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【発明の名称】 磁気共鳴イメージング装置
【発明者】 【氏名】中島 研吾

【氏名】藤本 昌弘

【要約】 【課題】磁気共鳴イメージング装置におけるRFコイルならびにRFコイルに接続している増幅器を冷却することにより、S/N比を向上させ、画像品質を向上させる。

【構成】冷却部34で冷却された冷媒が移送ホース35を通りRFコイル部14および増幅器収容部28aに移送され、それぞれの内部に収容されているRFコイル14bおよび増幅器28bを冷却する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
静磁場空間内の被検体にRFパルスを照射することにより、前記被検体にて発生する磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、
前記磁気共鳴信号を受信するRFコイルと、
前記RFコイルを冷却する冷媒を供給する冷却部と
を有する
磁気共鳴イメージング装置。
【請求項2】
前記被検体を載置面で支持するクレードルと、
前記RFコイルを含むRFコイル部と
を備え、
前記クレードルの載置面に、冷却部から供給される冷媒を送り出す送出口が形成されており、
前記RFコイル部に、前記クレードルの載置面に形成された送出口から送り出される前記冷媒を、前記RFコイル部に供給する供給口が形成されている
請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項3】
前記RFコイル部に、前記供給口から前記RFコイル部に供給される前記冷媒を排出する排出口が形成されており、
前記クレードルの載置面に、前記RFコイル部に形成された前記排出口から排出される前記冷媒を、受け入れる受入口が形成されている
請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項4】
前記RFコイル部は、
前記供給口が形成され、前記クレードルに結合する第1の結合部と、
前記排出口が形成され、前記クレードルに結合する第2の結合部と
を有し、
前記クレードルは、
前記送出口が形成され、前記第1結合部に結合する第1の被結合部と、
前記受入口が形成され、前記第2結合部が結合される第2の被結合部と
を有する
請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項5】
前記RFコイル部は、
前記RFコイルを収容する収容部と、
前記収容部を支持する支持部と
を備え、
前記支持部は、
前記第1の結合部と、
前記第2の結合部と
を有し、
前記第1の結合部に、前記供給口が形成され、
前記第2の結合部に、前記排出口が形成されている
請求項3または4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項6】
前記RFコイル部は、
前記RFコイルに接続しているコネクタボックス
を備え、
前記コネクタボックスに、前記冷却部から送り出される冷媒を、前記RFコイル部に供給する供給口と、
前記供給口から前記RFコイル部に供給される前記冷媒を排出する排出口が
形成されている
請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項7】
前記RFコイル部は、前記クレードルの載置面に着脱自在になるように形成されている
請求項4から6のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項8】
前記RFコイル部に形成された供給口及び排出口のそれぞれは、前記冷媒の逆流を防ぐ逆止弁
を有する
請求項2から7のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項9】
前記RFコイル部に接続している増幅器を有し、
前記冷却部は、前記冷媒を前記増幅器に供給することにより、前記増幅器を冷却する
請求項1から8のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項10】
前記クレードルは、前記増幅器を収容する増幅器収容部を備え、
前記増幅器は、前記クレードルの増幅器収容部に収容されており、
前記冷却部は、前記クレードルの増幅器収容部に収容された前記増幅器に冷媒を供給する
請求項9に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項11】
