| 【発明の名称】 |
診断システム |
| 【発明者】 |
【氏名】岡崎 正人
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| 【要約】 |
【課題】被検体へのX線の被爆量を低減しつつ、高画質の形態画像と機能画像との重ね合わせ画像を提供する。
【構成】X線CT装置は、少ない線量でX線を照射して得た吸収補正データ(D1)により、PET断層画像の吸収補正を行う(S6)。操作者は、PET断層画像(D3)を参照して、CT断層画像を収集する領域を設定する(S9)。X線CT装置は、設定された範囲でのみ、通常の線量でX線を照射してCT断層画像(D4)を得る(S10)。CT断層画像(D4)に基づいて、PET断層画像(D2又はD3)を再補正し、再補正後のPET断層画像(D5)を得る(S11)。再補正後のPET断層画像(D5)と、CT断層画像(D4)を重ね合わせ表示することにより、高画質の形態画像(CT断層画像)と機能画像(PET断層画像)との重ね合わせ画像を提供することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放射性薬剤が投与された被検体から発生した放射線に基づいて、被検体の核医学用のデータを求める核医学診断装置と、被検体の外部から照射されて被検体を透過したX線に基づいて、被検体のX線CT用のデータを求めるX線CT装置と、核医学診断装置およびX線CT装置を制御する制御手段とを備えて構成された診断システムであって、前記X線CT装置は、(A)X線CT用のデータを求めるために照射されるX線の線量よりも少ない線量でX線を照射して、前記核医学診断装置で得られる核医学用のデータを補正するための吸収補正に関するデータを求める機能と、(B)X線を照射してX線CT用のデータを求める範囲を設定する機能と、を有するように構成されており、前記制御手段は、(a)前記(A)の機能を有するX線CT装置から被検体に吸収補正用のための少ない線量でX線を照射して吸収補正に関するデータを求める工程と、(b)放射性薬剤が投与された同一の被検体から発生した放射線に基づいて核医学診断装置により核医学用の補正前データを求める工程と、(c)前記(a)の工程で得られた吸収補正に関するデータに基づいて前記(b)の工程で得られた核医学用の補正前データを補正後データに補正する工程と、(d)前記(c)の工程で補正された核医学用の補正後データに基づいてX線の照射範囲を設定して、その設定された範囲で前記(B)の機能を有するX線CT装置から被検体にX線を照射して、X線CT用のデータを求める工程と、(e)前記(d)の工程で得た前記X線CT用のデータを用いて、前記(b)の工程で得た補正前データを補正する工程あるいは前記(c)の工程で得た補正後データを再補正する工程とを行うように、核医学診断装置およびX線CT装置を制御することを特徴とする診断システム。 【請求項2】 請求項1に記載の診断システムにおいて、前記(d)の工程は、被検体全身よりも狭い前記所定範囲に適合したX線の照射範囲を設定して、その所定範囲のX線CT用のデータを求める工程であることを特徴とする診断システム。 【請求項3】 請求項2に記載の診断システムにおいて、前記制御手段は、前記(a)〜(e)の工程の他に、さらに(f)前記(e)の工程で補正された核医学用の補正後データと前記(d)の工程で得られたX線CT用のデータとを重ね合わせて出力する工程を行うように、前記核医学診断装置および前記X線CT装置を制御することを特徴とする診断システム。 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載の診断システムにおいて、前記制御手段は、前記(a)〜(e)の工程の他に、さらに(c1)前記(c)の工程で補正された核医学用の補正後データを出力する工程と、(c2)前記(c1)で出力された核医学用の補正後データの結果に基づいて前記(d)の工程を行うか否かの判断を促す工程とを行うように、前記核医学診断装置および前記X線CT装置を制御することを特徴とする診断システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、核医学診断装置とX線CT装置とを備えた診断システムに係り、特に、X線CT装置で得られた吸収補正に関するデータを用いて核医学診断装置で得られた核医学用のデータを補正する技術に関する。 【背景技術】 【0002】 上述した核医学診断装置、すなわちECT(Emission Computed Tomography)装置として、PET(Positron Emission Tomography)装置を例に採って説明する。PET装置は、陽電子(Positron)、すなわちポジトロンの消滅によって発生する複数本のγ線を検出して複数個の検出器でγ線を同時に検出したときのみ被検体の断層画像を再構成するように構成されている。 【0003】 このPET装置では、放射性薬剤を被検体に投与した後、対象組織における薬剤蓄積の過程を経時的に測定することで、様々な生体機能の定量測定が可能である。