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【発明の名称】 手技画像記録制御システム及び手術システム
【発明者】 【氏名】田代 浩一

【要約】 【課題】手術の進行状況に応じて、最適な手技画像を確実に記録する。

【構成】システムコントローラ22は、シリアルI/F部221、機器監視手段としてのシステム制御部226及び制御信号生成手段としての制御トリガ信号生成部227を備えて構成される。制御トリガ信号生成部227は、システム制御部226がシリアルI/F部221を介して各種周辺医療機器の画像記録を開始/停止を指示する記録制御のためのイベント発生を検知すると、このイベント発生に伴い制御トリガ信号を生成し、AVコントローラに出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の医療機器の制御状態を監視する機器監視手段と、
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
前記機器監視手段の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
を備えたことを特徴とする手技画像記録制御システム。
【請求項2】
映像信号を記録する複数の画像記録手段と、
複数の医療機器の制御状態を監視する機器監視手段と、
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を前記複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
前記機器監視手段の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
を備えたことを特徴とする手技画像記録制御システム。
【請求項3】
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
複数の医療機器の制御状態の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
を備えたことを特徴とする手技画像記録制御システム。
【請求項4】
映像信号を記録する複数の画像記録手段と、
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を前記複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
複数の医療機器の制御状態の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
を備えたことを特徴とする手技画像記録制御システム。
【請求項5】
前記画像出力手段が出力する前記映像信号の画像を表示する出力画像表示手段を
備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の手技画像記録制御システム。
【請求項6】
前記出力画像表示手段は、グラフィックユーザインターフェイス手段を有し、
制御信号生成手段が生成する前記制御信号の制御内容は、前記グラフィックユーザインターフェイス手段により設定される
備えたことを特徴とする請求項5に記載の手技画像記録制御システム。
【請求項7】
前記機器監視手段の監視結果は、前記医療機器の動作の開始及び/または停止のタイミングである
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の手技画像記録制御システム。
【請求項8】
複数の医療機器を制御する第1の制御システムと、
複数の画像記録手段を制御する第2の制御システムと
からなり、
前記複数の医療機器の制御状態を監視する機器監視手段と、
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を前記複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
前記機器監視手段の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
ことを特徴とする手術システム。
【請求項9】
前記第1の制御システムは、少なくとも、前記機器監視手段及び前記制御信号生成手段を有する
ことを特徴とする請求項8に記載の手術システム。
【請求項10】
前記画像出力手段が出力する前記映像信号の画像を表示する出力画像表示手段を
備えたことを特徴とする請求項8または9に記載の手術システム。
【請求項11】
前記出力画像表示手段は、グラフィックユーザインターフェイス手段を有し、
制御信号生成手段が生成する前記制御信号の制御内容は、前記グラフィックユーザインターフェイス手段により設定される
備えたことを特徴とする請求項10に記載の手術システム。
【請求項12】
前記機器監視手段の監視結果は、前記医療機器の動作の開始及び/または停止のタイミングである
ことを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1つに記載の手術システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、手技中に撮像された複数種類の画像の記録を制御する手技画像記録制御システム及び手術システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、内視鏡を用いて手技を行う内視鏡手術システムが広く普及し、用いられる医療機器も多岐に及んでいる。
【0003】
このよう内視鏡手術システムで用いられる医療機器は、電子内視鏡システムの他に、電気メス装置、超音波装置、気腹装置等を備えており、例えば特開2003−76786号公報あるいは特開2003−70746号公報に提案されているように、これらの機器がシステムとして統合管理され、システムコントローラ下に配置された操作機器により制御される。
【0004】
一方、内視鏡手術システムに代表される医療システムが配置される手術室には、上記の医療機器の他に種々の周辺機器も配置されている。例えば手技に参照される患者の術前のCT画像や超音波画像等の参照画像を格納しているサーバや該参照画像を表示する表示装置、内視鏡手術システムで撮像された内視鏡画像を記録あるいはプリントするための出力装置、さらには手術室外との通信を行うTV会議システム、手術室の照明を制御するルームライト等が周辺機器として配置される。
【0005】
これらの周辺機器も多様に存在するため、医療機器を制御するシステムとは別体の非医療機器システムであるAVシステムが構築され、医療機器を制御するための操作機器とは別の操作機器により制御される。例えば手術室では、機器管理や、認定医制度の導入に伴い、AVシステムにより手術記録を画像にて保存している。
【特許文献1】特開2003−76786号公報
【特許文献2】特開2003−70746号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、手術の進行状況に応じて保存すべき画像の重要度が異なる。例えは腹腔鏡下手術中は内視鏡画像が重要となり、逆に腹腔鏡を使用する前の段階では、内視鏡画像は不要であるが手術室回りの画像(ルームカメラ画像)や、医師の手元の画像(シーリングカメラ画像)が重要となる等、術中の進行状況に応じて記録すべき画像の重要性が異なる。
【0007】
また、的確に必要な画像を記録したい場合であっても、従来の内視鏡手術システムあるいはAVシステムでは、画像記録の指示をマニュアルで行う場合、単純な撮り忘れ(記録忘れ)や、他の作業により画像を所望の記録装置に切り替えて出力するタイミングが遅れたり、記録装置の切り替えを間違えて所望の記録装置に記録できない虞れがある。
