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【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】田中 正俊

【氏名】竹本 律雄

【氏名】土屋 善弘

【氏名】鈴木 仁

【要約】 【課題】清潔感を向上した電気掃除機を提供する。

【構成】回転体によりプリーツフィルタから除去した細塵を塵埃受け部により受けた状態で切換手段Cにより風路を切り換えて副風路W2を電動送風機5の吸込側に連通させる。外気取入開口から塵埃受け部および集塵部ユニットの微細塵フィルタを経由して電動送風機5へと空気を吸い込むので、塵埃受け部に溜まった細塵を微細塵フィルタに捕集することが可能となり、清潔感を向上できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機を収容し、かつ、この電動送風機の吸込側に連通可能な本体吸込口を備えた掃除機本体と、
前記電動送風機の駆動により吸い込まれた塵埃を捕集する集塵部と、
細塵を捕集するフィルタと、
所定条件時に前記フィルタを回転させる駆動手段と、
この駆動手段により回転されている前記フィルタと接触してこのフィルタで捕集した塵埃を除去する除塵手段と、
この除塵手段により前記フィルタから除去された塵埃を受ける塵埃受け部と、
この塵埃受け部と外気とを連通可能な外気取入開口と、
前記本体吸込口と前記電動送風機の吸込側とを、少なくとも前記フィルタを通過して連通する主風路と、
前記外気取入開口と前記電動送風機の吸込側とを、前記塵埃受け部および前記集塵部を通過し、かつ、前記フィルタを通過せずに連通する副風路と、
前記駆動手段により駆動され、この駆動手段の回転方向に応じて前記主風路と前記副風路とを選択的に前記電動送風機の吸込側に連通させる切換手段と
を具備したことを特徴とした電気掃除機。
【請求項2】
除塵手段および切換手段は、360°以内の所定角度の回動により駆動手段の駆動力の伝達が切り離される
ことを特徴とした請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】
除塵手段は、360°以内の所定角度の回動時には切換手段の一部として動作し、前記所定角度回動した後に回動を停止してフィルタを除塵する
ことを特徴とした請求項1または2記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタと接触してこのフィルタで捕集した塵埃を除去する除塵手段を備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電気掃除機は、電動送風機を収容した掃除機本体を備えている。この掃除機本体内には、電動送風機の駆動により生じる負圧の作用で吸い込んだ塵埃を捕集する集塵部と、この集塵部の下流側に位置し、この集塵部にて捕集しなかった微細な塵埃すなわち細塵を捕集する円形プリーツ状のフィルタとがそれぞれ設けられている。そして、プリーツ状のフィルタは、掃除が終了した際などに除塵手段が駆動され、この除塵手段がフィルタと接触してこのフィルタを弾くことで、このフィルタにて捕集された細埃が除去され、塵埃受け部に溜まる(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−358135号(第5−7頁、図11−13)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の電気掃除機では、プリーツフィルタから除去された細塵が、プリーツフィルタの下方に溜まり、清潔感に欠けるという問題点を有している。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、清潔感を向上した電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、電動送風機の駆動により吸い込まれた塵埃を捕集する集塵部と、細塵を捕集するフィルタと、所定条件時にフィルタを回転させる駆動手段と、この駆動手段により回転されているフィルタと接触してこのフィルタで捕集した塵埃を除去する除塵手段と、この除塵手段によりフィルタから除去された塵埃を受ける塵埃受け部と、この塵埃受け部と外気とを連通可能な外気取入開口と、本体吸込口と電動送風機の吸込側とを、少なくともフィルタを通過して連通する主風路と、外気取入開口と電動送風機の吸込側とを、塵埃受け部および集塵部を通過し、かつ、フィルタを通過せずに連通する副風路と、駆動手段により駆動され、この駆動手段の回転方向に応じて主風路と副風路とを選択的に電動送風機の吸込側に連通させる切換手段とを具備したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、除去手段によりフィルタから除去した細塵を塵埃受け部により受けた状態で切換手段により副風路を電動送風機の吸込側に連通させることで、空気が外気取入開口から塵埃受け部および集塵部を経由して電動送風機に吸い込まれるので、塵埃受け部に溜まった細塵を集塵部に捕集することが可能となり、清潔感を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の一実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図11を参照して説明する。
【0008】
図11において、1は掃除機本体であり、この掃除機本体1は床面を走行可能な、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。この掃除機本体1は、上側が後方から前方へと下側に傾斜して開放された下ケース2と、この下ケース2の上部を覆う蓋体3とを有する本体ケース4を備え、この本体ケース4内には、電動送風機5を内部に収容する電動送風機室6が後側に、蓋体3により上部が開閉され集塵ユニット7を着脱可能な本体集塵室8が前側に、それぞれ隔壁9により区画されている。
【0009】
そして、本体ケース4の前端部には、本体集塵室8を介して電動送風機5の吸込側に連通可能な本体吸込口11が開口形成され、この本体吸込口11には、ホース体12が着脱可能に設けられ、このホース体12の先端部に、手元操作部13が設けられ、この手元操作部13には、作業者が把持する把持部14が突設され、この把持部14には、作業者により電動送風機5などの動作が設定される設定ボタン15が複数設けられている。そして、手元操作部13の先端部には、延長管16と吸込口体としての床ブラシ17とが順次連通接続される。
【0010】
さらに、本体ケース4内には、電動送風機5に給電するための図示しない電源コードを巻回したコードリールが配設され、電源コードを本体ケース4に対して出し入れ可能となっている。
【0011】
電動送風機5は、吸込側を前側とし、排気側を後側として電動送風機室6内に配設されている。また、この電動送風機5は、本体ケース4内に設けられた図示しない制御手段からの信号により、所定の動作モードで動作可能となっている。この動作モードは、設定ボタン15の操作により適宜設定される。
【0012】