したがって、PET装置によって得られる断層画像は機能情報を有する。 【0004】 しかしながら、上述した断層画像では位置情報などの形態情報については乏しい。そこで、PET装置とX線CT装置とを組み合わせて、X線CT装置で得られた断層画像とPET装置で得られた断層画像とを重ね合わせて機能情報および形態情報の2つの情報を得る診断システムが近年用いられている。 【0005】 一方で、PET装置では、被検体内で発生したγ線が体外にでるまでに吸収されることもあって、断層画像が正確に得られないという問題がある。そこで、被検体に投与された放射性薬剤と同一の線源を被検体外で配設して、同一の線源から被検体にγ線を照射して、そのγ線に基づいて吸収補正データ(『トランスミッションデータ』とも呼ばれる)を求めて、その吸収補正データに基づいてPET装置で得られた断層画像を補正することが知られている。ただ、吸収補正データを求めるのに時間がかかることから、上述した診断システムを用いて、X線CT装置から吸収補正データを求めて断層画像を補正することが、近年行われている(例えば、特許文献1参照)。 【0006】 このように、診断システムでは、(1) PET装置で得られた断層画像の吸収補正と、(2) PET装置およびX線CT装置でそれぞれ得られた両断層画像の重ね合わせとの2つの目的を兼ねて行っている。 【0007】 しかしながら、通常はPET断層画像と重ね合わせるCT断層画像のデータを用いて吸収補正データを作成するため、被検体全身へ高線量のX線照射をしなければならず、被検体へのX線の被曝線量が多くなってしまう。 【0008】 このため、吸収補正データ取得にはX線CT装置による被検体全身への低線量X線照射を行い、取得した吸収補正データに基づいて、PET断層画像を生成し、PET断層画像を観察して特定した所定範囲において、吸収補正データ取得時よりも高線量のX線照射を伴うCT断層画像を取得して、PET断層画像と重ね合わせ表示する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。 【特許文献1】特開平7−20245号公報(第3−4頁、図1,2) 【特許文献2】特開2005−283421号公報(請求項1、2) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 しかしながら、X線CT装置の低被曝量X線照射によって得た吸収補正データを用いてPET断層画像を補正すると、高線量X線照射によって得られた吸収補正データを用いた場合に比べて、補正後のPET断層画像が正確に得られない場合がある。これは、低線量による収集によって、ダイナミックレンジ及びS/Nが低い画像が収集され、その画像に基づいて吸収補正を行うことが要因であると考えられる。 【0010】 本願発明は、かかる課題を解決し、被検体へのX線の被曝量を低減しつつ、高精度なPET断層画像を得る診断システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 発明者は、高線量CT断層画像を得る領域を特定する目的においては、それほど高精度な吸収補正を施したPET断層画像を必要としない一方、高線量CT断層画像とPET断層画像とを重ね合わせ表示する場合には、細部の診断に対する要請から、より高精度なPET画像であることが望まれる点に着目し、次のような構成により、上記課題を解決する。 【0012】 すなわち、請求項1に記載の発明は次のような構成をとる。すなわち、放射性薬剤が投与された被検体から発生した放射線に基づいて、被検体の核医学用のデータを求める核医学診断装置と、被検体の外部から照射されて被検体を透過したX線に基づいて、被検体のX線CT用のデータを求めるX線CT装置と、核医学診断装置およびX線CT装置を制御する制御手段とを備えて構成された診断システムであって、前記X線CT装置は、(A)X線CT用のデータを求めるために照射されるX線の線量よりも少ない線量でX線を照射して、前記核医学診断装置で得られる核医学用のデータを補正するための吸収補正に関するデータを求める機能と、(B)被検体全身よりも狭い所定範囲のX線CT用のデータを求めるように、限られた範囲でX線を照射することが可能な機能とを有するように構成されており、前記制御手段は、(a)前記(A)の機能を有するX線CT装置から被検体に吸収補正用のための少ない線量でX線を照射して吸収補正に関するデータを求める工程と、(b)放射性薬剤が投与された同一の被検体から発生した放射線に基づいて核医学診断装置により核医学用の補正前データを求める工程と、(c)前記(a)の工程で得られた吸収補正に関するデータに基づいて前記(b)の工程で得られた核医学用の補正前データを補正後データに補正する工程と、(d)前記(c)の工程で補正された核医学用の補正後データに基づいてX線の照射範囲を設定して、その設定された範囲で前記(B)の機能を有するX線CT装置から被検体にX線を照射して、X線CT用のデータを求める工程と、(e)前記(d)の工程で得た前記X線CT用のデータを用いて、前記(b)の工程で得た補正前データを補正する工程あるいは前記(c)の工程で得た補正後データを再補正する工程とを行うように、核医学診断装置およびX線CT装置を制御することを特徴とするものである。 