前記冷媒が気体である
請求項1から10のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気共鳴イメージング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)現象を利用して、被検体の断層画像を撮影できる装置として知られている。磁気共鳴イメージング装置は、医療用途、産業用途などさまざまな分野において、利用されている。
【0003】
磁気共鳴イメージング装置を用いて被検体の断層画像を撮影する際においては、まず、静磁場が形成された静磁場空間内に被検体を搬送し、被検体内のプロトン(proton)のスピンの方向を静磁場の方向へ整列させて磁化ベクトルを得た状態にする。その後、共鳴周波数の電磁波を照射することにより、核磁気共鳴現象を発生させてプロトンの磁化ベクトルを変化させる。そして、磁気共鳴イメージング装置は、元の磁化ベクトルに戻るプロトンからの磁気共鳴信号を受信し、その受信した磁気共鳴信号に基づいて被検体の断層画像を生成する。
【0004】
このような磁気共鳴イメージング装置においては、RFコイルに大電流を印加することにより磁場を発生させ、被検体の画像を撮影している。また撮影時間の短縮化のニーズに対応すべく、RFコイルに、大電流を印加することにより、短時間で画像を得られるようになってきている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−290169号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、大電流の印加により、RFコイルで発生するジュール熱も増大し、コイルの発熱により安定した磁場が得られなくなり、結果的にS/N比の低下を招くことになる。そのため、コイルの発熱を抑えることが必要となる。
【0006】
したがって、本発明の目的は、RFコイルに大電流を印加した場合でも、S/N比を向上させ、画像品質を向上できる磁気共鳴イメージング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的の達成のために本発明の磁気共鳴イメージング装置は、静磁場空間内の被検体にRFパルスを照射することにより、前記被検体にて発生する磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、前記磁気共鳴信号を受信するRFコイルと、前記RFコイルを冷却する冷媒を供給する冷却部とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、RFコイルに大電流を印加させた場合でも、S/N比を向上させ、画像品質を向上できる磁気共鳴イメージング装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下より、本発明にかかる実施形態について図面を参照して説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
図1は、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施形態の構成を示す構成図である。
また、図2は、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の第1の実施形態におけるRFコイル部14と、クレードル26と、冷却部34の関係を示す図である。図2において、図2(a)は平面図であり、図2(b)は側面図である。なお、破線で示す部分は装置内部に存在していることを示す。
【0011】
図1と図2に示すように、磁気共鳴イメージング装置1は、静磁場マグネット部12と、勾配コイル部13と、RFコイル部14と、RF駆動部22と、勾配駆動部23と、データ収集部24と、被検体搬送部25と、制御部30と、データ処理部31と、操作部32と、表示部33と、冷却部34とを有する。
【0012】
以下より、各構成要素について、順次、説明する。
【0013】
静磁場マグネット部12は、被検体が収容される静磁場空間11に静磁場を形成するために設けられている。静磁場マグネット部12は、開放型であり、たとえば、一対の永久磁石が静磁場空間11を挟むように配置され、静磁場の方向が被検体40の体軸方向に対して垂直な方向Zに沿うように構成されている。なお、図1では図示を省略しているが、静磁場マグネット部12は、上ヨークと下ヨークとサイドヨークとを備え、上ヨークと下ヨークとの端部がサイドヨークによって支持されている。そして、一対の永久磁石が上ヨークと下ヨークとのそれぞれに配置されている。
