Warning: copy(htaccessbak): failed to open stream: No such file or directory in /home/jtokkyo/public_html/header.php on line 10
視標呈示装置 - 特開2008−6115 | j-tokkyo
トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学

【発明の名称】 視標呈示装置
【発明者】 【氏名】金澤 雄一郎

【氏名】小林 利哉

【要約】 【課題】装置の通電状態を目視により容易に確認できると共に、検査時にはパイロットランプの影響を受けることなくスムーズに検査が行える視標呈示装置を提供することを技術課題とする。

【構成】被検眼の視機能を検査するための視標を表示するディスプレイを備え、被検者から所定の遠用検査距離だけ離されて使用される視標呈示装置において、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検眼の視機能を検査するための視標を表示するディスプレイを備え、被検者から所定の遠用検査距離だけ離されて使用される視標呈示装置において、
装置の通電状態を知らせるパイロットランプであって、前記ディスプレイの正面方向から観察可能な位置に配置されたパイロットランプと、装置の通電状態を維持したままディスプレイの表示を消す省電力モードに切換える省電力モード切換手段と、前記ディスプレイの視標表示時に前記パイロットランプを消灯し、省電力モードにより前記ディスプレイの表示が消されている時にパイロットランプを点灯するランプ点灯制御手段と、を備えることを特徴とする視標呈示装置。
【請求項2】
請求項1の視標呈示装置において、前記ディスプレイが配置される装置筐体の高さ及び幅の正面サイズは、前記ディスプレイの高さ及び幅のそれぞれ2倍より小さなサイズであり、前記パイロットランプは前記ディスプレイが配置される装置筐体の正面に配置されていることを特徴とする視標呈示装置。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、被検眼の視機能を検査するための検査視標を呈示する視標呈示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶等のディスプレイに視力検査視標を表示させ、被検眼に視標を呈示する視標呈示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の視標呈示装置は、5m等の遠用検査距離に置かれて使用される。
【特許文献1】特開2006−42978号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、電動式の装置には、通常、装置の通電状態を使用者に知らせるためのパイロットランプが設けられている。一方、ディスプレイ式の視標呈示装置はより小型化、薄型のものが望まれる傾向にある。
しかし、装置の筐体のサイズを小さくし、また、薄型にすると、パイロットランプの配置位置がディスプレイに近づくことになる。ディスプレイに表示される視標の近くでパイロットランプが点灯されていると、被検者は視標に対する注視が散漫になる問題がある。この場合、検査精度が低下したり、検査時間が長くなりやすい。特に、暗室での検査では、パイロットランプの点灯が目立ちやすい。また、両眼視機能検査では、視標の近くに置かれたパイロットランプが融像刺激となってしまいやすい。
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、装置の通電状態が従来通り目視により容易に確認できると共に、検査時にはパイロットランプの影響を受けることなくスムーズに検査が行える視標呈示装置を提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0006】
(1) 被検眼の視機能を検査するための視標を表示するディスプレイを備え、被検者から所定の遠用検査距離だけ離されて使用される視標呈示装置において、
装置の通電状態を知らせるパイロットランプであって、前記ディスプレイの正面方向から観察可能な位置に配置されたパイロットランプと、装置の通電状態を維持したままディスプレイの表示を消す省電力モードに切換える省電力モード切換手段と、前記ディスプレイの視標表示時に前記パイロットランプを消灯し、省電力モードにより前記ディスプレイの表示が消されている時にパイロットランプを点灯するランプ点灯制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の視標呈示装置において、前記ディスプレイが配置される装置筐体の高さ及び幅の正面サイズは、前記ディスプレイの高さ及び幅のそれぞれ2倍より小さなサイズであり、前記パイロットランプは前記ディスプレイが配置される装置筐体の正面に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、装置の通電状態が従来通り目視により容易に確認できると共に、検査時にはパイロットランプの影響を受けることなくスムーズに検査が行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は実施形態の視標呈示装置の外観図である。