【0008】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、手術の進行状況に応じて、最適な手技画像を確実に記録することのできる手技画像記録制御システム及び手術システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1の手技画像記録制御システムは、
複数の医療機器の制御状態を監視する機器監視手段と、
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
前記機器監視手段の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
を備えて構成される。
【0010】
本発明の請求項2の手技画像記録制御システムは、
映像信号を記録する複数の画像記録手段と、
複数の医療機器の制御状態を監視する機器監視手段と、
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を前記複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
前記機器監視手段の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
を備えて構成される。
【0011】
本発明の請求項3の手技画像記録制御システムは、
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
複数の医療機器の制御状態の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
を備えて構成される。
【0012】
本発明の請求項4の手技画像記録制御システムは、
映像信号を記録する複数の画像記録手段と、
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を前記複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
複数の医療機器の制御状態の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
を備えて構成される。
【0013】
本発明の請求項8の手術システムは、
複数の医療機器を制御する第1の制御システムと、
複数の画像記録手段を制御する第2の制御システムと
からなり、
前記複数の医療機器の制御状態を監視する機器監視手段と、
複数の撮像手段からの映像信号を入力し、前記映像信号を前記複数の画像記録手段に選択的に出力する画像出力手段と、
前記機器監視手段の監視結果に基づき、前記画像出力手段を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号に基づき、前記複数の画像記録手段を制御する画像記録制御手段と
を備えて構成される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、手術の進行状況に応じて、最適な手技画像を確実に記録することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について述べる。
【実施例1】
【0016】
図1ないし図13は本発明の実施例1に係わり、図1は内視鏡手術システムの構成を示す構成図、図2は図1の内視鏡手術システムを有する手術室制御システムの構成を示すブロック図、図3は図2のシステムコントローラの構成を示すブロック図、図4は図2のAVコントローラの構成を示すブロック図、図5は図3の制御トリガ信号生成部が生成する制御トリガ信号を説明する図、図6は図2の内視鏡手術システムの処理の流れを示すフローチャート、図7は図2のAVシステムの処理の流れを示すフローチャート、図8は図6及び図7の処理の具体例を説明図、図9は図2の操作パネルに表示される画面の一例を示す第1の図、図10は図2の操作パネルに表示される画面の一例を示す第2の図、図11は図2の操作パネルに表示される画面の一例を示す第3の図、図12は図2の手術室制御システムの第1の変形例の構成を示すブロック図、図13は図2の手術室制御システムの第2の変形例の構成を示すブロック図である。
【0017】
まず、図1を用いて手術室2に配置される第1の制御システムとしての内視鏡手術システム3の全体構成を説明する。
【0018】
図1に示すように、手術室2内には、患者48が横たわる患者ベッド10と、内視鏡手術システム3が配置される。この内視鏡手術システム3は、第1カート11及び第2カート12を有している。また、患者ベッド10の上部天井部には、術中の術者の手元を照らす、無影灯55が設けられている。この無影灯55の近傍には、シーリングカメラ103が配置されており、シーリングカメラ103は、必要に応じて術中の術者の手元の画像を撮像する。また、手術室2の天井部には、ルームカメラ102が配置されており、このルームカメラ102は、手術中の手術室2の全景を撮像するようになっている。
【0019】
前記第1カート11は、被制御装置である医療機器として例えば電気メス装置13、気腹装置14、内視鏡用カメラ装置15及び光源装置16と、二酸化炭素等を充填したガスボンベ18を搭載配置している。内視鏡用カメラ装置15は、カメラケーブル31aを介して第1の内視鏡31に接続される。光源装置16は、ライトガイドケーブル31bを介して第1の内視鏡31に接続される。
【0020】
また、第1カート11は、表示装置19、第1の集中表示パネル20、出力画像表示手段としての操作パネル21等も搭載配置している。表示装置19は、内視鏡用カメラ装置15からの内視鏡画像等を表示する、例えばTVモニタである。集中表示パネル20は、手術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能な表示手段となっている。操作パネル21は、例えば液晶ディスプレイ等の表示部とこの表示部上に一体的に設けられた例えばタッチパネルにより構成され、非清潔域(非滅菌域)にいる看護師等が操作する集中操作装置になっている。
【0021】
更に、第1カート11は、制御装置であるシステムコントローラ22を搭載配置している。このシステムコントローラ22は、上述の電気メス装置13、気腹装置14、内視鏡用カメラ装置15及び光源装置16の各装置と、図示しない通信線を介して接続しており、これらの装置をシリアル通信により制御するようになっている。また、システムコントローラ22はヘッドセット型のマイク33が接続でき、システムコントローラ22はマイク33から入力された音声を認識し、術者の音声により各機器を制御できるようになっている。
【0022】
一方、前記第2カート12は、被制御装置である内視鏡用カメラ装置23、光源装置24、麻酔装置51、バイタルサイン計測装置52、表示装置26及び第2の集中表示パネル27を搭載配置している。内視鏡用カメラ装置23はカメラケーブル32aを介して第2の内視鏡32に接続される。光源装置24はライトガイドケーブル32bを介して第2の内視鏡32に接続される。表示装置26は、内視鏡用カメラ装置23でとらえた内視鏡画像等を表示する。第2の集中表示パネル27は、手術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能になっている。
【0023】
