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【発明の名称】 携帯型内視鏡装置
【発明者】 【氏名】小見 修二

【要約】 【課題】内圧上昇による光源ユニットの破損を防ぐことができる携帯型内視鏡装置を提供する。

【構成】携帯型内視鏡装置を、内視鏡本体と、この内視鏡本体のライトガイド口金9に着脱自在に装着される光源ユニット4とから構成する。光源ユニット4にはバッテリを内蔵する。ライトガイド口金9は、第1通気路27と、光源ユニット4の装着に伴って第1通気路27を開放する第1開閉筒21とを有する。光源ユニット4は、第2通気路37と、光源ユニット4の装着に伴って第2通気路37を開放する第2開閉筒38とを有する。光源ユニット4の装着に伴って、内視鏡本体と光源ユニット4とが連通する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気密な内視鏡本体と、この内視鏡本体に着脱自在であって内部空間にバッテリを配した気密な光源ユニットとからなり、装着された前記光源ユニットからの照明光が前記内視鏡本体に供給される携帯型内視鏡装置において、
前記光源ユニットの装着に伴って前記内視鏡本体の内部空間と前記光源ユニットの内部空間とを外部に対する気密を保って連通させる連通手段を備えたことを特徴とする携帯型内視鏡装置。
【請求項2】
前記連通手段は、前記光源ユニットの装着時に前記内視鏡本体及び前記光源ユニットの間に外部に対する気密を保って形成される気密空間と前記内視鏡本体の内部空間とを連通させる第1通気路と、
前記第1通気路を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で変位し、前記光源ユニットの装着に伴って開放位置に変位する第1開閉部材と、
前記気密空間と前記光源ユニットの内部空間とを連通させる第2通気路と、
前記第2通気路を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で変位し、前記光源ユニットの装着に伴って開放位置に変位する第2開閉部材とを有することを特徴とする請求項1記載の携帯型内視鏡装置。
【請求項3】
前記光源ユニットは、前記照明光を通過させて出射するための筒部を有し、
前記内視鏡本体は、前記照明光を内視鏡本体に導く導光部材を保持するとともに前記筒部に挿入されて前記筒部の内面との間に前記気密空間を形成する保持部を有し、
前記第1通気路は前記保持部内に形成されて前記保持部の外面に通気開口を有し、
前記第1開閉部材は、前記保持部の外面に沿って変位自在であって前記前記第1通気路の通気開口を閉鎖する閉鎖位置に向けて付勢されており、前記光源ユニットの装着時に前記筒部の端面が当接して付勢力に抗して開放位置に変位し、
前記第2通気路は前記筒部内に形成されて前記筒部の内面に通気開口を有し、
前記第2開閉部材は、前記筒部の内面に沿って変位自在であって前記第2通気路の通気開口を閉鎖する閉鎖位置に向けて付勢されており、前記光源ユニットの装着時に前記保持部の端面が当接して付勢力に抗して開放位置に変位することを特徴とする請求項2記載の携帯型内視鏡装置。
【請求項4】
前記光源ユニットの光源が発した照明光を集光する光源側集光レンズを前記第2開閉部材に組み込むとともに、前記光源側集光レンズが出射した照明光を集光して前記導光部材に入射させる導光部材側集光レンズを前記保持部に組み込むことにより、前記光源側集光レンズと前記導光部材側集光レンズとの間隔を一定に保つことを特徴とする請求項3記載の携帯型内視鏡装置。
【請求項5】
前記内視鏡本体に通気コネクタが接続される接続部を設け、この通気コネクタを介して前記内視鏡本体の内部空間及び前記光源ユニットの内部空間にエアを送り込んで気密性が検査可能であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の携帯型内視鏡装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡本体と、この内視鏡本体に照明光を供給する着脱自在な光源ユニットとからなる携帯型内視鏡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