【0014】
勾配コイル部13は、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号に3次元の位置情報を持たせるために、静磁場空間11に勾配磁場を形成する。勾配コイル部13は、スライス選択勾配磁場、読み取り勾配磁場、位相エンコード勾配磁場の3種類の勾配磁場を形成するために勾配コイルを3系統有する。
【0015】
RFコイル部14は、たとえば、被検体40の撮影領域である頭部全体を囲むように配置されている。RFコイル部14は、静磁場空間11内の被検体に電磁波であるRF信号を送信して高周波磁場を形成し、被検体40の撮影領域におけるプロトンのスピンを励起する。そして、RFコイル部14は、その励起されたプロトンから発生する電磁波を磁気共鳴信号として受信する。
【0016】
ここで、図3は、クレードル26の載置面に設置されるRFコイル部14を示す図である。図3において、図3(a)は断面図であり、図3(b)は側面図である。
【0017】
図3に示すように、RFコイル部14は、収容部14aと、RFコイル14bと、支持部14cと、第1の結合部14dと、供給口14eと、第2の結合部14fと、排出口14gとを有する。
【0018】
収容部14aは、RFコイル14bを空間に収容する。
RFコイル14bは、静磁場空間11内の被検体に照射した電磁波により、被検体から発生する電磁波を磁気共鳴信号として受信する。
支持部14cは、RFコイル14bを収容する収容部14aを安定して支持する。支持部14cは、第1の結合部14dと第2の結合部14fを有している。
【0019】
第1の結合部14dは、供給口14eを含み、後述のクレードル26に形成されている第1の被結合部29aと結合する。例えば、第1の結合部14dはプラグであり、第1の被結合部29aはソケットであって、第1の結合部14dは第1の被結合部29aに嵌合する。
供給口14eは、第1の結合部14dに形成されている。供給口14eは、後述の冷却部34で冷却された冷媒を支持部14cに供給する。
【0020】
第2の結合部14fは、排出口14gを含み、後述のクレードル26に形成されている第2の被結合部29cと結合する。例えば、第2の結合部14fはプラグであり、第2の被結合部29cはソケットであって、第2の結合部14fは第1の被結合部29cに嵌合する。
排出口14gは、第2の結合部14fに形成されている。排出口14gは、収容部14aでRFコイル14bを冷却した冷媒(媒体)を、後述の受入口29dに排出する。
【0021】
RFコイル部14は、第1の結合部14dと第1の被結合部29aが結合し、第2の結合部14fと第2の被結合部29cが結合することにより、クレードル26の載置面に脱着自在となる。
【0022】
図3では図示を省略しているが、供給口14eには、支持部14c内の媒体が、後述の送出ホース35aに逆流することを防止するために、逆止弁が設けられている。また、排出口14gには、後述の受入ホース35bへ排出された媒体が支持部14cに逆流することを防止するために、逆止弁が設けられている。
【0023】
RF駆動部22は、RFコイル部14を駆動させて静磁場空間11内に高周波磁場を形成するために、ゲート変調器(図示なし)とRF電力増幅器(図示なし)とRF発振器(図示なし)とを有する。RF駆動部22は、制御部30からの指示に基づいて、RF発振器からのRF信号を、ゲート変調器を用いて所定のタイミングおよび所定の包絡線の信号に変調する。そして、ゲート変調器により変調されたRF信号を、RF電力増幅器により増幅した後、RFコイル部14に出力する。
【0024】
勾配駆動部23は、制御部30の指示に基づいて勾配コイル部13を駆動させて、静磁場空間11内に勾配磁場を発生させる。勾配駆動部23は、勾配コイル部13の3系統の勾配コイルに対応して3系統の駆動回路(図示なし)を有する。
【0025】
データ収集部24は、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号を収集するために、位相検波器(図示なし)とアナログ/デジタル変換器(図示なし)とを有する。データ収集部24は、RFコイル部14からの磁気共鳴信号を、RF駆動部22のRF発振器の出力を参照信号として、位相検波器によって位相検波し、アナログ/デジタル変換器に出力する。そして、位相検波器により位相検波されたアナログ信号である磁気共鳴信号を、アナログ/デジタル変換器によってデジタル信号に変換して、データ処理部31に出力する。
