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【発明の名称】 外科カセットおよび外科システム
【発明者】 【氏名】マーク アラン ホプキンズ

【氏名】デイビッド ルロイド ウィリアムズ

【氏名】ニコレイ アール.キング

【要約】 【課題】本発明は、外科カセットの上下把持を提供する。

【構成】一実施形態は、外科システムに使用できる第一側(例えば内側)および第二側(例えば外側)を有する外科カセットを含む。外科カセットは、使用時に外科コンソールと第一側でインターフエースを形成する構成の本体、使用時に第二側で第一クランプレールと接触するように構成された本体の上部から突出した第一把持部、および使用時に第二側で第二クランプレールと接触するように構成された本体の下部から突出した第二把持部を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科システムに使用できる第一側および第二側を有する外科カセットであって、
使用時に外科コンソールと第一側でインターフエースを形成する構成の本体部、
使用時に第二側で第一クランプレールと接触するように構成された本体部の上部から突出した第一把持部、および
使用時に第二側で第二クランプレールと接触するように構成された本体部の下部から突出した第二把持部を含む、外科カセット。
【請求項2】
第一把持部は第一リップ部を含む、請求項1の外科カセット。
【請求項3】
第二把持部は第二リップ部を含む、請求項2の外科カセット。
【請求項4】
第一把持部、第二把持部、および前記本体部はプラスチック単一片から形成されている、請求項3の外科カセット。
【請求項5】
第一把持部および第二把持部は少なくとも二つのセクションを含む、請求項1の外科カセット。
【請求項6】
眼科外科プロセスで流体工学管理システムの少なくとも一部を収容する本体部、
前記本体部の上部に取付けた第一把持部、および
前記本体部の下部に取付けた第二把持部を含む外科カセットであって、
前記外科カセットが外科コンソールにおいてカセット受器へ挿入できるように構成されている、外科カセット。
【請求項7】
第一把持部は第一リップ部を含む、請求項6の外科カセット。
【請求項8】
第二把持部は第二リップ部を含む、請求項7の外科カセット。
【請求項9】
第一把持部、第二把持部、および前記本体部はプラスチック単一片から形成されている、請求項8の外科カセット。
【請求項10】
第一把持部および第二把持部は少なくとも二つのセクションを含む、請求項6の外科カセット。
【請求項11】
眼科外科処置用の外科コンソールを含み、
前記外科コンソールは、外科カセットを受ける外科カセット受器、
把持機構、ならびに
第一側および第一側と反対の第二側を有する外科カセットを含み、
前記把持機構は、第一水平軸を中心に回転可能な上レール、および第二水平軸を中心に回転可能な下レールを含み、
前記外科カセットは、
眼科外科処置のための流体工学管理システムの少なくとも一部を収容する本体部、
前記外科カセットの第二側の上クランプレールと接触するために前記本体部に取付けた上把持部、および
前記外科カセットの第二側の下クランプレールと接触するために前記本体部に取付けた下把持部を含み、
前記本体部は使用時に第一側の外科コンソールとインターフエースを形成するように構成されている、外科システム。
【請求項12】
前記外科カセットの上把持部は第一リップ部を含む、請求項11の外科システム。
【請求項13】
前記外科カセットの下把持部は第二リップ部を含む、請求項12の外科システム。
【請求項14】
前記上レールは少なくとも一つの上レール外フィンガを含み、かつ
前記下レールは少なくとも一つの下レール外フィンガを含む、請求項11の外科システム。
【請求項15】
前記把持機構は、前記外科カセットが前記外科カセット受器へ挿入されるときに、前記外科カセットの上把持部と少なくとも一つの上レール外フィンガとが接触し、かつ前記外科カセットの下把持部と少なくとも一つの下レール外フィンガとが接触するように、形成されている、請求項14の外科システム。
【請求項16】
少なくとも一つの上レール外フィンガは、前記外科カセットの第二側の外科カセットの上把持部と接触し、かつ少なくとも一つの下レール外フィンガは、前記外科カセットの第二側の外科カセットの下把持部と接触する、請求項11の外科システム。
【請求項17】
前記上レールは少なくとも一つの上レール内フィンガを更に含み、かつ