【0013】 請求項1に記載の発明によれば、X線CT装置は、(A)X線CT用のデータを求めるために照射されるX線の線量よりも少ない線量でX線を照射して、前記核医学診断装置で得られる核医学用のデータを補正するための吸収補正に関するデータを求める機能と、(B)被検体全身よりも狭い所定範囲のX線CT用のデータを求めるように、限られた範囲でX線を照射することが可能な機能とを有するように構成されている。X線を照射する際には、以下の(a)の工程と(d)の工程との2つの工程に分けている。すなわち、(a)の工程は、上述した(A)の機能を有するX線CT装置から被検体に吸収補正用のための少ない線量でX線を照射して吸収補正に関するデータを求める工程であって、(d)の工程は、後述する(c)の工程で補正された核医学用の補正後データに基づいてX線の照射範囲を設定して、その設定された範囲で上述した(B)の機能を有するX線CT装置から被検体にX線を照射して、その設定された範囲でX線CT用のデータを求める工程である。なお、(d)の工程の前には(b)の工程と(c)の工程とがある。すなわち、(b)の工程は、放射性薬剤が投与された同一の被検体から発生した放射線に基づいて核医学診断装置により核医学用の補正前データを求める工程であって、(c)の工程は、上述した(a)の工程で得られた吸収補正に関するデータに基づいて上述した(b)の工程で得られた核医学用の補正前データを補正後データに補正する工程である。 【0014】 更に、上記(a)〜(d)の工程の後に、(d)の工程で得たX線CT用のデータを用いて、(b)の工程で得た補正前データを補正する工程を行う。 あるいは(d)の工程で得たX線CT用のデータを用いて、前記(c)の工程で得た補正後データを再補正する工程(工程(e))を行う。すなわち、(c)の工程で低線量CTスキャンにより得られた吸収補正データで補正したPET断層画像を得て、得られたPET画像を、(d)の工程でX線照射領域範囲を設定した高線量CTスキャンにより得られたCT断層画像データで再補正する。 【0015】 なお、(a)、(b)の工程を行った後に、(c)の工程を行って、さらにその後に(d)の工程を行うが、(a)の工程および(b)の工程の順については限定されない。(a)の工程を行った後に、(b)の工程を行ってもよいし、逆に(b)の工程を行った後に、(a)の工程を行ってもよい。 【0016】 また、請求項2の発明によれば、(d)の工程を、被検体全身よりも狭い所定範囲に適合したX線の照射範囲を設定して、その所定範囲のX線CT用のデータを求める工程とすることで、(a)の工程で少ないX線の線量と、(d)の工程で被検体全身よりも狭い所定範囲に適合した照射範囲の設定とによって、被検体へのX線の被爆量を低減させることができる。 【0017】 請求項2に記載の発明の好ましい一例は、制御手段は、上述した(a)〜(d)の工程の他に、さらに上述した(e)の工程で補正された核医学用の補正後データと、上述した(d)の工程で得られたX線CT用のデータとを重ね合わせて出力する工程(工程(f))を行うように、核医学用診断装置およびX線CT装置を制御することである(請求項3に記載の発明)。 このデータ出力が最終的な出力となる。 【0018】 上述したこれらの発明の好ましい一例は、制御手段は、上述した(a)〜(f)の工程の他に、さらに(c1)上述した(c)の工程で補正された核医学用の補正後データを出力する工程と、(c2)上述した(c1)で出力された核医学用の補正後データの結果に基づいて上述した(d)の工程を行うか否かの判断を促す工程とを行うように、核医学診断装置およびX線CT装置を制御することである(請求項4に記載の発明)。かかる制御を行うことで、核医学用の補正後データの結果によってX線CT用のデータを求める必要がない場合には、X線CT用のデータを求めるためにX線を照射する必要がなくなり、被検体へのX線の被爆量をより一層低減させることができる。 【発明の効果】 【0019】 この発明に係る診断システムによれば、X線CT装置は、(A)X線CT用のデータを求めるために照射されるX線の線量よりも少ない線量でX線を照射して、前記核医学診断装置で得られる核医学用のデータを補正するための吸収補正に関するデータを求める機能と、(B)被検体全身よりも狭い所定範囲のX線CT用のデータを求めるように、限られた範囲でX線を照射することが可能な機能とを有するように構成されている。X線を照射する際には、(a)の工程と(d)の工程との2つの工程に分けている。吸収補正に関するデータを求めるために(a)の工程で照射されるX線の線量は、核医学用の補正後データ(例えば核医学用の断層画像)に重ね合わせるX線CT用のデータ(例えばX線CT断層画像)を求めるために照射されるX線の線量よりも少なく、(d)の工程で照射されるX線の照射範囲を、必要に応じて被検体全身よりも狭い所定範囲に適合した範囲にすることも可能で、必要に応じて従来における被検体全身よりも狭い所定範囲に適合させることができる。