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【発明の名称】 モップ糸取付台
【発明者】 【氏名】岩田 末藏

【要約】 【課題】モップ柄の取付け取外しが容易なモップ糸取付台を提供する。

【構成】本体1はほぼ直方体の細長い形状とし、下方にモップ糸を取り付けるようにしている。上方中央に直方体状の挟持部2を形成し、挟持部2には左右に細長い長方形の挿入穴7を上面から垂直下方へと設けている。挟持部2には両端から内側へ切込み9を設けている。柄取付体11を用意している。柄取付体11の上方部は円筒12とし、円筒12には柄の下端を挿入して取り付ける。左右の挿入穴7にちょうどはまる方形の挿入片14を柄取付体11の下方部に形成している。各挿入片14には外側から内側へと小切込み15を設けている。水平片17を備えた左右の係止片16を用意している。柄取付体11の挿入片14を本体1の各挿入穴7内へ挿入し、左右の係止片16の各水平片17を挟持部2の切込み9から各挿入片14の小切込み15内へと押し込む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直方向の切れ目(5)及び掛止部(4)を両側にそれぞれ設け、中央には上面から下方へ挿入穴(7)を設けたほぼ直方体形状の細長い本体(1)と、棒状の柄(24)の下端を挿入して取り付ける円筒(12)を上方に設けて本体(1)の挿入穴(7)にちょうどはまる形状とした挿入片(14)を下方に設けた柄取付体(11)と、本体(1)とほぼ同じ長さとし本体(1)の両切れ目(5)にはまる二つの回転脚(21)の各一端を両端に回転自在にそれぞれ取り付け、本体(1)の各掛止部(4)に掛け止める掛止片(22)を各回転脚(21)の各先端にそれぞれ設けた細長い取付体(20)とからなるモップ糸取付台。
【請求項2】
挿入穴(7)を細長い方形のものとして本体(1)の中央位置において本体(1)の長手方向に設け、柄取付体(11)の挿入片(14)をその挿入穴(7)にちょうどはまる板状のものとしたことを特徴とする、請求項1記載のモップ糸取付台。
【請求項3】
本体(1)の細長い挿入穴(7)の前方側及び後方側に挿入穴(7)を挟む平行な垂直面をそれぞれ設けて両垂直面間を挟持部(2)とし、柄取付体(11)の挿入片(14)を挿入穴(7)に挿入したときに挟持部(2)の前後の両垂直面に密着接触する前後の挟持片(25)を柄取付体(11)の挿入片(14)の前後にそれぞれ設けたことを特徴とする、請求項2記載のモップ糸取付台。
【請求項4】
柄取付体(11)の挿入片(14)を本体(1)の挿入穴(7)に挿入して本体(1)に柄取付体(11)を取り付けた状態で柄取付体(11)を係止する係止片(16)を本体(1)側と柄取付体(11)側との間に取り付けるようにしたことを特徴とする、請求項1又は2又は3記載のモップ糸取付台。
【請求項5】
柄取付体(11)の挿入片(14)を本体(1)の挿入穴(7)に挿入して本体(1)に柄取付体(11)を取り付けた状態で一致する位置において本体(1)と柄取付体(11)とに穴をあけ、ピン等の長片状の係止片(16)をその穴に通すようにしたことを特徴とする、請求項1又は2又は3記載のモップ糸取付台。
【請求項6】
柄取付体(11)の挿入片(14)を本体(1)の挿入穴(7)に挿入して本体(1)に柄取付体(11)を取り付けた状態で一致する位置において本体(1)と柄取付体(11)とに水平方向の切込み(9)及び小切込み(15)をそれぞれ設け、そして柄取付体(11)を係止する係止片(16)は水平片(17)を備えたものとし、柄取付体(11)の挿入片(14)を本体(1)の挿入穴(7)に挿入してその水平片(17)をそれらの切込み(9)及び小切込み(15)に通すことで本体(1)に柄取付体(11)を係止するようにしたことを特徴とする、請求項1又は2又は3記載のモップ糸取付台。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、モップ糸を取り付けるモップ糸取付台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明の発明者はモップ糸取付台(特許文献1参照)を開発し製造販売も続けている。このモップ糸取付台は、本体の上面の両側方に凹部をそれぞれ形成し同じく本体の両側に垂直方向の切れ目をそれぞれ入れ、各凹部内に掛止部をそれぞれ設け、一方、取付体の両端に二つの回転脚の各一端を回転自在にそれぞれ取り付け、各回転脚の先端には本体の前記掛止部に掛け止めされる掛止片を設け、本体と取付体との間にモップ糸をはさんだ後、各回転脚を本体の切れ目に入れて各回転脚の上端を上方に出して掛止片を本体の掛止部にそれぞれ掛け止めさせ、各回転脚が外方へ外れるのを防止するようにしたものである。