集塵ユニット7は、塵埃分離本体部としての塵埃分離ユニット21と、集塵部としての集塵部ユニット22とを備えている。
【0013】
塵埃分離ユニット21は、図6ないし図10に示すように、第1分離部としての塵埃分離部24と、この塵埃分離部24の後部に一体に設けられたフィルタ部25とを有し、このフィルタ部25に、細塵を捕集するプリーツ状のプリーツフィルタ体26と、このプリーツフィルタ体26と同軸上に設けられた除去手段としての回転体27とが同軸上に回動可能に軸支されている。
【0014】
塵埃分離部24は、角筒状の案内風路管31が、左右方向の略中央部に配設され、この案内風路管31の一側である図7に示す左側に略円筒状の分離室部32が連通され、この分離室部32内にこの分離室部32と同軸状に略截頭円錐形状すなわち略円錐台状の塵埃分離手段33が設けられ、また、案内風路管31の他側である図7に示す右側に集塵部ユニット22の下流側に連通する連通管部34が設けられ、さらに、案内風路管31の下方に、分離室部32の下流側とフィルタ部25の上流側とを連通する連通風路部35が設けられている。
【0015】
案内風路管31は、塵埃分離ユニット21を本体ケース4の本体集塵室8に装着した状態で本体吸込口11の下流側に気密に接続されて塵埃を空気とともに吸い込む吸込接続口38を前端部に備え、かつ、分離室部32の上流側に連通する接続開口39を後端部に備えている。また、案内風路管31の上部には、塵埃分離ユニット21に集塵部ユニット22を係止するための係止体40が設けられている。
【0016】
吸込接続口38の周縁部には、本体吸込口11と気密に接続するための前部シール部材としての前部パッキン42が取り付けられている。
【0017】
接続開口39は、案内風路管31内を通過した空気を、分離室部32の内周面と塵埃分離手段33の外周との間にて、周方向に回転させるように導くものである。
【0018】
係止体40は、前後方向に長手板状に形成され、案内風路管31の吸込接続口38の上部に設けられた挿通係止部45に前端部が挿通され、前側寄りの位置と、後端部近傍とにそれぞれ摺動孔46,46が穿設され、これら摺動孔46,46に、案内風路管31の上面から突設されたボス状のガイドボス部47,47が挿通され、これら摺動孔46,46間に、集塵部ユニット22側を係止するための係止部48が設けられている。そして、この係止体40は、図示しない係止体付勢手段により、前方向へと付勢されている。
【0019】
挿通係止部45は、案内風路管31から上方に突出した板状の突出板部51に、係止体40の前端側が挿通される横長の挿通孔52が穿設されて構成されている。そして、この挿通係止部45の挿通孔52に挿通された係止体40の前端部には、この係止体40を前後方向に摺動させる際の被操作部となる摺動用突部53が突設されている。
【0020】
各摺動孔46は、前後方向に長孔状に形成され、各ガイドボス部47を相対的に前後方向へとガイドするとともに、係止体40の左右方向へのずれを防止するように構成されている。
【0021】
そして、係止部48は、中央部に四角形状の係止孔55が穿設された部分であり、集塵部ユニット22に下方に向けて突設された図示しない係止爪が係止孔55に挿入された際に、係止体付勢手段の付勢により、係止爪が係止孔55の後部に係合することで、集塵部ユニット22を塵埃分離ユニット21に係止し、摺動用突部53が押されて係止体40が係止体付勢手段の付勢に抗して後方へと摺動した際に、係止孔55への係止爪の係合が外れることで、集塵部ユニット22が塵埃分離ユニット21に対して取り外し可能となるように構成されている。
【0022】
また、分離室部32は、前端側の上部に案内風路管31に連通する接続開口39が設けられているとともに、塵埃分離手段33が取り付けられる円形状に開口59が中央部に穿設され、かつ、この開口59の周囲に、扇形状の開口61が穿設されている。また、この分離室部32の下側の周壁部には、フィルタ部25側と連通風路62を介して連通する連通開口部としての図示しない塵埃戻し開口が穿設されている。さらに、この分離室部32は、図示しない蓋により開閉可能となっている。そして、この分離室部32の上側の周壁部には、分離室部32内を集塵部ユニット22の上流側へと連通させる導入開口65が開口形成されている。
【0023】
接続開口39と吸込接続口38との間には、案内風路管31内に位置して第1風路開閉部材としての上流側開閉部材である第1開閉弁66が開閉可能に設けられている。
【0024】
この第1開閉弁66は、接続開口39と吸込接続口38とを連通/遮断するものであり、左右方向に長手状に形成され長手方向の一端部である図6に示す左端部に、案内風路管31の上下に亘って軸支された第1開閉弁軸支部68が設けられている。この第1開閉弁軸支部68は、案内風路管31の上部にて導入開口65の側方に穿設された開閉弁軸支孔69に上端部が挿通され、この上端部が、接続機構70を介して回転体27側に接続されている。
【0025】
ここで、接続機構70は、一端部が第1開閉弁軸支部68の上端部に回動可能に接続された接続体としてのクランク体72と、このクランク体72と回転体27とを接続する摺動接続体としての接続板73とを有している。そして、この接続機構70は、係止体40とともに、フィルタ部25の前部から案内風路管31の上部に亘って設けられた図示しないカバー体により少なくとも一部が覆われている。
【0026】
クランク体72は、先端側が第1開閉弁66と平面視で一定の角度を維持するように連結されている。
【0027】
接続板73は、板状の接続板本体75と、この接続板本体75の図6に示す左端部から前方へと略水平に延設された延設腕部76とを備えている。
【0028】
接続板本体75は横長に形成され、フィルタ部25の前部に形成された図示しない機構収容部内に収容されている。また、この接続板本体75には、回転体27の回転軸78が挿通される回転軸孔79が左右方向に長孔状に形成され、この回転軸孔79の上方に、回転軸78の周縁部の一部に設けられた歯合ギア部81と歯合するギア状のラックギア部82が左右方向に沿って設けられている。したがって、この接続板本体75は、回転体27の回動を左右方向への摺動へと変換する役割を有している。
【0029】
延設腕部76の先端部には、クランク体72の基端側が回動可能に軸支されている。したがって、クランク体72は、接続板本体75の左右方向への摺動を、第1開閉弁66の第1開閉弁軸支部68の回動へと変換可能に構成されている。
【0030】
また、開口59は、連通風路部35を介してフィルタ部25と連通している。
【0031】
開口61には、図示しないリブが格子状に形成され、このリブに亘ってネットフィルタ86が取り付けられている。そして、この開口61は、開口59と同様に連通風路部35を介してフィルタ部25の上流側に連通している。
【0032】
連通風路62は、分離室部32の後部下側からフィルタ部25の下部に亘って略水平状に形成されている。
【0033】
また、塵埃分離手段33は、先端部に位置する円板91と、開口59の周囲に取り付けられた円環状のリング枠92とを備え、これら円板91とリング枠92とが、放射状に複数設けられたリブ状の連結枠93により連結され、これら連結枠93間に形成され開口59に連通する連通開口94にネットフィルタ95が設けられている。
