トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学

【発明の名称】 結紮バンド分配装置用の改良された遠位端
【発明者】 【氏名】マーク ジェイ トーコフ

【要約】 【課題】装置が通常連結されている内視鏡を通した視界を広く確保する結紮バンド分配装置を提供する。

【構成】内視鏡6の遠位端に連結されるように適用された結紮バンド分配装置のための支持構造は、複数の結紮バンド4を受け取るべく適用された剛性の実質的に円柱状の透明な外支持面30を備えている。支持面30は、遠位端から近方に最遠位結紮バンド受入領域まで延びている遠位部を含む。チャンネルは遠位端から近位端まで支持面30を通って軸上に延びている。隣接面は、チャンネルが受け入れる内視鏡の挿入の最遠点を規定するようにチャンネルの周囲の少なくとも一部に沿って形成されている。チャンネルの近位端の周囲の少なくとも一部の周りに延びるグリップ面は、内視鏡がチャンネルの近位端に延びたときにグリップ面が支持面30を内視鏡に摩擦が生じるように連結するようなサイズである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡の遠位端に連結されるように適用された結紮バンド分配装置のための支持構造であって、
複数の結紮バンドを受け取るべく適用された剛性の実質的に円柱状の外支持面であって、前記支持面の遠位部は前記支持面の遠位端から近方に最遠位結紮バンド受入領域まで延びており、少なくとも前記遠位部は実質的に透明である、前記支持面と、
前記遠位端から近位端まで前記支持面を通って軸上に延びるチャンネルであって、前記チャンネルが受け入れる内視鏡の挿入の最遠点を規定すべく隣接面が前記チャンネルの周囲の少なくとも一部に沿って形成されている、前記チャンネルと、
前記チャンネルの前記近位端の周囲の少なくとも一部の周りに延びるグリップ面であって、内視鏡が前記チャンネルの前記近位端に延びたときに前記グリップ面が前記支持面を前記内視鏡に摩擦が生じるように連結するようなサイズである、前記グリップ面と、
を備えている支持構造。
【請求項2】
前記支持面は、前記遠位端から前記近位端まで少なくとも0.5インチ延びている、請求項1に記載の支持構造。
【請求項3】
前記遠位部は少なくとも5mmの長さである、請求項1に記載の支持構造。
【請求項4】
前記支持面の前記遠位端は、トリガー線を受け入れるために形成された複数の溝を含む、請求項1に記載の支持構造。
【請求項5】
生体内の組織を結紮するための結紮バンドを分配するシステムであって、
内視鏡であって、前記内視鏡が動作位置にあるときに、前記内視鏡の遠位端が生体内に受け入れられるとともに、前記内視鏡の近位端は前記生体の外に残っており、内腔が前記内視鏡の前記近位端から前記内視鏡の前記遠位端に延びている、内視鏡と、
前記内視鏡の前記遠位端に取り外し可能に連結された実質的に剛性の結紮バンド支持構造であって、前記支持構造は、前記支持構造を貫通して前記支持構造の近位端から前記支持構造の遠位端まで延びているチャンネルを含み、隣接面が、前記内視鏡の前記遠位端の設置位置を前記チャンネル内に規定すべく、前記支持構造の前記遠位端から所定の距離前記チャンネルの中へ突き出している、支持構造と、
前記内視鏡を前記支持構造に連結するための前記支持構造の前記近位端に連結されたグリップ面と
を備えている、システム。
【請求項6】
組織受入空間が前記チャンネル内で前記支持構造の前記遠位端から前記隣接面まで延びており、前記支持構造の少なくとも前記組織受入空間に隣接する部分は実質的に透明である、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記支持構造は、前記支持構造上に受ける複数の結紮バンドを有しており、最遠の結紮バンドは前記支持構造の前記遠位端から、前記支持構造の前記遠位端と前記隣接面との間の距離と少なくとも同じ距離だけ離れている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
トリガー線が、前記結紮バンドのうちの少なくとも1つの周りに巻き付くように前記内視鏡の前記近位端から延びている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記支持構造は、前記遠位端から前記近位端まで少なくとも0.5インチ延びている、請求項5に記載のシステム。
【請求項10】
