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【発明の名称】 医用診断装置及び故障情報送信方法
【発明者】 【氏名】藤原 周太

【氏名】遠藤 典明

【要約】 【課題】電源部の故障時におけるログデータのサービスセンターへの送信。

【構成】医用診断装置100のログデータ生成部5が生成した装置の各ユニットに対するログデータを着脱可能なデータ記憶部8のログデータ記憶部81に順次保存する。そして、医用診断装置100の電源部12が故障した場合、医用診断装置100から取り外したデータ記憶部8を、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120と別途接続されたログデータ送信装置110に装着する。このとき、ログデータ送信装置110のコンピュータ113は、ログデータ記憶部81に保存されている故障直前あるいは故障時のログデータをデータ記憶部8の通信ソフトウエア記憶部82に予め保管されている通信用ソフトウエアを用いて所定フォーマットに変換し、通信ネットワーク130を介して故障解析装置120へ供給する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する医用診断装置において、
前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するログデータ生成手段と、
前記ログデータを保存する着脱自在なデータ記憶手段と、
前記ログデータ生成手段及び前記データ記憶手段と前記各ユニットに対し所定の電圧/電流を供給する第1の電源供給手段とを
備えたことを特徴とする医用診断装置。
【請求項2】
前記通信ネットワークに接続され、前記第1の電源供給手段に対して独立な第2の電源供給手段によって動作可能なログデータ送信手段を備え、
前記ログデータ送信手段は、前記第1の電源供給手段から切り離され前記第2の電源供給手段に新たに接続された前記データ記憶手段に保存されている前記ログデータを読み出し、前記通信ネットワークを介して前記サービスセンターへ送信することを特徴とする請求項1記載の医用診断装置。
【請求項3】
前記第1の電源供給手段が故障した場合、前記データ記憶手段は、前記第2の電源供給手段を有する前記ログデータ送信手段に接続されることを特徴とする請求項1記載の医用診断装置。
【請求項4】
被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する医用診断装置において、
前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するログデータ生成手段と、
前記ログデータを保存するデータ記憶手段と、
前記ログデータ生成手段及び前記データ記憶手段と前記各ユニットに対し所定の電圧/電流を供給する第1の電源供給手段と、
前記第1の電源供給手段に対して独立な第2の電源供給手段から供給される電圧/電流と前記第1の電源供給手段から供給される電圧/電流の切り替え制御を行なう電源ライン制御手段を備え、
前記第1の電源供給手段が故障した場合、前記電源ライン制御手段は、前記第2の電源供給手段による電圧/電流を前記データ記憶手段へ供給することを特徴とする医用診断装置。
【請求項5】
前記通信ネットワークに接続され、前記第2の電源供給手段によって動作可能なログデータ送信手段を備え、
前記ログデータ送信手段は、前記電源ライン制御手段によって前記第2の電源供給手段の電圧/電流が供給された前記データ記憶手段に保存されている前記ログデータを読み出し、前記通信ネットワークを介して前記サービスセンターへ送信することを特徴とする請求項4記載の医用診断装置。
【請求項6】
被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する医用診断装置において、
前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するログデータ生成手段と、
前記ログデータを保存するデータ記憶手段と、
前記ログデータ生成手段及び前記データ記憶手段と前記各ユニットに対し所定の電圧/電流を供給する第1の電源供給手段と、
前記第1の電源供給手段に対して独立な第2の電源供給手段と、
前記第1の電源供給手段から供給される電圧/電流と前記第2の電源供給手段から供給される電圧/電流の切り替え制御を行なう電源ライン制御手段と、
前記第2の電源供給手段が供給した電圧/電流を用いて前記ログデータを前記データ記憶手段から読み出し、前記通信ネットワークへ送信するログデータ送信手段とを備え、
前記第1の電源供給手段が故障した場合、前記電源ライン制御手段は、前記第2の電源供給手段による電圧/電流を前記データ記憶手段へ供給することを特徴とする医用診断装置。
【請求項7】
前記ログデータ送信手段は、少なくとも前記第2の電源供給手段によって所定の電圧/電流が供給されることを特徴とする請求項6記載の医用診断装置。
【請求項8】
前記データ記憶手段は、前記ログデータを前記通信ネットワークへ送信するための通信用ソフトウェアを記憶することを特徴とする請求項1又は請求項4又は請求項6の何れか1項に記載した医用診断装置。
【請求項9】
被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する故障情報送信方法であって、
ログデータ生成手段が、前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するステップと、
着脱自在なデータ記憶手段が、第1の電源供給手段によって前記ログデータを保存するステップと、
前記第1の電源供給手段が故障した場合、ログデータ送信手段が、前記第1の電源供給手段から切り離されこの第1の電源供給手段に対して独立な第2の電源供給手段に接続された前記データ記憶手段から前記ログデータを読み出し、前記ネットワークを介して前記サービスセンターへ送信するステップとを
有することを特徴とする故障情報送信方法。
【請求項10】
被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する故障情報送信方法であって、
ログデータ生成手段が、前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するステップと、
データ記憶手段が、第1の電源供給手段によって前記ログデータを保存するステップと、
前記第1の電源供給手段が故障した場合、電源ライン制御手段が、前記データ記憶手段に対する電源供給手段を前記第1の電源供給手段から、この第1の電源供給手段に対して独立な第2の電源供給手段へ切り替えるステップと、
ログデータ送信手段が、前記第2の電源供給手段によって電圧/電流が供給された前記データ記憶手段から前記ログデータを読み出し、前記ネットワークを介して前記サービスセンターへ送信するステップとを
有することを特徴とする故障情報送信方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、医用診断装置及び故障情報送信方法に係り、特に、装置の故障に関する情報をこの装置のメンテナンスを担当するサービスセンターへ正確かつ確実に送信することが可能な医用診断装置及び故障情報送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
X線診断装置やX線CT装置、あるいはMRI装置等の医用画像診断装置をはじめとする各種医用診断装置は、コンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。
【0003】
このような医用診断装置の製造元あるいは販売元には、装置の故障に対して対応可能なサービスセンターが設けられている。そして、医療施設における医師や検査技師等の医療従事者(以下、操作者と呼ぶ。)から装置故障の連絡と修理の依頼を受けたサービスセンターのメンテナンス担当者は、操作者が電話等によって伝える故障状況の情報に基づいて故障原因や故障個所を推定し、この故障に好適な交換部品等を携えて当該医療施設へ出向くという方法が従来行なわれてきた。
【0004】
