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【発明の名称】 画像データ送信システム
【発明者】 【氏名】竹井 浩二

【要約】 【課題】複数の端末に対して誤送がなく、簡易な設定で確実に対象となる端末へ画像データを送信することができるとともに、画像データの削除に際して、削除の対象となる画像データが送信済みであることの確認を容易に行うことができる確認画像データ送信システムを提供する。

【構成】撮影された画像データの配信をネットワーク2を介して要求する医師端末3と、ネットワーク2に接続され、被検体の検査画像を撮影し、医師端末からの要求に基づいて対象となる画像データを医師端末3に送信する画像データ予約管理手段4fを具備する医用診断装置4と、ネットワーク2に接続され、医用診断装置4が撮影した画像データを保存する画像データサーバ5とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影された画像データの配信をネットワークを介して要求する医師端末と、
ネットワークに接続され、被検体の検査画像を撮影し、前記医師端末からの要求に基づいて対象となる前記画像データを前記医師端末に送信する画像データ予約管理手段を具備する医用診断装置と、
ネットワークに接続され、前記医用診断装置が撮影した前記画像データを保存する画像データサーバと、
を備えることを特徴とする画像データ送信システム。
【請求項2】
前記画像データ予約管理手段は、
前記医師端末からの画像データの配信予約要求を受け付ける手段と、
前記配信予約要求を管理する予約管理テーブルと、
前記医用診断装置内に保存されている画像データの中から前記予約管理テーブル内に格納されている予約の対象となっている画像データと合致する画像データを検索する検索手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像データ送信システム。
【請求項3】
撮影された画像データの配信をネットワークを介して要求する医師端末と、
ネットワークに接続され、被検体の検査画像を撮影する医用診断装置と、
ネットワークに接続され、前記医用診断装置が撮影した前記画像データを受信し保存する画像データベース及び前記医師端末からの要求に基づいて対象となる前記画像データを前記医師端末に送信する画像データ予約管理手段を具備する画像データサーバと、
を備えることを特徴とする画像データ送信システム。
【請求項4】
前記画像データ予約管理手段は、
前記医師端末からの画像データの配信予約要求を受け付ける手段と、
前記配信予約要求を管理する予約管理テーブルと、
前記画像データベース内に保存されている画像データの中から前記予約管理テーブル内に格納されている予約の対象となっている画像データと合致する画像データを検索する検索手段と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像データ送信システム。






【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、端末への画像データ送信を制御する画像データ送信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
患者の検査に当たって医用診断装置によって撮影された画像データは、患者を診察する医師(以下、便宜的に「診察医」と表わす。)の元に届けられるが、大病院等ではこの画像データが直接診察医ではなく、画像データを解析することを専門としている医師(以下、このような医師を「読影医」と表わす。)の元へ届けられることもある。読影医は届けられた画像データを解析し、レポート等にまとめて診察医に届ける。
【0003】
画像データを転送するシステムについて、例えば、画像データ伝送手段の使用権の授受、各ノードからの使用要求の受付、使用予約管理及び割り込みに関する制御を、制御信号伝送手段を介して行うデータ伝送制御手段を有するネットワークシステムが提案されている(特許文献1参照)。この提案によれば、データ伝送制御手段によって各ノードごとの画像データ伝送が一括して制御されるので、各ノードごとの制御の簡略化を図ることができ、また、画像データ伝送の緊急割り込みが可能となる、とされる。
【0004】
また、データベース装置とデータ参照端末がネットワークを介して接続されているデータ保管通信システムにおいて、転送時期制御手段を用いて時間軸上で適宜に分散して記憶媒体に掛かる入出力負荷を軽減し、データを効率よく転送するデータ保管通信システムも提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開昭63−86633号公報
