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【発明の名称】 内視鏡
【発明者】 【氏名】正呂地 礼徳

【氏名】渡邊 勝司

【要約】 【課題】発光ダイオードの発光に伴う熱を発光ダイオードが配設される空間外に効率良く放熱できる構成を、操作部を大型化することなく実現することができる構成を有する内視鏡を提供する。

【構成】操作部に一端が開口され、挿入部に他端が開口された流体が通過する吸引管路100と、操作部3内に設けられた、照明光を発光するLED16と、挿入部内に延在された、LED16から発光された照明光を、操作部3から挿入部の先端部に伝達するライトガイドバンドル35と、操作部3内に設けられた、LED16が配置される貫通孔70bと吸引管路100の操作部3内の部位が挿通される貫通孔70aとが形成され、少なくとも貫通孔70bと貫通孔70aとの間が伝熱部材により形成された発光手段固定部材70と、を具備していることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体に挿入される細長な挿入部と、
前記挿入部の基端側に連設された操作部と、
前記挿入部及び前記操作部内に延在された、前記操作部に一端が開口され、前記挿入部に他端が開口された流体が通過する管状部材と、
前記操作部内に設けられた、照明光を発光する発光手段と、
前記挿入部内に延在された、前記発光手段から発光された前記照明光を、前記操作部から前記挿入部の先端部に伝達するライトガイドファイバと、
前記操作部内に設けられた、前記発光手段が配置される発光手段配置空間と前記管状部材の前記操作部内の部位が挿通される管状部材挿通孔とが形成され、少なくとも前記発光手段配置空間と前記管状部材挿通孔との間が伝熱部材により形成された発光手段固定部材と、
を具備していることを特徴とする内視鏡。
【請求項2】
前記操作部内に該操作部の外装部材に対して固定されて設けられた、前記発光手段固定部材を前記操作部内に固定する伝熱性フレームをさらに具備していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項3】
前記操作部内の設定位置において、前記管状部材挿通孔に前記管状部材の前記操作部内の部位が挿通され、前記発光手段配置空間に前記発光手段が配設された状態で、前記発光手段固定部材を前記伝熱性フレームに取り付ける取り付け部材をさらに具備していることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
【請求項4】
前記発光手段固定部材における前記発光手段配置空間と前記伝熱性フレームとの間が、さらに伝熱部材により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
【請求項5】
前記前記発光手段固定部材と前記伝熱性フレームとは、一体的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
【請求項6】
前記管状部材挿通孔は、貫通孔であり、該貫通孔に対し、前記管状部材は、外周の少なくとも一部が密着されて挿通されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内視鏡。
【請求項7】
前記管状部材挿通孔は、前記発光手段固定部材の外周から中心に向かって径方向に形成された切り欠きであることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡。
【請求項8】
前記管状部材は、前記一端の前記操作部の前記開口が吸引装置に接続自在な吸引管路であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の内視鏡。
【請求項9】
前記挿入部における前記先端部の基端側に、前記先端部を湾曲させる湾曲部が連設されているとともに、前記挿入部及び前記操作部内に、前記湾曲部を湾曲させる際に用いる湾曲操作ワイヤが延在されており、
前記発光手段固定部材に、前記湾曲操作ワイヤが挿通される孔または溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の内視鏡。
【請求項10】
前記操作部内に、前記被検体の被検部位を撮像する撮像手段が設けられているとともに、前記挿入部及び前記操作部内に、前記撮像素子に前記被検部位の像を入光させるイメージガイドが延在されており、
前記発光手段固定部材に、前記イメージガイドが挿通される孔または溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の内視鏡。
【請求項11】
前記挿入部の前記先端部に、前記被検体の被検部位を撮像する撮像手段が設けられているとともに、前記挿入部及び前記操作部内に、前記撮像手段から、前記被検部位の像を処理回路へと伝達する撮像ケーブルが延在されており、