【0034】
連通管部34は、塵埃分離部24の図7に示す右側部に穿設された側部開口97と、塵埃分離部24の左右方向の略中心域の下部に突設された角筒状の突出管部98とに亘って連続し、かつ、フィルタ部25の前部に、第1接続開口99を介して連通している風路である。
【0035】
側部開口97は、図示しないシール部材が周縁部に設けられ、集塵部ユニット22の下流側と気密に接続されるものである。
【0036】
突出管部98は、塵埃分離部24の後側寄りに位置し、先端側である下端部の外周縁部に接続シール部材としての接続パッキン101が取り付けられている。また、この突出管部98の基端部は、連通管部34内にて、プリーツ状の微細塵捕集手段としての微細塵フィルタ102により覆われている。
【0037】
ここで、この微細塵フィルタ102は、前後方向に沿うプリーツが左右方向に複数形成されている。
【0038】
また、連通風路部35は、連通管部34と平行に前後方向へと形成され、後端部が、第1接続開口99の側部に隣接して穿設された第2接続開口104を介してフィルタ部25の前部に連通している風路である。
【0039】
そして、フィルタ部25は、後端部が開口された略円筒状のフィルタ部本体である収納ケース111と、この収納ケース111内に回転自在に設けられたフィルタとしてのプリーツフィルタ体26と、このプリーツフィルタ体26と一体に回転する回転体27とを備えている。
【0040】
収納ケース111は、前端を形成する正面視略円形状の区画壁としての前壁部114と、この前壁部の外周縁部から後方へと突出した塵埃受け部115とを有している。
【0041】
前壁部114の前部には、塵埃分離部24が一体に形成されている。また、この前壁部114の中央部には、回転体27を回転自在に軸支する図示しない軸支孔が穿設されている。さらに、この前壁部114の左右幅方向略中央部の下部には、各接続開口99,104が穿設されているとともに、上側寄りの位置に、上側開口部としての外気取入開口117が周方向に沿って扇形状に穿設されている。また、この前壁部114には、回転体27のガイド用のガイド部118が周方向に沿って設けられている。
【0042】
ここで、第1接続開口99は、上下方向に長手状に形成されている。
【0043】
また、第2接続開口104は、図9に示す第1接続開口99の右側に、第1接続開口99よりも幅狭に形成されている。
【0044】
そして、これら接続開口99,104全体としては、前壁部114の中心側よりも外周側が左右方向に拡開される略台形状に形成されている。また、これら接続開口99,104の周縁部には、フィルタ上流部シール部材としてのパッキン119が取り付けられている。
【0045】
外気取入開口117は、外気と塵埃受け部115とを連通可能なもので、ガイド部118の上方に、このガイド部118に沿って形成されている。また、この外気取入開口117には、この外気取入開口117を開閉可能な開閉蓋120が配設されている。
【0046】
ここで、開閉蓋120は、前壁部114の前側に位置し、下端部にヒンジ部121,121が突設されて、これらヒンジ部121,121が、ガイド部118の前部に設けられたヒンジ受け部122に回動可能に軸支されているとともに、図示しない開閉体付勢手段により後方すなわち前壁部114へと付勢されている。そして、この開閉蓋120は、開閉体付勢手段の付勢力に抗して前方へと移動することにより外気取入開口117を開閉可能となっている。また、この開閉蓋120の後部には、回転体27と当接可能な開閉体突出部124が突設されている。この開閉体突出部124は、図9に示す左端部から右端部へと、突出量が増加するように形成され、外気取入開口117から収納ケース111内すなわち前壁部114の後面よりも後方に突出している。
【0047】
ガイド部118は、前壁部114の図に示す左側から上側に亘って約90°の円弧状に形成されている。
【0048】
また、塵埃受け部115は、前壁部114の全周に亘って後方へと突出し、プリーツフィルタ体26から回転体27により落とされた細塵を受ける壁状の部分であり、この塵埃受け部115には、前壁部114の中央部よりも下側、かつ、この前壁部114の中央部に対して外気取込開口117と略対称な位置に、排出開口としての下部粉体投入口である下部排出開口131が開口形成されている。
【0049】
この下部排出開口131は、細長四角形状に形成され、連通風路62を介して分離室部32へと連通している。また、この下部排出開口131には、回転体27の回転により開閉される開閉部材132が配設されている。この開閉部材132は、回転体27の回転方向に応じて、下部排出開口131を開閉可能に設けられている。
【0050】
また、プリーツフィルタ体26は、中央部に位置し回転体27の回転軸78の後端部が挿入された略円筒状の軸部136と、この軸部136の外周面から径方向に放射状に突設された複数のプリーツ骨137と、これらプリーツ骨137に貼着されて放射プリーツ状に形成されたフィルタとしてのプリーツフィルタ139とを有している。なお、図6において、プリーツフィルタ体26はその要部のみを記載し、プリーツフィルタ139は、プリーツ骨137を示すために、その一部を切り欠いて記載している。
【0051】
また、回転体27は、プリーツフィルタ体26の軸部136に挿入された回転体軸部としての軸部141と、この軸部141から径方向に突設された弁部である閉塞弁部142と、この閉塞弁部142と反対方向へと軸部141から突設された除塵腕部143とを有している。
【0052】
軸部141は、上述したように、前壁部114よりも前側に突出した前端部に歯合ギア部81が設けられている。
【0053】
閉塞弁部142は、各接続開口99,104全体よりも広い面積に形成され、これら接続開口99,104を覆うことが可能な形状に形成されている。そして、この閉塞弁部142は、回転体27が図9の実線に示す状態で、各接続開口99,104全体を開口するとともに、図9の想像線142aに示す状態で、接続開口99,104全体を閉塞するように構成されている。なお、これらの状態において、閉塞弁部142は、前壁部114に設けられたストッパ部144,145に当接することで、回転体27の回転が規制されている。また、この閉塞弁部142は、回転時に、開閉部材132に当接して、この開閉部材132を開閉するように構成されている。
【0054】
除塵腕部143は、軸部141に対して、外気取入開口117までの距離よりも長く形成され、回転時に、開閉蓋120の開閉体突出部124に当接して、この開閉蓋120を開閉するように構成されている。また、この除塵腕部143には、後側すなわちプリーツフィルタ体26側へと突出した除塵部としての塵落とし突部147が設けられている。この塵落とし突部147は、プリーツフィルタ139にて捕集した微細な塵埃すなわち細塵を、このプリーツフィルタ139に振動を与えることにより除去する部分であり、プリーツフィルタ体26をフィルタ部25に装着した状態で、プリーツフィルタ139の谷部に嵌合可能な突出量に設定されている。また、この塵落とし突部147は、図示しない付勢手段により除塵腕部143に対して略垂直に後方へと突出する状態を維持する方向に付勢されている。