前記下レールは少なくとも一つの下レール内フィンガを更に含む、請求項14の外科システム。
【請求項18】
少なくとも一つの上レール内フィンガ、および少なくとも一つの下レール内フィンガは、挿入時に前記外科カセットを位置決めするように形成されている、請求項17の外科システム。
【請求項19】
前記把持機構は、解放時に、少なくとも一つの上レール内フィンガおよび少なくとも一つの下レール内フィンガにと共に前記外科カセットを付勢する、請求項17の外科システム。
【請求項20】
少なくとも一つの上レール内フィンガは前記外科カセットの第一側で外科カセットの上把持部と接触し、かつ少なくとも一つの下レール内フィンガは前記外科カセットの第一側で外科カセットの下把持部と接触する、請求項17の外科システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は外科カセットに関する。更に詳細には、本発明は、外科システムの流体工学サブシステムに関する。更に詳細には、本発明は、眼科外科システムに使用される外科カセットを把持するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
人間の目は軽い疾患から完全視力喪失まで多くの病気にかかる。コンタクトレンズおよび眼鏡は或る疾患を補償することができ、眼科手術は他の疾患に必要とされる。概ね、眼科手術は、硝子体網膜手術等の後分節処置と、白内障等の前分節処置とに分類される。最近は、前後分節処置を結合した処置が開発されている。
【0003】
眼科手術に使用される外科器具は、前分節処置または後分節処置専用であるが両処置を支持するものもある。いずれの場合にも、外科器具は、外科カセット、流体バッグ、配管、ハンドピースチップ、その他の消耗品等の関連消耗品の使用を必要とすることがしばしばである。
【0004】
外科カセットは、処置および外科器具に依存して様々な機能を提供できる。例えば、白内障手術(例えば、水晶体超音波吸引処置)用の外科カセットは、外科部位中へまたは外科部位から外へ流れる流体の洗浄および吸引を管理するのを補助する。外科カセットは、また、流体バッグの支持を提供し、外科器具へ真空/圧力を誘導するマニホールド、その他の機能を提供する。
【0005】
カセットは、概ねカセット受け部位で手術器具に連結される。カセットがカセット受けへ挿入されるときに、クランプがカセット上で閉鎖してカセットを所定位置で保持する。手術時に外科カセットには、把持領域内で相当量の力が加わる。この力は、カセットまたは他の力の中心近くを押す蠕動ポンプにより加わる力にクランプが対抗する結果である。
【0006】
側部でカセットを把持する把持機構は幾つかの欠点を有する。例えば、カセットと係合する把持領域を提供するためにカセットの幅は拡大しなければならない。更に、手術時に、側クランプはカセットの側部に沿って設置されるセンサの障害になる。
【0007】
従って、従来側把持カセットおよび把持システムの問題を解消または減少する外科カセットを把持するための外科カセットおよびシステムに対するニーズがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の課題は、上述のニーズおよび他の要求を満たす外科カセットおよびシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態は、第一側(例えば、内側)および第二側(例えば、外側)を有する外科システムに使用できる外科カセットを含む。一実施形態による外科カセットは、使用時に外科コンソールと第一側でインターフエースを形成する構成の本体部、使用時に外科カセットの第二側で第一クランプレールと接触するように構成された本体部の上部から突出した第一把持部、および使用時に外科カセットの第二側で第二クランプレールと接触するように構成された本体部の下部から突出した第二把持部を含む。
【0010】
本発明の他の実施形態は、眼科手術プロセスで流体工学管理システムの少なくとも一部を収容する本体部、前記本体部の上部に取付けた第一把持部、および前記本体部の下部に取付けた第二把持部を有する外科カセットを含む。前記外科カセットは外科コンソールにおいてカセット受器へ挿入できるように構成されている。
【0011】
好適形態によれば、第一把持部は第一リップ部を含み、第二把持部は第二リップ部を含む。
【0012】
好適形態によれば、第一把持部、第二把持部、および前記本体部はプラスチック単一片から形成され、第一把持部および第二把持部は少なくとも二つのセクションを含む。