【0026】
被検体搬送部25は、クレードル26とクレードル移動部27とを有する。
【0027】
クレードル26は、被検体40を載置面で支持するテーブルである。
図2に示すように、クレードル26は、被結合部29と移送ホース35とを有する。
【0028】
クレードル移動部27は、クレードル26を静磁場空間11の内部と外部との間で移動する。
【0029】
被結合部29は、第1の被結合部29aと第2の被結合部29cとから構成される。
第1の被結合部29aは、送出口29bを形成する。第1の被結合部29aは、第1の結合部14dと結合する。
【0030】
第2の被結合部29cは、受入口29dを形成する。第2の被結合部29cは、第2の結合部14fと結合する。
【0031】
図2に示すように、送出口29bと受入口29dは、RFコイル部14と冷却部34の間を流れる冷媒の媒介として、クレードル26の表面の任意の位置に形成されている。ここで、冷媒は取り扱いの観点から気体であることが好ましい。なお、液体を用いてもよい。
【0032】
移送ホース35は、送出ホース35aと受入ホース35bとから構成される。移送ホース35は、RFコイル部14と冷却部34との間で、冷媒を移送するためのホースである。
送出ホース35aは、冷却部34から送出口29bに冷媒を供給する。受入ホース35bは、受入口29dから冷却部34に冷媒を排出する。
【0033】
制御部30は、コンピュータにより構成されている。制御部30は、操作部32からデータ処理部31を介して送られる指令に基づいて、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とクレードル移動部27との各部を制御する。また、制御部30は、所望の画像を得るために、操作部32からの指令に基づいてデータ処理部31を制御する。
【0034】
データ処理部31は、コンピュータにより構成されている。データ処理部31は、制御部30に接続されており、操作部32に入力された操作信号を処理し、制御部30に送信する。また、データ処理部31は、データ収集部24に接続されており、データ収集部24から出力される磁気共鳴信号に対して各種の画像処理をして、画像データを生成する。
【0035】
操作部32は、キーボードやマウスなどの操作デバイスにより構成されており、オペレータの操作に応じた操作信号をデータ処理部31に出力する。
【0036】
表示部33は、グラフィックディスプレイなどの表示デバイスにより構成されており、データ処理部31が生成する被検体の断層画像を表示する。
【0037】
冷却部34は、RFコイル14bと後述の増幅器28bを冷却するための冷媒を供給する。
【0038】
ここで、図4は、本発明に係る実施形態における冷却部34の構成を示す平面断面図である。
【0039】
図4に示すように、冷却部34は、筐体34aと、蒸発器34bと、コンプレッサー34cと、プロペラファン34dと、凝縮器34eと、クロスファン34fとを有する。
【0040】
筐体34aは、冷却部34を構成する機器を収める容器である。
蒸発器34bは、内部で液体フロンを蒸発させ、蒸発潜熱により周りの熱を奪うことにより媒体を冷却する。
コンプレッサー34cは、蒸発器34bで蒸発したフロンガスを圧縮する。
プロペラファン34dは、温められた蒸発器を冷やすために、筐体34aの外部から空気を供給する。
凝縮器34eはコンプレッサー34cで圧縮されたフロンガスを冷却し、液体フロンにする。
クロスファン34fは、筐体34aの外部から蒸発器34bの表面に冷媒を供給する。
【0041】
冷却部34は、蒸発器34bと、コンプレッサー34cと、凝縮器34eが閉回路として連結さている。この閉回路には、冷媒として通常フロンが封入されている。
【0042】
ここで冷却部34の動作について説明する。
液体フロンが凝縮器34eから蒸発器34bに送られる。そして、蒸発器34b内で液体フロンが蒸発しフロンガスとなり、蒸発潜熱により蒸発器34bを冷却する。そして、クロスファン34fにより受入ホース35bから供給された媒体が、冷却された蒸発器34bの間を通ることにより、蒸発器34bの表面で冷却され、送出ホース35aへ排出される。
【0043】
その後、媒体により暖められた蒸発器34b内のフロンガスが、コンプレッサー34cに送られ、コンプレッサー34c内で圧縮され、高温のフロンガスとなる。