この場合、操作者から提供される故障状況に関する情報の正確さ、あるいはこの情報に基づいてメンテナンス担当者が行なう故障原因や故障個所の推定精度は、操作者やメンテナンス担当者の医用診断装置に対する知識や経験等に大きく依存する場合が多い。そして、正確な故障分析が行なわれない場合、メンテナンス担当者は、誤った交換部品を携えて当該医療施設へ出向くことになり修理を効率よく行なうことが不可能となる。即ち、故障した医用診断装置において使用不可能な時間(ダウンタイム)が長時間に渡って発生し、診断効率が著しく低下するという大きな問題点を有していた。
【0005】
このような問題点を解決するために、近年では、通信ネットワークを介して医療施設の医用診断装置とサービスセンターの端末装置(以下では、故障解析装置と呼ぶ。)を接続し、医療施設からサービスセンターへ供給される医用診断装置のログデータ(故障情報)を受信したサービスセンターの故障解析装置は、このログデータに基づいて医用診断装置における故障の有無や故障個所、更には、故障原因の解析を行なう方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
図8は、上述の方法が適用された医用診断装置の従来例を示したものであり、この医用診断装置500は、被検体から画像データや生体信号等の医療データを収集する医療データ収集部502と、この医療データを保存する医療データ記憶部503と、前記医療データをモニタ等に表示する表示部504と、医療データ収集条件の設定、被検体情報や各種コマンド信号の入力等を行なう入力部510を備え、更に、上述の各ユニットの動作状況を示すログデータを生成するログデータ生成部505と、前記ログデータを所定フォーマットに変換し通信ネットワーク530を介してサービスセンターの故障解析装置520へ送信するログデータ送信部507と、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部511と、これらの各ユニットに電圧/電流を供給する電源部512を備えている。
【0007】
一方、通信ネットワーク530を介し医療施設の医用診断装置500と接続されているサービスセンターの故障解析装置520は、医用診断装置500のログデータ送信部507から供給されたログデータを一旦保存するログデータ記憶部521と、このログデータを用いて故障解析を行なう故障解析部522と、解析結果を表示する表示部523を備えている。
【0008】
この方法によれば、医用診断装置500の動作状況や故障状況に関する客観的かつ詳細な情報としてのログデータが当該医療施設から遠隔地のサービスセンターへ適時供給され、サービスセンターでは、これらの情報に基づいた故障個所や故障原因等の解析が自動的に行なわれるため、操作者やメンテナンス担当者の知識や経験に左右されることなく常に正確な故障解析が可能となる。即ち、故障の修復に必要な交換部品の調達等を複数回繰り返すことが無くなるため効率のよいメンテナンスが可能となり、ダウンタイムを最小限に抑えることができる。
【特許文献1】特開2003−290224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述の医用診断装置500における電源部512に故障が発生した場合、この電源部512から電圧/電流が供給されなくなったユニットはその動作を停止し、特に、ログデータ送信部507は、ログデータ生成部505が生成したログデータをサービスセンターの故障解析装置520へ供給することが不可能となるという問題点を有していた。
【0010】
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源部が故障した状態においても装置の動作状況を示すログデータ等の故障情報を医用診断装置の保守を担当するサービスセンターへ供給することが可能な医用診断装置及び故障情報送信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の課題を解決するために、請求項1に係る本発明の医用診断装置は、被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する医用診断装置において、前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するログデータ生成手段と、前記ログデータを保存する着脱自在なデータ記憶手段と、前記ログデータ生成手段及び前記データ記憶手段と前記各ユニットに対し所定の電圧/電流を供給する第1の電源供給手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
又、請求項4に係る本発明の医用診断装置は、被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する医用診断装置において、前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するログデータ生成手段と、前記ログデータを保存するデータ記憶手段と、前記ログデータ生成手段及び前記データ記憶手段と前記各ユニットに対し所定の電圧/電流を供給する第1の電源供給手段と、前記第1の電源供給手段に対して独立な第2の電源供給手段から供給される電圧/電流と前記第1の電源供給手段から供給される電圧/電流の切り替え制御を行なう電源ライン制御手段を備え、前記第1の電源供給手段が故障した場合、前記電源ライン制御手段は、前記第2の電源供給手段による電圧/電流を前記データ記憶手段へ供給することを特徴としている。
【0013】
更に、請求項6に係る本発明の医用診断装置は、被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する医用診断装置において、前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するログデータ生成手段と、前記ログデータを保存するデータ記憶手段と、前記ログデータ生成手段及び前記データ記憶手段と前記各ユニットに対し所定の電圧/電流を供給する第1の電源供給手段と、前記第1の電源供給手段に対して独立な第2の電源供給手段と、前記第1の電源供給手段から供給される電圧/電流と前記第2の電源供給手段から供給される電圧/電流の切り替え制御を行なう電源ライン制御手段と、前記第2の電源供給手段が供給した電圧/電流を用いて前記ログデータを前記データ記憶手段から読み出し、前記通信ネットワークへ送信するログデータ送信手段とを備え、前記第1の電源供給手段が故障した場合、前記電源ライン制御手段は、前記第2の電源供給手段による電圧/電流を前記データ記憶手段へ供給することを特徴としている。
【0014】
一方、請求項9に係る本発明の故障情報送信方法は、被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する故障情報送信方法であって、ログデータ生成手段が、前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するステップと、着脱自在なデータ記憶手段が、第1の電源供給手段によって前記ログデータを保存するステップと、前記第1の電源供給手段が故障した場合、ログデータ送信手段が、前記第1の電源供給手段から切り離されこの第1の電源供給手段に対して独立な第2の電源供給手段に接続された前記データ記憶手段から前記ログデータを読み出し、前記ネットワークを介して前記サービスセンターへ送信するステップとを有することを特徴としている。
【0015】
又、請求項10係る本発明の故障情報送信方法は、被検体に対する医療データを収集する各ユニットにおける故障情報を、通信ネットワークを介してサービスセンターへ送信する故障情報送信方法であって、ログデータ生成手段が、前記各ユニットの故障情報に対応したログデータを生成するステップと、データ記憶手段が、第1の電源供給手段によって前記ログデータを保存するステップと、前記第1の電源供給手段が故障した場合、電源ライン制御手段が、前記データ記憶手段に対する電源供給手段を前記第1の電源供給手段から、この第1の電源供給手段に対して独立な第2の電源供給手段へ切り替えるステップと、ログデータ送信手段が、前記第2の電源供給手段によって電圧/電流が供給された前記データ記憶手段から前記ログデータを読み出し、前記ネットワークを介して前記サービスセンターへ送信するステップとを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電源部が故障した状態においても医用診断装置の動作状況や故障状況に関する詳細な情報(故障情報)を前記医用診断装置のメンテナンスを担当するサービスセンターに供給することができる。このため、精度の高い故障解析が可能となり、この解析結果に基づく効率のよい修復作業により医用診断装置のダウンタイムを短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0018】