前記発光手段固定部材に、前記撮像ケーブルが挿通される孔または溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の内視鏡。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、照明光を発光する発光手段が操作部内に設けられた内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内視鏡の光源としては、内視鏡が接続される周辺装置である光源装置に内蔵された光源ランプが周知である。光源装置から内視鏡に照明光が供給される際は、光源ランプから発光された照明光が、内視鏡内に延在されたライトガイドファイバによって、内視鏡のユニバーサルコードから操作部を介して挿入部の先端まで伝達された後、挿入部の先端から被検部位に照射される。
【0003】
また、近年、内視鏡と周辺装置とにより構成される内視鏡装置全体の簡略化を図る目的で、光源を発光ダイオードから構成し、該発光ダイオードが、内視鏡内の挿入部の先端内に設けられた構成を有する内視鏡が周知である。
【0004】
発光ダイオードから構成された光源が内視鏡内に設けられておれば、内視鏡に接続される光源装置が不要となるため、内視鏡装置を簡略化できる他、発光ダイオードは、光源ランプ等に比べ省電力により発光させることができることから、内視鏡装置の省電力化を図ることができる。
【0005】
ところで、通常、使用後の内視鏡の外表面は洗浄されることから、内視鏡は、水密構造を有している。即ち、内視鏡の内部は、管路等の開口を除き、外装部材により閉塞されている。また、内視鏡全体を軽量化するため、内視鏡の外装部材は、プラスチック製の外装部材により形成されているのが一般的である。
【0006】
しかしながら、プラスチック製の外装部材により覆われた細径な挿入部の先端内の密閉空間において発光ダイオードが発光し続けると、プラスチック製の外装部材は伝熱性が低いため、発光ダイオードが、発光によって細径な密閉空間内に放熱された熱により劣化してしまい、発光ダイオードの寿命が低下してしまうといった問題がある。
【0007】
そこで、従来は、プラスチック製の外装部材の放熱効率と発光ダイオードの寿命とを考慮し、定格よりも低い電力で発光ダイオードを発光させざるを得ないといった事情があることから、発光ダイオードの発光中、発光ダイオードを効率良く冷却させる構成が内視鏡に望まれていた。
【0008】
このような事情に鑑み、特許文献1においては、挿入部の先端内の密閉空間に設けられた高伝熱部材によって発光ダイオードを緊密に保持するとともに、高伝熱部材に、流体が流れる通路が挿通される孔を形成することにより、発光ダイオードの熱を、高伝熱部材を介して、通路を流れる流体に伝達させて挿入部の先端から内視鏡外に流体とともに放熱させて、発光ダイオードを冷却させる構成が開示されている。
【0009】
また、特許文献2においては、挿入部の先端内において発光ダイオードが接触する送気管路及び送気管路の口金を、熱伝導性の高い部材により形成することにより、発光ダイオードの熱を、送気管路及び送気管路の口金を介して、該管路内を通過する体温よりもやや低い送気ガスに伝達させて挿入部の先端から送気ガスとともに内視鏡外に放熱させて、発光ダイオードを冷却させる構成が開示されている。
【特許文献1】特開2002−177197号公報
【特許文献2】特開平11−216113号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された構成においては、発光ダイオードの熱を、挿入部の先端側、即ち、体腔内に向けて流体とともに放熱する構成であることから、体腔内の被検部位に設定温度よりもやや高めな流体が供給されてしまうため好ましくない。
【0011】
このような事情と、近年、更なる挿入部の細径化を図る目的とにより、操作部内に発光ダイオードを設ける構成も周知であるが、この場合、上述した特許文献1及び特許文献2に示した構成を操作部内に適用すると、操作部には、挿入部の先端には挿通されていない挿入部の湾曲部を湾曲させる湾曲操作ワイヤや撮像素子から延出されたイメージガイド等が挿通されているため、これらの挿通スペースを確保した結果、操作部が大型化してしまうといった問題がある。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、発光ダイオードの発光に伴う熱を発光ダイオードが配設される空間外に効率良く放熱できる構成を、操作部を大型化することなく実現することができる構成を有する内視鏡を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため本発明による内視鏡は、被検体に挿入される細長な挿入部と、前記挿入部の基端側に連設された操作部と、前記挿入部及び前記操作部内に延在された、前記操作部に一端が開口され、前記挿入部に他端が開口された流体が通過する管状部材と、前記操作部内に設けられた、照明光を発光する発光手段と、前記挿入部内に延在された、前記発光手段から発光された前記照明光を、前記操作部から前記挿入部の先端部に伝達するライトガイドファイバと、前記操作部内に設けられた、前記発光手段が配置される発光手段配置空間と前記管状部材の前記操作部内の部位が挿通される管状部材挿通孔とが形成され、少なくとも前記発光手段配置空間と前記管状部材挿通孔との間が伝熱部材により形成された発光手段固定部材と、を具備していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、発光ダイオードの発光に伴う熱を発光ダイオードが配設される空間外に効率良く放熱できる構成を、操作部を大型化することなく実現することができる構成を有する内視鏡を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、以下の実施の形態においては、内視鏡は、操作部に映像表示装置が接続された可搬性に優れた医療用の内視鏡を例に挙げて説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態を示す内視鏡の斜視図、図2は、図1の内視鏡を図1の背面側から見た部分斜視図、図3は、図1の内視鏡の映像表示装置が回転自在な状態を示す部分拡大平面図、図4は、図1の内視鏡の内部の構成を撮像系と照明光学系とを主体として概略的に示す図である。
