を行う(図6のステップS10)。
【0079】
以上述べた本発明の実施例によれば、第1の撮影角度と同一の撮影角度における参照画像データが、予め保存された複数の画像データの中から読み出され、読み出された画像データは選択条件に基づいて選択された後、順位付ルールに基づいた順に画像データにおける縮小画像データの一覧が表示される。
【0080】
また、選択条件は登録可能に設けられ、更に登録された選択条件が選択可能になっているので、被検体毎或いは被検体の治療毎に適合した選択条件の登録と選択条件の選択をすることにより、適切な参照画像データにおける縮小画像データを表示することができる。
【0081】
更に、順位付けルールは様々なルールの中から予め指定できるようになっているので、被検体毎或いは被検体の治療毎に合った順に参照画像データにおける縮小画像データを表示することができる。
【0082】
このため、所望の参照画像データを短時間に選び出すことができ、X線曝射の低減のみならず診断・治療効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施例に係るX線画像診断装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例に係るアームの動作を示す図。
【図3】本発明の実施例に係る選択条件登録画面の一例を示す図。
【図4】本発明の実施例に係る選択条件選択画面の一例を示す図。
【図5】本発明の実施例に係る順位付け指定画面の一例を示す図。
【図6】本発明の実施例に係るX線画像診断装置の操作の手順を示すフローチャート。
【図7】本発明の実施例に係る参照画像表示操作により表示される縮小画像の一覧を示す図。
【図8】本発明の実施例に係る選択条件選択後の参照画像表示操作により表示される縮小画像の一覧を示す図。
【図9】本発明の実施例に係る参照画像の一例を示す図。
【符号の説明】
【0084】
P 被検体
1 X線発生部
2 X線検出部
3 機構部
5 Cアーム
6 画像データ処理部
7 画像データ検索部
8 表示部
9 操作部
10 システム制御部
31 Cアーム回動・移動機構
32 天板移動機構
33 Cアーム天板・機構制御部
61 画像データ生成部
62 画像データ記憶部
71 検索部
72 縮小画像データ生成部
81 モニターT
82 モニターR
100 X線画像診断装置
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】東芝メディカルシステムズ株式会社
【出願日】 平成18年7月26日(2006.7.26)
【代理人】 【識別番号】100109900
【弁理士】
【氏名又は名称】堀口 浩


【公開番号】 特開2008−29401(P2008−29401A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−203487(P2006−203487)