これら内視鏡用カメラ装置23と光源装置24と画像処理装置25とは、第2カート12に載置された中継ユニット28に図示しない通信線を介して接続されている。そして、この中継ユニット28は、中継ケーブル29によって、上述の第1カート11に搭載されているシステムコントローラ22に接続されている。
【0024】
したがって、システムコントローラ22は、これらの第2カート12に搭載されているカメラ装置23、光源装置24及び麻酔装置51と、第1カート11に搭載されている電気メス装置13、気腹装置14、カメラ装置15及び光源装置16とを集中制御するようになっている。
【0025】
このため、システムコントローラ22とこれらの装置との間で通信が行われている場合、システムコントローラ22は、上述の操作パネル21の液晶ディスプレイ上に、接続されている装置の設定状態や操作スイッチ等の設定画面を表示できるようになっている。
【0026】
さらに、システムコントローラ22は、操作パネル21の所望の操作スイッチが触れられて所定領域のタッチパネルが操作されることによって設定値の変更等の操作入力が行えるようになっている。
【0027】
リモートコントローラ30は、清潔域(滅菌域)にいる執刀医等が操作する第2集中操作装置であり、通信が成立している他の装置を、システムコントローラ22を介して操作することができるようになっている。
【0028】
また、システムコントローラ22は、中継ユニット28を介して前記バイタルサイン計測装置52に接続されており、バイタルサイン計測装置52から取得した生体情報を解析し、この解析結果を所要の表示装置に表示させることができる。
【0029】
さらに、システムコントローラ22は、中継ユニット28を介して前記麻酔装置51に接続されており、麻酔装置51による患者48の麻酔状態を監視し、この監視結果を所要の表示装置に表示させることができる。
【0030】
手術室2には、上述した内視鏡手術システム3(図1参照)を有する、図2に示すような手術室制御システムが構築される。すなわち、この手術室制御システムは、内視鏡手術システム3と、種々のオーディオビジュアル機器や照明機器等からなる第2の制御システムとしてのAVシステム100から構築されている。
【0031】
AVシステム100は、手術室2全体を照明するルームライト101、手術室2全体を撮像するルームカメラ102、各種参照画像格納サーバ104、TV会議システム105、記録機器群106、LCD表示装置107a、PDP表示装置107b、入力装置110、画像出力手段としての映像信号スイッチャ151及び、これら機器を制御するAVコントローラ108とを備えて構成される。
【0032】
なお、各種参照画像格納サーバ104は、患者48の術前のCT画像や超音波画像を格納しており、これら画像をLCD表示装置107a、PDP表示装置107b等に表示することが可能となっている。
【0033】
また、入力装置110は、例えばタッチパネル等の、GUI(グラフィックユーザインターフェイス)によるポインティングデバイスより構成されている。なお、入力装置110をマウスやキーボード等により構成してもよい。
【0034】
AVコントローラ108は、映像信号スイッチャ151を制御するようになっている。この映像信号スイッチャ151は、内視鏡手術システム3の内視鏡用カメラ装置15、23及びシーリイングカメラ103からの映像信号と、AVシステム100のルームカメラ102からの映像信号とを入力している。そして、映像信号スイッチャ151は、AVコントローラ108の制御により入力された各映像信号を、記録機器群106を構成するDVD106a、DVR106b、VTR106c、プリンタ106dに選択的に出力する。したがって、AVコントローラ108は、各映像信号を選択的にDVD106a、DVR106b、VTR106c、プリンタ106dに出力することで、映像信号を記録する制御を行う。
【0035】
また、映像信号スイッチャ151は、記録機器群106に出力している映像信号をシステムコントローラ22にも出力する。システムコントローラ22は、この映像信号スイッチャ151からの映像信号を操作パネル21に表示することで、記録機器群106に出力されている画像(映像信号)を術者にモニタさせる。さらに、映像信号スイッチャ151は、入力された各映像信号毎に、最新の、例えば5分間にわたる各映像信号をフレーム画像として更新しながら記録する映像格納部153を有している。
【0036】
ここで、システムコントローラ22とAVコントローラ108とは、ケーブル9を介して、例えばシリアル通信プロトコルにて情報の送受を行っており、互いの制御状態を相互に監視できるようになっている。
【0037】
なお、無影灯55には、無影灯カメラ58が搭載できるものがある。無影灯カメラ58が無影灯55に搭載されている場合には、無影灯カメラ58からの映像信号を映像信号スイッチャ151に入力するように構成しても良い。
【0038】
また、図2では操作パネル21は清潔域に配置されて図示されているが、上述したように、操作パネル21は非清潔域に配置される。
【0039】
システムコントローラ22は、図3に示すように、シリアルI/F(インターフェイス)部221、音声認識部222、リモコンI/F部223、タッチパネルI/F部224、集中表示画像生成部225、機器監視手段としてのシステム制御部226及び制御信号生成手段としての制御トリガ信号生成部227を備えて構成される。
【0040】
シリアルI/F部221は、第1カート11に搭載されている電気メス装置13、気腹装置14、内視鏡用カメラ装置15及び光源装置16等の各種周辺医療機器と、第2カート12に搭載されている中継ユニット28と、例えばRS−232C等のシリアル通信を行うI/F部である。中継ユニット28を介することで、シリアルI/F部221は、第2カート12に搭載されている各種周辺医療機器である内視鏡用カメラ装置23、光源装置24、麻酔装置51及びバイタルサイン計測装置52とデータ通信ができるようになっている。
【0041】
音声認識部222は、マイク33からの音声信号をサンプリングし、音声データとして認識し、認識した音声データを例えばキャラクタデータとしてシステム制御部226に出力するものである。
【0042】
リモコンI/F部223は、リモコンからのデータをシステム制御部226に出力するI/F部である。
【0043】
タッチパネルI/F部224は、操作パネル21のタッチパネル機能を実現するためのI/F部である。すなわち、タッチパネルI/F部224は、操作パネル21にシステム制御部226が生成したタッチ画像を送ると共に、操作パネル21からの座標信号を入力してシステム制御部226に出力する。
【0044】
なお、タッチパネルI/F部224は、映像信号スイッチャ151からの映像信号を入力するようになっており、上述したように、操作パネル21に表示することで、記録機器群106に出力されている画像(映像信号)を術者にモニタさせることができる。
【0045】
集中表示画像生成部225は、シリアルI/F部221を介して入力した各種周辺医療機器の制御情報をシステム制御部226より取り込み、集中表示パネル20が表示する制御情報に応じた表示画像を生成する画像生成部である。
【0046】
制御トリガ信号生成部227は、システム制御部226がシリアルI/F部221を介して各種周辺医療機器の画像記録を開始/停止を指示する記録制御のためのイベント発生を検知すると、このイベント発生に伴い、後述する制御トリガ信号を生成し、この制御トリガ信号をケーブル9を介してAVコントローラ108に出力するものである。
【0047】
なお、上記の画像記録を開始/停止を指示する記録制御のためのイベント発生の詳細は後述する。
【0048】
システム制御部226は、システムコントローラ22の上述した各部を制御する制御部である。