前記支持構造は、前記遠位端から前記近位端まで、0.5インチと0.75インチとの間延びている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記組織受入空間は、前記チャンネル内で近方に少なくとも0.35インチ延びている、請求項5に記載のシステム。
【請求項12】
前記組織受入空間は、前記チャンネル内で近方に0.35インチと0.5インチとの間延びている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記支持構造の前記遠位端は、トリガー線を受け入れるために形成された複数の溝を有している、請求項5に記載のシステム。
【請求項14】
前記内視鏡の前記遠位端には光学装置が設置されており、前記トリガー線を除いて、前記隣接面から遠方に延びている前記支持構造の一部を通じた前記光学装置の視野は、実質的に遮られていない、請求項7に記載のシステム。
【請求項15】
前記チャンネルは実質的に円柱状であり、前記隣接面が、環状ショルダーとして形成されることで、前記チャンネルの内視鏡受入部が前記支持構造の前記近位端から前記環状のショルダーまで延び、かつ前記組織受入空間が前記環状ショルダーから前記支持構造の遠位端まで延びる、請求項6に記載のシステム。
【請求項16】
前記グリップ面は、圧力を受けていない状態では、前記チャンネルの前記内視鏡受入部の直径に対して減少している内径を有している近位端を有する可撓性の材料のリングとして形成されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記システムは、前記支持構造の上に受けられる複数の結紮バンドをさらに備えており、内腔が前記内視鏡を通して前記近位端から前記遠位端まで延びており、トリガー線が前記内腔を通って前記内視鏡の前記遠位端まで延び、かつ前記チャンネルを通って、前記支持構造の前記遠位端の周りを延び、前記支持構造の遮られていない部分を横切って、前記支持構造上に受けられている最遠の結紮バンドまで延びている、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
2本以下の結紮バンドが前記隣接面の遠くに位置している、請求項7に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には組織結紮の分野に関し、特に結紮バンドを分配する装置のための改良された遠位端に関する。
【背景技術】
【0002】
医師は、内痔および粘膜炎を含む病変の治療や、機械的な止血を行うために弾性の結紮バンドを使用している。このような結紮の目的は、通常は弾性の結紮バンドをまず非変形時の直径より大きく引っ張り、それからバンド内に結紮すべき組織を引き入れることによって目標とする病変や血管切開の上に結紮バンドを配置することである。その後バンドは開放されて収縮し、バンド内に捕らえられた組織断面に対して内向きの圧力を加える。バンドによって付加される内向きの圧力の影響により、目標とする組織を通る全ての血液循環は停止し、それにより組織は死に至る。そして、身体が死んだ組織を脱ぎ落とすか、あるいは内視鏡もしくは類似する装置に死んだ組織は吸引され得る。
【0003】
ここに援用するZaslavskyらに付与された米国特許第5,398,844号(以下、「Zaslavsky特許」)は、弾性の結紮バンドがその上に引きのばされている実質的に円柱状の支持面を有する結紮バンド分配装置を記載している。円柱状支持面は、一般的には、目標とする領域に向けて体内へと進められる内視鏡の遠位端に取り付けられる。そしてユーザは、内視鏡を通じて吸引を与えて結紮すべき組織を円柱状支持面に引き寄せ、組織の周りで収縮するように結紮バンドを放す。
【0004】
以前の結紮バンド分配装置によれば、ユーザは、一度に1本の結紮バンドを出すことしかできなかった。つまり1本の結紮バンドが出された後は、ユーザが組織の他の部位を結紮したければ、患者の体内から装置を取り出し、新しい結紮バンドを装置に装着し、その装置を患者の体内の所望の領域に再挿入することになる。Zaslavsky特許の装置によれば、ユーザは、結紮バンドの再装着のために患者の体内から装置を取り出すことなく、所望の位置にいくつかの結紮バンドを置くことが可能である。しかしながら、これらの装置の遠位端に含まれる結紮バンドの数が増えると、これらの装置が通常連結されている内視鏡を通した視界がそれに対応して悪くなる。
【0005】
