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【発明の名称】 可聴音出力装置
【発明者】 【氏名】小川 俊之

【要約】 【課題】脳波計からの脳波信号を簡単な構成でもって迅速に可聴音として出力することができる可聴音出力装置を提供すること。

【構成】可聴音出力装置1は、脳波計2からの脳波信号を増幅させる増幅器3と、増幅器3の出力端子に接続されている発音器4と、増幅器3の入力端子に接続されている集音器5と、脳波計2からの脳波信号に基づいて可聴音を生じさせるべく、発音器4と集音器5との間に介在された可聴音発生器6とを具備している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脳波計からの脳波信号を増幅させる増幅器と、増幅器の出力端子に接続されている発音器と、増幅器の入力端子に接続されている集音器と、脳波信号に基づいて可聴音を生じさせるべく、発音器と集音器との間に介在された可聴音発生器とを具備しており、可聴音発生器は、発音器及び集音器間に配された筒体と、筒体の一方の端部に張設されている振動膜と、筒体の他方の端部に張設されている振動膜とを具備しており、発音器及び集音器は、増幅器を通じて音のループが生じる程度に互いに接近して配されており、集音器は、一方の端部側の振動膜に又はその近傍に設けられており、発音器は、他方の端部側の振動膜に又はその近傍に設けられている可聴音出力装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、人間の耳では聞き分け難い脳波計からの脳波信号に基づいて可聴音を出力する可聴音出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2000−126146号公報
【特許文献2】特開2005−303533号公報
【0003】
例えば特許文献1においては、脳波を測定する脳波計が提案されている。また、例えば特許文献2においては、集音部を介して音声を取得して可聴音信号に変換する音声取得手段と、前記可聴音信号によって超音波帯域の搬送波を変調する変調器と、前記変調器からの変調信号を超指向性の音波として放射し、当該超指向性の音波を介して可聴音を伝達させるスピーカと、前記音声取得手段の集音部に設けられ、当該音声取得手段が取得する音声に侵入する超音波帯域の音響成分を減衰させる音響フィルタとを備えた拡声装置が提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、脳波計からの脳波信号を単にスピーカを介して出力しても可聴音としては出力されないことから、斯かる出力音を人間の聴覚によって認識することは困難である。例えば、脳波計をセットして、頭の中でモールス信号等を考えると、脳波計からの脳波信号が変化するが、この信号を単に増幅しても、人間の耳で聞き分けることはできない。脳波計からの脳波信号を簡単な構成でもって迅速に可聴音として出力することができれば、意思伝達手段の一つとして有効に活用し得る。
【0005】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、脳波計からの脳波信号を簡単な構成でもって迅速に可聴音として出力することができる可聴音出力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の可聴音出力装置は、脳波計からの脳波信号を増幅させる増幅器と、増幅器の出力端子に接続されている発音器と、増幅器の入力端子に接続されている集音器と、脳波信号に基づいて可聴音を生じさせるべく、発音器と集音器との間に介在された可聴音発生器とを具備しており、可聴音発生器は、発音器及び集音器間に配された筒体と、筒体の一方の端部に張設されている振動膜と、筒体の他方の端部に張設されている振動膜とを具備しており、発音器及び集音器は、増幅器を通じて音のループが生じる程度に互いに接近して配されており、集音器は、一方の端部側の振動膜に又はその近傍に設けられており、発音器は、他方の端部側の振動膜に又はその近傍に設けられている。
【0007】
本発明の可聴音出力装置によれば、特に、可聴音発生器が、発音器及び集音器間に配された筒体と、筒体の一方の端部に張設されている振動膜と、筒体の他方の端部に張設されている振動膜とを具備しており、発音器及び集音器が、増幅器を通じて音のループが生じる程度に互いに接近して配されており、集音器が、一方の端部側の振動膜に又はその近傍に設けられており、発音器は、他方の端部側の振動膜に又はその近傍に設けられているために、増幅器、発音器及び集音器において生じる音のループの特性を変化させることができて、脳波計からの脳波信号に基づく可聴音(可聴信号音)を生じさせることができ、而して、脳波計からの脳波信号を簡単な構成でもって迅速に可聴音として出力することができる。例えば、脳波計をセットした者が頭の中で考えたモールス信号等を、この可聴音出力装置により耳で聞き分けられる音として、出力させることができるのである。尚、発音器等を通じて起きることがあるハウリングは、今まで邪魔なものでしかなかったが、上記の可聴音発生器を用いることにより、ある脳波計からの脳波信号等の特殊な信号を増幅させ得るのである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、脳波計からの脳波信号を簡単な構成でもって迅速に可聴音として出力することができる可聴音出力装置を提供し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【実施例】
【0010】
図1及び図2において、本例の可聴音出力装置1は、脳波計2からの脳波信号を増幅させる増幅器(アンプ)3と、増幅器3の出力端子に接続されている発音器(スピーカ)4と、増幅器3の入力端子に接続されている集音器(マイクロホン)5と、脳波計2からの脳波信号に基づいて可聴音を生じさせるべく、発音器4と集音器5との間に介在された可聴音発生器6とを具備している。
【0011】
脳波計2は、人間の頭部に電気的に接触されて、誘導される脳波を感知する複数の電極11と、複数の電極11に接続されていると共に、複数の電極11において感知した脳波を脳波信号として出力端子から出力する脳波計本体12とを具備している。脳波計本体12の出力端子は、増幅器3に接続されている。
【0012】
