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【発明の名称】 内視鏡及びその修理方法
【発明者】 【氏名】金子 浩之

【氏名】中村 一郎

【要約】 【課題】修理の容易な内視鏡を提供する。

【構成】この内視鏡は、湾曲作動される湾曲管20と、湾曲管20の端部に連結されている管状部材22;24と、湾曲管20の外周面に被覆されているチューブ部材26と、管状部材22;24の外周部に設けられ、その外面にチューブ部材26の端部が接合されている中間部材30と、を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
湾曲作動される湾曲管と、
前記湾曲管の端部に連結されている管状部材と、
前記湾曲管の外周面に被覆されているチューブ部材と、
前記管状部材の外周部に設けられ、その外面にチューブ部材の端部が接合されている中間部材と、
を具備することを特徴とする内視鏡。
【請求項2】
前記管状部材及び前記中間部材の内の一方の部材は、係止部を有し、
前記管状部材及び前記中間部材の内の他方の部材は、前記係止部が係止される係止受部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項3】
前記中間部材は、管状であり、前記管状部材に外装され、弾性材料によって形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項4】
前記中間部材は、管状であり、前記管状部材に外装され、複数の分割部品を互いに接合することにより形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項5】
前記中間部材は、強度の弱い脆弱部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の内視鏡の中間部材。
【請求項7】
湾曲作動される湾曲管と、前記湾曲管の端部に連結されている管状部材と、前記湾曲管の外周面に被覆されているチューブ部材と、前記管状部材の外周部に設けられ、その外面にチューブ部材の端部が接合されている中間部材と、を有する内視鏡の修理方法であって、
前記中間部材を破壊する工程と、
前記管状部材から前記中間部材を分離する工程と、
前記管状部材の外周部に新たな中間部材を設ける工程と、
前記新たな中間部材の外面に新たなチューブ部材の端部を接合する工程と、
を具備することを特徴とする内視鏡の修理方法。
【請求項8】
前記中間部材を設ける工程は、前記管状部材及び前記中間部材の内の一方の部材の係止部を、前記管状部材及び前記中間部材の内の他方の部材の係止受部に係止させる工程を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡の修理方法。
【請求項9】
前記中間部材を設ける工程は、弾性材料によって形成されている管状の前記中間部材を弾性変形させて内視鏡の先端部から管状部材まで内視鏡の挿入部に外装した状態で挿入して前記管状部材に外装する工程を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡の修理方法。
【請求項10】
前記中間部材を設ける工程は、管状の中間部材の複数の分割部品を前記管状部材に外装し、前記複数の分割部品を互いに接合する工程を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡の修理方法。
【請求項11】
前記中間部材を破壊する工程は、前記中間部材の脆弱部を破壊する工程を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡の修理方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、湾曲作動される湾曲管に柔軟なチューブを被覆した湾曲部を有する内視鏡、及び、その修理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡の挿入部には、湾曲部が配設されている。この湾曲部では、湾曲作動される湾曲管に柔軟なチューブが被覆されている。チューブの両端部は、夫々、湾曲管の両端部に連結されている両管状部材に固定されている。
【0003】
