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【発明の名称】 回診用X線撮影装置管理システム及びこれに用いられる回診用X線撮影装置
【発明者】 【氏名】武本 肇

【氏名】宮田 博

【氏名】中村 俊晶

【要約】 【課題】回診用X線撮影装置および放射線撮影技師を有効に活用して、回診を円滑に行わせることができる回診用X線撮影装置管理システム及びこれに用いられる回診用X線撮影装置を提供することを目的とする。

【構成】回診用X線撮影装置1は、記憶部9で記憶された回診用X線撮影装置1の基準とする位置と向きと、エンコーダ11で計数された複数の車輪5の回転数とを用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置1の位置を算出する位置算出部29と、位置算出部29で算出された位置を位置情報として送信する送信部17と、を備え、集中管理装置3は、回診用X線撮影装置1の送信部17から送信された位置情報を受信する受信部37と、受信部37で受信された位置情報に基づいて回診用X線撮影装置1の位置を表示する表示部41と、を備えているので、表示部41は、移動後の回診用X線撮影装置1の位置を表示することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の車輪を設けて移動可能とした台車にX線照射手段を搭載した回診用X線撮影装置と、前記回診用X線撮影装置の位置情報を集中管理する集中管理装置と、を備えた、回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置は、基準とする当該回診用X線撮影装置の位置と向きとを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された基準とする位置からの当該回診用X線撮影装置の移動により回転した複数の車輪の回転数を計数する計数手段と、前記記憶手段で記憶された当該回診用X線撮影装置の基準とする位置と向きと、前記計数手段で計数された複数の車輪の回転数とを用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の位置を算出する位置算出手段と、前記位置算出手段で算出された位置を位置情報として前記集中管理装置に送信する送信手段と、を備え、前記集中管理装置は、前記回診用X線撮影装置の送信手段から送信された位置情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された位置情報に基づいて前記回診用X線撮影装置の位置を表示する表示手段と、を備えていることを特徴とする回診用X線撮影装置管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置の位置算出手段は、前記記憶手段で記憶された当該回診用X線撮影装置の基準とする位置と向きと、前記計数手段で計数された複数の車輪の回転数とを用いて、所定期間毎に移動後の当該回診用X線撮影装置の位置の他に、向きとを算出し、この所定期間毎に算出された移動後の当該回診用X線撮影装置の位置と向きとを、前記記憶手段に記憶されている基準とする当該回診用X線撮影装置の位置と向きとに代えて記憶させることを特徴とする回診用X線撮影装置管理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置は上下方向の加速度センサを備え、前記位置算出手段は、前記加速度センサからの信号を用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の上下方向の位置を算出することを特徴とする回診用X線撮影装置管理システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置はジャイロセンサを備え、前記位置算出手段は、前記ジャイロセンサからの信号を用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の方向を算出することを特徴とする回診用X線撮影装置管理システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置はGPS衛星からの信号を受信するGPS受信機を備え、前記位置算出手段は、前記GPS受信機からの信号を用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の位置を算出することを特徴とする回診用X線撮影装置管理システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置は複数備えられ、これら複数の回診用X線撮影装置のそれぞれには、固有の識別符号を記憶した識別符号記憶手段を備え、当該回診用X線撮影装置の前記送信手段は、前記位置算出手段で算出された位置を位置情報とし、この位置情報に識別符号記憶手段で記憶された識別符号を付与して送信し、前記集中管理装置の前記受信手段は、前記送信手段からの識別符号が付与された位置情報を受信し、前記表示手段は、識別符号に基づく各回診用X線撮影装置の位置情報を表示することを特徴とする回診用X線撮影装置管理システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6に記載のいずれか一つに回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記台車の複数の車輪は、駆動を行う駆動輪と、駆動を行わない補助輪と、が備えられ、前記計数手段での計数に用いられる複数の車輪は、補助輪であることを特徴とする回診用X線撮影装置管理システム。