手軽に持ち運んで使用することができる携帯型内視鏡装置が知られている。この携帯型内視鏡装置は、内視鏡本体と、この内視鏡本体に着脱自在であって内視鏡本体に照明光を供給する光源ユニットとから構成される(例えば、特許文献1及び2参照)。光源ユニットは交換可能なバッテリを内蔵している。バッテリとしては、リチウム電池などの2次電池が一般的に用いられている。
【0003】
携帯型内視鏡装置は、患者間での感染を防ぐために、使用後に洗浄及び消毒をすることが必要である。この洗浄及び消毒の作業は、内視鏡本体と光源ユニットとが別体の状態であっても行うことができるようになっており、このために内視鏡本体と光源ユニットとは個別に気密構造になっている。
【特許文献1】特開平8−19516号公報
【特許文献2】特開平8−10220号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光源ユニットに内蔵されたバッテリが発熱した場合には、光源ユニットの内部の空きスペースが広くないため、光源ユニットの内圧が上昇して光源ユニットが破損するおそれが生じる。バッテリは、外傷があるまま装填されたり、挿入方向を間違えて装填されたりした場合に、過度に発熱しやすい。
【0005】
ところで、内視鏡本体と光源ユニットとは気密性が十分であるか否かの検査を行う必要がある。内視鏡本体には通気コネクタが接続される接続部が設けられ、接続された通気コネクタを介して内視鏡本体の内部空間にエアが送り込まれて気密性の検査が行われている。光源ユニットにおいても内視鏡本体と同様にして通気コネクタが接続される接続部を設けることが考えられるが、この場合には製造コストが上昇してしまう。
【0006】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、内圧上昇による光源ユニットの破損を防ぐとともに、光源ユニットの気密性を検査することができる製造コストを抑えた携帯型内視鏡装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、気密な内視鏡本体と、この内視鏡本体に着脱自在であって内部空間にバッテリを配した気密な光源ユニットとからなり、装着された前記光源ユニットからの照明光が前記内視鏡本体に供給される携帯型内視鏡装置に関し、前記光源ユニットの装着に伴って前記内視鏡本体の内部空間と前記光源ユニットの内部空間とを外部に対する気密を保って連通させる連通手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
前記連通手段は、前記光源ユニットの装着時に前記内視鏡本体及び前記光源ユニットの間に外部に対する気密を保って形成される気密空間と前記内視鏡本体の内部空間とを連通させる第1通気路と、前記第1通気路を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で変位し、前記光源ユニットの装着に伴って開放位置に変位する第1開閉部材と、前記気密空間と前記光源ユニットの内部空間とを連通させる第2通気路と、前記第2通気路を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で変位し、前記光源ユニットの装着に伴って開放位置に変位する第2開閉部材とを有することが好ましい。
【0009】
前記光源ユニットは、前記照明光を通過させて出射するための筒部を有し、前記内視鏡本体は、前記照明光を内視鏡本体に導く導光部材を保持するとともに前記筒部に挿入されて前記筒部の内面との間に前記気密空間を形成する保持部を有し、前記第1通気路は前記保持部内に形成されて前記保持部の外面に通気開口を有し、前記第1開閉部材は、前記保持部の外面に沿って変位自在であって前記前記第1通気路の通気開口を閉鎖する閉鎖位置に向けて付勢されており、前記光源ユニットの装着時に前記筒部の端面が当接して付勢力に抗して開放位置に変位し、前記第2通気路は前記筒部内に形成されて前記筒部の内面に通気開口を有し、前記第2開閉部材は、前記筒部の内面に沿って変位自在であって前記第2通気路の通気開口を閉鎖する閉鎖位置に向けて付勢されており、前記光源ユニットの装着時に前記保持部の端面が当接して付勢力に抗して開放位置に変位することが好ましい。
【0010】