チューブの固定方法としては、管状部材にチューブの端部を外嵌し、チューブの端部に糸を巻回して締め付け、巻回された糸に接着剤を塗布して固める方法が用いられている。あるいは、特許文献1に開示されているように、管状部材に、チューブの端部を接着、溶着等により直接接合する方法が用いられている。
【特許文献1】特開2002−238837号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
湾曲部のチューブは柔軟なものであるため、内視鏡の使用等により比較的破損しやすく、チューブが破損した場合には取り替える必要がある。ここで、チューブの端部を管状部材に直接接合する固定方法では、チューブの端部を管状部材からきれいに剥離することが困難であり、例えば、管状部材からチューブ又は接着剤の残存物を除去する作業が必要となる等、チューブを管状部材から分離する作業が面倒なものとなる。一方、チューブの端部を糸と接着剤とによって固定する方法では、例えば、糸を一定の力で整列状態に巻回して、チューブへの締め付け力を一定とする必要がある等、新たなチューブを管状部材に固定する作業が面倒なものとなる。
【0005】
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、修理の容易な内視鏡、及び、容易な内視鏡の修理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1実施態様の内視鏡は、湾曲作動される湾曲管と、前記湾曲管の端部に連結されている管状部材と、前記湾曲管の外周面に被覆されているチューブ部材と、前記管状部材の外周部に設けられ、その外面にチューブ部材の端部が接合されている中間部材と、を具備することを特徴とする。
【0007】
本発明の第2実施態様の内視鏡は、第1実施態様の内視鏡において、前記管状部材及び前記中間部材の内の一方の部材が、係止部を有し、前記管状部材及び前記中間部材の内の他方の部材が、前記係止部が係止される係止受部を有する、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の第3実施態様の内視鏡は、第1実施態様の内視鏡において、前記中間部材が、管状であり、前記管状部材に外装され、弾性材料によって形成されている、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の第4実施態様の内視鏡は、第1実施態様の内視鏡において、前記中間部材が、管状であり、前記管状部材に外装され、複数の分割部品を互いに接合することにより形成されている、ことを特徴とする。
【0010】
本発明の第5実施態様の内視鏡は、第1実施態様の内視鏡において、前記中間部材が、強度の弱い脆弱部を有する、ことを特徴とする。
【0011】
本発明の第6実施態様の中間部材は、第1乃至第5実施態様のいずれか1の実施態様の内視鏡の中間部材である。
【0012】
本発明の第7実施態様の内視鏡の修理方法は、湾曲作動される湾曲管と、前記湾曲管の端部に連結されている管状部材と、前記湾曲管の外周面に被覆されているチューブ部材と、前記管状部材の外周部に設けられ、その外面にチューブ部材の端部が接合されている中間部材と、を有する内視鏡の修理方法であって、前記中間部材を破壊する工程と、前記管状部材から前記中間部材を分離する工程と、前記管状部材の外周部に新たな中間部材を設ける工程と、前記新たな中間部材の外面に新たなチューブ部材の端部を接合する工程と、を具備することを特徴とする。
【0013】
本発明の第8実施態様の内視鏡の修理方法は、第7実施態様の内視鏡の修理方法において、前記中間部材を設ける工程が、前記管状部材及び前記中間部材の内の一方の部材の係止部を、前記管状部材及び前記中間部材の内の他方の部材の係止受部に係止させる工程を含む、ことを特徴とする。
【0014】
本発明の第9実施態様の内視鏡の修理方法は、第7実施態様の内視鏡の修理方法において、前記中間部材を設ける工程が、弾性材料によって形成されている管状の前記中間部材を弾性変形させて内視鏡の先端部から管状部材まで内視鏡の挿入部に外装した状態で挿入して前記管状部材に外装する工程を含む、ことを特徴とする。
【0015】
本発明の第10実施態様の内視鏡の修理方法は、第7実施態様の内視鏡の修理方法において、前記中間部材を設ける工程が、管状の中間部材の複数の分割部品を前記管状部材に外装し、前記複数の分割部品を互いに接合する工程を含む、ことを特徴とする。
【0016】