以下に述べる本発明の第1の実施例では、医用診断装置のログデータ生成部が生成した装置内の各ユニットに対するログデータを着脱可能なデータ記憶部に順次保存する。そして、この医用診断装置の電源部に故障が発生した場合、医用診断装置から取り外したデータ記憶部を、通信ネットワークを介してサービスセンターの故障解析装置と別途接続されたログデータ送信装置に装着することによりデータ記憶部に保存されたログデータを前記故障解析装置に供給する。
【0019】
尚、以下では、通信ネットワークを介して遠隔地のサービスセンターと接続される医用診断装置として超音波診断装置を例に説明するが、X線装置、X線CT装置、MRI装置、核医学装置等の他の画像診断装置であってもよく、心電計や脳波計等の生体情報計測装置であっても構わない。
【0020】
(装置の構成)
本発明の第1の実施例における医用診断装置の構成につき図1及び図2を用いて説明する。尚、図1は、医用診断装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、この医用診断装置を構成する医療データ収集部の具体的な構成を示すブロック図である。
【0021】
図1に示すように医療施設に設置された医用診断装置100は、TCP/IPプロトコル等を用いた通信ネットワーク130を介し遠隔地のサービスセンターに設置された故障解析装置120と接続されている。
【0022】
この医用診断装置100は、被検体から画像データや計測データ等を医療データとして収集する医療データ収集部2と、これらの医療データを保存する医療データ記憶部3と、医療データ収集部2が収集した医療データあるいは医療データ記憶部3に一旦保存された医療データをモニタ等に表示する表示部4と、画像データや計測データの収集条件の設定、被検体情報や各種コマンド信号の入力等を行なう入力部10を備え、更に、上述の医療データ収集部2、医療データ記憶部3、表示部4及び入力部10と後述の電源部12及びシステム制御部11から供給されるこれらのユニットにおける動作状況や故障状況の情報に基づいてログデータを生成するログデータ生成部5と、生成されたログデータを所定のフォーマットに変換し、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ送信するログデータ送信部7と、これらの各ユニットを統括的に制御するシステム制御部11と、上述の各ユニット及び後述のデータ記憶部8に対して所定の電圧/電流を供給する電源部12を備えている。
【0023】
又、医用診断装置100は、ログデータ生成部5が生成したログデータや、このログデータを故障解析装置120に送信する際に用いられる通信ソフトウエア等が保存されている着脱可能なデータ記憶部8と、このデータ記憶部8に対してログデータや電圧/電流を供給するためのUSB/IF(インターフェイス)9を備えている。
【0024】
次に、医療データ収集部2の具体的な構成につき図2のブロック図を用いて説明する。被検体に対して超音波画像データや超音波計測データ(超音波時系列データ)の収集を行なう本実施例の医療データ収集部2は、当該被検体に対して超音波の送受波を行なう超音波プローブ21と、超音波プローブ21に対して送受信を行なう送受信部22と、送受信部22から得られた受信信号に基づいてBモードデータやカラードプラデータ、更には、ドプラスペクトラムを生成するデータ生成部24を備え、更に、データ生成部24において得られたBモードデータ及びカラードプラデータを送受波方向に対応させて保存しBモード画像データ及びカラードプラ画像データを生成すると共に、所定送受波方向に対して得られたドプラスペクトラム及びBモードデータを時系列的に保存してドプラスペクトラムデータ及びMモードデータを生成する画像・時系列データ生成部25を備えている。
【0025】
超音波プローブ21は、1次元あるいは2次元に配列された複数個の微小な超音波振動子をその先端部に有している。この超音波振動子は電気音響変換素子であり、送信時には電気パルスを超音波パルス(送信超音波)に変換し、又、受信時には超音波反射波(受信超音波)を電気信号(受信信号)に変換する機能を有し、図示しないケーブルを介して送受信部22に接続されている。超音波プローブ21にはセクタ走査対応、リニア走査対応、コンベックス走査対応等があり、診断部位に応じて任意に選択される。以下ではセクタ走査用の超音波プローブ21を用いた場合について述べるが、この方法に限定されるものではなく、リニア走査対応あるいはコンベックス走査対応であっても構わない。
【0026】
セクタ走査用の送受信部22は、超音波プローブ21から送信超音波を放射するための駆動信号を生成する送信部221と、超音波プローブ21からの受信信号に対して整相加算(位相を合わせて加算合成)を行なう受信部222を備えている。
【0027】
送信部221は、送信超音波を所定深さに収束するための遅延時間と所定方向に放射するための遅延時間を有した駆動パルスを生成して超音波プローブ21の超音波振動子を駆動し、受信部222は、前記超音波振動子から供給される複数の受信信号の各々に対し、所定の深さからの超音波反射波を集束するための集束用遅延時間と所定方向に対して受信指向性を設定するための偏向用遅延時間を与えて加算合成する。
【0028】
一方、データ生成部24は、受信部222から出力された受信信号に対し包絡線検波と対数変換を行なってBモードデータを生成するBモードデータ生成部241と、前記受信信号に対し直交位相検波を行なってドプラ信号を検出するドプラ信号検出部242と、検出されたドプラ信号に基づいてカラードプラデータを生成するカラードプラデータ生成部243と、前記ドプラ信号の周波数スペクトラム(ドプラスペクトラム)を生成するスペクトラム生成部244を備えている。
【0029】
次に、画像・時系列データ生成部25は、超音波送受波によって得られた受信信号に基づいてデータ生成部24が生成したBモードデータやカラードプラデータを超音波送受波方向に対応させて順次保存し、Bモード画像データ及びカラードプラ画像データを生成する。更に、画像・時系列データ生成部25は、所望の送受波方向に対する複数回の超音波送受波によって得られたBモードデータを時系列的に保存してMモードデータを生成し、同様な超音波送受波により所望の送受波方向及び距離(深さ)から得られた受信信号に基づくドプラスペクトラムを時系列的に保存してドプラスペクトラムデータを生成する。
【0030】
尚、上述の送受信部22及びデータ生成部24の構成や機能については特開2005−81081号公報等において記載されているためその詳細な説明は省略する。
【0031】
図1に戻って、医療データ記憶部3は、医療データ収集部2において収集される画像データや計測データ等の医療データの保存、あるいは表示部4において生成される表示データ等の保存を行なう。
【0032】
表示部4は、例えば、図示しない表示データ生成回路と変換回路とモニタを備え、前記表示データ生成回路は、医療データ収集部2が生成した医療データあるいは医療データ記憶部3に保存された医療データに対しシステム制御部11から供給される被検体情報等の付帯情報を付加して表示データを生成する。一方、前記変換回路は、前記表示データに対してD/A変換とテレビフォーマット変換を行なって映像信号を生成し前記モニタに表示する。
【0033】
入力部10は、操作パネル上に表示パネルやキーボード、トラックボール、マウス、選択ボタン等の入力デバイスを備え、被検体情報の入力、画像データ及び医療データ収集条件の設定、画像モード及び計測モードの選択、画像データ及び計測データの選択、更には、各種コマンド信号の入力等を行なう。
【0034】