以上のことから、被検体へのX線の被爆量を低減させることができる。 【0020】 更に、(e)の工程において、高線量で収集したX線CT用のデータに基づいて補正を行うため、高精度の核医学用再補正後データを得ることができる。また、被検体全身よりも狭い限られた範囲で、工程(e)で得られた核医学用再補正後データとX線CT用のデータとが重ね合わさったデータを出力することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。 【0022】 図1は、実施例に係る診断システムの概略斜視図であり、図2は、実施例システムの側面図およびブロック図である。なお、本実施例では、核医学装置として、PET(Positron Emission Tomography)装置を例に採って説明する。 【0023】 本実施例システムは大別すると、図1に示すように、PET装置1とX線CT装置2と天板3とを備えて構成されている。PET装置1およびX線CT装置2は、互いに近接して配設されている。天板3は、図2に示すように被検体Mを載置し、上下に昇降移動、被検体Mの体軸Zに沿って平行移動するように構成されている。このように構成することで、天板3に載置された被検体Mは、PET装置1のガントリ11の開口部11aおよびX線CT装置2のガントリ21の開口部21aを通る。 【0024】 その他にも、本実施例システムは、天板駆動部4と重ね合わせ部5とコントローラ6と入力部7と出力部8とを備えて構成されている。天板駆動部4は、天板3の上述した移動を行うように駆動する機構であって、図示を省略するモータなどで構成されている。重ね合わせ部5は、PET装置1で得られたPET断層画像と、X線CT装置2で得られたCT断層画像との各位置情報を抽出して、抽出結果に基づいて位置ズレを解消するように各画像を移動させて両画像を重ね合わせる。CT断層画像は、この発明におけるX線CT用のデータに相当する。 【0025】 コントローラ6は、PET装置1を構成する各処理部や、X線CT装置2を構成する各処理部や、天板駆動部4や、重ね合わせ部5などを統括制御する。図示の便宜上、図2では、コントローラ6に接続されるコネクタを、天板駆動部4や重ね合わせ部5や入力部7や出力部8や後述するX線CT装置2内のガントリ駆動部24や高電圧発生部25やコリメータ駆動部26についてのみ図示したが、制御の対象であるPET装置1およびX線CT装置2を構成する各処理部にも、コネクタを介してコントローラ6に接続されることに留意されたい。コントローラ6は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。なお、コントローラ6は、後述する図3のフローチャートで示される動作も行う。コントローラ6は、この発明における制御手段に相当する。 【0026】 入力部7は、オペレータが入力したデータや命令をコントローラ6に送り込む。入力部7は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表される入力装置やポインティングデバイスで構成されている。出力部8はモニタなどに代表される表示部やプリンタなどで構成されている。 【0027】 PET装置1は、開口部11aを有したガントリ11と、互いに近接配置された複数個のシンチレータブロック12と複数個のフォトマルチプライヤ13とを備えて構成されている。シンチレータブロック12およびフォトマルチプライヤ13は、被検体Mの体軸Z周りを取り囲むようにしてリング状に配置されており、ガントリ11内に埋設されている。フォトマルチプライヤ13は、シンチレータブロック12よりも外側に配設されている。シンチレータブロック12の具体的な配置としては、例えば、被検体Mの体軸Zと平行な方向にはシンチレータブロック12が2個並び、被検体Mの体軸Z周りにはシンチレータブロック12が多数個並ぶ形態が挙げられる。シンチレータブロック12およびフォトマルチプライヤ13でγ線検出器を構成する。 【0028】 その他にもPET装置1は、PET投影データ導出部14と吸収補正部15とPET再構成部16とを備えて構成されている。これらは、ROM(Read−only Memory)などで構成される記憶媒体(図示省略)に記憶されたプログラムあるいは入力部7で入力された命令をコントローラ6が実行することで実現され、これらで処理されたデータをRAM(Random−Access Memory)などに代表される記憶媒体(図示省略)に書き込んで記憶し、必要に応じてその記憶媒体から読み出し、PET投影データ導出部14,吸収補正部15,PET再構成部16の順にデータを送り込む。 【0029】 放射性薬剤、すなわち放射性同位元素(RI)を含む薬剤が投与された被検体Mから発生したγ線をシンチレータブロック12が光に変換して、変換されたその光をフォトマルチプライヤ13が光電変換して電気信号として出力する。その電気信号を画像情報(画素)としてPET投影データ導出部14に送り込む。 【0030】 具体的には、被検体Mに放射性薬剤を投与すると、ポジトロン放出型のRIから放出されたポジトロンが電子と結合して消滅することにより、2本のγ線が互いに反対方向に放射される。