本発明の第11実施態様の内視鏡の修理方法は、第7実施態様の内視鏡の修理方法において、前記中間部材を破壊する工程が、前記中間部材の脆弱部を破壊する工程を含む、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の第1実施態様の内視鏡では、チューブ部材を交換する場合には、中間部材を破壊して管状部材から分離することで、湾曲管からチューブ部材を分離しており、また、管状部材の外周部に新たな中間部材を設けて、この中間部材の外面に新たなチューブ部材の端部を接合することで、湾曲管にチューブ部材を固定している。このため、チューブ部材の交換を容易に行うことができ、内視鏡の修理を容易に行うことが可能となっている。
【0018】
本発明の第2実施態様の内視鏡では、係止部と係止受部とを係止することで、管状部材と中間部材とを係止している。このため、管状部材に中間部材を容易に設けることが可能となり、内視鏡の修理をさらに容易に行うことが可能となっていると共に、管状部材に対する中間部材のずれが防止されている。
【0019】
本発明の第3実施態様の内視鏡では、管状部材に中間部材を設ける際に、内視鏡の先端部から管状部材まで中間部材を内視鏡の挿入部に外装した状態で挿入する必要がある。ここで、中間部材を弾性変形させることで、中間部材の内径よりも大きな外径を有する部材に対して、中間部材を軸方向に移動させることができる。このため、管状部材に中間部材を設けるに際して、このような大きな外径の部材を分解する必要がなくなり、内視鏡の修理をさらに容易に行うことが可能となっている。また、中間部材の弾性を利用して、中間部材に水密保持の機能を追加することで、内視鏡の構成を簡単化することが可能となっている。
【0020】
本発明の第4実施態様の内視鏡では、管状部材に複数の分割部品を外装し、これら分割部品を互いに接合することで、管状部材に中間部材を設けることが可能である。このため、管状部材に中間部材を設けるに際して、内視鏡の先端部から管状部材まで中間部材を内視鏡の挿入部に外装した状態で挿入する必要はなく、中間部材を軸方向に移動させるために、中間部材の内径よりも大きな外径を有する部材を分解する必要がなくなる。従って、内視鏡の修理をさらに容易に行うことが可能となっている。また、中間部材を比較的剛性の高い材料によって形成することができ、内視鏡の耐性を増大することが可能となっている。
【0021】
本発明の第5実施態様の内視鏡では、中間部材の脆弱部を破壊することで、中間部材の全体を容易に破壊することができ、内視鏡の修理をさらに容易に行うことが可能となっている。
【0022】
本発明の第6実施態様の中間部材を内視鏡に用いることで、上述した効果を奏する内視鏡を形成することができる。
【0023】
本発明の第7実施態様の内視鏡の修理方法では、中間部材を破壊して管状部材から分離することで、湾曲管からチューブ部材を分離し、続いて、管状部材の外周部に新たな中間部材を設け、この中間部材の外面に新たなチューブ部材の端部を接合することで、湾曲管にチューブ部材を固定している。このように、容易なチューブ部材の交換方法が実現されており、容易な内視鏡の修理方法が実現されている。
【0024】
本発明の第8実施態様の内視鏡の修理方法では、係止部を係止受部に係止することで、管状部材に中間部材を容易に設けることができ、さらに容易な内視鏡の修理方法が実現されている。
【0025】
本発明の第9実施態様の内視鏡の修理方法では、管状部材に中間部材を設けるに際して、中間部材の内径よりも大きな外径を有する部材を分解する必要がなく、さらに容易な内視鏡の修理方法が実現されている。
【0026】
本発明の第10実施態様の内視鏡の修理方法では、管状部材に中間部材を設けるに際して、内視鏡の先端部から管状部材まで中間部材を挿入部に外装した状態で挿入する必要はなく、中間部材を軸方向に移動させるために、中間部材の内径よりも大きな外径を有する部材を分解する必要がなくなっている。従って、さらに容易な内視鏡の修理方法が実現されている。
【0027】
本発明の第11実施態様の内視鏡の修理方法では、中間部材の脆弱部を破壊することで、中間部材の全体を容易に破壊することが可能となっている。このように、さらに容易な内視鏡の修理方法が実現されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の第1実施形態を図1A乃至図2を参照して説明する。
【0029】