【特許文献2】特開平7−152784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、医用診断装置で撮影された画像データは、読影医の元に送信されるが、例えば、脳の画像データのみを見る読影医、或いは内臓の画像データのみを見る読影医等のごとく、読影医は身体の部位ごとに専門性を有していることが多い。また、医師ごとに専用の端末が与えられていない病院においては、医師の勤務形態によっては1台の端末を複数の医師が共同で使用する場合も考えられる。例えば、午前中は脳を見る読影医が使用した端末を午後は内臓を見る読影医が使用する、ということも考えられ、この場合は同じ端末であっても、医用診断装置から送信されてくる患者の部位(画像データ)は異なる。このような状況の下では、画像データの送信に際しての撮影技師と医師との間の連絡、画像データを送信する医用診断装置と画像データを受信する端末の送受信方法の設定や画像データが所定の端末に送信されているかの確認を取ることは煩雑となることが多い。
【0006】
さらに、撮影された画像データは、ある特定の保存期間が経過した場合や医用診断装置内の記憶手段の容量との関係である時点をもって消去されることも多いが、過去に撮影された画像データが担当の読影医や診察医(以下、「読影医等」という。)の元に送信されていないと消去することができない。特に、画像データを送信する先(読影医等)が多数の場合は、画像データが送信されたのか、読影医等が該当する画像データを見たのか等について確認をすることは実際上困難である。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1において提案されている発明では、複数ある各ノードからの画像データの伝送を制御して、いわば各ノード間で伝送される画像データの交通整理を行っているに過ぎず、上述した課題を解決することはできない。
【0008】
また、上記特許文献2の発明では、データの転送時期が配送スケジュールをもつ転送時期制御手段によって制御されることで記憶媒体に掛かる入出力負荷の軽減を目的としているが、上述した課題を解決するために画像データの送信要求を出した端末に対して簡易な設定で確実に画像データを送信することまでは考慮されていない。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、複数の端末に対して誤送がなく、簡易な設定で確実に対象となる端末へ画像データを送信することができるとともに、画像データの削除に際して、削除の対象となる画像データが送信済みであることの確認を容易に行うことができる画像データ送信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、画像データ送信システムにおいて、撮影された画像データの配信をネットワークを介して要求する医師端末と、ネットワークに接続され、被検体の検査画像を撮影し、医師端末からの要求に基づいて対象となる画像データを医師端末に送信する画像データ予約管理手段を具備する医用診断装置と、ネットワークに接続され、医用診断装置が撮影した画像データを保存する画像データサーバとを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明は、画像データ送信システムにおいて、撮影された画像データの配信をネットワークを介して要求する医師端末と、ネットワークに接続され、被検体の検査画像を撮影する医用診断装置と、ネットワークに接続され、医用診断装置が撮影した画像データを受信し保存する画像データベース及び医師端末からの要求に基づいて対象となる画像データを医師端末に送信する画像データ予約管理手段を具備する画像データサーバとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の端末に対して誤送がなく、簡易な設定で確実に対象となる端末へ画像データを送信することができるとともに、画像データの削除に際して、削除の対象となる画像データが送信済みであることの確認を容易に行うことができる画像データ送信システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る画像データ送信システム1は、ネットワーク2を介して読影医等が使用する医師端末3と、患者(被検体)の検査を行う医用診断装置4と、医用診断装置4にて撮影された画像データを保存する画像データサーバ5とから構成される。
【0015】
医師端末3は、病院等に設置される情報端末、或いはネットワーク2に接続することが可能な携帯情報端末であり、ネットワーク2を介して画像データ等を送受信することができる。図1では、4台の医師端末3aないし3dがネットワーク2に接続されているが、医師端末の台数は単数でも複数でも良い。
【0016】
読影医等は、例えば、被検体の検査の際撮影された画像を基に医師端末3上で症状等を検討する。そのため、医師端末3上で解析する必要のある撮影画像のデータの配信を被検体の検査の際使用された医用診断装置4に要求する。