PET投影データ導出部14は、シンチレータブロック12の位置とγ線の入射タイミングとをチェックし、被検体Mを挟んで互いに対向位置にある2つのシンチレータブロック12でγ線が同時に入射したときのみ、送り込まれた画像情報を適正なデータと判定する。一方のシンチレータ12のみにγ線が入射したときには、PET投影データ導出部14は、ポジトロンの消滅により生じたγ線ではなくノイズとして扱い、そのときに送り込まれた画像情報もノイズと判定してそれを棄却する。 【0031】 PET投影データ導出部14に送り込まれた画像情報をPET用の投影データとして、吸収補正部15に送り込む。吸収補正部15に送り込まれたPET用の投影データに、後述するX線CT装置2内の吸収補正データ導出部27から吸収補正部15に送り込まれた吸収補正データ(トランスミッションデータ)を作用させて、被検体Mの体内でのγ線の吸収を考慮したPET用の投影データに補正する。PET用の投影データは、補正前についてはこの発明における核医学用の補正前データに相当し、補正後についてはこの発明における核医学用の補正後データに相当する。また、吸収補正データは、この発明における吸収補正に関するデータに相当する。 【0032】 補正後のPET用の投影データを、PET再構成部16に送り込む。PET再構成部16がその投影データを再構成して、被検体Mの体内でのγ線の吸収を考慮したPET断層画像を求める。このように、吸収補正部15,PET再構成部16を備えることで、吸収補正データおよびPET用の投影データに基づいてPET断層画像を補正する。補正されたPET断層画像を、重ね合わせ部5に送り込む。PET断層画像も、この発明における核医学用の補正後データに相当する。 【0033】 X線CT装置2は、開口部21aを有したガントリ21とX線管22とX線検出器23とを備えて構成されている。X線管22およびX線検出器23は、被検体Mを挟んで互いに対向配置されており、ガントリ21内に埋設されている。X線検出器23を構成する多数個の検出素子は被検体Mの体軸Z周りにX線管22を中心とした曲率で扇状に並ぶ。 【0034】 その他にもX線CT装置2は、ガントリ駆動部24と高電圧発生部25とコリメータ駆動部26と吸収補正データ導出部27とCT再構成部28とを備えて構成されている。吸収補正データ27,CT再構成部28は、ROM(Read−only Memory)などで構成される記憶媒体(図示省略)に記憶されたプログラムあるいは入力部7で入力された命令をコントローラ6が実行することで実現され、これらで処理されたデータをRAM(Random−Access Memory)などに代表される記憶媒体(図示省略)に書き込んで記憶し、必要に応じてその記憶媒体から読み出し、吸収補正を行う場合にはX線検出器23から吸収補正データ27に送り込み、重ね合わせを行う場合にはX線検出器23からCT再構成部28にデータを送り込む。 【0035】 ガントリ駆動部24は、互いに対向関係を維持させたままX線管22とX線検出器23とをガントリ21内で被検体Mの体軸Z周りに回転させるように駆動する機構であって、図示を省略するモータなどで構成されている。 【0036】 高電圧発生部25は、X線管22の管電圧や管電流を発生させる。本実施例ではコントローラ6は、断層画像の重ね合わせのために照射するのに必要なX線の線量になるように管電流を操作するとともに、吸収補正データを求めるために必要な線量になるように管電流を操作する。なお、断層画像の重ね合わせのために照射されるX線の線量よりも、吸収補正データを求めるために照射されるX線の線量の方が低い(少ない)。例えば、肺などのように密度が低い場合には、断層画像の重ね合わせのためには管電流を100mA程度に操作し、肝臓などのように密度が高い場合には、断層画像の重ね合わせのためには管電流を200mA以上に操作する。吸収補正データを求めるためには、断層画像の重ね合わせのための管電流の1桁〜2桁低い値で管電流を操作する。つまり、管電流の値によって、X線CT装置2は、この発明における(A)の機能と(B)の機能とを有することになる。本実施例では、断層画像の重ね合わせのための管電流を200mAとし、吸収補正データの導出のための管電流を10mAとして説明する。 【0037】 コリメータ駆動部26は、X線の照視野を設定し、X線管22に近接されたコリメータ(図示省略)について水平方向の移動を行うように駆動する機構であって、図示を省略するモータなどで構成されている。本実施例ではコントローラ6は、吸収補正データを求めるために照射されるX線の照射範囲が被検体Mの全身に適合するようにコリメータ駆動部26を操作するとともに、断層画像の重ね合わせのために照射されるX線の照射範囲を全身よりも狭い所定範囲に適合するようにコリメータ駆動部26を操作する。上述した所定範囲の設定は、補正後の断層画像に基づいて行われる。 【0038】 間接変換型のX線検出器23の場合には、X線管22から照射されて被検体Mを透過したX線を、X線検出器23内のシンチレータ(図示省略)が光に変換するとともに、変換された光を光感応膜(図示省略)が光電変換して電気信号に出力する。