図1A乃至図2に示されるように、本実施形態の内視鏡は、体腔内に挿入される細長い挿入部10を有する。この挿入部10は、先端硬質部12と、湾曲される湾曲部14と、長尺の可撓管部16とを先端側から順に連結することにより形成されている。
【0030】
湾曲部14では、複数の略円筒状の節輪18を互いに回動可能に略共軸に連結することで、湾曲作動される湾曲管20が形成されている。この湾曲管20の先端部は、先端硬質部12の枠体をなす管状部材としての先端硬質部材22の基端部に連結されている。一方、湾曲管20の基端部は、可撓管部16の先端部に配設されている管状部材としての接続リング24の先端側に内嵌固定されている。湾曲管20には、チューブ部材としての柔軟なチューブ26が被覆されている。チューブ26の先基端部は、夫々、先端硬質部材22及び接続リング24において固定されている。
【0031】
以下、チューブ26の固定方法について詳細に説明する。
【0032】
チューブ26の基端部について、湾曲部14の基端部の接続リング24の外周部には、係止受部として、係止溝部28が全周にわたって延設されている。この係止溝部28の先端側面は、基端側から先端側へと外側から内側に向かって傾斜するテーパ形状をなしている。そして、係止溝部28には、エラストマー等の弾性材料によって形成されている略円筒状の中間部材30が嵌合係止されている。本実施形態では、中間部材30の全体が、係止溝部28に係止する係止部として機能しており、接続リング24に対して中間部材30が位置決めされている。中間部材30の先端面は、係止溝部28の先端側面に対応したテーパ形状をなし、係止溝部28の先端側面に押し込まれて水密を保持している。このようにして、中間部材30と接続リング24との間が水密に保持される。そして、中間部材30の外周面に、チューブ26の基端部が外嵌されて、接着あるいは溶着によって接合されている。
【0033】
中間部材30の材料としては、チューブ26との接着あるいは溶着に適するように、チューブ26の材料と同一系の材料が選択される。例えば、チューブ26がウレタン系、スチレン系、ポリエステル系、ポリアミド系、シリコーン系のエラストマーで形成されている場合には、中間部材30として、夫々、ウレタン系、スチレン系、ポリエステル系、ポリアミド系、シリコーン系の材料が用いられる。
【0034】
チューブ26の先端部についても、同様に固定されている、即ち、先端硬質部材22の係止溝部28に中間部材30が嵌合係止されており、この中間部材30の外周面にチューブ26の先端部が外嵌され、接合されている。なお、係止溝部28の基端側面及び中間部材30の基端面がテーパ形状をなしている。
【0035】
次に、本実施形態の内視鏡の修理方法について説明する。
内視鏡の使用、洗滌、消毒、滅菌等を繰り返すことにより、湾曲部14のチューブ26が破損する場合がある。この場合にはチューブ26を交換する必要がある。チューブ26を交換する際には、先基端の中間部材30を破壊して先端硬質部12及び接続リング24から分離することにより、破損したチューブ26を湾曲管20から分離する。中間部材30が分離された先端硬質部12及び接続リング24には、チューブ26や接着剤が残存しておらず、係止溝部28はほぼ新品のままである。続いて、新たな中間部材30を準備し、この中間部材30を内視鏡の先端部から接続リング24まで挿入部10に外装した状態で挿入していく。ここで、先端硬質部材22及び接続リング24の外径は、係止溝部28を除いて中間部材30の外径よりも大きいため、中間部材30を弾性変形してその内径を増大させて、先端硬質部材22及び接続リング24を通過させる。そして、中間部材30を、接続リング24の係止溝部28に押し込んで、接続リング24に嵌合係止する。同様に、別の新たな中間部材30を先端硬質部材22に嵌合係止する。この後、チューブ26を湾曲管20に被覆し、チューブ26の両端部を先基端の中間部材30の外周面に外嵌して、接着あるいは溶着により接合する。このようにして、チューブ26の交換が完了する。
【0036】
従って、本実施形態の内視鏡は次の効果を奏する。
【0037】
本実施形態の内視鏡では、チューブ26を交換する場合には、中間部材30を破壊して先端硬質部材22あるいは接続リング24から分離することで、湾曲管20からチューブ26を分離しており、また、先端硬質部材22あるいは接続リング24に新たな中間部材30を嵌合係止し、これら中間部材30の外周面に新たなチューブ26の両端部を夫々接合することで、湾曲管20にチューブ26を固定している。このため、チューブ26の交換を容易に行うことができ、内視鏡の修理を容易に行うことが可能となっている。