【0049】
AVコントローラ108は、図4に示すように、ルームライト/カメラ制御部231、記録機器I/F部232、画像信号入出力部233、出力画像生成部234、AVシステム制御部235、制御トリガ信号抽出部226、タッチパネルI/F部237を備えて構成される。
【0050】
なお、画像記録制御手段は、AVシステム制御部235及び制御トリガ信号抽出部226より構成される。
【0051】
タッチパネルI/F部237は、入力装置110のタッチパネル機能を実現するためのI/F部である。ルームライト/カメラ制御部231は、入力装置110からの指示に基づきルームライト101の点灯及びルームカメラ102の駆動の制御を実行する制御部である。記録機器I/F部232は、記録機器群106を構成するDVD106a、DVR106b、VTR106c、プリンタ106dの各機器と通信を行うI/F部である。
【0052】
画像信号入出力部233は、ルームカメラ102、TV会議システム105及び参照画像格納サーバ104より映像信号を入力し出力画像生成部234に出力すると共に、ルームカメラの映像信号をTV会議システム105及び参照画像格納サーバ104に出力する入出力部である。出力画像生成部234は、画像信号入出力部233からの映像信号より、LCD表示装置107a及びPDP表示装置107bに表示させる表示画像を生成する画像生成部である。
【0053】
制御トリガ信号抽出部226は、システムコントローラ22からの制御トリガ信号を抽出し、AVシステム制御部235に出力する信号抽出部である。
【0054】
AVシステム制御部235は、上記各部を制御すると共に、制御トリガ信号抽出部226を介して映像信号スイッチャ151を制御する制御部である。
【0055】
次に、システムコントローラ22の制御トリガ信号生成部227(図3参照)が生成する制御トリガ信号について説明する。制御トリガ信号生成部227は、シリアルI/F部221を介して各種周辺医療機器のイベント発生を検知すると、イベント状況に応じて、図5に示すように、トリガフラグ及び機器IDからなる制御トリガ信号を生成する。
【0056】
この制御トリガ信号のトリガフラグは、記録機器群106を構成するDVD106a、DVR106b、VTR106c、プリンタ106dのいずれかの各機器への記録の開始あるいは停止を指定するフラグである。例えばトリガフラグ=0ならば記録開始、トリガフラグ=1ならば記録停止を意味する。
【0057】
また、制御トリガ信号の機器IDは、イベントが発生した医療機器を識別する識別情報である。例えば、機器ID=00は気腹装置14の識別情報、機器ID=01は麻酔装置51の識別情報、機器ID=02は無影灯55の識別情報、機器ID=03は内視鏡31のW/B(ホワイトバランス)−SW(図示せず)の識別情報、機器ID=04は電気メス装置13の識別情報、…、等である。
【0058】
AVシステム制御部235は、制御トリガ信号抽出部226を介して制御トリガ信号を取得すると、機器IDに予め対応した記録機器群106内の記録機器を指定し、制御トリガ信号抽出部226を介して映像信号スイッチャ151に対して、トリガフラグに基づき機器IDに対応した記録機器への記録の開始/停止の制御を実行する。
【0059】
このように構成された本実施例の作用を、図6及び図7のフローチャートを用いて説明する。
【0060】
手技が開始されシステムコントローラ22の電源がオンされると、システムコントローラ22は、図6に示すように、ステップS1にてシリアルI/F部221を介して接続されている各種周辺医療機器の監視及び制御を開始する。そして、システムコントローラ22は、ステップS2にて各種周辺医療機器に画像記録を開始/停止を指示する記録制御のためのイベントが発生したかどうかを待つ。
【0061】
ここでいうイベントとは、システムコントローラ22内に予め登録している各種医療機器の制御状態の変化を指し、例えば、麻酔装置51の起動開始や停止、気腹装置14の起動開始や停止、電気メス装置13の高周波出力の出力、無影灯55の点灯/消灯、内視鏡31、32のスイッチ操作、内視鏡用カメラ装置のスイッチ操作等が、システムコントローラ22により検知されると、システムコントローラ22がイベントが発生したと判断する。
【0062】
システムコントローラ22は、このようなイベントの発生を検知すると、ステップS3にてイベントを発生させた周辺医療機器の動作状態に応じて、トリガフラグを設定し、イベントを発生させた周辺医療機器の機器IDを組み合わせた、所定のプロトコル(ケーブル9を介してシステムコントローラ22とAVコントローラ108とが通信可能なプロトコルであり、以下、単に所定のプロトコルと記す)の制御トリガ信号を制御トリガ信号生成部227に生成させる。
【0063】
一例としては、例えば気腹装置14の制御が開始されると、システムコントローラ22は、この制御開始信号を気腹装置14における画像記録の開始を指示するイベントとして検知する。そして、システムコントローラ22は、トリガフラグ=0、機器ID=00(図5参照)なるデータを制御トリガ信号生成部227に出力する。制御トリガ信号生成部227は、該データより所定のプロトコルの制御トリガ信号を生成する。
【0064】
逆に、例えば気腹装置14の制御が停止されると、システムコントローラ22は、この制御開始信号を気腹装置14における画像記録の停止を指示するイベントとして検知する。そして、システムコントローラ22は、トリガフラグ=1、機器ID=00(図5参照)なるデータを制御トリガ信号生成部227に出力する。制御トリガ信号生成部227は、該データより所定のプロトコルの制御トリガ信号を生成する。
【0065】
次に、システムコントローラ22は、ステップS4にて制御トリガ信号生成部227に対して、所定のプロトコルの制御トリガ信号をケーブル9を介してAVコントローラ108に出力し、ステップS5にて手技の終了を検知するまで、上記ステップS1〜ステップS5の処理を繰り返す。
【0066】
一方、手技が開始されAVコントローラ108の電源がオンされると、AVコントローラ108は、図7に示すように、ステップS11にてルームライト/カメラ制御部231、記録機器I/F部232、画像信号入出力部233、出力画像生成部234を介して、各種周辺AV機器(ルームライト101、ルームカメラ102、参照画像格納サーバ104、TV会議システム105、記録機器群106、LCD表示装置107a及びPDP表示装置107b)の監視及び制御を開始する。
【0067】
そして、AVコントローラ108は、ステップS12にて制御トリガ信号抽出部226によりシステムコントローラ22からの通信データから制御トリガ信号が抽出されたかどうか待つ。
【0068】
制御トリガ信号が抽出されると、AVコントローラ108は、ステップS13にて制御トリガ信号に基づいて記録画像及び記録先を選択する。
【0069】
ここで、AVコントローラ108のAVシステム制御部235は、例えば
機器ID=00(気腹装置):記録画像=内視鏡画像、記録先=DVD106a
機器ID=01(麻酔装置):記録画像=ルームカメラ画像、記録先=VTR106b
機器ID=02(無影灯) :記録画像=シーリングカメラ画像、記録先=DVR106c
等のように、制御トリガ信号の機器IDに関連付けられた記録画像及び記録先データを内部にテーブルデータとして格納している。
【0070】
そして、AVコントローラ108は、ステップS14にて映像信号スイッチャ151に対してスイッチャ制御信号を出力し、映像信号スイッチャ151は、スイッチャ制御信号によりステップS13において関連付けられた記録画像の、同じく関連付けられた記録先への記録制御をトリガフラグに基づいて映像出力の制御を実行する。