【0017】
図1に示すように、内視鏡1は、被検体となる体腔内の被検部位に挿入される挿入部2と、該挿入部2の基端側に連設された操作部3と、該操作部3の上端に接続された映像表示装置4とにより主要部が構成されている。
【0018】
挿入部2は、可撓性を有する細長な形状に形成されており、先端側に位置する硬質な先端部5と、該先端部5の基端側に連設された湾曲部6と、該湾曲部6の基端側に連設された可撓部7とにより主要部が構成されている。
【0019】
操作部3は、術者が内視鏡1を把持する際、術者により把持される把持部8と、該把持部8の基端側に設けられた操作部本体9とにより主要部が構成されている。
【0020】
把持部8は、術者の例えば左手の親指T(図3参照)と左手のその他の指とによって包み込んで握ることができる形状、例えば棒状に外装が形成されている。尚、把持部8は、術者によって右手で握られる形状に形成されていても構わない。
【0021】
また、把持部8には、内視鏡1の内部に延在された後述する吸引管路100(図4参照)に鉗子等の処置具を挿抜することにより、体腔内に対し処置具を挿抜する処置具挿通口10が、内視鏡1の背面1h側に設けられている。
【0022】
図2に示すように、操作部本体9の内視鏡1の背面1h側には、体腔内から体液や痰等の液体を吸引する際用いられる吸引口金11が設けられている。
【0023】
吸引口金11には、図示しないチューブを介して吸引装置が接続自在である。術者は、吸引装置を作動させ、後述する吸引ボタン11a(図2参照)を操作することにより、図4に示すように、一端100tが操作部本体9に開口され他端100sが先端部5の先端面5sに開口されるよう操作部3及び挿入部2内に延在された、管状部材である吸引管路100(図4参照)を介して、体腔内から体液や痰等を吸引することができる。
【0024】
尚、吸引管路100内の流路100iに、チューブを挿入し、該チューブに対し、吸引口金11において、体腔内に空気を送気する送気装置を接続自在としても構わない。
【0025】
また、操作部本体9の図1中左側には、内視鏡1の漏水検査の際に、挿入部2及び操作部3内に空気を送気するために用いられる通気口金12が設けられている。
【0026】
通気口金12には、図示しないチューブを介して給気装置が接続自在である。術者は、給気装置を作動させ、水中にて通気口金12から内視鏡1内に空気を送り込むことにより、内視鏡1の漏水検査を行うことができる。
【0027】
また、通気口金12には、内視鏡1を、滅菌処理や航空機輸送する等、陰圧下に放置する際、内視鏡1の部品、例えば先端部5の外周を被覆する図示しないゴムが陰圧により破裂することがないよう、内視鏡1の内部を大気解放させる図示しないキャップ等が着脱自在となっている。
【0028】
さらに、操作部本体9の内視鏡1の前面1z側には、湾曲操作ワイヤ60(図5参照)を介して、湾曲部6を、例えば上下の方向に湾曲させるための湾曲操作レバー13が設けられている。
【0029】
湾曲操作ワイヤ60は、一端が湾曲部6内の図示しない湾曲駒の先端または先端部5に固定され、他端が操作部3内に配設された図示しないプーリ等に固定されて、挿入部2及び操作部3内に延在されている。
【0030】
湾曲操作レバー13は、把持部8を握った術者の、例えば左手の親指Tによって操作できるよう、把持部8に対し近接する位置に設けられている。また、湾曲操作レバー13は、操作部本体9の内視鏡1の前面1z側に位置された指掛部13aと、該指掛部13aに連設された腕部13bとから構成されたL字型形状を有している。
【0031】
湾曲操作レバー13においては、操作部本体9を図1中左右方向に貫通する回動軸14に、腕部13bが回動自在に軸支されることにより、指掛部13aが操作部本体9の所定位置に設けられている。
【0032】
また、図2に示すように、操作部本体9の内視鏡1の背面1h側には、映像表示装置4に表示されている映像を、後述する記録制御回路31(図4参照)の記録媒体に記録させる際オンされる画像記録スイッチ15aと、その記録した画像を再生する際オンされる画像再生スイッチ15bとから構成された画像スイッチ15が設けられている。
また、操作部本体9の内視鏡1の背面1h側であって画像スイッチ15の近傍には、上述した吸引ボタン11aが設けられている。
【0033】
さらに、把持部8内には、後述する発光ダイオード(以下、LEDと称す)16が、後述する手段により配設されており、さらに、操作部本体9内には、被検部位を撮像する撮像手段であるCCD、CMOS等から構成された撮像素子17が配設されている。
【0034】
映像表示装置4は、箱型である略直方体形状をした装置本体18と、該装置本体18の一辺の角部から平面を形成するように内視鏡1の前面1z側に延出した指掛部であるチルトレバー19とにより外形が形成されている。