【0044】
その後、高温のフロンガスは凝縮器34eに送られる。凝縮器34eが、プロペラファン34dにより筐体34aの外部から供給された空気で冷やされる。その時、凝縮器34e内の高温フロンガスも冷却され、液体フロンとなる。凝縮器34eを冷却した空気は、筐体34aの外部へ排出される。そして、冷却された液体フロンが、再び凝縮器34eから蒸発器34bに送られる。
【0045】
以下より、第1の実施形態におけるRFコイル14bを、冷却部34で冷却された冷媒により冷却する動作について説明する。
【0046】
図2と図3に示すように、RFコイル14bを冷却する冷媒は、冷却部34で冷却される。そして、送出ホース35aと、送出口29bと、供給口14eと、支持部14cとを通り、収容部14aに到達する。
【0047】
そして、収容部14aに到達した冷媒は、RFコイル14bを冷却する。その後、排出口14gと、受入口29dと、受入ホース35bとを通り、冷却部34に戻る。
【0048】
冷却部34に戻った媒体は、冷却部34で冷却される。冷却された冷媒は再び、収容部14aに供給される。なお、移送ホース35は被検体搬送部25の内部を通り、冷却部34と接続している。
また、図4に示すように、RFコイル14bを冷却する冷媒は、冷却部34内に形成されているクロスファン34fによって、冷却部34から収容部14aに移送される。
【0049】
以上のように、第1の実施形態においては、冷却部34で冷却した冷媒を、送出ホース35aと、送出口29bと、供給口14eと、支持部14cを通じて、収容部14aに供給する。そして、収容部14aに供給された冷媒でRFコイル14bを冷却することにより、RFコイル14bで発生するジュール熱による発熱を抑制する。したがって、S/N比を向上させ、画像品質を向上させることができる。
【0050】
<第2の実施形態>
図5と図6とは、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の第2の実施形態に用いられる装置を示した図である。第2の実施形態は、RFコイル部14以外の構成装置は、第1の実施形態と同じである。そのため、重複する箇所については、記載を省略する。
【0051】
ここで、図5は、第2の実施形態におけるRFコイル部14と、クレードル26と、冷却部34の関係を示す図である。図5において、図5(a)は平面図であり、図5(b)は側面図である。なお、破線で示す部分は装置内部に存在していることを示す。
【0052】
一方、図6は、第2の実施形態におけるクレードル26の載置面に設置されるRFコイル部14を示す図である。図6において、図6(a)は正面図であり、図6(b)は側面図である。
【0053】
第2の実施形態においては、図5と図6に示すように、RFコイル部14は、収容部14aと、RFコイル14bと、支持部14cと、供給ホース14hと、排出ホース14iと、コネクタボックス14jと、供給口14kと、排出口14lと、RFコイル用コネクタ14mとを有する。つまり第1の実施形態と異なり、供給ホース14hと排出ホース14iとコネクタボックス14jを有する。
【0054】
供給ホース14hと排出ホース14iは、支持部14cと接続している。
コネクタボックス14jは、供給ホース14hと排出ホース14iのもう一方の末端と接続している。コネクタボックス14jは、供給口14kと排出口14lを形成している。
【0055】
供給口14kは、コネクタボックスに形成される。供給口14kは、冷却部34で冷却された冷媒を支持部14cに供給する。
排出口14lは、コネクタボックス14jに形成されている。排出口14lは、収容部14aで、RFコイル14bを冷却した冷媒(媒体)を、冷却部34に排出する。
RFコイル用コネクタ14mは、RFコイルが受信した磁気共鳴信号を外部に送信するための受信コネクタである。
また、図6では図示を省略しているが、コネクタボックス14jは、RFコイル用コネクタケーブルと接続している。
【0056】
以下より、第2の実施形態における、RFコイル14bを冷却部34で冷却された冷媒により冷却する動作について説明する。
【0057】
図5と図6に示すように、コネクタボックス14jは、冷却部34と接続している。RFコイル14bを冷却する冷媒は、冷却部34で冷却される。そして、コネクタボックス14jと、供給ホース14hと、支持部14cを通り、収容部14aに到達する。
【0058】