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の回診用X線撮影装置管理システムに用いられる回診用X線撮影装置において、基準とする当該回診用X線撮影装置の位置と向きとを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された基準とする位置からの当該回診用X線撮影装置の移動により回転した複数の車輪の回転数を計数する計数手段と、前記記憶手段で記憶された当該回診用X線撮影装置の基準とする位置と向きと、前記計数手段で計数された複数の車輪の回転数とを用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の位置を算出する位置算出手段と、前記位置算出手段で算出された位置を位置情報として前記集中管理装置に送信する送信手段と、を備えていることを特徴とする回診用X線撮影装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、病院などで用いられる回診用X線撮影装置管理システム及びこれに用いられる回診用X線撮影装置に係り、特にX線撮影を伴った回診を円滑に進めるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
回診用X線撮影装置は、病院内の中央放射線部などの決まった場所を基地とし、放射線撮影技師などにより、この回診用X線撮影装置を病室まで移動させて回診を行っている。このような回診を行う場合において、回診用X線撮影装置は、患者情報、撮影情報などの情報を管理している撮影情報管理装置(ホストコンピュータなど)から患者情報、撮影情報に基づいた撮影指示を受け、その撮影指示に基づいてX線撮影が実施される(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−337264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の回診用X線撮影装置管理システム及びこれに用いられる回診用X線撮影装置では、次のような問題がある。すなわち、回診を行うために必要な回診用X線撮影装置や放射線撮影技師などの管理(計画)を行う回診管理者は、種々の要因、例えばX線撮影を行う操作者の経験が異なるなどの要因により、回診に費やす時間が変化し、予め計画された回診時間と異なる回診がされている場合には、一度、基地から移動した病院の何れの場所(位置)にあるのかを把握することができない。つまり、回診用X線撮影装置や放射線撮影技師が、いつ基地に戻ってきて、次の回診に向かうことができるかなどがわからず、回診計画の変更などを円滑にすることができない場合がある。したがって、回診管理者は、回診用X線撮影装置および放射線撮影技師を有効に活用して、回診を円滑に行わせることができない場合があるという問題がある。
【0004】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、回診用X線撮影装置および放射線撮影技師を有効に活用して、回診を円滑に行わせることができる回診用X線撮影装置管理システム及びこれに用いられる回診用X線撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、複数の車輪を設けて移動可能とした台車にX線照射手段を搭載した回診用X線撮影装置と、前記回診用X線撮影装置の位置情報を集中管理する集中管理装置と、を備えた、回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置は、基準とする当該回診用X線撮影装置の位置と向きとを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された基準とする位置からの当該回診用X線撮影装置の移動により回転した複数の車輪の回転数を計数する計数手段と、前記記憶手段で記憶された当該回診用X線撮影装置の基準とする位置と向きと、前記計数手段で計数された複数の車輪の回転数とを用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の位置を算出する位置算出手段と、前記位置算出手段で算出された位置を位置情報として前記集中管理装置に送信する送信手段と、を備え、前記集中管理装置は、前記回診用X線撮影装置の送信手段から送信された位置情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された位置情報に基づいて前記回診用X線撮影装置の位置を表示する表示手段と、を備えている回診用X線撮影装置管理システムであることを特徴とするものである。