前記光源ユニットの光源が発した照明光を集光する光源側集光レンズを前記第2開閉部材に組み込むとともに、前記光源側集光レンズが出射した照明光を集光して前記導光部材に入射させる導光部材側集光レンズを前記保持部に組み込むことにより、前記光源側集光レンズと前記導光部材側集光レンズとの間隔を一定に保つことが好ましい。
【0011】
前記内視鏡本体に通気コネクタが接続される接続部を設け、この通気コネクタを介して前記内視鏡本体の内部空間及び前記光源ユニットの内部空間にエアを送り込んで気密性が検査可能であることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、光源ユニットの装着に伴って内視鏡本体と光源ユニットとが連通するので、光源ユニットに内蔵されたバッテリが発熱した場合であっても、圧力が内視鏡本体側へ逃げて光源ユニットの内圧が高くならないため、光源ユニットの破損を防ぐことができる。また、光源ユニットを内視鏡本体に装着した上で、内視鏡本体に通気コネクタを接続し、この通気コネクタを介して光源ユニット及び内視鏡本体の内部空間にエアを送り込むことにより、光源ユニット及び内視鏡本体の両方の気密性を検査することができる。このため、光源ユニットに通気コネクタを接続するための接続部を設ける必要がなくなり、製造コストを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1に示すように、本発明の携帯型内視鏡装置2は、内視鏡本体3と、この内視鏡本体3に着脱自在な光源ユニット4とから構成される。内視鏡本体3には、光源ユニット4の替わりに、設置型の光源装置から延びるライトガイドケーブルを接続することも可能である。内視鏡本体3と光源ユニット4とは個別に気密構造になっている。
【0014】
内視鏡本体3は、挿入部5と、この挿入部5の後端に設けられた操作部6と、この操作部6の後端に設けられた接眼部7とから構成される。挿入部5は、体腔内に挿入される部位であり、細長な円筒状に形成されている。挿入部5内には、光源ユニット4が出射した照明光を導くためのライトガイドファイバ8が設けられている。ライトガイドファイバ8の一端部は操作部6の側面に設けられたライトガイド口金9に固定されており、他端部は挿入部5の先端部に設けられた図示しない照明窓に固定されている。光源ユニット4からの照明光は、ライトガイドファイバ8を介して照明窓から出射される。
【0015】
ライトガイド口金9は操作部6の側面から突出して設けられており、このライトガイド口金9には光源ユニット4が着脱自在に接続される。また、操作部6の側面には、吸引口金10と、吸引ボタン11とが設けられている。吸引口金10に図示しないチューブを取り付けた上で、吸引ボタン11を操作することにより、吸引口金10及びチューブを介して体腔内の液体などの吸引排出を行うことができる。
【0016】
操作部6の中央部位は、操作者に把持される把持部12になっている。操作部6の前部には、鉗子が挿入される鉗子挿入口13が設けられている。この鉗子挿入口13は通常は鉗子栓で閉じられている。
【0017】
操作部6の後部には、通気コネクタが接続される接続部14が設けられている。接続部14に通気コネクタが接続されると、内視鏡本体3の内部空間26(図2参照)と通気コネクタの内部とが連通する。通気コネクタを介して内視鏡本体3の内部空間26にエアを送り込み、圧力の時間的な変化を調べることにより、内視鏡本体3の気密性を検査することができる。この接続部14は、ガス滅菌の際に内視鏡本体3の内圧が上昇したときに圧力を外部に逃がす機能も備えている。
【0018】
図2に示すように、ライトガイド口金9は、ライトガイドファイバ8を保持する保持筒(保持部)20と、第1開閉筒(第1開閉部材)21と、固定環22とを有している。保持筒20の先端部には集光レンズ(導光部材側集光レンズ)23が組み込まれるとともに、保持筒20の中空部25には、集光レンズ23の端面に突き当たるようにしてライトガイドファイバ(導光部材)8が配されている。中空部25は内視鏡本体3の内部空間26に繋がっている。
【0019】
保持筒20は、先端部の外径と基端部の外径とが異なっており、先端部の外径のほうが少し大きくされている。保持筒20の先端部は外周面20aを有し、保持筒20の基端部は外周面20bを有する。また、保持筒20は先端面20dを有する。保持筒20には径方向に延びる2本の第1通気路27が形成されており、この第1通気路27は保持筒20の中空部25と外部とを連通する。保持筒20の外周面20bに、第1通気路27の通気開口27aが形成されている。