そして、収容部14aに到達した冷媒は、RFコイル14bを冷却する。その後、排出ホース14iと、コネクタボックス14jとを通り、冷却部34に戻る。冷却部34に戻った媒体は冷却部34で冷却される。冷却された冷媒は再び、収容部14aに供給される。なお、図5には、クレードル26の表面に送出口29bと受入口29dが形成されていないが、送出口29bと受入口29dが形成されていても本発明の実施に影響はない。
【0059】
以上のように、第2の実施形態においては、冷却部34で冷却した冷媒を、コネクタボックス14jと、供給ホース14hと、支持部14cを通じて、収容部14aに供給する。そして、収容部14aに供給された冷媒でRFコイル14bを冷却することにより、RFコイル14bで発生するジュール熱による発熱を抑制する。したがって、第1の実施形態と同様に、S/N比を向上させ、画像品質を向上させることができる。
【0060】
<第3の実施形態>
図7は、第3の実施形態におけるRFコイル部14と、クレードル26と、増幅器収容部28aと、冷却部34の関係を示す図である。図7において、図7(a)は平面図であり、図7(b)は側面図である。なお、破線で示す部分は装置内部に存在していることを示す。
【0061】
第3の実施形態は、増幅器収容部28aを有する。この点を除き、第1の実施形態と同じである。そのため、重複する箇所については、記載を省略する。
【0062】
図7に示すように、増幅器収容部28aは、増幅器28bと、送出ホース結合部28cと、供給口28dと、受入ホース結合部28eと、排出口28fとを有する。
【0063】
増幅器収容部28aは、クレードル26の内部に形成されている。増幅器収容部28aは、内部に増幅器28bを収容している。また増幅器収容部28aは、送出ホース結合部28cと受入ホース結合部28eを形成している。
増幅器28bは、RFコイル14bで受信した磁気共鳴信号を増幅させる。
送出ホース結合部28cは、供給口28dを含み、送出ホース35aと結合する。
供給口28dは、送出ホース結合部28cに形成されており、冷却部34で冷却された冷媒を増幅器収容部28a内に供給する。
受入ホース結合部28eは、排出口28fを含み、受入ホース35bと結合する。
排出口28fは、受入ホース結合部28eに形成されており、増幅器収容部28a内で、増幅器28bを冷却した冷媒(媒体)を受入ホース35bに排出する。
【0064】
図7では、図示を省略しているが、供給口28dには、増幅器収容部28a内の媒体が、送出ホース35aに逆流することを防止するために、逆止弁が設けられている。
また、排出口28fには、受入ホース35bへ排出された媒体が増幅器収容部28aに逆流することを防止するために、逆止弁が設けられている。
【0065】
以下より、第3の実施形態における、増幅器28bを、冷却部34で冷却された冷媒により冷却する動作について説明する。
【0066】
図7に示すように、増幅器28bを冷却する冷媒は、冷却部34で冷却される。そして、送出ホース35aと、供給口28dを通り、増幅器収容部28aに到達する。
【0067】
そして、増幅器収容部28aに到達した冷媒は、増幅器28bを冷却する。その後、排出口28fと、受入ホース35bとを通り、冷却部34に戻る。
【0068】
冷却部34に戻った媒体は冷却部34で冷却される。冷却された冷媒は再び、増幅器収容部28aに供給される。なお、移送ホース35は被検体搬送部25の内部を通り、冷却部34に接続されている。
【0069】
以上のように、第3の実施形態においては、冷却部34で冷却した冷媒を、送出ホース35aと、供給口28dを通じて、増幅器収容部28aに供給する。そして、増幅器収容部28aに供給された冷媒で増幅器28bを冷却することにより、増幅器28bで発生するジュール熱による発熱を抑制する。したがって、第1の実施形態と同様に、S/N比を向上させ、画像品質を向上させることができる。
【0070】