次に、ログデータ生成部5は、システム制御部11を介して医用診断装置100の各ユニットから供給される動作状況や故障状況、更には、装置情報等に基づいて所定フォーマットのログデータを生成する。例えば動作状況の情報として、Bモード/カラードプラモード等の画像モード及びMモード/ドプラスペクトラムモード等の計測モードとこれらの各モードにおいて使用される超音波プローブ21に関する情報、検査所要時間や検査頻度に関する情報、医用診断装置100の各ユニットにおいて計測される電圧/電流や発熱温度に関する情報等があり、装置情報として医用診断装置100あるいは医用診断装置100における各ユニットの製造番号や製造年月日、ソフトウエアのバージョン等に関する情報がある。
【0035】
ログデータ送信部7は、図示しないCPUと記憶回路を備え、前記記憶回路にはログデータ生成部5が生成した医用診断装置100のログデータを通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120に送信するための通信用ソフトウエアが予め保管されている。そして、前記CPUは、ログデータ生成部5から供給されたログデータを上述の通信用ソフトウエアを用いて所定のフォーマットに変換し、TCP/IPプロトコル等に基づく通信ネットワーク130に出力する。
【0036】
システム制御部11は、図示しないCPUと記憶回路を備え、入力部10から供給される上述の入力情報、設定情報及び選択情報は前記記憶回路に保存される。一方、前記CPUは、上述の各情報や入力部10から直接入力される各種コマンド信号に基づいて医用診断装置100の各ユニットを統括的に制御する。又、これらの各ユニットにおける動作状況や故障状況に関する情報を収集してログデータ生成部5に供給する機能を有している。
【0037】
電源部12は、例えば、AC/DC電源を備え、上述の医療データ収集部2、医療データ記憶部3、表示部4、入力部10、システム制御部11、ログデータ生成部5、ログデータ送信部7の各ユニットに対して所定の電圧/電流を供給し、更に、ログデータ生成部5が生成したログデータを後述のデータ記憶部8に保存する際には、所定の電圧/電源を、USB/IF9を介してデータ記憶部8に供給する。
【0038】
次に、医用診断装置100に対し着脱可能に設けられたデータ記憶部8は、ログデータ記憶部81と通信ソフトウエア記憶部82を有している。
【0039】
データ記憶部8のログデータ記憶部81には、ログデータ生成部5からUSB/IF9を介して供給されるログデータが順次保存される。このとき、ログデータの保存に必要な電圧/電流もUSB/IF9を介して電源部12から供給される。一方、通信ソフトウエア記憶部82には、ログデータ生成部5が生成した医用診断装置100のログデータを通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120に送信するために必要な通信用ソフトウエアが予め保管されている。この通信ソフトウエア記憶部82には、通常、上述のログデータ送信部7の記憶回路に保管されている通信用ソフトウエアと略同様なソフトウエアが保管され、この通信用ソフトウエアとして、例えば、サービスセンターのWebサイトへアクセスして上述のログデータ(故障情報)をアップロードするソフトウエアや前記ログデータを添付したe−mailをサービスセンター宛に送信するソフトウエア等が用いられる。
【0040】
次に、上述の医用診断装置100から取り出されたデータ記憶部8のログデータを読み出し、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ供給するログデータ送信装置110と上述の故障解析装置120の構成について説明する。
【0041】
当該医療施設において医用診断装置100に対し独立に設置されたログデータ送信装置110は、図1に示すように医用診断装置100に設けられたUSB/IF9と略同様の仕様を有するUSB/IF112と、汎用のコンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ)113を有し、ログデータ送信装置110に装着されたデータ記憶部8の信号/電源端子はUSB/IF112の一方の端子に接続され、USB/IF112の他の端子は、コンピュータ113の信号/電源端子に接続される。又、コンピュータ113の外部出力端子は通信ネットワーク130に接続されている。
【0042】
一方、サービスセンターの故障解析装置120は、ログデータ記憶部121と故障解析部122と表示部123を備えている。
【0043】
ログデータ記憶部121は、図示しないネットワークインターフェイスを介して通信ネットワーク130に接続され、この通信ネットワーク130を介して医用診断装置100から直接あるいはログデータ送信装置110を介して供給されるログデータを一旦保存する。一方、故障解析部122は、ログデータ記憶部121から適時読み出したログデータを用いて医用診断装置100の故障解析を行ない、得られた解析結果は表示部123のモニタに表示される。
【0044】
(ログデータの送信手順)
次に、本実施例におけるログデータの送信手順につき図3のフローチャートに沿って説明する。
【0045】
被検体に対する医療データの収集に先立って、医用診断装置100の操作者は、被検体情報の入力、画像モード/検査モードの選択、医療データ(画像データ/検査データ)の選択、医療データ収集条件の設定等の初期設定を入力部10にて行なう。そして、これらの入力/選択/設定情報をシステム制御部11の記憶回路に保存する(図3のステップS1)。
【0046】
上述の初期設定が終了したならば、操作者は、医療データの収集開始コマンドを入力部10より入力し、次いで、医療データ収集部2における超音波プローブ21の先端(超音波送受波面)を被検体体表面に固定する。上述のステップS1において画像モードが予め選択された場合、医療データの収集開始コマンドを入力部10から受信したシステム制御部11は、医療データ収集部2の送受信部22を制御して当該被検体の2次元あるいは3次元領域に対し超音波送受波を行なう。
【0047】
次いで、データ生成部24のBモードデータ生成部241及びカラードプラデータ生成部243は、このとき得られた受信信号に基づいてBモードデータ及びカラードプラデータを生成し、画像・時系列データ生成部25は、これらのデータを超音波の送受波方向に対応させて配置しBモード画像データ及びカラードプラ画像データを生成する。そして、得られたこれらの画像データは表示部4のモニタに表示される。
【0048】
一方、上述の初期設定にて検査モードが選択された場合、操作者は、表示部4に表示された画像データの観測下にて検査に好適な超音波の送受波方向あるいは関心領域を入力部10の入力デバイスを用いて設定する。そして、システム制御部11は、入力部10から供給された設定情報に基づいて送受信部22を制御し、被検体の前記送受波方向あるいは前記関心領域に対する超音波送受波を所定間隔で繰り返す。
【0049】
次いで、データ生成部24のBモードデータ生成部241とスペクトラム生成部244は、このとき得られた受信信号に基づいてBモードデータとドプラスペクトラムを生成する。そして、画像・時系列データ生成部25は、Bモードデータ及びドプラスペクトラムを時系列的に配置してMモードデータ及びドプラスペクトラムデータを生成し表示部4に表示すると共に医療データ記憶部3に保存する(図3のステップS2)。
【0050】
一方、システム制御部11は、医用診断装置100における上述の各ユニットに対して制御信号を供給すると共に、これらのユニットから収集した動作状況や故障状況等の情報をログデータ生成部5へ供給し、ログデータ生成部5はこれらの情報に基づいてログデータを生成する。そして、生成されたログデータは、USB/IF9を介してデータ記憶部8のログデータ記憶部81に保存され、更に、ログデータ送信部7へ供給される(図3のステップS3)。
【0051】
上述の医療データの収集及びログデータの生成の過程で、例えば、医療データ収集部2、医療データ記憶部3、表示部4、入力部10及びシステム制御部11の少なくとも何れかにおいて故障が発生した場合、ログデータ送信部7のCPUは、自己の記憶回路に予め保管されている通信用ソフトウエアを起動し、この通信用ソフトウエアを用いてログデータ生成部5から供給されたログデータを所定のフォーマットに変換する。そして、変換後のログデータを、通信ネットワーク130を介しサービスセンターの故障解析装置120へ送信する(図3のステップS4)。
