| 【発明の名称】 |
寝台テーブル板 |
| 【発明者】 |
【氏名】成田 正
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| 【要約】 |
【課題】フェノール樹脂よりX線透過性能が良好なX線検査用寝台テーブル板を提供する。
【構成】本発明のX線検査用寝台テーブル板は、X線撮影用の医療機器に付設されているX線検査用寝台の専用品だけでなく、寝台において患者の処置等も行えるX線検査用寝台の兼用品にも用いることができ、ポリプロピレンよりなる厚さ10mm、密度0.31/cm3のポリオレフィン樹脂発泡板11を厚さ方向中央に用い、該ポリオレフィン樹脂発泡板11の上面及び下面に、共に厚さ1.6mmのメラミン樹脂化粧板12を接合積層し、得られた三層構造の接合板である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一層のポリオレフィン樹脂発泡板の上面、下面又は上下両面に一層のメラミン樹脂化粧板を積層されてなるX線検査用寝台テーブル板。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、X線検査用寝台テーブル板に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、特許文献1乃至3記載のように、X線検査機器に用いられる寝台のテーブル板には種々の材質のものがあり、加工性、強度及びX線透過性等の観点から、フェノール樹脂板が用いられていた。 【特許文献1】特開平8−280667号公報 【特許文献2】特開昭57−3625号公報 【特許文献3】特開昭60−236633号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 フェノール樹脂板をX線検査用寝台テーブル板としての強度を確保しつつ使用した場合、X線の透過性能がよくなかった。そこで、X線検査用寝台テーブル板としての強度を確保しつつよりX線の透過性能が良好なX線検査用寝台テーブル板を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記目的を達成するために、本発明のX線検査用寝台テーブル板は、厚さ方向に一層のポリオレフィン樹脂発泡板と、前記ポリオレフィン樹脂発泡板の上面又は下面に重ねられる少なくとも一層のメラミン樹脂化粧板とを積層してなるX線検査用寝台テーブル板である。なお、X線検査用寝台には,専用品と兼用品とがあり、本X線検査用寝台テーブル板は、専用品と兼用品の両方に用いることができる。 【0005】 ここで、X線検査用寝台の「専用品」とは、X線撮影用の医療機器に付設されている寝台をいい、「兼用品」とは、X線撮影用の寝台として用いることができるだけでなく、該寝台において、患者の処置等も行えるものをいう。 【0006】 「ポリオレフィン樹脂発泡板」としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の発泡板をいう。 【0007】 ポリオレフィン樹脂発泡板の密度は、使用する樹脂にもよるが、0.24〜0.5g/cm3が好ましい。さらに好ましくは、0.26〜0.36g/cm3である。0.24g/cm3未満では、X線検査用寝台テーブル板としての強度が不足し、0.5g/cm3を超えるとX線の透過性能に支障をきたすからである。 【0008】 ポリオレフィン樹脂発泡板の厚さは、特に制限はないが、通常、5〜20mmのものが用いられる。5mm未満では、X線検査用寝台テーブル板としての強度が不足し、20mmを超えるとX線の透過性能に支障をきたすからである。なお、厚いポリオレフィン樹脂発泡板の製造が困難な場合には、薄いポリオレフィン樹脂発泡板を二層以上重ねることもできる。 【0009】 ポリオレフィン樹脂発泡板を製造する方法は、特に制限されず、公知の製造方法により製造されたものでよい。例えば、発泡剤を含む上記樹脂を押出発泡法、ビーズ発泡法、発泡射出成形法、型内発泡成形法等により成形する方法が挙げられる。 【0010】 メラミン樹脂化粧板の厚さは、1〜1.6mmが好ましい。1mm未満では、X線検査用寝台テーブル板としての強度が不足し、1.6mmを超えるとX線の透過性能に支障をきたすからである。 【0011】 メラミン樹脂化粧板を製造する方法は、特に制限されず、公知の製造方法により製造されたものでよい。例えば、高圧積層成形等が挙げられる。 【0012】 ポリオレフィン樹脂発泡板とメラミン樹脂化粧板との接合方法は、特に制限されず、公知の接合方法により接合されたものでよい。例えば、接着剤接合、ホットメルト接合、熱溶接法等が挙げられる。 【0013】 接着剤接合に用いる接着剤としては、特に制限されず、公知の接着剤でよい。例えば、エポキシ樹脂系、ゴム系、ポリウレタン系、酢酸ビニル樹脂系等の接着剤が挙げられる。また、接着方法も特に制限されず、公知の接着方法でよい。例えば、接着剤をポリオレフィン樹脂発泡板及びメラミン樹脂化粧板に塗布して、所定の構成に積層加圧し、必要があれば加熱して接合層を形成する方法が挙げられる。 【0014】 ホットメルト接合に用いるホットメルト剤としては、特に制限されず、公知のホットメルト剤でよい。例えば、ポリアミド系、EVA樹脂系、ポリエステル系、ゴム系等のホットメルト剤が挙げられる。