より具体的にいうと、図1および2に示されているように、いくつかの弾性結紮バンド4をその周囲に受けとめている公知の支持面2は、内視鏡6の遠位端に搭載される。この支持面2は好ましくは剛性の材料、例えばポリカーボネートから形成されている。この支持面2は結紮バンド4からの圧縮力ならびに、組織を組織受入空間18に引き込むのに用いられる支持面30を通って軸上に形成される真空の圧力からの圧縮力にさらされるので、支持面2の剛性は支持面2の末端の開口部のサイズを維持するために必要である。支持面2の近位端は、例えばシリコーンから形成された弾性リング8に連結されている。弾性リング8は内視鏡6の遠位端をつかみ、支持面2を内視鏡6に摩擦が生じるように連結している。支持面2とリング8との間の継ぎ目に形成されたショルダー10は、内視鏡6の最遠面12と支持面2の遠位端14との間の所定の隔離を維持して、結紮されるべき組織を受け入れる空間18を提供する。空間18は、しばしば、その近位端で最小直径、例えば9.525mm(0.375インチ)を有し、支持面の遠位端で最大直径12.7mm(0.5インチ)を有する実質的な円錐状である。内視鏡6は弾性リング8内にのみ収容され、剛性の支持面2の方には延伸しないので、この支持面2は何の変形もなくさまざまな直径の内視鏡6と連結され得る。
【0006】
図3および4は、他の公知の支持面2'および2"の断面図を示している。支持面2'および2"もまた、それぞれ、内視鏡6の遠位端12が支持面30の近位端面7に隣接するように内視鏡を受け入れるように適応されている。内視鏡6の遠位端12はリング8内に収容されるが、支持面30の方には延伸しない。支持面2内の空間18は、全体を通して実質的に均一な直径であり、結紮されるべき組織を受け入れるためにのみ確保されている。これは、8本の結紮バンド受入支持面2'および5本の結紮バンド受入支持面2"の両方に当てはまる。
【0007】
たとえ支持面2が透明な材料から形成されていたとしても、内視鏡6に含まれている光学装置16の視野の広さ(図2に点線で示されている)は結紮バンド4が内視鏡6の遠位端12の遠方に延びる範囲によって制限される。また、結紮バンド4の数が増えると、結紮バンド4の遠方への延長も増え、結果的にそれに対応して視野の範囲が狭くなる。
【特許文献1】米国特許第5,398,844号明細書
【発明の開示】
【0008】
本発明は、内視鏡の遠位端に連結されるように適応された結紮バンド分配装置の支持構造に関連する。該支持構造は、複数の結紮バンドをその上に受け取るように適応された剛性の実質的に円柱状の透明な支持面を備えており、該支持面は、その遠位端から近方に最遠結紮バンド受入領域まで延伸する遠位部を有している。チャンネルは、該支持面を通って軸上に遠位端からその近位端まで延びており、該チャンネルの周囲の少なくとも一部に沿って形成された隣接面が、該チャンネル内に収容される内視鏡の進出の最遠点を規定している。グリップ面は該チャンネルの近位端の周囲の少なくとも一部に沿って延びており、内視鏡が該チャンネルの近位端に延びたときに該グリップ面は該支持面を該内視鏡に摩擦が生じるように連結するようなサイズを有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、添付の図面を参照しながら、以下の詳細な説明を通じてより容易に理解されるであろう。
【0010】
図5に示すように、本発明の第1の実施態様による装置1は、弾性リング8に連結された実質的に円柱状の支持面30を有している。支持面2および弾性リング8を通って延びている中央穴3は、動作時には、内視鏡6の遠位端を受け入れる。複数の(この場合8本の)結紮バンド4が支持面30の周りに受けられており、トリガー線20が結紮バンド4のそれぞれに繰り返しのパターンで巻き付いている。その上に8本の結紮バンドを受ける支持面30および図7の支持面30'は、好ましくは12.7mm(0.5インチ)と20.32mm(0.8インチ)との間の長さであり、また好ましくは16.51mm(0.65インチ)と19.05mm(0.75インチ)との間の長さであってもよい。図8の支持面30"は好ましくは11.43mm(0.45インチ)と16.51mm(0.65インチ)との間の長さであり得、より好ましくは12.7mm(0.5インチ)と15.24mm(0.6インチ)との間の長さである。いうまでもなく、支持面の長さは、その上に受ける結紮バンドの(遠位から近位への方向における)厚さに応じて変える必要があり得ることは当業者には理解できるであろう。結紮バンド4は、最遠のバンド4が支持面30の遠位端14から領域15によって隔離されるように支持面30上に受けられている。領域15には、トリガー線20を除いて、実質的に視覚的な妨げとなるものはない。支持面30は好ましくは実質的に透明である。しかしながら当業者は、少なくとも、好ましくは5.08〜7.62mm(0.2〜0.3インチ)延びている領域15は透明であるべきであることを理解するであろう。