【0052】
一方、故障解析装置120は、通信ネットワーク130を介してログデータ送信部7から供給された医用診断装置100のログデータをログデータ記憶部121に一旦保存する。次いで、故障解析部122は、ログデータ記憶部121から読み出したログデータを用いて医用診断装置100の故障解析を行ない、その解析結果を表示部123に表示する(図3のステップS7)。
【0053】
このような手順を繰り返すことにより、故障解析装置120は、医用診断装置100から供給されるログデータに基づいて故障解析を継続的に行なう。そして、医療データ収集部2、医療データ記憶部3、表示部4、入力部10及びシステム制御部11において故障が認められた場合には、その旨を医療施設の操作者に連絡すると共に修理に必要な交換部品等を携えて医療施設に出向き修理を行なう(図3のステップS8)。
【0054】
一方、上述のステップS2及びステップS3における医療データの収集及びログデータの生成の過程で、電源部12において故障が発生した場合、ログデータ送信部7に対する電圧/電流の供給が停止され、従って、故障情報が含まれたログデータをログデータ送信部7から故障解析装置120に対し送信することが不可能となる。
【0055】
電源部12の故障に伴なってログデータ送信部7の送信機能が停止した場合、操作者は、故障が発生する直前までのログデータ(即ち、故障の前兆情報が含まれたログデータ)が保存されているデータ記憶部8を医用診断装置100から取り出し、別途設けられたログデータ送信装置110に装着する(図3のステップS5)。
【0056】
一方、USB/IF112を介してデータ記憶部8と接続されたログデータ送信装置110のコンピュータ113は、データ記憶部8の通信ソフトウエア記憶部82に予め保管されている通信用ソフトウエアを起動し、更に、ログデータ記憶部81に保存されている故障直前あるいは故障時のログデータを読み出す。そして、このログデータを前記通信用ソフトウエアを用いて所定フォーマットに変換する。次いで、コンピュータ113は、変換後のログデータを、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ送信し、ログデータ記憶部121に一旦保存する(図3のステップS6)。
【0057】
次に、故障解析装置120の故障解析部122は、ログデータ記憶部121から読み出したログデータを用いて医用診断装置100の故障解析を行ない(図3のステップS7)、その解析結果を表示部123に表示する。
【0058】
そして、サービスセンターのメンテナンス担当者は、表示部123に表示された故障解析結果を医療施設の操作者に報告すると共に修理に必要な交換部品等を携えて医療施設に出向き修理を行なう(図3のステップS8)。
【0059】
以上述べた本発明の第1の実施例によれば、電源部が故障した状態においても医用診断装置の動作状況や故障状況に関する詳細な情報(故障情報)を前記医用診断装置のメンテナンスを担当するサービスセンターに対して供給することができる。このため、精度の高い故障解析が可能となり、この解析結果に基づく効率のよい修復作業により装置のダウンタイムを短縮することができる。
【0060】
特に、故障情報が含まれた各ユニットのログデータに基づいて故障解析を行なっているため、精度の高い故障解析が可能となる。
【0061】
又、本実施例によれば、電源部の故障に際し、ログデータが含まれたデータ記憶部を医用診断装置から取り出し、サービスセンターの故障解析装置と別途接続されたログデータ送信装置に装着することによって前記ログデータを送信する方法がとられているため、電源部の故障と並行して発生する他のユニットの故障の有無に関わらずサービスセンターに対するログデータの送信を確実に行なうことができる。
【0062】
更に、医療施設の医用診断装置100がサービスセンターの故障解析装置120を結ぶネットワーク130に直接接続されていないような場合においても、上述の実施例によればネットワーク130を介しサービスセンターへログデータを送信することができる。しかも、このネットワーク130との接続を可能とするログデータ送信装置は、汎用のパーソナルコンピュータによって容易に構成することができる。
【0063】
尚、上述の第1の実施例におけるデータ記憶部8は、通信用ソフトウエアが予め保管された通信ソフトウエア記憶部82を備えている場合について述べたが、これに限定されるものではなく、ログデータ送信装置110に設けられた記憶回路に上述の通信用ソフトウエアが予め保管されていてもよい。
【0064】
又、このログデータ送信装置110は、医用診断装置100と独立に設置されている場合について述べたが、医用診断装置100を構成するユニットであってもよい。
【実施例2】
【0065】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。この第2の実施例では、医用診断装置のログデータ生成部が生成した装置内の各ユニットに対するログデータをデータ記憶部に順次保存する。そして、医用診断装置の電源部が故障した場合、この電源部からデータ記憶部に電圧/電流を供給する電源ライン(第1の電源ライン)を、医用診断装置の外部に別途設けられ通信ネットワークを介してサービスセンターの故障解析装置と接続されたログデータ送信装置の電源ライン(第2の電源ライン)に自動的に切り替えることにより、データ記憶部に保存されたログデータをログデータ送信装置及び通信ネットワークを介して故障解析装置へ供給する。
【0066】
(装置の構成)
本発明の第2の実施例における医用診断装置の構成につき図4のブロック図を用いて説明する。尚、図4において、図1の医用診断装置100と同様の構成及び機能を有するユニットは同一の符号を付加し詳細な説明は省略する。
【0067】
即ち、図4において医療施設に設置された医用診断装置200は、TCP/IPプロトコル等を用いた通信ネットワーク130を介し遠隔地のサービスセンターに設置された故障解析装置120と接続されている。
【0068】
この医用診断装置200は、被検体から画像データや計測データ等を医療データとして収集する医療データ収集部2と、これらの医療データを保存する医療データ記憶部3と、医療データ収集部2が収集した医療データあるいは医療データ記憶部3に一旦保存された医療データをモニタ等に表示する表示部4と、画像データや計測データの収集条件の設定、被検体情報や各種コマンド信号の入力等を行なう入力部10を備え、更に、上述の医療データ収集部2、医療データ記憶部3、表示部4及び入力部10と後述の電源部12及びシステム制御部11から供給されるこれらのユニットにおける動作状況や故障状況の情報に基づいてログデータを生成するログデータ生成部5と、生成されたログデータを所定フォーマットに変換し、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ送信するログデータ送信部7と、これらの各ユニットを統括的に制御するシステム制御部11と、上述の各ユニット及び後述のデータ記憶部8に対して所定の電圧/電流を供給する電源部12を備えている。
【0069】
又、医用診断装置100は、ログデータ生成部5が生成したログデータや、このログデータを故障解析装置120に送信する際に用いられる通信ソフトウエア等が予め保管されているデータ記憶部8と、このデータ記憶部8に対する電源ラインや信号ラインの接続を制御する電源/信号ライン制御部13を備えている。
【0070】
電源/信号ライン制御部13は、医用診断装置200の電源部12からデータ記憶部8のログデータ記憶部81へ電圧/電流を供給する電源ライン(第1の電源ライン)と、医用診断装置200に対し独立に設けられたログデータ送信装置140から前記データ記憶部8のログデータ記憶部81及び通信ソフトウエア記憶部82へ電圧/電流を供給する電源ライン(第2の電源ライン)との切り替えを行なう電源ライン切り替え機能を有している。
【0071】