【0038】
また、中間部材30を係止溝部に係止することで、先端硬質部材22あるいは接続リング24と中間部材30とを係止している。このため、先端硬質部材22あるいは接続リング24に中間部材30を容易に設けることができ、内視鏡の修理をさらに容易に行うことが可能となっていると共に、先端硬質部材22あるいは接続リング24に対する中間部材30のずれが防止されている。
【0039】
さらに、先端硬質部材22及び接続リング24に中間部材30を嵌合係止する際に、内視鏡の先端部から先端硬質部材22あるいは接続リング24まで中間部材30を挿入部10に外装した状態で挿入していく必要がある。ここで、中間部材30を弾性変形させることで、中間部材30の内径よりも大きな外径を有する先端硬質部材22及び接続リング24に対して、中間部材30を軸方向に移動させることができる。このため、先端硬質部材22あるいは接続リング24に中間部材30を嵌合係止するに際して、先端硬質部材22あるいは接続リング24を湾曲部14の先端部から分解する必要がなくなり、内視鏡の修理をさらに容易に行うことが可能となっている。また、中間部材30の弾性を利用して、中間部材30に水密保持の機能を追加することで、内視鏡の構成を簡単化することが可能となっている。
【0040】
図3及び図4は、本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0041】
図3及び図4を参照し、湾曲部14の基端部において、係止溝部28の先端側面及び中間部材30の先端面は、テーパ形状をなしていない。係止溝部28の先端側面と中間部材30の先端面との間には、水密保持用のOリング32が介設されている。湾曲部14の先端部においても同様に、テーパ形状をなしていない係止溝部28の基端側面と中間部材30の基端面との間に、水密保持用のOリング32が介設されている。
【0042】
本実施形態の中間部材30は、樹脂等の剛性の高い材料によって形成されている。さらに、中間部材30は、その中心軸を含む平面によって分割されている2つの分割部品30a,30bを互いに接合することにより形成されている。
【0043】
次に、本実施形態の内視鏡の修理方法について説明する。
チューブ26を交換する際には、第1実施形態と同様に、破損したチューブ26を除去する。続いて、中間部材30を形成するための新たな2つの分割部品30a,30bを準備する。そして、一方の分割部品30aを接続リング24の係止溝部28の一側面側に嵌合係止し、他方の分割部品30bを接続リング24の係止溝部28の他側面側に嵌合係止して、2つの分割部品30a,30bの両側端面を互いに突き合わせ、接着あるいは溶着により接合する。このようにして、接続リング24の係止溝部28に嵌合係止された状態の中間部材30が形成される。同様に、先端硬質部材22の係止溝部28においても中間部材30を形成する。以下、第1実施形態と同様に、チューブ26を湾曲管20に被覆し、チューブ26の両端部を先基端の中間部材30の外周面に夫々接合する。
【0044】
従って、本実施形態の内視鏡は次の効果を奏する。
本実施形態の内視鏡では、先端硬質部材22及び接続リング24に複数の分割部品30a,30bを嵌合係止し、これら分割部品30a,30bを互いに接合することで、先端硬質部材22及び接続リング24に中間部材30を形成している。このため、先端硬質部材22あるいは接続リング24に中間部材30を嵌合係止するために、内視鏡の先端部から先端硬質部材22あるいは接続リング24まで中間部材30を挿入部10に外装した状態で挿入する必要はなく、中間部材30を軸方向に移動させるために、中間部材30の内径よりも大きな外径を有する先端硬質部材22及び接続リング24を分解する必要がなくなっている。従って、内視鏡の修理をさらに容易に行うことが可能となっている。また、中間部材30を比較的剛性の高い材料によって形成することができ、内視鏡の耐性を増大することが可能となっている。
【0045】
図4及び図5は、本発明の第3実施形態を示す。第2実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0046】