【0003】
まず、厚さがほぼ均等になるようにならしながら取付体の上にモップ糸を載せた後に、一方の回転脚を本体の切れ目の中に押し込んで掛止片を掛止部に掛け止めさせる。つぎに、モップ糸の厚さが更に均等になるようにならした後、取付体を本体側にかなり強く押し付けながら他方の回転脚を切れ目に入れて掛止片を掛止部に掛け止めさせる。
【0004】
本体の両側面中央部には三つずつの爪係合溝を直列に配置してそれぞれ設けている。それらの爪係合溝に、先端に設けた爪がそれぞれはまり込んで強い弾力で取り付けるようにしたクリップをモップ柄の先端に設けたものを用意している。そして、強い力を加えながらクリップを開いて先端の各爪を本体の各爪係合溝に一致させて力を抜くと、クリップの弾力で各爪が各爪係合溝にはまり込んでモップ柄の先端に整列させたモップ糸を固定したことになる。
【0005】
【特許文献1】 意匠登録第1107619号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来のモップ糸取付台は、前述のようにしてモップ柄の先端にモップ糸を取り付けた状態にし、清掃作業をする。モップ糸が汚れて清掃に支障を来すようになったら、両手を使ってクリップを押し広げクリップの爪を本体の爪係合溝から外しクリップを取り外す。そして、モップ糸を本体等に取り付けたまま洗濯機を使ったりして洗浄し、再びモップ柄を取り付けて使用する。
【0007】
以上の従来のものには次のような欠点があった。すなわち、床面清掃中には強い押圧力を掛けながら清掃を続ける。このとき、角が壁面等に当ったりしたときにクリップが外れてしまうことがあった。いったん外れると、再び強い力を加えてクリップを押し広げて先端の各爪を本体の各爪係合溝の位置に注意深く持っていき取り付けるという作業を繰り返さなければならなかった。取外し取付けの作業は煩わしく面倒で時間が掛かった。清掃作業に従事している女性・高齢者などの力の弱い者にとっては、特に苦痛の伴う大変な作業となった。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、モップ柄の取付け・取外しが力を要せずに容易にでき、しかも清掃作業中に簡単には外れないモップ糸取付台を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るモップ糸取付台は、垂直方向の切れ目5及び掛止部4を両側にそれぞれ設け、中央には上面から下方へ挿入穴7を設けたほぼ直方体形状の細長い本体1と、棒状の柄24の下端を挿入して取り付ける円筒12を上方に設けて本体1の挿入穴7にちょうどはまる形状とした挿入片14を下方に設けた柄取付体11と、本体1とほぼ同じ長さとし本体1の両切れ目5にはまる二つの回転脚21の各一端を両端に回転自在にそれぞれ取り付け、本体1の各掛止部4に掛け止める掛止片22を各回転脚21の各先端にそれぞれ設けた細長い取付体20とからなるものである。
【0010】
まず、厚さがほぼ均等になるようにならしながら取付体20の上にモップ糸を載せた後に、一方の回転脚21を本体1の切れ目5の中に押し込んで掛止片22を掛止部4に掛け止めさせる。つぎに、モップ糸の厚さが更に均等になるようにならした後、取付体20を本体1側にかなり強く押し付けながら他方の回転脚21を切れ目5に入れて掛止片22を掛止部4に掛け止めさせる。そして、柄取付体11の上方の円筒12に長い棒状の柄24の先端を差し込んで取り付け、柄取付体11の挿入片14を本体1の挿入穴7に差し込んで取り付ける。この状態で清掃を続ける。モップ糸が汚れてしまったら、柄取付体11の挿入片14を本体1の挿入穴7から引き抜く。モップ糸を本体1等に取り付けたまま洗濯機を使ったりして洗浄し、再び柄24を取り付けて使用する。
【0011】
以上のものにおいて、本体1の挿入穴7は細長い方形のものとして本体1の中央位置において本体1の長手方向に設け、柄取付体11の挿入片14をその挿入穴7にちょうどはまる板状のものとするのが普通である。そして、このようにしたものにおいては、本体1の細長い挿入穴7の前方側及び後方側に挿入穴7を挟む平行な垂直面をそれぞれ設けて両垂直面間を挟持部2とし、柄取付体11の挿入片14を挿入穴7に挿入したときに挟持部2の前後の両垂直面に密着接触する前後の挟持片25を柄取付体11の挿入片14の前後にそれぞれ設けたものとしてもよい。柄取付体11の挿入片14を挿入穴7に挿入したとき、挿入片14の外周面及び両挟持片25の各内面が本体1側へ密着接触し摩擦力が大きくなるため、柄取付体11の本体1への取付け状態がしっかりしたものとなる。