更に、電源/信号ライン制御部13は、医用診断装置200のログデータ生成部5が生成したログデータをデータ記憶部8のログデータ記憶部81へ供給する信号ライン(第1の信号ライン)と、データ記憶部8のログデータ記憶部81及び通信ソフトウエア記憶部82に保存されたログデータ及び通信用ソフトウエアを読み出して前記ログデータ送信装置140へ供給するための信号ライン(第2の信号ライン)との切り替えを行なう信号ライン切り替え機能をも有している。
【0072】
そして、電源/信号ライン制御部13における電源ライン及び信号ラインの切り替えは、電源部12から供給される電圧/電流の値に基づいて行なわれる。例えば、電源/信号ライン制御部13は図示しない電圧/電流検出部を備え、電源部12から供給された電圧/電流の値が予め設定された正常範囲から外れた場合、電源部12は故障状態にあると判断する。そして、電源/信号ライン制御部13は第1の電源ライン及び第1の信号ラインを第2の電源ライン及び第2の信号ラインへ切り替える。
【0073】
一方、電源部12は、例えば、AC/DC電源を備え、上述の医療データ収集部2、医療データ記憶部3、表示部4、入力部10、システム制御部11、ログデータ生成部5、ログデータ送信部7の各ユニットに対して電圧/電流を供給し、更に、ログデータ生成部5が生成したログデータをデータ記憶部8に保存する際には、所定の電圧/電源を上述の第1の電源ラインを介してデータ記憶部8へ供給する。
【0074】
次に、データ記憶部8は、ログデータ記憶部81と通信ソフトウエア記憶部82を備え、電源部12が正常に機能している場合、データ記憶部8には、ログデータ生成部5から第1の信号ラインを介して供給されるログデータが順次保存される。このとき、ログデータの保存に必要な電圧/電流は第1の電源ラインを介して電源部12から供給される。一方、通信ソフトウエア記憶部82には、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へログデータを送信するために必要な通信用ソフトウエアが予め保管されている。
【0075】
又、電源部12に故障が発生した場合、電源/信号ライン制御部13の電源ライン切り替えによりログデータ送信装置140からログデータ記憶部81及び通信ソフトウエア記憶部82へ所定の電圧/電流が第2の電源ラインを介して供給される。更に、電源/信号ライン制御部13の信号ライン切り替えによりログデータ送信装置140の信号端子とログデータ記憶部81及び通信ソフトウエア記憶部82は第2の信号ラインを介して接続される。そして、ログデータ記憶部81に保存されたログデータと通信ソフトウエア記憶部82に保管された通信用ソフトウエアは、上述の第2の信号ラインを介してログデータ送信装置140へ供給される。
【0076】
次に、データ記憶部8に保存されたログデータを読み出し、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ供給するログデータ送信装置140について説明する。
【0077】
このログデータ送信装置140は、図1に示すように医用診断装置200に対して独立に設置され、USB/IF141と、汎用のコンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ)142を有している。そして、上述の第2の信号ラインはUSB/IF141を介してコンピュータ142の信号端子に接続され、第2の電源ラインはUSB/IF141を介してコンピュータ142の電源端子に接続されている。更に、コンピュータ142の外部出力端子はネットワーク130に接続されている。
【0078】
(ログデータの送信手順)
次に、本実施例におけるログデータのサービスセンターへの送信手順を図5のフローチャートに沿って説明する。但し、図5において、図3に示したログデータ送信手順のステップと同一のステップは同一の符号を付加し詳細な説明は省略する。
【0079】
医療データの収集に先立って医用診断装置200の操作者は、各種の初期設定を入力部10にて行なった後(図5のステップS1)、医療データの収集開始コマンドを入力し、システム制御部11は、このコマンド信号に従って各ユニットを制御し医療データを収集する(図5のステップS2)。
【0080】
更に、システム制御部11は、これらのユニットから収集した動作状況や装置の情報をログデータ生成部5へ供給し、ログデータ生成部5はこれらの情報に基づいてログデータを生成する。そして、生成されたログデータは、第1の電源ラインを介してデータ記憶部8のログデータ記憶部81に保存され、更に、ログデータ送信部7へ供給される(図5のステップS3)。
【0081】
上述の医療データの収集及びログデータの生成の過程で、例えば、電源部12以外のユニットにおいて故障が発生した場合、ログデータ送信部7のCPUは、自己の記憶回路に予め保管されている通信用ソフトウエアを用いてログデータ生成部5から供給されたログデータを所定フォーマットに変換し、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ送信する(図5のステップS4)。
【0082】
一方、故障解析装置120は、ログデータ送信部7から供給された医用診断装置100のログデータを用いて故障解析を行ない(図5のステップS7)、故障が認められた場合には、その旨を医療施設の操作者に連絡すると共に修理に必要な交換部品等を携えて医療施設に出向き修理を行なう(図5のステップS8)。
【0083】
一方、上述のステップS2及びステップS3における医療データの収集及びログデータの生成の過程で、電源部12において故障が発生した場合、第1の電源ラインを介して電源部12から供給される電圧/電流の値に異常が発生していることを検出した電源/信号ライン制御部13は、第1の電源ラインを第2の電源ラインに、又、第1の信号ラインを第2の信号ラインに切り替える(図5のステップS5a)。
【0084】
電源/信号ライン制御部13による電源ライン及び信号ラインの切り替えにより、データ記憶部8の電源端子にはログデータ送信装置140から所定の電圧/電流が第2の電源ラインを介して供給され、又、データ記憶部8の信号入出力端子はログデータ送信装置140の信号入出力端子と接続される。
【0085】
USB/IF141を介してデータ記憶部8と接続されたログデータ送信装置140のコンピュータ142は、データ記憶部8の通信ソフトウエア記憶部82に予め保管されている通信用ソフトウエアを起動し、更に、ログデータ記憶部81に保存されている故障直前あるいは故障時のログデータを読み出す。そして、このログデータを前記通信用ソフトウエアを用いて所定フォーマットに変換する。次いで、コンピュータ142は、変換後のログデータを、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ送信し、ログデータ記憶部121に一旦保存する(図5のステップS6a)。
【0086】
次に、故障解析装置120の故障解析部122は、ログデータ記憶部121から読み出したログデータを用いて医用診断装置100の故障解析を行ない(図5のステップS7)、その解析結果を表示部123に表示する。
【0087】
そして、サービスセンターのメンテナンス担当者は、表示部123に表示された故障解析結果を医療施設の操作者に報告すると共に修理に必要な交換部品等を携えて医療施設に出向き修理を行なう(図5のステップS8)。
【0088】
以上述べた本発明の第2の実施例によれば、電源部が故障した状態においても医用診断装置の動作状況や故障状況に関する詳細な情報(故障情報)を前記医用診断装置のメンテナンスを担当するサービスセンターに対して供給することができる。このため、精度の高い故障解析が可能となり、この解析結果に基づく効率のよい修復作業により装置のダウンタイムを短縮することができる。
【0089】
特に、故障情報が含まれた各ユニットのログデータに基づいて故障解析を行なうことができるため、客観的かつ精度の高い故障解析が可能となる。
【0090】
又、本実施例によれば、ログデータが保存されたデータ記憶部に対する電源/信号ラインは、電源部における故障状況(例えば、電圧/電流の異常値)の情報に基づいて第1の電源/信号ラインから第2の電源/信号ラインへ自動的に切り替わり、この第2の電源/信号ラインに基づいてログデータの読み出しと送信が行なわれるためログデータの送信を短時間で行なうことができ、操作者の負担は大幅に軽減される。
【0091】