【0006】
[作用・効果]請求項1の発明によれば、まず、病院内の中央放射線部などの決まった場所である基地には、回診用X線撮影装置が置かれ、また、この回診用X線撮影装置の位置情報を集中管理する集中管理装置が備えられている。さらに、回診用X線撮影装置は、複数の車輪を設けて移動可能とした台車にX線照射手段を搭載したものである。また、回診用X線撮影装置には、記憶手段が備られ、基準とする当該回診用X線撮影装置の位置と向きとが記憶されている。次に、回診する患者のいる病室に放射線撮影技師などが回診用X線撮影装置を移動させる。この時、回診用X線撮影装置の計数手段は、記憶手段に記憶された基準とする位置からの当該回診用X線撮影装置の移動により回転した複数の車輪の回転数を計数する。さらに、位置算出手段では、記憶手段で記憶された当該回診用X線撮影装置の基準とする位置と向きと、前記計数手段で計数された複数の車輪の回転数とを用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の位置を算出し、送信手段により位置算出手段で算出された位置を位置情報として集中管理装置に送信する。ここで、集中管理装置に備えられた受信手段は、回診用X線撮影装置の送信手段から送信された位置情報を受信する。さらに、表示手段は、受信手段で受信された位置情報に基づいて回診用X線撮影装置の位置を表示する。つまり、回診管理者は、表示手段に表示されている回診用X線撮影装置の位置を見ることで、一度、基地から移動した回診用X線撮影装置や放射線撮影技師が病院の何れの場所(位置)にあるのかを把握することができる。つまり、回診用X線撮影装置や放射線撮影技師が、いつ基地に戻ってきて、次の回診に向かうことができるかなどが容易に把握することができ、回診計画の変更などを円滑にすることができる。したがって、回診管理者は、回診用X線撮影装置および放射線撮影技師を有効に活用して、回診を円滑に行わせることができる。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置の位置算出手段は、前記記憶手段で記憶された当該回診用X線撮影装置の基準とする位置と向きと、前記計数手段で計数された複数の車輪の回転数とを用いて、所定期間毎に移動後の当該回診用X線撮影装置の位置の他に、向きとを算出し、この所定期間毎に算出された移動後の当該回診用X線撮影装置の位置と向きとを、前記記憶手段に記憶されている基準とする当該回診用X線撮影装置の位置と向きとに代えて記憶させることを特徴とする回診用X線撮影装置管理システム。
【0008】
[作用・効果]請求項2の発明によれば、まず、回診用X線撮影装置が移動している所定期間において、回診用X線撮影装置の位置算出手段は、記憶手段で記憶された当該回診用X線撮影装置の基準とする位置と向きと、計数手段で計数された複数の車輪の回転数とを用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の位置と向きとを算出する。この時、この算出された移動後の当該回診用X線撮影装置の位置と向きとを、記憶手段に記憶されている基準とする当該回診用X線撮影装置の位置と向きとに代えて記憶させる。さらに、回診用X線撮影装置が移動している次の所定期間においては、記憶手段に記憶されている直前の所定期間での移動後の当該回診用X線撮影装置の位置と向きと、計数手段で計数された複数の車輪の回転数とを用いて、当該所定期間での移動後の当該回診用X線撮影装置の位置と向きとを算出する。したがって、所定期間毎に変化する回診用X線撮影装置の位置を位置情報として送信手段から集中管理装置に送信することができ、さらに、集中管理装置は、この所定期間毎に変化する位置情報を受信し、この受信手段で受信された位置情報に基づいて回診用X線撮影装置の位置を表示手段に表示することができる。つまり、精度よく回診用X線撮影装置の位置を表示手段に表示させることができる。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置は上下方向の加速度センサを備え、前記位置算出手段は、前記加速度センサからの信号を用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の上下方向の位置を算出することを特徴とするものである。
【0010】
[作用・効果]請求項3の発明によれば、回診用X線撮影装置は上下方向の加速度センサを備えているので、加速度センサからの信号を用いて、位置算出手段は、移動後の当該回診用X線撮影装置の上下方向の位置を算出する。つまり、表示手段では、加速度センサからの信号に基づいた、回診用X線撮影装置の上下方向の位置が表示される。したがって、病院が複数階ある建物の場合には、回診用X線撮影装置がどの階にあるのかを把握することができる。したがって、回診管理者は、回診用X線撮影装置および放射線撮影技師を有効に活用して、回診を円滑に行わせることができる。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置はジャイロセンサを備え、前記位置算出手段は、前記ジャイロセンサからの信号を用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の方向を算出することを特徴とするものである。