【0009】
視標呈示装置1の筐体2の正面(前面)には、視標を呈示するためのカラー液晶のディスプレイ(LCD)3が配置されている。ディスプレイ3は、5m等の遠方の検査距離に置かれた場合にも所定サイズの検査視標10を表示できるように、本実施形態では19インチサイズのものを使用している。また、筐体2の正面サイズについては、ディスプレイ3以外の面積をできるだけ少なくするように、筐体2の高さHがディスプレイ3の高さhdの2倍より短いサイズとされている。筐体2の幅Wもディスプレイ3の幅wdの2倍より短いサイズとされている。さらに、筐体2は壁掛けで使用できるように、5cm程の薄型とされている。
【0010】
筐体2の正面の下方には、リモコン4からの赤外光の通信信号を受信する受信部5と、装置の通電状態を使用者に知らせるためのパイロットランプ7が配置されている。パイロットランプ7の配置位置は、筐体2の正面に限られるものでは無いが、正面方向の遠方検査距離に位置する検者から容易に確認可能な位置であることが好ましい。筐体2の側面には、電源スイッチ9が配置されている。ディスプレイ3に表示される視標10は、リモコン4の操作によって切り替えられる。1つの文字視標10を呈示する場合、ディスプレイ3のほぼ中央に視標10が表示される。30は赤緑眼鏡であり、右眼側に赤フィルタ30Rが、左眼側に緑フィルタ30Gが配置されている。これを用いて被検者の両眼視機能を検査する。
【0011】
図2は、本実施形態の視標呈示装置の制御ブロック図を模式的に示した図である。20は制御ユニットであり、制御ユニット20にはディスプレイ3、受信部5及びパイロットランプ7が接続される。制御ユニット20の内部には、様々な視標パターンを記憶するメモリやリモコン4からの指令信号を解読するデコーダ回路等を含む。
【0012】
リモコン4には、装置本体を操作するための複数のボタンと、それらボタンによる操作の状況を表示する液晶ディスプレイ41が配置される。42は視力視標切換スイッチ群であり、視力値に対応するボタンを押すと、ディスプレイ3にその視力値の視標が表示される。このとき、ディスプレイ41にも同じ視標が表示されると共に、その視力値も表示される。43は検査視標切換スイッチ群である。このスイッチ群43では、赤緑テストやクロスシリンダーテスト、両眼視機能検査等の様々な視機能を検査するための視標を表示させる機能を有している。44は方向選択ボタン、45は視力値増減ボタンである。これらのボタン44、45を押すことで、現在表示中の視標の方向を任意に変えたり、視力値を上下させることができる。46は画像表示ボタンであり、ボタン46を押すことで、予め制御ユニット20に記憶させておいた画像を表示させることができる。
【0013】
48は省電力モードに切換えるための省電力モードボタンである。ディスプレイ3に視標が表示されているときにボタン48を押すと、装置1の通電状態を維持しつつ(すなわち、電源がオンの状態)、ディスプレイ3の表示(バックライト)が制御ユニット20により消される。なお、省電力モードへの切換えは、検者によるリモコン4の操作によらず、一定時間に渡り装置1に操作信号が送信されない場合にも、制御ユニット20により自動的に省電力モードに切換えられる。この場合の一定時間は、検者側にて設定変更が可能である。49はリモコン4の指令信号を送信する送信部である。
【0014】
以上のような構成の装置において、本発明の特徴的な動作を説明する。電源スイッチ9がONされると、装置1に電源が供給され、制御ユニット20の制御によりディスプレイ3に所定の初期画面又は初期視標が表示される。ここで、パイロットランプ7は装置の通電状態を報知するためのものであるが、ディスプレイ3に視標等が表示(少なくとも、検査視標が表示)されているときは、制御ユニット20の制御によりパイロットランプ7は消されたままとされる。パイロットランプ7が点灯していなくても、ディスプレイ3が表示されていることにより、通電していることが明らかであるため、実用上は問題ない。
【0015】
検者は、リモコン4の各種ボタンを操作し、検査視標を切換えながら視機能検査を行う。装置1から所定の検査距離だけ離れて位置する被検者は、ディスプレイ3に表示される視標10を注視する。このとき、ディスプレイ3の正面方向から被検者の視野内に入る位置に配置されたパイロットランプ7の構成であっても、パイロットランプ7の点灯が消されているため、被検者の視標の注視に邪魔とならず、検査を精度良くスムーズに行うことができる。特に、暗室での検査ではランプ7が点灯されていると目立ち易いが、検査中はパイロットランプ7が消灯(目立たないくらいの減光を含む)されているため、検査の邪魔にならずに済む。