【0071】
図8にイベント発生対象の機器を、機器ID=00(気腹装置)、機器ID=01(麻酔装置)及び機器ID=02(無影灯)としたときの、手術の進行状況に対応したこれらの機器のイベント発生時の、各映像信号(記録画像)の出力先(記録先)への記録開始/停止の制御の遷移を示す。
【0072】
詳細には、図8に示すように、手技が開始され患者48に全身麻酔を施すためにシステムコントローラ22が麻酔装置51の制御を開始すると、システムコントローラ22は麻酔装置51より制御開始のイベント発生を検知する。
【0073】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=01}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0074】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=01}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してVTR106cを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、ルームカメラ102からの映像信号を選択し、また出力先としてVTR106cを選択して、VTR106cにルームカメラ画像の記録を開始する。
【0075】
また、手技が開始されると、システムコントローラ22は無影灯55を点灯させる。この結果、システムコントローラ22は無影灯55より点灯(ON)のイベント発生を検知する。
【0076】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=01}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0077】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=02}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVR106bを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、シーリングカメラ103からの映像信号を選択し、また出力先としてDVR106bを選択して、DVR106bにシーリングカメラ画像の記録を開始する。
【0078】
その後、患者48が全身麻酔状態となり、内視鏡手術が開始されると、システムコントローラ22は無影灯55を消灯させる。この結果、システムコントローラ22は無影灯55より消灯(OFF)のイベント発生を検知する。
【0079】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=01}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0080】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=02}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVR106bを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、DVR106bへのシーリングカメラ画像の記録を停止する。
【0081】
一方、システムコントローラ22が気腹装置14の制御を開始すると、システムコントローラ22は気腹装置14より制御を開始のイベント発生を検知する。
【0082】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=00}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0083】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=00}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVD106aを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、内視鏡用カメラ装置15からの映像信号を選択し、また出力先としてDVD106aを選択して、DVD106aに内視鏡画像の記録を開始する。
【0084】
手技進行中に、例えば患部の処置を体外で行う場合には、システムコントローラ22が気腹装置14の制御を停止する。これにより、システムコントローラ22は気腹装置14より制御停止のイベント発生を検知する。
【0085】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=00}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0086】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=00}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVD106aを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、DVD106aへの内視鏡画像の記録を停止する。
【0087】
一方、患部の処置を体外で行う場合には、システムコントローラ22は無影灯55を点灯させる。この結果、システムコントローラ22は無影灯55より点灯(ON)のイベント発生を検知する。
【0088】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=01}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0089】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=02}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVR106bを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、シーリングカメラ103からの映像信号を選択し、また出力先としてDVR106bを選択して、DVR106bにシーリングカメラ画像の記録を開始する。
【0090】
その後、患部の体外での処置が終わり、内視鏡手術が再開されると、システムコントローラ22は無影灯55を消灯させる。この結果、システムコントローラ22は無影灯55より消灯(OFF)のイベント発生を検知する。
【0091】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=01}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0092】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=02}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVR106bを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、DVR106bへのシーリングカメラ画像の記録を停止する。
【0093】
一方、システムコントローラ22が気腹装置14の制御を再開すると、システムコントローラ22は気腹装置14より制御を開始のイベント発生を検知する。