直接変換型のX線検出器23の場合には、X線を放射線感応膜(図示省略)が電気信号に直接的に変換して出力する。その電気信号を画像情報(画素)として、吸収補正データ導出部27またはCT再構成部28に送り込む。吸収補正データ導出部27,CT再構成部28に送り込まれる画像情報はCT用の投影データとして伝送される。 【0039】 吸収補正データ導出部27に送り込まれた画像情報に基づいて吸収補正データを求める。吸収補正データ導出部27は、γ線またはX線の吸収係数とエネルギーとの関係を表す演算を利用することで、CT用の投影データ、すなわちX線吸収係数の分布データをγ線吸収係数の分布データに変換して、γ線吸収係数の分布データを吸収補正データとして求める。導出された吸収補正データは上述した吸収補正部15に送り込まれる。 【0040】 CT再構成部28に送り込まれた画像情報(CT用の投影データ)を再構成して、CT断層画像を求める。このCT断層画像を、重ね合わせ部5に送り込む。 【0041】 重ね合わせ部5は、ROM(Read−only Memory)などで構成される記憶媒体(図示省略)に記憶されたプログラムあるいは入力部7で入力された命令をコントローラ6が実行することで実現され、これらで処理されたデータをRAM(Random−Access Memory)などに代表される記憶媒体(図示省略)に書き込んで記憶し、必要に応じてその記憶媒体から読み出し、出力部8に送り込む。 【0042】 重ね合わせ部5は、PET断層画像の位置情報を抽出するとともに、CT断層画像の位置情報を抽出する。なお、PET断層画像は、本来、位置情報などの形態情報が乏しいが、吸収補正データはCT断層画像と同様に形態情報を有しており、その吸収補正データに基づくPET断層画像の補正を行うことで、補正後のPET断層画像は形態情報を有する。各断層画像の抽出結果に基づいて、両画像間における位置ズレを検出する。この位置ズレを解消するように、PET用およびCT断層画像の少なくともいずれか一方を移動させて両画像を重ね合わせる。 【0043】 次に、本実施例システムにおける一連の診断の流れについて、図3のフローチャートを参照して説明する。 【0044】 ステップS1(被検体への薬剤の投与) 被検体Mに放射性薬剤、すなわち放射性同位元素(RI)を投与する。 【0045】 ステップS2(腫瘍への薬剤分布待ち) 薬剤の投与後に癌への薬剤の集積、すなわち腫瘍への薬剤分布を待つ。この集積時間は、薬剤の投与から例えば40分から60分程度である。 【0046】 ステップS3(被検体の載置) 癌へ薬剤が集積された被検体Mを天板3に載置する。なお、このステップS1〜S3については、ステップS1における被検体への薬剤の投与の前にステップS3での被検体Mを天板3に載置してもよいし、ステップS1での投与とステップS2での薬剤分布待ちとの間で被検体Mを天板3に載置してもよい。 【0047】 ステップS4(低線量でCT全身スキャン) オペレータは命令を入力部7に入力してコントローラ6に送り込んでその命令をコントローラ6が実行、あるいは記憶媒体(図示省略)に記憶されたプログラムをコントローラ6が実行することで、天板駆動部4のモータなどを操作して、CT全身スキャン(走査)を制御する。具体的には、天板3が天板駆動部4の動きにしたがって被検体Mを載せたまま被検体Mの体軸Zに対して平行な方向に移動するとともに、ガントリ駆動部24の動きにしたがってX線管22およびX線検出器23が被検体Mの体軸周りに回転移動することにより、被検体Mにおける撮影断面(スライス面)が変化して被検体Mの全身がスキャンされる。なお、必要に応じて、コントローラ6はコリメータ駆動部26のモータなどを操作して、X線の照視野をスキャン用に全開あるいは広めに設定してもよい。 【0048】 また、このとき、吸収補正データを求めるために吸収補正用の低線量でX線を照射するように、コントローラ6は高電圧発生部25の管電流を10mAに操作する。このように、低線量でCT全身スキャンを行って得られたデータをX線検出器23で検出して、吸収補正データ導出部27に送り込む。そして、吸収補正データ導出部27で吸収補正データD1を求める。このステップS4は、この発明における(a)の工程に相当する。 【0049】 ステップS5(PET全身スキャン) ステップS4に続いて、コントローラ6は天板駆動部4のモータなどを操作して被検体M全身をスキャンしながら、放射線薬剤が投与された被検体Mから発生したγ線をシンチレータブロック12およびフォトマルチプライヤ13で検出する。このように、PET全身スキャンを行って得られたデータをPET投影データ導出部14に送り込む。そして、PET投影データ導出部14でPET用の投影データD2を求める。このステップS5は、この発明における(b)の工程に相当する。 【0050】 ステップS6(PET断層画像の補正) ステップS5において吸収補正部15は、PET用の投影データD2に、ステップS4において求められた吸収補正データD1を作用させて、PET断層画像を補正し、補正後のPET断層画像D3を得る。