【0011】
トリガー線20はユーザがアクセス可能な近位端から内視鏡6内の内腔22を通って、中央穴3を貫通し、複数の溝24のうちの第1の溝を介して支持面30の外に出るように延びている。そしてトリガー線20は、支持面2を横切り、結紮バンド4のうちの最遠のものの上を通って、この結紮バンド4の下に巻きついて第1の溝24の中に戻る。そしてトリガー線20は支持面30の遠位端14の下でループになり、第1の溝の隣りの第2の溝24を通り抜け、最遠のバンド4の下を通り、このバンド4の周りに巻き付き、最遠のバンド4の直近の第2のバンドの下および周囲を通る。トリガー線20は第2のバンド4の上へと続き、最遠のバンド4の下に戻って第2の溝24へと延び、第2のバンド4の上および周りに巻き付くように第2の溝24から戻り、第3のバンド4の下へ、と続く。このパターンは、トリガー線20が支持面30上に受けられている結紮バンド4のそれぞれの周囲に延伸するまで繰り返される。もちろん、トリガー線20の配置は、患者の中のそれぞれの対応する複数の位置で一度に1本ずつユーザが複数の結紮バンド4のそれぞれを放出することが可能であるように配置されるほど実質的に長く、変更され得る。したがって、例えば、結紮バンド4のそれぞれに対して別個のトリガー線20を設けてもよいし、あるいはユーザと支持面30との間のある点において、1本のトリガー線20を、それぞれが対応する結紮バンド4に連結される複数のフィラメントに分割してもよい。
【0012】
内視鏡6はリング8と支持面30との間の継ぎ目を通り過ぎて、支持面30内の中央穴3の一部に形成されたショルダー10へと延びている。このショルダー10は好ましくは結紮バンド4の最遠のものの下方に位置し、最も好ましくは、いずれの結紮バンドを放すよりも前に、(遠い方から近い方に数えて)3番目の結紮バンドの下方に支持面30の遠位端から好ましくは8.89mm(0.35インチ)と12.7mm(0.5インチ)との間、より好ましくは約9.652mm(0.38インチ)にショルダーがあるように位置する。このショルダー10は、内視鏡6が中央穴3内の最遠の位置を超えて動くことを防ぎ、遠位端14から近方に内視鏡6の遠位端までにわたる実質的に妨害物のない空間18を形成する。この空間18は、上述した支持面2の空間と類似したサイズであり、ショルダー10において、穴3の直径が増大している内視鏡受入部31から隔離されている。内視鏡受入部31は好ましくは、その中に受け入れるべき内視鏡6の直径に応じて、10.16mm(0.4インチ)と12.7mm(0.5インチ)との間の直径を有する。空間18は、支持面30から放たれた結紮バンド4が、組織が開放された後にバンド4が組織上に位置し続けるのに必要な程度で組織を囲んでつかむように、結紮されるべき組織が引き込まれ得る領域を提供する。つまり組織は、内腔22を介して提供される公知の手段、例えば吸引あるいはグリップ機構(図示せず)によって空間18に引き込まれる。したがって、剛性の支持面30内の内視鏡6の配置および最遠の結紮バンド4を超えた遠方への支持面30の延伸によって、空間18は、最遠のバンド4の遠方へ延びることが可能になる。
【0013】
上述したように、内視鏡6の遠位端は、ユーザが装置1の遠位端に隣接した領域を見ることを可能にする光学装置16および光源26を有している。剛性の支持面30内の内視鏡6の配置ならびに、それによる組織受入空間18の最遠のバンド4への遠方(あるいは結紮バンド4の全てを超えた遠方)への配置によって、光学装置16の視野(図6において点線で示されている)は、リング8と支持面30との継ぎ目の近くに位置する内視鏡6で得られる視野に比較して増大する。従来の内視鏡配置位置に対して、ほぼ2対1の増加がこの配置で得られ得ることを当業者は理解するであろう。いうまでもなく、この視野の増加は、好ましくはポリカーボネートである透明材料から支持面30が形成されているときのみに達成される。
【0014】