【0055】
一方、図10に示すように、集塵部ユニット22は、塵埃分離ユニット21に集塵部ユニット22を装着した状態で塵埃分離ユニット21の分離室部32の下流側に連通する連通路151と、この連通路151の下流側に連通し塵埃を溜める集塵室152とを有している。
【0056】
連通路151は、左右方向に長手状の左右風路部154と、この左右風路部154の図10に示す右端部から下方に延設された側壁部155とを有する正面視略L字状に形成されている。
【0057】
左右風路部154は、導入開口65と連通する図示しない風路部開口が図10に示す左端部の下側に穿設され、分離室部32と集塵室152とを連通する風路を区画している。また、この左右風路部154の上部には、集塵部ユニット22を持ち上げ可能とする取手部156が設けられている。さらに、この左右風路部154の下部には、塵埃分離ユニット21側の係止体40の係止部48の係止孔55と係合可能な図示しない爪部が突設されている。
【0058】
側壁部155は、集塵室152の一側を区画する部分であり、塵埃分離ユニット21に集塵部ユニット22を装着した状態で側部開口97と連通する図示しない側壁部開口が穿設されている。この側壁部開口には、図示しないフィルタが設けられている。また、この側壁部155の図10に示す右側には、集塵室152の塵埃廃棄口となる開口部158が形成されている。
【0059】
また、集塵室152は、例えば綿ごみなどの比較的大きい塵埃が収容される部分であり、開口部158の下端部にて側壁部155に回動可能に軸支された蓋体161により開閉可能に設けられている。この蓋体161の上端部には、取手部156内に一部が設けられた係止機構162により係止される被係止部163が設けられている。
【0060】
ここで、係止機構162は、取手部156の図10に示す左端部に、取手部156を把持した状態で作業者が操作する解除ボタン165が突設され、かつ、図10に示す右端部に、解除ボタン165の操作により動作するフック部166が突設され、取手部156内に、フック部166を係止方向に付勢する図示しない係止爪部付勢手段が設けられている。
【0061】
そして、隔壁9は、図1ないし図6に示すように、左右方向の略中央部に嵌着された隔壁中央部171と、この隔壁中央部171に対して交差するように前後方向に沿って設けられた隔壁風路部172とを有している。
【0062】
隔壁中央部171は、左右方向の中央部に、正面視略円形状の円形部175が設けられ、この円形部175の下端部に、この円形部175に連続する閉塞面部176が突設されている。
【0063】
円形部175は、前側から後側へと凹状に形成され、中央部に略円柱状の支持軸178が前方へと突設され、この支持軸178に、円形板状の円形回転部179が回転自在に軸支されている。また、円形部175の左右方向の略中央部の下部には、閉塞面部176に亘って下方へと突出した突出凹部181が連続的に形成されている。さらに、円形部175の支持軸178の図4に示す左下側には、電動送風機5の吸込側に連通する円形状の連通孔182が穿設されている。そして、円形部175の背面である後面、すなわち電動送風機室6側には、補強用の補強リブ183が放射状および同心円状に形成され、かつ、隔壁風路部172と隔壁中央部171とを接続するための円柱状の複数のボス184が突設されている。
【0064】
円形回転部179は、支持軸178が挿通される略円筒状の軸支部185が中央部にて後方へと突設され、この軸支部185の前端部の周囲へと、複数の放射リブ186が放射状に設けられ、これら放射リブ186間を連結するように、軸支部185と同心状に、複数の同心リブ187が設けられている。したがって、これら放射リブ186と同心リブ187との間が、円形回転部179の前部と後部とを連通する連通孔部188となっている。また、この円形回転部179の外周縁部は、回転枠部189が設けられ、この回転枠部189の後部には、歯合部としての外周ギア部190が外周部全体に亘って設けられている。
【0065】
また、放射リブ186の一部には、突出リブ192が前方へと突出してこの放射リブ186に沿って壁状に設けられている。この突出リブ192は、プリーツフィルタ体26の谷部に嵌合して円形回転部179とプリーツフィルタ体26とを一体的に回転させるものである。
【0066】
突出凹部181は、略中央部に孔部194が穿設され、この孔部194には、円形回転部179を回転させる回転ギア195が回転自在に設けられている。さらに、この突出凹部181の周縁部には、円形部175の周縁部に亘って連続した隔壁シール部材としての隔壁パッキン196が取り付けられている。
【0067】
回転ギア195は、外周全体に亘って回転歯合部としてのギア部201が設けられ、これらギア部201が円形回転部179の外周ギア部190と歯合することにより、回転ギア195の回転に伴って円形回転部179が回転するように構成されている。
【0068】
連通孔182の周縁部には、シール部材としてのパッキン203が設けられている。また、この連通孔182の近傍には、この連通孔182を開閉する開閉弁204が設けられている。
【0069】
ここで、開閉弁204は、連通孔182よりも若干大きい正面視円形状の弁体206と、この弁体206を先端部に回動可能に軸支する軸支腕部207とを備えている。
【0070】
軸支腕部207の先端部は、弁体206に対して、図示しない付勢手段により周方向に付勢されているとともに、軸支腕部207の基端部は、円形部175に穿設された図示しない軸支孔部にて回動可能に軸支されている。
【0071】
また、閉塞面部176は、図4に示す左下部に、隔壁風路部172が嵌合する嵌合孔部211が穿設されている。
【0072】
一方、隔壁風路部172は、図1および図2に示すように、本体集塵室8側に突出する連通突出部213と、この連通突出部213の左側部から後方へと連続して嵌合孔部211に嵌合される角筒状の嵌合風路部214と、この嵌合風路部214の後部から電動送風機室6内にて上方へと立ち上がる角筒状の垂直風路部215と、この垂直風路部215の上端部から後方へと突出して電動送風機5の吸込側に連通接続される円筒状の連通筒部216とを一体的に有している。
【0073】
連通突出部213は、下側が開放され、本体集塵室8の下面に隙間なく密着することでこの本体集塵室8の下面との間に風路を区画する部分であり、左右方向に長手状に形成され、集塵ユニット7を本体集塵室8に装着した状態で集塵ユニット7の後部下側に対向する対向面部218を上側に有し、この対向面部218に、嵌合風路部214に連通する四角形状の接続孔219が穿設されている。
【0074】
この接続孔219は、集塵ユニット7を本体集塵室8に装着した状態で、突出管部98に連通接続される部分であり、この接続孔219の上側の外側縁部には、シール部材としての接続孔パッキン221が設けられている。また、この接続孔219の下部には、この接続孔219を開閉する接続孔開閉弁222が取り付けられている。
【0075】
嵌合風路部214は、下側が開放され、本体集塵室8の下面に隙間なく密着することでこの本体集塵室8の下面との間に連通突出部213と垂直風路部215とを連通する風路を形成する部分であり、上面に、水平状の水平面225と、この水平面225の図1に示す右側に連続し下側に凸弧状となる円弧面226とが形成されている。