【0020】
第1開閉筒21は保持筒20の外周面20bに配されており、第1開閉筒21の内周面21aは保持筒20の外周面20bに密着している。第1開閉筒21は、保持筒20の軸方向に移動自在であり、圧縮コイルバネ28によって光源ユニット4の装着方向(図中Aで示す方向)とは反対方向に付勢されている。第1開閉筒21は、第1通気路27の通気開口27aを閉じる閉鎖位置と、通気開口27aを開放する開放位置との間で移動する。保持筒20の外周面20bには通気開口27aの前方及び後方にパッキン18,19が設けられており、これらのパッキン18,19の働きによって第1開閉筒21が閉鎖位置に移動したときに通気開口27aが気密に閉じられる。
【0021】
固定環22は保持筒20の基部20cに固定されており、固定環22の外周面には雄ネジ22aが形成されている。固定環22の内周面には、段部22bが形成されている。
【0022】
図3に示すように、光源ユニット4は、筒状のユニット本体30と、このユニット本体30の底面を塞ぐ底カバー31とを有している。光源ユニット4の内部空間32は、ユニット本体30と底カバー31とに囲われて形成されている。内部空間32には、光源となるLED33と、このLED33に電力を供給するバッテリ34とが配されている。
【0023】
ユニット本体30には筒部35が形成されている。LED33が発した照明光は筒部35の中空部36を通過して、光源ユニット4の外部へと出射される。筒部35は、基端部の内径と先端部の内径とが異なっており、基端部の内径のほうが少し大きくされている。筒部35の基端部は内周面35aを有し、筒部35の先端部は内周面35bを有する。また、筒部35は先端面35cを有する。
【0024】
光源ユニット4の装着時には筒部35に保持筒20が挿入されるが、筒部35の内周面35bと保持筒20の外周面20aとの間には、内視鏡本体3及び光源ユニット4の外部に対して気密な気密空間43(図4参照)が形成される。このように、筒部35の先端部の内径は、保持筒20(図2参照)の先端部の外径よりも、少し大きく形成されている。
【0025】
筒部35には2本の第2通気路37が形成されており、この第2通気路37は光源ユニット4の内部空間32と外部とを連通する。筒部35の内周面35aに、第2通気路37の通気開口37aが形成されている。
【0026】
筒部35の内周面35aには第2開閉筒38が配されている。第2開閉筒38の外周面38aは筒部35の内周面35aに密着している。第2開閉筒38は、筒部35の軸方向に移動自在であり、圧縮コイルバネ39によって、光源ユニット4の装着方向に付勢されている。第2開閉筒38は、第2通気路37の通気開口37aを閉じる閉鎖位置と、通気開口37aを開放する開放位置との間で移動する。筒部35の内周面35aには通気開口37aの前方及び後方にパッキン51,52が設けられており、これらのパッキン51,52の働きによって第2開閉筒38が閉鎖位置に移動したときに通気開口37aが気密に閉じられる。
【0027】
第2開閉筒38には集光レンズ(光源側集光レンズ)40が組み込まれている。この集光レンズ40は、LED33が発した照明光を集光する役割を果たす。集光レンズ40は第2開閉筒38と共に移動するが、この集光レンズ40は第2開閉筒38が閉鎖位置にあるときよりも開放位置にあるときのほうが、より効率的に照明光を集光するように構成されている。これにより、仮に照明光が照射された状態で光源ユニット4が内視鏡本体3から取り外されても、操作者は目を傷めることがない。
【0028】
なお、この構成に替えて、LEDを集光する集光レンズの出射側にシャッタ機構を配置し、光源ユニットが取り外されているときにはシャッタ機構のシャッタを閉じておき、光源ユニットが装着されているときにはシャッタ機構のシャッタを開くように構成してもよい。
【0029】
光源ユニット4の装着時には、第2開閉筒38の先端部38cの外周面38bと、筒部35の先端部の内周面35bとの間には空間が形成される(図4参照)。このように、第2開閉筒38の先端部38cの外径は、筒部35の先端部の内径よりも、少し小さくされている。
【0030】