【0094】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=00}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0095】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=00}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVD106aを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、内視鏡用カメラ装置15からの映像信号を選択し、また出力先としてDVD106aを選択して、DVD106aに内視鏡画像の記録を開始する。
【0096】
そして、内視鏡手術が終了すると、システムコントローラ22が気腹装置14の制御を停止する。これにより、システムコントローラ22は気腹装置14より制御停止のイベント発生を検知する。
【0097】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=00}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0098】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=00}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVD106aを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、DVD106aへの内視鏡画像の記録を停止する。
【0099】
一方、内視鏡手術が終了すると、患者48への縫合処置等を行うために、システムコントローラ22は無影灯55を点灯させる。この結果、システムコントローラ22は無影灯55より点灯(ON)のイベント発生を検知する。
【0100】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=01}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0101】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=0(=記録開始),機器ID=02}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVR106bを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、シーリングカメラ103からの映像信号を選択し、また出力先としてDVR106bを選択して、DVR106bにシーリングカメラ画像の記録を開始する。
【0102】
その後、手技全体が終了すると、まず、システムコントローラ22は無影灯55を消灯させる。この結果、システムコントローラ22は無影灯55より消灯(OFF)のイベント発生を検知する。
【0103】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=01}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0104】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=02}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してDVR106bを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、DVR106bへのシーリングカメラ画像の記録を停止する。
【0105】
さらに、システムコントローラ22が麻酔装置51の制御を停止すると、システムコントローラ22は麻酔装置51より制御停止のイベント発生を検知する。
【0106】
このイベント発生をシステムコントローラ22が検知することで、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=01}がシステムコントローラ22からAVコントローラ108に送信される。
【0107】
そして、制御トリガ信号={トリガフラグ=1(=記録停止),機器ID=01}に基づき、AVコントローラ108は、記録機器I/F部232を介してVTR106cを制御すると共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御することで、VTR106cへのルームカメラ画像の記録を停止する。
【0108】
このように本実施例によれば、システムコントローラ22が周辺医療機器の制御状態を監視し、制御状態の所定の変化をイベント発生として検知し、制御トリガ信号を生成する。そして、システムコントローラ22はこの制御トリガ信号を所定のプロトコルによりAVコントローラ108に出力することで、AVコントローラ108はこの制御トリガ信号に基づき、間接的にイベント発生を検知することとなる。AVコントローラ108は、制御トリガ信号に基づき、記録機器I/F部232を介してイベント発生に対応した記録機器の記録制御を行うと共に、制御トリガ抽出部236を介して映像信号スイッチャ151を制御し、イベント発生に対応した画像の映像信号を、イベント発生に対応した記録機器に出力する。
【0109】
したがって、本実施例では、医療機器の制御状態に所定の変化が発生した場合に、この発生タイミングに応じて、自動的に所望の医療画像の所望の記録機器への記録を制御することができるので、手術の進行状況に応じて、最適な画像を確実に記録することができる。
【0110】
なお、本実施例では、上述したように、映像信号スイッチャ151の記録機器群106への記録画像がシステムコントローラ22のタッチパネルI/F部224にも出力されている(図3参照)。そこで、システムコントローラ22は、図9及び図10に示すように、タッチパネルI/F部224を介して操作パネル21上に、記録中の画像及び出力先を記録画像確認画面を表示することができる。この記録画像確認画面により、術者は、例えば図9においては内視鏡画像310がDVD106aで記録中であることを、また図10においてはルームカメラ画像103aがVTR106cで記録中であることを、容易かつ確実に確認することができる。
【0111】
また、システムコントローラ22は、図11に示すような記録画像確認画面を、タッチパネルI/F部224を介して操作パネル21上に表示することも可能である。この図11の記録画像確認画面では、記録画像を画像としてではなく入力画像名として文字情報として確認できる。また図11においては、イベントを発生させた医療機器名も文字情報として確認できる。さらに、操作パネル21のタッチパネル機能を用いることで、AVコントローラ108のAVシステム制御部235は制御トリガ信号の機器IDに関連付けられた記録画像及び記録先データを内部にテーブルデータとして格納しているとしたが、これに限らず、このテーブルデータの記録画像及び記録先データを、図11の記録画像及び出力先を変更することで更新するようにしてもよい。
【0112】
なお、本実施例では、シーリングカメラ103はシステムコントローラ22により制御される構成としたが、これに限らず、AVコントローラ108がシーリングカメラ103を制御するようにしても良い。同じく、本実施例では、無影灯55及び無影灯カメラ58もシステムコントローラ22により制御される構成としたが、これに限らず、AVコントローラ108が無影灯55及び無影灯カメラ58を制御するようにしても良い。