上述したように、支持面30の弾性リング8は内視鏡6をつかんで、それが支持面30から離れていくのを防ぐ。しかしながら、剛性の支持面2内での内視鏡6の適正な嵌め合いを維持するため、あるいはより大きい内視鏡6を収容するためには、特定の内視鏡6の遠位端の直径に対応するように中央穴3の内視鏡受入部31のサイズ決めを行うことで、より確実かつより安定した支持面30とのかみあいが提供されるということを当業者は理解するであろう。
【0015】
動作時には、複数の結紮バンド4は、上述したようにバンド4の間を縫うようにわたされているトリガー線20とともに支持面30上に配置されている。そして内視鏡6は、弾性リング8の近い側の端に形成された開口部を介して、内視鏡6の遠位端がショルダー10ならびに、(好ましくは内腔22を介して)内視鏡6の近位端から中央穴3を通って結紮バンド4まで延伸されているトリガー線20に接触するまで、中央穴3の内視鏡受入部31の中に通されている。そして内視鏡6は患者の中に挿入され、(光学装置16を介しての)視覚的な観察のもと、支持面30の遠位端14が結紮されるべき組織の一部に隣接するまで進められる。そしてユーザは、例えば、グリップ装置(図示せず)を内腔22を通して進めて組織をつかむことによって、あるいは内腔22を通して吸引を行うことによって、組織を空間18内に引き込む。組織が空間18内の所望の位置にあるときに、ユーザは、最遠の結紮バンド4が支持面30から放出されて組織を結紮するように、内腔22を通じてトリガー線20を近い方に引っ張る。Zaslavsky特許に述べられているように、本発明による支持面を組み込んだ結紮装置のトリガー機構は、好ましくはユーザに対して、バンド4が放たれたことを触感で示すしるしを提供する。その後ユーザは、グリップ装置を引っ込めることによって、あるいは真空圧の印加を停止することによって組織を開放し、続いて内視鏡6を患者の中の第2の位置に視覚的に進める。支持面30が結紮されるべき組織の第2部位に隣接して配置されると、ユーザは上述した手順を繰り返し、複数の結紮バンド4のうちの第2のものを放出する。複数の結紮バンド4の第2のものとは、好ましくは、複数の結紮バンド4の第1のものの放出後に、支持面上に受けとめられている最遠の結紮バンド4である。残りの結紮バンド4は、その後一度に1つずつ、残りの結紮バンド4のうちの最遠のものから始まって最も近いバンド4へと、放出され得る。したがって装置1は、ユーザが装置1を患者から取り出すことなく、組織の8以上の部位を結紮することを可能にするとともに、ユーザに対して、視野が広がったことによる内視鏡6の改良された制御を提供する。
【0016】
図8の支持面30"は、5本の結紮バンドのみをその上に受け入れるように意図されているためにより短くなっているという点のみが支持面30および30'とは異なる。いうまでもなく、当業者は、単に支持面の内視鏡受入部31を、支持面の長さの増加が患者に過剰な刺激を生じたり、体内の内腔への装置の挿入における困難を生じたりしない程度まで長くすることによって、より多くの数の結紮バンド4が上述したように支持面上に受け入れられ得ることを、理解するであろう。
【0017】
当業者には明らかである、開示された実施態様の多くの改変がある。これらの改変は、ここに添付のクレームによってのみ制限される発明の教示の範囲内であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】結紮バンド分配装置の公知の遠位端の透視図である。
【図2】図1に示した結紮バンド分配装置の図1中の2−2線に沿った断面図である。
【図3】第2の先行技術の支持面の断面図である。
【図4】第3の先行技術の支持面の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施態様における結紮バンド分配装置の遠位端の透視図である。
【図6】図5に示した結紮バンド分配装置の図5中の4−4線に沿った断面図である。
【図7】本発明の第2の実施態様における結紮分配装置の断面図である。
【図8】本発明の第3の実施態様における結紮分配装置の断面図である。
【出願人】 【識別番号】598166445
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC CORPORATION
【出願日】 平成19年8月8日(2007.8.8)
【代理人】 【識別番号】100104156
【弁理士】
【氏名又は名称】龍華 明裕


【公開番号】 特開2008−23344(P2008−23344A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2007−206338(P2007−206338)