【0035】
装置本体18の上面には、撮像素子17により撮像された内視鏡画像を表示するモニタ部21と、電源オン時に点灯するPOWER表示灯23と、記録する内視鏡画像を静止画に設定する際オンされる静止画像記録切替スイッチ24と、記録する内視鏡画像を動画に設定する際オンされる動画像記録切替スイッチ25とが設けられている。尚、POWER表示灯23、静止画像記録切替スイッチ24、動画像記録切替スイッチ25は、チルトレバー19の上面に設けられていても構わない。
【0036】
また、装置本体18の内視鏡1の背面1h側の面には、内視鏡1の電源スイッチ22が設けられており、また、装置本体18の内視鏡1の前面1z側の面には、バッテリ34及び図示しないメモリーカード等の記憶媒体を、装置本体18内の図示しない収容部へ収容させる、または収容部から脱却させるための開閉自在な蓋体26が配設されている。尚、電源スイッチ22も、チルトレバー19の上面に設けられていても構わない。
【0037】
装置本体18に配設されるこれらの構成要素は、水密構造を有しており、特に、開閉する蓋体26は、固定爪26aとバックルレバー26bとによって、装置本体18の収容部に対して、確実な水密構造を有している。
【0038】
映像表示装置4は、装置本体18と、操作部本体9との接続部において、図1中左右方向に貫通されて設けられた図示しない回動軸により、図3に示すように、モニタ部21が上面を指向する方向と、内視鏡1の前面1z側を指向する方向との間において回動自在となっている。
【0039】
映像表示装置4の回動は、チルトレバー19が、把持部8を掴んだ術者の、例えば左手の親指Tの腹によって回動されることにより行われる。尚、チルトレバー19の上面には、複数の凸部である滑り止め20が形成されている。
【0040】
次に、図4を用いて、内視鏡1の撮像系と照明光学系とを主体とした内部の構成を説明する。
【0041】
映像表示装置4には、上述したモニタ部21及びバッテリ34の他に、給電制御回路30と記録制御回路31と表示素子制御回路32と処理回路である撮像素子制御回路33とが設けられている。
【0042】
内視鏡1の内部における挿入部2から操作部3の把持部8までには、ライトガイドバンドル35と、イメージガイド38とが延在されている。尚、ライドガイドバンドル35は、ライトガイドファイバ(以下、単にライトガイドと称す)35rに保護チューブ35c(いずれも図6参照)が被覆されることにより構成されている。
【0043】
また、先端部5から操作部本体9までには、上述した吸引管路100が延在されており、さらに、湾曲部6から操作部本体9までには、上述した湾曲操作ワイヤ60(図4では図示されず)が延在されている。尚、湾曲操作ワイヤ60の外周には、図示しないが、例えばコイルが被覆されている。
【0044】
把持部8内に設けられた発光手段である、例えば白色のLED16からの照明光は、把持部8内に、LED16に突き当てられるよう位置するライトガイドバンドル35のライトガイドファイバ35rの一端面に照射される。
【0045】
その後、照明光は、ライトガイド35rの一端面から、先端部5に位置するライトガイド35rの他端面まで伝達された後、先端部5におけるライトガイド35rの他端面の先端側に設けられた照明レンズ36により、体腔内の被検部位50に向けて所定の範囲に照射される。
【0046】
照明光により照射された被検部位50からの反射光による像は、先端部5に設けられた撮像レンズ40及び対物レンズ39を介して、イメージガイド38の他端に入射された後、イメージガイド38の一端まで伝達される。その後、反射光による像は、イメージガイド38の一端から、操作部本体9内に設けられた集光レンズ37を介して、撮像素子17に結像される。
【0047】
給電制御回路30は、バッテリ34から供給された電力を、LED16と撮像素子17とモニタ部21と記録制御回路31と表示素子制御回路32と撮像素子制御回路33との各々に対し、各回路に対応した駆動電力を出力する。
【0048】
また、給電制御回路30は、上述した電源スイッチ22を含んで構成されており、電源スイッチ22によりオン/オフが行われる。尚、バッテリ34は、繰り返し充電して使用することができる二次電池から構成されている。
【0049】
撮像素子17により撮像された被検部位50の像は、撮像素子17から撮像素子制御回路33に出力される。撮像素子制御回路33は、撮像素子17によって撮像された被検部位50の像を信号化して、記録制御回路31及び表示素子制御回路32へ出力する。
【0050】
記録制御回路31には、XDピクチャーカード等の記録媒体が着脱自在である。この記録制御回路31には、操作部本体9に設けられた画像スイッチ15(図2参照)や、映像表示装置4に設けられた静止画像記録切替スイッチ24及び動画像記録切替スイッチ25(いずれも図1参照)からの入力信号が供給される。
【0051】
これら各種スイッチからの入力信号に応じて、記録制御回路31は、内視鏡画像の信号を静止画、或いは動画として記録、再生、静止する等の制御を行う。つまり、記録制御回路31は、撮像素子制御回路33によって信号化された被検部位50の像を、記録媒体に格納し、その格納した信号を、再生、静止等の画像再生スイッチ15bによる指示信号の入力に応じて、表示素子制御回路32へ出力する。