【0013】
本発明の他の実施形態は、眼科外科処置用の外科コンソールおよび外科カセットを含む外科システムを含む。前記外科コンソールは、外科カセットを受ける外科カセット受器および把持機構を含む。前記把持機構は、第一水平軸を中心に回転可能な上レール、および第二水平軸を中心に回転可能な下レールを含む。
【0014】
前記外科カセットは第一側、および第一側と反対の第二側を有する。一実施形態による外科カセットは、眼科外科処置のための流体工学管理システムの少なくとも一部を収容する本体部、前記外科カセットの第二側の上クランプレールと接触するために前記本体部に取付けた上把持部、および前記外科カセットの第二側の下クランプレールと接触するために前記本体部に取付けた下把持部を含む。前記本体部は使用時に第一側の外科コンソールとインターフエースを形成するように構成されている。
【0015】
好適形態によれば、前記外科カセットの上把持部は第一リップ部を含み、前記外科カセットの下把持部は第二リップ部を含む。
【0016】
好適形態によれば、前記上レールは少なくとも一つの上レール外フィンガを含み、かつ前記下レールは少なくとも一つの下レール外フィンガを含む。
【0017】
好適形態によれば、前記把持機構は、前記外科カセットが前記外科カセット受器へ挿入されるときに、前記外科カセットの上把持部と少なくとも一つの上レール外フィンガとが接触し、かつ前記外科カセットの下把持部と少なくとも一つの下レール外フィンガとが接触するように、形成されている。
【0018】
好適形態によれば、外科カセットを適所に保持するために、少なくとも一つの上レール外フィンガは、前記外科カセットの第二側の外科カセットの上把持部と接触し、かつ少なくとも一つの下レール外フィンガは、前記外科カセットの第二側の外科カセットの下把持部と接触する。
【0019】
好適形態によれば、前記上レールは少なくとも一つの上レール内フィンガを更に含み、かつ前記下レールは少なくとも一つの下レール内フィンガを更に含む。
【0020】
好適形態によれば、少なくとも一つの上レール内フィンガ、および少なくとも一つの下レール内フィンガは、挿入時に前記外科カセットを位置決めするように形成されている。
【0021】
好適形態によれば、前記把持機構は、解放時に、少なくとも一つの上レール内フィンガおよび少なくとも一つの下レール内フィンガと共に前記外科カセットを前記外科コンソールから押し出す。
【0022】
好適形態によれば、少なくとも一つの上レール内フィンガは前記外科カセットの第一側で外科カセットの上把持部と接触し、かつ少なくとも一つの下レール内フィンガは前記外科カセットの第一側で外科カセットの下把持部と接触する。
【発明の効果】
【0023】
本発明の実施形態は、外科カセットの幅を縮小させる利点を有し、それにより外科カセットを収容するように設計されるコンソールの幅を縮小可能にする。
【0024】
本発明の実施形態は、最高負荷が加わる領域の近くでカセットを把持する利点を有する。
【0025】
本発明の実施形態は、外科カセットに収容される液体のレベルを感知するセンサに使用される領域での把持を回避することによる利点を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明およびその利点は添付図面に関する続く説明を参照することにより一層完全に理解できる。同一参照番号は同様の特徴を示す。
【0027】
図面には本発明の好適実施形態が示され、図面中同様参照番号は同様部および対応する部を示すために使用されている。
【0028】
本発明の実施形態は、外科システムおよび外科カセットを提供し、外科カセットは上下で把持される。本発明の一つの実施形態によれば、外科コンソールは、各々が水平軸を中心に回転する複数のクランプレールを有し、外科カセットの上下縁に沿って外科カセットを把持するクランプを含む。クランプフィンガが各クランプレールから延在する。内クランプフィンガはカセットの挿入時のカセットの位置決めを助けかつ解放プロセス時のカセットの解放を助ける。外クランプフィンガはカセットに接触して把持する。クランプレールが回転するときに外フィンガはカセットの外に対面する側と接触してカセットをコンソールへ向けて押す。カセットは、クランプフィンガを受けるためのリップ部または段部等の把持部を含んでよい。
【0029】