なお、上記の本実施形態における磁気共鳴イメージング装置1は、本発明の磁気共鳴イメージング装置に相当する。また、本実施形態のRFコイル部14は、本発明のRFコイル部またはRFコイル部に相当する。また、本実施形態の収容部14aは、本発明の収容部に相当する。また、本実施形態のRFコイル14bは、本発明のRFコイルに相当する。また、本実施形態の支持部14cは、本発明の支持部に相当する。また、本実施形態の第1の結合部14dは、本発明の第1の結合部に相当する。また、本実施形態の供給口14eは、本発明の供給口に相当する。また、本実施形態の第2の結合部14fは、本発明の第2の結合部に相当する。また、本実施形態の排出口14gは、本発明の排出口に相当する。また、本実施形態のコネクタボックス14jは、本発明のコネクタボックスに相当する。また、本実施形態の供給口14kは、本発明の供給口に相当する。また、本実施形態の排出口14lは、本発明の排出口に相当する。また、本実施形態のクレードル26は、本発明のクレードルに相当する。また、本実施形態の増幅器収容部28aは、本発明の増幅器収容部に相当する。また、本実施形態の増幅器28bは、本発明の増幅器に相当する。また、本実施形態の第1の被結合部29aは、本発明の第1の被結合部に相当する。また、本実施形態の送出口29bは、本発明の送出口に相当する。また、本実施形態の第2の被結合部29cは、本発明の第2の被結合部に相当する。また、本実施形態の受入口29dは、本発明の受入口に相当する。
【0071】
なお、本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
【0072】
第1の実施形態において、収容部14a内でRFコイル14bを冷却した媒体は、排出口14gと受入口29dと受入ホース35bとを通り、冷却部34に戻っているが、これに限定されず、媒体は収容部14aに設けられる排出口から収容部14aの外部へ排出し、冷却部34に戻さなくても良い。この際、冷媒(媒体)は外部から冷却部34に供給される。
【0073】
第2の実施形態において、供給ホース14hと排出ホース14iは、支持部14cに接続されているが、これに限定されず、たとえば収容部14aと接続してもよい。また、第2の実施形態において、コネクタボックス14jは直接冷却部34と接続しているが、これには限定されず、送出ホース35aと受入ホース35bを介して、冷却部34と接続してもよい。
【0074】
また第3の実施形態において、増幅器収容部28aは、クレードル26の内部に形成されているが、これに限定されず、たとえばクレードル移動部27の内部に形成してもよい。また、第3の実施形態において、増幅器28bは、増幅器収容部28aに収容されているが、これに限定されず、例えばRFコイル14bに付随して、収容部14aに収容されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】図1は、本発明に係る実施形態の磁気共鳴イメージング装置の構成を示す構成図である。
【図2】図2は、本発明に係る第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置におけるRFコイル部とクレードルと冷却部の関係を示す図である。
【図3】図3は、本発明に係る第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置におけるRFコイル部の構成を示す図である。
【図4】図4は、本発明に係る実施形態の磁気共鳴イメージング装置における冷却部の構成を示す平面断面図である。
【図5】図5は、本発明に係る第2の実施形態の磁気共鳴イメージング装置における、RFコイル部とクレードルと冷却部の関係を示す図である。
【図6】図6は、本発明に係る第2の実施形態の磁気共鳴イメージング装置における、RFコイル部の構成を示す図である。
【図7】図7は、本発明に係る第3の実施形態の磁気共鳴イメージング装置における、RFコイル部とクレードルと増幅器収容部と冷却部の関係を示す図である。
【符号の説明】
【0076】
1:磁気共鳴イメージング装置
11:静磁場空間
12:静磁場マグネット部
13:勾配コイル部
14:RFコイル部
22:RF駆動部
23:勾配駆動部
24:データ収集部
25:被検体搬送部
26:クレードル
28a:増幅器収容部
29:被結合部
30:制御部
31:データ処理部
32:操作部
33:表示部
34:冷却部
35:移送ホース
40:被検体
【出願人】 【識別番号】300019238
【氏名又は名称】ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー
【出願日】 平成18年6月23日(2006.6.23)
【代理人】 【識別番号】100094053
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 隆久


【公開番号】 特開2008−484(P2008−484A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−174469(P2006−174469)