【0052】
表示素子制御回路32は、記録制御回路31、或いは撮像素子制御回路33からの信号を映像化して、モニタ部21に内視鏡画像を表示させる。また、記録制御回路31は、給電制御回路30へ、各種スイッチ15、24、25からの信号入力に応じて、LED16、撮像素子17、及び撮像素子制御回路33に対し、電力供給の指示信号を供給する。
【0053】
このように構成された内視鏡1は、電源スイッチ22がオンされると、映像表示装置4の給電制御回路30からそれぞれ電力が供給され、画像再生モードで起動された後、モニタ部21に記録制御回路31に記録されている画像が表示される。尚、この状態では、LED16及び撮像素子17には、給電制御回路30から電力が供給されない。
【0054】
その後、例えば、術者によって静止画像記録切替スイッチ24がオンされ静止画記録待機状態となると、LED16及び撮像素子17にも、給電制御回路30から電力が供給され、観察中の画像が、撮像素子17から撮像素子制御回路33、表示素子制御回路32、モニタ部21の順に伝達され、モニタ部21にリアルタイムに表示される。
【0055】
この状態で、静止画を記録する場合は、術者によって画像記録スイッチ15aがオンされると、撮像素子制御回路33から記録制御回路31に画像信号が取り込まれ、記録制御回路31の記録媒体である内部メモリに静止画が記録される。尚、記録後は、自動的に、再度モニタ部21に観察中の画像が表示される。
【0056】
その後、術者により画像再生スイッチ15bがオンされると、記録制御回路31から表示素子制御回路32に画像信号が出力され、記録された静止画像がモニタ部21に表示される。その後、術者により、画像再生スイッチ15bがオフされると、モニタ部21には、静止画像の表示に変わって、観察中の画像が表示される。
【0057】
また、この状態で、術者により、動画像記録切替スイッチ25がオンされると、動画記録待機状態となり、この場合も、観察中の画像が、撮像素子17から撮像素子制御回路33、表示素子制御回路32、モニタ部21の順に伝達され、モニタ部21にリアルタイムに表示される。
【0058】
この状態で、動画を記録する場合は、術者により画像記録スイッチ15aがオンされると、前述と同様に記録制御回路31の内部メモリに動画が記録される。
【0059】
動画記録中は、撮像素子制御回路33あるいは記録制御回路31のいずれかより表示素子制御回路32にリアルタイムに画像信号が出力され、観察画像がモニタ部21にリアルタイムで表示される。
【0060】
その後、術者により、画像記録スイッチ15aがオフされると、記録が停止し、モニタ部21には、動画像の表示に変わって、観察中の画像が表示される。続いて、動画再生を行う場合には、術者により画像再生スイッチ15bがオンされると、静止画再生と同様の動画再生の制御が行われる。動画再生終了時は、前述の静止画再生終了と同様な制御が行われ、上述の起動時の状態に戻る。
【0061】
次に、操作部3にLED16を配設する構成について、図5、図6を用いて説明する。図5は、図1の内視鏡の操作部の内部の構成を概略的に示す部分拡大断面図、図6は、図5中のVI-VI線に沿う端面図である。
【0062】
図5、図6に示すように、操作部3の把持部8の外装部材3gにより水密的に閉塞された内部には、外装部材3gの内視鏡1の前面1z側及び背面1h側に沿って、半円状に形成された板状の伝熱性フレームである金属フレーム80が互いに対向するよう挿入軸方向Jに延在されている。各金属フレーム80は、外装部材3gの内面に固定された各介装プレート81にビス95により固定されている。
【0063】
また、対向する金属フレーム80間の空間には、吸引管路100と、イメージガイド38と、湾曲操作ワイヤ60と、ライトガイドバンドル35とが延在されており、また、バッテリ34から供給された電力を、LED16に伝達するため給電制御回路30からLED16まで延出されたリード線30sも延在されている。
【0064】
さらに、対向する金属フレーム80間の空間には、取り付け部材であるビス90により、発光手段固定部材70が固定されている。即ち、発光手段固定部材70は、把持部8内に固定されている。
【0065】
尚、発光手段固定部材は、従来、湾曲操作ワイヤ60の外周に被覆される上述したコイルが突き当てられることにより、湾曲操作ワイヤ60が固定される部材として用いられているものである。本実施の形態の発光手段固定部材70は、従来用いられていた発光手段固定部材よりも大きく形成されている。
【0066】
発光手段固定部材70は、図5、図6に示すように、例えば中実な略円柱状の部材から形成されており、例えばアルミや真鍮等の伝熱部材により形成されている。また、発光手段固定部材70には、挿入軸方向Jに沿って、貫通孔70a〜70eがそれぞれ形成されている。
【0067】
貫通孔70aは、本発明の管状部材挿通孔を構成しており、図6に示すように、発光手段固定部材70において、例えば中央から、内視鏡1の前面1z側に偏芯して移動した位置に形成されている。
【0068】
貫通孔70aには、把持部8内に延在された吸引管路100の部位が、該吸引管路100の外周に被覆されたチューブ144の外周の少なくとも一部(図6中は全周)が貫通孔70aの内周に密着するよう挿通されている。
【0069】