図1は、眼科外科コンソール100の一実施形態を示す線図である。外科コンソール100はタッチスクリーン115を有する旋回モニタ110を含んでよい。旋回モニタ110は、タッチスクリーン115を見ることを必要とする人に対して種々の配向に位置決めできる。旋回モニタ110は側から側へ旋回しかつ回転および傾斜する。タッチスクリーン115は、ユーザがコンソール100と相互作用することのできるグラフィカルユーザインターフエース("GUT")を提供する。
【0030】
外科コンソール100は、更に、種々の道具および外科コンソールのための消耗品を連結するために使用される連結パネル120を含む。連結パネル120は、例えば、凝固コネクタ、均衡塩溶液受器、種々のハンドピース用コネクタおよび流体管理システム("FMS")またはカセット受器125を含んでよい。外科コンソール100は、更に、足ペダル制御器(例えば、パネル130の背後に保管される)等のユーザフレンドリの特質および他の特質を含んでよい。
【0031】
作用として、カセット(図示されていない)はカセット受器125内に設置できる。外科コンソール100内のクランプはカセットを適所に把持し、使用時にカセットの運動を最小限にする。クランプはカセットの上下、カセットの側を把持し、またはカセットを把持する。
【0032】
図2はカセットが存在しないカセット受器125の一実施形態を示す線図である。カセット受器125は、種々の入力ポートおよび出力ポート(概ね135で示されている)を有し、外科カセットからの流体(即ち液体および気体)を受ける。カセット受器125は、更に、手術時に蠕動ポンプローラ140を外科カセットに接触させるための開口を含んでよい。蠕動ポンプおよび補充カセットの一実施形態は、SorensenによるUS特許出願番号6,293,926に記載され、その内容はここに参考として組み込まれる。
【0033】
図2の実施形態における外科カセットは、下レール142および上レール(図示せず)を有するクランプにより所定位置に保持される。各レールは、対応する把持領域内のカセットと接触する外クランプフィンガ(例えばクランプフィンガ144)、および挿入時にカセットを位置決めしかつ解放時にカセット受器の外へカセットを押すための内クランプフィンガ(例えばクランプフィンガ145)を有してよい。解放ボタン146は押圧によりクランプからのカセットの解放を開始する。外科コンソール100に依存して、カセット解放プロセスは、圧力または流体の換気、クランプの係合解除、または他の工程等幾つかの工程を含む。図2の形態は、例示として提供されている。カセット受器125の形態ファクタ、入力/出力ポートの設置および数量、およびカセット受器125の他の特性は外科コンソール100に依存し、実行される外科処置、または他のファクタに依存する。
【0034】
図3は、外科カセット150の一実施形態を示す線図である。カセット150は、外科処置に続いて廃棄される閉鎖システム流体装置を提供できる。カセット150はカセット本体155、およびカセット本体155から突出するクランプと相互作用する部(例えばクランプ領域160および165で概ね示される)を含んでよい。図示形態において、カセット150は三つの基本部から形成される。即ち、カセット150が外科コンソール100へ挿入されるときに外科コンソールに対面する内部または外科コンソールインターフエース部170、中間部175および背後板180で形成される。カセット150の種々のセクションがプレス嵌め、相互係止タブ、化学結合、熱結合、機械ファスナ、または当分野で既知の他の取付機械により一緒に連結される。他の実施形態において、カセット150は単一片または複数片で形成される。
【0035】
外科コンソールインターフエース部170は、流体流を管理するために、流体流路(例えば、弾性ポンプ膜により提供される蠕動ポンプのための流路177)、弁(例えば洗浄/吸引弁)、圧力センサおよび他の特質のインターフエースを提供する。カセット150は、また、処置時に流体を収集するために流体バッグ(図示せず)に取り付けられる。
【0036】
作用として、カセット150は、カセットの上下上でカセット150と接触するクランプレールによりカセット受器125内の所定位置に保持される。例えば、上クランプレールはクランプ領域160およびクランプ領域165においてカセット150と接触し、かつ下クランプレール(例えば下クランプレール142)は同様の下クランプ領域でカセット150と接触する。
【0037】
図4は、カセット受器125へ挿入されたカセット150の線図である。図4から理解できるように、前カバー180はカセット150の片手による挿入および除去のためのハンドル181を含んでよい。
【0038】