【0017】
医用診断装置4は、ここでは検査の結果を画像データとして取得することが可能な装置を指しており、例えば、CT(Computed Tomography)装置(コンピュータ断層撮影装置)やPET(positron-emission tomography:ポジトロン放出断層撮影)等が該当する。本発明の実施の形態においては、以下、CT装置を例に挙げて説明する。また、図1においては1つの医用診断装置4のみを示しているが、ネットワーク2に接続される医用診断装置4は単数であっても複数であっても良い。
【0018】
図2に示すように、医用診断装置(CT装置)4は、架台4aと、X線制御手段4bと、機械制御手段4cと、撮影データ管理手段4dと、操作手段4eと、画像データ予約管理手段4fと、及びこれら各手段を制御するコンピュータ4gとから構成される。
【0019】
架台4aは、図示しない検査対象となる被検体が横になる寝台や撮影時に被検体が入れられる撮影トンネル等をまとめて表わしたものである。撮影を行う際には、架台4aの寝台に横たわる被検体にX線制御手段4bによって図示しない高電圧発生手段から高電圧が供給されてX線が照射される。また、機械制御手段4cによって架台4aの各部が駆動制御される。
【0020】
撮影データ管理手段4dは、CT装置4で検査を行った際に撮影された被検体の画像データを管理する手段であり、データ収集手段4daと、投影データ記憶手段4dbと、画像再構成手段4dcと、画像記憶手段4ddとから構成されている。
【0021】
データ収集手段4daは、A/D変換手段等から構成され、X線検出器等によって検出されるアナログ投影データ等をマルチプレクサで順番に読み出し、シリアルデジタルデータに変換する。その後、投影データ記憶手段4dbに当該デジタルデータを出力し格納する。画像再構成手段4dcは、データ収集手段4daから入力され、一旦投影データ記憶手段4dbに記憶された投影データを基に、被検体の特定断面の断層画像を再構成する処理手段である。この画像再構成手段4dcによって再構成された被検体の断層画像は画像記憶手段4ddに格納される。
【0022】
操作手段4eは、画像表示手段4ea及び入力手段4ebから構成される。画像表示手段4eaは、接続される撮影データ管理手段4dによって再構成された所望の特定断面の断層画像及びCT装置4の作動状態等の各種データを表示するものであり、CRTディスプレィやLCD等が用いられる。また、入力手段4ebは、コンピュータ4gに各種コマンド、プログラムやデータ等を入力するためのもので、例えば、キーボードやマウスが該当する。
【0023】
コンピュータ4gは、X線制御手段4b、機械制御手段4c、撮影データ管理手段4d、操作手段4e及び画像データ予約管理手段4fとそれぞれ接続され、CT装置4全体を制御する。また、図示しないがコンピュータ4gには、コンピュータ4gにおける各種制御を行うためのプログラム等を記憶するために記憶装置が内蔵される。
【0024】
画像データ予約管理手段4fは、図3に示すように、受信手段4faと、予約受付手段4fbと、予約管理テーブル4fcと、検索手段4fdと、送信手段4feとから構成される。
【0025】
医師端末3から送信されたCT装置4が撮影した画像データの配信予約の要求は、受信手段4faを介して予約受付手段4fbで受け付けられる。この医師端末3からの要求の中には、後述する医師端末3への画像データの送信方法やどの被検体(患者)の画像データを求めているかについてのデータが含まれている。予約受付手段4fbに入力された配信予約の要求は、予約管理テーブル4fc内に格納(記憶)されるとともに、検索手段4fdにも伝えられ、医師端末3からの配信予約要求があった旨が通知される。
【0026】
次に、医師端末3より配信予約要求がなされてから医師端末3へ対象となる画像データが送信されるまでの流れを図4のフローチャート及び図5、図6に示す画面例を用いて説明する。
【0027】
まず、医師端末3からCT装置4内の画像データ予約管理手段4fへ画像データの配信予約要求がなされる(ST1)。図5は、医師端末3において配信予約要求を行う際に表示される画面例を示した模式図であり、「指定項目」という配信予約要求の対象となる画像データを特定するための項目が表示されている。「指定項目」は、配信予約要求を行うに際して必ず指定しなければならない「必須項目」と任意の指定項目である「任意項目」に分かれている。
【0028】
「必須項目」には、「送信方法」、「要求意味」、「スケジュール」の3つの項目が設けられている。「送信方法」とは、CT装置4から医師端末3に対してどのような方法で所望の画像データを送信してもらうかについての方法を定めるものであり、本発明の実施の形態では「接続回線使用」と「別プロトコル予約」の2つが設定されている。