【0012】
[作用・効果]請求項4の発明によれば、回診用X線撮影装置はジャイロセンサを備えているので、ジャイロセンサからの信号を用いて、位置算出手段は、移動後の当該回診用X線撮影装置の方向を算出する。つまり、表示手段では、ジャイロセンサからの信号に基づいた、回診用X線撮影装置の方向の位置が表示される。したがって、表示手段には、より精度の高い回診用X線撮影装置の位置を表示させることができる。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置はGPS衛星からの信号を受信するGPS受信機を備え、前記位置算出手段は、前記GPS受信機からの信号を用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の位置を算出することを特徴とするものである。
【0014】
[作用・効果]請求項5の発明によれば、回診用X線撮影装置はGPS受信機を備えているので、GPS衛生からの信号を受信することができる場合には、GPS受信機からの信号を用いて、位置算出手段は、移動後の当該回診用X線撮影装置の方向を算出する。つまり、表示手段では、GPS受信機からの信号に基づいた、回診用X線撮影装置の方向の位置が表示される。したがって、表示手段には、より精度の高い回診用X線撮影装置の位置を表示させることができる。
【0015】
また、請求項6の発明は、請求項1または請求項5のいずれか一つに記載の回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記回診用X線撮影装置は複数備えられ、これら複数の回診用X線撮影装置のそれぞれには、固有の識別符号を記憶した識別符号記憶手段を備え、当該回診用X線撮影装置の前記送信手段は、前記位置算出手段で算出された位置を位置情報とし、この位置情報に識別符号記憶手段で記憶された識別符号を付与して送信し、前記集中管理装置の前記受信手段は、前記送信手段からの識別符号が付与された位置情報を受信し、前記表示手段は、識別符号に基づく各回診用X線撮影装置の位置情報を表示することを特徴とする回診用X線撮影装置管理システム。
【0016】
[作用・効果]請求項6の発明によれば、回診用X線撮影装置は複数備えられ、これら複数の回診用X線撮影装置のそれぞれには、固有の識別符号を記憶した識別符号記憶手段が備えられ、回診用X線撮影装置の送信手段は、位置算出手段で算出された位置を位置情報とし、この位置情報に識別符号記憶手段で記憶された識別符号を付与して送信し、集中管理装置の受信手段は、送信手段からの識別符号が付与された位置情報を受信する。つまり、表示手段は、識別符号に基づく各回診用X線撮影装置の位置情報を表示することができる。したがって、回診管理者は、複数の回診用X線撮影装置および放射線撮影技師を有効に活用して、回診を円滑に行わせることができる。
【0017】
また、請求項7の発明は、請求項1または請求項6に記載のいずれか一つに回診用X線撮影装置管理システムにおいて、前記台車の複数の車輪は、駆動を行う駆動輪と、駆動を行わない補助輪と、が備えられ、前記計数手段での計数に用いられる複数の車輪は、補助輪であることを特徴とするものである。
【0018】
[作用・効果]請求項7の発明によれば、台車の駆動輪がスリップした場合においても補助輪は回転するので、計数手段は、正確に当該回診用X線撮影装置の移動により回転した複数の車輪の回転数を計数することができる。したがって、表示手段は、回診用X線撮影装置の位置情報を正確に表示することができる。
【0019】
また、請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の回診用X線撮影装置管理システムに用いられる回診用X線撮影装置において、基準とする当該回診用X線撮影装置の位置と向きとを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された基準とする位置からの当該回診用X線撮影装置の移動により回転した複数の車輪の回転数を計数する計数手段と、前記記憶手段で記憶された当該回診用X線撮影装置の基準とする位置と向きと、前記計数手段で計数された複数の車輪の回転数とを用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置の位置を算出する位置算出手段と、前記位置算出手段で算出された位置を位置情報として前記集中管理装置に送信する送信手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0020】