図5は、カセット受器125へ挿入されたカセット150の一実施形態の断面図である。カセット150はクランプにより所定位置に保持される。図5の実施形態において、クランプは下クランプレール142および上クランプレール182を含むが、他の実施形態においてクランプは他の領域でカセット150と接触してよい。カセット150が初期に挿入されるときに、カセット150は内クランプフィンガ(例えばクランプフィンガ145および185)上を付勢し、クランプレール142/182が回転して外クランプフィンガ(例えばクランプフィンガ144およびクランプフィンガ184)がそのクランプ領域においてカセット150と接触するようにする。例えば、クランプフィンガ144は把持部190でカセット150と接触し、他方でクランプフィンガ184は把持部195でカセット150と接触する。カセット150が受け部125へ挿入されるときに、付加的回転が、モータ、エアシリンダ、リニアアクチュエータ、ソレノイドまたはこれらの任意の組合せにより、または他のリニアまたは回転駆動装置により直接的または間接的にクランプレール142/182へ付与される。カセットを解放するために、クランプレール142/182は反対方向へ回転し、かつ内クランプフィンガはコンソールからカセットを押し出す。挿入時に、外科コンソールインターフエース部170は外科コンソール100と接触し、そのようにして例えば、蠕動ポンプローラ140が流路177を圧搾する。
【0039】
図5の実施形態において、クランプフィンガはカセット150を外科コンソール100へ向けて付勢して所定場所でカセット150を保持する。図6は、クランプレール182により把持されるカセット150の説明図である。図6の実施形態において、中間部175は、カセット本体155の一部を形成し、かつコンソールインターフエース部170はカセット本体155の一部を形成する。把持部195はカセット本体155(図3に示されている)から突出してクランプレール182のクランプフィンガ184と係合する。把持部195はリップ部等のクランプフィンガ184と係合する適宜構造であってよい。図6から理解できるように、中間部175およびコンソールインターフエース部170の各々は把持部195のセクションを含んでよい(例えば、中間部175は把持部195の外セクションを含み、かつコンソールインターフエース部170は把持部195の内セクションを含む。)
【0040】
使用時に、外レールフィンガ184は、把持部195の外側を付勢してカセット150を所定位置に保持する。解放プロセス時に、レールフィンガ185は把持部195の内側上を付勢してカセット150をカセット受器の外へ押し出す。
【0041】
図7はカセットの中間部175の一実施形態の線図である。中間部175は、カセット本体155(図3に図示)の一部を形成するための本体部205を含んでよい。本体部205は外壁210および215を含んでよい。この図示例において、本体部の外壁210は上壁であり、かつ本体部の外壁215は下壁である。把持部190は本体部205から突出し、かつ外壁215と端壁225間に横切る方向に設けられた一セットのリブ220を含む。同様に、把持部195は本体部205から突出し、かつ外壁210と端壁235間に横切る方向に設けられた一セットのリブ230を含む。リブの端面(例えば端面240)は、使用時にクランプ(例えばクランプフィンガ)と接触する。他の実施形態によれば、リブは、使用時にクランプと接触する形態のクランプインターフエース壁の背後にあってよい。
【0042】
図7は概ね矩形断面を有する均一に離間したリブとしてリブを示しているが、リブは他の配置および形状であってよい。一般的に、リブは、負荷を受けたときに安定するように所定材料により形状されてよい。各リブは、材料の降伏点に達したときに、弾性領域で予測通りに変形しかつ塑性流動するようにプラスチックで形成される。所定のリブが弾性領域において変形するときに、他のリブはクランプと係合して(クランプと既に接触している場合には更に変形する)負荷を分配する。同様に、あるリブが塑性変形する場合に、隣接するリブはクランプと係合して(または更に変形して)負荷を分配する。
【0043】
他の方法として、クランプおよびカセットは、例えば機械加工誤差および組立誤差により平行でないから、クランプにより加わる負荷形態は、不均一となる。カセット150の把持部は、負荷を分配するために負荷形態に適合する(例えばより高い負荷変位の領域においてリブをより多く変形することにより)。結果的に、不均一分配された高い負荷は破滅的損傷をカセット150へ与えることなく把持部内で分配され得る。リブはカセットが受けると予測される負荷に依存した寸法および形状に形成されてよい。