尚、上述の第2の実施例におけるデータ記憶部8は、通信用ソフトウエアが予め保管された通信ソフトウエア記憶部82を備えている場合について述べたが、これに限定されるものではなく、ログデータ送信装置140に設けられた記憶回路に上述の通信用ソフトウエアが予め保管されていてもよい。
【0092】
更に、このログデータ送信装置140は、医用診断装置200と独立に設置されている場合について述べたが、医用診断装置200を構成するユニットであっても構わない。
【0093】
又、電源/信号ライン制御部13とコンピュータ142を接続するUSB/IF141は、ログデータ送信装置140の内部に設ける場合を示したが医用診断装置200の内部に設けられていてもよい。
【実施例3】
【0094】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。この第3の実施例では、医用診断装置のログデータ生成部が生成した装置内の各ユニットに対するログデータをデータ記憶部に順次保存する。そして、医用診断装置の電源部が故障した場合、この電源部からの電源ライン(第1の電源ライン)から前記電源部に対して独立に設けられた補助電源からの電源ライン(第2の電源ライン)へ自動的に切り替えることにより、データ記憶部に保存されたログデータを読み出しサービスセンターの故障解析装置へ供給する。
【0095】
(装置の構成)
本発明の第3の実施例における医用診断装置の構成につき図6のブロック図を用いて説明する。尚、図6において、図1の医用診断装置100と同様の構成及び機能を有するユニットは同一の符号を付加し詳細な説明は省略する。
【0096】
図6において医療施設に設置された医用診断装置300は、TCP/IPプロトコル等を用いた通信ネットワーク130を介し遠隔地のサービスセンターに設置された故障解析装置120と接続されている。
【0097】
この医用診断装置300は、被検体から画像データや計測データ等を医療データとして収集する医療データ収集部2と、これらの医療データを保存する医療データ記憶部3と、医療データ収集部2が収集した医療データあるいは医療データ記憶部3に一旦保存された医療データをモニタ等に表示する表示部4と、画像データや計測データの収集条件の設定、被検体情報や各種コマンド信号の入力等を行なう入力部10を備え、更に、上述の医療データ収集部2、医療データ記憶部3、表示部4及び入力部10と後述の電源部12及びシステム制御部11から供給されるこれらのユニットにおける動作状況や故障状況の情報に基づいてログデータを生成するログデータ生成部5と、生成されたログデータあるいは後述のデータ記憶部8に保存されたログデータを所定フォーマットに変換し、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ送信するログデータ送信部7と、これらの各ユニットを統括的に制御するシステム制御部11と、上述の各ユニット及び後述のデータ記憶部8に対して所定の電圧/電流を供給する電源部12を備えている。
【0098】
又、医用診断装置300は、ログデータ生成部5が生成したログデータや、このログデータを故障解析装置120に送信する際に用いられる通信ソフトウエア等が保存されているデータ記憶部8と、補助電源14と、データ記憶部8に対する電源ラインの接続を制御する電源/信号ライン制御部15と、ログデータの送信コマンド等を入力する入力部16と、データ記憶部8に保存されたデータを読み出してログデータ送信部7へ供給する制御部17を備えている。
【0099】
補助電源14は、電源部12が故障した場合、サービスセンターに対するログデータの送信に必要なユニットに対し所定の電圧/電流を供給する機能を有しており、電源部12が正常な動作をしている場合にはこの電源部12によって常時充電されている。尚、この補助電源14が発生する電圧/電流は、後述の第2の電源ラインを介してデータ記憶部8、入力部16及び制御部17へ供給される。
【0100】
一方、電源/信号ライン制御部15は、医用診断装置300の電源部12からデータ記憶部8のログデータ記憶部81へ電圧/電流を供給する電源ライン(第1の電源ライン)と補助電源14から前記データ記憶部8のログデータ記憶部81及び通信ソフトウエア記憶部82へ電圧/電流を供給する電源ライン(第2の電源ライン)との切り替えを行なう電源ライン切り替え機能を有している。
【0101】
更に、電源/信号ライン制御部15は、医用診断装置300のログデータ生成部5が生成したログデータをデータ記憶部8のログデータ記憶部81へ供給する信号ライン(第1の信号ライン)と、データ記憶部8のログデータ記憶部81及び通信ソフトウエア記憶部82に保存されたログデータと通信用ソフトウエアをログデータ送信部7へ供給するための信号ライン(第2の信号ライン)との切り替えを行なう機能をも有している。
【0102】
そして、電源/信号ライン制御部15における電源ライン及び信号ラインの切り替えは、電源部12から供給される電圧/電流の値に基づいて行なわれる。例えば、電源/信号ライン制御部15は図示しない電圧/電流検出部を備え、電源部12から供給された電圧/電流の値が予め設定された正常範囲から外れた場合、電源部12は故障状態にあると判断する。そして、電源/信号ライン制御部15は第1の電源ライン及び第1の信号ラインを第2の電源ライン及び第2の信号ラインへ切り替える。
【0103】
即ち、電源部12は、上述の医療データ収集部2、医療データ記憶部3、表示部4、入力部10、システム制御部11、ログデータ生成部5、ログデータ送信部7の各ユニットに対し電圧/電流を供給し、更に、ログデータ生成部5が生成したログデータをデータ記憶部8に保存する際には、データ記憶部8に電圧/電源を供給する。
【0104】
データ記憶部8は、ログデータ記憶部81と通信ソフトウエア記憶部82を備え、電源部12が正常に機能している場合、データ記憶部8には、ログデータ生成部5から第1の信号ラインを介して供給されるログデータが順次保存される。このとき、ログデータの保存に必要な電圧/電流は第1の電源ラインを介して電源部12から供給される。又、通信ソフトウエア記憶部82には、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へログデータを送信するために必要な通信用ソフトウエアが予め保管されている。
【0105】
一方、電源部12に故障が発生した場合、電源/信号ライン制御部15による電源ライン切り替えにより補助電源14からログデータ記憶部81及び通信ソフトウエア記憶部82へ第2の電源ラインを介して所定の電圧/電流が供給され、更に、この電圧/電流は入力部16、制御部17及びログデータ送信部7の各々にも供給される。又、電源/信号ライン制御部15による信号ライン切り替えによりログデータ記憶部81に保存されたログデータと通信ソフトウエア記憶部82に保管された通信用ソフトウエアは、上述の第2の信号ラインを介してログデータ送信部7へ供給される。
【0106】
入力部16は、例えば、入力部10と同様の入力デバイスを備え、電源部12が故障した場合、操作者によってログデータの送信コマンドが入力される。そして、このコマンド信号を受信した制御部17は、電源/信号ライン制御部15を制御してデータ記憶部8におけるログデータ記憶部81のログデータと通信ソフトウエア記憶部82の通信用ソフトウエアを読み出しログデータ送信部7へ供給する。
【0107】
(ログデータの送信手順)
次に、本実施例におけるログデータのサービスステーションへの送信手順を図7のフローチャートに沿って説明する。尚、図7において、図3に示したログデータ送信手順のステップと同一のステップは同一の符号を付加し詳細な説明は省略する。
【0108】
医療データの収集に先立って医用診断装置100の操作者は、各種の初期設定を入力部10にて行なった後(図7のステップS1)、医療データの収集開始コマンドを入力し、システム制御部11は、このコマンド信号に従って各ユニットを制御し医療データを収集する(図7のステップS2)。
【0109】
更に、システム制御部11は、これらのユニットから収集した動作状況や装置の情報をログデータ生成部5へ供給し、ログデータ生成部5はこれらの情報に基づいてログデータを生成する。そして、生成されたログデータは、第1の電源ラインを介してデータ記憶部8のログデータ記憶部81に保存され、更に、ログデータ送信部7へ供給される(図7のステップS3)。