【0076】
垂直風路部215は、嵌合風路部214の上方に連続する風路構成部231と、この風路構成部231の側方に一体的に設けられた機構部232と、風路構成部231の側方でかつ機構部232の下部に位置する取付部233とを有している。
【0077】
風路構成部231は、上下方向に沿って軸方向を有する角筒状に形成され、内部に第2開閉部材としての下流側開閉部材である第2開閉弁235が配設されている。また、この風路構成部231の前部には、隔壁中央部171と隔壁風路部172とを接続するための円柱状のボス236が突設されている。さらに、風路構成部231の上端部には、隔壁中央部171の連通孔182の後部に連通接続される略円筒状の接続筒部237が前後方向に沿って軸方向を有する水平状に設けられている。この接続筒部237は、風路構成部231に下端部が連通するとともに、連通筒部216と同軸上に設けられ、この連通筒部216の前部に連通している。また、この連通筒部216の前端部には、連通孔182の内縁部に挿入嵌合されるように縮径された縮径部238が形成されている。さらに、この連通筒部216の上部には、隔壁中央部171のボス184の一つと位置合わせされて図示しない螺子などにより固定される固定ブラケット部239が突設されている。
【0078】
機構部232は、風路構成部231の図1に示す右側方に正面視半円弧状に突設された外壁部241と、この外壁部241の下側寄りの内縁部に沿って円弧状に設けられたガイドリブ部242と、この外壁部241の上側寄りの内縁部に沿って円弧状に設けられた上部リブ部243と、外壁部241の下側寄りの内縁部に沿って円弧状に設けられた下部リブ部244とを備えている。また、機構部232の前部には、外壁部241の円弧形状の中央部に、風路構成部231内に連通する軸孔部245が穿設され、この軸孔部245には、駆動軸246が回動可能に挿通され、この駆動軸246には、被駆動伝達手段としての駆動ギア247が一体的に設けられている。さらに、機構部232には、外壁部241の内部に、風路構成部231に連通する側部導入開口248が開口形成され、この側部導入開口248には、この側部導入開口248を開閉する開口開閉弁249が設けられている。
【0079】
外壁部241の外部には、隔壁中央部171のボス184の一つと位置合わせされて図示しない螺子などにより固定されるブラケット部251が突設されている。
【0080】
ガイドリブ部242は、駆動ギア247の回動をガイドするものである。
【0081】
上部リブ部243は、ガイドリブ部242よりも前方に突出し、駆動ギア247の上方での回動位置を規制するものである。
【0082】
同様に、下部リブ部244は、ガイドリブ部242よりも前方に突出し、駆動ギア247の下方での回動位置を規制するものである。
【0083】
駆動軸246は、風路構成部231内にて第2開閉弁235に連結され、回動によりこの第2開閉弁235を一体的に駆動させるものである。また、この駆動軸246の前端部は、前記軸支孔部に挿通され、隔壁中央部171の前側にて軸支腕部207の基端部に接続されて、この軸支腕部207と一体に回動するように構成されている。そして、この駆動軸246の第2開閉弁235との連結部には、図示しないカム部が設けられている。このカム部は、駆動軸246の回動により、開口開閉弁249を開閉動作させて側部導入開口248を開閉するものである。
【0084】
ここで、開口開閉弁249は、側部導入開口248よりも大きい面積を有する四角形板状に形成され、ガイドリブ部242との間に、この開口開閉弁249を側部導入開口248側へと付勢する開閉弁付勢手段としてのばね255が設けられている。
【0085】
そして、駆動ギア247は、駆動軸246と一体に設けられた第1ギア体としての規制板部257と、この規制板部257の後部に設けられた第2ギア体としてのギア本体部258と、このギア本体部258と一体に設けられたガイド部259とを備えている。
【0086】
規制板部257は、中心角が略90°の扇形状に形成されており、周方向に沿って長孔状の規制孔261が複数穿設されている。
【0087】
ギア本体部258は、規制板部257よりも若干小さい扇形状に形成され、規制板部257と同軸上に重ね合わせて設けられ、規制孔261のそれぞれに挿入される挿入リブ263が前面に複数突設されている。また、このギア本体部258の外周縁部には、規制板部257よりも径方向に突出した歯合部としての外周ギア部264が設けられている。さらに、この外周ギア部264の図1および図2に示す両端部には、干渉防止用の切欠部265,266が設けられている。
【0088】
ガイド部259は、ギア本体部258の外周縁部近傍の後側面に設けられ、ガイドリブ部242および上部リブ部243と嵌合する溝部267が周方向に沿って設けられている。そして、この溝部267の内部には、ギア付勢手段としてのギア用コイルばね268が配設されている。このギア用コイルばね268は、溝部267よりも幅寸法が大きく形成されて溝部267内に保持されており、駆動ギア247が上方、あるいは下方に回動した際に、溝部267に嵌合した上部リブ部243、あるいは下部リブ部244と当接して収縮することで、ギア本体部258を回動下方向、あるいは回動上方向に付勢するものである。
【0089】
そして、取付部233は、駆動手段としてのモータ271を取り付ける部分であり、外壁部241の外周部に接する円形状に設けられた取付板部272と、この取付板部272の外周縁部の一部から後方へと延設された延設板部273とを有している。
【0090】
取付板部272には、風路構成部231と反対側の側部の下方から上方向へと傾斜状に長孔状の切欠孔部275が切り欠き形成されている。また、この取付板部272には、モータ271を固定する図示しない螺子などを止める複数の螺子止め孔276が穿設されている。
【0091】
切欠孔部275には、モータ271の回転軸としてのモータ軸281が挿入されて前方に突出している。このモータ軸281は、先端部が孔部194に挿通され、隔壁中央部171の前側にて回転ギア195に接続されて、この回転ギア195と一体に回転するように構成されている。また、このモータ軸281には、外周ギア部264と歯合する外周歯合ギア部283を有する駆動伝達手段としての回動ギア284が一体的に設けられている。
【0092】
モータ271は、例えば制御手段などからの信号により、両方向に回動可能に設けられている。
【0093】
連通筒部216は、後方に突出し、基端部の外周部にシール部材としての送風機接続パッキン287が設けられ、電動送風機5の吸込側に気密に連結される。
【0094】
そして、上記構成により、電気掃除機内には、少なくともプリーツフィルタ139を通過する主風路W1とプリーツフィルタ139を通過しない副風路W2とが構成されている。
【0095】
具体的に、主風路W1は、本体吸込口11と電動送風機5の吸込側とを、塵埃分離ユニット21(案内風路管31、分離室部32、連通管部34など)、集塵部ユニット22(左右風路部154、集塵室152)、各接続開口99,104、プリーツフィルタ139、連通孔部188、連通孔182、接続筒部237および連通筒部216を通過して連通する風路である。