貫通孔70bは、本発明の発光手段配置空間を構成しており、後述するLEDベース76が配設される大径の孔と、ライトガイドバンドル35及びリード線30sが挿通される小径の孔とにより段付き孔に形成されている。
【0070】
また、貫通孔70bは、発光手段固定部材70において、例えば中央から、内視鏡1の背面1h側に偏芯して移動した位置に形成されている。また、貫通孔70bは、図6に示すように、貫通孔70aに対して、各孔70b、70aの中心が、前面1z側と背面1h側とを結ぶ線上において同軸上となる位置に形成されていても構わない。
【0071】
貫通孔70bの小径の孔には、給電制御回路30から延出されたリード線30sの端部側が挿通されるとともに、ライトガイドバンドル35の一端面側や、該一端面に突き当たるよう配設されたLED16が挿通されている。
【0072】
また、貫通孔70bの大径の孔には、ライトガイドバンドル35の一端面にLED16が突き当たるよう、LED16が固定された金属製のLEDベース76が挿通されている。尚、LEDベース76には、リード線30sの端部が接続された基板等が配設されている。
【0073】
LEDベース76は、貫通孔70bの大径の孔の内周に密着するよう固定されている。その結果、LED16は、設定位置である把持部8内に固定される。
【0074】
貫通孔70cは、発光手段固定部材70において、例えば貫通孔70aと、該貫通孔70aに近接する金属フレーム80との間の位置に形成されており、貫通孔70cには、イメージガイド38が挿通されている。
【0075】
また、貫通孔70d、70eは、発光手段固定部材70において、例えば内視鏡1の前面1z側及び背面1h側を結ぶ方向に直交する軸Wに対して対称となる位置にそれぞれ形成されており、貫通孔70d、70eには、湾曲操作ワイヤ60のコイルが突き当てられ、湾曲操作ワイヤ60が挿通されている。
【0076】
次に、このように構成された本実施の形態の作用について説明する。尚、以下に示す作用は、LED16の操作部3内における放熱方法の作用について説明する。
【0077】
先ず、内視鏡1の電源スイッチ22がオンされた後、静止画像記録切替スイッチ24または動画像記録切替スイッチ25がオンされると、映像表示装置4の給電制御回路30からLED16に電力が供給される。その結果、LED16は発光を開始し、該LED16により発光された照明光は、ライドガイドバンドル35を介して、照明レンズ36により、体腔内の被検部位50に向けて所定の範囲に照射される。
【0078】
この際、2枚の金属フレーム80間において固定された発光手段固定部材70の貫通孔70b内において、LED16の発光に伴いLED16から熱Nが放熱される。該貫通孔70b内に放熱されたLED16の熱Nは、LEDベース76が金属部材から形成され、発光手段固定部材70が伝熱部材から形成されていることにより、発光手段固定部材70の貫通孔70aに少なくともチューブ144の外周の一部が密着する吸引管路100に対し、LEDベース76、発光手段固定部材70を介して熱伝達される(図5参照)。
【0079】
その後、吸引ボタン11aがオンされ、吸引口金11に接続された吸引装置が駆動されることにより、吸引管路100の内部100iには、体腔内から吸引された体液や痰等の流体が流れる。よって、LED16から放熱された熱Nは、吸引管路100の内部100iを流れる流体に吸熱され、該流体とともに、吸引口金11から、内視鏡1外に排出される。
【0080】
尚、吸引管路100の内部100iに流体が流れていない場合は、吸引管路100から、発光手段固定部材70に熱Nが再度熱伝達された後、熱Nは、発光手段固定部材70における熱伝導を介して、吸引管路100近傍の金属フレーム80に熱伝達され、該金属フレーム80から、操作部3の把持部8の外装部材3gにより水密的に閉塞された空間内に放熱される。
【0081】
この際、熱Nは、操作部3内の金属フレーム80と外装部材3gとの間の空間に放熱されるが、LED16は、金属フレーム80間の発光手段固定部材70内の貫通孔70b内に配設されていることから、放熱された熱Nにより、LED16が熱されてしまうことがない。
【0082】
また、貫通孔70b内に放熱されたLED16の熱Nは、LEDベース76が金属部材から形成され、発光手段固定部材70が伝熱部材から形成されていることにより、貫通孔70bに近接する金属フレーム80に、LEDベース76、発光手段固定部材70を介して直接熱伝達される(図5参照)。
【0083】
その後、金属フレームに熱伝達された熱Nは、金属フレーム80から、操作部3の把持部8の外装部材3gにより水密的に閉塞された空間内に放熱される。この際も熱Nは、操作部3内の金属フレーム80と外装部材3gとの間の空間に放熱されるが、上述した理由から、放熱された熱Nにより、LED16が熱されてしまうことがない。
【0084】
このように、本実施の形態においては、LED16を操作部3の把持部8における外装部材3gにより水密的に覆われた空間内に配設するに際し、外装部材3gに固定された2枚の金属フレーム80間に、伝熱部材から形成された発光手段固定部材70が固定され、該発光手段固定部材70に、貫通孔70a、70bが形成され、貫通孔70bに、LED16を配置し、貫通孔70aに、吸引管路100を挿通させると示した。
【0085】