【0110】
上述の医療データの収集及びログデータの生成の過程で、例えば、電源部12以外のユニットにおいて故障が発生した場合、ログデータ送信部7のCPUは、自己の記憶回路に予め保管されている通信用ソフトウエアを用いてログデータ生成部5から供給されたログデータを所定フォーマットに変換し、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ送信する(図7のステップS4)。
【0111】
一方、故障解析装置120は、ログデータ送信部7から供給された医用診断装置100のログデータを用いて故障解析を行ない(図7のステップS7)、故障が認められた場合には、その旨を医療施設の操作者に連絡すると共に修理に必要な交換部品等を携えて医療施設に出向き修理を行なう(図7のステップS8)。
【0112】
一方、上述のステップS2及びステップS3における医療データの収集及びログデータの生成の過程で、電源部12において故障が発生した場合、第1の電源ラインを介して電源部12から供給される電圧/電流の値に異常が発生していることを検出した電源/信号ライン制御部15は、電源部12に接続された第1の電源ラインを補助電源14に接続された第2の電源ラインに、又、第1の信号ラインを第2の信号ラインに切り替える(図7のステップS5b)。
【0113】
電源/信号ライン制御部15による電源ライン及び信号ラインの切り替えにより、データ記憶部8の電源端子には補助電源14から所定の電圧/電流が供給され、又、データ記憶部8の信号入出力端子は第2の信号ラインを介してログデータ送信部7へ接続される。
【0114】
電源部12の故障を知った操作者は、入力部16において故障情報を含むログデータをサービスセンターへ送信するためのコマンド信号を入力し、このコマンド信号を受信した制御部17は、電源/信号ライン制御部15を制御してデータ記憶部8におけるログデータ記憶部81のログデータと通信ソフトウエア記憶部82の通信用ソフトウエアを読み出しログデータ送信部7へ供給する。
【0115】
一方、ログデータ送信部7は、データ記憶部8から供給されたログデータを、前記通信用ソフトウエアを用いて所定フォーマットに変換する。そして、通信ネットワーク130を介してサービスセンターの故障解析装置120へ送信し、故障解析装置120のログデータ記憶部121に一旦保存する(図7のステップS6b)。
【0116】
次に、故障解析装置120の故障解析部122は、ログデータ記憶部121から読み出したログデータを用いて医用診断装置100の故障解析を行ない(図7のステップS7)、その解析結果を表示部123に表示する。
【0117】
そして、サービスセンターのメンテナンス担当者は、表示部123に表示された故障解析結果を医療施設の操作者に報告すると共に修理に必要な交換部品等を携えて医療施設に出向き修理を行なう(図7のステップS8)。
【0118】
以上述べた本発明の第3の実施例によれば、電源部が故障した状態においても医用診断装置の動作状況や故障状況に関する詳細な情報(故障情報)を前記医用診断装置のメンテナンスを担当するサービスセンターに対して供給することができる。このため、精度の高い故障解析が可能となり、この解析結果に基づく効率のよい修復作業により装置のダウンタイムを短縮することができる。特に、故障情報が含まれた各ユニットのログデータに基づいて故障解析を行なうことができるため、精度の高い故障解析が可能となる。
【0119】
又、本実施例によれば、ログデータが含まれたデータ記憶部及びログデータの送信に必要なユニットの電源ラインは電源部の故障情報に基づいて医用診断装置の電源ラインから補助電源の電源ラインへ自動的に切り替わり、この補助電源から供給される電圧/電流によってサービスセンターに対するログデータの送信が行なわれるため、ログデータの送信を短時間で行なうことができ、サービスセンターのメンテナンス担当者は、略リアルタイムで行なわれる故障解析の結果を常時観測することができる。又、電源部の故障におけるログデータの送信は正常時と同様にして自動的に行なわれるため医用診断装置の故障における操作者の負担は大幅に軽減される。更に、第1の実施例や第2の実施例において述べたようなログデータ送信装置を医用診断装置の外部に設ける必要が無くなる。
【0120】
尚、上述の第3の実施例では、電源部12が故障した場合においてもログデータ送信部7を用いてログデータを通信ネットワーク130に送信する場合について述べたが、図示しない専用ログデータ送信部を用いてログデータを送信してもよい。
【0121】
又、データ記憶部8は、通信用ソフトウエアが予め保管された通信ソフトウエア記憶部82を備えている場合について述べたが、これに限定されるものではなく、ログデータ送信部7あるいは上述の専用ログデータ送信部に設けられた記憶回路に通信用ソフトウエアが予め保管されていてもよい。
【0122】
更に、この実施例では、電源部12の故障時にログデータの送信コマンドを入力するための入力部16と制御部17を備えた場合について示したが、入力部10及びシステム制御部11を用いて上述の入力コマンドを入力してもよい。但し、この場合、補助電源14による電圧/電流が第2の電源ラインを介して入力部10及びシステム制御部11に供給される。
【0123】
又、上述の補助電源は、充電式の電源について述べたが、これに限定されるものではなく、例えば通常のバッテリー、太陽電池あるいはAC/DCアダプタ等であってもよい。更に、この補助電源は着脱自在とし、例えば、電源部12が正常動作を行なっている場合は医用診断装置300から取り外しても構わない。
【0124】
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、故障解析装置120と医用診断装置100乃至300は同一の医療施設において設置されていてもよく、又、通信ネットワーク130は、電話回線や有線あるいは無線のLAN(Local Area Network)等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】本発明の第1の実施例における医用診断装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施例の医用診断装置を構成する医療データ収集部のブロック図。
【図3】同実施例におけるログデータの送信手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の第2の実施例における医用診断装置の全体構成を示すブロック図。
【図5】同実施例におけるログデータの送信手順を示すフローチャート。
【図6】本発明の第3の実施例における医用診断装置の全体構成を示すブロック図。
【図7】同実施例におけるログデータの送信手順を示すフローチャート。
【図8】サービスセンターに対しログデータの送信を可能とする従来の医用診断装置の全体構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0126】
2…医療データ収集部
3…医療データ記憶部
4…表示部
5…ログデータ生成部
7…ログデータ送信部
8…データ記憶部
81…ログデータ記憶部
82…通信ソフトウエア記憶部
9…USB/IF
10…入力部
11…システム制御部
12…電源部
13、15…電源/信号ライン制御部
14…補助電源
16…入力部
17…制御部
100、200、300…医用診断装置
110、140…ログデータ送信装置
112、141…USB/IF
113、142…コンピュータ
120…故障解析装置
121…ログデータ記憶部
122…故障解析部
123…表示部
130…通信ネットワーク
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】東芝メディカルシステムズ株式会社
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】 【識別番号】100109900
【弁理士】
【氏名又は名称】堀口 浩


【公開番号】 特開2008−173(P2008−173A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−169716(P2006−169716)