【0113】
さらに、本実施例では、映像信号スイッチャ151は、AVコントローラ108からの制御トリガ信号に基づいて画像記録群106の各機器への記録のための出力を制御するとしたが、映像信号スイッチャ151内にタイマを設け、映像信号スイッチャ151はAVコントローラ108からの制御トリガ信号に基づく制御指示を受け前記タイマを起動し所定時間経過した後、各機器への記録のための出力を行うようにしてもよい。タイマにより記録の開始または停止を遅延させることで、例えば無影灯の照明が安定した状態となってから、シーリングカメラ103の画像を記録することはできる。
【0114】
また、映像信号スイッチャ151は、AVコントローラ108からの制御トリガ信号に基づいて画像記録群106の各機器への記録のための出力を制御するとしたが、この場合、記録の際には、制御トリガ信号に基づく最新の映像のみだけでなく、映像格納部153に格納されている制御トリガ信号に基づく制御開始の直前の、例えば5分間にわたる映像信号のフレーム画像を記録するようにしても良い。特に、電気メス装置13の制御状態の変化をイベント発生として制御トリガ信号を生成する場合、実際に電気メス装置の出力がなされる直前の画像も記録機器群106に記録されることとなるため、術後に、電気メス出力タイミングの前後の画像を確認することができる。
【0115】
なお、本実施例では、映像信号スイッチャ151をAVシステム100内に設けるとしたが、これに限らず、図12に示すように、映像信号スイッチャ151を内視鏡手術システム3内に設けるようにしてもよい。
【0116】
さらに、本実施例では、医療画像として内視鏡31、32の内視鏡画像を例に説明したが、図13に示すように、内視鏡手術システム3に手技を支援するナビゲーション装置180や、超音波観察を行う超音波観察装置181を設けてもよい。この場合、システムコントローラ22はナビゲーション装置180及び超音波観察装置181をイベント発生対象の機器とする。そして、このナビゲーション装置180の支援画像の映像信号や、超音波観察装置181の超音波観察画像の映像信号を映像信号スイッチャ151に出力することで、これらの支援画像の映像信号及び超音波観察画像の映像信号を医療画像として、イベント発生時に記録機器群106内の記録機器に記録するように構成しても良い。
【実施例2】
【0117】
図14ないし図20は本発明の実施例2に係わり、図14は手術室制御システムの構成を示すブロック図、図15は図14のAVコントローラの構成を示すブロック図、図16は図14の画像合成装置で合成された合成画像の一例を示す第1の図、図17は図14の画像合成装置で合成された合成画像の一例を示す第2の図、図18は図14の操作パネルに表示される画面の一例を示す第1の図、図19は図14の操作パネルに表示される画面の一例を示す第2の図、図20は図14の手術室制御システムの変形例の構成を示すブロック図である。
【0118】
実施例2は、実施例1とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0119】
図14に示すように、本実施例では、AVシステム100は、画像合成装置150を備えて構成されている。この画像合成装置150は、内視鏡用カメラ装置15、23からの内視鏡画像の映像信号、シーリングカメラ103からの映像信号、ルームカメラ102からの映像信号、無影灯カメラ58からの映像信号を入力し、AVコントローラ108の制御に基づきこれらの映像信号より合成画像を生成し、映像信号スイッチャ151に出力するようになっている。また、画像合成装置150は、合成画像をシステムコントローラ22に出力する。これによりシステムコントローラ22は、操作パネル21に合成画像を表示することができるようになっている。なお、本実施例では、映像格納部153は、画像合成装置150に設けられる。
【0120】
AVコントローラ108は、図15に示すように、トリガ信号抽出部を介して、実施例1と同様に映像信号スイッチャ151を制御すると共に、画像合成装置150を制御する。その他の構成は実施例1と同じである。
【0121】
このように構成された本実施例では、画像合成装置150は、AVコントローラ108により制御トリガ信号に基づき、例えば、図16に示すように、内視鏡画像310とルームカメラ画像102aと並列に並べて合成した合成画像500を生成し、映像信号スイッチャ151に出力する。映像信号スイッチャ151は、実施例1と同様に制御トリガ信号に基づき合成画像の映像信号を記録機器群106内の所定の記録機器に出力する。
【0122】
なお、画像合成装置150は、図17に示すように、一方の画像に他方の画像をPinP(ピクチャーインピクチャ)させた合成画像500(図17の場合、ルームカメラ画像102aを親画像とし、内視鏡画像310を子画像として、ルームカメラ画像102aに内視鏡画像310をPinPさせた合成画像500)を生成し、映像信号スイッチャ151に出力するようにしてもよい。
【0123】
ここで、画像合成装置150は、図16あるいは図17のような合成画像を生成するとしたが、単に入力した画像を合成することなく、スルーで映像信号を映像信号スイッチャ151に出力することもある。このような画像合成装置での合成制御は、制御トリガ信号に基づき、AVシステム制御部235により実行される。
【0124】
このようにして生成された合成画像500は、図18あるいは図19に示すように、上述したように操作パネル21上で記録画像として確認できる。この図18あるいは図19の詳細は実施例1で説明した図9及び図10あるいは図11と同じであるので、説明は省略する(図18は図9及び図10に対応、図19は図11に対応)。その他の作用は実施例1と同じである。
【0125】
このように本実施例においても、上記構成及び作用により実施例1と同様な効果を得ることができると共に、画像合成装置150により複数の画像からなる合成画像を生成することで、手術の進行状況に応じて、1つの記録機器に複数の画像情報を確実に記録することができる。
【0126】
なお、本実施例では、画像合成装置150及び映像信号スイッチャ151をAVシステム100内に設けるとしたが、これに限らず、図20に示すように、画像合成装置150及び映像信号スイッチャ151を内視鏡手術システム3内に設けるようにしてもよい。
【実施例3】
【0127】
図21ないし図24は本発明の実施例3に係わり、図21は手術室制御システムの構成を示すブロック図、図22は図21の操作パネルに表示される画面の一例を示す第1の図、図23は図21の操作パネルに表示される画面の一例を示す第2の図、図24は図21の操作パネルに表示される画面の一例を示す第3の図である。
【0128】
実施例3は、実施例2とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0129】
本実施例では、図21に示すように、内視鏡手術システム3は、手技を支援するナビゲーション装置180、超音波観察を行う超音波観察装置181を備えて構成される。このナビゲーション装置180の支援画像の映像信号及び超音波観察装置181の超音波観察画像の映像信号は、画像合成装置150に出力されるようになっている。
【0130】
また、本実施例では、映像信号スイッチャ151は記録機器群106のみだけでなく、TV会議システムに映像信号選択的に出力できるように構成されている。その他の構成は実施例2と同じである。
【0131】
本実施例でも、実施例2と同様に、画像合成装置150は、合成画像はシステムコントローラ22にも出力されている。
【0132】