【0044】
図7は中間部175の一実施形態を示すが、同様の把持部がコンソールインターフエース部170、またはカセット150に含まれてよい。本体部205、把持部190、および把持部195はプラスチックを射出成形した一体片、共に連結される分離組立体、または他の方法で取り付けられる分離組立体であってよい。更に、図7は例示であり、かつカセット把持部はクランプレールと接触する適宜任意構造を有してよい。
【0045】
図8は、上下把持に適したカセット150の外形の線図である。図8の実施形態において、カセット150は、眼科外科処置用の流体工学管理システムの一つまたはそれ以上の構成要素を収容するためのカセット本体155を含む。上把持部195および下把持部190は本体155へ取付けられる(例えば、接着によりプラスチック単一片に、または他の方法により取付けられる)。この実施形態において、把持部は、クランプレールを受けるリップ部または段部である。使用時に、クランプレールは、カセット150を所定位置に保持するために把持部の外側を外科コンソールに対して付勢する。(大きなF矢印により示されている)。カセットが解放されるときに、クランプレールは把持部の内側を付勢する(小さいF矢印で示されている)。このようにして、カセット150を所定位置に保持する力および解放する力はカセットの上下で付与される。把持部は、上述のごとく力分布構造を利用する把持部に追従し、または使用時にクランプレールと接触するように構成される。
【0046】
カセット150を上下上で把持することによりカセット150の幅を短縮できる。このことは、幅寸法内空間に拘束されるシステムに有利である。更に、ある外科カセットはある流体工学システムの機能に必須の外科コンソールにおけるレベルセンサの使用を必要とする。かかるセンサは、典型的には、適宜流体室が設置されるカセットの側部に沿って外科コンソール内に設置される。カセット150を上下で把持することは、レベルセンサまたは他の流体工学システムの構成要素の使用のためにカセット150の側部を自由にしかつカセット150の側部近くに設置されるかかる構成要素上のストレスを解消または減少する。更に、カセット150の上下上での把持は、使用時にカセット150に加わる最高の負荷領域における、またはかかる領域近くでの把持を可能にする。
【0047】
図9および10は、外科カセットの上下で外科カセットを把持するためのシステムの一実施形態の線図である。図9に示されたように、外科コンソールは、カセット受器125および外科カセットを所定場所に保持するために把持機構を含んでよい。把持機構は下クランプレール142および上クランプレール182を含む(図10に示されている)。各クランプレールは、内外クランプフィンガを含んでよい。例えば、クランプレール142は外フィンガ144、および内フィンガ145を含んでよい。把持機構は、更に、クランプレール142のアーム252を軸支するように連結されたクランプアーム250、およびクランプレール182のアーム256を軸支するように連結されたクランプアーム254を含んでよい。クランプアーム250および254は圧縮リンクであってよく、クランプレール142および182の過剰トルクを防止するためにバネおよび往復ソケットを含む。
【0048】
クランプアーム250および254の対向端はアクチュエータホイール258のローブ(lobes)に連結されている。アクチュエータホイール258の第三ローブは、膨張かつ収縮するエアシリンダ260に連結されている。エアシリンダ260は、アクチュエータホイール258に直接またはリンク装置を介して偏心に連結されてよい。
【0049】
作用として、エアシリンダ260が伸張するときに、アクチュエータホイール258は前進しかつ時計方向へ回転する。アクチュエータホイール258の運動によりクランプアーム252およびクランプアーム254の運動が生じ、それによりクランプレール142および182の回転を可能にする。アクチュエータホイール258が、図9および10の斜視図から時計方向に回転しかつ前方へ移動するときに、上レール182は時計方向へ回転し、かつ下レール142は半時計方向へ回転する。外科カセットが所定場所のときに、これに起因して上下外クランプフィンガはカセットを受器125へ付勢する。他方、エアシリンダ160が収縮する場合には、アクチュエータホイール258は、図9および10の斜視図の位置から後方へ移動しかつ半時計方向へ回転し、それによりクランプレール182は半時計方向へ回転し、かつクランプレール142は時計方向へ回転する。この場合に、カセットが所定場所にある場合、内クランプフィンガ(例えば、フィンガ145)はカセットをカセット受器125から押し出す。