【0029】
「接続回線使用」とは、医師端末3がネットワーク2を介してCT装置4と接続されている状態、すなわち、医師端末3の回線がオープンになっている状態にある場合にCT装置4で撮影された画像のデータの中から、指定した項目に合致する画像データの送信を要求するものである。従って、医師端末3から回線が切断されるまでCT装置4から画像データが送信されてくることになる。なお、この「接続回線使用」を選択した上で、後述する「任意項目」の中の「送信予約時間」を選択すると、医師端末3の回線がオープンになっている間の指定された時間帯にのみ画像データがCT装置4から送信される。
【0030】
一方、「別プロトコル予約」とは、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)等の特定の通信規格を用いてCT装置4から画像データの送信を要求するものである。このプロトコルは複数定められていてもよく、プルダウンメニューからプロトコルを選択することが可能とされている。この「別プロトコル予約」を選択した場合、医師端末3からの配信予約要求がCT装置4になされると一旦回線が切断され、その後配信予約要求において指定した項目に合致する画像データが発生した場合に、指定したプロトコルによって回線が接続され、画像データが該当する医師端末3に送信される。
【0031】
「要求意味」とは、医師端末3からCT装置4に要求した画像データがどのように利用されるかを示すものである。例えば、「読影要求」を選択すると、配信予約要求がなされた画像データが読影医等による画像データの解析に利用されることを意味する。また、「参照要求」は、当該画像データを読影する読影医等の他の医師にも診てもらいたい場合に利用する。この「参照要求」の項目を設けることにより、「参照要求」のみが選択されている場合に誤って画像データを削除してしまうことを防止することができる。「DB保存」は、画像データサーバ5に読影の対象とした画像データの保存を要求する場合に選択する。
【0032】
「スケジュール」は、CT装置4から医師端末3へ画像データを送信する時間及び配分を定めた項目である。「相手に従う」とは、コンピュータ4g内に各種スケジュールが記憶されている場合に、そのスケジュールに従って該当する画像データを医師端末3へ送信するものである。例えば、医師端末3aが月曜日の午前中に使用されるとの使用スケジュールがコンピュータ4gに記憶されている場合に、該当する時間帯に指定項目に合致した画像データがCT装置4から医師端末3aに対して送信される。なお、このスケジュールはCT装置4において任意に設定することができる。
【0033】
また、「全て」とは、画像記憶手段4ddに記憶されている画像データの全てを配信予約要求がなされた医師端末3へ送信することを意味する。「未予約全て」は、これまでになされた配信予約要求のいずれにも合致しない画像データの全てを送信することである。「均等」とは、配信予約要求を行った医師端末3の数に複数の画像データを均等に割り当てることを意味する。例えば、医師端末3aないし3dから「均等」の項目が指定されて配信予約要求がなされており、一方、10の画像データが画像記憶手段4ddに記憶されている場合に、この10の画像データを2つずつ(2つの医師端末3には3つずつ)割り当てて送信する。
【0034】
「任意項目」には、本発明の実施の形態においては、「対象患者」、「装置名」、「送信予約時間」、「撮影部位」の4つの項目が設けられている。これらは「必須項目」とは異なり、配信予約要求をCT装置4に送信するにあたっていずれも選択の有無は要求されない。「対象患者」は、配信予約要求の対象となる画像データに撮影されている患者のことであり、患者を特定することで画像データを特定するための項目である。患者を特定するには、例えば、患者氏名や患者ID等を使用することができる。また、検査名も入力することによってさらに細かい特定が可能である。
【0035】
「装置名」は、画像データを撮影した医用診断装置の名称であり、例えば、CT装置やPETを指定する。また、各医用診断装置に付与されている番号や設置場所等からも指定が可能である。「送信予約時間」は、医用診断装置4からの画像データの医師端末3への送信時間を予め設定するための項目である。「撮影部位」は、撮影された画像データの中から、例えば、脳や内臓等、読影医等が専門とする部位や見たい部位を指定するための項目である。
【0036】
上述の画面を用いて医師端末3において項目を指定した上でCT装置4へ配信予約要求が行われると(図4のフローチャートのST1参照)、画像データ予約管理手段4f内の受信手段4faを介して予約受付手段4fbにこの予約要求が入力され、予約管理テーブル4fc内に格納されるとともに、検索手段4fdにも通知される。
【0037】