[作用・効果]請求項8の発明によれば、回診用X線撮影装置は、集中管理装置の表示手段に、当該回診用X線撮影装置の位置を表示させるための位置情報を送信手段から送信することができる。
【発明の効果】
【0021】
基地から移動した回診用X線撮影装置や放射線撮影技師が病院の何れの場所(位置)にあるのかを把握することができる。したがって、回診管理者は、回診用X線撮影装置および放射線撮影技師を有効に活用して、回診を円滑に行わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
回診用X線撮影装置管理システム及びこれに用いられる回診用X線撮影装置を図面に基づいて詳細に説明する。図1は回診用X線撮影装置管理システムの構成を示すブロック図である。図2は回診用X線撮影装置を示す側面図である。図3は表示部で表示される病院内での回診用X線撮影装置の位置を示す模式図である。
【0023】
回診用X線撮影装置管理システムの構成について図1〜図2を用いて説明する。図1に示すように、回診用X線撮影装置管理システムは、複数の回診用X線撮影装置1と集中管理装置3とを備えている。回診用X線撮影装置1は、複数の車輪5を設けて電動または手動の何れでも移動させることができる台車7(図2参照)に、X線管8が搭載されている。集中管理装置3は、回診用X線撮影装置1の位置情報を集中管理する。また、この回診用X線撮影装置管理システムは、病院構内で利用されるシステムであり、例えば、病院構内の中央放射線部は、回診を行っていない状態の複数の回診用X線撮影装置1を収容する基地となっている。また、中央放射線部には、回診用X線撮影装置1を用いて回診を行う放射線撮影技師などの回診者や、回診を行うために必要な回診用X線撮影装置1、回診者の管理(計画)を行う回診管理者が詰めている。
【0024】
回診用X線撮影装置1は、記憶部9とエンコーダ11と撮影制御部13と識別符号記憶部15と送信部17とを備えている。記憶部9は、図2に示す台車7の内部に設けられている。この記憶部9には、予め基準とする複数の回診用X線撮影装置1の位置と向きとが、回診用X線撮影装置1毎に記憶されている。ここで、基準とする回診用X線撮影装置1の位置と向きとは、回診用X線撮影装置1が載置されている基地(病院構内の中央放射線部)の所定位置、所定の向きを示すものである。なお、上述した、記憶部9は本発明における記憶手段に相当する。
【0025】
エンコーダ11は、図2に示す台車7の内部に設けられている。このエンコーダ11は、回診用X線撮影装置1の移動により回転した複数の車輪5の回転数を計数するものである。ここで、回診用X線撮影装置1の台車7下部の前後左右には車輪5が取り付けられ、前輪は補助輪5aであり、後輪は駆動輪5bである。さらに、駆動輪5bには、モータ19と減速機21とブレーキ23とが取り付けられ、これらの後段にエンコーダ11とが取り付けられている構成である。また、台車7上部には回診者が回診用X線撮影装置1を支持するためのハンドル25が設けられ、また、駆動操作部27が設けられている。この駆動操作部27を操作することで、駆動輪5bの駆動開始、駆動停止、速度調整などを行うことができる構成となっている。また、左右2つの駆動輪5bが回転すると、2つの駆動輪5bに対応したエンコーダ11のそれぞれで回転数が計数され、エンコーダ信号が位置算出部29に出力される。なお、上述した、エンコーダ11は本発明における計数手段に相当する。
【0026】
また、回診用X線撮影装置1の台車7の内部に上下方向の加速度センサ31を備え、病院内のエレベータを使用して複数階ある病院を移動する場合に、回診用X線撮影装置1がエレベータで上下方向に移動すると、上下方向の加速度センサ31から加速度信号が出力され、この加速度信号を2回積分する処理を行うことで、回診用X線撮影装置1が移動した上下方向の距離を求めることができる構成になっている。
【0027】
撮影制御部13は、回診用X線撮影装置1の種々の制御を行うものである。さらに、撮影制御部13には、位置算出部29が設けられている。この位置算出部29は、記憶部9で記憶された当該回診用X線撮影装置1の基準とする位置と向きと、エンコーダ11で計数された複数の車輪5の回転数とを用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置1の位置を算出する。ここで、移動後の回診用X線撮影装置1の位置は、所定期間において回診用X線撮影装置1が移動した距離と方向とにより求めるものである。具体的には、位置算出部29は回診用X線撮影装置1が記憶部9で記憶されている基準となる位置から、移動した所定期間での距離を、エンコーダ11で計数された駆動輪5bの回転数を所定の期間加算し、この加算された回転数に駆動輪5bの円周の大きさを掛け合わせることで求めるものである。また、位置算出部29は、記憶部9で記憶されている基準となる方向から、回診用X線撮影装置1が移動した所定期間で変化した方向(角度)を、まず、所定期間でのエンコーダ11で計数された2つの駆動輪5bの回転数差を求め、この回転数差を駆動輪5bの円周の大きさを掛け合わせ回転数差距離Lを求める。