ユニット本体30の筒部35の外面側には、筒部35に対して回転自在な接続環41が設けられている。接続環41の内周面には雌ネジ41aが形成されており、この雌ネジ41aは、固定環22(図2参照)の雄ネジ22aに螺合する。筒部35の外周面にはパッキン42が配されている。このパッキン42により、光源ユニット4の装着時に、光源ユニット4と内視鏡本体3との間、すなわち筒部35と保持筒20との間に形成される気密空間43(図4参照)が、外部に対して気密に保たれる。筒部35の外周面には段部35dが形成されている。
【0031】
バッテリ34は底カバー31に保持され、この底カバー31はバッテリ34を保持した状態でユニット本体30に着脱自在である。底カバー31には雄ネジ31aが形成されており、ユニット本体30の内周面には雌ネジ30aが形成されている。また、ユニット本体30の内周面にはパッキン44が配されている。底カバー31を回転させて雄ネジ31aを雌ネジ30aに螺合させることにより、底カバー31をユニット本体30に装着することができる。
【0032】
ユニット本体30の内部空間32には摺動板45が設けられており、この摺動板45はガイド筒46にガイドされて移動自在である。摺動板45には導通板47が設けられており、この導通板47に電極片48が設けられている。電極片48は摺動板45を貫いて、導通板47が配された側とは反対側まで延びている。ガイド筒46の底部には接点片49が設けられている。ガイド筒46の内部には圧縮バネ50が配されており、この圧縮バネ50によって、摺動板45は接点片49から離れる方向に向かって付勢されている。
【0033】
バッテリ34を保持する底カバー31をユニット本体30に装着し、この装着した状態からさらに底カバー31を回転させることにより、バッテリ34の電極が導通板47に接触して、さらに電極片48が接点片49に接触する。これにより、バッテリ34とLED33とを含んで構成されている電気回路が閉状態になり、バッテリ34からLED33に電力が供給されてLED33が発光する。
【0034】
以下、上記構成による作用について図4を用いて説明する。光源ユニット4をライトガイド口金9に装着する前は、第1開閉筒21が閉鎖位置にあって内視鏡本体3の内部空間26は気密に保たれ(図2参照)、また、第2開閉筒38が閉鎖位置にあって光源ユニット4の内部空間32は気密に保たれている(図3参照)。
【0035】
光源ユニット4を装着するときには、光源ユニット4の筒部35に、ライトガイド口金9の保持筒20を挿入する。図4に示すように、接続環41の雌ネジ41aと固定環22の雄ネジ22aとを係合させて、接続環41を固定環22に対して回転させる。固定環22の段部22bが筒部35の段部35dに突き当たるところで、光源ユニット4が位置決めされる。
【0036】
光源ユニット4の装着動作に伴って、筒部35の先端面35cが第1開閉筒21に当接して、第1開閉筒21が圧縮コイルバネ28の付勢力に抗して装着方向(図中Aで示す方向)に移動して、第1開閉筒21が開放位置に位置する。これにより、第1通気路27の通気開口27aが開放され、内視鏡本体3の内部空間26と気密空間43とが連通する。
【0037】
また、光源ユニット4の装着動作に伴って、保持筒20の先端面20dが第2開閉筒38に当接して、第2開閉筒38が圧縮コイルバネ39の付勢力に抗して装着方向と逆方向に移動して、第2開放筒38が開放位置に位置する。これにより、第2通気路37の通気開口37aが開放され、光源ユニット4の内部空間32と気密空間43とが連通する。
【0038】
気密空間43は、筒部35と、保持筒20との間に形成される空間であって、パッキン42の働きにより内視鏡本体3及び光源ユニット4の外部に対して気密である。
【0039】
上記の動作によって、光源ユニット4の内部空間32と内視鏡本体3の内部空間26とが、外部に対して気密を保って連通する。これにより、携帯型内視鏡装置2の使用中に、内部空間32に配されたバッテリ34が発熱した場合であっても、狭い内部空間32から比較的広い内部空間26へと圧力が逃げるため、内部空間32の内圧は高くはならず、光源ユニット4の破損を防ぐことができる。
【0040】