【0096】
また、副風路W2は、外気取入開口117と電動送風機5の吸込側とを、塵埃受け部115、下部排出開口131、連通風路62、分離室部32、集塵部ユニット22(左右風路部154、集塵室152)、突出管部98、隔壁風路部172(接続孔219、連通突出部213、嵌合風路部214、垂直風路部215など)、接続筒部237および連通筒部216を介して連通する風路である。
【0097】
そして、回転体27、第1開閉弁66、接続機構70、接続孔開閉弁222、第2開閉弁235、駆動ギア247、回動ギア284などにより、モータ271の回転方向に応じて主風路W1と副風路W2とを切り換える切換手段Cが構成されている。すなわち、回転体27は、切換手段Cの一部も構成している。
【0098】
次に、上記一実施の形態の動作を説明する。
【0099】
まず、本体吸込口11にホース体12、延長管16および床ブラシ17を順次連通接続するとともに、本体ケース4の蓋体3を開けて本体集塵室8に集塵ユニット7を装着する。
【0100】
このとき、本体集塵室8に、まず塵埃分離ユニット21を装着することで、吸込接続口38が前部パッキン42を介して本体吸込口11の下流側に気密に接続されるとともに、フィルタ部25のプリーツフィルタ体26が、隔壁9の円形回転部179に対向して嵌合する。
【0101】
さらに、この塵埃分離ユニット21を装着した本体集塵室8に集塵部ユニット22を装着することで、爪部が塵埃分離ユニット21側の係止体40の係止部48の係止孔55に押し込まれ、この係止体40が係止体付勢手段の付勢に抗して後方へと摺動し、爪部が係止孔55に嵌合した状態で、係止体付勢手段の付勢により係止体40が前方へと摺動して元の位置に復帰することで、爪部が係止孔55に係止され、集塵部ユニット22が塵埃分離ユニット21に係止される。
【0102】
同時に、集塵部ユニット22の風路部開口が塵埃分離ユニット21の上部の導入開口65と気密に接続されるとともに、集塵部ユニット22の側壁部開口が塵埃分離ユニット21の側部開口97と気密に接続される。
【0103】
この状態で、本体ケース4から電源コードを引き出して壁面などのコンセントに接続し、作業者が把持部14を把持して所定の設定ボタン15を操作すると、制御手段が電動送風機5を駆動させるとともに、モータ271を図1に示す反時計回り方向に回転させる。
【0104】
この結果、モータ271のモータ軸281の前端部に接続された回転ギア195が図4に示す反時計回り方向に回転し、この回転ギア195のギア部201と外周ギア部190が歯合した円形回転部179が図4に示す時計回り方向に回転し、この円形回転部179と一体的にプリーツフィルタ体26が回転する。
【0105】
このとき、プリーツフィルタ体26のプリーツフィルタ139の谷部に塵落とし突部147が係合することで、回転体27もガイド部118にガイドされつつプリーツフィルタ体26と同方向に一体的に回動し、図9の実線に示す状態となって、各接続開口99,104が開くとともに、除塵腕部143が開閉蓋120から外れることで開閉体付勢手段の付勢力により開閉蓋120が復帰して外気取入開口117が閉塞され、かつ、回転体27がストッパ部144の作用により、図9の実線に示す位置で回転を停止する。
【0106】
さらに、回転体27の回転に伴い、この回転体27の歯合ギア部81が図6に示す反時計回り方向に回動することで、歯合ギア部81とラックギア部82との歯合により接続板73が図6に示す左方向へと摺動し、この接続板73の延設腕部76の前端部に回動可能に軸支されたクランク体72の基端側が図6に示す左方向へと回動し、このクランク体72の連結された第1開閉弁66の先端側が図6に示す右方向へと回動して、図8に示す吸込接続口38と分離室部32の接続開口39とを連通させる。
【0107】
また、上記の状態でプリーツフィルタ体26がさらに回動すると、塵落とし突部147が除塵腕部143に対して、プリーツフィルタ体26の回動方向に沿うように図9の想像線147aに示すように回動して、回動しているプリーツフィルタ139の山部に接触しつつこの山部を乗り越え、この乗り越えの後、塵落とし突部147が付勢手段による付勢力により復帰して再度プリーツフィルタ139の谷部に嵌合する。
【0108】
この動作を繰り返すことにより、プリーツフィルタ体26が回転体27に対して空回りするとともに、塵落とし突部147がプリーツフィルタ139の山部を順次乗り越えることでプリーツフィルタ139に振動が付与され、このプリーツフィルタ139にて捕集した細塵がこのプリーツフィルタ139から除去されて塵埃受け部115へと落下する。
【0109】
さらに、モータ271のモータ軸281と一体の回動ギア284がモータ軸281とともに図1に示す反時計回り方向に回動している状態で、ギア用コイルばね268により回動上方向に付勢されたギア本体部258が想像線258aの状態まで上側に回動し、このギア本体部258とともにガイド部259が想像線259aの状態までガイドリブ部242に沿って上側に回動し、各挿入リブ263が規制孔261内で想像線263aの状態まで回動することで、規制板部257がギア本体部258と一体的に上方へと回動を開始し、外周ギア部264が想像線264aの状態まで回動して回動ギア284の外周歯合ギア部283と歯合することで、駆動ギア247が図1に示す時計回り方向に、図1に示す想像線247aの状態まで回動する。このとき、ガイド部259の溝部267に上部リブ部243が嵌合してギア用コイルばね268が収縮し、駆動ギア247が回動下方向へ付勢されるとともに、切欠部266が外周歯合ギア部283の位置へと対向すると、回動ギア284と駆動ギア247との歯合が遮断され、回動ギア284が駆動ギア247に対して空回りする。
【0110】
このため、この駆動ギア247と一体に設けられた駆動軸246の後端側に連結された第2開閉弁235の先端側が図1に示す上方向(実線の状態)へと回動して風路構成部231内を閉塞し、駆動軸246と一体に設けられたカム部の回動により開口開閉弁249の上端部がばね255の付勢力に抗して図1に示す右方向(実線の状態)へと回動して側部導入開口248を開き、かつ、駆動軸246の前端部に連結された軸支腕部207の先端側が図3に示す右方向(実線の状態)へと回動して、弁体206を図3に示す右方向(実線の状態)へと回動させ、連通孔182を開口させる。
【0111】
なお、接続孔開閉弁222は、電動送風機5の負圧により接続孔219側である図1に示す上側に回動し、この接続孔219を閉塞する。
【0112】
この結果、主風路W1が電動送風機5の吸込側に連通接続され、副風路W2が電動送風機5の吸込側に対して遮断される。
【0113】
また、開いた側部導入開口248は、第2開閉弁235が風路構成部231を閉じるまでの間、電動送風機5の負圧により外気を風路構成部231内に取り入れ、嵌合風路部214、連通突出部213、接続孔219および突出管部98を介して、微細塵フィルタ102に下流側から空気を吹き付けてこの微細塵フィルタ102を逆洗し、この微細塵フィルタ102にて捕集した細塵を浮かせて、この微細塵フィルタ102から除去しやすくする。