【0050】
エアシリンダ160の例はクランプレール142および182を最終的に回転させる力を付与するために使用されるが、運動はモータ、リニアアクチュエータ、ソレノイド、または他の適宜機構により提供され得る。特定把持機構が図9および10に示されたが、本発明の他の実施形態は、上下で外科カセットを把持するための他の把持機構を利用できる。
【0051】
このように、把持機構は複数のクランプレールを含み、クランプレールの各々が水平軸を中心に回転する。クランプレールは上下縁に沿ってカセットを把持するためにカセット受け領域の上下に位置決めされる(例えば、対応する把持部に沿って)。クランプレールは内外縁に沿って延長したフィンガを有し、そのフィンガがカセットと接触する構成であってよい。内縁に沿ったフィンガは挿入時にカセットを設置するために使用でき、かつカセット解放プロセス時にカセットを発射させるために使用できる。外縁に沿ったフィンガはカセットと接触しかつカセットを把持するために使用できる。クランプレールが回転してカセットを把持するたときに、外クランプフィンガはカセットに接近して接触する。カセットは、把持時の適正接触のためにクランプレールの外フィンガにアクセスするために、上下縁に沿ってクランプ受け部(例えば、段)を有する。
【0052】
カセットの上下でのクランプレールの設置は、カセットの幅を短縮させる。更に、カセットの上下は、典型的には、使用時に最高の局所的負荷を受けるので、本発明の実施形態は最高に負荷が加わる領域近くでの把持を可能にする。更に、上下でのカセット把持は、流体工学管理システムのためにカセット側部を自由にする。特に、適当な流体室が設置されるカセットの側部近くにレベルセンサを、位置決めできる。
【0053】
本発明は特定実施形態について説明されたが、理解されるように、上述の実施形態は解説を目的とし、従って本発明の範囲はかかる実施形態に制限されない。多くの変更、改変、付加、および改良が上述の実施形態について可能である。かかる変更、改変、付加、および改良は特許請求の範囲に記載の発明の範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】外科コンソールの一実施形態の線図である。
【図2】カセット受器の一実施形態の線図である。
【図3】外科カセットの一実施形態の線図である。
【図4】カセット受器内の外科カセットの一実施形態の線図である。
【図5】カセット受器内のカセットの一実施形態の断面を示す線図である。
【図6】クランプと係合したカセットの一実施形態の説明図である。
【図7】把持部を含むカセットセクションの一実施形態の線図である。
【図8】外科カセットの一実施形態の外形の線図である。
【図9】把持機構の一実施形態の線図である。
【図10】把持機構の一実施形態の線図である。
【符号の説明】
【0055】
100 コンソール
110 旋回モニタ
125 カセット受器
142 下クランプレール
145 クランプフィンガ
150 外科カセット
160 クランプ領域
170 インターフエース部
175 カセット本体の一部
182 上クランプレール
184 クランプフィンガ
190,195,200 把持部
220,230 リブ
250,254 クランプアーム
258 アクチュエータホイール
260 エアシリンダ
【出願人】 【識別番号】500319044
【氏名又は名称】アルコン,インコーポレイティド
【出願日】 平成19年6月28日(2007.6.28)
【代理人】 【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤

【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一

【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎

【識別番号】100090309
【弁理士】
【氏名又は名称】今枝 久美


【公開番号】 特開2008−6292(P2008−6292A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2007−170873(P2007−170873)