このことによれば、LED16が、発光に伴い発熱した際、該熱Nは、発光手段固定部材70における熱伝導を介して、吸引管路100及び金属フレーム80に熱伝達され、吸引管路100及び金属フレーム80を介して放熱されるため、貫通孔70b内が熱されてしまうことがないことから、LED16の熱を、該LED16が配設される空間外に効率良く放熱することができる。このことから、LED16の劣化を防止でき、LED16の寿命の低下を防止することができる。
【0086】
また、発光手段固定部材70には、イメージガイド38が挿通される貫通孔70cや、湾曲操作ワイヤ60が挿通される貫通孔70d、70eが形成されていることから、イメージガイド38、湾曲操作ワイヤ60が挿通されるスペースを別途に確保する必要がない。
【0087】
即ち、イメージガイド38や、湾曲操作ワイヤ60は、発光手段固定部材70によって、操作部3内に適切に配設される。このことから、操作部3の把持部8内にイメージガイド38や、湾曲操作ワイヤ60を配設したとしても、操作部3が大型化してしまうことがない。
【0088】
以上から、LED16の発光に伴う熱NをLED16が配設される空間外に、特別な冷却手段を別途に設けることなく、効率良く放熱できる構成を、操作部3を大型化することなく簡単な構成によって実現することができる内視鏡1を提供することができる。
【0089】
さらに、本実施の形態においては、LED16が、操作部3内に配設されていることから、挿入部2の先端部5の形状を、円形状や角状に限定されずに、多様な形状に形成することができる。
【0090】
尚、以下変形例を示す。本実施の形態においては、発光手段固定部材70全体が、アルミ、真鍮等からなる伝熱部材により形成されていると示した。
【0091】
これに限らず、発光手段固定部材70における少なくとも吸引管路100が挿通される貫通孔70aとLED16が配置される貫通孔70bとの間、または貫通孔70bと金属フレーム80の間のみが、伝熱部材から形成されておれば、発光手段固定部材70全体が伝熱部材から形成されていなくとも、LED16からの熱Nは、確実に金属フレーム80または吸引管路100に熱伝達される。
【0092】
よって、発光手段固定部材70の伝熱部材により形成される部位以外を樹脂等で形成すれば、本実施の形態よりも内視鏡1を軽量化させながら、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0093】
また、発光手段固定部材70は、伝熱部材から形成されておれば、形成部材がアルミ、真鍮に限定されないということは勿論である。
【0094】
また、以下、図7を用いて別の変形例を示す。図7は、内視鏡の操作部の内部の変形例の構成を概略的に示す端面図である。
【0095】
図7に示すように、発光手段固定部材70において、上述した貫通孔70a、70cの代わりに、発光手段固定部材70の外周から径方向に沿って中心に向かう切り欠き170が、挿入軸Jに沿って発光手段固定部材70を貫通するよう形成されていても構わない。この場合、切り欠き170に、吸引管路100及びイメージガイド38が挿通されている。即ち、この場合、切り欠き170は、本発明における管状部材挿通孔を構成している。
【0096】
尚、この場合であっても、吸引管路100のチューブ144の少なくとも一部は、常に切り欠き170に接触されている。また、この場合、吸引管路100及びイメージガイド38は、切り欠き170内において、発光手段固定部材70の径方向に動いてしまう場合があるが、金属フレーム80により、切り欠き170の外周に臨む部位が覆われていることから、吸引管路100及びイメージガイド38が、発光手段固定部材70外に飛び出してしまうことがない。
【0097】
尚、吸引管路100及びイメージガイド38は、発光手段固定部材70の挿入軸方向Jの先端及び後端の2点において、固定部材110(図5参照、尚、図5には、吸引管路100の後端側を固定する固定部材のみ図示)により固定されていることから、切り欠き170内において、あまり動くことがない構成となっている。
【0098】
また、仮に、吸引管路100が、切り欠き170内において、径方向に移動したとしても、チューブ144は、切り欠き170に常に接触していることから、発光手段固定部材70を介して熱伝達された熱Nは、確実に、発光手段固定部材70における熱伝導を介して、吸引管路100に熱伝達される。
【0099】
このように、発光手段固定部材70に切り欠き170が形成され、該切り欠き170に吸引管路100が挿通されておれば、吸引管路100の内部100iに流体が流れていない場合において、吸引管路100から発光手段固定部材70の熱伝導を介して金属フレーム80より熱Nが放熱される際、上述した本実施の形態のように、貫通孔70aに吸引管路100が挿通されている場合と比して、吸引管路100から放熱を行う際の表面積が、吸引管路100の外表面に加え、切り欠き170の内周面及び切り欠き170が接触する金属フレーム80の外表面の分、大きくなる。このことから、本実施の形態よりも、熱Nを発光手段固定部材70から効率的に放熱することができる。
【0100】
さらに、以下、図8を用いて別の変形例を示す。図8は、内視鏡の操作部の内部の別の変形例の構成を概略的に示す断面図である。
【0101】
本実施の形態においては、発光手段固定部材70は、金属フレーム80に固定されていると示した。これに限らず、図8に示すように、発光手段固定部材70は、金属フレームと一体的に、発光手段固定部材270として形成されていても構わない。