【0016】
両眼視機能検査視標を表示して検査する例を説明する。図3は、斜位検査を説明する図で、融像視標付き斜位検査視標50が選択された場合のディスプレイ3の表示画面を示した図である。検査視標50は、機能検査視標切換スイッチ群のうち、「斜位」を特定できる機能を有する選択スイッチを選択することでディスプレイ3に表示される。背景画面55は白色で表示される。赤フィルタ30Rを介して右眼のみに呈示される視標となる呈示図形50G(第1図形)は緑色で表示される。緑フィルタ30Gを介して左眼のみに呈示される視標となる呈示図形50R(第2図形)は赤色で表示される。そして、両眼に同時に呈示される融像視標51は黒色で表示される。ディスプレイ3の画面に表示される図形及びその色は制御ユニット20により制御される。
【0017】
図4は融像視標付き斜位検査視標50の見え方を説明する図である。赤緑眼鏡30をかけて視標50を見た場合、右眼には、図4(a)にように見える。右眼は赤フィルタ30Rを通して、ディスプレイ3を見るため、背景画面55は赤色に見える。また、赤フィルタ30Rを通して、赤色の呈示図形50Rを見るために、呈示図形50Rは背景画面55に同化して見える(形状を認識できなくなる)。一方、呈示図形50Gは赤色成分を持たないために、被検者には黒色として認識される。このとき、融像刺激51は変わらず、黒色に見える。
【0018】
一方、左眼でも右眼の場合と同様の現象が起こる。左眼は緑フィルタ30Gを通して、ディスプレイ3を見るために、背景画面55は緑色に見え、呈示図形50Gも背景画面55に同化して見える(形状を認識できなくなる)。
【0019】
このようにして、右眼と左眼で見える像が異なるため、被検者は融像視標51を利用することにより、斜位が検査される。正視眼の場合は、図4(c)に示すように、呈示図形50Rと呈示図形50Gとがずれなく見える。被検眼に水平斜位がある場合は、呈示図形50Rと呈示図形50Gとが、横にずれて見える。
【0020】
このような斜位検査において、パイロットランプ7が点灯されていると、これが融像刺激となってしまい、被検者は融像視標51との混同を生じやすくなる。本装置のようにディスプレイ3以外の筐体2のフレーム部分の面積が小さいと、パイロットランプ7の配置が検査視標50に近くなる。パイロットランプ7は、検査視標50の近くに位置するほど、そして輝度が高いほどに目立って認識される。暗室検査においては、特に刺激となりやすい。また、パイロットランプ7の存在により意識が散漫になる。これに対して、検査中にパイロットランプ7が消されていれば、検査の邪魔にならずにすむ。
【0021】
図5は、図3の視標に対して、融像視標51を持たない斜位検査視標の例である。この視標においては、上下方向の2つのライン図形150G(第1図形)が緑色で表示され、左右方向のライン図形150Rが赤色で表示される。上記と同じように、被検者の眼前に赤緑眼鏡30を配置して斜位検査を行う。この斜位検査視標150においては、図3の融像視標51を持たないので、斜位検査を精度良く行える。ここで、パイロットランプ7が点灯されていると、これが融像刺激となってしまい、正確な斜位量の検査に支障をきたすことになる。本装置のように、検査中においては、パイロットランプ7を消灯することにより、正確な斜位検査が可能になる。
【0022】
検査が終了し、一定時間(例えば5分)の間、リモコン4からの操作信号が入力されない場合、あるいは、省電力モードボタン48の操作信号が入力された場合、制御ユニット20は省電力モードに切換え、ディスプレイ3の表示を消すと共に、パイロットランプ7を点灯する。ディスプレイ3の表示が消されると、装置の通電状態が識別できなくなるが、パイロットランプ7が点灯されていることにより、遠方の検査距離だけ離れた場所からも、検者は装置の通電状態を容易に認識できる。これにより、省電力モードを解除するのみで、スムーズに検査を再開できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】視標呈示装置の外観図である。
【図2】制御ブロックの模式図である。
【図3】斜位検査を説明する図である。
【図4】斜位検査視標の見え方を説明する図である。
【図5】斜位検査の他の例を説明する図である。
【符号の説明】
【0024】
1 視標呈示装置
3 ディスプレイ
4 リモコン
5 受信部
7 パイロットランプ
30 赤緑眼鏡
50 融像視標付き斜位検査視標
150 斜位検査視標



【出願人】 【識別番号】000135184
【氏名又は名称】株式会社ニデック
【出願日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−6115(P2008−6115A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−180486(P2006−180486)