この予約受付手段4fbからの通知に基づいて検索手段4fdは、配信予約要求において対象とされている画像データが撮影データ管理手段4d内の画像記憶手段4ddに記憶されているか否か検索を行う(ST2)。検索は、対象となる画像データが画像記憶手段4ddに記憶されているか否かである(ST3)。記憶されていない場合には、検索手段4fdはコンピュータ4gに被検体の検査画像を撮影する指示を出しておく(ST4)。この指示と合致する撮影が行われた場合には、コンピュータ4gから検索手段4fdに画像撮影が終了したことの報告がなされ(ST5)、撮影された画像は一時的に画像記憶手段4ddに格納される(ST6)。そして再度検索手段4fdから対象となる画像データの検索が行われる(ST2、ST3)。
【0038】
画像記憶手段4ddに対象となる画像データが記憶されていた場合には、検索手段4fdから画像記憶手段4ddに対象となる画像データの取得(検索手段4fdへの送信)要求を出し(ST7)、検索手段4fdは画像データを受信する(ST8)。検索手段4fdでは医師端末3から送信されてきた配信予約要求に合致した画像データを取得したので、まず、画像データサーバ5へ対象となる画像データを送信し(ST9)、画像データに画像データサーバ5へ画像データを格納したことを示す登録マークを書き込む(設定する)(ST10)。その後、検索手段4fdは、配信予約要求を送信してきた医師端末3に対して対象となる画像データを送信し(ST11)、同時に医師端末3に画像データを送信した旨の送信完了マークを書き込む(設定する)(ST12)。その後、予約管理テーブル4fcに格納されていた配信予約要求を医師端末3からの要求にて削除するとともに(ST13)、画像記憶手段4dd内の画像データを削除する(ST14)。
【0039】
図6は、医用診断装置4の画像表示手段4eaに表示される画面例を示す模式図である。図6の中央から右側に向かって画像データのリストが掲載されている。また、画面上部には「医師端末」及び「DB(データベース)登録マーク」の2つの項目が設けられており、例えば、患者である「TOSHIBA Taro」の画像データについては「医師端末」は「OK」、「DB登録マーク」は「Saved」と表示されている。すなわち、医師端末3には「TOSHIBA Taro」の画像データが送信済みであり、画像データサーバ5にも登録済みであることを示している。従って、「TOSHIBA Taro」の画像データについては、画像記憶手段4dd及び画像データサーバ5のいずれからも削除可能との判断が容易にできる。一方、「TOSHIBA Sadako」の画像データについての「DB登録マーク」は「Saving」と表示されており、現在画像データサーバ5に登録中であることを示していることから、まだ「TOSHIBA Sadako」の画像データを削除することはできないと判断できる。
【0040】
このようにすることで、複数の端末に対して誤送がなく、簡易な設定で確実に対象となる端末へ画像データを送信することができるとともに、画像データの削除に際して、削除の対象となる画像データが送信済みであることの確認を容易に行うことができる確認画像データ送信システムを提供することができる。
【0041】
(第2の実施の形態)
次に本発明における第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
【0042】
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態において医用診断装置4内に設けられていた画像データ予約管理手段4fが画像データサーバ5内に設けられており、画像データサーバ5が医師端末3からの配信予約要求を受付け、医用診断装置4からの画像データを医師端末3に配信する点に特徴がある。
【0043】
第2の実施の形態における画像データ送信システム10は、図7に示すように、ネットワーク2上、医師端末3と医用診断装置4との間に画像データサーバ5が設けられている。
【0044】
画像データサーバ5は、図8に示すように、入力手段5aと、画像データベース5bと、画像データ予約管理手段4fと、出力手段5cとから構成されている。医師端末3から送信された配信予約要求は、入力手段5aを介して画像データ予約管理手段4fに入力される。一方、医用診断装置4で撮影された画像のデータは、入力手段5aを介して画像データベース5bに格納される。
【0045】
第2の実施の形態における医師端末3より配信予約要求がなされてから医師端末3へ対象となる画像データが送信されるまでの流れを図9のフローチャートを用いて説明する。
【0046】
医師端末3からの画像データの配信予約要求は画像データ予約管理手段4f内の予約受付手段4fbによって受け付けられる(ST21)。医師端末3においてどのような内容の配信予約要求を行うかの指定は、第1の実施の形態において説明した医師端末3の画面から行われる。