さらに、このLは、L=(x°/360°)×πrの関係があることから、変化した角度x°を x°=(360°/πr)×L の式から求めることができる。なお、rは2つの駆動輪5bの距離を示すものである。また、2つの駆動輪5bの回転数を比べて回転数が少ない方にx°傾いていることになり、このx°の傾きが、回診用X線撮影装置1が記憶部9で記憶されている基準となる方向から、移動した所定期間に変化した方向となる。したがって、回診用X線撮影装置1が記憶部9で記憶されている基準の位置から移動した距離と向きから所定期間での移動後の回診用X線撮影装置1の位置と向きとが求められる構成となっている。さらに、位置算出部29は、所定期間における移動後の回診用X線撮影装置1の位置を示す位置信号を送信部に出力する。また、位置算出部29は、算出された移動後の当該回診用X線撮影装置1の位置と向きとを、記憶部9に記憶されている基準とする当該回診用X線撮影装置1の位置と向きとに代えて記憶させる構成となっている。なお、上述した、位置算出部29は本発明における位置算出手段に相当する。
【0028】
識別符号記憶部15はRAMなどのメモリであり、このRAMに複数の回診用X線撮影装置1のそれぞれに割り当てられた、固有の識別符号を記憶している。なお、上述した、識別符号記憶部15は本発明における識別符号記憶手段に相当する。
【0029】
送信部17は、送信処理部33と送信アンテナ35とで構成されている。送信処理部33は、位置算出部29で算出された位置を位置情報とし、この位置情報に識別符号記憶部15で記憶された識別符号を付与して送信するための送信信号にする処理を行う。送信アンテナ35は、送信処理部33で処理された送信信号を集中管理装置3に送信するものである。なお、上述した、送信部17は本発明における送信手段に相当する。
【0030】
次に、集中管理装置3の構成について説明する。集中管理装置3は、受信部37と管理制御部39と表示部41とを備えている。受信部37は、回診用X線撮影装置1の送信部17から送信された位置情報と識別符号とを受信するものである。詳細には、受信部37は、受信アンテナ43と受信処理部45とで構成されている。受信アンテナ43は送信部17から送信された送信信号を受信し受信処理部45に出力するものである。受信処理部45は、この送信信号を管理制御部39で処理可能な受信信号とする処理を行い、この受信信号を管理制御部39に出力するものである。また、撮影制御部13は、識別符号に基づく各回診用X線撮影装置1の位置情報を表示部41に表示させる構成である。なお、上述した、受信部37は本発明における受信手段に相当する。
【0031】
表示部41は、液晶モニタなどであり、例えば、図3に示すように病院内の病室などが平面で表示され、病院内において回診用X線撮影装置1「A」および「B」の2台で回診が行われている場合には、これら「A」および「B」が存在する位置に表示される。図3では「A」の回診用X線撮影装置1が203号室、「B」の回診用X線撮影装置1が112号室の病室にあることを把握することができる表示になっている。なお、上述した、表示部41は本発明における表示手段に相当する。
【0032】
また、図2に示すように、回診用X線撮影装置1は、カセッテ46を収納するカセッテボックス47が設けられ10枚程度のカセッテ46を収納している。また、このカセッテ46は、図1に示すように、寝台Bと被検体(患者)Mとの間に挿入し、X線管8から被検体Mに照射され、被検体Mを透過したX線がカセッテ46に到達し、カセッテ46内のフィルムが露光されてX線撮影が行われる。なお、上述した、X線管8は本発明におけるX線照射手段に相当する。
【0033】
次に、回診用X線撮影装置管理システムを用いた回診の流れについて詳細に説明する。
【0034】
回診前の複数の回診用X線撮影装置1は、病院内の中央放射線部などの決まった場所である基地に収容されている。ここで、回診用X線撮影装置1を動作可能状態にすると、この回診用X線撮影装置1の撮影制御部13は、記憶部9に予め記憶されている、基準とする当該回診用X線撮影装置1の位置と、識別符号記憶部15に記憶されている複数の回診用X線撮影装置1固有の識別符号とを読み出し、これらを送信部17に出力する制御を行う。さらに、送信部17の送信処理部33では記憶部9に予め記憶されている、基準とする当該回診用X線撮影装置1の位置と、識別符号記憶部15で記憶された識別符号と、を付与して位置情報として送信するための送信信号とする処理を行う。また、送信アンテナ35から送信処理部33で処理された送信信号が集中管理装置3に送信される。
【0035】
集中管理装置3の受信部37の受信アンテナ43は、送信部17から送信された送信信号を受信し受信処理部45に出力するものである。さらに、受信処理部45は、この送信信号を管理制御部39で処理可能な受信信号とする処理を行い、この受信信号を管理制御部39に出力する。管理制御部39は、この受信信号に基づいて、表示部41に、回診前の回診用X線撮影装置1が表示されるように制御を行う。ここで、回診を行うために必要な回診用X線撮影装置1や放射線撮影技師などの管理(計画)を行う回診管理者は、表示部41で回診前の回診用X線撮影装置1の表示を確認することができる。