本実施例では、システムコントローラ22は、図22に示すように、操作パネル21上に記録画像500である画像合成装置150からの合成画像を有する画像選択及びカテゴリ設定画面700を表示させることができる。
【0133】
この画像選択及びカテゴリ設定画面700は、合成画像及び合成画像の記録先(出力先)の情報以外に、画像合成装置150に入力されている入力画像を選択する入力画像選択エリア701、入力画像を所定のカテゴリに分類して登録するカテゴリ設定エリア702、TV会議システム105に出力するカテゴリを指定するTV会議出力カテゴリ設定エリア703を有している。
【0134】
この画像選択及びカテゴリ設定画面700により操作パネル21のタッチパネル機能を用いることで、術者は、画像合成装置150に入力されている入力画像を所望のカテゴリに設定し、システムコントローラ22に登録することができる。
【0135】
例えば、入力画像が内視鏡画像ならば、この入力画像のカテゴリを医療画像として分類する。同様に入力画像がナビゲーション画像ならばカテゴリをナビ画像として分類、入力画像が超音波画像ならばカテゴリを医療画像として分類、入力画像がシーリングカメラ画像ならばカテゴリを外回り画像として分類、入力画像がルームカメラ画像ならばカテゴリを外回り画像として分類し、システムコントローラ22に登録する。
【0136】
また、画像選択及びカテゴリ設定画面700により操作パネル21のタッチパネル機能を用いることで、術者は、画像合成装置150からTV会議システム105に出力する画像のカテゴリを設定し、システムコントローラ22に登録することができる。
【0137】
このようにして、システムコントローラ22に入力画像のカテゴリ及びTV会議システム105に出力する画像のカテゴリが設定されると、システムコントローラ22はこれら情報をケーブル9を介してAVコントローラ108に伝送する。
【0138】
AVコントローラ108は、映像信号スイッチャ151を制御し、TV会議システム105に出力する画像を登録されたカテゴリの画像のみとする。
【0139】
TV会議システム105は、院内LAN(図示せず)に接続され、カンファレンス室や医局室内の端末に接続されるが、院内の管理室等の端末にも接続が可能である。
【0140】
そのため、TV会議システム105がカンファレンス室や医局室に接続されている場合は全てのカテゴリを含む画像をV会議システム105に出力する画像に設定し、TV会議システム105が院内の管理室に接続されいる場合はTV会議システム105に出力する画像のカテゴリを外回り画像に限定することで、必要な画像のみを管理してセキュリティを確保した状態で院内LANに画像の出力制御が行える。
【0141】
また、システムコントローラ22は、図23に示すように、操作パネル21に送信カテゴリ登録画面750を表示させることができる。
【0142】
上述したようにTV会議システム105は、院内LANに接続されており、この院内LANを介して外部のネットワークに接続することができる。送信カテゴリ登録画面750は、TV会議システム105介して外部のネットワークに接続されている接続先へ送信する画像のカテゴリを設定する画面である。
【0143】
この送信カテゴリ登録画面750より操作パネル21のタッチパネル機能を用いることで、送信先名を指定すると共に、術者は、送信可能な画像のカテゴリをシステムコントローラ22に登録することができる。
【0144】
システムコントローラ22に送信カテゴリ登録画面750により送信カテゴリ情報が登録されると、システムコントローラ22は、図24に示すように、操作パネル21に送信先指定画面751を表示させることができる。
【0145】
この送信先指定画面751より操作パネル21のタッチパネル機能を用いることで、TV会議システム105介して外部のネットワークに接続されている、指定した送信先に画像の送信を行うことができるが、送信可能な画像のカテゴリは送信カテゴリ登録画面750により送信先毎に設定されているので、必要かつ十分なセキュリティを確保した状態で画像の送信を行うことができる。
【0146】
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本発明の実施例1に係る内視鏡手術システムの構成を示す構成図
【図2】図1の内視鏡手術システムを有する手術室制御システムの構成を示すブロック図
【図3】図2のシステムコントローラの構成を示すブロック図
【図4】図2のAVコントローラの構成を示すブロック図
【図5】図3の制御トリガ信号生成部が生成する制御トリガ信号を説明する図
【図6】図2の内視鏡手術システムの処理の流れを示すフローチャート
【図7】図2のAVシステムの処理の流れを示すフローチャート
【図8】図6及び図7の処理の具体例を説明図
【図9】図2の操作パネルに表示される画面の一例を示す第1の図
【図10】図2の操作パネルに表示される画面の一例を示す第2の図
【図11】図2の操作パネルに表示される画面の一例を示す第3の図
【図12】図2の手術室制御システムの第1の変形例の構成を示すブロック図
【図13】図2の手術室制御システムの第2の変形例の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施例2に係る手術室制御システムの構成を示すブロック図
【図15】図14のAVコントローラの構成を示すブロック図
【図16】図14の画像合成装置で合成された合成画像の一例を示す第1の図
【図17】図14の画像合成装置で合成された合成画像の一例を示す第2の図
【図18】図14の操作パネルに表示される画面の一例を示す第1の図
【図19】図14の操作パネルに表示される画面の一例を示す第2の図
【図20】図14の手術室制御システムの変形例の構成を示すブロック図
【図21】本発明の実施例3に係る手術室制御システムの構成を示すブロック図
【図22】図21の操作パネルに表示される画面の一例を示す第1の図
【図23】図21の操作パネルに表示される画面の一例を示す第2の図
【図24】図21の操作パネルに表示される画面の一例を示す第3の図
【符号の説明】
【0148】
2…手術室
3…内視鏡手術システム
9…通信ケーブル
10…患者ベッド
11…第1のカート
12…第2のカート
13…電気メス
14…気腹装置
15…内視鏡用カメラ装置
16…光源装置
17…VTR
18…ガスボンベ
19…表示装置
20…集中表示パネル
21…操作パネル
22…システムコントローラ
23…内視鏡用カメラ装置
24…光源装置
26…表示装置
27…集中表示パネル
28…中継ユニット
29…中継ケーブル
30…リモートコントローラ
33…マイク
51…麻酔装置
52…バイタルサイン計測装置
55…無影灯
101…ルームライト
102…ルームカメラ
103…シーリングカメラ
104…各種参照画像格納サーバ
105…TV会議システム
106…記録機器群
106a…DVD
106b…DVR
106c…VTR
106d…プリンタ
107a…LCD表示装置
107b…PDP表示装置
108…AVコントローラ
110…入力装置
151…映像信号スイッチャ
153…映像格納部
【出願人】 【識別番号】304050923
【氏名又は名称】オリンパスメディカルシステムズ株式会社
【出願日】 平成18年6月21日(2006.6.21)
【代理人】 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進


【公開番号】 特開2008−282(P2008−282A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−171771(P2006−171771)