図4及び図5を参照し、本実施形態の中間部材30の内周面には、係止部としての凸部34が径方向に突設されている。一方、図1Aも参照し、先端硬質部材22及び接続リング24の外周面部には、凸部34が嵌入係止される係止受部としての凹部36が径方向に穿設されている。中間部材30の凸部34が先端硬質部材22あるいは接続リング24の凹部36に嵌入係止されることで、先端硬質部材22あるいは接続リング24に対して、中間部材30がその軸方向及び周方向に位置決めされている。
【0047】
ここで、中間部材30は、チューブ26と共に比較的頻繁に交換されるものであり、安価であることが好ましい。本実施形態のように、径方向に突出する凸部34を有する中間部材30は、型を用いて成形するのに適した形状となっており、同じ中間部材30を多数形成するような場合には、中間部材30を安価に製造することが可能となる。
【0048】
図7A乃至図8は、本発明の第4実施形態を示す。第2実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0049】
図7A乃至図8を参照し、本実施形態では、湾曲部14の基端部において、中間部材30の先端面に凸部34が軸方向に突設されており、接続リング24の係止溝部28の先端側面に、凸部34が嵌入係止される凹部36が軸方向に穿設されている。湾曲部14の先端部においても同様に、図1Aも参照し、中間部材30の基端面に凸部34が軸方向に突設されており、先端硬質部材22の係止溝部28の基端側面に凹部36が軸方向に穿設されている。第3実施形態と同様に、中間部材30の凸部34が先端硬質部材22あるいは接続リング24の凹部36に嵌入係止されることで、先端硬質部材22あるいは接続リング24に対して、中間部材30がその軸方向及び周方向に位置決めされている。
【0050】
本実施形態のように、軸方向に突出する凸部34を有する中間部材30は、切削加工により安価に製造することができる。また、凸部34及び凹部36が軸方向に形成されているため、径方向に形成されている場合と比較して、凹部36が形成される部材を薄肉化することができ、内視鏡の挿入部10を細径化することが可能となっている。
【0051】
図9は、本発明の第5実施形態を示す。第2実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0052】
本実施形態では、中間部材30の内周面部に、軸方向の全長にわたって溝が延設されており、強度の弱い脆弱部40が形成されている。チューブ26の交換において、中間部材30を破壊する際には、脆弱部40を破壊することで、中間部材30の全体を破壊する。このため、中間部材30の全体を容易に破壊することが可能となっており、内視鏡の修理をさらに容易に行うことが可能となっている。
【0053】
本実施形態では、溝部によって脆弱部40を形成しているが、切欠、切込等により脆弱部40を形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1A】本発明の第1実施形態の内視鏡を示す縦断面図。
【図1B】本発明の第1実施形態の内視鏡を図1のIB−IB線に沿って切断して示す横断面図。
【図2】本発明の第1実施形態の内視鏡の中間部材を示す斜視図。
【図3】本発明の第2実施形態の内視鏡を示す縦断面図。
【図4】本発明の第2実施形態の内視鏡の中間部材を示す斜視図。
【図5】本発明の第3実施形態の内視鏡を示す横断面図。
【図6】本発明の第3実施形態の内視鏡の中間部材を示す斜視図。
【図7A】本発明の第4実施形態の内視鏡を示す縦断面図。
【図7B】本発明の第4実施形態の内視鏡を図7AのVIIB−VIIB線に沿って切断して示す横断面図。
【図8】本発明の第4実施形態の内視鏡の中間部材を示す斜視図。
【図9】本発明の第5実施形態の内視鏡の中間部材を示す斜視図。
【符号の説明】
【0055】
20…湾曲管、22;24…管状部材、26…チューブ部材、30…中間部材。
【出願人】 【識別番号】304050923
【氏名又は名称】オリンパスメディカルシステムズ株式会社
【出願日】 平成18年7月10日(2006.7.10)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−17875(P2008−17875A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−189672(P2006−189672)