このステップS6は、この発明における(c)の工程に相当する。 【0051】 ステップS7(補正後のPET断層画像の出力) 補正後のPET断層画像D3を出力部8に出力させる。本実施例では、例えばモニタに出力表示させる。なお、補正後のPET断層画像D3を出力部8に出力するのに限定されずに、図示を省略する記憶媒体に記憶してもよい。このステップS7は、この発明における(c1)の工程に相当する。 【0052】 ステップS8(CTスキャンの判断) ステップS6で求められた補正後のPET断層画像D3に基づいて、オペレータはその後のCTスキャンを行うか否かについて判断する。判断の目安としては、例えば腫瘍がモニタに出力表示されるか否かでよい。CTスキャンを行わない場合には、CTスキャンを行わない命令を入力部7に入力してコントローラ6に送り込んでその命令をコントローラ6が実行して、一連の診断の流れを終了する。CTスキャンを行う場合には、CTスキャンを行う命令を入力部7に入力してコントローラ6に送り込んでその命令をコントローラ6が実行して、次のステップS9に進む。 【0053】 また、腫瘍などの画素と周辺画素との差をコントローラ6などに代表されるCPUが比較して、その比較結果である差が所定値以上であればCTスキャンに移行するように自動的に設定してもよいし、過去に蓄積された画素とその画素に相当する同じ領域において今回モニタに表示された画素との差が所定値以上であればCTスキャンに移行するように自動的に設定してもよい。これらの画素についてはステップS7で出力部8に出力されたものをそのまま用いてもよいし、記憶媒体に記憶されたものを読み出して用いてもよい。 【0054】 なお、ステップS9以降のCT断層画像を求めるか否かの判断を促すのは、コントローラ6が行う。その判断結果については、前者のようにCTスキャンを行うか否かの命令を入力部7に手動で入力してコントローラ6に送ってもよいし、後者のように予め設定された所定値に基づいてコントローラ6が自動的に判断してもよい。このステップS8は、この発明における(c2)の工程に相当する。 【0055】 ステップS9(X線の照射範囲の設定) PET断層画像およびCT断層画像の重ね合わせの際には、被検体M全身のCT断層画像が必ずしも必要ではない。そこで、吸収補正データに基づいてステップS6で補正され、ステップS8でモニタに出力表示されたPET断層画像の結果に基づいて、例えば腫瘍付近の範囲に関してX線の照射範囲を設定する。この照射範囲は被検体Mの全身よりも狭くなる。 【0056】 ステップS10(設定された範囲でCTスキャン) コントローラ6は天板駆動部4のモータなどを操作して、また必要に応じてコリメータ駆動部26のモータなどを操作して、設定された範囲内でCTスキャンを制御する。また、このとき、後述するステップS12で重ね合わせを行うべく、被検体M全身よりも狭い上述した範囲のCT断層画像を求めるために、全身よりも狭い範囲に適合した照射範囲でX線を照射するように、コントローラ6は高電圧発生部25の管電流を200mAに操作する。このように設定された範囲でCTスキャンを行って得られたデータをX線検出器23で検出して、CT再構成部28に送り込む。そして、CT再構成部28でCT断層画像D4を求める。このステップS9およびS10は、この発明における(d)の工程に相当する。 【0057】 ステップS11(PET断層画像の再補正) ステップ10の工程で得た前記X線CT用のデータを用いて、前記(b)の工程で得たPET用の投影座データD2又は、補正後PET断層画像D3を再補正する。このステップS11は、この発明における(e)の工程に相当する。 【0058】 ステップS12(重ね合わせ) ステップS11で求められたCT断層画像と、ステップS6で補正されたPET断層画像を重ね合わせ部5が重ね合わせる。このステップS12は、この発明における(f)の工程に相当する。 【0059】 このように、ステップS1〜S12の一連の流れで本実施例システムでの診断が行われる。 【0060】 このように、PET断層画像に重ね合わせるCT断層画像を求める工程(S10)においては、吸収補正データを求める工程(ステップS4)よりも高線量のX線を照射するので、広ダイナミックレンジかつ高S/Nの画像を得ることができる。高線量照射により得たCT用の画像に基づいて、当該部分のPET断層画像に吸収補正を施すことにより、重ね合わせ部分については、高精度なPET断層画像を得ることができる。なお、当該吸収補正をする前に、工程S10で得た吸収補正データに基づいて、PET断層画像の吸収補正を行ってもよい。 【0061】 更に、ステップS10で照射されるX線の照射範囲を、必要に応じて被検体M全身よりも狭い所定範囲に適合した範囲にすることもステップS9の工程により可能で、この照射範囲の設定はステップS6で補正された補正後の断層画像に基づいて行われる。したがって、ステップS10で照射されるX線の照射範囲を、必要に応じて従来における被検体M全身よりも狭い所定範囲に適合させることができる。