【0114】
そして、作業者は、床ブラシ17を床面上で前後方向に走行させ、電動送風機5の負圧の作用により、床ブラシ17の先端側から床面上の塵埃を空気とともに吸い込む。
【0115】
この吸い込まれた空気は吸気風となり、床ブラシ17から延長管16、ホース体12および本体吸込口11を経由して、集塵ユニット7の吸込接続口38へと吸い込まれる。
【0116】
この後、空気は、塵埃とともに接続開口39から分離室部32内へと吸い込まれ、この分離室部32内にて、塵埃分離手段33の外周面との間を旋回することで、比較的大きい塵埃である粗塵が遠心分離されて導入開口65から風路部開口を経由して集塵部ユニット22内へと空気とともに吸い込まれる。
【0117】
また、細塵は、ネットフィルタ86,95を吸気風が通過する際に捕集される。この吸気風は、開口61,59から連通風路部35へと流入し、第1接続開口99を介してプリーツフィルタ体26の上流側へと吸気風とともに通過する。
【0118】
そして、前記粗塵は、集塵部ユニット22の左右風路部154を通過して集塵室152に収容され、この集塵室152において、吸気風が側壁部開口から側部開口97へと通過する際に圧縮される。この通過した吸気風は、第2接続開口104を介してプリーツフィルタ体26の上流側へと通過する。
【0119】
この後、吸気風は、プリーツフィルタ体26のプリーツフィルタ139を通過して、このプリーツフィルタ139により、含まれる細埃が捕集される。
【0120】
吸気風は、隔壁9の連通孔部188および連通孔182を通過し、接続筒部237および連通筒部216を通過して電動送風機5の吸込側に吸い込まれる。
【0121】
そして、電動送風機5に吸い込まれた吸気風は、この電動送風機5を通過して排気風となり、本体ケース4の図示しない排気孔から外気へと排出される。
【0122】
掃除が終了すると、作業者が所定の設定ボタン15を操作して、電動送風機5の停止信号を制御手段に出力する。
【0123】
このとき、電動送風機5の停止信号を受信した制御手段は、まずモータ271を図1に示す時計回り方向へと回動させることで、回転ギア195が図4に示す時計回り方向に回転し、この回転ギア195のギア部201と外周ギア部190が歯合した円形回転部179が図4に示す時計回り方向に回転し、この円形回転部179と一体的にプリーツフィルタ体26が回転する。
【0124】
このとき、プリーツフィルタ体26のプリーツフィルタ139の谷部に塵落とし突部147が係合することで、回転体27もガイド部118にガイドされつつプリーツフィルタ体26と同方向に一体的に回動し、回転体27が図9の想像線27aに示す位置となって、閉塞弁部142が想像線142aの状態となって開閉部材132を動作させて下部排出開口131を開口させ、この閉塞弁部142により各接続開口99,104が閉塞されるとともに、回転体27の除塵腕部143が図9の想像線143aの位置まで移動して開閉蓋120の開閉体突出部124に当接することで、開閉蓋120が図9の想像線120a(図6の想像線120b)の位置まで移動して外気取入開口117が開き、かつ、回転体27がストッパ部145の作用により回転を停止する。
【0125】
さらに、回転体27の回転に伴い、この回転体27の歯合ギア部81が図6に示す時計回り方向に想像線81aの状態まで回動することで、歯合ギア部81とラックギア部82との歯合により接続板73が図6に示す右方向へと想像線73aの状態まで摺動し、この接続板73の延設腕部76の前端部に回動可能に軸支されたクランク体72の基端側が図6に示す右方向へと想像線72aの状態まで回動し、このクランク体72の連結された第1開閉弁66の先端側が図6に示す左方向へと想像線66aの状態まで回動して、図8に示す吸込接続口38と分離室部32の接続開口39との連通を遮断する。
【0126】
また、上記の状態でプリーツフィルタ体26がさらに回動すると、塵落とし突部147が除塵腕部143に対して、プリーツフィルタ体26の回動方向に沿うように図9の想像線147bに示すように回動して、回動しているプリーツフィルタ139の山部に接触しつつこの山部を乗り越え、この乗り越えの後、塵落とし突部147が付勢手段による付勢力により復帰して再度プリーツフィルタ139の谷部に嵌合する。
【0127】
この動作を繰り返すことにより、プリーツフィルタ体26が回転体27に対して空回りするとともに、塵落とし突部147がプリーツフィルタ139の山部を順次乗り越えることでプリーツフィルタ139に振動が付与され、このプリーツフィルタ139にて捕集した細塵がこのプリーツフィルタ139から除去されて塵埃受け部115へと落下する。
【0128】
すなわち、回転体27は、360°以内の所定の角度、本実施の形態では90°の回動で、モータ271の駆動力の伝達が切り離される。
【0129】
したがって、回転体27は、図9に示す実線の状態と想像線27aの状態との間で、時計回り方向、あるいは反時計回り方向に90°回動する時には切換手段Cの一部として動作し、90°回動した後には回動を停止してプリーツフィルタ139を除塵する除塵手段として動作する。
【0130】
さらに、モータ271のモータ軸281と一体の回動ギア284がモータ軸281とともに図1に示す時計回り方向に回動することで、ギア用コイルばね268により回動下方向に付勢された駆動ギア247の外周ギア部264が回動ギア284の外周歯合ギア部283と歯合して、駆動ギア247が図1に示す反時計回り方向に回動し、この駆動ギア247と一体に設けられた駆動軸246の後端側に連結された第2開閉弁235の先端側が図1に示す下方向へと想像線235aの状態まで回動して風路構成部231内を開口し、駆動軸246と一体に設けられたカム部の回動により開口開閉弁249の上端部がばね255の付勢力に抗して図1に示す左方向へと想像線249aの状態まで回動して側部導入開口248を閉塞し、かつ、駆動軸246の前端部に連結された軸支腕部207の先端側が図3に示す左方向へと想像線207aの状態まで回動して、弁体206を図3に示す左方向へと想像線206aに示す状態まで回動させ、連通孔182を閉塞させる。
【0131】
このとき、駆動ギア247が図1に示す実線の状態まで下方に回動し、ガイド部259の溝部267に下部リブ部244が嵌合してギア用コイルばね268が収縮し、駆動ギア247が回動上方向へ付勢されるとともに、切欠部265が外周歯合ギア部283の位置へと対向すると、回動ギア284と駆動ギア247との歯合が遮断され、回動ギア284が駆動ギア247に対して空回りする。
【0132】
また、接続孔開閉弁222は、自重により図1に示す想像線222aのように下側に回動し、接続孔219を開口する。
【0133】
この結果、副風路W2が電動送風機5の吸込側に連通接続され、主風路W1が電動送風機5の吸込側に対して遮断される。
【0134】
そして、電動送風機5の負圧により、外気が外気取入開口117から副風路W1内へと取り込まれると、この吸い込まれた空気は、プリーツフィルタ139の上流側から塵埃受け部115、下部排出開口131および連通風路62を経由して分離室部32へと吸い込まれることで、プリーツフィルタ139から除去され塵埃受け部115上に溜まった細塵を分離室部32へと運ぶ。