増幅器3には、ボリュームが備えられている。
【0013】
発音器4及び集音器5は、増幅器3を通じて音のループが生じる程度、換言すれば、ハウリング現象が生じる程度に互いに接近して配されている。
【0014】
発音器4は、増幅器3により増幅された脳波信号に基づいて発音板を振動させ、この振動により発音するようになっている。発音器4は、当該発音器4の出力により振動膜23を振動させることができるように配設されていればよく、筒体21の下端部側の振動膜23に又はその近傍に設けられていてもよい。尚、発音器4により単に脳波信号を出力しても、斯かる出力音は可聴音とならないことから、当該出力音を人間の耳で聞き分けることは極めて困難である。
【0015】
集音器5は、振動膜22の振動による音波を受ける集音板の振動により集音するようになっている。集音器5は、振動膜22の振動による音波を集音することができるように配設されていればよく、筒体21の上端部側の振動膜22に又はその近傍に配設されていてもよい。
【0016】
可聴音発生器6は、例えば図2の(a)及び(b)に示すように、発音器4及び集音器5間に配されて縦置きされた筒体21と、筒体21の上端部に張設されている振動膜22と、筒体21の下端部に張設されている振動膜23と、筒体21をその下端部を除いて覆っているチューブ24と、チューブ24の上端を閉塞している蓋部材25とを具備している。
【0017】
筒体21は、円筒状であり、上端及び下端において開口している。振動膜23に対向している振動膜22には、集音器5が取り付けられている。筒体21は、発音器4の上に載置されるように配設されており、これにより振動膜23の近傍には発音器4が配設されることとなる。振動膜22、チューブ24及び蓋部材25は集音器5を収容する空間を形成しており、この空間を形成することにより振動膜22の振動による音波の集音器5による集音を促している。
【0018】
振動膜22及び23は、集音器5、発音器4及び増幅器3を通じて生じる音のループにより振動させられる。当該音のループはいわゆるハウリング現象を生じさせていることになる。振動膜23は、発音器4から出力される音波により振動させられ、振動膜22は、振動膜23の振動により筒体21並びに振動膜22及び23によって画成された伝達空間を介して伝達された音波により振動させられる。集音器5は、振動膜22の振動による音波を集音する。
【0019】
集音器5、発音器4及び増幅器3を通じる音のループは、可聴音発生器6をも介して生じるために、図3に示すような特性となる。図3を参照すれば次の通りである。X軸に示される増幅器3のボリュームをX1からX2まで漸次あげていくと、集音器5、発音器4及び増幅器3を通じてループとなっている音のY軸に示される音量もまたY1からY2まで漸次増大され、Y2の音量まで増大されると、ボリュームX2からX3まであげても音量は増大せず、Y2の音量のままである。また、増幅器3のボリュームをX3からX2まで漸次さげていくと、集音器5、発音器4及び増幅器3を通じてループとなっている音は、Y2の音量のままであるが、増幅器3のボリュームをX2からX1まで漸次さげていくと、音量もY2からY1まで漸次減少される。増幅器3のボリュームX1からX0までさげると、音のループが維持されなくなり、音量はゼロ(Y0)となる。
【0020】
本例の可聴音出力装置1において、集音器5、発音器4及び増幅器3を通じる音のループを可聴音発生器6を介して生じさせている際に、脳波計2からの脳波信号が増幅器3に与えられた場合には、増幅器3により脳波信号を増幅し、増幅した脳波信号は発音器4により音として出力され、当該出力された音により振動膜22は振動され、この振動(音波)は筒体21等により画成された伝達空間を介して振動膜23に伝達されて当該振動膜23を振動させ、この振動により振動膜23から脳波信号に基づく可聴音(可聴信号音)を発生させる。この可聴音は、発音器4から出力される脳波信号に基づく出力音が上記の音のループに影響を与えるために生じさせ得るのである。この可聴音は、そのまま人間の耳で聞き取ることができるが、例えば集音器5を介して録音してもよい。
【0021】
本例の可聴音出力装置1によれば、脳波計2からの脳波信号を増幅させる増幅器3と、増幅器3の出力端子に接続されている発音器4と、増幅器3の入力端子に接続されている集音器5と、脳波信号に基づいて可聴音を生じさせるべく、発音器4と集音器5との間に介在された可聴音発生器6とを具備しており、可聴音発生器6は、発音器4及び集音器5間に配された筒体21と、筒体21の一方の端部に張設されている振動膜22と、筒体21の他方の端部に張設されている振動膜23とを具備しており、発音器4及び集音器5は、増幅器3を通じて音のループが生じる程度に互いに接近して配されており、集音器5は、一方の端部側の振動膜23に又はその近傍に設けられており、集音器4は、他方の端部側の振動膜22に又はその近傍に設けられているために、増幅器3、発音器4及び集音器5において生じる音のループの特性を変化(安定)させることができて、脳波計2からの脳波信号に基づく可聴音を生じさせることができ、而して、脳波計2からの脳波信号を簡単な構成でもって迅速に可聴音として出力することができる。例えば、脳波計2をセットした者が頭の中で考えたモールス信号等を、この可聴音出力装置1により耳で聞き分けられる音として、出力させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態の例の全体説明図である。
【図2】(a)及び(b)は、図1に示す例の主に可聴音発生器の説明図である。
【図3】図1に示す例によるハウリングに関する説明図である。
【符号の説明】
【0023】
1 可聴音出力装置
2 脳波計
3 増幅器
4 発音器
5 集音器
6 可聴音発生器
21 筒体
22 振動膜
23 振動膜
【出願人】 【識別番号】506235225
【氏名又は名称】小川 俊之
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100098095
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 武志


【公開番号】 特開2008−12144(P2008−12144A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−187599(P2006−187599)