【0036】
次に、放射線撮影技師などの回診者が、回診用X線撮影装置1を電動で駆動させ、ハンドル25を手で握り支えた状態で、回診を行う患者がいる病室に移動する。ここで、回診用X線撮影装置1の台車7に取り付けられた車輪5のうち、2つの駆動輪5bの回転に基づいて、それぞれの駆動輪5bに対応したエンコーダ11により回転数が検出される。さらに、エンコーダ11は検出された回転数を示す検出信号を位置算出部29に出力する。ここで、位置算出部29は、所定期間におけるエンコーダ11からの検出信号に基づいて、所定期間における回診用X線撮影装置1が移動した距離と、所定期間における回診用X線撮影装置1が変化した方向が求められる。さらに、位置算出部29は、記憶部9に記憶されている基準とする当該回診用X線撮影装置1の位置と向きとを読み出し、この基準の位置と方向から、所定期間における回診用X線撮影装置1が移動した距離と、所定期間における回診用X線撮影装置1が変化した方向から、所定期間に移動した後の回診用X線撮影装置1の位置が求められる。
【0037】
さらに、撮影制御部13の制御に基づいて、位置算出部29で求められた移動した後の回診用X線撮影装置1の位置と、識別符号記憶部15に記憶されている複数の回診用X線撮影装置1固有の識別符号とを読み出し、これらを送信部17に出力する制御を行う。また、位置算出部29は、記憶部9には位置算出部29で求められた移動した後の回診用X線撮影装置1の位置と向きとを、記憶部9に記憶されている基準とする当該回診用X線撮影装置1の位置と向きとに代えて基準とする位置と向きとして記憶させる。さらに、送信部17の送信処理部33では位置算出部29で求められた、所定期間に移動した後の回診用X線撮影装置1の位置と、識別符号記憶部15で記憶された識別符号と、を付与して位置情報として送信するための送信信号とする処理を行う。また、送信アンテナ35から送信処理部33で処理された送信信号が集中管理装置3に送信される。
【0038】
集中管理装置3の受信部37の受信アンテナ43は、送信部17から送信された送信信号を受信し受信処理部45に出力するものである。さらに、受信処理部45は、この送信信号を管理制御部39で処理可能な受信信号とする処理を行い、この受信信号を管理制御部39に出力する。管理制御部39は、この受信信号に基づいて、表示部41に、移動した後の回診用X線撮影装置1が表示されるように制御を行う。ここで、回診管理者は、表示部41で所定期間に移動した後の回診用X線撮影装置1の表示を確認することができる。
【0039】
また、次の所定期間で移動した後の回診用X線撮影装置1では、記憶部9に記憶されている直前の所定期間での移動後の当該回診用X線撮影装置1の位置と向きと、エンコーダ11で計数された複数の車輪5の回転数とを用いて、当該所定期間での移動後の当該回診用X線撮影装置1の位置と向きとを算出する。さらに、位置算出部29は、記憶部9には位置算出部29で求められた移動した後の回診用X線撮影装置1の位置と向きとを、記憶部9に記憶されている基準とする当該回診用X線撮影装置1の位置と向きとに代えて基準とする位置と向きとして記憶させる。したがって、これらの動作を所定の期間毎に行うことで、集中管理装置3の表示部41には、所定の期間毎に移動した回診用X線撮影装置1の位置が表示される。
【0040】
上述したように、回診用X線撮影装置管理システムによれば、複数の回診用X線撮影装置1の移動が行われた場合には、位置算出部29により複数の回診用X線撮影装置1の、移動後の位置が算出され、さらに、複数の回診用X線撮影装置1の送信部17では、位置算出部29で算出された位置を位置情報とし、この位置情報に識別符号記憶部15で記憶された識別符号を付与して送信される。さらに、集中管理装置3の受信部37は、送信部17からの識別符号が付与された位置情報を受信し、表示部41は、識別符号に基づく各回診用X線撮影装置1の位置情報を表示する。つまり、回診管理者は、回診用X線撮影装置1や放射線撮影技師が、いつ基地に戻ってきて、次の回診に向かうことができるかなどが容易に把握することができ、回診計画の変更などを円滑にすることができる。したがって、回診管理者は、回診用X線撮影装置1および放射線撮影技師を有効に活用して、回診を円滑に行わせることができる。
【0041】
また、回診用X線撮影装置1の位置算出部29は、記憶部9で記憶された当該回診用X線撮影装置1の基準とする位置と向きと、エンコーダ11で計数された複数の車輪5の回転数とを用いて、所定期間毎に移動後の当該回診用X線撮影装置1の位置と向きとを算出し、この所定期間毎に算出された移動後の当該回診用X線撮影装置1の位置と向きとを、記憶部9に記憶されている基準とする当該回診用X線撮影装置1の位置と向きとに代えて記憶させるので、所定期間毎に変化する回診用X線撮影装置1の位置を位置情報として送信部17から集中管理装置3に送信することができ、さらに、集中管理装置3は、この所定期間毎に変化する位置情報を受信し、この受信部37で受信された位置情報に基づいて回診用X線撮影装置1の位置を表示部41に表示することができる。つまり、精度よく回診用X線撮影装置1の位置を表示部41に表示させることができる。