以上のことから、被検体MへのX線の被爆量を低減させることができる。もちろん、ステップS10において、被検体M全身に適合した照射範囲を設定してもよい。 【0062】 なお、本実施例では、ステップS10では、被検体M全身よりも狭い所定範囲に適合したX線の照射範囲を設定して、その所定範囲のCT断層画像を求めることで、ステップS4で少ないX線の線量と、ステップS10で被検体M全身よりも狭い所定範囲に適合した照射範囲の設定とによる、被検体MへのX線の被爆量を低減させることができる。 【0063】 また、ステップS11で被検体M全身よりも狭い限られた範囲でPET断層画像と、その範囲内においてより高精度な補正を施したCT断層画像とが重ね合わさった正確なデータを出力することができる。このデータ出力が最終的な出力となる。 【0064】 また、本実施例では、ステップS7で補正後のPET断層画像を出力して、ステップS8でステップ9以降のCT断層画像を求めるか否かの判断を促している。このようなステップS7、S8を行うことで、ステップS4において低線量で収集した吸収補正データによる補正後のPET断層画像の結果によってCT断層画像を求める必要がない場合には、CT断層画像を求めるためにX線を照射する必要がなくなり、すなわち一連の診断の流れを終了することになり、被検体MへのX線の被爆量をより一層低減させることができる。 【0065】 この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。 【0066】 (1)上述した実施例では、この発明における(a)の工程に相当するステップS4(低線量でCT全身スキャン)の後に、(b)の工程に相当するステップS5(PET全身スキャン)を行ったが、ステップS4とステップS5との工程の順については特に限定されない。ステップS5の後にステップS4を行ってもよい。 【0067】 (2)上述した実施例では、低線量で照射する(A)の機能と、全身よりも狭く限られた範囲で照射する(B)の機能とを同一のX線CT装置2が有していたが、(A)の機能を有するX線CT装置(『第1X線CT装置』とする)と、(B)の機能を有するX線CT装置(『第2X線CT装置とする』)の2つの装置で構成してもよい。 【0068】 (3)上述した実施例では、PET装置を例に採って説明したが、この発明は、単一のγ線を検出して被検体の断層画像を再構成するSPECT(Single Photon Emission CT)装置などにも適用することができる。 【0069】 (4)上述した実施例では、シンチレータブロック12およびフォトマルチプライヤ13が静止したままでγ線を検出する静止型であったが、シンチレータブロック12およびフォトマルチプライヤ13が被検体Mの周りを回転しながらγ線を検出する回転型でもよい。 【0070】 (5)上述した実施例では、PET装置やSPECT装置などに代表される核医学装置を、図1、図2に示すような位置でX線CT装置2に隣接して配設、すなわち図2の紙面からみてX線CT装置2の左側に隣接して配設したが、図1、図2とは逆側に配設、すなわち図2の紙面からX線CT装置2の右側に隣接して配設してもよい。 【0071】 (6)吸収補正データをPET用の投影データに直接的に作用させて投影データを補正するので、吸収補正データは投影データであったが、吸収補正データを再構成してから、再構成されたデータがPET断層画像に直接的に作用させてPET断層画像を補正してもよい。この場合には、吸収補正データから再構成されたデータが、この発明における吸収補正に関するデータに相当する。 【図面の簡単な説明】 【0072】 【図1】実施例に係る診断システムの概略斜視図である。 【図2】実施例システムの側面図およびブロック図である。 【図3】実施例システムにおける一連の診断の流れを示したフローチャートである。フローチャートである。 【符号の説明】 【0073】 1 … PET装置 2 … X線CT装置 6 … コントローラ M … 被検体
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001993 【氏名又は名称】株式会社島津製作所
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| 【出願日】 |
平成18年7月19日(2006.7.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098671 【弁理士】 【氏名又は名称】喜多 俊文
【識別番号】100102037 【弁理士】 【氏名又は名称】江口 裕之
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| 【公開番号】 |
特開2008−22930(P2008−22930A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−196333(P2006−196333) |
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