また、接合方法も特に制限されず、公知の接合方法でよい。例えば、ホットメルト剤を加熱、溶融させポリオレフィン樹脂発泡板及びメラミン樹脂化粧板に塗布して、所定の構成に積層加圧し、接合層を形成する方法が挙げられる。フィルム状ホットメルト剤を所定の構成に積層加圧しながら高周波を照射し、接合層を形成する方法も挙げられる。 【0015】 熱溶接法としては、ポリオレフィン樹脂発泡板を部分的に溶融した後、プレスによって、メラミン樹脂化粧板との間を接合する方法が挙げられる。 【発明の効果】 【0016】 本発明によれば、X線検査用寝台テーブル板としての強度を確保しつつX線透過性能が良好なX線検査用寝台テーブル板を提供することができる。なお、X線の透過性能に影響を与えない範囲において、他の材質の板を積層付加することもできる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 本発明の図2に示すようなX線検査用寝台テーブル板は、厚さ10〜15mmのポリオレフィン樹脂発泡板11を厚さ方向中央に用い、該ポリオレフィン樹脂発泡板11の上面及び下面に、厚さ1.6mmのメラミン樹脂化粧板12を接合積層し、得られた三層構造の接合板を所定の形状に切断したものである。 【実施例】 【0018】 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図2に示すように、この実施例のX線検査用寝台テーブル板は、三井化学ファブロ株式会社の商品名「パロニア」(ポリプロピレン製、厚さ10mm、密度0.31g/cm3)よりなるポリオレフィン樹脂発泡板11を厚さ方向中央に用い、該ポリオレフィン樹脂発泡板11の上面及び下面に、イビデン建装株式会社の商品名「イビボード」(厚さ1.6mm)よりなるメラミン樹脂化粧板12をエポキシ系接着剤で接合積層し、得られた三層構造の接合板を所定の形状に切断したものである。 【0019】 図3に示すように、この実施例のX線検査用寝台テーブル板は、該X線検査用寝台テーブル板が使用されるX線検査用寝台が兼用品であることから、その機能に対応するため、背板1、膝板2及び足板3の三つの部分からなっている。図2に示すように、各該部分の全周には、硬質ポリ塩化ビニル13が接着剤で接合されている。また、図1、図2に示すように、各該部分には、真円状の孔4(背板は六個と膝板及び足板は共に四個)が設けられ、該孔には、ステンレス(SUS304)製のパイプ14が接着剤で接合される。さらに、図1に示すように、各該部分には、各二個の長孔5が設けられている。 【0020】 〔比較例〕フェノール樹脂板で厚さは、10mmである。 【0021】 〔X線透過性〕試験としては、アルミニウム当量試験を用いた。本試験は、試験片を透過後の線量率と基準アルミニウム板を透過後の線量率とが等しくなる基準アルミニウム板の厚さを求めるものである。測定には、X線発生装置として、フィリップス社製(型式MG324)を、中硬X線用電離箱として、エクスラディン社製(型式A5)を用いた。試験条件としては、管電圧を120kV、総ろ過を2.5mmAl+4mmBe、管電流を1.5mA、基準アルミニウム板の純度を99.99%、線源と電離箱との距離を1.4m、温度を23℃±1℃、湿度を65%以下とした。 【0022】 試験の結果、本発明品のアルミニウム当量は、1.04mmとなり、比較例のアルミニウム当量は、1.86mmとなった。アルミニウム当量の値が小さい方が、試料によるX線の遮蔽効果が小さいことから、X線の透過性能に優れている。従って、本発明品は、比較例であるフェノール樹脂板に比べX線の透過性能に優れていることがいえる。 【0023】 本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)X線検査用寝台テーブル板として二以上の部分に分かれておらず、一体ものである。 (2)全周等の断面に他部材を接合していないものである。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本発明を実施したX線検査用寝台テーブル板の平面図である。 【図2】同断面図である。 【図3】本発明品を使用したX線検査用寝台の斜視図である。 【符号の説明】 【0025】 11 ポリオレフィン樹脂発泡板 12 メラミン樹脂化粧板
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| 【出願人】 |
【識別番号】395006650 【氏名又は名称】成田工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月18日(2006.7.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096116 【弁理士】 【氏名又は名称】松原 等
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| 【公開番号】 |
特開2008−22922(P2008−22922A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−196148(P2006−196148) |
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