【0102】
このことによれば、内視鏡1において、部品点数を削減しながら、操作部3の把持部8内の貫通孔70b内にLED16を、該LED16からの放熱の影響を排して配設することができる。
【0103】
また、以下、図9、図10を用いて、さらに別の変形例を示す。図9は、発光手段固定部材に湾曲操作ワイヤまたはイメージガイドが挿通される溝が形成された変形例を示す部分断面図、図10は、図9の溝に湾曲操作ワイヤが挿通された状態を示す部分断面図である。
【0104】
本実施の形態においては、発光手段固定部材70には、イメージガイド38が挿通される貫通孔70cが形成されるとともに、湾曲操作ワイヤ60のコイルが突き当てられて湾曲操作ワイヤ60が挿通される貫通孔70e、70dが形成されていると示した。
【0105】
これに限らず、図9に示すように、発光手段固定部材70の外周に、イメージガイド38や、湾曲操作ワイヤ60の外周が突き当てられた湾曲操作ワイヤ60が挿通される溝370が挿入軸Jに沿って発光手段固定部材70を貫通するようそれぞれ形成されていても構わない。
【0106】
この場合、湾曲操作ワイヤ60は、図10に示すように、金属フレーム80との間において、外周のコイルが突き当てられた状態で、それぞれ溝370に挿通される。尚、イメージガイド38も、図示しないが、金属フレーム80との間において、湾曲操作ワイヤ60が挿通される溝370とは別の溝370に挿通される。
【0107】
このように、発光手段固定部材70に、貫通孔70c〜70eの代わりに、溝370が形成されておれば、発光手段固定部材70を、本実施の形態よりも小さく形成することができるため、LED16の発光に伴う熱NをLED16が配設される空間外に効率良く放熱できる構成を、操作部3を本実施の形態よりも小型化させて実現することができる。
【0108】
また、本実施の形態においては、管状部材は、吸引管路100を例に挙げて示したが、これに限らず、内視鏡1内に、例えば前方送水管路等の流体が流れる管路が延在されている場合には、該管路にLED16から放熱された熱Nを熱伝達するようにしてもよい。即ち、流体が流れる管路であれば、どの管路にLED16から放熱された熱Nを熱伝達するように構成しても構わない。
【0109】
また、本実施の形態においては、撮像素子17は、操作部本体9内に設けられていると示したが、これに限らず、挿入部2の先端部5内に設けられていても構わない。この際、撮像素子17により撮像された被検部位50の像は、撮像素子17から、挿入部2内及び操作部3内に延出された図示しない撮像ケーブルを介して、映像表示装置4内の処理回路である撮像素子制御回路33に出力される。
【0110】
よって、この場合、発光手段固定部材70に、撮像ケーブルが挿通される貫通孔または上述した溝が形成されていても構わないし、貫通孔70cに、撮像ケーブルが挿通されていても構わない。
【0111】
また、本実施の形態においては、内視鏡1は、医療用の内視鏡を例に挙げて示したが、工業用の内視鏡に適用しても本実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、LEDが、操作部内に配設される内視鏡であれば、操作部の上端に、映像表示装置が配設された内視鏡でなくとも適用可能であるということは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の実施の形態を示す内視鏡の斜視図。
【図2】図1の内視鏡を図1の背面側から見た部分斜視図。
【図3】図1の内視鏡の映像表示装置が回転自在な状態を示す部分拡大平面図。
【図4】図1の内視鏡の内部の構成を撮像系と照明光学系とを主体として概略的に示す図。
【図5】図1の内視鏡の操作部の内部の構成を概略的に示す部分拡大断面図。
【図6】図5中のVI-VI線に沿う端面図。
【図7】内視鏡の操作部の内部の変形例の構成を概略的に示す端面図。
【図8】内視鏡の操作部の内部の別の変形例の構成を概略的に示す断面図。
【図9】発光手段固定部材に湾曲操作ワイヤまたはイメージガイドが挿通される溝が形成された変形例を示す部分断面図。
【図10】図9の溝に湾曲操作ワイヤが挿通された状態を示す部分断面図。
【符号の説明】
【0113】
1…内視鏡
2…挿入部
3…操作部
3g…外装部材
5…先端部
6…湾曲部
16…LED
17…撮像素子
35…ライトガイドバンドル
35r…ライトガイドファイバ
38…イメージガイド
60…湾曲操作ワイヤ
70…発光手段固定部材
70a…貫通孔
70b…貫通孔
70c…貫通孔
70d…貫通孔
70e…貫通孔
80…金属フレーム
90…ビス
100…吸引管路
100s…吸引管路の他端
100t…吸引管路の一端
170…切り欠き
370…溝
【出願人】 【識別番号】304050923
【氏名又は名称】オリンパスメディカルシステムズ株式会社
【出願日】 平成18年7月4日(2006.7.4)
【代理人】 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進


【公開番号】 特開2008−11991(P2008−11991A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−184783(P2006−184783)