【0012】
柄取付体11の本体1への取付け状態を更に強固なものとするには、例えば、柄取付体11の挿入片14を本体1の挿入穴7に挿入して本体1に柄取付体11を取り付けた状態で柄取付体11を係止する係止片16を本体1側と柄取付体11側との間に取り付けるようにしてもよい。柄取付体11の挿入片14を本体1の挿入穴7に挿入して本体1に柄取付体11を取り付けた状態で一致する位置において本体1と柄取付体11とに穴をあけ、ピン等の長片状の係止片16をその穴に通すようにしてもよい。柄取付体11の挿入片14を本体1の挿入穴7に挿入して本体1に柄取付体11を取り付けた状態で一致する位置において本体1と柄取付体11とに水平方向の切込み9及び小切込み15をそれぞれ設け、そして柄取付体11を係止する係止片16は水平片17を備えたものとし、柄取付体11の挿入片14を本体1の挿入穴7に挿入してその水平片17をそれらの切込み9及び小切込み15に通すことで本体1に柄取付体11を係止するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るモップ糸取付台においては、モップ柄の取付け・取外しが力を要せずに容易にでき、しかも清掃作業中に簡単に外れるようなことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明を実施するための最良の形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1にモップ糸取付台の本体1を示している。本体1はほぼ直方体の細長い形状とし、上方部中央部は前面及び後面を垂直面とした直方体状の挟持部2としている。挟持部2は、棒状のモップ柄の先端に取り付けたクリップで挟むこともできるものである。そして、本体1の上部に両端から内側へと凹部3をそれぞれ設けている。各凹部3内に下方へ半円弧状にくぼむ掛止部4をそれぞれ設けている。垂直方向の切れ目5を本体1の両端中央から内側へとそれぞれ入れている。挟持部2には中央部6を残し中央部6の左右に細長い長方形の挿入穴7を上面から垂直下方へとそれぞれ設けている。挟持部2の前面及び後面の両下端に沿って三つずつの爪係合溝8をそれぞれ設けている。挟持部2の上方位置において両端から内側へ水平に切込み9をそれぞれ設けている。挟持部2の前面及び後面において左右の切込み9の各内側に垂直方向の小さなくぼみ10をそれぞれ設けている。
【0015】
本体1とは別体の柄取付体11を用意している。柄取付体11の上方部は円筒12とし、本体1の中央部6に対応する位置において中央部6がちょうどはまる切込み13を下方から垂直に設け、切込み13の左右に本体1の左右の挿入穴7にちょうどはまる方形の挿入片14を柄取付体11の下方部にそれぞれ形成している。各挿入片14の各外側の上方位置において外側から内側へと水平に小切込み15をそれぞれ設けている。小切込み15の幅は挟持部2の各切込み9の幅と同じにしている。
【0016】
別体の左右の係止片16を用意している。係止片16は水平片17と水平片17の前端及び後端から内側へ向けて平行に伸びる垂直片18とからなり、垂直片18の各内側内面には内側へ突出する突条19を垂直方向にそれぞれ設けている。水平片17の厚さは挟持部2の切込み9の幅及び柄取付体11の小切込み15の幅と一致するものとしている。前後の垂直片18は挟持部2を前後にちょうど挟む間隔にし、水平片17を挟持部2の切込み9に押し込んだとき挟持部2のくぼみ10に一致する位置において各垂直片18の前面及び後面に各突条19をそれぞれ設けているのである。
【0017】
図2に示すように、別体の断面U字形の細長い取付体20を用意している。取付体20は本体1とほぼ同じ長さのものとしている。取付体20の両端には回転脚21をピンによって回転自在にそれぞれ設けている。回転脚21の先端には掛止片22を一体成形によってそれぞれ設けている。回転脚21の厚みは本体1の切れ目5にちょうどはまるものとし、掛止片22は本体1の掛止部4にちょうどはまるものとしている。そして、本体1の下方に取付体20を沿わせて配置し、両回転脚21を外側から上方内側へと回転させ本体1の両切れ目5にはめて掛止片22を本体1の両掛止部4にはめたとき、両回転脚21が垂直方向を通り越し両回転脚21がややハの字形に広がる状態になる位置に本体1の掛止部4をそれぞれ設けているのである。