【0135】
この後、この空気は、分離室部32から導入開口65および風路部開口を経て集塵部ユニット22の集塵室152へと吸い込まれ、側壁部開口および側部開口97を通過し、微細塵フィルタ102を通過する際に微細塵が捕集され、突出管部98から接続孔219を経て、連通突出部213、嵌合風路部214および垂直風路部215を順次通過して、連通筒部216から電動送風機5の吸込側へと吸い込まれ、電動送風機5を通過して排気風となって本体ケース4の外部へと排出される。
【0136】
そして、モータ271の動作開始から一定時間が経過すると、制御手段は、モータ271とともに電動送風機5を停止させる。
【0137】
集塵部ユニット22に所定量以上の塵埃が溜まった場合には、本体ケース4の蓋体3を開き、本体集塵室8から集塵部ユニット22を取り外す。このとき、作業者が係止体40の摺動用突部53を後方へと押し操作することで、係止体40が係止体付勢手段の付勢力に抗して後方へと図7の想像線40aに示す状態まで摺動し、係止孔55と爪部との係合が外れて、集塵部ユニット22が塵埃分離ユニット21に対して上方へと取り外し可能となる。
【0138】
そして、作業者が、ごみ箱などの上方で取手部156を把持して解除ボタン165を操作することで、蓋体161が自重により下方へと回動して集塵室152が開き、内部に収容された塵埃を開口部158から廃棄する。
【0139】
また、塵埃分離ユニット21の各種フィルタが目詰まりした場合には、この塵埃分離ユニット21も本体集塵室8から取り外して適宜掃除する。
【0140】
そして、取り外しのときと逆の手順により、塵埃分離ユニット21と集塵部ユニット22とを順次本体集塵室8へと再度取り付ける。
【0141】
上述したように、上記一実施の形態によれば、回転体27によりプリーツフィルタ139から除去した細塵を塵埃受け部115により受けた状態で切換手段Cにより風路を切り換えて副風路W2を電動送風機5の吸込側に連通させることで、空気が外気取入開口117から塵埃受け部115および集塵部ユニット22の微細塵フィルタ102を経由して電動送風機5に吸い込まれるので、塵埃受け部115に溜まった細塵を微細塵フィルタ102に捕集することが可能となり、清潔感を向上できる。
【0142】
また、単独のモータ271の回動により、プリーツフィルタ体26、除塵手段である回転体27、および、切換手段C全体などを連動させることで、複数のモータを設ける場合と比較して、構成を簡略化できるとともに、部品の共用化により製造コストを抑制できる。
【0143】
さらに、プリーツフィルタ体26と回転体27とが一体的に90°回動すると、回転体27がストッパ部144,145に当接して回動を停止し、プリーツフィルタ139の谷部に嵌合する塵落とし突部147がプリーツフィルタ139の山部との接触で除塵腕部143に対してプリーツフィルタ体26の回動方向へと逃げるように回動することで、回転体27がモータ271の駆動力から切り離されるので、回転体27の回転角度を考慮しながらモータの回動角度を制御する場合などと比較して制御が容易になるとともに、回転体27などが過剰な回動により破損することなどもない。
【0144】
そして、回転体27は、90°以内の回動時には閉塞弁部142が各接続開口99,104を開閉することで切換手段Cの一部として動作し、90°回動した後に回動を停止してプリーツフィルタ139を除塵する除塵手段として動作することで、これらを別個に構成する場合と比較して、構成をより簡略化できる。
【0145】
なお、上記一実施の形態において、主風路W1は、本体吸込口11と電動送風機5の吸込側とを、少なくともプリーツフィルタ139を通過して連通する風路であれば、上記構成に限定されるものではない。
【0146】
また、副風路W2は、外気取入開口117と電動送風機5の吸込側とを、プリーツフィルタ139を通過することなく塵埃受け部115および集塵部ユニット22を経由して連通する風路であれば、上記構成に限定されるものではない。
【0147】
さらに、外気取入開口117は、外気と塵埃受け部115とを連通するものであれば、その設ける位置を限定されるものではない。
【0148】
したがって、切換手段Cは、モータ271の回転方向の切り換えに対応して主風路W1と副風路W2とを切り換えるように上記主風路W1および副風路W2の構成に対応して構成すれば、上記構成に限定されるものではない。
【0149】
さらに、回転体27の回動を停止させる角度は、360°以内の任意の角度とすることが可能である。
【0150】
そして、モータ271を駆動させるタイミングは、電動送風機5のオンオフを設定したとき以外でも、例えばモータ271の駆動用のボタンなどを適宜設けて、このボタンを操作したときとするなど、任意の条件に対応して設定できる。
【0151】
また、電気掃除機の細部は、上記構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0152】
【図1】本発明の一実施の形態の電気掃除機の要部を示す斜視図である。
【図2】同上電気掃除機の切換手段の一部を拡大して示す正面図である。
【図3】同上電気掃除機の隔壁の一部を拡大して示す斜視図である。
【図4】同上隔壁を示す正面図である。
【図5】同上隔壁を背面側から示す斜視図である。
【図6】同上電気掃除機の集塵部の内部を一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図7】同上集塵部の一部を示す斜視図である。
【図8】同上集塵部の一部を示す側面図である。
【図9】同上集塵部を背面側から示す斜視図である。
【図10】同上集塵部を示す斜視図である。
【図11】同上電気掃除機を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0153】
1 掃除機本体
5 電動送風機
11 本体吸込口
22 集塵部としての集塵部ユニット
27 除塵手段としての回転体
115 塵埃受け部
117 外気取入開口
139 フィルタとしてのプリーツフィルタ
271 駆動手段としてのモータ
C 切換手段
W1 主風路
W2 副風路
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【識別番号】502285664
【氏名又は名称】東芝コンシューママーケティング株式会社
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝家電製造株式会社
【出願日】 平成18年9月8日(2006.9.8)
【代理人】 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄

【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡

【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也


【公開番号】 特開2008−61886(P2008−61886A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−244277(P2006−244277)