【0042】
また、回診用X線撮影装置1は上下方向の加速度センサ31を備え、位置算出部29は、加速度センサ31からの信号を用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置1の上下方向の位置を算出するので、表示部41では、加速度センサ31からの信号に基づいた、回診用X線撮影装置1の上下方向の位置が表示される。したがって、病院が複数階ある建物の場合には、回診用X線撮影装置1がどの階にあるのかを把握することができる。したがって、回診管理者は、回診用X線撮影装置1および放射線撮影技師を有効に活用して、回診を円滑に行わせることができる。
【0043】
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0044】
(1)上述した実施例において、図4に示すように、回診用X線撮影装置1の台車7の内部にジャイロセンサ49を備えるようにしてもよい。このジャイロセンサ49は、進行方向を軸として90°をなす角として取り付けられている。このジャイロセンサ49からは、回診用X線撮影装置1が進行方向の左右に対して傾いた時の角速度に比例したジャイロセンサセンサ信号が位置算出部29に出力される。したがって、位置算出部29は、ジャイロセンサ49からの信号を用いて、移動後の当該回診用X線撮影装置1の方向を算出する。その結果、表示部41には、より精度の高い回診用X線撮影装置1の位置を表示させることができる。なお、図4は、ジャイロセンサを備えた回診用X線撮影装置管理システムの構成を示すブロック図である。
【0045】
(2)上述した実施例において、図5に示すように、回診用X線撮影装置1の台車7の上部にGPS受信機51を備えるようにしてもよい。このGPS受信機51は、GPS衛星からの位置情報信号を受信できるものであり、例えば、病室の窓際や、屋根の無い渡り廊下などに、回診用X線撮影装置1がある場合で、少なくとも3つのGPS衛星からの位置情報信号をGPS受信機51により、受信するとGPS位置演算部53で回診用X線撮影装置1の位置が演算され、GPS位置信号が位置演算部に出力される。さらに、位置演算部では、GPS位置演算部からのGPS位置信号を入力した場合には、このGPS位置信号に送信部17から集中管理装置3に送信すし、表示部41で回診用X線撮影装置1の位置がわかる構成となっている。したがって、表示部41には、より精度の高い回診用X線撮影装置1の位置を表示させることができる。図5は、GPS受信機を備えた回診用X線撮影装置管理システムの構成を示すブロック図である。また、ジャイロセンサ49をあわせて備えるようにしてもよい。
【0046】
(3)上述した実施例において、エンコーダ11での計数に用いられる複数の車輪5は、台車7の複数の車輪5の補助輪5aであるので、台車7の駆動輪5bがスリップした場合においても補助輪5aは回転するので、エンコーダ11は、正確に当該回診用X線撮影装置1の移動により回転した複数の車輪5の回転数を計数することができ、表示部41には、回診用X線撮影装置1の位置情報を正確に表示することができる。
【0047】
(4)上述した実施例において、カセッテ46を用いて説明したが、フラットパネル検出器でX線を検出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】回診用X線撮影装置管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】回診用X線撮影装置を示す側面図である。
【図3】表示部で表示される病院内での回診用X線撮影装置の位置を示す模式図である。
【図4】ジャイロセンサを備えた回診用X線撮影装置管理システムの構成を示すブロック図である。
【図5】GPS受信機を備えた回診用X線撮影装置管理システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0049】
1 …回診用X線撮影装置
3 …集中管理装置
5 …車輪
5a …補助輪
5b …駆動輪
7 …台車
8 …X線管(X線照射手段)
9 …記憶部(記憶手段)
11…エンコーダ(計数手段)
15 …識別符号記憶部(識別符号記憶手段)
17 …送信部(送信手段)
29 …位置算出部(位置算出手段)
31 …加速度センサ
37 …受信部(受信手段)
49 …ジャイロセンサ
51 …GPS受信機
【出願人】 【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
【出願日】 平成18年6月23日(2006.6.23)
【代理人】 【識別番号】100093056
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 勉


【公開番号】 特開2008−430(P2008−430A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−173851(P2006−173851)