光源ユニット4の装着後、底カバー31(図3参照)をユニット本体30に対して回転させることにより、バッテリ31からLED33に電力が供給され、LED33が照明光を発する。LED33からの照明光は、集光レンズ40及び集光レンズ23を透過してライトガイドファイバ8に照射される。ここで、光源ユニット4の装着に伴って第2開閉筒38と保持筒20とが互いに位置決めされるので、これらの部材にそれぞれ組み込まれた集光レンズ40及び集光レンズ23も互いに位置決めされる。これにより、集光レンズ40と集光レンズ23の間隔は一定に保たれ、この間隔は光源ユニット4の位置決め精度に依存しない。
【0041】
集光レンズ40と集光レンズ23の間隔が、照明光を効率的に導くことができる間隔となるように、第2開閉筒38の軸方向の長さが設計されている。また、光源ユニット4の装着後の集光レンズ40の位置が、LED33からの照明光を効率的に集光することができる位置となるように、各部が設計されている。ライトガイドファイバ8に照射された照明光は、内視鏡本体3の挿入部5の先端部に設けられた照明窓へと導かれ、この照明窓から外部に照射される。
【0042】
携帯型内視鏡装置2の使用後は、光源ユニット4の底カバー31を回転操作してLED33を消灯させてから、接続環41を固定環22に対して回転操作して光源ユニット4を内視鏡本体3から取り外す。第1開閉筒21は付勢力により閉鎖位置に移動し、第2開閉筒38も付勢力により閉鎖位置に移動する。ここで、LED33の消灯を忘れたまま光源ユニット4を取り外した場合であっても、第2開閉筒38が移動することにより集光レンズ40の集光能力が低くなるため、光源ユニット4の外部には強い照明光が照射されることはなく、操作者は目を傷めることがない。
【0043】
本発明の携帯型内視鏡装置2では、内視鏡本体3の気密性だけでなく、光源ユニット4の気密性をも検査することができる。光源ユニット4を内視鏡本体3に装着した上で、内視鏡本体3の接続部14(図1参照)に通気コネクタを接続し、この通気コネクタを介して内視鏡本体3の内部空間26及び光源ユニット4の内部空間32に圧縮エアを送り込み、内視鏡本体3と光源ユニット4との両方の気密性を検査することができる。内部空間32に送り込まれた圧縮エアは、第1通気路27,気密空間43,及び第2通気路37を介して、光源ユニット4の内部空間26へも送られる。光源ユニット4に通気コネクタを接続するための接続部を設ける必要がなくなるため、製造コストを抑えることができる。
【0044】
なお、光源ユニットと内視鏡本体とを連通する連通手段は、上記の構成に限られず、例えば、光源ユニットの装着に伴ってオンになるスイッチと、このスイッチからのオン信号に基づいて光源ユニットと内視鏡本体とを自動的に連通させる連通機構とから構成してもよい。
【0045】
上記実施形態では、接眼部を有する携帯型内視鏡装置を用いて説明を行ったが、固体撮像素子を用いて取得した画像データを無線通信によって外部の記録部に送信する形態の携帯型内視鏡装置などにも、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】携帯型内視鏡装置の外観図である。
【図2】ライトガイド口金の断面図である。
【図3】光源ユニットの断面図である。
【図4】ライトガイド口金に装着した光源ユニットの要部断面図である。
【符号の説明】
【0047】
2 携帯型内視鏡装置
3 内視鏡本体
4 光源ユニット
9 ライトガイド口金
20 保持筒
21 第1開閉筒
26 内部空間
27 第1通気路
32 内部空間
35 筒部
37 第2通気路
38 第2開閉筒
43 気密空間
【出願人】 【識別番号】000005430
【氏名又は名称】フジノン株式会社
【出願日】 平成18年7月6日(2006.7.6)
【代理人】 【識別番号】100075281
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 和憲

【識別番号】100095234
【弁理士】
【氏名又は名称】飯嶋 茂

【識別番号】100117536
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 英了


【公開番号】 特開2008−12099(P2008−12099A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−186679(P2006−186679)