【0018】
以上に示したモップ糸取付台の使用法を説明する。まず、モップ糸23の中央を取付体20にかぶせてモップ糸23の両側を垂らした後に、一方の回転脚21を上方内側へと回転させ本体1の一方の切れ目5にはめ掛止片22を本体1の掛止部4にはめる。つぎに、取付体20を本体1側へ強く押し付けながら他方の回転脚21を他方の切れ目5にはめ、掛止片22を掛止部4にはめると、モップ糸23の取付けが終って図2に示す状態になる。各掛止片22が各掛止部4に掛け止められていることで各回転脚21が簡単には外れず、取付体20の取付けはしっかりしたものとなっている。さらに、左右の回転脚21は垂直位置を乗り越え左右でややハの字形になっている。したがって、回転脚21に外側へ回転する力が加わっても簡単には回転せず取付体20が外れることはない。
【0019】
柄取付体11の円筒12の中に棒状の柄24の先端を差し込み、釘などで止めておく。そして、図1に示すように、柄取付体11の二つの挿入片14を本体1の各挿入穴7内へ上方から挿入し、左右の係止片16の各水平片17を挟持部2の切込み9から各挿入片14の小切込み15内へと押し込むと、各垂直片18の各突条19が挟持部2の各くぼみ10にはまって、図2に示すように、モップ糸取付台に柄24を取り付けたことになる。
【0020】
この状態で柄24を持ってモップ掛けを続ける。モップ糸23が汚れて使用不能になったら、左右の係止片16を左右に引き抜き、本体1から柄取付体11を引き抜いてモップ糸23を洗浄する。そして、再び柄取付体11を取り付けて清掃する。
【0021】
なお、この本体1へは前記従来のクリップ式柄取付体を取り付けて使用することもできる。すなわち、本体1の各係合溝8にクリップ式柄取付体の各爪をはめながら挟持部2をクリップで挟持して使用する。
【実施例1】
【0022】
実施例1を図3に基づいて説明する。本体1の挟持部2には一本の長い挿入穴7を設け、柄取付体11の挿入片14も挿入穴7にちょうどはまる一枚ものとしている。柄取付体11には、挿入穴7に挿入する挿入片14のほか、挟持部2の前面及び後面を挟み付ける前後の挟持片25を所定の間隔をあけて挿入片14と平行に設けている。柄取付体11の挿入片14を挟持部2の挿入穴7に押し込んだとき前後の挟持片25が挟持部2の前面及び後面に密着し、しっかりした取付け状態となる。なお、これでも十分な取付け状態とはならない場合は、柄取付体11と挟持部2との同一箇所に穴をあけ、それらの穴にピン等の長片状の係止片16を通して固定するようにしてもよい。
【実施例2】
【0023】
実施例2を図4に基づいて説明する。実施例2は基本的には実施例1と同じものである。柄取付体11は全体をほぼ円柱状のものとし、上方に円筒12を設け、中央の挿入片14と前後の両挟持片25とを下方に設けたものである。柄取付体11の下方部がちょうどはまる円形のくぼみを本体1の中央に上方から設け、柄取付体11の挿入片14がちょうどはまる挿入穴7をそのくぼみの中央に設け、挿入穴7を挟む前後の部分を挟持部2としている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】発明を実施するための最良の形態を示す分解斜視図である。
【図2】発明を実施するための最良の形態を示す断面図である。
【図3】実施例1を示す分解斜視図である。
【図4】実施例2を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0025】
1 本体
2 挟持部
4 掛止部
5 切れ目
7 挿入穴
9 切込み
11 柄取付体
12 円筒
14 挿入片
15 小切込み
16 係止片
17 水平片
20 取付体
21 回転脚
22 掛止片
24 柄
25 挟持片
【出願人】 【識別番号】394017321
【氏名又は名称】岩田 末藏
【出願日】 平成18年9月5日(2006.9.5)
【代理人】 【識別番号】100079739
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 康生


【公開番号】 特開2008−61973(P2008−61973A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−271205(P2006−271205)