【0047】
画像データサーバ5は医用診断装置4から被検体(患者)の検査の画像データを受領し(ST22)、画像データベース5bに格納する(ST23)。画像データサーバ5内の画像データベース5bに画像データが格納されたことから、この画像データにデータベース登録マークを書き込む(設定する)(ST24)。
【0048】
次に、検索手段4fdが画像データベース5bに格納されている画像データを検索する(ST25)。そして医師端末3から送信された配信予約要求の対象となる画像データが画像データベース5bに格納されていないかを判断し(ST26)、格納されていなかった場合は(ST26のY)、再度医用診断装置4から送信されてくる画像データとの間で検索を行う。一方、画像データベース5bに格納されていた場合は(ST26のN)、検索手段4fdは、配信予約要求を送信してきた医師端末3に対して対象となる画像データを送信し(ST27)、同時に医師端末3に画像データを送信した旨の送信完了マークを書き込む(設定する)(ST28)。その後、予約管理テーブル4fcに格納されていた配信予約要求を医師端末3からの要求にて削除するとともに(ST29)、画像記憶手段4dd内の画像データを削除する(ST30)。
【0049】
この状態で医用診断装置4の画像表示手段4eaには、第1の実施の形態で示した画面例の模式図(図6参照)に示されるように医師端末3への送信完了マークと画像データベース5bに格納済みであることを示す登録マークが現われる。
【0050】
このようにすることで、複数の端末に対して誤送がなく、簡易な設定で確実に対象となる端末へ画像データを送信することができるとともに、画像データの削除に際して、削除の対象となる画像データが送信済みであることの確認を容易に行うことができる画像データ送信システムを提供することができる。
【0051】
なお、図5や図6で示した表示画面の模式図はあくまでも例であり、これらの図面に示されたレイアウトである必要はない。また、図6で示す「医師端末マーク」や「DB登録マーク」の欄では、「OK」、「Saved」等の表示となっているが、このような表示ではなく、例えばチェックマークが表示されることとされていても良く、表示態様は限定されない。
【0052】
さらに、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】第1の実施の形態における画像データ送信システムの構成を示す全体図である。
【図2】第1の実施の形態における医用診断装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における画像データ予約管理手段の内部構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施の形態における画像データ送信システムにおける画像データの流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における医師端末表示画面の例を示す模式図である。
【図6】本発明の実施の形態における医用診断装置の画面の例を示す模式図である。
【図7】第2の実施の形態における画像データ送信システムの構成を示す全体図である。
【図8】第2の実施の形態における画像データサーバの内部構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施の形態における画像データ送信システムにおける画像データの流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
1…画像データ送信システム、2…ネットワーク、3…医師端末、4…医用診断装置、4f…画像データ予約管理手段、4fb…予約受付手段、4fc…予約管理テーブル、4fd…検索手段、5…画像データサーバ


【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】東芝メディカルシステムズ株式会社
【出願日】 平成18年7月6日(2006.7.6)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和

【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和

【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一

【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄


【公開番号】 特開2008−12117(P2008−12117A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−187239(P2006−187239)